Coolier - 新生・東方創想話

めーさくでバレンタインデー間に合わず

2011/02/15 01:58:50
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※めーさく、ちゅっちゅ、めーさくめーさくめーs(ry
※めーさくがちゅっちゅしてるだけ
※過度なめーさく成分が含まれます。めーさくに耐性のない方はご遠慮ください。耐性のある方も、用法用量を守って、節度を守ったご読了をお願いいたします。















「美鈴」

もう夜も更けた紅魔館。
今日は夜勤だいやだいやだと呻いていた門番の元に、瀟洒なメイドが降り立った。

「おや咲夜さん。もう夜も更けましたが、こんなところにいて大丈夫なんですか?」

夜と言えば、我らが主の活動時間。この時間帯となれば、ティータイムか、それとも図書館か。

「いいのよ。今は妹様のところにいらっしゃるから」
「ははーん、なるほど。姉妹水入らずってことですね」

どうりで先程から、微妙な地響きが起きているわけだ。
きっと今頃は、テンションの上がりきった妹様と、盛大な弾幕ごっこをしていることであろう。

「それで?咲夜さんはどんな用事ですか?」

今日、咲夜は人里で行われたバレンタインデーパーティーに参加していた。
まぁ、参加、とは言っても、ホスト役なのだが。
魔法の森の白黒、霧雨魔理沙の発案で、大量のチョコレートを人里にばら撒いたそうだ。
どんなトラブルがあったのかはよく知らないが、昨日になって、午後から死に物狂いで大量のチョコレートを溶かしていた。
今日の朝も慌ただしく飛び出していったが、間に合ったのだろうか。

「あなたそれ、わざと言ってる?」

リボンタイも曲ったままで飛びだしていった咲夜のことを思い出して、美鈴がのほほんとしていると、隣に立ってこちらを見ていた咲夜が、恨めしそうな声を上げる。

「えぇ、わざと言ってます。今日はずーっと放っとかれたもので、少し拗ねてるんですよ」
「……」

そんな咲夜の頬を両手で挟んでムニムニと動かしながら、美鈴は笑顔のままで怒りマークを浮かべるという、器用な芸当をやってのけた。
すると、咲夜は先程までの恨めしげな表情はどこへやら、途端に焦り始めて、視線をあちらこちらへ飛ばしだす。

「だ、だって今日は、その、私も疲れてたし。朝、朝は悪かったわ。せっかく顔を出してくれたのに」
「邪魔よちょっとそこどいて。ですもんねぇ……」
「ぅう~……、悪かったって言ってるじゃない……」

咲夜は美鈴に頬を伸ばしたり寄せられたりしながら、しどろもどろな言い訳をした。
だが美鈴は、そんなことでは咲夜を許しはしない。

「ぷっ、変な顔」

頬の肉を全て真中に寄せてやると、潰れた饅頭のような顔で、咲夜が抗議の声を上げた。

「やめ、やめてよ、もう、美鈴のばかぁ」

パクパクと動く唇の隙間から、かろうじて言語になっている声がする。
美鈴はしばらくその様子を楽しんで、そっと咲夜の頬から手を離した。

「それに、もう『今日』じゃなくなっちゃってますしね」
「……それも、悪かったと思ってる」

その離した手で、美鈴は咲夜のことを強く抱きしめる。
つぶれちゃうわ、という抗議の声は全部無視した。

「今年はくれないのかと思いました」
「……ばかね」

美鈴に抱きしめられた咲夜の腕の中に、綺麗な青い箱がある。
大事そうにそれを握り締めて、こんな時間に自分に会いに来てくれた。

「チョコがつぶれちゃうわ」
「私は咲夜さんすら抱きつぶす勢いです」

美鈴の鎖骨の辺りに額を押し付けた咲夜が、柔らかな溜息をつく。
少し笑んだようなその吐息に、美鈴も穏やかに笑った。

「本当はね、チョコなんてどうでもいいんです」
「ひどい」
「お互いさまでしょう」

美鈴は、セントバレンタインデーに、咲夜がチョコをくれるかどうかを、楽しみにしているわけではない。
咲夜が毎年、素直に想いを伝えてくれることを、楽しみにしているのだ。

「なのに、咲夜さんときたら、今日は一日中屋敷にはいませんでしたし、夜勤前に寄ってくださいね、って言ったのに、来てくれなかったし」

わかっている。
咲夜だって仮眠を取らなければやっていられないだろう。
けれど、いつもなら、帰ってくれば最初に会いに来てくれるのに、今日に限ってそれをしてくれなかった。

