Coolier - 新生・東方創想話

幻想郷の温かさ

2010/12/10 23:42:01
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 寒さとは恐ろしい…。そんなことを思いながら霊夢は布団をかぶっていた。布団以外何もない部屋が、寒さを倍増さしているような気がしてならない。
もぞもぞと布団の中で、4,5分間程度うごめいた霊夢は、覚悟を決め、布団から出ることにした。
身を丸くしながら起き上った霊夢は、とりあえず服を着替えるべく服の置いてある部屋に向かうことにした。
だが、やはり外に出たくない。障子の前でどうにもならないことを考えながら冷えた足をさする。
それでも仕方ない。早くも本日二度目の覚悟を決めて、障子に手をかけ、開いた。
木と木がこすれあう乾いた音と共に、陽の光だけでなく、ここぞとばかりに冷気が入ってくる。そしてもう一つ入ってきたのが白銀の世界。
海のように、太陽光が反射し目に入る。思わず目を細める。
目が慣れてきたところで、霊夢は思いっきりのびをした。
すると、肺にいっそすがすがしいくらいの寒気が入ってきたので、
たまらず息を吐いた。すると、目の前にボワッと白い霧が広がったかと思うと消えていった。
ここまで雪が綺麗に見えたのはいつ振りだろう。
何て事を考えながら、服の置いてある部屋を目指す。
景色は綺麗だけども寒さは別物。後で景色はしっかり楽しもう。
そう心に決め、歩を速めた。
一歩一歩歩くごとに床の冷たさが足に着くのを耐えながら部屋に向かった。




 着替え、朝食と朝の仕事を済ませた霊夢はさっきの銀世界を堪能すべく、煎餅とお茶の準備を進めた。
準備が整ったところで、両手に景色見の万物を持って外に向かう。
障子を手がふさがっているために、足で無造作にあける。
だが、期待する銀世界を前に霊夢はため息をついた。
「おはよう、霊夢」
銀世界の中で大の字になって寝ころんでいる魔理沙。
「何やってんのよ…」
呆れたことよりも、まず真っ先に魔理沙の不可解な行動への言葉が出てしまった。魔理沙は片手に雪をすくい上げながら答える。
「見たとおり雪を堪能しているのさ。寒いのは苦手だけど雪の冷たさは好きだぜ」
けれども、何故よりによってここなんだ…。
手のひらからさらさらと雪を落とす魔理沙を見た。その視線に気づいたのか、魔理沙は足を振り上げ、よっ、と掛け声をかけ立ち上がった。
「霊夢は何しようとしてたんだ?お茶の時間にはまだ早いはずだが」
「雪を楽しもうとしてたんだけど…」
そう言い、手に盛った皿にのったせんべいと急須を床に置く。
霊夢も煎餅とお茶の隣に座る。
「なら私も」
断りもなく、煎餅と急須を挟みひょいと座る。
そして勝手にお茶を注ごうとする。
「私の分がないぜ」
不満そうな顔をして茶飲みを催促してくる。
当たり前でしょう。霊夢はそう呟き、もう一つとってくるために台所に向かう。魔理沙はやると言ったら辞めない。いまさら何を言っても遅いだろう。台所にあったものを適当に選びもせず持ち出し、雪景色を見るためにさっさと戻る事にした。
「はい、自分で注ぎなさい」
突き出すようにさしだす。
「おお、サンキューな、霊夢」
白をバックにニカッと笑う魔理沙の笑顔。
この無邪気な笑顔で、何となく許してしまえる。それが魔理沙のいいところでもある。
ようやく霊夢自身も急須と煎餅を挟み、腰を下ろした。
霊夢は、自分の分のお茶を注ぎ、手にもつ。
周りの冷たさのせいもあり、妙に温かく感じる。
「冬の温かさねぇ~」
意識せず緩い声が出てしまった。目の前の風景を楽しんでいた魔理沙がこちらを見て笑う。
「冬っていいよな」
魔理沙は天を仰ぐようにして、
「冬って、雪の冷たさが真っ先に浮かぶけど、霊夢の言う温かさもいいよな」
寒いのは苦手だけどな。そんな我儘なことを言う魔理沙だが、今なら自分自身もうなずける。こんな風な冷たさと温かさを味わえる時はそうそうないだろう。
霊夢はお茶をゆっくりと飲む。そして一息。
白い霧がまたも目の前を染める。今度はお茶の臭いが混ざっている、そんな気がした。
「そうだっ!」
寝てるのと変わらないような体勢になっていた魔理沙が、ふいに起き上がる。ゆったりとしていた霊夢は、何事かと魔理沙を見る。
魔理沙はそんな霊夢と目を合わせた。
「鍋やろうぜ」
「鍋、ね」
もちろん大賛成だ。
「でも食材がないのよ」
霊夢は台所を横目で見やる。思いだせば思い出すほど悲しくなるような食料の量を頭に思い浮かべる。
「そんなのもらえばいいぜ」
魔理沙は食糧がないことは、あまり関係なさそうだ。
「もらう?誰から?」
「いくらでもいるじゃないか。私たちの周りには」
確かにいる。だが、簡単に食料を分けてくれるお人好しな人はなぜかいない。
「いざとなったら力ずくでもらうぜ」
物騒なことを言う魔理沙。魔理沙は立ち上がると、目で行こうぜ。
と合図した。
「いくのもいいけど…もうお昼前よ」
いつの間にやら太陽は、南の方に移動している。屋根を見るとつららが連なっていた。
魔理沙は、そういえばと確認するようにお腹に手を当てる。
「それもそうだな。それならこのまま飯をいただくとしよう」
いつからそんな話しになった、思ったがやはり無駄なのだろう。
霊夢は魔理沙の言葉に観念したように頷き、さっきの悲しくなるような
台所を思いうかべる。
「魔理沙は炬燵の中で待ってて」
「わかったぜ」
返事を聞いた霊夢は、何を作ったものかと考えつつ台所に足を向けた。




