小さくなっちゃった。
実験をやってたら。
小さくなっちゃった。
そこらへんに転がってる豆みたいに。
小さくなっちゃった。
試しに豆を動かしてみる。
両手で力一杯押す。
動かない。
軽いはずなのに。
小指の爪でも動くはずなのに。
動かない。
血管が浮かぶ。
手に汗が滲む。
額にも。
あ。
ちょっと動いた。
一ミリくらい動いた。
ああ。
私ってこんなに力なかったんだ。
家に引き篭もってないでたまには外出しようかな。
いや。
どうせ魔理沙が来るんだから。
家に来て荒らして行くんだから。
いいじゃない。
運動しなくても。
魔法さえ出来れば。
人形さえ操れば。
人里の子供を喜ばせば。
それでいいじゃない。
運動なんかしなくったって。
いいじゃない。
きっと神綺様もこう言うよ。
魔法さえ出来ればいいんだよ。
うん。
きっと。
でもどうしよう。
これからどうしようか。
小さくなっちゃった。
そうだ。
まずは台所へ行こう。
思ったんだ。
食べ物がいつもの倍以上食べられる。
小さくなったから。
たくさん食べられる。
きっとそうだ。
美味しいパンがあるのよ。
フランスパン。
とっても長いのよ。
今の私じゃ到底食べきれないくらいに。
確か机の上にある。
登ってみよう。
でもどうやって登ろうか。
高さざっと一メートル。
ジャンプしても届かない。
いつもなら腰辺りなのに。
今は遥か遠い位置。
なんだか見下されているみたい。
机に。
どうしようか。
椅子にも登れないし。
あ。
あそこに箒が立てかけてある。
誰の?
魔理沙のだろう。
昨日忘れていったのだろう。
どうせ。
でもラッキー。
あれによじ登れば机の上に行ける。
早速やってみよう。
うっ。
チクチクする。
手も。
足も。
お腹も。
痛い。
うっ。
よし。
何とか突破。
次は。
長ーいあの箒の持つところ。
傾いてるから登りやすいけど、運動不足の私にはキツイかも。
でも行こう。
ああ。
疲れた。
てか何で私こんな苦労してるの?
小さいからでしょ。
そりゃそうだけど。
え?
何で小さくなったのかって?
冒頭に言ったじゃない。
実験やってたのよ。
うん。
そう。
成功したの。
小さくなる実験。
だから今ちょっとだけ嬉しいのよ。
実験に成功して。
そんなことした理由?
小さくなるってなんか可愛いじゃない。
ミニマムみたいで。
ミニマムだけど。
憧れたのよ。
べっ、別にあんたの為にやったわけじゃないわよ!
退屈だったからやったの。
そうこう言っているうちに登り切ってた。
独り言って無意識のうちにやっていたことを終わらしてくれる効果があるのね。
勉強になったわ。
さてと。
フランスパンはどこかな。
あの硬くて長い食べ物。
大好物。
魔理沙はそうでもないらしいけど。
とっても美味しいのよ。
お?
わぁ!
すごーい!
机から見る景色はこんなにも素晴らしいのね。
いつもと違う光景を我が家で見れるなんて。
とっても幸せ。隣に魔理沙がいたらもっと幸せ。
あ。
フランスパンだ。
床におちてる。
食べれないじゃない。
いや食べれるけども。
降りないとダメじゃない。
めんどくさい。
いいや。
ここで景色を楽しみましょう。
ああ。
綺麗ね。
窓から覗ける星空が一層綺麗。
ミニマムって得だわ。
家を見回してみましょう。
実験材料の残骸。
あたりにいろんな色の液体や物体が散らかっている。
人形たち。
自律人形を作りたいんだけど。
難しいのよね。
積まれた魔道書。
殆どはパチュリーに借りたもの。
一年くらい前に。
食べかけのマフィン。
降りたらフランスパンと一緒に食べよう。
私の衣服。
そうそう洗濯忘れたの..............ってあれ?
おかしいな。
洗ったよ。
バッチリガッツリ。
洗ったよ。
確かあれは今日着てた服。
実験中も着てた服。
何でアレが床に?
あ。
判った。
服だけ小さくならなかったんだ。
私のからだだけだったんだ。
だから服だけ落ちてるんだ。
実験って難しいわね。
アハハハハハハハ.................ってことは...............
