****** よんつきなのかー ******
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『花見に行こう』
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幽香「霊夢、二人で花見に行きましょう♪」
霊夢「へっ? いきなりあらわれて突然ね!」
幽香「ほら、もう四月で春じゃないの♪ 春と言ったらお花見よ♪」
………………………………………………………………
霊夢「もう四月一日は終わったわよ。相変わらず鈍いわね」
幽香「そんなに信用できないのかしら? ^_^ #」
東方十二憑 ~ Monster Organize Calendar.
肆憑ノ朝 ~ April.
霊夢「まあ、せっかく誘ってくれたんだし、すぐに準備するから待ってて」
幽香「やったー♪ やったー♪ やったー♪」
キラキラキラ~☆
霊夢「嬉しいのは分かったから光弾ばら撒くのはやめろっ! 痛い! 眩しい! うっとおしい!」
東方幻想郷 ~ Lotus Land Story.
「桜開花のフラワーパーティー ~ゆうかりんとレッツおはなみっ!~」
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『花見に私も連れてって』
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霊夢「お待たせっ! 準備出来たわよ!」
魔理沙「お弁当とお酒をたっぷり持ってきたぜ!」
幽香「あら意外と早かったじゃない
……って、ちょっと! 何で魔理沙まで連れてきたのよ!」
霊夢「二人じゃ寂しいから、荷物運びとして呼んだのよ」
魔理沙「荷物運びは酷いぜ! そこは飲み食べ仲間として呼んでほしいわ」
幽香「あ・の・ね! 私が花見に誘ったのは霊夢であって、あなたまでは誘ってないわよ!」
魔理沙「そんなケチなこと言わないでよ、うふうふ」
ぐいい~~
魔理沙「うふうふうふ」
幽香「やめなさいよ! その不気味な笑顔で近づくのをやめなさい!」
ぐいいぃぃぃ~~~
魔理沙「うふ、うふ、うふふふふふふ」
幽香「ひいいぃぃぃ、連れて行く! 連れて行くから、それやめて! 夜眠れなくなるから、いやぁっ、寝起きに魔女が襲ってくるぅぅぅ……」
霊夢「あの時(夢幻館異変)のこと、トラウマになっているのね……」
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『しかたないじゃない! 役立たずなんだもの!』
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幽香「着いたわよ。どう、静かでしょ? だって今日は私と霊夢(ついでに魔理沙)だけの貸切だもの」
わいわい♪ がやがや♪ どんちゃん♪
霊夢「あら、いつも通りの賑やかさね」
魔理沙「貸切じゃなかったのか?」
幽香「コラァッ! アンタらぁっっ!!」
妖夢「みょんっ?!」
幽香「誰の許可貰って、ここで宴会しているのかしら? ねぇ?」
美鈴「ドレス姿で鎌を持っている門番さんが、今は誰もいないからいいよって……」
幽香「エリーのアホーッ! 何勝手に仕切ってるのよ!」
エリー「仕方ないじゃない! 仕方ないじゃない! あんなに大群で押し寄せられたら断れるわけないじゃないの!」
幽香「そこをなんとかするのが門番でしょうがぁぁぁっ!!」
げしげしげし!!
エリー「痛い痛い! 蹴らないで、あっ、そこ駄目ぇっ! 癖になりそうっ!」
霊夢「何やってるのやら……」
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『お花見をしたい人におすすめな危険スポット』
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幽香「にしても、本当に満員ね。私達の分くらいとっておきなさいよ!」
エリー「あ、その手があったか!」
幽香「とりあえずどこかの団体をレーザーで消し飛ばして、場所作るしかないわね」
エリー「無視された……」
魔理沙「レーザーはやり過ぎじゃないのか?」
霊夢「いつもごんぶとレーザーぶっ放しているあんたが言うな!」
くるみ「そんな幽香様におすすめのお花見スポットを用意しましたよ♪」
幽香「頼りになるわね、くるみは♪ どこぞの門番と違って!」
美鈴「どうせ、役立たずですよ……」
咲夜「間違ってないけど、あなたのことではないわよ」
魔理沙「で、そこは何処なんだ?」
くるみ「はい、こちらでございま~す♪」
ビシッ!
霊夢「……随分と遠そうね」
くるみ「徒歩で約二時間。行方不明者続出の山道を抜けた先に広がる山頂の一本桜。開花までちょっと早いけど、幻想郷を見渡しながら見る桜は超絶景。
寒さに耐えながら飲む酒も最高。雷雨のときには避雷針にもなってくれる、お花見をしたい人におすすめな危険スポットよ♪」
幽香「今日はいい天気ね。日傘なんてもったいないくらいの♪」
ジュウウウウ~~!
