「風に流された私の気持ち理解して欲しいぜ! なあ、霊夢」
「なんなの? 何かようなの?」
暁の神社で、霊夢は自室の寝床で寝ていると、突然に魔理沙に話しかかけられた。彗星が空から落ちてくる夢を見ていた霊夢は突然のことで大いに驚いた。
「なあ、きれいな宝石は好きか? それとも、綺麗な心は好きか?」
「え? えっと、うーんどっちもきらいじゃない」
特にどちらも好きでも嫌いでもない、宝石とか貴重品に興味はないし、かといって綺麗な心だからなんなの? それで、米が買えるのと霊夢は思った。でも、どちらもあった方が良いに決まっている。
「世界は広いんだぜ! お前が寝ている間にも世界の反対側では派手な格好をした人々が楽しく踊ってるんだぜ」
「……そうね。サンバとか踊っているわ」
そいつ等だって、私がほのぼのと縁側でお茶を飲んでいる時には寝ているわと霊夢は思いつつ、欠伸が出そうになった。
「気味の悪い絵を見たことがあるか? 水仙の花が咲いているのに悲しい顔をした少女が泣いているのさ」
「興味ないわ」
きっと不気味な絵なんだろう。それが今の私に関係があるのだろうか? そもそも、人の寝込みに突然耳元で話しかけて魔理沙は何を言いたいのだろう?
「比重の重たい水に浮かんで考えたことあるか? 体内からは水分が奪われ続けているのにも関わらず、ずっと浮いていたいという気持ち」
「そんなこと考えたことも無いわ。だって、私達は空を飛べるのだから」
空を飛ぶことができるからわざわざそういう水に入る必要はない。霊夢はまだ眠って居たい、特に価値も感じないこの会話を終わらせるために布団を被った。
「ハンカチをな持っている奴は嫌いじゃないぜ! 濡れた手を服で拭く奴は嫌いだ!」
「…………」
魔理沙の声を霊夢は無視することにした。
「知っているか? なあ、私はこう見えてど! …………」
「うるさいわね」
霊夢はうるさい魔理沙の頭を叩いた。すると、魔理沙は沈黙してしまった。それから霊夢はもう一度眠りにつこうとした。二度寝の心地よさを霊夢はが感じ始めた時にまた魔理沙に話しかけられた。
「風に流された私の気持ち理解して欲しいぜ なあ、霊夢」
「……ああもう! うるさい! 魔理沙の声の目覚ましうるさい!」
このあいだ、魔理沙が意味も無く置いていった手作り目覚まし時計を恨めしく霊夢は思った。それでも、今日も寝坊することも無く起きることができて、ちょっと感謝だった。
完全にいやがらせw
放置したら幾つ台詞入ってるんだろう
こんな目覚ましなら私でもちゃんと起きられるな…
さすが魔理沙っすねwウザいのがしっくりくる。
しかしちょっぴり感謝している霊夢に萌えたw
ほら、神社の静謐な空気には似合わないから、こっちに寄越しなさい。
にとり製?魔理沙ちゃんマジポポエマーwツッこまずいられない霊夢さんGJw
オチが最高すぎるww
俺にもこの目覚まし欲しいぜ
で、どこで買えます?
うぜぇww
楽しませてもらいました
……で、いくらですか?
謎だ……。