夏の暑さが日に日に増していく今日、魔理沙は汗をかきながらも箒に跨り博麗神社へと向かっていた。
額から汗がつーっと流れる。
「早く神社に着いて冷たいお茶を飲みたいぜ・・・」
自分の家もそれなりに涼しいのだが、ただジッとしているのはそれはそれで暇なのである。
だから気付けばほぼ毎日神社へと向かっていた。
「さて、そろそろだな・・・おっ?霊夢のヤツ今日も真面目に賽銭箱覗いているよ、入ってる訳ないのに。」
覗いてる霊夢をクスクスと笑いながらすたっと境内に降りる魔理沙
帽子を被り直して霊夢の所へ向かう
「よっ霊夢!今日も暑いなぁ麦茶頼むよ!」
「魔理沙。」
「ん?」
バッと魔理沙の前にとあるものを見せる
しかも凄く良い笑顔で
「・・・霊夢」
「何!?」
「今すぐ自首しよう、一緒に行ってやるから。」
「待ちなさい、何で自首すんのよ私が。」
霊夢が魔理沙に見せたのは誰でも知っている1万円札
幻想郷に1万円札があるのかというのは野暮な話だ。
「いやいや、霊夢さんよ。偽札を作るのは法に触れるぞ?閻魔のヤツが絶対怒るって!」
「だからぁ!何で私が偽札なんて作るのよ!」
「それは・・・」
日頃から信仰のないこの神社に10円や5円ならまだしも1万円札を入れるなどという人間が居る訳がないと魔理沙は思った。
しかし霊夢はそんな疑問を完全に無視して、目をキラキラさせながら万札を見る。
時にはうっとりして、時には今晩のご飯は何にしようかしら?と分かりやすい顔だ。
「霊夢、それ落し物とかじゃないのか?」
「あんた・・・妬む気持ちも分かるわ。」
「いや妬んでねーよ」
「でもね、これが私の信仰!私の実力なのよ!!」
両手を広げ意味不明な事を言う。
暑くなってきた魔理沙は賽銭箱の横に腰掛けてその様子を見る
「ふむ・・・」
ジロジロと賽銭箱を見る。
しかしこれといって変なとこは見当たらない
周囲を見渡しても変な人間以外はこれといって変わり映えのしない神社。
「ある意味異変だな。」
「本当失礼ね、あんた。」
テンションを上げまくった後の霊夢が魔理沙の横に腰を落とす。
「いいか霊夢、お前の神社はぜっっっったい!!にお賽銭が入る訳がないんだ。まだ5円や10円なら私も納得出来たけど」
「そっそこまで強く言わなくても。」
少しシュンとする霊夢を見て帽子を被り直す魔理沙
ミーンミーンと蝉の五月蠅い鳴き声が博麗神社に鳴り響く。
「じゃあ一体何なんだ?」
「さあねぇ、何処かの足長おじさんがくれたんじゃない?」
お札を見ながら適当に答える
「それは何?」
するとにゅっと霊夢の後ろからスキマが現れ、そのスキマから八雲紫が現れた。
「おぉスキマ妖怪、いきなり現れるな。」
「あら?先にスキマが現れたでしょ?」
そういう問題じゃねぇと言いながら縁側に寝そべる。
ふふふと笑う紫はふと霊夢が持ってるお札に目がいく
「それ、どうしたの?」
「ん?これ?賽銭箱に入ってたのよ。」
ヒラヒラと揺らしながら見せつける霊夢
すると紫はその腕を掴んで札をじっと見る
「なっ何よ、紫も疑ってるの?」
「これは・・・」
さらにジロジロと見て思い出したようにスキマに戻る。
二人はそのまま紫が消えたスキマ後を見る。
そしてまたひょいっと現れて霊夢にある物を渡す
「これは・・・1万円?」
「そうよ、2枚を見比べてみなさい。」
クエスチョンマークを出しながら霊夢は2枚の札を見比べる。
後ろから魔理沙も見比べる
「何もおかしい所なんてないじゃない、あんたも私に賽銭が入った事を妬んでるの?」
「いやこれは・・・あっ!霊夢そこの小さい文字を見てみろ!」
魔理沙があるものに気付きお札を指差す、霊夢もその先を見て。
「な・・・・っ!」
ニコニコする紫とは正反対に顔面蒼白の霊夢
そこには人生ゲーム銀行と書かれていた。
スッと2枚の札を手から取り魔理沙は再確認をした。
「はぁ・・・どういう事か説明してもらおうか?スキマ妖怪」
「昨日の夜にね、幽々子と遅くまで飲んでたのよ。」
「違う、この札はどういう意味だと聞いてる。」
「ふふ、それは橙と藍と3人で外の世界のゲームをやってた時に使ったお札よ。似てるでしょ?」
はぁ、とため息を吐きながら今回の件を冷静に整理する。
「つまりこの札はお前らがやってたゲームの札だと?」
「そして昨日白玉楼の帰りに私が落としちゃったのよ。」
「なるほど、おい霊夢そう言う事らしいぞ。まあ残念だった・・・って霊夢!?」
まるで燃え尽きたかのように倒れてる霊夢がそこにいた。
博麗神社の屋根に一人の鬼が座っていた。
中に酒が入ってるひょうたんを持ちグビグビと飲む
「くはぁ・・・そんな美味い話がそう簡単に舞い込むはずないだろ。」
下では3人がワイワイやってるのを見て言う萃香。
そして空に出てる入道雲見る。
「1万円の1枚や2枚よりもこの今見える夏空を見てる方がよっぽど良いよ。」
