「ふええぇぇぇ~~~ん!!!霊夢~~~~~~~!!!」
尽きること無い泣き声が幻想郷の空に溶け込んでいた。
秋の空は澄んだ空気を纏い、何処までも高い雲がゆっくりと流れていく。
「……ちょっと何なのよっ!!イキナリ出てきて!!」
博麗神社の縁側では、突然現れた妖怪の賢者に泣きつかれ、うっとおしそうに袖をばたつかせている巫女の姿があった。
「絵的にホラーだぜ」
「ジャパニーズホラーですね。分かります」
「ゆかリングですね。私も観ました」
ちょうど神社に遊びに来ていた魔理沙と早苗、そしてネタを求めてやってきていた文も、あきれた顔でその様子をみている。
スキマから上半身だけを這い出してしがみつく八雲紫の姿は、何と言うか、とてもおそろしかった。
「ちょっと……どうしたのよ……!って!!鼻水つけんなぁ!!」
「うう……れいむぅ……れえむぅぅ……うぐ!ひっぐ……!」
「だからさ……ちょ鼻水つけんなっつてんのよこのスキマがぁ!!」
霊夢は御札を札束の様に束ねて、紫の頭をばんばんシバいていた。
「い……いたい……」
頭の上に5段アイスの様なこぶを作って、紫はようやく落ち着いたように縁側に腰掛けていた。
「う~んまさに鬼ですね。巫女だけど」
文は感心して紫の頭のこぶを眺めている。ちょっと写真撮っとこ。
「ふん!イキナリ鼻水つけたりするからよ」
お盆の上に乗せてきたお茶を紫に渡しながら、霊夢は悪態をついている。魔理沙は傍らで(ちゃんとお茶出すのな・)とその様子見ていたが口には出さなかった。
「どうしたんですか突然?何かあったんですか?」
早苗は少し心配そうに紫の顔を覗き込む。
「うう……早苗はいい子ね……ぐす」
紫は今度は早苗の胸にもたれながらぼそぼそとしゃべりはじめた。早苗は内心鼻水がつかないか気になったが、さすがに御札の束でシバくわけにもいかず、複雑な表情をしている。
「「『牛丼』がたべたいだぁ??」」
秋晴れの空に魔理沙と文の怪訝な声がこだました。
紫の話によると、彼女は先ほどここへ来る途中、三月精に出くわしたそうである。
サニーミルク、スターサファイア、ルナチャイルドの三人の妖精のことだ。
(あら?おちびちゃん達。今日も揃ってイタズラかしら?)
紫がいつもの調子で胡散臭げに言うと、三月精の一人、サニーミルクがサイキョーのどや顔でこういったそうだ。
(ふふふ……私達はね……これから『牛丼屋』に食事しに行くのよ!!)
サニーの宣言に他の二人も自慢そうに胸をはる。
妖精とは基本的に人間や妖怪の行動に妙な憧れを抱いている。牛丼を食べるの!と自慢げに胸を張っても、結局は単に人間のマネがしたいだけなのだろう。
霊夢や魔理沙が聞いたら特に気にもせず、笑って受け流すような事だ。
しかし紫は彼女らの言葉に大変なショックを受けていた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ここで説明せねばなるまい
妖怪の賢者といわれる紫様は、その立場上なかなか気軽に市囲のジャンクな食べ物なんか口に出来ないのだ。
それは里の管理者としての威厳とか、乙女としてのイメージとか何かそんなもろもろの感じを崩さない為の努力だったりするのである。
しかし食いしん坊なゆかりんは実はもっと色んなゲスな食べものがた~~くさん食べてみたいお年頃なのだ。
当然牛丼も例外ではない。特盛のメガ盛りを人目も憚らずガッツガツ掻っ込んでみたいと内心では興味深々なのである!
以上 八雲家の式より。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(そ、そう。それはイケてるわね!……おほ、おほほほほほほ……!!)
紫は内心の動揺を悟られまいと必死に取り繕った。
(そんなわけだから私達は急いでるの!また今度あそんであげるわ!じゃ~~ね~~~)
完全に動転している妖怪の賢者をよそに、三妖精はひゅるる~と飛んでいってしまった。
後に取り残された妖怪の賢者は口を「△」にして、三妖精の飛び去った方向をうらめしげに見つめるだけだった。
「わたしだってこう言うモノ食べる権利はあるのよ!! 牛丼ガッツガツ掻っ込んでみたいのに!!! それなのにっ!! それなのに……っ!!うわ~~~~~~~~ん!!!!!」
紫はそう言ってまた泣き崩れた。
「ああ、ああ! わかったよ! 泣くなよ」
魔理沙は今度は自分の胸で泣き崩れる紫の背中をぽんぽんと叩いている。なんとか助け舟を出してもらおうと早苗の方を向くが、何やら彼女も様子がおかしい。
「~~~~~」
早苗は暗い表情でうつむいて、しきりに何か呟いている。
魔理沙は嫌な予感がした。
「さ、早苗さん?……」
文が早苗の顔を覗き込もうとしたその時だった。
「紫さん!!!」
突然早苗はすごい勢いで魔理沙から紫を引き剥がす。
「ふえ?」
紫は突然のことに泣き声が途絶え、間抜けな声をだす。早苗はそんな彼女の肩を正面から鷲づかみにして吼えたてる。
「わかります!! その気持ち!!」
「やっぱりか!」
お約束のように叫ぶ早苗に魔理沙は目をひん剥いて突っ込む。
「女の子だって牛丼とか食べたい時ありますもんね!!! ありますもんね!!!」
「え?……ええ、そうね、そうだわ……」
「女の子だって色んなもの食べたいんですよ!! なんで女の子だからって食べちゃいけないんですか!? 不公平じゃないですか!! 不公平ですよね!? そうですよね!!」
早苗は一気に捲くし立てながらがくがくと紫の細い肩を揺さぶる。
「い、いやぁ……。べつに食べちゃあいけないってことは無いと思うんだぜ……」
魔理沙は遠慮がちに訂正を加えるが、彼女には全く聞こえていないようだ。
「え、ええ。……そうよ!……分かってくれる? 分かってくれるのね早苗!! そうよ!! そうなのよ!!!」
紫は最初あっけにとられて出遅れ気味だったが、早苗のハイテンションの前に我に返ったようだ。がしりと早苗と抱き合いながら気勢を上げ始めている。
「『女の子だから』とか『太っちゃう』とか! あと『女の子だから』とかそれから何といっても『女の子だから』とか言う理由で私達はどれだけ悔しい思いをしてきたことか! 女の子にももっと自由な選択権があっていいじゃないですか!!」
「……!? そ!! そうよ!!『女の子』!! なんて素敵な響きなのかしら!! そうよね!!『女の子』だからこそよね!! そうなんだわ!!」
早苗は何か身に切実な思い出があるのか、拳を握り締めで捲くし立てている。一方の紫はなにか微妙に変な所で得心してしまったようだ。嬉々とした表情を浮かべ自分勝手に騒いでいる。
「ま、まあ……確かに女の子にとって『牛丼屋』はなかなかハードルが高いですもんねぇ」
「確かに『最後の難関』て感じではあるよな」
