Coolier - 新生・東方創想話

コーポ地霊殿 第1話 「これが日常」

2010/10/09 00:14:08
最終更新
サイズ
4.84KB
ページ数
1
閲覧数
1335
評価数
1/20
POINT
890
Rate
8.71

分類タグ


※学パロです。しかもなぞの大学生
幻想郷関係ないです
嫌な方は戻るを選択してください
大丈夫だ、問題ないというかたはそのままお進みください

































実家から離れた、または他県の大学に進学した際に学生は一人暮らしをする
その際に良く使われるのが、入居の資格を学生だけに限定した賃貸マンション
通称、学生マンション
学生のみの入居とうことで、安心感を覚える人が多い
今からの話も、その学生マンションの一つで起きる話である











朝6時、学生マンション『コーポ地霊殿』の前を掃除する少女の姿が
いえ、失礼。彼女は『コーポ地霊殿』の管理人の古明地さとり
見た目は大学生、いや高校生に見えてもおかしくないが、ちゃんと成人している
彼女に近づく影が一つ。新聞の配達員である
「おはようございます、今日も早いですね」
「おはようございます、癖みたいなものですね」
そう言って彼女はショートヘアーの配達員から新聞を受け取る。
配達員が過ぎ去ってから受け取った新聞を一旦中に持って行き、もう一度掃除を始める
5分くらいしてからだろうか、自転車を猛然と漕いでくる影が一つ
その影がさとりの前で、キキキー、と言うブレーキ音と共に止まる
「お、おはようございます!あ、あいつは!?」
「5分ほど前に」
「くそ!またか!あ、すいません。では!」
そう言って走り去っていくツインテールを見送って中に戻り、食堂へ向かう

食堂のテーブルにいつものように『文々。新聞』と『花果子念報』を置く
新聞の内容なんて大体同じでしょ、と言うのが彼女の考えである
なぜ2つ取るのかと言うと、新聞を読む際に取り合いにならないようにするためである

朝7時半
朝食の準備を始める。今日の朝食は、豆腐と油揚げの味噌汁と焼き魚と卵焼き
それと、作っていたぬか漬けがそろそろできる頃だったはず
ぬか床から漬物を取り出していると、ガチャとドアが開く
「うぃーっす」
と、ボサボサの長い髪をかきながら歩く大柄な女性
彼女の名は、星熊勇儀。103号室の住人で体育大学の2年生
つい先日20歳の誕生日を迎えたらしく、一人酒盛りをしていたらしいが…
二日酔いの様子はなさそうだ

続いて入ってくる影が一つ
ややウェーブのかかったショートヘアーと緑色の瞳
彼女は水橋パルスィ。さっきの星熊勇儀の隣人に当たる104号室の住人
非常に英語が堪能。現在は国際学部国際文化・言語学科の2年生
何やら眠たそうな顔をしているが…?

「うっす、なんか眠たそうだな。」
「……誰のせいだ…」
「おん?」
「あんたが昨日酒飲んで騒いだせいで寝れなかったんだよ!」
「私は寝れたが?」
「記憶がないだけだろう!まったく、あと先考えて呑むからだろ」
「なんだ、まぜて欲しかったら言えば…」
「私はまだ未成年だ!!」

こうやって怒ることはしばしばだが、それは勇儀を思ってのこと。
普段ぶっきらぼうな勇儀を心配するパルスィ
なんだかんだで、仲は良いのだ

「おはようございまーす」
「……」

続いて入ってくる2人
元気な声をしたポニーテールの方が黒谷ヤマメ、薬学部の2年生
無口で短いツインテールの方がキスメ、文学部日本伝統文学科の2年生
二人は201号室の住人、つまり一緒に住んでるいわゆる、ルームシェアと言うもの
他の部屋は1人ようだが、201号室は広いため値段は高いが、2人で住むにはちょうどいい

