がやがや、わいわい。今日も私の世界は賑やかだ。
勿論賑やかなのはよい事だが、賑やかなのは私の周りだけなのだと、そんな事を考えてしまう事がある。
たとえば知らない世界に迷い込んだ時。たとえば解らないものが見つかった時。
私のまわりが賑やかなのは、私の周りに知らない物が無い時だけだ。何か一つでも知らないものがあると、私の周りは静かになる。
静かになって、私の知らないを、知っているに変えろと言うのだ。
そんな周りに圧されながら、私は知らないを知っているに変えるために、静かな世界で勉強を続ける事になる。
静かな世界で考える事は様々だ。紐であったり、海であったり。そんな私にはどうでもいい事も、皆の為だと周りは言う。
しかし、その皆の中に私の事は含まれているのだろうか? 私はそれを知らない。
かくして、私の世界は二色の色から変わらないまま、賑やかだけど静かな世界で、私は今日も頭を燃やす。
何度目かの静かな世界で、私の心に疑問が生まれた。
私は何がしたいんだろう?
その疑問は私の頭で考えてみても、一向に答えが出てこない。この知らないは、いつまでたっても知っているにはならないのだ。
私はそんな疑問を恐ろしく感じた。知らないを知らないままにしておけば、私の世界はいつまで経っても賑やかにはならないからだ。
私は考えた。考えて考えて考えて、結局答えが出てくる事は無かった。
笑えもしない、私は自分でなにがしたいのかも知らないのだ。
私は私の目的を知らないまま、知らないを知っているに変える作業に戻ることにした。
最近は私の周りは賑やかだ。それはつまり、私の知らないがみつからないと言う事で。知らないを知らなくなるぐらい、私は知っているという事だ。
周りはいつも賑やかに、月を目指して体を動かしている。月を目指すのが皆の為になるらしく、私はずっと、月に引っ越す為の知らないを知っているに変えていたらしい。
どうしてそんなに月に引っ越したいのか、それは知らない。知らないが、それは知らなくていいらしい。私の周りの考えも、私には解らなかった。
最近、私の周りはまた静かになった。それは私の知らないがあるという事で、私は静かな世界で知らないを知っているに変えていく。
私が知らないを考えていくと、私の知らないは簡単に知っているに変わってしまう。知らないが知っているに変わってしまえば、私の世界はまた賑やかに変わるのだ。
昔は賑やかなのが好きだった。しかし今は、静かに知らないを知っているに変えていく方が面白いと思う。
私はどうしてしまったのだろう? 私の心の知らないは、いつまでたっても知っているには変わらない。
今の私の世界は賑やか。
私はそんな賑やかな世界で、知らないを探すようになった。けれど、いつまでたっても知らないは見つからない。今の私は知らないものを知らないのだ。
私は私の周りよりも、知らない事が少ないらしい。私が静かな世界に帰れる時は、いつまでたってもやってこない。
私の世界はいまだ賑やかに踊っている。
今いる世界は月。私の周りは、私の知っている、で生きて行く世界を月に変えたのだ。
周りの人々は賑やかに踊っている。私はそんな賑やかさを、うるさく思うようになった。
私の心は知らないを求めているのだ。今まで知らなかった自分の心が、少しだけ、知っているに変わっていくのが解った。
今の私は、久方ぶりに静かな世界に帰っていた。
私の知らないを見つけたのだ。私は心の赴くまま、私の知らないを知っているに変える作業に没頭した。
私の世界は賑やかになった。それは私の知らないが知っているに変わったからだ。
周りは私に非難の声を掛ける。私が知っているに変えたものは、知らなくてもいいものだったらしい。
知らなくてもいいもの、私はそんなものを残しておきたくなかった。
知らないが目の前にあるのだ、知っているに変えなくては、私の心が満たされない。
私は賑やかな世界で、静かに知らないを知って行った。
私の静かな研究は、賑やかな世界に飲み込まれてしまった。
私の周りの人々が、私の研究の邪魔をするのだ。
私がいなければ何もできないくせに。彼らは私を、決して静かな世界には居させなかった。
私の周りに人を置き、他人の知らないを知っているに変えろというのだ。
私は私の知っているを、私の周りの人々に知らせる役目をもった。
私の世界は相変わらず賑やかだった。
私の周りには、二人の少女が立ち、教えてほしいと私の知識を頼るのだ。
私はそんな少女たちの、知らないを知っているに変えていった。
意外にも私はそんな日々が気に入っていた。
静かな世界は無くなってしまったが、この賑やかさは嫌いではない。私の心の知らないも、まだまだ沢山あるようだ。
私の世界がまた静かになった。
私の周りにいた少女達が、私の前からいなくなってしまったのだ。
私は一人、また静かな世界に取り残された。
静かな世界でする事は一つ。私はまた、私の知らないを知っているに変えていくようになった。
とはいっても私の研究は考えてはいけない事らしい。私が知らないを表に出す事は無くなっていた。
私の世界が、少しだけ賑やかさを取り戻した。
私の前に、また一人の少女が現れたのだ。
私は少女の世話をしながら、静かに研究を続けていく。
何故だろう? 最近の私の世界は賑やかだった。
私の周りにいる人は一人で、話しかけてくる声も一人分だ。けれども私の世界には二つの声が響くのだ。
こんな世界を私は知らない。知らない事を考えながら、私は彼女の世話を続ける。
私の世界はまだまだ賑やかさを増やしていった。
私は一体どうしたのだろう? 一人の世話しかしていないのに、私の世界は賑やか過ぎる。静かに研究する事さえできないのだ。
静かになろうとしてみると、私の世界に彼女の姿が浮かぶ。彼女に教える事が少なくなれば、私の世界も静かになっていくのだろうか?
