Coolier - 新生・東方創想話

めーりん大好きなさくやの話し

2011/07/13 20:58:51
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 今は12時、お昼の時間。私はお弁当片手に廊下を歩いている。
お弁当は二つ。一つは私の分、もう一つは大好きな美鈴の分。
二つとも私の手作り、美鈴……喜んでくれるかな?
 美鈴と一緒に昼食……そう思うと、自然に早足になってしまう。
すっさすっさと玄関に向かって足を進める。あっという間に玄関に着いてしまった。
この扉を開いたら美鈴の居る門が見える。

ギイィィィ…

 扉を開けると、居た。美鈴!!……と、あれ?チルノ?
なんと先客が居るではないか!せっかく二人きりで食べようと思ったのに!
許すまじ、KY妖精……
 おっと、私とした事があんなちびっ子相手に……
大人の気品溢れるメイド長にふさわしくないわ、反省反省。
気持ちを落ち着かせる私……すると、二人の話し声が耳に入ってきた。

「ねえめーりん、どうして胸に風船入れてるの?」
「これは風船じゃないですよ、私の胸ですよ」
「えー…だってあたいの胸はそんなに大きくない…」
「チルノちゃんも大人になったら大きくなりますよ~」
「大人になったらなるの?だってさくやは無いよ?」
 
ほっとけ!ガキのくせに!
 おっと私とした事が、ガキなんてはしたない言葉を……反省反省。

「めーりんさわらせてー!」
「わっこらっチルノちゃぁん!」

むにゅ

「必殺!怒りの咲夜式タックル!!!」
「ぎゃああああああああああああああああああああああああああ」
「さ、咲夜さん!?」

 気が付いたら私はチルノに体当たりを食らわせていた。
チルノが吹っ飛んでいく様を見て一瞬(ざまぁ)と思ったがすぐに我に返った。
なんて事をしてしまったんだ!子供相手に嫉妬して、そのうえ暴力まで!
「な、な、なんじゃこりゃぁあああああああ!」
チルノはひざを擦り剥いて血を流していた。
「わっチルノちゃん!血が出てる!」
慌てて駆け寄る美鈴。私のせいだ……全部私のせいだ……どうしよう、
なんて説明すれば……。
「死にたくないよぉ……あたい死にたくないよぉ……死にたくない」
「大丈夫ですよ、これくらいなら消毒して絆創膏を貼れば、紅魔館のなかで治療しましょう」
立ち尽くす私……何も言葉を発せられないでいると、急に声をかけられた。
「咲夜さん!」
見れば、美鈴がこちらを睨んでいるではないか!いつもやさしい美鈴が……
「いきなり出てきてなんてことするんですか!チルノちゃんケガしちゃいましたよ!
チルノちゃんに謝ってください!」
くそう…なんで私がこんな目にあうのよ!元はといえばチルノが美鈴のを触るから!
私だってまだ触ったこと無いのに!

「だっ…だっ…て…チル…ノが…チルノが!!…美鈴の…
おっ…おっ…おお…おっぱ…」

 パチン!

 美鈴が私の頬を打った。痛い…精神的にも。
「咲夜さん、だいっ嫌いです!」
魂を抜かれた気分だった…頭が真っ白になって、もう何も言えなくなってしまった。
そんな私を無視して、美鈴はチルノの手を取って館に入っていった。

