こんにちわ。
今日も元気に幻想郷の空を飛んでいます 射命丸文です。
最近、幻想郷では悲しい事件や、酷い事件が沢山起きます。 新聞記者としては、ネタになるのでうれしい事ですが、
暗いネタばかりだと、幻想郷の住人達も暗くなっていくのではないかと思っているんです。
そこで私は考えました!! 楽しい企画を作ればいいと!
「と言う訳で、皆で仲良く運動会企画!! さぁ どうですか!!」
椛、はたて、にとりに集まってもらいました。
しかし、三人は黙ったまま まるで私がスベッた芸人じゃないですか!
「どうですかって言われてもなぁ…」
椛が口を開いてくれました。
「なんで、運動会なの? 理由は?」
と、携帯いじりながらはたても。
「集められて、いきなりそれってどうなの? 無理にキャラ立てしてるの? やめてよ見ててイタイから」
そしてにとりも。
「いや、聞いて下さいよ… 最近事件が多いですよね? その事件の内容は、どんな事があったか言って下さい。はい、はたてさん」
「私かよ。 そうね、確か三日前のこと――――」
「回想に入らず、普通に言ってください」
「共食い事件、バラバラ事件、あ、ミキサー事件なんてのもあったわね」
「そうです! 最近こんな事件ばかり! 皆さんどう思いますか!!」
しばしの沈黙……
私が喋ろうとすると…
「ネタになればいいんじゃない?」
「貴様それでも新聞記者かァァァァァァァァァァ!!」
私は、はたての顔に右ストレートを打ちました。
「いったいわね! そんなの、あんた一人でしなさいよ!」
「できないから呼んだんでしょうが」
「私は嫌よ、メリットが無いんだから」
「じきに、人間達に響くかも。」
「はぁ? 知らないわよ そんなこt「それは大変だね! 文! 私、手伝うよ!」
「にとり、ありがとうございます!」
「ねぇ 椛もやろうよ! いいだろ? 頼むよ!」
「えぇ? まぁ…別にいいか」
「はたてはどうします?」
私たち三人は、はたてを見ます
はたては、悔しそうな顔をして…
「もうっ! 良いわ、やってあげる!!」
「良いんですか!?」
「良いって言ってるじゃない! でも、今回だけよ」
よし!! これで、事が進む!
「では、まず、参加者集めですね」
「というか、参加できる奴とか居るのか?」
「いるでしょう。 どうせ、異変が起きない限り暇な奴らばかりですから」
「酷いな…お前…ちゃんと働いてる奴だって居るんだぞ」
「とりあえず、この紙に書いてある人達を誘って来てください」
椛とはたてにメモを渡します。二人に行って貰う場所は、
椛:守矢神社・天界・地霊殿・命蓮寺
はたて:永遠亭・魔法の森・マヨヒガ・白玉楼
の、四つずつです。
「あ、後その参加者に、知人が居るのなら、その人も、誘って来て下さい」
「分かったわ」
「あれっ!? 私は?」
「にとりには、別の作業をして貰います」
椛が横で叫びました。
「おい! 私だけなんでこんなに手間が掛かるんだ! 天界と地底だぞ! 正反対じゃねぇか!!」
「地底なら私が…いや、やめとく」
「何でだよ!!」
私とはたてが行かない理由… それは、鬼と会うかも知れないからです。
私たちにとって、鬼は、苦手とされる相手です。
すると椛が、私のメモを覗いてきました。
「何かお前、私らより少なくね?」
「あ、ホントだ。私と代わりなさいよ」
「私は後で、運動会の内容を考えるんです。 少なくて当然です。 というか、早く行って下さい」
はいはいと言った感じで早速行ってくれました。
さて、私も行くとしますか。
「では、にとり、マイク調整お願いしますね」
「あいよ!」
そして私も、飛びたちました。向かうは紅魔館と博麗神社。まずは、紅魔館。
ここは問題無いでしょう。 きっと、参加してくれるはずです。
目的地に着きました。美鈴さんの姿が見えました。
「zzz……」
ガチ寝です。
門番なのに良いのでしょうか? しかしこのままだと入る事は出来ません。
ダメ元で聞いて見ましょう。
「こんにちわ。 射命丸です。 レミリアさんに、お話があるので入室の許可を頂きたいのですが…」
「ウン、イイヨー(裏声)」
はい許可をもらいましたー。
早速、館内に入る事にします。 妖精メイドが、話掛けてきました。
「あの、ご用件は?」
「レミリアさんとお話がしたいのです。 いらっしゃいますか?」
「お嬢様ですか? 今は…」