私は私の知らない気持ちを、知っている事に変えていかなければならないようだ。
私の世界が静かになった。
とは言っても大した事があるわけではない。私の近くにいた彼女が、私に暇をくれたのだ。これを機に、私の知らないを考えてみようと思う。
私に渡された時間は一か月。私の知らないを考えるには、十分すぎる時間だった。
私の世界がまた賑やかになった。
しかしそれは、私の愛する賑やかさではなく。私の世界を飲み込んでいく、五月蠅い周りの声だった。
私の世界が五月蠅く鳴り始めたのは、私の知らないが知っているになり、その知っているでできた薬。蓬莱の薬が原因だった。
私の研究の成果は、私の周りのたった一人。彼女の世界を変えたのだ。
私の世界は一向に静けさを取り戻さない。
今の私の周りには、ただの一人もいやしない。だというのに私の世界には声が響く。
一体誰の声なのだ。
私は声の主を知らない、それでも声は、私の世界を五月蠅くかき回す。
私は恐ろしくなった。私の世界を脅かす、私にしか聞こえない声が。
いまだに声は鳴りやまない。
私は五月蠅く鳴りやまない世界で、知らない声のありかを辿った。
時間はいくらでもあるのだ。永遠に続く、生命を持ったのだから。
私の世界は一時の静けさを取り戻した。
しかしそれは、嵐の前の静けさだ。
私の世界に鳴り響く、知らない声。
それは私自身の声だった。私の心が、私に対して叫んでいたのだ。
彼女を追えと、彼女を助けろと。
私の世界は荒れていた。
絶えず叫び続ける私の声に、それを制止するような周りの声。
私はどうすればいいのだろう。
周りの声を無視して叫び続けるのか、私の喉を枯らすのか。
私はもう解らない。私の在り方が、何をすべきなのかが。
私の世界に賑やかさが増した。
私の元に少女達が現れたのだ。
彼女達は、私の周りの五月蠅い声に言われたらしい。私の叫びを沈めろと。
しかし、彼女達の声は逆だった。
私は私が思う事をすべきなのだと、私はいつも正しかったのだと。
少女達は私の声を聞いてくれた。私の思いを、聞いてくれたのだ。
その日から私の世界が静かになった。私の周りの五月蠅い声は、私の世界には入ってこなくなった。
私の世界が賑やかになった。
それは少しの賑やかさと、沢山の五月蠅い声によるものだ。
静かな世界は今はもう見つからない。
それでも私は満足している。
もう一度彼女と共に過ごせる時間に、賑やかな世界に。
久しぶりにこの手記を残す。
私の世界は今、密やかな賑やかさから広がる騒がしさに変わっている。
私は静かな世界でなく、幼いころに夢見た賑やかな世界を手に入れたのだ。
今思えば、私は研究が好きだったのではない。私は皆が好きだったのだ。
話しかければ笑ってくれて、謎を解き明かせば頭を撫でてくれる。そんな人とのぬくもりが、私はずっと欲しかったのだろう。
今になって知らないが知っているに変わるとは、まだまだ心というものは解らない。
だけど、今の私の心は解る。私はそれを知っている、今の私の心の声を。
今の私は幸せだ。私の声がそう言っている。
勿論賑やかなのはよい事だが、賑やかなのは私の周りだけなのだと、そんな事を考えてしまう事がある。
たとえば知らない世界に迷い込んだ時。たとえば解らないものが見つかった時。
私のまわりが賑やかなのは、私の周りに知らない物が無い時だけだ。何か一つでも知らないものがあると、私の周りは静かになる。
静かになって、私の知らないを、知っているに変えろと言うのだ。
そんな周りに圧されながら、私は知らないを知っているに変えるために、静かな世界で勉強を続ける事になる。
静かな世界で考える事は様々だ。紐であったり、海であったり。そんな私にはどうでもいい事も、皆の為だと周りは言う。
しかし、その皆の中に私の事は含まれているのだろうか? 私はそれを知らない。
かくして、私の世界は二色の色から変わらないまま、賑やかだけど静かな世界で、私は今日も頭を燃やす。
何度目かの静かな世界で、私の心に疑問が生まれた。
私は何がしたいんだろう?