二人のテンションに傍らの魔理沙や文も何となしに同調してしまう。身に覚えが無いわけでは無いだけに、早苗の言うことも分からなくもないのだ。紫の意見は分かりたくも無いが。
「きょうび『焼肉屋』は市民権を取り戻しつつありますけど、『牛丼屋』はまだまだ壁が厚いですよね」
文も悩みは理解できるらしく、腕を組んでうなずいている。
いやいや焼肉屋でもなかなか油断できない。早苗はかつての自らの記憶を呼び覚ましていた。
昔外の世界で家族と焼肉屋に行った時、クラスの男の子とばったり出くわしてしまったことがある。相手は特に意中の男の子というわけでも無くあんまり話をしたことも無い「クラスの友人D男君」くらいの子だったが、なんだか妙に気恥ずかしくバツの悪い思いをしたものだった。
「そうなんだわ……『女の子』だからよ……。そうよ……!! 私が……! ウフ……!! ウフフフフフ…………!!」
紫は何か変なスイッチが入ってしまったらしく、一人でぼそぼそと呟きはじめている。これはこれで本人納得してるんじゃないのか? 魔理沙はそう思ったがやはり黙っておいた。
「霊夢さんもそう思いますよね!? そうですよね!?」
早苗は今まで微妙に蚊帳の外だった霊夢にも食い下がっている。霊夢はと言うと一人マイペースでお茶を啜っていた。
「そうねぇ。まあ、女だてらに入りにくいお店とかってあるわね」
霊夢は薄い茶を楽しみながらいう。早苗はその様子に得たりとばかりに満足して頷いている。
「たださぁ。さっきから気になってる事があるんだけど」
「なんですか?」
早苗は霊夢に向き直る。
「『牛丼』て何?」
その場にいた魔理沙と紫と文は目が点になっていた。早苗はああやっぱり霊夢さんには敵わないなあと改めて感動していた。
博麗神社の境内の広場は、いつの間にか沢山の魑魅魍魎で賑わっていた。
「……なんですぐこうなっちゃうんですかねぇ……」
広場に広げられたゴザの上で鴉天狗の少女がため息をついている。
早苗と紫により、郷中の妖怪達が神社に集められていた。彼女らの前には空間に大きく開いたスキマが、人里の様子をスクリーンの様に写し出している。
皆映画の上映会のようにわいわいがやがやと勝手気ままに騒いでいる。
「さあみなさん! ようこそお集まり下さいました!」
彼女らの前で、早苗が両手を広げて場を取り仕切っている。あの、ここ霊夢さんの神社なんだけど。。
「皆様には突然の無礼をお許しいただきたい。本日皆さんにお集まりいただいたのは他でもありません。本日はここ幻想郷における「食」に関する重要な問題に、皆さんのご意見を伺いたくわざわざお集まりいただいたのです」
「早苗かわいいぞー」「早苗かっこいー」群集の中から約二名の、、いや約二柱の歓声がとぶ。
早苗はおもむろに懐からサングラスを取り出すと、スチャリとそれを装着した。
「私は本日ここでは、守矢の巫女としてではなく幻想郷の子として語りたい」
早苗が男前の声色でそう切り出すと場はしいんと静まり返る。早苗は周りを見渡し、一呼吸置いてから喋り始める。
「現在この少女の楽園・幻想郷において、女性が近づけない、女性が立ち寄れない食べ物屋さんがあるとの報告を受けました」
早苗の衝撃的な発言に会場の群集からどよめきが起った。
「それは私がかつて住んだ、外の世界の男女の偏見のようでもあり、いや、それよりも悪質なものであると気づきます。我々は永きに渡り、外の世界で人間達と神話と寓話の揺り籠のなかで、戯れてきました。しかし時は既に、私達を伝説の外に巣立たせる時を迎えています。この大結界の中にあって、我々は互いが理解し合い協力し合うことで理想の楽園を形作っていけるのです!」
早苗は身振り手振りを加えながら訴え続ける。その口調は次第に激しいものへとエスカレートしてった。
「しかし!その後に及んで尚も前時代的な男女の差別的偏見にとらわれている輩が存在する!その誤った常識が人里の一部の飲食店においてまかり通っている!私達はその悪しき常識、悪しき風習から自立しなければならない!それを成しえなければこの郷は真の楽園ではなくなるのだ!現に里の牛丼屋でさえ、悪しき常識に飲み込まれようとしている!」
「そうだそうだ!!」「私達にも牛丼を食わせろ!!」集まった少女達は口々に叫びはじめる。
気を良くした早苗は、背後のスクリーンに映し出された映像を手のひらで叩くようにして声を張り上げた。
「見るがいい! この暴虐な行為を!! この漢くさい外観を!」
スキマスクリーンに人里の『牛丼屋』の外見が映し出される。群集からはいっせいに大きなどよめきがおこった。
「彼らは広く如何なる人妖にも門戸を開いていると言うが、それこそが悪であり、女性客をいっそう近寄りがたくしている! 楽園の理想を衰退させていると言い切れる!!」
スクリーンの牛丼屋にはドカテン系の兄ちゃん達がドヤドヤと出入りしている。少女達から悲鳴があがった。
「これをご覧の方々には分かるはずです! これが男のやり方なのです! わたしがこうして女性だけを集めているのも悪いのです! しかしこの店は広く門戸を開いているにもかかわらず、女性を遠ざけんばかりの経営をしている!!」
「そうだそうだ!牛丼は男だけの食べ物じゃない!」「女の子にも入りやすいように改装すべきよ!!」魔理沙とアリスが拳を突きあげている。
博麗神社の広場は瞬く間に意味不明のノリに支配されていた。
(あやややyなんでこんなことに?? でも一応写真撮っとこっと……)
文はさっそくカメラを取り出して、バシバシと群集の熱狂を写真に収めはじめる。
神社の主である霊夢は『牛丼』がどういった食べ物であるかの説明を聞いて以来、すっかり熱狂の渦に飲み込まれてしまっている。
「牛丼くわせろーー!!!」
霊夢は目を三角に吊り上げて絶叫している。これは単に牛丼がたべたいだけだと思うけど。
「ここに至って私は幻想郷が悪しき風習に飲み込まれてはいけないと確信したのであります! それが今日皆さんをここに集めた真の目的である!!これによって幻想郷の女性の意識を啓蒙し、問題の源である『大地の引力に魂を引かれた』牛丼を粛清する!!」
うおーー!! と周りでは熱狂の歓声があがった。早苗はつづける。
「皆さん! 自らの道を拓くため、少女のための楽園を手に入れるために! あと一息! 皆さんの力を私に貸していただきたい! そして私は……守矢の神々の元に召されるであろう!!」
歓声は最高潮に達した。
「牛丼を粛清する」と過激な論を展開した早苗であったが、それはどうやら単に「みんなで牛丼をたべましょう」と言う意味だったらしい。
「一回やってみたかんったんですよー! この演説!」
早苗は言うことを言った後は大変満足そうな表情でニコニコしている。
結局みんな牛丼が食べたいだけだったりするのだ!