そう言ってまた一口酒を飲む萃香であった。
額から汗がつーっと流れる。
「早く神社に着いて冷たいお茶を飲みたいぜ・・・」
自分の家もそれなりに涼しいのだが、ただジッとしているのはそれはそれで暇なのである。
だから気付けばほぼ毎日神社へと向かっていた。
「さて、そろそろだな・・・おっ?霊夢のヤツ今日も真面目に賽銭箱覗いているよ、入ってる訳ないのに。」
覗いてる霊夢をクスクスと笑いながらすたっと境内に降りる魔理沙
帽子を被り直して霊夢の所へ向かう
「よっ霊夢!今日も暑いなぁ麦茶頼むよ!」
「魔理沙。」
「ん?」
バッと魔理沙の前にとあるものを見せる
しかも凄く良い笑顔で
「・・・霊夢」
「何!?」
「今すぐ自首しよう、一緒に行ってやるから。」
「待ちなさい、何で自首すんのよ私が。」
霊夢が魔理沙に見せたのは誰でも知っている1万円札
幻想郷に1万円札があるのかというのは野暮な話だ。
「いやいや、霊夢さんよ。偽札を作るのは法に触れるぞ?閻魔のヤツが絶対怒るって!」
「だからぁ!何で私が偽札なんて作るのよ!」
「それは・・・」
日頃から信仰のないこの神社に10円や5円ならまだしも1万円札を入れるなどという人間が居る訳がないと魔理沙は思った。
しかし霊夢はそんな疑問を完全に無視して、目をキラキラさせながら万札を見る。
時にはうっとりして、時には今晩のご飯は何にしようかしら?と分かりやすい顔だ。
「霊夢、それ落し物とかじゃないのか?」
「あんた・・・妬む気持ちも分かるわ。」
「いや妬んでねーよ」
「でもね、これが私の信仰!私の実力なのよ!!」
両手を広げ意味不明な事を言う。
暑くなってきた魔理沙は賽銭箱の横に腰掛けてその様子を見る
「ふむ・・・」
ジロジロと賽銭箱を見る。
しかしこれといって変なとこは見当たらない
周囲を見渡しても変な人間以外はこれといって変わり映えのしない神社。
「ある意味異変だな。」
「本当失礼ね、あんた。」
テンションを上げまくった後の霊夢が魔理沙の横に腰を落とす。
「いいか霊夢、お前の神社はぜっっっったい!!にお賽銭が入る訳がないんだ。まだ5円や10円なら私も納得出来たけど」
「そっそこまで強く言わなくても。」
少しシュンとする霊夢を見て帽子を被り直す魔理沙
ミーンミーンと蝉の五月蠅い鳴き声が博麗神社に鳴り響く。
「じゃあ一体何なんだ?」
「さあねぇ、何処かの足長おじさんがくれたんじゃない?」
お札を見ながら適当に答える
「それは何?」
するとにゅっと霊夢の後ろからスキマが現れ、そのスキマから八雲紫が現れた。
「おぉスキマ妖怪、いきなり現れるな。」
「あら?先にスキマが現れたでしょ?」
そういう問題じゃねぇと言いながら縁側に寝そべる。
ふふふと笑う紫はふと霊夢が持ってるお札に目がいく
「それ、どうしたの?」
「ん?これ?賽銭箱に入ってたのよ。」
ヒラヒラと揺らしながら見せつける霊夢
すると紫はその腕を掴んで札をじっと見る
「なっ何よ、紫も疑ってるの?」
「これは・・・」
さらにジロジロと見て思い出したようにスキマに戻る。
二人はそのまま紫が消えたスキマ後を見る。
そしてまたひょいっと現れて霊夢にある物を渡す
「これは・・・1万円?」
「そうよ、2枚を見比べてみなさい。」
クエスチョンマークを出しながら霊夢は2枚の札を見比べる。
後ろから魔理沙も見比べる
「何もおかしい所なんてないじゃない、あんたも私に賽銭が入った事を妬んでるの?」
「いやこれは・・・あっ!霊夢そこの小さい文字を見てみろ!」
魔理沙があるものに気付きお札を指差す、霊夢もその先を見て。
「な・・・・っ!」
ニコニコする紫とは正反対に顔面蒼白の霊夢
そこには人生ゲーム銀行と書かれていた。
スッと2枚の札を手から取り魔理沙は再確認をした。
「はぁ・・・どういう事か説明してもらおうか?スキマ妖怪」
「昨日の夜にね、幽々子と遅くまで飲んでたのよ。」
「違う、この札はどういう意味だと聞いてる。」
「ふふ、それは橙と藍と3人で外の世界のゲームをやってた時に使ったお札よ。似てるでしょ?」
はぁ、とため息を吐きながら今回の件を冷静に整理する。
「つまりこの札はお前らがやってたゲームの札だと?」
「そして昨日白玉楼の帰りに私が落としちゃったのよ。」
「なるほど、おい霊夢そう言う事らしいぞ。まあ残念だった・・・って霊夢!?」
まるで燃え尽きたかのように倒れてる霊夢がそこにいた。
博麗神社の屋根に一人の鬼が座っていた。
中に酒が入ってるひょうたんを持ちグビグビと飲む
「くはぁ・・・そんな美味い話がそう簡単に舞い込むはずないだろ。」
下では3人がワイワイやってるのを見て言う萃香。
そして空に出てる入道雲見る。
「1万円の1枚や2枚よりもこの今見える夏空を見てる方がよっぽど良いよ。」
そう言ってまた一口酒を飲む萃香であった。
日常のひとこまという感じで良かったです