くるみ「いやぁっ! 傘取り上げないでっ! 焼ける! 肌がこんがりトーストされちゃうっ!!」
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『幻想郷最遅っ♪』
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霊夢「そこしかないなら仕方ないわね。景色は綺麗なんだし、食前の運動と洒落込みましょ」
幽香「むぅ、霊夢が言うならそうするわ」
1時間後……
霊夢「はぁ… はぁ… まだ着かないの?」
くるみ「まだ半分もきてませんよ」
エリー「これ3時間以上かかるんじゃないの? 長いし、遠いし、疲れるしぃ~……」
魔理沙「なあ、幽香の奴どこに行ったんだ?」
みんな『え?』
魔理沙「まさか、いくら遅いからって、置いてかれたんじゃないだろうな」
みんな『ありえる……』
バキューン! バキューン! バキューン!
魔理沙「後ろからレーザーを発射する音が聞こえるんだが?」
バキューン! バキューン! バキューン! バキューン!
幽香『うわぁぁぁん! うわぁぁぁん! みんな何処行ったのよぉぉぉ!!』
バキューン! バキューン! バキューン! バキューン! バキューン!
くるみ「幽香様、置いてかれた上に迷ったみたいね」
エリー「寂しくなると泣きながらレーザーを乱射するからね、幽香様」
霊夢「迷惑すぎるわっ!!」
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『装飾戦はカッコいい』
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幽香「うぇぇ…… みんなして置いていくなんてぇ… 酷いわよぉぉ……」
魔理沙「なんで私の箒に乗せて運ばなくちゃならないんだ? 重いんだけど…痛っ! 殴るなよ幽香!」
霊夢「だって他に乗り物なかったんだし……」
魔理沙「箒も本来は乗り物じゃないんだが?」
エリー「それはそうとお腹すいたよ~ まだ着かないの~?」
くるみ「もう少しのはずなんだけどね。確かに腹が減ってきたわね」
???「あっ、やっとお客さんが来たー! いらっしゃい!いらっしゃい! 美味しいオレンジはいかがですかー!」
霊夢「あんなところに屋台があったなんて…」
???「誰かと思えば、霊夢に魔理沙じゃないの! 久しぶりー♪」
霊夢「あ、あんたは……」
霊夢「……誰だっけ? 魔理沙知ってる?」
魔理沙「さあ、名前聞いてなかったし、ホン・メイレン?」
霊夢「確か1面のザコって本人が言ってたわね」
魔理沙「それじゃあ、分からないのも無理ないな」
???「ぴゅっ、ぴゅっ、ぴゅぴゅっぴゅーーーー!!」
くるみ「店の名前がヒントだって言ってるわ」
エリー「それ翻訳できるんだ……」
霊夢「そういえばオレンジを売っているわね」
魔理沙「わかった「みかん」だ! 間違いないぜ!」
???「ぴゅーーーーーーーーー!!!!」
くるみ「違う! 惜しいけど違う!!」
エリー「えっと、バレンシア」
幽香「エヒメかワカヤマか……」
オレンジ「オレンジ! 1面ボスのオレンジィィィィ!!!」
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『オレンジショップの唄』
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霊夢「なんだってこんなところで店開いているのよ」
オレンジ「それはもちろんベストスポットに繋がるこの道で商売すれば、大儲けできると思ったから」
魔理沙「私達みたいな変わり者しか来てないじゃないか」
オレンジ「おかしいなぁ…… くるみからはここで店を開けば儲かるって」
くるみ「私も当初はそう思っていたんだけど…… おかしいなぁ」
幽香「あなた達、商売に向いてないわね」
エリー「そんなことよりお腹がすいたわよぉ……」
幽香「そうね。オレンジを人数分、頂戴。どうせそれしか置いてないんでしょ?」
オレンジ「甘いわね。オレンジといってもいろいろあるわよ!」
魔理沙「ほう、例えば?」
オレンジ「生オレンジ、皮付きオレンジ、土付きオレンジ、冷やしオレンジ、冷凍オレンジ、
温オレンジ、焼きオレンジ、蒸しオレンジ、揚げオレンジ、黄粉オレンジ、
チョコオレンジ、練乳オレンジ、ホイップオレンジ、萎びたオレンジ、腐ったオレンジ、
放射線汚染オレンジ、釘が打てるオレンジ、キノコとカビ付きオレンジ、オレンジのようなナニカまで豊富に取り揃えているわよ!」
霊夢「無駄に多いな! 食えないの混ざってるし!」
エリー「私、冷凍オレンジ」
くるみ「じゃあ黄粉オレンジで」
幽香「シナモンオレンジはあるかしら?」
魔理沙「キノコとカビ付きオレンジ、カビ抜きで」
霊夢「食べるんかい! 冷やしオレンジ1つ!」
オレンジ「まいどあり~♪」
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『到着、そして……』
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霊夢「ようやくたどり着いたわね。もう夕方になってるし!」
魔理沙「やれやれ、荷物が重いかったぜ。特に幽香が」
幽香「まだ言うか! だけど本当に見晴らしがいい景色ね♪ 花も満開……」
えだー……
幽香「……じゃない! 枝しかないじゃないの! 苦労した5時間は何だったのよ!」
エリー「ふにー、わらひひゃなひゅひぇ、きゅりゅみにいっれー!」
(私じゃなくて、くるみに言ってー!)