その時、スクリーンに三つの小さな影が映し出された。先ほど紫と遭遇したといわれる三月精達だ。
彼女らは大男達が出入りする牛丼屋に、三人並んでためらいも無く入っていく。
「なんてこった……っ!!」「ああ! なんて恐れ知らずな……っ!!」
恐れを知らない彼女達の姿に、会場からは思わず悲鳴があがった。画面は彼女達の後を追いかけるように店内に入る。
少女達は食い入るようにスクリーンの映像に見入った。
『私達は三月精! 牛丼を頂きに来たわ!!』
三人のうちオレンジ色の服を着た妖精が威勢よく宣言している。彼女らのリーダー格である、サニーミルクだ。
『へいらっしゃ~~~い!!』
店の番台からは威勢の良い返事がもどってくる。スクリーンは、舐めるように牛丼屋の店内の様子を会場の少女達の前に映し出す。
「牛丼屋の内部がこれほど鮮明に郷の少女の前に晒されるなんて……! 歴史的な映像です……!!」
稗田阿求が目をキラキラさせてスキマスクリーンに見入っている。会場からはまたもや大きなどよめきが起った。
『いらっしゃぁせ! 妖精のお嬢さん方! 何に致しやしょう!?』
『もちろん特盛をおねがいするわ!! それが一番おおきいのでしょう!?』
威勢の良い店の兄ちゃんに青い妖精・スターサファイアが言う。
「無謀だわ!!」アリスが悲鳴に近い声を上げ立ち上がる。
「た、確かに……! あの小さな体では特盛に対応できないぜ……っ!! 絶対に残ってしまうに決まってる……っ!!」
魔理沙は身を乗り出して叫ぶ。周りからも口々に反対の声が上がったが、画面の向こうの彼女達には聞こえるよしもない。
『お嬢さん方、それはなかなか見上げた根性だが、正直ウチのメシがあんたらの口に合うかが気がかりだ。どうだい? ここは並盛を頼んでおいて、気に入ればお替りを頂くってのは?』
牛丼屋の兄ちゃんはこれ以上無いと思われるほど巧妙に三人を誘導する。会場からは感嘆の声が沸きあがった。
「さすがは老舗の牛丼屋……絶妙な誘導だ……!!」「ここの店は幾分紳士的らしいわね……!」
鬼と郷の医学の権威は、大真面目な顔で何度も頷きながら感心している。周りの少女達も、学者の様な難しい顔でしきりに感心していた。画面の向こうの三月精達も、所詮は妖精の頭だ。誘導にのせられて口々に並盛を注文し始めている。
「そうだ! それでいんだ……!! ハラハラさせおって……!」神奈子は手に汗握るといった表情で画面に向かって頷く。
しかし次の瞬間、映し出された映像に会場からは大きな悲鳴があがった。
『へいお待ち!! 牛丼並盛三つで!!』
つい先ほど注文を通したにも関わらず、間髪入れずに三つのどんぶりが彼女達の前に運び込まれてきたのだ!
「お、おい!! 注文してから1分も経ってないぜ……!! どうなってる!」
魔理沙は立ち上がった。会場からは大きな悲鳴が沸き起こる。口に手を当てている者、あたまを抱えて叫んでいる者、会場の少女達は一種のパニック状態に陥っていた。
「ばかな!! 咲夜以外にこんなことが出来る輩がいると言うのか!?」
会場の中ほどで、吸血鬼の少女が信じられないといった面持ちで立ち上がっている。
「それが牛丼の恐ろしさよ……っ!!『安い』『旨い』『早い』の三つの要素を全て兼ね備えているっ!!」
紫の頬には冷や汗が伝っていた。それはこの大妖怪をしても戦慄させるほどの恐るべき荒業だからだ。
「なんてこと……っ!! おそろしいっ!! おそろしすぎる……っ!!」
古明地さとりや地霊殿のメンバーも、その信じられない光景に戸惑いを隠そうとはしない。
次の瞬間、会場はまたも画面に釘付けになった。店の中に颯爽とべつの人影が入り込んできたからだ。
「慧音!!」
妹紅は叫んだ。画面の中では「郷の守護者」上白沢慧音が店の男達に笑顔を振りまきながら番台の席に腰掛けている映像が映し出されていた。意外な人物の登場に、会場はいっきに混乱の渦に巻き込まれる。
「おちついて! みなさん落ち着いて下さい!!」
早苗は、口々に騒ぎ立てる会場を必死でなだめるが、その声は沸き起こった多くの悲鳴にかき消されてしまう。
『これは先生! いつもご贔屓に!!』
『ああ、午後からも授業が二コマ入っていてね。腹ごしらえをさせてもらうよ』
堂々とした慧音の態度に会場の少女達は固唾を呑んで注視する。画面の中の慧音は何一つ臆する素振りすら見せず、むしろ堂々と男達のなかに溶け込んでいる。その姿は自然で無理が無く、颯爽としていた。
『ではご注文はいつものやつで?』
『牛丼特盛で頼む』
「……かっこいー……」
会場の隅でチルノが口をあんぐりと空けて呟いた。おそらく思わず出た一言なのだろう。彼女は画面に見入ったまま目線を反らそうとはしない。
周りの少女達の喧騒はぴたりとやんでいた。誰もが固唾を呑んで画面の中の慧音の一挙動に注目の視線を送っている。
そしてその視線には少なくはない羨望の思いが込められていた。
『へいお待ち!』
慧音の前に運び込まれたどんぶりが画面いっぱいに映し出された。
「おお~~~~………………」
会場からは誰からでもなく感嘆のため息が漏れる。
おおきなどんぶりには、もうもうと湯気をあげる牛丼の山がどアップで映し出されていた。
「こ……これが……ぎゅう…………どん……!!」
霊夢は牛丼の迫力にばかみたいに口をあけて圧倒されている。文はすかさずその驚きの表情を写真に収めた。
ごくり……。
文はだれかが喉を鳴らした音を聞いたような気がした。
「け……慧音……慧……音……」
妹紅の呟く声が聞こえた。その周りで少女達が口々に慧音の名を呟き始めた。
「慧音!……慧音……!」
やがてそれは周りの妖怪達に伝蕃していく。
瞬く間に会場には万雷の慧音コールが沸きあがった。
「「「慧音!! 慧音!! 慧音!!!」」」
霊夢も早苗も紫も、会場に居るすべての人妖達が、画面に映っている里の守護者に向かって拳を突き上げている。
会場の少女達の心は今一体となっていた。
画面の中の慧音は、今自分が郷中の少女達の注視に晒されているとは露知らずだ。
気分良く割り箸をパチンと割って手をあわせている。
『いざ』
慧音は短くそう言うといっきに山盛りの牛丼を掻っ込み始めた!