「いらっしゃるわよ」
咲夜さんが来ました。
「丁度いいです。咲夜さん、貴女も是非、聞いて頂きたいです」
「…? まぁ良いわ。着いて来なさい」
咲夜さんに、着いて行く。 ここの住民はとても期待出来る人たちです。
さて、どんな記事が書けるか楽しみになってきました。
「着いたわ。 お嬢様、失礼します。」
「どうぞ」
部屋にはレミリアさんただ一人。たけど、凄くカリスマ感が感じます。
「私に用件があるそうね、何かしら?」
「あのですね、私たちは今、運動会を開こうと思いましてね」
「運動会?」
「そうです。それには、多くの人や、妖怪の参加が居るので、レミリアさん達もどうかと…」
「多くの人手が要るのね? 何だか楽しそうじゃない。咲夜、パチェや美鈴を呼んで頂戴」
「かしこまりました」
咲夜さんは、去っていった。
「運動会とは、何をするのかしら?」
レミリアさんが聞いてきます。
「運動会とは、皆で協力し、身体能力を競う競技です」
「それは楽しそうね。…どれ、来たみたいね」
咲夜さんが、パチュリーさんと美鈴さんを連れて来たようです。おや、美鈴さんの頭にナイフが。
「で、用事って何? 手短に言ってもらえる?」
「まあまあパチュリーさん。そんな急がなくても良いじゃないですか。えー 用事とはですね、運動会についての事です」
「運動会? あぁ、知ってるわ。それを、私達にやれと?」
「その通りです」
「悪いけど、私、喘息持ちなのよ。止めとくわ」
「待って下さいよ。喘息でも大丈夫です。全てが本気で走る種目とは限らないので」
「そう。じゃ、出ようかしら」
「美鈴さんはどうですか?」
「私は出ますよ。…あっ」
「どうしました?」
美鈴さんが思い出したように声を出しました。
「お嬢様、妹様はどうします?」
美鈴さんの質問に、レミリアさんは少しビクッとしました。一体どうしたんでしょう…?
「フランの事? そ、それは…」
「何言ってるの美鈴、そんなのダメに決まってるじゃない」
パチュリーさんが、レミリアさんの代わりに答えました。
「妹様が出たら、何もかも壊して、運動会どころじゃないわ。そうよね? レミィ?」
「あ、 えぇ、そうね。だから、あの子には家で休んで貰おうかしら」
レミリアさんがいつもの調子に戻りました。しかし、私には、虚勢を張っているようにも見えました。
「家に休ませなくても、ちゃんと観客席も、用意してますよ」
「その必要は無いわ」
またパチュリーさんが答える。私はレミリアさんに、聞いたつもりなんですがねー。
レミリアさんは、きっと、自分が頑張っている所を、妹に見て欲しいと思っているばずでしょう。レミリアさんが、口を開く。
「あの子の事だしね、私の事なんか見たく無いでしょう」
何ですかそりゃ。と言うか、何だかギクシャクしてそうな姉妹関係だなー。
フランさんの話題が終わった後、咲夜さんが、手を挙げました。
「あの、私は不参加で良いでしょうか?」
私を含めて、この場に居る全員が咲夜さんを見ました。
「何でですか?」
私は聞きました。
「えーと、写真係、です」
え? えーと…。
「写真係は、私なんですが…」
「いやほら、貴女は、色んな人を撮らなければならないでしょう? 私は、紅魔館のメンバーを撮るだけよ」
「嫌なら、無理に参加しなくてもいいよ」
「すみません。お嬢様」
うーん…嫌なら嫌で良いんですが、咲夜さんが、不参加なのは少し残念な気分ですね…。
しかし、私は我儘を言える立場では無いので、引き留めません。
そして、参加者確認をします。
「えー、参加者は、レミリアさん、パチュリーさん、美鈴さんでよろしいでしょうか?」
「えぇ、合ってるわ」
「そうですか、それでは、プログラムや紅白分けが終わったら、また来ます」
私は紅魔館を後にします。次は、博麗神社です。
「こんにちは、霊夢さん。今日は、貴女に話があるんです」
「知ってるわ。運動会でしょう?」
「どうしてそれを?」
「さっき、椛が来たの。天界に行くのが面倒だから、萃香を誘ったついでに、代わりに行って貰ったのよ」
「そうですか。…って えええ!? 萃香さんも参加するんですか!?」
「そうよ」
なんて事でしょう。あのクソ狼め。
「で、あの…霊夢さんは?」
「参加するわよ。暇だし」
「よかったぁ」
しかし、どうしたものか。鬼は誘うなと言っておくべきでした。言わなかった私が悪い。椛を責めてもしょうがないです。