 少し寒さが緩んできた午後。何とか昼食ととった霊夢と魔理沙は、
とりあえず紅魔館に出向くことにした。
一歩一歩踏み出すたびに、雪が小気味のよい音を立てるのが面白くて
二人は空を飛ばず、歩いて行くことにした。
「何とか昼飯は食えたぜ。さて、レミリアが食材をくれるかどうか…」
「そうね、でもここまでくれば力ずくでも貰うわ」
おぉ怖い怖い。強奪は駄目だぜ。
茶化してくる魔理沙。
力ずくでもって行ったの誰よ。
霊夢は突っ込む。
さぁ、誰ろうねぇ。
魔理沙はあわせて口笛を吹く。
そんなやりとりをやっていると、いつの間にか紅魔館が見えてきた。
「なぁ霊夢」
魔理沙が、少し遠くから門番を見やりながら呼びかける。
霊夢は、ん?。とだけ返事をした。
「悪いんだけど、霊夢だけ先行ってくれ」
「なぜ?」
「門番は私が通ると必ず目を覚ますんだ」
魔理沙は、えへへとはにかみながら自分のほをかく。
「あんた…どんだけ迷惑かけてるのよ…」
こう言う所は昔からだ。何といっても手癖が悪い。
軽くため息をつく。
「しょうがないわね…」
諦めてここは潔く最初一人で行くことにした。
「門番倒したら追いつくぜ」
歩き始めた霊夢を追うように魔理沙が言う。
霊夢は門と通ってみる。何の反応もなくただすやすやと眠っている。
そんな門番を横目で見ながら通ったが、結局門番が起きることはなかった。
久しぶりに紅魔館に来た。遠くで見るだけでは気づかなかったが、意外と壊れている個所が多い。弾幕勝負の跡らしきところも多々ある。
心当たりはなくもない。そいつの視線を背に感じる。
さっさと食材をもらっちゃいましょう。そう意気込み、霊夢は相変わらず大きい扉の手をかける。
「何をしているのかしら?美鈴も何をしてるのかしら」
不意に後ろから声が聞こえ、振り返ると怪訝そうな顔をした咲夜が居た。
「こんにちは。レミリアいる?」
咲夜の問いに答えないまま、主のレミリアについて尋ねる。
またお灸を添える必要があるようね。
咲夜はそんなことを言うと、霊夢に代わり扉を開ける。
「いますけど…何か用事でも?」
咲夜は、片手でどうぞと促す。
咲夜に誘われるがままに紅魔館に足を踏み入れる。
紅魔館の中は外よりも暖かかった。中も相変わらず赤で統一されている。
後ろで咲夜が扉を閉める音が聞こえる。振り返り、咲夜を見る
「悪いけど、用事は言えないわ」
鍋の食材が欲しいだけ。なんてとてもじゃないが言えない。
そんなこと言ったら咲夜にすぐ返されてしまうだろう。
なんとしても、レミリアの所まで持ち込みたい。
「そう、じゃあ先にお嬢様のところに行ってるから来て下さいな」
咲夜はそういうと、目の前から姿を消した。
意外と不愛想なメイドだ。そんなことを思いながら、霊夢はレミリアの部屋を目指して歩き出す。長い赤い廊下が続く。
しばらく歩いていると、外から弾幕勝負独特の音が聞こえてきた。
丁度いい所に窓があったので覗き込む。
やはり外では門番と魔理沙が戦っていた。
早く来なさいよ、魔理沙。心の中でエールを送り窓を後にした。
長い廊下に戸惑いながらも、何とかレミリアの自室にたどり着いた。
霊夢は二度ドアをノックする。
「どうぞ」
中からレミリアの応答が聴こえた。ドアノブを回しながら霊夢はここからが本番と気合を入れる。
ドアを開けると、椅子に座ったレミリアとその隣に咲夜が居た。
この二人がセットになると主従関係がどんなものなのかがよくわかる、
そんな妙な気持ちになる。
「お邪魔するわね。相変わらずね、二人とも」
「何が相変わらずなのか…そんなことより要件は何?」
レミリアは霊夢が自分に用事があることをめずらしく思っている。
「そうね、あまり言いたくないのだけど。鍋の食材を分けてくれない?」
当然レミリアは、わけがわからない。咲夜も鳩が豆鉄砲食らったような顔をしている。
「あの…意味がわからないのだけど」
「それは、そうよね…」
霊夢は、魔理沙が鍋をしようと言ったことから始まったここまでのいきさつを話す。
話し終えると、レミリアは納得はしているようだが、いぶかしげな表情で霊夢を見た。
「鍋をするから食材をねぇ…ん?そうだ。咲夜。持ってきなさい」
「いいんですか??」
咲夜はレミリアの予想外の反応に驚いている。そんな咲夜にレミリアが精一杯背伸びして耳打ちをする。すると、咲夜は苦笑し、
「はい、持ってきます」
またも、咲夜はいなくなる。すぐに帰ってこないと言うことは、今回は選ぶのに少し時間がかかるらしい。
レミリアは暇なのか当たり障りのない質問をする。
「霊夢は、お肉は鍋に入れるとしたらよ。牛肉、豚肉、鶏肉、人肉、
どれがお好み?」
「…共食いはさせないでよ。もちろん高価な牛肉」
「あら残念。私は人肉よ」
そんなこと人間である私に話すべきじゃないでしょう。そう思いレミリアをよく見るとにやにやしているので、やはりわざとやっているらしい。
「お嬢様、こんな物でいいでしょうか?」
咲夜が再び現れ、咲夜は手に持っている袋をレミリアに見せる。
レミリアがそれを覗き込む。
「あら、いいじゃない」
さすが、咲夜だわ。一言褒めて霊夢に袋を渡すように言う。
「どうぞ、霊夢私からの気持ちよ」
レミリアの言葉を聞きながら咲夜から袋を受け取る。
「ありがとう、レミリア」
少々上手くいきすぎて怖い。でも喜ぶべきところなのだろう。
「礼には及ばないわ」
もう一度軽く礼を言うと、霊夢はレミリアの自室を後にした。