幻月「あら、幽香達じゃない。あなた達もお花見に?」
夢月「よかった。花見のベストスポットと間違えてこんな辺境にやってきたのは、姉さんだけじゃなかったのね」
幻月「それは言わないの!」
幽香「そのうえ先客がいるってどういうことよ! 貸切じゃなかったの! ねえっ!!」
エリー「ひかららいひゃなひ! ひかららいひゃなひ!」
(仕方ないじゃない! 仕方ないじゃない!)
魔理沙「しかし夢月が着物なのはいいとして、なぜわざわざ胸を肌蹴させているんだ?」
夢月「お花見といえば、肌蹴た着物だって姉さんが……」
くるみ(幻月、グッジョブ!)
幻月(イエス、シスター!)
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『空気読んでよ、お約束』
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霊夢「さっそくお弁当を食べましょう♪」
幽香「待ってました♪ って多い! 本当に3人分なの? 10人分くらいあるんだけど!」
霊夢「どうせみんな寄ってくるんだし、多めに作ったの。まあ寄ってこなくても、これくらい軽く平らげるでしょ幽香なら」
幽香「私何時から大食いキャラになったのよ! ということは魔理沙はこれらと私も乗せて運んだって事?」
魔理沙「そうなるな。幽香の方が重かったけど」
幽香「改めて尊敬するわ。あなたの箒を」
魔理沙「箒かよ! 痛い痛い! だから殴るなって!」
幽香「はい霊夢、あ~ん♪」
魔理沙「あ~ん♪ 博麗神社の漬物は相変わらずうまいぜ」
幽香「食べられた… はい霊夢、あ~ん♪」
エリー「あ~ん♪ 幽香様に食べさせてもらったしいたけ美味しい~」
幽香「もう… はい霊夢、あ~ん♪」
くるみ「あ~ん♪ 霊夢の作った卵焼き上手ね」
幽香「むぅ… はい霊夢、あ~ん♪」
夢月「あ~ん♪ このタコさんウィンナー可愛くておいしいね」
幽香「また… はい霊夢、あ~ん♪」
幻月「あ~ん♪ このカニさんウィンナー可愛くておいしいわ」
幽香「だから! はい霊夢、あ~ん♪」
オレンジ「あ~ん! 私ほどじゃないけど、博麗神社のみかんもいいわね」
幽香「霊夢! れ"い"む"ー! あーん!!」
霊夢「ごめん。もうお腹いっぱいだから」
幽香「んんーーーーーーーっっっ……`;д;´」
エリー「はい幽香様、あ~ん♪」
幽香「あ"ぁ"ぁ"ん"! 霊夢の作ったロールキャベツ美味しいよぉぉ~~……」
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『いつもの宴会芸』
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魔理沙「弁当も食べたし、宴会芸とか見せ合おうぜ!」
霊夢「1番、霊夢! 座布団ブーメランキャッチしまーす!」
ぽいっっと! くるくるくる~! キャッチ!
霊夢「どうかしら?」
幽香「いつものホーミングアミュレットと変わらないじゃないの、次!」
エリー「2番、エリー! 弁当の空き殻ブーメランキャッチしまーす!」
ぽいぽいぽいっと! くるくるくるくるくるくるくる~~!
ガンガンガンガンガンガンッッ!!
エリー「痛たたた…… はい大失敗しました~!」
幽香「二番煎じなうえに駄目じゃん、次!」
魔理沙「3番、魔理沙! 穴という穴からマスタースパーク出…」
ゴツンッ!