「オオオォォォォーーーーーーーーーーーっっっ!!!!!!!!」
会場は瞬く間に興奮の坩堝に叩き込まれた。
ある者は両手を突き上げて、またある者は空中で拳を振り回している。
まるで格闘技に熱中する子供達のように、少女達は夢中で画面に向かって声援を送る。
『カッカッカッカッカッカッ!!!!!!!!!』
画面からは小気味よい箸の音がリズミカルに響き渡ってくる。
見事な食べっぷりだ。画面の端っこでは三月精達が、口をあんぐりと開けて慧音の勇姿に羨望の眼差しを送っていた。
「いけーー!!」「やっちまえ!!」
少女達はわーわーと口々に叫びながら慧音に声援を送る。文も思わず画面に見とれている自分にはっと我に返る。
(いけない! 報道者は常に第三者でいなければ!!)
この胸に掲げたカメラこそが神だ。自分が伝える事実こそが神の声なのだ! 文は誰よりも男前の表情で、スクリーンの画面にむかってフラッシュの光を焚き付ける。
『ドン!』
画面から大きな音が響き渡る。
慧音はテーブルに勢い良くどんぶりを置いた。フィニッシュだ。
『ごちそうさん!!』
ウオオオオオオオオオォォォォォォーーーーーーーーーー!!!!!!!
慧音の声と同時に会場からは本日最高潮の歓声が沸き起こる。慧音の胸のすくような食べっぷりに、会場の誰もが万雷の喝采を送っているのだ。
妹紅は感涙に咽び泣いていた。その肩を輝夜がやさしく抱きかかえている。
『旨かったよ。お金はここに置く。釣りはいらない』
ばん!
慧音はそう言うと颯爽と席を立つ。彼女はモデルのような長い足をカツカツと滑らせ、ばさぁ!と暖簾をはねて光の向こうへと消えていった。
「やだ………………かっこいい………………」
早苗は口をふさいで震える声で呟く。
これぞ理想の女性像。女の中の女だ。
会場からはスタンディングオベーションが沸き起こった。全員ゴザの上で総立ちになって、晴れやかな表情で拍手を送っている。
画面には主役が消えていった暖簾の「牛」の字がでかでかと映し出されている。それはステージにおろされた幕のように感動の余韻を会場に伝えていた。
パチパチパチパチパチ!!!!
終わらない拍手の嵐。誰もが感動の余韻に心地よく身を任せていたその時だった。
「咲夜さん!!??」
会場の中程、吸血鬼の少女の隣で中華娘が驚きの表情で立ち上がっていた。
同時に会場の少女達から驚きの声が上がった。
スキマスクリーンの画面には紅魔館のパーフェクトメイド・十六夜咲夜の姿がでかでかと映し出されていたのだ。
「ば! ばかな! 咲夜!? 何故こんなところに!?」
レミリアは驚愕の叫びと共に立ち上がった。
「お! おい!! 咲夜じゃないか!? 一緒じゃなかったのか??」
魔理沙は周りの疑問を代弁する。多くの人妖が一度に集まっていた為分からなかったが、てっきり彼女もいつものようにレミリアの傍に控えているものだと思っていたのだ。
「い、いや……!! 今日は人里で……一日買出しに出てる日だ……っ!! ランチも外で済ませると言ってはいたのだが……」
レミリアは信じられないと言った表情で画面に見入っている。
意外な人物の乱入で、またもや会場は混乱の渦に巻き込まれた。
『い、十六夜様……!! い、いらっしゃいませ!!』
しかし何やら画面の中の店の様子がおかしい。咲夜が店の中に歩を進める度、店の男達は直立不動の姿勢で彼女を向かえているではないか。
先ほどまでの威勢の良い店内の雰囲気とは明らかに違う、異様な緊張感が漂っている。
『お、おい……ありゃあ……』『あのメイド服! 間違いねぇ……!! 十六夜さんだ……!!』
画面の中からは、店の中のひそひそ声までもがはっきりと聞こえてくる。
その中を、咲夜は異様なオーラを撒き散らしながらゆっくりと歩いてゆく。
『う、うああ……ひいいぃぃぃ!!!!』
職人風のガタイのいいオヤジ達が蜘蛛の子を散らしたように逃げ去ってゆく。その空いた席が、どうやら咲夜の指定席だったようだ。咲夜は無人の野をゆくが如くゆっくりとその席に腰掛ける。
周りのテーブルや床を店の兄ちゃん達が一斉に清め始めている。
「こ……この圧倒的な圧力……!! この娘……!! まさか……っ!!」
紫は口をわなわなと震わせている。
『キングを』
咲夜は瀟洒に言い放つ。次の瞬間会場の少女達からは爆発的な歓声が沸き起こった。
ドオオオオオオオオオオオオォォォォォオオオオオォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!
「ばっ!!!! ばぁかなあぁ!!!!!」
大歓声の中、レミリアは目をひん剥いて驚愕する。
「言い伝えでしか……伝承の中でしか存在し得なかった『キング』を!! ここで出すというのかあぁぁぁぁぁ!!!!!!」
紫が非常に妖怪らしいバケモノじみた表情で絶叫している。画面の中の咲夜は更に瀟洒につづける。
『つゆだくで』
グウウオオオオオオオオオオオォォォォォォオオオオオオオオオォォッォォ!!!!!!!!!