ま、これで、行く所は終わった。戻って内容を考えるとしましょう。
「ただいまー」
「おっかえりー。意外と早かったねー」
「幻想郷最速ですから」
「はは…んで、マイクは終わったよ。他に何をすればいい?」
「そうですねー。じゃあ、一緒に、内容を考えてくれませんか?」
「わかったよ」
「まず、プログラムを考えましょうか」
「うん。最初は、普通のリレーがいいんじゃない?」
「そうですね。人数は一組に六人ってとこですね」
「んじゃ、一番は、リレー…だね」
にとりが、メモをしてくれます。種目は参加人数によるので、そんなに多くは出来ないでしょう。
「ね、ね、走るだけじゃないでしょ? だったらさ、綱引きや、玉入れとかはどう?」
「良いですね。綱引きと玉入れの間に何か他の種目を入れましょう。連続で全員参加はつまらないですし」
「他の種目かぁ…」
「二人三脚はどうですか?」
「いいね! ペアと、より仲良くなれそうだ!」
「ただいまー」
椛とはたてが帰って来ました。あれ? 早くね? まぁ、いいか。
「お疲れ様です。今、種目を考えていたところです」
「そうか、これ、参加者名簿」
「ありがとうございます」
椛から、名簿を受け取ります。書かれている参加者は
守矢
東谷風早苗 洩矢諏訪子 八坂神奈子
天界
比那名居天子 永江衣玖 伊吹萃香
地霊殿
古明地さとり 古明地こいし 霊烏路空 火焔猫燐
命蓮寺
雲居一輪&雲山 村紗水蜜 ナズーリン
永遠亭
蓬莱山輝夜 八意永琳 鈴仙・優曇華院・イナバ
魔法の森
霧雨魔理沙 アリス・M
マヨヒガ
橙 八雲藍 八雲紫
白玉楼
魂魄妖夢 西行寺幽々子
参加者の知人
藤原妹紅 上白沢慧音 鍵山雛 星熊勇儀 チルノ 大妖精
「あ、ついでに、命蓮寺の奴らは、昼間なら良いそうだ」
「昼間ですか」
これは困った。レミリアさんは昼に運動会なんて出来ないでしょう。時間が合いません。
「夜はダメなんですか?」
「お寺の者として規則正しく生活したいそうだ」
難しい選択です。どうしましょう。
にとりが、提案してくれます。
「じゃあさ、ジャンケンで、文が勝ったら、紅魔館で、椛が勝ったら、命蓮寺ってのはどう?」
「そうですね…椛…」
「分かってる」
「「ジャンケンポン!!」」
私がグーで、椛がチョキで私が勝ちました。命蓮寺の皆さんには、悪いですが、不参加になりました。
「では、椛、寺に行って、夜にすると伝えて来て下さい」
「了解」
椛が、また出て行きます。さて、種目の続きを考えましょう。
「ね、借り物競走はどう?」
意外にも、はたてが提案してくれました。
「それは良いですね。では、借りれる程度の内容を考えましょうか」
「帽子とか?」
「そうです」
各自、内容を考えました。私が考えたのは、手袋、眼鏡、青い水筒、帽子、A型の人の五つです。
はたてとにとりは、
手帳、つけまつげ、メイド長のPAD、きゅうり、ドラ○ンボール、天人の帽子に付いてるケツみたいな奴、上着、ペン、四次元ポケット、の九つです。
安全から危険までそろっています。そして、この次元に無い物まで有ります。私は、借りられる程度と言ったはずですが。
「…。ドラ○ンボールと四次元ポケットをハンカチとティッシュにします」
「えーやだー」
「何言ってるんですか。んなモン誰も借りて来れませんよ」
「……ツッ!」
「舌打ちしないで下さい」
しぶしぶ納得してくれました。この二人は、次元を超えた何を期待してるんでしょうね。
「気を取り直して…他には何か有りますか?」
「1000m走とコスプレ走!!」
「良いですけど…コスプレ走の衣装はどうするんですか?」
「私に任せて…フフフフ…」
にとりのテンションが変わりました。任せて良いんですか?コレ? 一旦、ここで一応再確認。
「じゃあ、一度、確認しますね。
1.リレー
2.綱引き
3.二人三脚
4.借り物競走
5.1000m走
6.コスプレ走
7.玉入れ
で、良いですか?」
「何だか、少ないね」
「そうね、綱引きと二人三脚の間に50m走でもいれたら?」
「そうですね。あっ 椛。おかえりなさい」
「プログラムはもう、決まった?」
「決まりました。後は、紅白分けです」
「くじ引きで?」
「はい。そうです」
「よぅし!くじ引きするよ!」
少女組分け中…
さあ! こちらが結果です!