魔理沙「痛っ! 何するんだよ!」
幽香「こっちに被害被るし下品だから却下、次!」
魔理沙「何だよ、派手でカッコイイのに……」
くるみ「4番、くるみ! 1人献血・輸血しまーす!」
ちゅぅぅぅ~~~……
くるみ「はぁ、はぁ、自分の血美味しい……」
ふぅぅぅぅ~~~……
くるみ「ふぅ、ふぅ、自分の血が戻ってきて気持ちいい……」
幽香「地味だしやる意味が分からない、次!」
オレンジ「5番、オレンジ!」
幽香「つまらない、次!」
オレンジ「まだ何も言ってないじゃない!」
幻月「6番、幻月! 夢月を帯回しで脱がせまーす!」
くるくるくるくるくるくるくるくる~~~~~~~~!!!!
夢月「あぁ~~れぇ~~~~~~!!」
幻月「よいではないか♪ よいではないか~♪」
魔理沙「ヒュー、ヒュー♪」
オレンジ「回せ回せ~♪」
幽香「やっとまともな宴会芸になったわね♪」
霊夢「まともかしら?」
幽香「最後、幽香! 麓の宴会場焼き払いまーす!」
ビィィーーーーーーーーーー!!
ゴオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!
『ぎゃあああああああ!!!!』
幽香「悲鳴合唱団最高! いい声で歌いなさい! 私からお花見を奪った罰よ!」
くるみ「さすが幽香様! えげつない!」
エリー「そこに痺れる! 憧れる!」
霊夢「これのどこが宴会芸よ!!」
幽香「大量殺戮も宴会芸の一つよ♪ イヤッホォォォォォ!!」
霊夢「駄目だこりゃ……」
幻月「それそれ~♪ もっと脱げ! もっと脱げ~!」
夢月「もう裸だから~! やめてとめて見ないで~!」
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『締めは花見酒』
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幽香「ふぅ、大量虐殺したら喉が渇いちゃった」
しゅるしゅるしゅる~
幽香「あらお酒? 気が利くわね♪」
霊夢「待て待て待て待て!」
幽香「どうしたのよ? 何かおかしいところでもあるの?」
霊夢「おかしいも何も、何で桜からお酒が出てきて、あまつさえお酌しているのよ」
幽香「きっとどこかに隠し持っていたんでしょ。あとこの子は梅よ」
霊夢「梅だったんだ。ってそうじゃなくて、梅がお酌したらおかしいでしょ!」
オレンジ「梅が動いちゃおかしいの?」
くるみ「植物はみんな動くでしょ?」
エリー「むしろ動物といっても過言ではないわ」
幻月「幻想郷なんだから梅が妖怪みたいに動くに決まってるじゃないの、変な霊夢ね」
夢月「それより姉さん着物返してよ~!」
霊夢「え? 何? 私がおかしいの? 植物を妖怪と思えない私は巫女としておかしいの?」
魔理沙「安心しろ霊夢。私もおかしいと思っている」
霊夢「はぁ、桜じゃなくて梅かぁ…… くるみったら思いっきり間違えているじゃないの!」
くるみ「うぅ、自信満々で言った自分が恥ずかしい……」
幽香「あら、梅もいいものよ。奈良時代までは花見といえば梅の花だったもの」
魔理沙「でも花は咲いてないぜ」
幽香「それは致命的ね」
くるみ「うぐー」
エリー「それよりせっかく貰ったんだから呑みましょうよ! 呑みましょうよ!」
幽香「あら、意外と甘口なのね、ぐぅ…………」
霊夢「もう寝たぁっ?!」
エリー「幽香様は寝酒だからね。いつも寝てるけど」
魔理沙「寝ちゃった奴を起こすのも悪いから、あとは私達で呑もうぜ!」
幻月「あなた達お酒もたくさん持ってきたわね。それじゃあ締めの花見酒と行きましょうか♪」
オレンジ「花咲いてないけどね」
くるみ「それはもういいから~!」
夢月「着物返して……」
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『梅の花見の終わりに……』
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霊夢「みんな寝ちゃったわね……」
ぐぅ…… すぅ…… ぐごおおおおお!!
霊夢「なんか色々疲れちゃったけど、楽しかったわよ幽香」
幽香「はいれいむ、あ~ん♪」
霊夢「よっぽどそれがしたかったのね」
ちゅっ……
霊夢「これで勘弁して頂戴」
幽香「えへへぇ……」
霊夢「はぁ… 私も眠くなってきちゃった。おやすみぃ……」
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『おわり』
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『花見に行こう』
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幽香「霊夢、二人で花見に行きましょう♪」
霊夢「へっ? いきなりあらわれて突然ね!」
幽香「ほら、もう四月で春じゃないの♪ 春と言ったらお花見よ♪」
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霊夢「もう四月一日は終わったわよ。相変わらず鈍いわね」
幽香「そんなに信用できないのかしら? ^_^ #」
東方十二憑 ~ Monster Organize Calendar.
