はぁ~、ちょっと聞いてよ衣玖。
……あれ、何で露骨に嫌そうな顔してるのよ。良いでしょ話聞くくらい。
話さないって選択肢? 無いに決まってるじゃない、とりあえずそこ座ってよ。
私さぁ、紫が他の誰かに取られちゃわないか心配なの。
……惚気はもういいですって? 何言ってるのよ、惚気られない状況だからこうやって相談してるんじゃない。
紫……。
最後の最後で私の計画を粉みじんにしてくれたあいつを、最初は嫌ってたわよ。
でもちょっと会ってみたら話のわかるやつで、気が付いたら普通に友達と呼べるようにはなってて、知らぬうちに惹かれるようになってて。
天人が妖怪を好きになるなんておかしな話だし、自分でもどうかしてると思うけど好きなものは好きなんだからどうしようもないじゃない?
ただ問題は。
非常に紫は人気者だってことよね、うん。
ぶっちゃけ競争率高すぎて、付き合える気がしない。
心配ないって? お世辞でも嬉しいわ、ありがと。
そもそも紫って、私に会う前からそういう間柄になれそうなやつが多すぎるのよ。
例えば冥界に住んでる、亡霊の幽々子。
話によると、紫と幽々子はなんと1000年来の大親友らしいし。
宴会の場なんかで紫と飲んでいても、幽々子がやってくると二人の話ばっかり先にいって私が割って入れなくなるのよね。
「そうそう、紫も昔はやんちゃだったりしたのよね」「ちょっと幽々子、昔の話はよしてよ」「あら、月に殴りこみかけた時の話とか面白いじゃない。結局負けたけど」
とかみたいに二人の昔話になったりすることも多くて
1000年掛けて作られた思い出を間近で見てると、紫をものにする自信がなくなってくるわよ。
思い出なんてこれから作ればいいって?
そう、その通りよ!
この前もさ、紫が外界まで連れて行ってくれたりしてね! ……それはまた今度でいい?
まぁ、今は相談してるんだし、その話は別の機会にするか。
そうそう、他にも藍なんかも危ないと思うのよ。
紫の式神ということだけど、幻想郷って大らかというか適当というか、そういうところだから主従の恋仲なんてごく普通なものであっちこっちで発生してるし。
今は家族的な愛情を持ってるみたいだけど、いつ恋人的な愛に変わらないか心配で心配でしょうがないわ。
私も紫と仲良くなってきてはいるけど、愛情度では藍にかなわないだろうし、そこから恋人に発展させるのが難しいのよね。
一緒に寝る時に頭撫でてきたりするし、どっちかって言うと親子的な愛情な気が……あぁ、また話が逸れたわね。
あと霊夢。あれヤバイ、あいつマジヤバよ。
紫と霊夢は過去に何度もタッグを組んで異変解決に乗り出してるし、紫はかなり霊夢を気に掛けている。
最初は博麗の巫女だからかなーって楽観視してたけど、どうやら歴代の博麗と比べてもかなりお気に入りらしいし。
霊夢は私が知る中で一番妖怪を引き付ける人間だし、寿命の短い人間という種故に早急に関係を築こうとするかもしれないのよね。
今のところ、厄介度は幻想郷の中でトップなんじゃないかと見てるわ。
私も紫と共闘する機会でもあればいいんだけどなぁ。
よく遊びで戦ってるから紫の癖とか身に染みてるし、結構息を合わせられると思うんだけど。
最近はスキマ開くタイミングとかわかるようになってきたし、いつ覗かれてるのかとかも気付けるになったのよ。
ん? 別に見られてたって私は気にしないわよ。
トイレとかお風呂とか入ってる時は見てないようだしね。
それに紫から見られてるなって思うと、ちょっと嬉しいし……。
こほん。他にもそういう関係になってしまいそうな人妖は山ほどいるのよね。
魔理沙パチュリーレミリア橙アリス妖夢萃香文幽香映姫。数え上げればキリがないわ。
それに、頭が痛いのは、その対象がこれからも増え続けるだろうってことなのよ。
だって紫、凄い魅力的だし。
整った顔立ち、陶器のように透き通った肌、理想的なラインをしながら、適度にふっくらとした身体。
女性も嫉妬する気すら失せる完璧ボディ。なのに本人曰く、その肉体を維持する秘訣とか努力とかはこれといってないとか呆れてくるわ。
あの綺麗な髪とか、さらさらしてて物凄く簡単に櫛が通るのよ。私なんて梳いてもらっても毛先が外を向く癖が取れないのになぁ。
極め付けがあのたわわに実ったおっぱい。
あのおっぱいの破壊力は凄まじいわよ。酒の勢いを装ってダイブしてみたら、あまりの心地よさにぐっすり朝まで眠っちゃったし。
