―――広いベッドだ
十六夜咲夜は思った
使用人の立場にも関わらず主ともほとんど変わらない大きさのベッド
だからだろうか?
ふと一人が寂しくなる
「こんなこと考えないで寝ないと…」
だが一回意識してしまうと無性に気になってしまうのが人である
寝返りをうちながら考えた結果
何かがあれば良い。そう、それだ
------------
朝が来ると咲夜はベッドから起き上がりメイド服に着替えた
ちゃんと靴下を履きカチューシャを付けてやっと一日が始まるのだ
十六夜咲夜は未だに考えていた
一体何を隣に置けば安眠ができるのか…
咲夜は難しい顔をしていたらしく小悪魔が心配そうに声をかけてきた
「咲夜様、どうかしたのですか?」
「え?あ、別にどうってことはないのよ。ただね…」
小悪魔に訳を説明すると彼女は深く頷いた
「――という訳なのよ。どうにかならないかしらね?」
「それはアレですかね、人肌恋しい。みたいな意味に取れますが」
「…かもしれないわね」
苦笑いしつつ咲夜が答えると小悪魔は笑っていた
「やはり咲夜様も人間なのですね、安心しました。分かりました、夜にお部屋でお任せください!」
何やら自信ありげに胸をはっていた。期待しないで待っておこう…
その後いつも道理に仕事をし終え、夜遅くになっていた
部屋には宣言通り小悪魔の姿が見えた…が
「咲夜様!色々ありますがどれになさいますか?」
「…というか何?それ」
他にも奇妙な生物が大量にうごめいていた
「魔界の生b」
全て言い終わる前に部屋の中からそれらは消えていた。
もちろん部屋の中には何一つ痕跡もない
「……生物でした」
「あまり期待はしてなかったけど…小動物みたいな物ってのは良い発想かもしれないわね。小悪魔、ちょっと来て」
きっと小悪魔なりに考えた結果こうだったのだろう。彼女がいじらしくてつい咲夜は微笑を浮かべていた
「は…はいぃ…」
それを見て怒られるのでないかとビクビクしながら近寄る小悪魔を見て咲夜はまたクスクス笑っていた
「一緒に寝ましょ?」
「え……?はいっ!」
ベッドを半分だけ咲夜は使い、残りの半分には小悪魔が入る
「うん、これで寂しくはないわ。おやすみ」
「はい、おやすみなさい」
いつもは言わないし聞かない言葉
二人は気恥ずかしそうに少しばかり赤くなりながらそう言った
-----------
「小悪魔~どこ~」
「パチェ、咲夜知らない?起こしに来なかったから今メイド達に探させているのだけど」
パタパタと妖精メイドが近づいてきた
「レミリア様、パチュリー様。お二人が見つかりました!」
「それで、何をしていたの?」
メイドは少しばつが悪そうに、でも笑って答えた
「えー…良く寝ていました!」
「―――そう、じゃあそのまま寝かせといてあげなさい。……二人共、よ」
今日も紅魔館は平和です
十六夜咲夜は思った
使用人の立場にも関わらず主ともほとんど変わらない大きさのベッド
だからだろうか?
ふと一人が寂しくなる
「こんなこと考えないで寝ないと…」
だが一回意識してしまうと無性に気になってしまうのが人である
寝返りをうちながら考えた結果
何かがあれば良い。そう、それだ
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朝が来ると咲夜はベッドから起き上がりメイド服に着替えた
ちゃんと靴下を履きカチューシャを付けてやっと一日が始まるのだ
十六夜咲夜は未だに考えていた
一体何を隣に置けば安眠ができるのか…
咲夜は難しい顔をしていたらしく小悪魔が心配そうに声をかけてきた
「咲夜様、どうかしたのですか?」
「え?あ、別にどうってことはないのよ。ただね…」
小悪魔に訳を説明すると彼女は深く頷いた
「――という訳なのよ。どうにかならないかしらね?」
「それはアレですかね、人肌恋しい。みたいな意味に取れますが」
「…かもしれないわね」
苦笑いしつつ咲夜が答えると小悪魔は笑っていた
「やはり咲夜様も人間なのですね、安心しました。分かりました、夜にお部屋でお任せください!」
何やら自信ありげに胸をはっていた。期待しないで待っておこう…
その後いつも道理に仕事をし終え、夜遅くになっていた
部屋には宣言通り小悪魔の姿が見えた…が
「咲夜様!色々ありますがどれになさいますか?」
「…というか何?それ」
他にも奇妙な生物が大量にうごめいていた
「魔界の生b」
全て言い終わる前に部屋の中からそれらは消えていた。
もちろん部屋の中には何一つ痕跡もない
「……生物でした」
「あまり期待はしてなかったけど…小動物みたいな物ってのは良い発想かもしれないわね。小悪魔、ちょっと来て」
きっと小悪魔なりに考えた結果こうだったのだろう。彼女がいじらしくてつい咲夜は微笑を浮かべていた
「は…はいぃ…」
それを見て怒られるのでないかとビクビクしながら近寄る小悪魔を見て咲夜はまたクスクス笑っていた
「一緒に寝ましょ?」
「え……?はいっ!」
ベッドを半分だけ咲夜は使い、残りの半分には小悪魔が入る
「うん、これで寂しくはないわ。おやすみ」
「はい、おやすみなさい」
いつもは言わないし聞かない言葉
二人は気恥ずかしそうに少しばかり赤くなりながらそう言った
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「小悪魔~どこ~」
「パチェ、咲夜知らない?起こしに来なかったから今メイド達に探させているのだけど」
パタパタと妖精メイドが近づいてきた
「レミリア様、パチュリー様。お二人が見つかりました!」
「それで、何をしていたの?」
メイドは少しばつが悪そうに、でも笑って答えた
「えー…良く寝ていました!」
「―――そう、じゃあそのまま寝かせといてあげなさい。……二人共、よ」
今日も紅魔館は平和です