肆憑ノ朝 ~ April.
霊夢「まあ、せっかく誘ってくれたんだし、すぐに準備するから待ってて」
幽香「やったー♪ やったー♪ やったー♪」
キラキラキラ~☆
霊夢「嬉しいのは分かったから光弾ばら撒くのはやめろっ! 痛い! 眩しい! うっとおしい!」
東方幻想郷 ~ Lotus Land Story.
「桜開花のフラワーパーティー ~ゆうかりんとレッツおはなみっ!~」
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『花見に私も連れてって』
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霊夢「お待たせっ! 準備出来たわよ!」
魔理沙「お弁当とお酒をたっぷり持ってきたぜ!」
幽香「あら意外と早かったじゃない
……って、ちょっと! 何で魔理沙まで連れてきたのよ!」
霊夢「二人じゃ寂しいから、荷物運びとして呼んだのよ」
魔理沙「荷物運びは酷いぜ! そこは飲み食べ仲間として呼んでほしいわ」
幽香「あ・の・ね! 私が花見に誘ったのは霊夢であって、あなたまでは誘ってないわよ!」
魔理沙「そんなケチなこと言わないでよ、うふうふ」
ぐいい~~
魔理沙「うふうふうふ」
幽香「やめなさいよ! その不気味な笑顔で近づくのをやめなさい!」
ぐいいぃぃぃ~~~
魔理沙「うふ、うふ、うふふふふふふ」
幽香「ひいいぃぃぃ、連れて行く! 連れて行くから、それやめて! 夜眠れなくなるから、いやぁっ、寝起きに魔女が襲ってくるぅぅぅ……」
霊夢「あの時(夢幻館異変)のこと、トラウマになっているのね……」
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『しかたないじゃない! 役立たずなんだもの!』
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幽香「着いたわよ。どう、静かでしょ? だって今日は私と霊夢(ついでに魔理沙)だけの貸切だもの」
わいわい♪ がやがや♪ どんちゃん♪
霊夢「あら、いつも通りの賑やかさね」
魔理沙「貸切じゃなかったのか?」
幽香「コラァッ! アンタらぁっっ!!」
妖夢「みょんっ?!」
幽香「誰の許可貰って、ここで宴会しているのかしら? ねぇ?」
美鈴「ドレス姿で鎌を持っている門番さんが、今は誰もいないからいいよって……」
幽香「エリーのアホーッ! 何勝手に仕切ってるのよ!」
エリー「仕方ないじゃない! 仕方ないじゃない! あんなに大群で押し寄せられたら断れるわけないじゃないの!」
幽香「そこをなんとかするのが門番でしょうがぁぁぁっ!!」
げしげしげし!!
エリー「痛い痛い! 蹴らないで、あっ、そこ駄目ぇっ! 癖になりそうっ!」
霊夢「何やってるのやら……」
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『お花見をしたい人におすすめな危険スポット』
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幽香「にしても、本当に満員ね。私達の分くらいとっておきなさいよ!」
エリー「あ、その手があったか!」
幽香「とりあえずどこかの団体をレーザーで消し飛ばして、場所作るしかないわね」
エリー「無視された……」
魔理沙「レーザーはやり過ぎじゃないのか?」
霊夢「いつもごんぶとレーザーぶっ放しているあんたが言うな!」
くるみ「そんな幽香様におすすめのお花見スポットを用意しましたよ♪」
幽香「頼りになるわね、くるみは♪ どこぞの門番と違って!」
美鈴「どうせ、役立たずですよ……」
咲夜「間違ってないけど、あなたのことではないわよ」
魔理沙「で、そこは何処なんだ?」
くるみ「はい、こちらでございま~す♪」
ビシッ!
霊夢「……随分と遠そうね」
くるみ「徒歩で約二時間。行方不明者続出の山道を抜けた先に広がる山頂の一本桜。開花までちょっと早いけど、幻想郷を見渡しながら見る桜は超絶景。
寒さに耐えながら飲む酒も最高。雷雨のときには避雷針にもなってくれる、お花見をしたい人におすすめな危険スポットよ♪」
幽香「今日はいい天気ね。日傘なんてもったいないくらいの♪」
ジュウウウウ~~!