それから気が付いたら一緒に寝る時は紫のおっぱいを枕にする癖が付いちゃったわ。家の枕じゃぐっすり眠れないってのは不便よ不便。
ともかく、それに対する私は背も低いし、胸は、その、薄いし、童顔だし。
何一つとして見た目でかなうところがないわよね……。
あぁ、童顔といえばロリバージョンの紫は可愛すぎていけないわ。
たまにあの姿でいるのを見かけると、つい飛びついて抱きしめたくなる衝動を抑えるので大変よ。
あの幼い外見に宿った神秘さえ感じる妖美さで、見るものを惑わしてきて。
多分あれはやろうと思ってやってるんじゃなくて、自然とそんなオーラを出してるんだろうけど罪作り過ぎよ。
いつもはババアだの言ってからかうけど、実際のところは生きた年月なんて関係ないほど、むしろ長い年月を経て紫の魅力は磨かれてるわ。
あんなにリボンとかフリフリのドレスや服が似合う長身の女性なんて、紫以外に思いつくやつはいないわよ。
それに初めて会ったときみたいな導師服でかっこよく決めたりもできるし、その時の姿は神様なんかよりよっぽど神々しいわよね。
あと最近見せるようになった、その中間くらいの見た目とか最高に……あぁうん、また逸れてきたわね。ごめんごめん。
紫の魅力を語るとなると一日じゃ終わらないし止めとくわ。
私も外見はそこらへんのやつより優れてると思うけど、紫と釣り合うかとなるとまた話が別なのよね……。
ちょっと前に酒に酔ったときに「ぺったんこなのがいいんじゃない!」とか抜かしてたけど、それでも気後れするわ。あぁ、もちろんその後は一発頭ぶっ叩いたわよ。
大事なのは見た目じゃなくて性格ですって? ……うん、いいこと言った!
私なら紫の悪趣味にも十分付いていけるし、相性はばっちりよね!
でーもー、紫にどんな性格が好きなのかそれとなく聞いてみたときは、「眩いまでに光り輝くような子が好みよ」とか言われたのよね。
どういうやつなんだろう……性格……内面……気質……。
太陽が眩しく輝く快晴かしら? やっぱり霊夢が……えっ、違う?
「お前わざとやってんのか」
「衣玖、どうしたのそんなに怒って」
「いいですか総領娘様、性格を聞かれて光り輝くような子と返すって、どう考えても極光……」
「何の話をしてるのかしら?」
「あっ、紫!」
「……どうも紫さん。別に私は総領娘様に相談を受けていただけでして、別に寝取ろうとしていたわけじゃなくてですね」
「あら、寝取るだなんて物騒ねぇ?」
「その目と殺気を止めてください、威圧感だけで死にそうですから」
「もう、紫ってばイラついてどうしたの?」
「いえ、悪い虫が付いたのかと心配になっただけよ。それより今日は二人で食事の約束があったでしょう?」
「忘れてないわよ。夜景が綺麗なレストランで食べた後、一緒に夜の空を散歩するのよね」
「完璧デートコースですよねそれ」
「や、やだなもう! デートだなんて!」
「も、もう、天子の言うとおりよ。私と天子がそんな恋人みたいだなんてそんな」
「アーハイハイソウデスネ。それより早く行ったほうがいいんじゃないですか。あまり遅くなると寒くなりますよ」
「それもそうね。厚着はしても限界があるし」
「大丈夫よ天子。その時は暖めてあげるから」
「紫……」
「天子……」
「いいからさっさと行けや!」
「うん、それじゃあ行ってくるわね。お土産買ってくるから!」
「……えぇ、これはあれですね、一発叫ばないといけない空気ですよね。わかりますとも、なんせ今の私の心情ですから。いいですか? 行きますよ? せーの」
「リア充爆発しろ!」
……あれ、何で露骨に嫌そうな顔してるのよ。良いでしょ話聞くくらい。
話さないって選択肢? 無いに決まってるじゃない、とりあえずそこ座ってよ。
私さぁ、紫が他の誰かに取られちゃわないか心配なの。
……惚気はもういいですって? 何言ってるのよ、惚気られない状況だからこうやって相談してるんじゃない。
紫……。
最後の最後で私の計画を粉みじんにしてくれたあいつを、最初は嫌ってたわよ。
でもちょっと会ってみたら話のわかるやつで、気が付いたら普通に友達と呼べるようにはなってて、知らぬうちに惹かれるようになってて。
天人が妖怪を好きになるなんておかしな話だし、自分でもどうかしてると思うけど好きなものは好きなんだからどうしようもないじゃない?