「きゃぁぁぁー!!!」
ずっと裸でした。
実験をやってたら。
小さくなっちゃった。
そこらへんに転がってる豆みたいに。
小さくなっちゃった。
試しに豆を動かしてみる。
両手で力一杯押す。
動かない。
軽いはずなのに。
小指の爪でも動くはずなのに。
動かない。
血管が浮かぶ。
手に汗が滲む。
額にも。
あ。
ちょっと動いた。
一ミリくらい動いた。
ああ。
私ってこんなに力なかったんだ。
家に引き篭もってないでたまには外出しようかな。
いや。
どうせ魔理沙が来るんだから。
家に来て荒らして行くんだから。
いいじゃない。
運動しなくても。
魔法さえ出来れば。
人形さえ操れば。
人里の子供を喜ばせば。
それでいいじゃない。
運動なんかしなくったって。
いいじゃない。
きっと神綺様もこう言うよ。
魔法さえ出来ればいいんだよ。
うん。
きっと。
でもどうしよう。
これからどうしようか。
小さくなっちゃった。
そうだ。
まずは台所へ行こう。
思ったんだ。
食べ物がいつもの倍以上食べられる。
小さくなったから。
たくさん食べられる。
きっとそうだ。
美味しいパンがあるのよ。
フランスパン。
とっても長いのよ。
今の私じゃ到底食べきれないくらいに。
確か机の上にある。
登ってみよう。
でもどうやって登ろうか。
高さざっと一メートル。
ジャンプしても届かない。
いつもなら腰辺りなのに。
今は遥か遠い位置。
なんだか見下されているみたい。
机に。
どうしようか。
椅子にも登れないし。
あ。
あそこに箒が立てかけてある。
誰の?
魔理沙のだろう。
昨日忘れていったのだろう。
どうせ。
でもラッキー。
あれによじ登れば机の上に行ける。
早速やってみよう。
うっ。
チクチクする。
手も。
足も。
お腹も。
痛い。
うっ。
よし。
何とか突破。
次は。
長ーいあの箒の持つところ。
傾いてるから登りやすいけど、運動不足の私にはキツイかも。
でも行こう。
ああ。
疲れた。
てか何で私こんな苦労してるの?
小さいからでしょ。
そりゃそうだけど。
え?
何で小さくなったのかって?
冒頭に言ったじゃない。
実験やってたのよ。
うん。
そう。
成功したの。
小さくなる実験。
だから今ちょっとだけ嬉しいのよ。
実験に成功して。
そんなことした理由?
小さくなるってなんか可愛いじゃない。
ミニマムみたいで。
ミニマムだけど。
憧れたのよ。
べっ、別にあんたの為にやったわけじゃないわよ!
退屈だったからやったの。
そうこう言っているうちに登り切ってた。
独り言って無意識のうちにやっていたことを終わらしてくれる効果があるのね。
勉強になったわ。
さてと。
フランスパンはどこかな。
あの硬くて長い食べ物。
大好物。
魔理沙はそうでもないらしいけど。
とっても美味しいのよ。
お?
わぁ!
すごーい!
机から見る景色はこんなにも素晴らしいのね。
いつもと違う光景を我が家で見れるなんて。
とっても幸せ。隣に魔理沙がいたらもっと幸せ。
あ。
フランスパンだ。
床におちてる。
食べれないじゃない。
いや食べれるけども。
降りないとダメじゃない。
めんどくさい。
いいや。
ここで景色を楽しみましょう。
ああ。
綺麗ね。
窓から覗ける星空が一層綺麗。
ミニマムって得だわ。
家を見回してみましょう。
実験材料の残骸。
あたりにいろんな色の液体や物体が散らかっている。
人形たち。
自律人形を作りたいんだけど。
難しいのよね。
積まれた魔道書。
殆どはパチュリーに借りたもの。
一年くらい前に。
食べかけのマフィン。
降りたらフランスパンと一緒に食べよう。
私の衣服。
そうそう洗濯忘れたの..............ってあれ?
おかしいな。
洗ったよ。
バッチリガッツリ。
洗ったよ。
確かあれは今日着てた服。
実験中も着てた服。
何でアレが床に?
あ。
判った。
服だけ小さくならなかったんだ。
私のからだだけだったんだ。
だから服だけ落ちてるんだ。
実験って難しいわね。
アハハハハハハハ.................ってことは...............
「きゃぁぁぁー!!!」
ずっと裸でした。
どうしても“あんたのためにやったんじゃない”が嘘に聞こえてしまう俺は重症。
可愛らしいのでこれで。
この文体が非常に良い
とはいえ面白かった。
知人に「著作権じゃね?」って言われたので削除しました。