赤組
パチュリー・K 古明地さとり
博麗霊夢 紅美鈴
八雲藍 比那名居天子
八意永琳 霧雨魔理沙
上白沢慧音 チルノ
伊吹萃香 鍵山雛
大妖精 八坂神奈子
鈴仙・優曇華院・イナバ
白組
永江衣玖 星熊勇儀
アリス・M 魂魄妖夢
霊烏路空 レミリア・S
八雲紫 蓬莱山輝夜
古明地こいし 西行寺幽々子
橙 東谷風早苗
藤原妹紅 火焔猫燐
洩矢諏訪子
と、なりました。
「何とも言えない組み合わせだね」
「結果が結果ですしね」
「これを紙に印刷して配るんだな?」
「えぇ。では、各自、さっきと同じ所へ行って来てください」
「またかい!」
「分かってますよ。椛。守矢は私が行きます」
印刷後、私達はプログラムを配り、にとりには、器具を作って貰いました。
そして、待ちに待った運動会です。場所は、妖怪の山の、平らな所です。ん~ 夜だから寒い!
「あっ!文! 早いのね。寒いでしょ? ほら、上着」
「ありがとうございます」
暖かい! おや、参加者がやって来ました。霊夢さんです。
「こんばんわ。霊夢さん。霊夢さんは、えーと、赤組ですね。赤組の席は右側です」
「はいはい、どうも」
霊夢さんは普段着です。寒くないのでしょうか? 開会式まで後一時間弱です。少々集まって来ました。
「こんばんは! 文さん!」
紅魔館の人達です。しかし、咲夜さんの姿が、見えません。
「咲夜さんは?」
「あぁ。咲夜なら、カメラ忘れたとかで遅れて来るわ」
「意外と忘れっぽいとこも有るんですね。赤組は右側、白組は左側です」
「ありがとう。じゃ、パチェ、美鈴、また後でね」
レミリアさんは、白組へ行きます。残りの二人も、意気込んで赤組へ行きました。
すると、はたては…
「私、先テントに戻っておくわ」
「分かりました」
「よ~。天狗」
こっ、この声は…!
「萃香さん! と、天界の方ですね。…こんばんは」
「あのさ、霊夢ってもう来たの?」
「えぇ、先ほど」
「そう! じゃ、行ってくるわ!」
「あっ 総領娘様! 気をつけて下さいね! 何かあったらすぐ私の所に来て下さいね!」
「心配しなくても、大丈夫~」
「天子、そんな引っ張るなよ~」
天子さんは、萃香さんを引っ張って赤組へ行きました。GJ!! 天子さん!
私は、[←白組 赤組→]の看板を置いて、テントへ戻りました。
「どうです?」
「準備おっけー!」
「にとり凄いですね。一人でこんなに器具を作るなんて…」
「へっへーん! ドヤア…」
「文、だいぶ集まって来たみたいよ」
「あれ? ドヤ顔にツッコまないの?」
「そうですか。欠席者は居ませんね?」
「居ないわ」
「ねぇ」
「後、十五分で始まりますね」
会場も賑わってきました。観客の方も多いですねー。
「射命丸、お茶いるか?」
「椛、居たんですね。影薄くないですか?」
「要らないみたいだな」
「すみません」
椛からお茶を受け取ります。あ、もうそろそろ時間だ。えーと、マイクマイク。
「あ、あー。えー、皆さん、今日は待ちに待った運動会ですね。ではまず、ルール説明です。ルールは至って簡単。能力は一切使わない。以上です」
ルール説明が終わります。両チームからの気迫が凄いです。
「いやー。どうなるんだろうね」
「綺麗に終わってくれると良いんだけどな」
「文、カメラの準備終わったわ」
「ありがとうございます」
皆で仲良く運動会企画が始まりました。さて、一体どんな事になるんでしょう。
今日も元気に幻想郷の空を飛んでいます 射命丸文です。
最近、幻想郷では悲しい事件や、酷い事件が沢山起きます。 新聞記者としては、ネタになるのでうれしい事ですが、
暗いネタばかりだと、幻想郷の住人達も暗くなっていくのではないかと思っているんです。
そこで私は考えました!! 楽しい企画を作ればいいと!