ただ問題は。
非常に紫は人気者だってことよね、うん。
ぶっちゃけ競争率高すぎて、付き合える気がしない。
心配ないって? お世辞でも嬉しいわ、ありがと。
そもそも紫って、私に会う前からそういう間柄になれそうなやつが多すぎるのよ。
例えば冥界に住んでる、亡霊の幽々子。
話によると、紫と幽々子はなんと1000年来の大親友らしいし。
宴会の場なんかで紫と飲んでいても、幽々子がやってくると二人の話ばっかり先にいって私が割って入れなくなるのよね。
「そうそう、紫も昔はやんちゃだったりしたのよね」「ちょっと幽々子、昔の話はよしてよ」「あら、月に殴りこみかけた時の話とか面白いじゃない。結局負けたけど」
とかみたいに二人の昔話になったりすることも多くて
1000年掛けて作られた思い出を間近で見てると、紫をものにする自信がなくなってくるわよ。
思い出なんてこれから作ればいいって?
そう、その通りよ!
この前もさ、紫が外界まで連れて行ってくれたりしてね! ……それはまた今度でいい?
まぁ、今は相談してるんだし、その話は別の機会にするか。
そうそう、他にも藍なんかも危ないと思うのよ。
紫の式神ということだけど、幻想郷って大らかというか適当というか、そういうところだから主従の恋仲なんてごく普通なものであっちこっちで発生してるし。
今は家族的な愛情を持ってるみたいだけど、いつ恋人的な愛に変わらないか心配で心配でしょうがないわ。
私も紫と仲良くなってきてはいるけど、愛情度では藍にかなわないだろうし、そこから恋人に発展させるのが難しいのよね。
一緒に寝る時に頭撫でてきたりするし、どっちかって言うと親子的な愛情な気が……あぁ、また話が逸れたわね。
あと霊夢。あれヤバイ、あいつマジヤバよ。
紫と霊夢は過去に何度もタッグを組んで異変解決に乗り出してるし、紫はかなり霊夢を気に掛けている。
最初は博麗の巫女だからかなーって楽観視してたけど、どうやら歴代の博麗と比べてもかなりお気に入りらしいし。
霊夢は私が知る中で一番妖怪を引き付ける人間だし、寿命の短い人間という種故に早急に関係を築こうとするかもしれないのよね。
今のところ、厄介度は幻想郷の中でトップなんじゃないかと見てるわ。
私も紫と共闘する機会でもあればいいんだけどなぁ。
よく遊びで戦ってるから紫の癖とか身に染みてるし、結構息を合わせられると思うんだけど。
最近はスキマ開くタイミングとかわかるようになってきたし、いつ覗かれてるのかとかも気付けるになったのよ。
ん? 別に見られてたって私は気にしないわよ。
トイレとかお風呂とか入ってる時は見てないようだしね。
それに紫から見られてるなって思うと、ちょっと嬉しいし……。
こほん。他にもそういう関係になってしまいそうな人妖は山ほどいるのよね。
魔理沙パチュリーレミリア橙アリス妖夢萃香文幽香映姫。数え上げればキリがないわ。
それに、頭が痛いのは、その対象がこれからも増え続けるだろうってことなのよ。
だって紫、凄い魅力的だし。
整った顔立ち、陶器のように透き通った肌、理想的なラインをしながら、適度にふっくらとした身体。
女性も嫉妬する気すら失せる完璧ボディ。なのに本人曰く、その肉体を維持する秘訣とか努力とかはこれといってないとか呆れてくるわ。
あの綺麗な髪とか、さらさらしてて物凄く簡単に櫛が通るのよ。私なんて梳いてもらっても毛先が外を向く癖が取れないのになぁ。
極め付けがあのたわわに実ったおっぱい。
あのおっぱいの破壊力は凄まじいわよ。酒の勢いを装ってダイブしてみたら、あまりの心地よさにぐっすり朝まで眠っちゃったし。
それから気が付いたら一緒に寝る時は紫のおっぱいを枕にする癖が付いちゃったわ。家の枕じゃぐっすり眠れないってのは不便よ不便。