 霊夢は、手にずっしりとした重みを感じながらさっき来た廊下を歩いていた。二人で食べるには多すぎるくらいの量をくれた。
そんな奇跡を受け止めながら外に出るための扉に手をかける。
開けようとした扉が何者かによって開かれる。
ひょこっときのこの帽子が姿を見せる。
「おお、霊夢じゃないか。どうだった?」
魔理沙だ。弾幕勝負をしたわりには、服の汚れが少ない。
「遅いわよ。ほら、もらえたわよ」
そういって奇跡の品を魔理沙に見せつける。
「あいつらがくれたのか?珍しい」
はなから貰えないと思っていたような言動に腹が立ったが、今はどうでもいい。魔理沙はまじまじと袋を見る。
「結構量ありそうだな…」
「そうね、どうする?まだ集める?」
正直始めからもらえるとは思いもしなかった。
しかも量が二人では食べきれないような量だ。
魔理沙は袋を再確認すると充分と判断した。
「よし、帰ろうぜ」
外に出ると、すでに夕日独特の赤に染まった太陽が、西に沈みかけていた。本来なら急ぐが、あえて、歩きで帰ることにした。雪の道は、来たときのように音を立てることはなかったものの、赤に染まった道を作ってくれていた。そして、来た時とは別の意味で寝ているも門番の横を通り、帰路についた。


