Coolier - 新生・東方創想話

悠久の時

2012/07/27 02:34:07
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 ふと考えたことがある。
もし僕達が、彼女達が出会わなかったら、今の幻想郷はどうなっていたのだろう、と








もし博麗の巫女が白黒の魔法使いと出会わなかったら?






もし紅魔館の主が紅霧異変を起こさなかったら?







もし白玉楼の主が春を止めなかったら?




 
 彼女達が今と違う道を選んでいたら?

果たして「今」はどうなっていたのだろう?
 
博麗の巫女は、いつも通り妖怪退治を行い、白黒の魔法使いは毎日魔法の勉強をするだろう。

神社に来る妖怪達も来なくなり、静かに毎日を送るのだろうか?

 それでも、いつかは出会うだろう。 ここはそんなに広くない。

それでも、その先にあるのは人との、妖との関わりがない、平凡な日常。

おそらく僕も彼女達と出会うことがないだろう。

一生無縁塚に通い、外の世界から流れてきたものを集める日々が続くだろう。

 でも………

「今」、僕の目の前には、彼女達がいる。

冷やかししかしない彼女達だが、毎日来てくれる。

冥界の主も、紅魔の主もたまにだが、遊びに来てくれる。

どれほど時間が流れていっても何も変わらないものがそこにあり、どれほど時間が流れていっても忘れないものがそこにある。

 

 ある晴れた日の午後にそんな考えをしてしまった。

途中で何を考えているか分からなくなってしまったが………

「何ぼーっとしてるのよ? 人が話してるのに………」

「あ、あぁ………すまない。考え事をしていてね」

「呆れた。人がせっかく話し相手になってあげてるっていうのに」

「すまないね」

「ホントだぜ。そんなんだから、いつまで経っても客が来ないんだぜ?」

「むしろ君たちのせいだと思うのだが………」

「どうせこんな古びた店じゃ、誰も買い物になんて来ないわよ」

「なるほど。君の神社と同じ理屈って訳かい」

「なっ!?そんなことないわよ!?きっと明日には賽銭だって入ってるはずよ!」

「分かった。明日は神社に賽銭を入れに行くか」

「誰が憐みなんてうけるものですか!!」

 





 

 きっとこれは僕たちにとって変わらず、忘れないものになるように願って………


そんな幻想郷のとある晴れた日の午後―



                         おしまい



 
初めまして。
アンノウンといいます。
今回が初投稿となります。

拙い文章ですが、少しでも楽しめたら幸いです。

ではまた―
アンノウン
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簡潔でいいですね
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