「霊夢ー!今年は一位と二位の1,2フィニッシュよ!!」
のんびりお茶を飲んでいるとアリスがやたら高いテンションでやって来た。
廊下をドタドタと走る音が聞こえてきた時は、魔理沙か文か萃香辺りだと思っていた。
だから襖がスパーンと開かれてアリスが飛び込んで来て正直驚いた。イメージの問題だろうか。
「何をそんなに慌てているのよ。とりあえず、お茶でも飲んで落ち着きなさい。あと寒いから襖閉めて」
「あ、うん・・・」
アリスは素直に襖を閉めるとコタツの向かい側に入り込んだ。霊夢が「ん」と飲みかけのお茶を差し出すと一瞬ためらった後受け取って一口。
とても小さい声で「えへへ、間接キスだ」と呟いたがその声に霊夢は気がつかなかったようだ。アリスが「ありがと」と湯飲みを返すと霊夢は「それで――」と話を切り出す。
「何の話だったっけ?」
「だから霊夢が一位、私が二位で今年は晴れて並んだのよ!」
「つまり・・・どういうことだってばよ?」
「レイアリよ!やっぱりレイアリは原点だったのよ」
「え~っと、つまり・・・どういうこ(ry」
一位と二位?霊夢には意味が分からなかった。アリスは一人納得している様子でうんうんと頷いている。
「あー、そっか霊夢の家にインターネッツなんか有るわけないもんね」地味に失礼な言い草である。
「???」
「まあ私の家にも無いけどさ」
「本当に何の話なのよ?」
「私も詳しい事は知らないんだけど、早苗が言うには外の世界で人気投票ってのを毎年やってるらしくて、今年で9回目らしいわ。それで私と霊夢の順位が初めて並んだらしいのよ、なんだか早苗は順位が気にいらなったのか、信仰が・・・って落ち込んでたみたいだけど」
「なにそれこわい、人気投票?私たちの知らないところで一体なにやってんのよ」
「まあまあ、別に良いじゃない。そんなことよりレイアリなのよ!今年はいっぱい霊夢とイチャイチャしてやるんだから」
「それはまあ別にかまわないけどさ。所であんた、いいの?それ」
いつの間にか立ち上がり、目から炎でも出しそうにガッツポーズをとっているアリスに、霊夢は落ち着いた様子で首の辺りを指でとんとんと叩いている。
「それって?首に何が・・・」
何の事かわからないという様子でアリスは自分の首元を探る、するとすぐに『それ』が何の事か理解したのか、見る見る顔が青くなっていった。
「どっ、どっ、どっ、どうしよう!!ケープ忘れて来ちゃった、ああ、誰かに見られてたりしたら・・・」
「別に大丈夫なんじゃない?一応ここに来るまで誰とも会わなかったんでしょ、遠くで見る分にはほとんどの奴が誰だかわかりゃしないわよ」
「そ、そうかなぁ・・・そうなら良いんだけど」
「そんなに気にするなら、いっそカミングアウトしちゃったら?宴会の時にでもやれば宴会芸の一種だと思われるかも知れないし、案外気にしなさそうな連中ばっかじゃないの」
「え~それでも嫌だよ、なんだか今更だし、この姿を見せるのは霊夢だけって決めてるんだから」
「かわいいこと言ってくれるわね、ほら、こっちいらっしゃい」
霊夢はコタツの布団をめくり太腿をぽんぽんと叩いた、先ほどまで青くなっていたアリスだが「うん」と返事をして霊夢の膝の上に座った。
今のアリスは頭に青いリボンを結び、白いシャツに青い釣りスカートを履いている。体は霊夢よりずいぶん小さく幼かった。
霊夢にすっぽりと収まると頬も赤く染まりご満悦といった様子である。
「しかしなんでケープ着ないと変身できないの?」
「んー別に無くても出来なくは無いんだけど、維持するのに結構魔力使っちゃうし咄嗟のアクシデントに弱いのよ。狸みたいに能力でやってるんじゃないからね」
「いろいろ面倒なのねぇ魔法使いって、そういえば夕飯どうする、家で食べてく?」
「そうしようかな、今は外出歩きたくないし。手伝うわよ」
「ええ、ありがと。でもまだ少し早いし」
「あったかくて気持ち良いから」
「もう少しこのままでいましょうか」
「名案だわ、そうしましょう」
二人の少女は笑い合いしばらくコタツでのんびりするのだった。
夕食後
「あ、帰りどうしようかなぁ・・・夜だしコッソリ飛べばいけるかしら」
アリスが居間で思案していると、お風呂をはりに行っていた霊夢が戻って来たようだ。
「アリス、今日は泊まっていくの?お布団の準備とかさ、いろいろあるから」
「あ~その事なんだけど・・・まあ霊夢がどうしてもって言うなら考えてあげてもいいわね」
「いやぁ、今日冷えるから湯たんぽ代わりになってくれたらなぁって」
「ちょっと、もっとマシな言い方があるでしょ!」
「でもほら、子供の体温って高いって言うじゃない?」
「おい、こら」
「だってあんた今小さいじゃないの」
「もう、子供扱いしないでよね、」
「冗談はさておき泊まっていくんだったら一緒に寝ましょうよ、布団も一つで十分そうだし。スペース的には問題ないでしょう」
「む、むう・・・そう、ね。今日は冷えるし、泊まっていってあげてもいいわよ」
「ふふ、じゃあお願いするわ」
おわれ
――のわりには大分遅れてきましたけどね。もう9回っすよw
あなたのレイアリへの愛が伝わってくる作品でした。
素晴らしいレイアリでした!
咲夜さんが順位落ちて残念。
やっぱりMMDが今回の鍵でしたね。
輝夜は3回連続33位。
姫様動いてください。
今回は秋サンドではなくスカーレットサンド。
というか紅魔館勢(小悪魔除く)と地霊殿勢(お燐除く)の安定はチート。
椛の大健闘。もみじもみもみ!
………………早苗ェ……。
12レイアリの発想がすぐ出てこなかったので修行してきます
ロリスかわいい。
>案外気にしなさそうな連中ばっかじゃないの収まると顔も赤く染まりご満悦といった様子である。
>」
なんだかここの文章に違和感を感じるんですが。後半が霊夢の台詞じゃないような…
サナアリも宜しく