その疑問は私の頭で考えてみても、一向に答えが出てこない。この知らないは、いつまでたっても知っているにはならないのだ。
私はそんな疑問を恐ろしく感じた。知らないを知らないままにしておけば、私の世界はいつまで経っても賑やかにはならないからだ。
私は考えた。考えて考えて考えて、結局答えが出てくる事は無かった。
笑えもしない、私は自分でなにがしたいのかも知らないのだ。
私は私の目的を知らないまま、知らないを知っているに変える作業に戻ることにした。
最近は私の周りは賑やかだ。それはつまり、私の知らないがみつからないと言う事で。知らないを知らなくなるぐらい、私は知っているという事だ。
周りはいつも賑やかに、月を目指して体を動かしている。月を目指すのが皆の為になるらしく、私はずっと、月に引っ越す為の知らないを知っているに変えていたらしい。
どうしてそんなに月に引っ越したいのか、それは知らない。知らないが、それは知らなくていいらしい。私の周りの考えも、私には解らなかった。
最近、私の周りはまた静かになった。それは私の知らないがあるという事で、私は静かな世界で知らないを知っているに変えていく。
私が知らないを考えていくと、私の知らないは簡単に知っているに変わってしまう。知らないが知っているに変わってしまえば、私の世界はまた賑やかに変わるのだ。
昔は賑やかなのが好きだった。しかし今は、静かに知らないを知っているに変えていく方が面白いと思う。
私はどうしてしまったのだろう? 私の心の知らないは、いつまでたっても知っているには変わらない。
今の私の世界は賑やか。
私はそんな賑やかな世界で、知らないを探すようになった。けれど、いつまでたっても知らないは見つからない。今の私は知らないものを知らないのだ。
私は私の周りよりも、知らない事が少ないらしい。私が静かな世界に帰れる時は、いつまでたってもやってこない。
私の世界はいまだ賑やかに踊っている。
今いる世界は月。私の周りは、私の知っている、で生きて行く世界を月に変えたのだ。
周りの人々は賑やかに踊っている。私はそんな賑やかさを、うるさく思うようになった。
私の心は知らないを求めているのだ。今まで知らなかった自分の心が、少しだけ、知っているに変わっていくのが解った。
今の私は、久方ぶりに静かな世界に帰っていた。
私の知らないを見つけたのだ。私は心の赴くまま、私の知らないを知っているに変える作業に没頭した。
私の世界は賑やかになった。それは私の知らないが知っているに変わったからだ。
周りは私に非難の声を掛ける。私が知っているに変えたものは、知らなくてもいいものだったらしい。
知らなくてもいいもの、私はそんなものを残しておきたくなかった。
知らないが目の前にあるのだ、知っているに変えなくては、私の心が満たされない。
私は賑やかな世界で、静かに知らないを知って行った。
私の静かな研究は、賑やかな世界に飲み込まれてしまった。
私の周りの人々が、私の研究の邪魔をするのだ。
私がいなければ何もできないくせに。彼らは私を、決して静かな世界には居させなかった。
私の周りに人を置き、他人の知らないを知っているに変えろというのだ。
私は私の知っているを、私の周りの人々に知らせる役目をもった。
私の世界は相変わらず賑やかだった。
私の周りには、二人の少女が立ち、教えてほしいと私の知識を頼るのだ。
私はそんな少女たちの、知らないを知っているに変えていった。
意外にも私はそんな日々が気に入っていた。
静かな世界は無くなってしまったが、この賑やかさは嫌いではない。私の心の知らないも、まだまだ沢山あるようだ。
私の世界がまた静かになった。
私の周りにいた少女達が、私の前からいなくなってしまったのだ。
私は一人、また静かな世界に取り残された。
静かな世界でする事は一つ。私はまた、私の知らないを知っているに変えていくようになった。
とはいっても私の研究は考えてはいけない事らしい。私が知らないを表に出す事は無くなっていた。
私の世界が、少しだけ賑やかさを取り戻した。
私の前に、また一人の少女が現れたのだ。
私は少女の世話をしながら、静かに研究を続けていく。
何故だろう? 最近の私の世界は賑やかだった。
私の周りにいる人は一人で、話しかけてくる声も一人分だ。けれども私の世界には二つの声が響くのだ。
こんな世界を私は知らない。知らない事を考えながら、私は彼女の世話を続ける。
私の世界はまだまだ賑やかさを増やしていった。
私は一体どうしたのだろう? 一人の世話しかしていないのに、私の世界は賑やか過ぎる。静かに研究する事さえできないのだ。
静かになろうとしてみると、私の世界に彼女の姿が浮かぶ。彼女に教える事が少なくなれば、私の世界も静かになっていくのだろうか?