「と言う訳で、皆で仲良く運動会企画!! さぁ どうですか!!」
椛、はたて、にとりに集まってもらいました。
しかし、三人は黙ったまま まるで私がスベッた芸人じゃないですか!
「どうですかって言われてもなぁ…」
椛が口を開いてくれました。
「なんで、運動会なの? 理由は?」
と、携帯いじりながらはたても。
「集められて、いきなりそれってどうなの? 無理にキャラ立てしてるの? やめてよ見ててイタイから」
そしてにとりも。
「いや、聞いて下さいよ… 最近事件が多いですよね? その事件の内容は、どんな事があったか言って下さい。はい、はたてさん」
「私かよ。 そうね、確か三日前のこと――――」
「回想に入らず、普通に言ってください」
「共食い事件、バラバラ事件、あ、ミキサー事件なんてのもあったわね」
「そうです! 最近こんな事件ばかり! 皆さんどう思いますか!!」
しばしの沈黙……
私が喋ろうとすると…
「ネタになればいいんじゃない?」
「貴様それでも新聞記者かァァァァァァァァァァ!!」
私は、はたての顔に右ストレートを打ちました。
「いったいわね! そんなの、あんた一人でしなさいよ!」
「できないから呼んだんでしょうが」
「私は嫌よ、メリットが無いんだから」
「じきに、人間達に響くかも。」
「はぁ? 知らないわよ そんなこt「それは大変だね! 文! 私、手伝うよ!」
「にとり、ありがとうございます!」
「ねぇ 椛もやろうよ! いいだろ? 頼むよ!」
「えぇ? まぁ…別にいいか」
「はたてはどうします?」
私たち三人は、はたてを見ます
はたては、悔しそうな顔をして…
「もうっ! 良いわ、やってあげる!!」
「良いんですか!?」
「良いって言ってるじゃない! でも、今回だけよ」
よし!! これで、事が進む!
「では、まず、参加者集めですね」
「というか、参加できる奴とか居るのか?」
「いるでしょう。 どうせ、異変が起きない限り暇な奴らばかりですから」
「酷いな…お前…ちゃんと働いてる奴だって居るんだぞ」
「とりあえず、この紙に書いてある人達を誘って来てください」
椛とはたてにメモを渡します。二人に行って貰う場所は、
椛:守矢神社・天界・地霊殿・命蓮寺
はたて:永遠亭・魔法の森・マヨヒガ・白玉楼
の、四つずつです。
「あ、後その参加者に、知人が居るのなら、その人も、誘って来て下さい」
「分かったわ」
「あれっ!? 私は?」
「にとりには、別の作業をして貰います」
椛が横で叫びました。
「おい! 私だけなんでこんなに手間が掛かるんだ! 天界と地底だぞ! 正反対じゃねぇか!!」
「地底なら私が…いや、やめとく」
「何でだよ!!」
私とはたてが行かない理由… それは、鬼と会うかも知れないからです。
私たちにとって、鬼は、苦手とされる相手です。
すると椛が、私のメモを覗いてきました。
「何かお前、私らより少なくね?」
「あ、ホントだ。私と代わりなさいよ」
「私は後で、運動会の内容を考えるんです。 少なくて当然です。 というか、早く行って下さい」
はいはいと言った感じで早速行ってくれました。
さて、私も行くとしますか。
「では、にとり、マイク調整お願いしますね」
「あいよ!」
そして私も、飛びたちました。向かうは紅魔館と博麗神社。まずは、紅魔館。
ここは問題無いでしょう。 きっと、参加してくれるはずです。
目的地に着きました。美鈴さんの姿が見えました。
「zzz……」
ガチ寝です。
門番なのに良いのでしょうか? しかしこのままだと入る事は出来ません。
ダメ元で聞いて見ましょう。
「こんにちわ。 射命丸です。 レミリアさんに、お話があるので入室の許可を頂きたいのですが…」
「ウン、イイヨー(裏声)」
はい許可をもらいましたー。
早速、館内に入る事にします。 妖精メイドが、話掛けてきました。
「あの、ご用件は?」
「レミリアさんとお話がしたいのです。 いらっしゃいますか?」
「お嬢様ですか? 今は…」
「いらっしゃるわよ」
咲夜さんが来ました。
「丁度いいです。咲夜さん、貴女も是非、聞いて頂きたいです」
「…? まぁ良いわ。着いて来なさい」
咲夜さんに、着いて行く。 ここの住民はとても期待出来る人たちです。