くそう、私だってまだ手をつないだこと無いのに。

◎翌日◎

 昨日は最悪の日だ、いや、これからも最悪かもしれない。
美鈴に嫌われてしまった。美鈴に嫌われるなんて……死んだほうがましだ!
香霖堂に頑丈なロープ売ってないかしら?
 もう何もかも嫌になった。今日は仕事したくない。
「さくや……」
 これからどうすればいいんだ……もう美鈴と顔を合わせる勇気がない。
「さくや紅茶……」
 でもちゃんと謝らないと駄目よね、でも、なんて言えば……
美鈴が好きだから嫉妬しましたなんて、死んでも言えない!
でも美鈴に嫌われるなら死んだほうがましだ!
「咲夜!ちょっと聞いているの!?はやく紅茶淹れて!」
「うるせぇ!こっちはそれどころじゃないんだ!自分で淹れろ!」
はっ!?
「さ…く…や…?」
あ、お嬢様……やってしまった。
「私に向かってその態度は何なのかしら!?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
 そんな音が聞こえてきそうな威圧感だ。そうとう怒ってらっしゃる。
くそ、私としたことが二日連続でこんなミスを……
でも、ここで殺されるのも悪くないのかもしれない。
さようなら、美鈴。あと、その他の方々……私は先に逝きます。
「どうやら仕事のしすぎで疲れているようね」
 お嬢様がキレ顔でそう言ってくる。かろうじて怒りをおさえているようだ。
「今日はもう休みなさい。しっかりと頭を冷やしてくるのよ」
 どうやら許してくれたようだ、別に原因は仕事のしすぎではないのだが、
これ以上ミスをしたら本当に殺されかねない。ここは素直に休ませて頂こう。
ああ、お嬢様のように自分の怒りをおさえられるようになりたい……

 とりあえず外をぶらぶら散歩することにしよう。と、思って玄関を開ける。

うわあああああああああああああああああああああああああああああああああ

……危ない危ない。門には美鈴が立っていたんだった。
今、彼女と顔を合わせる勇気は無い。私は時を止めて門を通った。
門にはやはり美鈴が立っている。くそう、昨日あんなことさえなければ……
 私は美鈴の胸を見る。相変わらずすごいバストだ、これをチルノが……
う、羨ましい……こうなったら、私もひと揉み……

 いかんいかん、危ない危ない!
何を考えているんだ私は!散歩散歩っ!散歩に行こう。

 私は森の中を歩いていく、どんどん奥へ、どんどん奥へ……
誰にも見つからない、死に場所にふさわしい所を求めて……

 何をしているんだ私は!!完全に思考が自殺する人のソレだったじゃないか!!
こんな所はやく出ないと……
「あー!!昨日はよくも!」
突然目の前に青い妖精が現れた。あの憎き馬鹿妖精が!
「あんたのせいであたい死にかけたんだからね!」
あの程度で死ぬか!膝擦り剥いただけだろ!

「あやまってよね!」
「誰が謝るか!あんたのせいで今日は最悪なのよ!そっちが謝りなさいよ!」
「何で私が謝るんだよ!この馬鹿!!」
「馬鹿って言った奴が馬鹿なんだよ!ばーかばーか」
「なにい!?馬鹿って言うなー!」
「やーいやーいばーかばーか、算数ゼロ点!」
「な、なんで知ってるんだよぉー!?」
「やっぱりだ、ばーかばーか」
「だからばかっていうなー!うをおおおおおおお」


***ただ今弾幕勝負中ですのでしばらくお待ち下さい***


 負けた……馬鹿妖精に負けた……
いつもの私ならぜったいありえない事だ。こいつに負けるほど病んでいるなんて……
「あたいの強さを思い知ったか!」
くそっ!こいつさえいなければ……こいつさえいなければ……
あれ?私何やってるんだろう……こんな子供を憎んで……勝負で負けて……
自分がなさけなくて涙が出てきた。
「うわっお前…泣いてるのか!?」
こんな子供の前で涙見せるなんて、恥ずかしい…私とした事が…
「ううっあんたがいけないのよ!ううっ……ぐすっ……私の、私のめーりんなのにっ
一緒に…ご飯食べようと…思っ……たのに!!…あんたのせいで……
嫌われちゃ…ぐすっ…ったじゃない!!…大好きなめーりんに……嫌われちゃったじゃない!!」

 私は何を言っているのだろうか、これじゃあ私はまるで負け犬じゃない……

「なんだ、そうだったのか!」

 え?