会場の少女達は大混乱の嵐に叩き込まれた。
「い、いったい何だ!!! 何がおこったーーーーー!!!????」
「い、今何て言ったの!!? 『ツユダクデ』て何なの!!!?? 『ツユダクデ』て何なのぉぉぉおおぉぉぉぉーーーーー???」
魔理沙と霊夢は半狂乱で叫びつつける。
「わ、わからないわ!!……術式か何かの文言だと思うんだけど!!……分からないの!! 分からないのよおおぉぉぉぉ!!!!」
アリスも手元の魔導書を狂ったように捲りながら叫んでいる。
会場の少女達は最早収集の着かない状態に陥っていた。
『へぇい!!「キングつゆだく」おまちぃぃぃ!!!』
間髪入れずに画面に『キング』サイズの牛丼の姿が顕になる。
特盛の倍以上もあろうかという大迫力の牛丼が、画面から大きくはみ出してドアップで映し出されていた。
集まった少女達はこの世の終わりのように悲鳴を上げながら右往左往している。
「あわわわわ!!! あわわわわわ~~~~!!!!!」
命蓮寺の聖白蓮はがくがくと震える手で必死に合掌している。その周りでムラサや一輪などの命蓮寺勢ががくがく震えながら念仏を唱えている。
「な、ナズーリン!!! ナズーリン!!! この郷は……この郷は終わってしまうのでしょうか……っっ!!??」
「お、落ち着け!! 落ち着くんだ!! ご主人……!!! 素数をかぞえて落ち着くんだ!!素数は1と自分の数でしか割ることのできない孤独な数字……!!わたし達に勇気を与えてくれる……っ!!」
少女達は尋常ではない騒ぎに陥っていた。
「ちょ! ちょっと!! あれを視てええええぇぇぇぇぇぇーーー!!!」
天人:比那名居天子が画面を指差した。でかでかと映ったどんぶりの側面に、「咲夜専用どんぶり」と達筆で絵付けがされているではないか。
伝説の名前入り専用どんぶりだ。
「ぐおおおおーーーーーーーーーー!!!! かっこいいぃぃぃぃぃいいいいぃぃぃぃーーーーーーーーー!!!!!!!!」
魔理沙は天に向かって魔砲の光を連射した。
「超かっこいいいいいいいいぃぃぃぃぃーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」
早苗と守矢の二柱も天に向かって歓喜の拳を突き上げる。巨大な光の御柱がドカンドカンと博麗の山に降り注ぐ。
期せずして大咲夜コールが会場から湧き上がる。
「「咲夜!!!」」「「咲夜!!!」」「「咲夜!!!」」
霊夢も紫も、主のレミリアでさえ、里に届けとばかり声を枯らせて絶叫している。その声はいまや地鳴りのようにズム!ズム!と博麗の山をゆるがしていた。
『貧弱貧弱ゥゥ!!!!!』
咲夜の目に凶暴な光が宿った。
咲夜は巨大などんぶりを抱え込むようにして箸を突き立てる。凶悪なラッシュが目にも止まらぬ光の拳となって牛丼に襲い掛かった。
『無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァァァァァーーーーーーーーーー!!!!!!!!』
ドギャァァァァァアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーーーーーーンッッ!!!!!!
スキマスクリーンから眩いばかりの光が博麗の境内全体に降り注いだ。
文は顔を歪めて必死に足を踏ん張った。
彼女の周りでは吹っ飛んでいく者、悲鳴と共にごろごろと飛ばされていく者、ひっくり返る者が阿鼻叫喚の地獄絵図を繰り広げている。
「ぐ……ぐおおおお……!!!!」
文は必死にカメラに手をかけるが、腕全体が震えて思うようにシャッターを切れない。
この場面をこそシャッターに収めなければならない。自分はこの時の為に何年も記者をやってきたのだ。文のなかには既にその確信があった。
「絶対に収めてみせる!!この光景を!!」
この眩いばかりの光は我々を包む啓蒙の光だ。咲夜の勇姿はこの里を照らす日の光よりも明るい輝きで道を照らしている! そして我々がこれから『向かうべき…正しい道』をもッ!
ガシ……!!
震える文の細い腕を誰かが掴んだ。最初は右腕、そして左の腕も。
「あ……あなたは……!!!」
文は絶句した。見るとすさまじい閃光にあおられながら、彼女のライバルである姫海棠はたてが苦悶の表情を浮べて文の体を支えているではないか! そして左の腕を支えるのは文の部下の犬走椛だ。
二人の天狗が文の右の腕と、左の腕を懸命に支えている。
「ぐずぐずしてないで!! は……はやく……やんなさいよね……っ!! あんただけに……いい思いはさせないんだから……っ!!」
はたては文にとっては憎きライバルだ。
普段はお互いの新聞を貶し合い、取材の邪魔をし合っている。しかし、このはたても一人の報道者なのだ。報道者としての魂が、今この場面を記録に残さなければと伝えているのだ。その純粋な思いが、ライバルの垣根を飛び越えて、彼女の体を動かしてしているのだ。
文の心は感動に打ち震えた。
「あ、文さん……!! や……やってみる価値はありますよ……!! 最高の……一枚を!!!」
彼女の傍らで、椛が顔を歪めて喘いでいる
「も、もみもみ……!!! 無理です!! このままでは摩擦熱とオーバーロードで自爆するだけです!!! もういい!! 二人ともやめて!!」
文は絶叫した。
彼女の傍らを紫が非常に妖怪らしい残念な顔で転げていく。
文は天狗のプライドの象徴である高下駄を脱ぎ捨てた。足に力を込め、しっかりと三脚のように地面に根を張る。
「天狗の力は!!!! 伊達じゃなーーーーーーい!!!!!!!」
三人の掲げたカメラからは眩いばかりの閃光が放たれた。その光はスクリーンから放たれる凶悪な光を飲み込んで、天高く光の筋を描いてのびていった。
「さ~てもう締め切り間近です! いそがないと~!!」
ごちゃごちゃの事務所の中で、射命丸文は原稿の整理に追われていた。
新聞の売り上げが飛躍的に伸びた為、週三、四回ほどだった発行を五回に増やしたのだ。ここのところ毎日が目の回るような忙しさである。
文はそんないそがしい仕事の合間に壁にかけられた額を眺める。
「えへへへ~~」
後ろの壁には真新しい額に一枚の表彰状が収められていた。
四年に一度、山で審査される「天狗新聞ビエンナーレ」の金団扇賞を表する表彰状に、文のほっぺにも満面の笑みが浮かぶ。
その隣には受賞の決め手となった一枚の写真が焼き増しされて飾られている。
『民衆を率いる自由の女神』
空のどんぶりを高々と掲げた少女の下に、両手をいっぱいに突き上げた群衆のシルエットが重なるように映っている。
スクリーンに映し出された対象の姿が大きく映っている為、その様はあたかも女神が人々を導いているように見えるのだ。
その周りには眩い光の輪が幾重にも重なって写っていた。
後から考えてみればあの光の中、この像が写真に写ったのは奇跡に近い。
おそらくははたての念写能力の賜物だろう。文は賞金の半分をはたてに無理やり押し付けた。
「べ、べつにアンタの為にやったわけじゃ無いんだから……!」
はたては頬を赤くしてそんなことを言っていた。
「文さ~~んお昼買ってきましたよ~」
がたがたと立て付けの悪い戸を開けて、犬走椛が袋を提げて入ってくる。
「ありがと~もみもみ」
文は手にした原稿をいったん戻して机の上をかたづけ始める。
「はい。牛丼特盛です!!」
「くは~~!! いただきま~~~す!!」
文々。新聞と花果子念報の報道により里の飲食店の意識も随分変わった。同時に女性達も気後れすることなく色々な食べ物を楽しめる様になってきた。報道者冥利につきると言うものだ。
里の牛丼屋では『八雲紫専用どんぶり』と『博麗霊夢専用どんぶり』『東風谷早苗専用どんぶり』が相次いで登場し、それぞれのレプリカモデルのどんぶりが飛ぶように売れた。意味が分からない。
「今月も慧音さん強いですね~」
椛がもぐもぐ口を動かしながら原稿を覗いている。
あの一件以来、上白沢慧音は「抱かれたい人妖ベスト10」のトップに毎回のように君臨している。
(妹紅も気が気じゃないみたいよ。ウフフ……)
以前輝夜に別件で取材したとき彼女はふとそう言って笑っていた。
そして「自由の女神」こと十六夜咲夜さんは一躍時の人になってしまった。
郷のあらゆる人妖から「さん」付けで呼ばれ、自分の主からも「さん」付けで呼ばれて困っているのだそうだ。
「やれやれだわ。文、あなた覚えてなさいよ」
咲夜さんは瀟洒にそう言いウインクしていた。
あやややy。これは困りました。
今度天狗秘蔵のとびきり上等なお酒をもってご機嫌とりに行くとしましょう。
会話の内容はすべてロングインタビューとして号外に載せさせてもらいますけどね。
忙しい彼女のことです。今の内から予定を聞いておくとしましょう。
いまから日取りが楽しみですね。
つまみは当然!牛丼『キングつゆだく』で決まりですよね!