私は私の知らない気持ちを、知っている事に変えていかなければならないようだ。
私の世界が静かになった。
とは言っても大した事があるわけではない。私の近くにいた彼女が、私に暇をくれたのだ。これを機に、私の知らないを考えてみようと思う。
私に渡された時間は一か月。私の知らないを考えるには、十分すぎる時間だった。
私の世界がまた賑やかになった。
しかしそれは、私の愛する賑やかさではなく。私の世界を飲み込んでいく、五月蠅い周りの声だった。
私の世界が五月蠅く鳴り始めたのは、私の知らないが知っているになり、その知っているでできた薬。蓬莱の薬が原因だった。
私の研究の成果は、私の周りのたった一人。彼女の世界を変えたのだ。
私の世界は一向に静けさを取り戻さない。
今の私の周りには、ただの一人もいやしない。だというのに私の世界には声が響く。
一体誰の声なのだ。
私は声の主を知らない、それでも声は、私の世界を五月蠅くかき回す。
私は恐ろしくなった。私の世界を脅かす、私にしか聞こえない声が。
いまだに声は鳴りやまない。
私は五月蠅く鳴りやまない世界で、知らない声のありかを辿った。
時間はいくらでもあるのだ。永遠に続く、生命を持ったのだから。
私の世界は一時の静けさを取り戻した。
しかしそれは、嵐の前の静けさだ。
私の世界に鳴り響く、知らない声。
それは私自身の声だった。私の心が、私に対して叫んでいたのだ。
彼女を追えと、彼女を助けろと。
私の世界は荒れていた。
絶えず叫び続ける私の声に、それを制止するような周りの声。
私はどうすればいいのだろう。
周りの声を無視して叫び続けるのか、私の喉を枯らすのか。
私はもう解らない。私の在り方が、何をすべきなのかが。
私の世界に賑やかさが増した。
私の元に少女達が現れたのだ。
彼女達は、私の周りの五月蠅い声に言われたらしい。私の叫びを沈めろと。
しかし、彼女達の声は逆だった。
私は私が思う事をすべきなのだと、私はいつも正しかったのだと。
少女達は私の声を聞いてくれた。私の思いを、聞いてくれたのだ。
その日から私の世界が静かになった。私の周りの五月蠅い声は、私の世界には入ってこなくなった。
私の世界が賑やかになった。
それは少しの賑やかさと、沢山の五月蠅い声によるものだ。
静かな世界は今はもう見つからない。
それでも私は満足している。
もう一度彼女と共に過ごせる時間に、賑やかな世界に。
久しぶりにこの手記を残す。
私の世界は今、密やかな賑やかさから広がる騒がしさに変わっている。
私は静かな世界でなく、幼いころに夢見た賑やかな世界を手に入れたのだ。
今思えば、私は研究が好きだったのではない。私は皆が好きだったのだ。
話しかければ笑ってくれて、謎を解き明かせば頭を撫でてくれる。そんな人とのぬくもりが、私はずっと欲しかったのだろう。
今になって知らないが知っているに変わるとは、まだまだ心というものは解らない。
だけど、今の私の心は解る。私はそれを知っている、今の私の心の声を。
今の私は幸せだ。私の声がそう言っている。
最初の部分だけだけれど、永琳が月に行く前の話って珍しいなぁ…良かったです。
あと誤字が 以外にも→意外にも
直しておきました。