くるみ「いやぁっ! 傘取り上げないでっ! 焼ける! 肌がこんがりトーストされちゃうっ!!」
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『幻想郷最遅っ♪』
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霊夢「そこしかないなら仕方ないわね。景色は綺麗なんだし、食前の運動と洒落込みましょ」
幽香「むぅ、霊夢が言うならそうするわ」
1時間後……
霊夢「はぁ… はぁ… まだ着かないの?」
くるみ「まだ半分もきてませんよ」
エリー「これ3時間以上かかるんじゃないの? 長いし、遠いし、疲れるしぃ~……」
魔理沙「なあ、幽香の奴どこに行ったんだ?」
みんな『え?』
魔理沙「まさか、いくら遅いからって、置いてかれたんじゃないだろうな」
みんな『ありえる……』
バキューン! バキューン! バキューン!
魔理沙「後ろからレーザーを発射する音が聞こえるんだが?」
バキューン! バキューン! バキューン! バキューン!
幽香『うわぁぁぁん! うわぁぁぁん! みんな何処行ったのよぉぉぉ!!』
バキューン! バキューン! バキューン! バキューン! バキューン!
くるみ「幽香様、置いてかれた上に迷ったみたいね」
エリー「寂しくなると泣きながらレーザーを乱射するからね、幽香様」
霊夢「迷惑すぎるわっ!!」
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『装飾戦はカッコいい』
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幽香「うぇぇ…… みんなして置いていくなんてぇ… 酷いわよぉぉ……」
魔理沙「なんで私の箒に乗せて運ばなくちゃならないんだ? 重いんだけど…痛っ! 殴るなよ幽香!」
霊夢「だって他に乗り物なかったんだし……」
魔理沙「箒も本来は乗り物じゃないんだが?」
エリー「それはそうとお腹すいたよ~ まだ着かないの~?」
くるみ「もう少しのはずなんだけどね。確かに腹が減ってきたわね」
???「あっ、やっとお客さんが来たー! いらっしゃい!いらっしゃい! 美味しいオレンジはいかがですかー!」
霊夢「あんなところに屋台があったなんて…」
???「誰かと思えば、霊夢に魔理沙じゃないの! 久しぶりー♪」
霊夢「あ、あんたは……」
霊夢「……誰だっけ? 魔理沙知ってる?」
魔理沙「さあ、名前聞いてなかったし、ホン・メイレン?」
霊夢「確か1面のザコって本人が言ってたわね」
魔理沙「それじゃあ、分からないのも無理ないな」
???「ぴゅっ、ぴゅっ、ぴゅぴゅっぴゅーーーー!!」
くるみ「店の名前がヒントだって言ってるわ」
エリー「それ翻訳できるんだ……」
霊夢「そういえばオレンジを売っているわね」
魔理沙「わかった「みかん」だ! 間違いないぜ!」
???「ぴゅーーーーーーーーー!!!!」
くるみ「違う! 惜しいけど違う!!」
エリー「えっと、バレンシア」
幽香「エヒメかワカヤマか……」
オレンジ「オレンジ! 1面ボスのオレンジィィィィ!!!」
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『オレンジショップの唄』
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霊夢「なんだってこんなところで店開いているのよ」
オレンジ「それはもちろんベストスポットに繋がるこの道で商売すれば、大儲けできると思ったから」
魔理沙「私達みたいな変わり者しか来てないじゃないか」
オレンジ「おかしいなぁ…… くるみからはここで店を開けば儲かるって」
くるみ「私も当初はそう思っていたんだけど…… おかしいなぁ」
幽香「あなた達、商売に向いてないわね」
エリー「そんなことよりお腹がすいたわよぉ……」
幽香「そうね。オレンジを人数分、頂戴。どうせそれしか置いてないんでしょ?」
オレンジ「甘いわね。オレンジといってもいろいろあるわよ!」
魔理沙「ほう、例えば?」
オレンジ「生オレンジ、皮付きオレンジ、土付きオレンジ、冷やしオレンジ、冷凍オレンジ、
温オレンジ、焼きオレンジ、蒸しオレンジ、揚げオレンジ、黄粉オレンジ、
チョコオレンジ、練乳オレンジ、ホイップオレンジ、萎びたオレンジ、腐ったオレンジ、
放射線汚染オレンジ、釘が打てるオレンジ、キノコとカビ付きオレンジ、オレンジのようなナニカまで豊富に取り揃えているわよ!」
霊夢「無駄に多いな! 食えないの混ざってるし!」
エリー「私、冷凍オレンジ」
くるみ「じゃあ黄粉オレンジで」
幽香「シナモンオレンジはあるかしら?」
魔理沙「キノコとカビ付きオレンジ、カビ抜きで」
霊夢「食べるんかい! 冷やしオレンジ1つ!」
オレンジ「まいどあり~♪」
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『到着、そして……』
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霊夢「ようやくたどり着いたわね。もう夕方になってるし!」
魔理沙「やれやれ、荷物が重いかったぜ。特に幽香が」
幽香「まだ言うか! だけど本当に見晴らしがいい景色ね♪ 花も満開……」
えだー……
幽香「……じゃない! 枝しかないじゃないの! 苦労した5時間は何だったのよ!」
エリー「ふにー、わらひひゃなひゅひぇ、きゅりゅみにいっれー!」
(私じゃなくて、くるみに言ってー!)