(了)
悲しみを背負いながらカツ丼を注文した。
美味かった。
なんか泣いた。
牛丼喰いたくなった。
喰ってる海鮮丼があんまり旨く感じなくなった。
どうしてくれる……orz
もうご飯食べたのに牛丼が食べたくなって来たww
夕飯食べた後なのに、牛丼が食べたくなってきましたwww
天狗の速さで食ってくる!!
とりあえず後で家にTを送っておこう…
私は阿漕なことをしている…
そのことも含めて、この点数で。これからもグルメ泥棒シリーズ、期待しています。
ところで卵は基本生卵で、店によって温泉卵があるです。
お好みでどうぞ。
すごい、の一言です。「キング」の牛丼食べたくなりました。
とりあえず、幻想郷牛丼自由化に乾杯!
ごちそうさまでした
なんで最後ちょっと熱い話になってんだよ!!!
読めば食べたくなるけど食べられない生殺し状態に陥るのはカレーパンの経験で分かってるはず。
あああそれでもグルメ泥棒のタグを見るとどうしても読んでしまう自分が悲しい!
悔しかったので近所のファイブ・ガイズのチーズバーガーを買ってきて霧雨バーガーを読み直しながら食べた。
それはそれで美味しかったけど、なんか勝負(何の?)に負けたような気がする。
こんなに牛丼が美味そうに感じる日が来るとはw
独特で秀逸でノリの良い軽快な文章がお見事です
スタ丼くいてぇええええ
というわけで、グルメ泥棒最新作いただきました。
各牛丼チェーンには大変お世話になった経験がありますが、私は松屋派。
あそこはカレーもあるし、懐が暖かい時には定食なんかもいけますから。
で、感想としては慧音はともかく、咲夜さんがってのが少し意外だったかな、と。
まぁ、体力勝負の仕事ですから、不思議ではないのかも。
逆に、美鈴や勇儀なんかはあっけらかんと食べてそうな気もします。
美鈴なんかには1セーロの武勇伝もあったりするわけですし(笑)
何はともあれ、幻想少女達には、カロリーの取りすぎだけには注意してほしいものです。
これはノリの良さや皆が適度におバカな感じなのが面白かった。
牛丼は食った事がない
個人的に最近のお気に入りは「すき家」さんで、3種のチーズ牛丼っていうのですね。ノーマルもいいですけど、チーズと+してもなかなかいける味になりました♪
それにしても、早苗さんの演説って、あれク○トロ大尉が元ネタですかね?なんていうか、不意にもかっこええとおもってしまいました・・・(///)とにもかくにも、近いうちに牛丼を食べにいこうと思います。それでは、最後はこの一言で〆を。
ゆけ、少女たちよ!(牛丼屋へ)行って未来を切り開けぇええええ!!!(by某フラッグファイターなハムの人の如く)
p.s.すいません、誤字発見したので編集しよとしたつもりが、誤って一回削除してしまいました・・・orz
どうでもいいことでハイテンションになれるのが、幻想郷っぽくていいです。
あと慧音は牛丼食べたら半分共食いでは?
あ、ハクタクだからいいのか
今回も抜群のクォリティ。ごちそうさまでした。
牛丼『ゴッド』盛りお願いします!
そして唐突すぎるはたてのあるある展開にCritical K.O.
久々に笑った。牛丼が自分にとってツボというのもあったけど、本当笑った。
誰か+豚汁セットとかやってくれ
自分は卵付きで
1番様 トップバッターさんね。真っ先にありがとう!!また見に来てね! お嬢様
これが……ザク…………!! 超門番
3番様 ちょ!!!wwwwww お嬢様
ちょーーーーーー!!!!wwwww 超門番
4番様 哀愁が津波のように押し寄せてきましたわ 冥途蝶
泣きながらカツどん食べてるってなんか取り調べられてるみたいね!ww
負けないで! お嬢様
5番様 せっかく読んでくれたのにごめんなさい。でもコメント書いてくれてありが
とう! お嬢様
10番様 牛丼どうだった!?お店に女の子がいても好奇の視線をおくらないであげて!
お嬢様
13番様 あ、私海鮮丼の方がいいわ お嬢様
海鮮丼……一言で言ってもなかなか作れないものですよ?料理上手ですね!?
超門番
奇声を発して下さる様
わはーーっ!!ありがとうっ!!またまた来てくれて!!とっても律儀な人
なのね!! お嬢様
お楽しみいただけましたでしょうか?この度はまことにありがとうございますわ
冥途蝶
16番様 これは!いつも見に来てくれる人ね!?牛丼は普段ホント食べないから難しい
ネタだったわww お嬢様
ほぼ想像ですからねぇww あと独身古文教師Kさんの独占インタビューで!!
超門番
19番様 それは最強ねっ!!!wwwすき屋の牛丼はどうだったかしら? お嬢様
チルノちゃんがいるっ!!!wwww 超門番
20番様 わかってくれますか!?さっすがですね!!!むかしのロボットアニメは熱い
ですよねぇ!!大好きです!! 超門番
「ダカール演説」ていうんだ!!!wwww お嬢様
21番様 あれ?これは以前にアドバイスくれた人かしら?きっとそうね。あなたのおかげ
でちょっとは見やすいもの書ける様になったみたい。本当にありがとう! お嬢様
その節は大変お世話になりましたわ。心よりお礼申し上げますわ 冥途蝶
24番様 このハイテンション・ハイスピードがグルメ泥棒のスパイスよ!!
文章上手じゃないけどね!!よかったら次回も見に来てね! お嬢様
27番様 え!?私ですか?嫌ですよ。絶対。 八雲の式
………………紫涙目………………
卵やっぱ生なんだ!!!wwwえ?てことはぐちゃぐちゃにして食べるっ
てこと!? ……あー、でもアリかな?…… お嬢様
桜田ぴよこ様
これは試練だっ!!試練と受け取った……っっ!! 冥途蝶
これはもうガマンの限界ね!くっちゃえ!くっちゃえ!! お嬢様
29番様 グルメシリーズへようこそ!よかったらまた立ち寄ってみてね!! お嬢様
31番様 牛丼の知識は聞いたことと僅かな体験でしか分からなかったから実はとても
難しかったのよ。それが返ってよかったかも? お嬢様
がま口様
↑もう名前が皆おもしろい!!www ありがとう!!楽しんでもらえた?