 顔を上げると、チルノは笑顔を浮かべて私を見おろしていた。
さっきと違い、その顔から怒りの要素は消えていた。
「まさかさくやがめーりんのことを好きだったとはね…よし!あたいが二人を仲直りさせてあげる!」
 そう言うとチルノはその場から走り去ろうとした。嫌な予感がして、私はあわててチルノを引き止めた。
「ちょっと!なにをするつもりよ!」
「めーりんに、さくやがめーりんのこと好きだって教えるんだよ!」
嫌な予感的中。
「だめっ!そんなことばらしたら駄目!!」
「えー…あ、じゃあ、さくやがめーりんに謝っていたって言ってくる!」
……それなら、いいかな?
どうせ自分から謝る勇気なんて無いし……これはチャンスかもしれない!
「ほ、本当に?じゃあお願いできる?」
「うん!あたいったら恋のキューピッドね!!」
「こっ恋の!?言っておくけど、美鈴を好きって言ったのは秘密だからね!」
「うん!分かった!」

 そういうわけで紅魔館に戻ってきた。チルノが美鈴に駆け寄っていく……
その様子を、私は隠れながら見ていた。

「めーりん!めーりん!」
「あ、チルノちゃん!ケガは大丈夫?」
「うん!あたいはさいきょーだから平気だよ!」
「ははは、昨日は死ぬなんて言ってたくせに」
「あのね、めーりん……さくやがね……」
「え?咲夜さん!?」
「さくやはめーりんのことが好きなんだから仲直りしてあげてぇー!!」

おいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!

 慌てて飛び出す私。
必殺!怒りの咲夜式タックル!!!…を食らわせようと思ったがギリギリで抑えた。

「チ、チルノ!!それは言わないって約束したでしょ!!」
「あ!そうだった!」
「さ…咲夜さん!?」

 はっ!やばい!うっかり飛び出してしまった。
どうしよう、どうしよう…ばれてしまった…どうしよう…
「あっあああのっ…これは…違うのよっ…別に好きとか…そういうのは…違うので…
チルノが冗談を言っただけで!えーっと…あの…つ、つまり、そういうことだから!
昨日は美鈴と仲良くしてるチルノに嫉妬したとかっ!そういう事じゃないんだからね!!」

 私は猛ダッシュでその場から走り去った。
もう終わりだ。我が生涯に一片の悔いなし……



♢♢♢♢♢♢



「めーりん、さくやと仲直りしてね?」
「大丈夫ですよーもう仲直りしましたから」
「え?今ので?」
「はい、咲夜さんの気持ちは十分伝わりましたから」
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コメント



0.1070簡易評価
3.無評価名前が無い程度の能力削除
キャラへの愛が感じられない。0点
5.無評価名前が無い程度の能力削除
咲夜さんが小学校低学年の女の子のようですね。
壊れギャグにしても面白くなかったです。
6.10名前が無い程度の能力削除
壊れすぎや……

チルノはそれでええよ
16.60名前が無い程度の能力削除
咲夜さんがぶっ飛んでますが、さっくり読めるしこういのもアリかと。
ただ咲夜さんと美鈴の絡みが少なすぎるので
せめて仲直りの過程で会話して欲しかったかなぁ…と、思います。
21.無評価名前が無い程度の能力削除
意図したかったことがわからない。
評価のしようがない、よって0点。

まぁ、何にせよチャレンジ精神だけで小説は成り立たないのでやるならやるでちゃんとやれ。
22.90名前が無い程度の能力削除
こういう勢いで突き進むのもアリなんじゃないかとw
0点とかいう人はあまり気にしなくていいと思います。
24.無評価名前が無い程度の能力削除
カラムーチョこそ至高
26.60名前が無い程度の能力削除
タイトルは誤字?
話し→話

元気いい咲夜さんだなぁw
27.100名前が無い程度の能力削除
こういうノリの小説好きな俺からしたら

最高です^^♪
28.100名前が無い程度の能力削除
クソワロタw
32.70名前が無い程度の能力削除
これ、「咲夜さんが子供の頃のお話」って前提で読むとしっくり来るなw
36.80名前が無い程度の能力削除
だめだこりゃwww
39.90名前が無い程度の能力削除
初志貫徹の内容で読んでいてすっきりと楽しい
47.80名前が無い程度の能力削除
gjチルノ
48.無評価文章考えられないやつ削除
必殺怒りの昨夜式タックルが面白すぎていまこんなかお????
49.無評価文章考えられないやつ削除
必殺怒りの昨夜式タックルが面白すぎていまこんなかお????
50.無評価文章考えられないやつ削除
必殺怒りの昨夜式タックルが面白すぎていまこんなかお????
51.100文章考えられないやつ削除
すいません評価忘れてました。