 すでに、太陽が月と入れ替わり、空に星が輝いている頃、ようやく霊夢と魔理沙は神社にたどり着いた。神社の階段にさしかかった。何やら境内が騒がしい。魔理沙もそれに気付いたのか、話をやめ、耳を澄ましている。霊夢も耳を澄ますと、聞いたことのある声ばかりが聞こえる。
霊夢は困ったような、けれど決して嫌がってはいない笑いを浮かべ魔理沙を見た。魔理沙も思わず噴き出しそうになるようだった。霊夢は、やれやれとジェスチャーで表す。
「行きましょう、魔理沙」
「ああ」
霊夢は重たい袋を持って一段一段階段を上る。
階段を登り切るや否や、見知った顔が一斉にこちらを向く。ある者は酒、ある者は手にいっぱいの食材を持ってきている。
「おかえり、霊夢、魔理沙」
全員が笑いながら挨拶をする。
霊夢は思った。
一見、何処で知ったのか知らないが、鍋だけが目的で来ている。
だが、鍋と知っただけでここまで集まるだろうか?
これが離れているようで離れていない。
幻想郷の『温かさ』なのかもしれないと。
「ただいま、みんな」

 
こんばんは、晴れ空です。
前回、描写が甘いと言うことで全力で調べて書きました。
自分なりに、前回よりは良くかけたんじゃないかなとは思っていますが
どうでしょうか?
アドバイスがありましたら、どんどん言ってください。そしたらとても助かります^^
それではこれにて失礼します。
晴れ空
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コメント



0.580簡易評価
2.60名前が無い程度の能力削除
いい話だね
3.無評価名前が無い程度の能力削除
冒頭しか読んでないのですが、ちょっと無理して背伸びした文章に感じられます。
適当に表現法を調べて羅列させるだけでは、きれいな文章を書くのは無理だと思います。
5.80名前が無い程度の能力削除
霊夢は愛されてるなあ
皆背伸びして成長して行くものです。
7.70奇声を発する程度の能力削除
ほっこり温かい
13.無評価名前が無い程度の能力削除
音読してみると分かるんですが、文の終わりがしっくり来ないです。リズムという奴でしょうか。
〇〇は〇〇した。そして〇〇は××した。だから××は〇〇した。○○は××した。
ってやるよりも
〇〇は〇〇だ。そして〇〇は××。だから××は〇〇である。○○は××したのだ。
のほうが小説っぽいというのは分かると思います。
音読はとても大事です。良い難いセリフをキャラに喋らせるのは元より、地の文も、すんなり頭に流し込む文章を書きたいのなら、とりあえず音読して音読して、違和感あるところは徹底的に直しましょう。
たぶん、それを繰り返せばいつか自然に語感コントロールをできるようになるのだと思います。断定ではないのは、実は僕もこれに四苦八苦しているからです。

それともう一つ。
このSSは、ひたすらのほのぼので、とりあえず点数欲しいなあという感じのSSだと思うのですが
致命的な欠点として、読む価値がないです。読む価値がないというのには、二つの理由があります。
一つ目は、アピールポイントがないということ。
文章が上手いわけでもない(これは今は仕方ないのかもですが)、会話も日本にいる誰でもできそうな平坦な物、ぶっちゃけ僕が友人と交わしてる会話と大差ないです。だからキャラの魅力も無いに等しい。
で?ふぅん、幻想郷温かいんだ。だから? こんなに価値の無い幻想郷どうでもいいよ、という匿名点の方々の声が聞こえてくるようです。
もっとも、こればっかりはしょうがないかと。きっと、描写が甘いことを意識させられ直そうとするがあまり、この作品自体の魅力を作ることを忘れてしまったのでしょう。
次からは気をつけて、何がしたいんだ俺、というのを忘れないようにしましょう(色々言ったけど、憶測が外れてたらごめんなさい)。
二つ目は、展開がつまらないということ。
欠乏と回復、要するに足りないものを探し求めるという物語の形は、物語のテンプレート、そうでなければ物語では無いと言えるほど汎用性の高いものです。
もし欠乏と回復が無ければ、それは一つ目で言ったように、キャラの魅力や文章力で押して行く形になると思います。
そして言わせてもらえば、僕は欠乏と回復がないSSが大嫌いです。吐瀉物をかけてぐるぐるかき混ぜた後小便と精液とまぜこぜにしてとびきりの劇薬と共に太平洋に投げ捨てたいです。やめましょうっ! ……いや別に僕が嫌いというだけなので構わないんですけどね創想話はそういうのも人気ですし。
すいません話が逸れました。この作品は、一応欠乏と回復の形を取ってはいます。
ですが、これと他の違いが一つあります。
それは、葛藤や努力、つまりヤマがないということです。
桃太郎ならば、鬼に勝つにはどうすればいいか苦悩し、サルと犬とキジを、必死の交渉でお供にしなければなりません。泣いた赤鬼ならば、友だちと仲良くなりたい赤鬼が、青鬼さんと一企てしなければいけない、結果は別として。この作品にはそれが無い。
例えば、霊夢が、物乞いをすることを恥ずかしがるなんていいかもしれません。
霊夢がさんざん葛藤し、葛藤して、でも恥ずかしさに打ち勝って訪ねてみたら、実はちょうど鍋をたべている最中で、混ぜてもらえて、皆優しいなあ、なんて良い感じじゃないでしょうか。アピールポイントで言えば、これは霊夢が可愛くなり、ほのぼのとした空気感の演出に成功します。
もしくは、作中で魔理沙が言った通り、レミリアと弾幕勝負して、勝ったらご飯を強奪できるという形でも良いかもしれません。そして大量に強奪できて、やったあ大宴会だ、と。オチでレミリアも宴会に混ぜてあげると、レミリアファンの人間の気持ちも逆撫でせず、匿名10点を喰らわずに済むでしょう。
アピールポイントで言えばこの作風は、戦闘描写をする労力が必要な代わりに分かりやすい燃えをもたらします。そしてカッコよければ、達成感にも似た満足感を与えることができます。それはほのぼのでは到底できないことです。
どういう葛藤をさせるかは、その作者の重要なカラーに成り得るほど重要な話です。色々考えてみるといいかもしれません。