さて、どんな記事が書けるか楽しみになってきました。
「着いたわ。 お嬢様、失礼します。」
「どうぞ」
部屋にはレミリアさんただ一人。たけど、凄くカリスマ感が感じます。
「私に用件があるそうね、何かしら?」
「あのですね、私たちは今、運動会を開こうと思いましてね」
「運動会?」
「そうです。それには、多くの人や、妖怪の参加が居るので、レミリアさん達もどうかと…」
「多くの人手が要るのね? 何だか楽しそうじゃない。咲夜、パチェや美鈴を呼んで頂戴」
「かしこまりました」
咲夜さんは、去っていった。
「運動会とは、何をするのかしら?」
レミリアさんが聞いてきます。
「運動会とは、皆で協力し、身体能力を競う競技です」
「それは楽しそうね。…どれ、来たみたいね」
咲夜さんが、パチュリーさんと美鈴さんを連れて来たようです。おや、美鈴さんの頭にナイフが。
「で、用事って何? 手短に言ってもらえる?」
「まあまあパチュリーさん。そんな急がなくても良いじゃないですか。えー 用事とはですね、運動会についての事です」
「運動会? あぁ、知ってるわ。それを、私達にやれと?」
「その通りです」
「悪いけど、私、喘息持ちなのよ。止めとくわ」
「待って下さいよ。喘息でも大丈夫です。全てが本気で走る種目とは限らないので」
「そう。じゃ、出ようかしら」
「美鈴さんはどうですか?」
「私は出ますよ。…あっ」
「どうしました?」
美鈴さんが思い出したように声を出しました。
「お嬢様、妹様はどうします?」
美鈴さんの質問に、レミリアさんは少しビクッとしました。一体どうしたんでしょう…?
「フランの事? そ、それは…」
「何言ってるの美鈴、そんなのダメに決まってるじゃない」
パチュリーさんが、レミリアさんの代わりに答えました。
「妹様が出たら、何もかも壊して、運動会どころじゃないわ。そうよね? レミィ?」
「あ、 えぇ、そうね。だから、あの子には家で休んで貰おうかしら」
レミリアさんがいつもの調子に戻りました。しかし、私には、虚勢を張っているようにも見えました。
「家に休ませなくても、ちゃんと観客席も、用意してますよ」
「その必要は無いわ」
またパチュリーさんが答える。私はレミリアさんに、聞いたつもりなんですがねー。
レミリアさんは、きっと、自分が頑張っている所を、妹に見て欲しいと思っているばずでしょう。レミリアさんが、口を開く。
「あの子の事だしね、私の事なんか見たく無いでしょう」
何ですかそりゃ。と言うか、何だかギクシャクしてそうな姉妹関係だなー。
フランさんの話題が終わった後、咲夜さんが、手を挙げました。
「あの、私は不参加で良いでしょうか?」
私を含めて、この場に居る全員が咲夜さんを見ました。
「何でですか?」
私は聞きました。
「えーと、写真係、です」
え? えーと…。
「写真係は、私なんですが…」
「いやほら、貴女は、色んな人を撮らなければならないでしょう? 私は、紅魔館のメンバーを撮るだけよ」
「嫌なら、無理に参加しなくてもいいよ」
「すみません。お嬢様」
うーん…嫌なら嫌で良いんですが、咲夜さんが、不参加なのは少し残念な気分ですね…。
しかし、私は我儘を言える立場では無いので、引き留めません。
そして、参加者確認をします。
「えー、参加者は、レミリアさん、パチュリーさん、美鈴さんでよろしいでしょうか?」
「えぇ、合ってるわ」
「そうですか、それでは、プログラムや紅白分けが終わったら、また来ます」
私は紅魔館を後にします。次は、博麗神社です。
「こんにちは、霊夢さん。今日は、貴女に話があるんです」
「知ってるわ。運動会でしょう?」
「どうしてそれを?」
「さっき、椛が来たの。天界に行くのが面倒だから、萃香を誘ったついでに、代わりに行って貰ったのよ」
「そうですか。…って えええ!? 萃香さんも参加するんですか!?」
「そうよ」
なんて事でしょう。あのクソ狼め。
「で、あの…霊夢さんは?」
「参加するわよ。暇だし」
「よかったぁ」
しかし、どうしたものか。鬼は誘うなと言っておくべきでした。言わなかった私が悪い。椛を責めてもしょうがないです。
ま、これで、行く所は終わった。戻って内容を考えるとしましょう。