牛丼自由化(笑)にかんぱ~い! お嬢様
「キング」は実際見たことないんですよね……実は 超門番
34番様 いつも見てくれてるのね!!ベリッシモ・グラッツェ!!! お嬢様
ディ・モールトありがとうございますわ。よろしければまたお立ち寄り下さ
いませ 冥途蝶
42番様 最後は「逆シャア」の一説です!!わたしがムリヤリねじ込みました!!
超門番
44番様 ちょ!!慧音はわたさなからねっ!! お嬢様
慧音様は私のダンナ様でsw@8p 冥途蝶
47番様 ええっっ!!・・... 海外!!??海外からも見れるのこれ!!??インター
ネットてすごいのね!!!!驚愕!!!!!!
いっつも海外から読んでくれてるのねぇ!!驚きよ。『霧雨バーガー』みてハン
バーガー食べてるの!?なんか……ホントありがとう!!うらやましい!!!!
お嬢様
外国いいですねぇ……。いつか行ってみたいなあ!!いいなあ!! 超門番
私を連れ去っていただければk4%@、; 冥途蝶
49番様 わははは!!ビグザム量産の暁には連邦などh5$+{‘@ 超門番
おまえらネタやめろーーー!!!! お嬢様
点数まで頂きまことにありがとうございますわ 冥途蝶
51番様 「スタ丼」てなに? 霊夢
ばかねスターバックス丼のことよ!!!知らないの!?? お嬢様
スタンド(幽波紋)どんぶりのことですよ!やだなぁ!! 超門番
お腹が空いて困ってる様
www!!!!名前がww!!!
ていうかあなたねぇ!前は名前も財産も無かったんじゃないの!!??ひょっとし
てだげど!!「シリーズ化」するんじゃないの!!??www
へぇ「松屋」ねぇ。実は家から一番近いのは松屋なのよね。カレーあったらもうそれ
は牛丼屋じゃ無いんじゃないの!!!??
でもちゃんと読んでくれてるのねぇ……!!ありがとうね!! お嬢様
美鈴は強く推す声があったのですが私が鎮圧致しました。 冥途蝶
うう……め~りん!……め~りん! 超門番
53番様 へえぇ~!!これは純粋にありがたい感想だわ!もったいないわね お嬢様
ホントありがたいですねぇ!またよかったら見に来てください 超門番
54番様 ネタ元は「Zガンダム」と「逆シャア」の混ぜコです!
わかってくれたかな???な?? 超門番
56番様 いやww何に勝つのよwww!!
実はウチの家から一番近いのは「すき家」なのよね。でもチーズがあるのは
知らなかったわ!おいしそう!!力のこもったコメントありがたく頂くわ!
お嬢様
早苗ちゃんのネタは「クワトロ大尉」の混ぜネタです!私がムリヤリねじ込み
ました! 超門番
いつもお越し頂ける方ねすわね。ありがとうございます。心より感謝致しますわ
冥途蝶
57番様 「クワトロ大尉」と「逆シャア」ネタがちょこっと入ってます。早苗ちゃんは
私と絶対話し合うと思うんですよ! 超門番
楽しんでもらえたようね!ありがとう!次回もまた寄ってみてね! お嬢様
60番様 慧音は「カッコイイOLさん」て感じで出てもらったのよ。一人で牛丼屋入れる
女の人ってかっこいいと思うのよ! お嬢様
「白沢」て言うのは牛なんですねぇ。いま知りました!勉強になるなあ!
蝶門番
爆撃様
名前がすごいwww!!「様」つけるともっとスゴイwwww!!!
喜んでもらえてとても光栄ね。よかったらまた見に来てみてね!!! お嬢様
はたてさんは出る予定全くなかったのですが不思議なことです 冥途蝶
しまった!豚汁頼むんだった!!! 超門番
62番様 グルメ泥棒へようこそ!!楽しんでいただけたかしら?
てか、やっぱ卵かけるんだ!何て家庭的なトッピング!! お嬢様
65番様 ん~今回は残念だけどそれはあなたも同じよね。でもここまで読んでくれてコメント
と点数もくれてありがとう!また見に来てね! お嬢様
勢いの良さがたまらない
誤字報告:神社の主である麗夢は『牛丼』がどういった食べ物であるかの説明を聞いて以来
>麗夢
なんなんだこれwww
いやもうこの異様な熱気に完全敗北です。
晩飯牛丼だった俺は勝ち組
30分くらいかかった……
最大の敵は「飽き」www
まさしく牛丼のような気軽さ
ということで次回も楽しみにしてます
女性も気後れせず牛丼屋に入れるようになったことだし、
男もパフェとかの甘味に対しては逆の立場になるんで勘弁してやっていただけますかw
きゃーーー!!!!ええ!!??ウソ??神様だぁ!!まさに晴天の霹靂!!!!
中学の頃「屋根裏の姫君」を読んでサッカーのも読んだし、ななこちゃんのは途中で断念
したけど、とってもファンだったのよ!!!まさかこうしてコメントもらえるなんてっ!!
ていうか誤字あったんだ!私がこういうことするキッカケになった人!!信じられない!!
志貴君と琥珀さんのお話も全部読んだし、でもまた読みたい!更新はしないのですか??
琥珀さんはきっと志貴君と遊びたくてウズウズしてると思う。楽しみにしてますね!!
おねえちゃんに自慢してやるぞーーーー!!!!本当にありがとうございます!!
お嬢様
よよよよよy宜しければじじじ次回もごご覧下さいませ。中学時代からのふふファンでご
ざいました。とととととても光栄ですわ。 冥途蝶
73番様 読んでくれてありがとう!!どうだったかしら?よかったら次も読んでみてね!
お嬢様
牛丼結構おいしかったですねぇ!! 超門番
76番様 う~~ん実は最初はこんな話になるつもりじゃ無かったんだよね。。何時の間にこう
なっちゃったのかしらね…… お嬢様
ルナちゃんチャイルドの視点で話がすすむ予定だったんですけどねぇ 超門番
77番様 いつの間にかグルメ泥棒のノリになっちゃったわwww 読んでくれてありがとう!!
またよかったら見に来てね!! お嬢様
おしんこ食べられなかった私は負け組み…… 超門番
78番様 牛丼喰えっ!!!! お嬢様
牛丼喰ってぇぇぇぇぇぇぇぇぇl!!!! 冥途蝶
79番様 ええ!!??キング食べたの!!??私も実は伝承の中でしか知らないのだけど、、
そう、あなたも持っているのね……「神からの贈り物」を……っっ!! お嬢様
「ギフト」の持ち主かっっ!!! 冥途蝶
80番様 うん。なんていうか……。簡単なコメントだけど、もう、色んな思いがこもってるわぁ
お嬢様
万感の思って言うんですかぁ~??ハァ~モニィ~っつうんですかあぁ~??なんかそ
んな感じですわ 冥途蝶
81番様 気軽に読めてって言うのが一番ですよね!!またよかったら立ち寄ってみて下さい!!