とりあえず今いる住人は以上4名…おっと1人忘れてた
「こら、こいし。つまみ食いしないの」
「ぎくり」
用意していた漬物をつまみ食いしようとしていたのは私の妹の古明地こいし
高校3年生、102号室の住人でもある。
特技としては、今のように気配を消せる事である。なんどつまみ食いされたことか。
ちなみに101号室は管理人室兼私の部屋である
今いるのは私を含め6名である。
さて、食事の準備が出来たところで…
「みなさん、発表があります。」
「なんだい?」
「ん?」
「なに?」
「……」
それぞれのリアクションを見たところで…
「新しい仲間が増えます!しかも2人!」
「おお!」
「ふぅん」
「へぇ!」
「……」
(このリアクションも見慣れたなぁ…)
「なんだい、パルスィ。もっと驚かないのか?」
「別に…住んでる人がいなければ、そこに入るのは当然でしょ」
「でもなんだ、仲間が増えることはいいことじゃないか」
「あんたは酒飲み仲間が欲しいだけでしょ!」
「ばれたか。でも今度来るやつはまだ未成年だしなぁ…パルスィ誕生日いつだっけ?」
「へ?10月だけど?」
「じゃあ、そんとき呑むか」
「へ?あ、う、うん」

顔を赤くするパルスィだったが、そのわけを勇儀は解らない。
おそらく、無意識のうちに言ったのだろう
「こいし、それは私の魚です」
「ん?もう食べちゃったよ」
「知ってます。ですから部屋を片付ける手伝いをしなさい」
「ええ~」
「自業自得です」
「部屋ってあれですかい?私たちの隣の部屋の」
「いや…あそこは…」
「…ですよね」

ヤマメ達の隣の部屋。202号室通称『実験室』だった場所
前に住んでいた住人がかなりの実験好きだったようで…
まぁ、つまり、リフォームが必要と言うことだ
よって、掃除する部屋は203号室と204号室
掃除すると言っても、使ってなかった部屋なので埃しかない

「じゃ、こいし、203号室の方を頼むわね」
「はーい」

返事だけはいい。逃げないように見張っておかないと。
皆それぞれ朝食を終え、自分の行動に移る
勇儀は大学のサークルへ、パルスィ・キスメ・ヤマメの3人は各々図書館へ向かった

「こいし、あなたはこっち」
「うぐぅ」
どさくさにまぎれて逃げようとしたこいしの首元をつかみ、部屋へと引きずっていく
まぁ、1日あれば十分綺麗になるでしょう


コーポ地霊殿、そこで繰り広げられる話は、日常のごくごくありふれた出来事である
どうも、初めての方は初めまして
トム猫と申します
今回このような作品を作った訳としては、地霊殿メンバーって仲いいなぁ
だったら同じ場所に住んでてもおかしくない?と思いあれこれ考えた結果

このような、なぞの大学生の共同生活みたいになりました
形としては『めぞん一刻』みたいな形ですかね

できればシリーズ化してみたいです
トム猫
簡易評価

点数のボタンをクリックしコメントなしで評価します。

コメント



0.820簡易評価
7.70コチドリ削除
幻想郷が舞台じゃなくても東方している二次創作はたくさんあるので問題は無いかと。
ただ、登場人物の描写に違和感が起きないように注意は必要かもしれませんね。

今回はほぼ人物紹介に終始していたので、次回からはこの舞台設定を生かした作者様なりの
物語を投稿して頂けると嬉しいですね。頑張って下さい。
8.無評価コチドリ削除
ちょこっと引っかかった所を。

>「記憶がないだけだろう!まったく、あと先考えて呑むからだろ」
→あと先考えないで呑むからだろ、又は、あと先考えて呑みなさいよ、みたいな感じでしょうか。

>「ばれたか。でも今度来るやつはまだ未成年だしなぁ…パルスィ誕生日いつだっけ?」
→文脈から考えると新たな入居者は勇儀にも初耳みたいなので、未成年とは断定できないんじゃ?
 新入生と仮定しても18歳とは限らないですし。
 「まだ未成年だろうしなぁ……」みたいにぼかしてくれた方が個人的にはしっくりきます。