「ただいまー」
「おっかえりー。意外と早かったねー」
「幻想郷最速ですから」
「はは…んで、マイクは終わったよ。他に何をすればいい?」
「そうですねー。じゃあ、一緒に、内容を考えてくれませんか?」
「わかったよ」
「まず、プログラムを考えましょうか」
「うん。最初は、普通のリレーがいいんじゃない?」
「そうですね。人数は一組に六人ってとこですね」
「んじゃ、一番は、リレー…だね」
にとりが、メモをしてくれます。種目は参加人数によるので、そんなに多くは出来ないでしょう。
「ね、ね、走るだけじゃないでしょ? だったらさ、綱引きや、玉入れとかはどう?」
「良いですね。綱引きと玉入れの間に何か他の種目を入れましょう。連続で全員参加はつまらないですし」
「他の種目かぁ…」
「二人三脚はどうですか?」
「いいね! ペアと、より仲良くなれそうだ!」
「ただいまー」
椛とはたてが帰って来ました。あれ? 早くね? まぁ、いいか。
「お疲れ様です。今、種目を考えていたところです」
「そうか、これ、参加者名簿」
「ありがとうございます」
椛から、名簿を受け取ります。書かれている参加者は
守矢
東谷風早苗 洩矢諏訪子 八坂神奈子
天界
比那名居天子 永江衣玖 伊吹萃香
地霊殿
古明地さとり 古明地こいし 霊烏路空 火焔猫燐
命蓮寺
雲居一輪&雲山 村紗水蜜 ナズーリン
永遠亭
蓬莱山輝夜 八意永琳 鈴仙・優曇華院・イナバ
魔法の森
霧雨魔理沙 アリス・M
マヨヒガ
橙 八雲藍 八雲紫
白玉楼
魂魄妖夢 西行寺幽々子
参加者の知人
藤原妹紅 上白沢慧音 鍵山雛 星熊勇儀 チルノ 大妖精
「あ、ついでに、命蓮寺の奴らは、昼間なら良いそうだ」
「昼間ですか」
これは困った。レミリアさんは昼に運動会なんて出来ないでしょう。時間が合いません。
「夜はダメなんですか?」
「お寺の者として規則正しく生活したいそうだ」
難しい選択です。どうしましょう。
にとりが、提案してくれます。
「じゃあさ、ジャンケンで、文が勝ったら、紅魔館で、椛が勝ったら、命蓮寺ってのはどう?」
「そうですね…椛…」
「分かってる」
「「ジャンケンポン!!」」
私がグーで、椛がチョキで私が勝ちました。命蓮寺の皆さんには、悪いですが、不参加になりました。
「では、椛、寺に行って、夜にすると伝えて来て下さい」
「了解」
椛が、また出て行きます。さて、種目の続きを考えましょう。
「ね、借り物競走はどう?」
意外にも、はたてが提案してくれました。
「それは良いですね。では、借りれる程度の内容を考えましょうか」
「帽子とか?」
「そうです」
各自、内容を考えました。私が考えたのは、手袋、眼鏡、青い水筒、帽子、A型の人の五つです。
はたてとにとりは、
手帳、つけまつげ、メイド長のPAD、きゅうり、ドラ○ンボール、天人の帽子に付いてるケツみたいな奴、上着、ペン、四次元ポケット、の九つです。
安全から危険までそろっています。そして、この次元に無い物まで有ります。私は、借りられる程度と言ったはずですが。
「…。ドラ○ンボールと四次元ポケットをハンカチとティッシュにします」
「えーやだー」
「何言ってるんですか。んなモン誰も借りて来れませんよ」
「……ツッ!」
「舌打ちしないで下さい」
しぶしぶ納得してくれました。この二人は、次元を超えた何を期待してるんでしょうね。
「気を取り直して…他には何か有りますか?」
「1000m走とコスプレ走!!」
「良いですけど…コスプレ走の衣装はどうするんですか?」
「私に任せて…フフフフ…」
にとりのテンションが変わりました。任せて良いんですか?コレ? 一旦、ここで一応再確認。
「じゃあ、一度、確認しますね。
1.リレー
2.綱引き
3.二人三脚
4.借り物競走
5.1000m走
6.コスプレ走
7.玉入れ
で、良いですか?」
「何だか、少ないね」
「そうね、綱引きと二人三脚の間に50m走でもいれたら?」
「そうですね。あっ 椛。おかえりなさい」
「プログラムはもう、決まった?」
「決まりました。後は、紅白分けです」
「くじ引きで?」
「はい。そうです」
「よぅし!くじ引きするよ!」
少女組分け中…
さあ! こちらが結果です!