あと本当におまけとして付け加えるならば、投稿する場所には投稿する場所の空気があります。
いかな素晴らしい文章力の素晴らしい構成でも、強いオリキャラが登場したり、東方キャラが普通に妖怪やってたり、散々なバッドエンドならば、点数は貰えません。
これは、そういう作品を生み出した時点数で一喜一憂することはないという励ましでもありますが、点数や評価が欲しいなら、そういうアクの強い作品を作るなということでもあります。
見たところ晴れ空さんはこういうほのぼのとした作品を作るという指針があり、創想話でほのぼのは受け入れられているので、きっと大丈夫だとは思うのですが
もし近い将来貴方がアクの強い作品を作りたくなってしまったときは、このことを思い出して下さい。

以上色々言いましたがまとめますと、
・音読で語感コントロール ・実験作を作るとしても、作品としてのアピールポイントを忘れない ・欠乏→葛藤努力→回復の流れを忘るるなかれ、忘れるとしても忘れるデメリットすら打ち消す別のアピールポイントを作れ
ということであります。
以上のアドバイスもどきは底辺作家の戯言ですが、もしも貴方が求める情報があったのならばそれは嬉しい限りです。
いつか作られるあなたの素晴らしい作品を待っております。ついでに言うなら、アクの強い奴がいいです(笑)
では失礼
14.40名前が無い程度の能力削除
前作の方がすっきりしていて自分は好き。
近作は地文が相当にくどい。
描写というより間延びしすぎてこなれていない。
地文は淡々としててもいいから、キャラが描ければいいと思う。
そこは作者のさじ加減と腕の見せ所の一つなんだけど。
このキャラは何を考えて行動しているのか、この霊夢は、この魔理沙は。
借り物のキャラでも自分なりにアレンジするってのは大事だと思う。
↑のコメでも欠乏と回復と出てるけど
起承転結、何をテーマにしているか、それが一つでもあれば物語もぐっと引き締まると思う。
例え平和な話であってもね。
後個人的には、文頭一字下げは随時してくれる方が自分は読みやすいです。
15.20名前が無い程度の能力削除
なんでこういう作品全般って、「とりあえず紅魔館に行く」んでしょうね?

理由があるならいいがこのテンプレ展開で面白かった試しがない。
理由があるとしても大半は、展開に困ったからとりあえず出した、程度なのが見て取れるが。
描写が甘いというより、何がしたいか分からない(鍋がしたかった、っていうんじゃなくてね)

文章はなんというか……なんか惜しい。パッと思いついたのが「雰囲気イケメン」
17.無評価愚迂多良童子削除
話が膨らむ前に終わってしまった感じが否めません。
たとえば、この手の話なら二人がいろんなところに食材を貰いに行く方が、
紅魔館だけで済ますよりいいと思いますね。
そうすれば最終的に皆が神社に集まって鍋をするという流れに持っていっても不自然ないですし。
八雲のところへ行って、食材を分けてくれない紫に、「紅魔館はこれだけくれたのに」見たいなことを言うと、それを聞いて紫が対抗心を燃やして、
幻想郷では手に入らない高級な食材を持ってきてくれるとか、そういった訪問先での掛け合いなんかも書いてみると二次創作らしくていいんじゃないでしょうか。