「すごく寂しかったんです」
「……ごめんね」

美鈴の言葉に、咲夜は少しだけ上向いた。
鎖骨の間に口付けられながら、美鈴は咲夜を抱きしめる腕に力をこめる。

「あなたにそんな想いをさせるつもりはなかったの。でも、チョコができていなくて」

肺の中の空気が押し出されるほど強く抱きしめられて、咲夜は、くぅ、と鳴いた。
咲夜を抱きしめたまま動かない美鈴の鎖骨に、何度も口付けて、額をすりよせる。
そこから、愛しさが伝わればいいと思った。

「でも、そうね。あなたに会いに行って、一緒に少しだけ寝て、それから二人でチョコを作ればよかったわね」

咲夜が仮眠から起きた時、テーブルの上に、Dear咲夜と書かれた小さな小箱が置いてあった。
深い群青の、綺麗な小箱。
開けてみたら、メッセージカードと共に、咲夜が好みそうなネックレスが入っていた。

Dearの文字は、咲夜が触れたせいで掠れてしまっている。
つい先ほど書かれたばかりと、すぐに察せられた。
きっと、一度会いに来てくれたのだろう。けれど咲夜が寝ていたから、起こさないようにこれだけを置いていった。

愛しいと、思ったのだ。

「ネックレス、ありがとう。すごく、綺麗だわ。だから、私も負けないように、すっごく美味しいものを作らなきゃって思ったの」

美鈴の鎖骨に何度目かの口付けをした時、ようやっと彼女が咲夜を抱く力を弱めてくれた。
咲夜は顔をあげて、自分を見つめている妖怪に微笑みかける。

「会心の出来、よ」

そうして、彼女の胸に、自分からの想いをそっと押しつけた。

「去年もそれ、言ってましたよね」

美鈴は少しだけ笑って、咲夜の手ごと、包みを受け取る。

「私の想いは、年を重ねるごとに進化していくのよ」
「なんですか、それ」

大切そうに、包みも咲夜も撫でてから、そっと結ばれているリボンをとった。

「ショコラですか」
「えぇ、一口サイズにしてみたの」
「食べやすそうですね」

現れたチョコレートを見て、美鈴は至極嬉しそうに破顔する。
そう、美鈴は食べることが好きだ。
咲夜がここまで料理上手になったのも、一概に美鈴が食べることが好きだったからに他ならない。
美鈴が本当に嬉しそうに笑ってくれるから、咲夜は彼女のために料理をする。
美鈴はもう、おいしそうですね、とは言わない。
咲夜が作ったものはおいしいと、彼女の中にインプットされているからだそうだ。
そう言われた時、なんだか泣きたいほどに嬉しかったのを、今でも覚えている。

「じゃあ、いただきます」

粉砂糖が雪のようにまぶされているショコラに、美鈴は手を伸ばす。
どれも同じ味だというのに、どれにしようかな、なんて呟きながら。

「……食べさせてあげるわ」

そんな美鈴の手を、咲夜はそっと制した。
一番真中に一つだけ置かれた、ハート形のそれを指先でつまみあげて、美鈴の口まで持っていく。
と、そこで、咲夜は思い至った。

「咲夜さん?」

嬉しそうに口を開けて待機していた美鈴が、止まってしまった咲夜を見て首をかしげる。
待てをされている犬のようで、微笑ましい。

「……ねぇ」
「はい」
「お約束、する?」

そんな美鈴に、咲夜が小悪魔的に微笑みかけた。
空いている手を自分の口元に持って行って、指先で唇をおさえると、一瞬呆けた美鈴が、やがて少しだけ照れたように笑った。

「お約束ですか」
「好きでしょ?」
「だーいすき、です」

その答えに咲夜は頷いて、今掴みあげていたショコラを、自分の口の中に放り込む。
もぐもぐと咀嚼すると、美鈴が少し残念そうな声を上げた。

「あー……ハートは一個だけだった……」

他のでやってもらえばよかったかな、と呟く唇に、咲夜は自分のそれを押し付ける。

「んむ、ん……」

少し性急なそれに、美鈴が驚いたような声を漏らしたが、咲夜は気にしなかった。
咲夜の口腔内で唾液と混じり合ったどろどろのそれが、舌同士を橋渡しに、少しずつ美鈴の口腔内へと移動していく。
咲夜と美鈴の身長は、頭一つ分違うから、上向いたままだとなかなかうまくいかない。

「んっ」

うまく美鈴の口の中へと押し出してやれないでいると、急に強く抱き寄せられて、舌を吸われた。
口の中のそれが、一気に美鈴の口腔内へと移動し、咲夜は驚きに身を固くする。

「ぷぁ、めいり、ん」

彼女の舌が、口腔内のそれを飲み込むために一時撤退する瞬間、咲夜は口を開けて彼女を呼んだ。
けれど、すぐに再び彼女の舌が攻め入ってきて、再び呼吸を奪われる。

ショコラに練り込んでいたブランデーの香りが、じん、と頭をしびれさせた。

「……ごちそうさまです」

口付けは、咲夜が息苦しさに美鈴の背中を叩くまで終わらなかった。
少し名残惜しげに唇を離した美鈴が、額を合わせて言ってくる言葉に、咲夜は睨みつけることでしか答えられなかった。