幻月「あら、幽香達じゃない。あなた達もお花見に?」
夢月「よかった。花見のベストスポットと間違えてこんな辺境にやってきたのは、姉さんだけじゃなかったのね」
幻月「それは言わないの!」
幽香「そのうえ先客がいるってどういうことよ! 貸切じゃなかったの! ねえっ!!」
エリー「ひかららいひゃなひ! ひかららいひゃなひ!」
(仕方ないじゃない! 仕方ないじゃない!)
魔理沙「しかし夢月が着物なのはいいとして、なぜわざわざ胸を肌蹴させているんだ?」
夢月「お花見といえば、肌蹴た着物だって姉さんが……」
くるみ(幻月、グッジョブ!)
幻月(イエス、シスター!)
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『空気読んでよ、お約束』
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霊夢「さっそくお弁当を食べましょう♪」
幽香「待ってました♪ って多い! 本当に3人分なの? 10人分くらいあるんだけど!」
霊夢「どうせみんな寄ってくるんだし、多めに作ったの。まあ寄ってこなくても、これくらい軽く平らげるでしょ幽香なら」
幽香「私何時から大食いキャラになったのよ! ということは魔理沙はこれらと私も乗せて運んだって事?」
魔理沙「そうなるな。幽香の方が重かったけど」
幽香「改めて尊敬するわ。あなたの箒を」
魔理沙「箒かよ! 痛い痛い! だから殴るなって!」
幽香「はい霊夢、あ~ん♪」
魔理沙「あ~ん♪ 博麗神社の漬物は相変わらずうまいぜ」
幽香「食べられた… はい霊夢、あ~ん♪」
エリー「あ~ん♪ 幽香様に食べさせてもらったしいたけ美味しい~」
幽香「もう… はい霊夢、あ~ん♪」
くるみ「あ~ん♪ 霊夢の作った卵焼き上手ね」
幽香「むぅ… はい霊夢、あ~ん♪」
夢月「あ~ん♪ このタコさんウィンナー可愛くておいしいね」
幽香「また… はい霊夢、あ~ん♪」
幻月「あ~ん♪ このカニさんウィンナー可愛くておいしいわ」
幽香「だから! はい霊夢、あ~ん♪」
オレンジ「あ~ん! 私ほどじゃないけど、博麗神社のみかんもいいわね」
幽香「霊夢! れ"い"む"ー! あーん!!」
霊夢「ごめん。もうお腹いっぱいだから」
幽香「んんーーーーーーーっっっ……`;д;´」
エリー「はい幽香様、あ~ん♪」
幽香「あ"ぁ"ぁ"ん"! 霊夢の作ったロールキャベツ美味しいよぉぉ~~……」
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『いつもの宴会芸』
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魔理沙「弁当も食べたし、宴会芸とか見せ合おうぜ!」
霊夢「1番、霊夢! 座布団ブーメランキャッチしまーす!」
ぽいっっと! くるくるくる~! キャッチ!
霊夢「どうかしら?」
幽香「いつものホーミングアミュレットと変わらないじゃないの、次!」
エリー「2番、エリー! 弁当の空き殻ブーメランキャッチしまーす!」
ぽいぽいぽいっと! くるくるくるくるくるくるくる~~!
ガンガンガンガンガンガンッッ!!
エリー「痛たたた…… はい大失敗しました~!」
幽香「二番煎じなうえに駄目じゃん、次!」
魔理沙「3番、魔理沙! 穴という穴からマスタースパーク出…」
ゴツンッ!