ともかく、それに対する私は背も低いし、胸は、その、薄いし、童顔だし。
何一つとして見た目でかなうところがないわよね……。
あぁ、童顔といえばロリバージョンの紫は可愛すぎていけないわ。
たまにあの姿でいるのを見かけると、つい飛びついて抱きしめたくなる衝動を抑えるので大変よ。
あの幼い外見に宿った神秘さえ感じる妖美さで、見るものを惑わしてきて。
多分あれはやろうと思ってやってるんじゃなくて、自然とそんなオーラを出してるんだろうけど罪作り過ぎよ。
いつもはババアだの言ってからかうけど、実際のところは生きた年月なんて関係ないほど、むしろ長い年月を経て紫の魅力は磨かれてるわ。
あんなにリボンとかフリフリのドレスや服が似合う長身の女性なんて、紫以外に思いつくやつはいないわよ。
それに初めて会ったときみたいな導師服でかっこよく決めたりもできるし、その時の姿は神様なんかよりよっぽど神々しいわよね。
あと最近見せるようになった、その中間くらいの見た目とか最高に……あぁうん、また逸れてきたわね。ごめんごめん。
紫の魅力を語るとなると一日じゃ終わらないし止めとくわ。
私も外見はそこらへんのやつより優れてると思うけど、紫と釣り合うかとなるとまた話が別なのよね……。
ちょっと前に酒に酔ったときに「ぺったんこなのがいいんじゃない!」とか抜かしてたけど、それでも気後れするわ。あぁ、もちろんその後は一発頭ぶっ叩いたわよ。
大事なのは見た目じゃなくて性格ですって? ……うん、いいこと言った!
私なら紫の悪趣味にも十分付いていけるし、相性はばっちりよね!
でーもー、紫にどんな性格が好きなのかそれとなく聞いてみたときは、「眩いまでに光り輝くような子が好みよ」とか言われたのよね。
どういうやつなんだろう……性格……内面……気質……。
太陽が眩しく輝く快晴かしら? やっぱり霊夢が……えっ、違う?
「お前わざとやってんのか」
「衣玖、どうしたのそんなに怒って」
「いいですか総領娘様、性格を聞かれて光り輝くような子と返すって、どう考えても極光……」
「何の話をしてるのかしら?」
「あっ、紫!」
「……どうも紫さん。別に私は総領娘様に相談を受けていただけでして、別に寝取ろうとしていたわけじゃなくてですね」
「あら、寝取るだなんて物騒ねぇ?」
「その目と殺気を止めてください、威圧感だけで死にそうですから」
「もう、紫ってばイラついてどうしたの?」
「いえ、悪い虫が付いたのかと心配になっただけよ。それより今日は二人で食事の約束があったでしょう?」
「忘れてないわよ。夜景が綺麗なレストランで食べた後、一緒に夜の空を散歩するのよね」
「完璧デートコースですよねそれ」
「や、やだなもう! デートだなんて!」
「も、もう、天子の言うとおりよ。私と天子がそんな恋人みたいだなんてそんな」
「アーハイハイソウデスネ。それより早く行ったほうがいいんじゃないですか。あまり遅くなると寒くなりますよ」
「それもそうね。厚着はしても限界があるし」
「大丈夫よ天子。その時は暖めてあげるから」
「紫……」
「天子……」
「いいからさっさと行けや!」
「うん、それじゃあ行ってくるわね。お土産買ってくるから!」
「……えぇ、これはあれですね、一発叫ばないといけない空気ですよね。わかりますとも、なんせ今の私の心情ですから。いいですか? 行きますよ? せーの」
「リア充爆発しろ!」
当初の企画案がどうしてこうなったのか非常に気になる
あぁ…次はチョコの話だ…
奥ゆかしいのう
こんなことをドヤ顔で相談されたらリア充爆発しろと叫ぶしかありませんね
紫、天子は幸せそうで何よりです。
惚気を聞かされる方としては、たまったものではないでしょうがw
ゆかてん流行れ