「とろっとろでしたね」

口移しは大好きですけど、まさかディープの方だとは思いませんでした。なんて、門番妖怪はのほほんと笑っている。
咲夜は奪われた呼吸を必死で整えながら、涙目で美鈴を見た。

「そっちの方が喜ぶかなって、思ったんだもん」
「そ、うですか。いやはや咲夜さんには負けますね」

そんな咲夜に対して、なぜか美鈴は顔をそむけて鼻を押さえる。

「なによ」
「いえ、諸事情で……あー、うん、大丈夫です」

怪訝に思って咲夜が尋ねると、美鈴は珍しく顔を真っ赤にして、ごまかすように笑って見せた。

「ところで咲夜さん」
「ん?」
「ネックレス、気に入ってくれました?」
「気に入るに決まっているじゃない。綺麗だわ、って、さっき言ったでしょう」

大事そうにショコラの入った箱を閉じながら、美鈴が尋ねてくる。
咲夜はそれに返しながら、自身の首元をそっと触った。

「つけて、くれてるんですか?」
「……ん」

その仕草を見て、美鈴がふにゃりと蕩けるような笑顔をこぼす。
先程から笑ったままだ、この妖怪は。

「うれしいなぁ……。よかったです、気に入ってもらえて」
「あなたからの贈り物なら、その辺に落ちてる木の枝だって嬉しいわ」

見るからに幸せそうな笑顔に、咲夜は照れ隠しからそんなことを言う。
さすがにそんなもの渡しませんよぅ、と呟く美鈴に、わかってるわよ、と心の中だけで返した。

「ねぇ、見せてくれませんか。あれをつけてる姿」

不意に、腰を抱き寄せられる。
美鈴を見上げると、とても穏やかに微笑んでいた。月の光に照らされた彼女の瞳が、淡く輝いているように見える。
咲夜は頷いて、首に結んであるリボンタイをそっと外した。

「あぁ、やっぱりよく似あいますね。私の目に狂いはなかった」
「そうね。デザインも私好みだし」
「それは、よかった。本当に」

ブラウスのボタンを三つ外し胸元をはだけると、青にも緑にも見える、不思議な色をした石がキラキラと月光を反射する。
シルバーの飾り細工がされた縁どりに、丸く磨きこまれた宝石。
真っ白い肌に影を落とすそれは、咲夜のために作られたと言っても過言ではないほどだと、美鈴は思った。

「綺麗ですよ、とても」
「ありがと……」

石をなぞるように、美鈴の手が動く。
優しく石に触れてから、そっと咲夜の肌に手を滑らせた。

「映えますね」

心臓の上の薄い皮膚に、美鈴の手のひらが押し当てられる。
……熱い。
そのまま美鈴は目を閉じて、咲夜の心臓の音を感じているらしかった。

「脈打ってますね」
「そりゃそうよ。脈打ってなかったら死んでるわ」
「少し、早いですか?」
「……あなたと居るときは、こんなものよ」

咲夜の言葉に目を開けた美鈴は、ここ最近で一番幸せそうに見える。
眦が穏やかに下がり、青にも緑にも見える、不思議な色をした目が細められて。

「大好きですよ、咲夜さん」

そうして美鈴は、緩やかに弧を描く唇で、囁いてくれた。

「私も」

彼女の熱い手のひらが、胸元から首元へ移り、そっと頬に添えられる。
そのままその手は咲夜の項へと移動し、ゆっくりと彼女との距離を詰めるために動かされた。

咲夜はその力に逆らうことはせず、瞼を下ろす。
唇が触れる直前に、吐息のような声で、小さく小さく、囁いた。

「……大好きよ」










デスクトップに保存してあった原稿フォルダをダブルクリックしたら、どこかへ消えてしまったのでめーさくをむしゃむしゃしてやった。
後悔は……
もうっ……、死にたい……っ!

誤字脱字は一応チェックしたつもりですが、ありましたらご一報をお願いいたします
狗月
http://onimonogatari.blog81.fc2.com/
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コメント



0.1960簡易評価
2.100砥石削除
むせかえるほどの色気でした。
4.100名前が無い程度の能力削除
あまぁぁあああい!
11.100奇声を発する程度の能力削除
めーさくちゅっちゅ!
14.100名前が無い程度の能力削除
ちゅっちゅ
21.100名前が無い程度の能力削除
ちゅっちゅ
24.100名前が無い程度の能力削除
ちゅっちゅ
26.100虎姫削除
ちゅっちゅすればいいのです。
そして更なるちゅっちゅを!
33.100名前が無い程度の能力削除
ちゅっちゅ