超門番
ありがとうね!!またフラッと寄ってみて!! お嬢様
82番様 熱の篭ったコメントありがとう!!熱い人!!次回もよろしくね!! お嬢様
君が泣くまで殴るのをyl:@。 冥途蝶
ありがとうございます!!なんかテレますねぇ。えへへへ 超門番
83番様 震えるぞハート!! お嬢様
燃え尽きるほどヒート!!! 超門番
刻むぜ!!魂のビート!!! 冥途蝶
84番様 わかるわ。そうやって怖がって見せて見事に牛丼をせしめてみせるっていう何かそんなのね!
お嬢様
「牛丼怖い」の格言でございますね。わかりますわ 冥途蝶
88番様 一人で牛丼食べられる女の人ってかっこいいよね。わたしらにはまだまだハードルが高かった
わwwww お嬢様
男の人もパフェとか恥ずかしいんですか??いいじゃないですか??私は別にいいと思います
けどねぇ! 超門番
「甘味怖い」ですわね。わかりますわ 冥途蝶
89番様 これが「グルメ泥棒」のテンション!!!はじめはこんなお話じゃなかったけどね!!!
お嬢様
読んでくれてありがとうございます! 超門番
相変わらずの仲良し幻想郷でした。
貧弱!貧弱ゥゥゥ!!!!
いつも見てくれてありがとう!!変なお話だったけどね! お嬢様
97番様 咲夜の場合はギャップがいいのよ。結構使い勝手が良かったりするキャラなのよね。 お嬢様
貧弱!貧弱ゥゥゥゥ!!!!! 冥途蝶
『大地の引力に魂を引かれた』牛丼ですか、思いっきりだなぁ、OKですけど。
「M屋」は券売機のボタンが多いうえ、配置が「売りたいもの」主軸なので、
目当てのものにたどり着くまで意外と時間をとられます。
「うまトマハンバーグ定食」は悪くありませんが、ニンニクが結構入っているので、
人に会うなら避けるべきでしょう。
「S屋」は+100円のトッピングが目玉ですが、そもそも味の濃い牛丼に上乗せするので
モノによっては、かなりシツコくなりますね。選択は細心の注意が必要です。
老舗の「YN屋」は割高ですが、米国産穀物飼育牛肉へのこだわりは評価すべきでしょう。
しかし、最近、サラダがコールスローになったのはいただけないと思います。
私は「並」に「半熟卵」を基本としております。
牛丼の上に「七味」をたっぷり振りかけ、軽くほぐした半熟卵を回しかけます。
そして、紅ショウガを「これでもか」と乗せ、「牛ショウガ卵丼」のようにして食べます。
ちなみに、サイド(味噌汁、サラダ等)がない場合は、ひとたび丼を持ったら、
食べ終えるまで卓に置かずに、一気に食べ切るのが正しい「作法」とされています。
近年、割り箸から、環境適合のリサイクル箸(多くはプラ製)になったことにより、
「カッカッカッカッカッ」の音が激しくなりました。
すいません。余計なことばかりでしたね。過去作も拝見させていただきます。
紅川寅丸 様
ごめんなさい!おそくなって!文化祭とか色々あったから全然見れてなかったのよね。
ていうか長!!!!そしてナズーリンばりの分析っっ!!!さすが私が見込んだ人ね!!
しかしこのマスターぶりは顔パスレベルよね絶対・・。名前付きどんぶり持ってるんじゃ
ないの!? お嬢様
分析っぷりに笑っちゃいました!!紅しょうがとか使うんですね!そのへんがまた味皇
してますねー。 新作楽しみにしてますよ!! 超門番
私達も次回は寅丸さんでいこうかと思っております。宜しければまたご覧下さいませ
冥途蝶
けーね先生の漢ッぷりに惚れた。抱かれてもいい。
咲夜さんが入店した店内のうろたえっぷりとか素敵。
でも咲夜さんがあそこまで恐れられるのならば最初はノーマルで食べて次は卵をかけて、最後は紅しょうがを山ほど乗せるという飽きないで食べられる三種類の味わい方とかでやって欲しかった。で、いちいちそれに反応する観衆の盛り上がりっぷりとかも見てみたかった。そこまで徹底してたら120点つけたい。
コメントほったらかしにしてごめんなさい!!卒業式とか期末とか忙しい
んだよね、学生って!!楽しんでもらえてホント何より!! お嬢様
有名人様ですね。
私達のヘンテコな話を読んでいただいてありがとうございます。牛丼の
マニアックな食べ方は本当に修行不足でございます。でもとても参考にな
りました。漢の食べ方ですね。 冥途蝶
こだわりですね=!!この話は取材もやりましたから喜んでもらえてうれ
しいです!ありがとうございます! 超門番
よんでもらってありがとう!時間たってるけど愛されてるお話だなぁ お嬢様
私も将来働くようになったら一人で牛丼屋いくんだ・・ 超門番
120番様 むしろジョジョありきだから!!www 出会ったのは最近だけどあの独特のセンスに
参っちゃった!! お嬢様
ジョジョは衝撃でした。私の人生をかえることになると思いますwww 冥途蝶
スゴイことじゃん。そういう人にこそ感謝の気持ちを伝えたいのよ!それにコメントくれる
って嬉しいからね。返事もするよ~て感じで。どうもありがとう! お嬢様
謙虚な方ですね。きっとイケメンさんなんだと思います。絶対そうだと思います。
でも、ホントに気になる様でしたら、言って下されば消しますので。どうかご容赦を 冥途蝶
もちろん、こういうテンションも好きです、えぇ(タイトルに惹かれてこれを最初に読みました)
確かに牛丼屋、ラーメン屋には、女性は入りにくいでしょうねぇ、特に一人では…
勇儀姐さんや萃香も普通に入ってそうだけど… あ、萃香は立ち喰いだとカウンターに届かないか?w
しかし、ダカール演説に逆シャアのアクシズ押し返し…w
そして、射命丸は料理が苦手&時間が惜しいので、こういうところで食事してそうなイメージがありますねw
ニコニコ良く見てるよ!どんな動画なのかな?よかったら詳しく教えて!私の友達も
歌って踊ってして、ちょっとしたアイドルやっちゃってる娘がいるww
「ダカール演説」て分かる人いるんだね~ww なんか異様にカッコイイ名前だよね。
門さんが超力入ってたから喜ぶよ! お嬢様
はい!ありがとうございます!クワトロ中尉と結婚したい門番です。
DVDボックスは私の宝物です。出会いはゲームです。逆シャアまでのシャアの流れ
は押さえどころでしょう!ちなみにZZはいらない派です。(合掌) 超門番
意味が分からないじゃねーよ!!!!
お前が書いたんだろうが!!!
思わず突っ込まずにはいられなくて負けた気がするので100点