Coolier - 新生・東方創想話

~Blood in Scarlet~ 序

2010/11/24 23:27:50
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これは「血でしか存在を表せない妖怪」と「血でしか物を判断をできない少女」の物語




私は一人だ。
突然のヨーロッパと中国の争いに怯えていることしかできなかった。父は戦地に、母は遠くまで仕事に駆り出され、どちらの消息も立たれた。
もうまともに、何ヶ月も何も食べてはいない。食べ物を探しに行くほどの体力もないほどだ。ただ家の中で隠れて生き延びるしかできなかった。だかそれも今日まで、すぐそこ1キロと離れていない場所で。ヨーロッパと中国の激突が始まったのだ。
見つかるとどんな目に合うのだろうか・・・想像もしたくなくなり、することもなく私は眠りについた。

私は一人だ。
ただの門番妖怪なのに、主に政府へと売り込まれ、ただの兵器として取り扱われた。
この力はある程度の戦況ならひっくり返せる。そういう事で執拗に用いられた。私もこの力のおかげで食事やらの生活ができるのだから、さほど嫌がるでもなく毎回死体の山をいくつも積んでいた。
だが今回はそう簡単にいかなかった。聞くには聞いていたがあちら、ヨーロッパ側にも強力な兵器がいた。「紅の悪魔」そう呼ばれていた。
右手首、左脇腹をもぎ取られた。こちらからは左腕をもぎ取ってやったが、このままではそのうち倒れてしまう。近くの民家にでも転がり込もうと思って。一つの戸を叩いた。
コンコン・・・
「誰かいませんか・・・手当・て・を・・」
コンコン・・・コンコン・・・
だめだこのままでは・・・と思うのだがもう体が動かなかった。そのままそこに倒れた___________




家の前でなにか物音がした。警戒しながら戸を少し開けて窺うと一人の女が倒れていた。
「だれ・・・」
私が恐る恐る聞くと、
「?・・・************?いやこの言葉なら通じる?」
「え?」
私は驚愕した、ここはフランス、当然フライス語が公用語である。が目の前の女の人は、よくわからない言語の後に、日本語を話したのだ、私が六歳まで過ごした国、日本の言葉を・・・
「日本人・・・?」
「いえ・・・中国人です・・・」
そこまで言うと女の人は意識を落とした。よくみるとものすごいどころの傷ではない。とりあえず家の中にいれ治療することにした。


思えばそこからだったのか、私たちの出会いは。
東方美咲祭という企画がありまして、そこで単発として書こうと思ったのですが、あまりにも長く見苦しくなったのでいくつかにまとめることになりました。Pixivの方だと、お見苦しいですが挿絵もありますゆえそちらも、どうぞよろしくお願いします。
だいこん
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コメント



0.240簡易評価
5.無評価名前が無い程度の能力削除
この分量で分けるのはちょっと勘弁してください…。
長くても全然いいんで繋げてもらえるとありがたいです。
6.30名前が無い程度の能力削除
ヨーロッパを一緒くたにするのは……なんだかなぁ。第二次世界大戦では、ドイツとイギリス、あとロシアは敵対してましたし。
ヨーロッパ連合ってことでしょうか?第三次世界大戦みたいな設定でしょうか?
ただその場合、未来の話になっちゃうのに、過去の話臭がするんですよ。
それと、話を区切るのが短すぎるので、評価が難しいです。