魔理沙「痛っ! 何するんだよ!」
幽香「こっちに被害被るし下品だから却下、次!」
魔理沙「何だよ、派手でカッコイイのに……」
くるみ「4番、くるみ! 1人献血・輸血しまーす!」
ちゅぅぅぅ~~~……
くるみ「はぁ、はぁ、自分の血美味しい……」
ふぅぅぅぅ~~~……
くるみ「ふぅ、ふぅ、自分の血が戻ってきて気持ちいい……」
幽香「地味だしやる意味が分からない、次!」
オレンジ「5番、オレンジ!」
幽香「つまらない、次!」
オレンジ「まだ何も言ってないじゃない!」
幻月「6番、幻月! 夢月を帯回しで脱がせまーす!」
くるくるくるくるくるくるくるくる~~~~~~~~!!!!
夢月「あぁ~~れぇ~~~~~~!!」
幻月「よいではないか♪ よいではないか~♪」
魔理沙「ヒュー、ヒュー♪」
オレンジ「回せ回せ~♪」
幽香「やっとまともな宴会芸になったわね♪」
霊夢「まともかしら?」
幽香「最後、幽香! 麓の宴会場焼き払いまーす!」
ビィィーーーーーーーーーー!!
ゴオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!
『ぎゃあああああああ!!!!』
幽香「悲鳴合唱団最高! いい声で歌いなさい! 私からお花見を奪った罰よ!」
くるみ「さすが幽香様! えげつない!」
エリー「そこに痺れる! 憧れる!」
霊夢「これのどこが宴会芸よ!!」
幽香「大量殺戮も宴会芸の一つよ♪ イヤッホォォォォォ!!」
霊夢「駄目だこりゃ……」
幻月「それそれ~♪ もっと脱げ! もっと脱げ~!」
夢月「もう裸だから~! やめてとめて見ないで~!」
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『締めは花見酒』
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幽香「ふぅ、大量虐殺したら喉が渇いちゃった」
しゅるしゅるしゅる~
幽香「あらお酒? 気が利くわね♪」
霊夢「待て待て待て待て!」
幽香「どうしたのよ? 何かおかしいところでもあるの?」
霊夢「おかしいも何も、何で桜からお酒が出てきて、あまつさえお酌しているのよ」
幽香「きっとどこかに隠し持っていたんでしょ。あとこの子は梅よ」
霊夢「梅だったんだ。ってそうじゃなくて、梅がお酌したらおかしいでしょ!」
オレンジ「梅が動いちゃおかしいの?」
くるみ「植物はみんな動くでしょ?」
エリー「むしろ動物といっても過言ではないわ」
幻月「幻想郷なんだから梅が妖怪みたいに動くに決まってるじゃないの、変な霊夢ね」
夢月「それより姉さん着物返してよ~!」
霊夢「え? 何? 私がおかしいの? 植物を妖怪と思えない私は巫女としておかしいの?」
魔理沙「安心しろ霊夢。私もおかしいと思っている」
霊夢「はぁ、桜じゃなくて梅かぁ…… くるみったら思いっきり間違えているじゃないの!」
くるみ「うぅ、自信満々で言った自分が恥ずかしい……」
幽香「あら、梅もいいものよ。奈良時代までは花見といえば梅の花だったもの」
魔理沙「でも花は咲いてないぜ」
幽香「それは致命的ね」
くるみ「うぐー」
エリー「それよりせっかく貰ったんだから呑みましょうよ! 呑みましょうよ!」
幽香「あら、意外と甘口なのね、ぐぅ…………」
霊夢「もう寝たぁっ?!」
エリー「幽香様は寝酒だからね。いつも寝てるけど」
魔理沙「寝ちゃった奴を起こすのも悪いから、あとは私達で呑もうぜ!」
幻月「あなた達お酒もたくさん持ってきたわね。それじゃあ締めの花見酒と行きましょうか♪」
オレンジ「花咲いてないけどね」
くるみ「それはもういいから~!」
夢月「着物返して……」
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『梅の花見の終わりに……』
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霊夢「みんな寝ちゃったわね……」
ぐぅ…… すぅ…… ぐごおおおおお!!
霊夢「なんか色々疲れちゃったけど、楽しかったわよ幽香」
幽香「はいれいむ、あ~ん♪」
霊夢「よっぽどそれがしたかったのね」
ちゅっ……
霊夢「これで勘弁して頂戴」
幽香「えへへぇ……」
霊夢「はぁ… 私も眠くなってきちゃった。おやすみぃ……」
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『おわり』
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小説を書いてください。
はじめの方にある顔文字で
「ああ、この作品読めない」と思った
読者は楽しいとは思っていないし、評価もされない(と言うより、評価に値しない)。