赤組
パチュリー・K 古明地さとり
博麗霊夢 紅美鈴
八雲藍 比那名居天子
八意永琳 霧雨魔理沙
上白沢慧音 チルノ
伊吹萃香 鍵山雛
大妖精 八坂神奈子
鈴仙・優曇華院・イナバ
白組
永江衣玖 星熊勇儀
アリス・M 魂魄妖夢
霊烏路空 レミリア・S
八雲紫 蓬莱山輝夜
古明地こいし 西行寺幽々子
橙 東谷風早苗
藤原妹紅 火焔猫燐
洩矢諏訪子
と、なりました。
「何とも言えない組み合わせだね」
「結果が結果ですしね」
「これを紙に印刷して配るんだな?」
「えぇ。では、各自、さっきと同じ所へ行って来てください」
「またかい!」
「分かってますよ。椛。守矢は私が行きます」
印刷後、私達はプログラムを配り、にとりには、器具を作って貰いました。
そして、待ちに待った運動会です。場所は、妖怪の山の、平らな所です。ん~ 夜だから寒い!
「あっ!文! 早いのね。寒いでしょ? ほら、上着」
「ありがとうございます」
暖かい! おや、参加者がやって来ました。霊夢さんです。
「こんばんわ。霊夢さん。霊夢さんは、えーと、赤組ですね。赤組の席は右側です」
「はいはい、どうも」
霊夢さんは普段着です。寒くないのでしょうか? 開会式まで後一時間弱です。少々集まって来ました。
「こんばんは! 文さん!」
紅魔館の人達です。しかし、咲夜さんの姿が、見えません。
「咲夜さんは?」
「あぁ。咲夜なら、カメラ忘れたとかで遅れて来るわ」
「意外と忘れっぽいとこも有るんですね。赤組は右側、白組は左側です」
「ありがとう。じゃ、パチェ、美鈴、また後でね」
レミリアさんは、白組へ行きます。残りの二人も、意気込んで赤組へ行きました。
すると、はたては…
「私、先テントに戻っておくわ」
「分かりました」
「よ~。天狗」
こっ、この声は…!
「萃香さん! と、天界の方ですね。…こんばんは」
「あのさ、霊夢ってもう来たの?」
「えぇ、先ほど」
「そう! じゃ、行ってくるわ!」
「あっ 総領娘様! 気をつけて下さいね! 何かあったらすぐ私の所に来て下さいね!」
「心配しなくても、大丈夫~」
「天子、そんな引っ張るなよ~」
天子さんは、萃香さんを引っ張って赤組へ行きました。GJ!! 天子さん!
私は、[←白組 赤組→]の看板を置いて、テントへ戻りました。
「どうです?」
「準備おっけー!」
「にとり凄いですね。一人でこんなに器具を作るなんて…」
「へっへーん! ドヤア…」
「文、だいぶ集まって来たみたいよ」
「あれ? ドヤ顔にツッコまないの?」
「そうですか。欠席者は居ませんね?」
「居ないわ」
「ねぇ」
「後、十五分で始まりますね」
会場も賑わってきました。観客の方も多いですねー。
「射命丸、お茶いるか?」
「椛、居たんですね。影薄くないですか?」
「要らないみたいだな」
「すみません」
椛からお茶を受け取ります。あ、もうそろそろ時間だ。えーと、マイクマイク。
「あ、あー。えー、皆さん、今日は待ちに待った運動会ですね。ではまず、ルール説明です。ルールは至って簡単。能力は一切使わない。以上です」
ルール説明が終わります。両チームからの気迫が凄いです。
「いやー。どうなるんだろうね」
「綺麗に終わってくれると良いんだけどな」
「文、カメラの準備終わったわ」
「ありがとうございます」
皆で仲良く運動会企画が始まりました。さて、一体どんな事になるんでしょう。
会話文主体でもなく、地の文主体でもなく。
まあ個人的には能力使用あってもいいとおもうけど。運命対奇跡とか。
後飛び入り参加はあってもいいと思う。