Coolier - 新生・東方創想話

東方異聞録・紅 ~其の壱~

2010/06/29 19:26:35
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 闇夜に浮かぶ巫女と魔女。普通に変な組み合わせである。

 結局、霊夢と魔理沙は二人で原因究明へと赴くこととなった。

 霊夢としてはいつも通り一人で十分と考えていたのだが、魔理沙のしつこさに白旗をあげた結果が現状である。

そうは言っても、

「夜の境内裏はロマンティックね。視界は最悪だけど」

などと口にしながら、結構一緒に出てみれば満更でもない霊夢。

夜に出ると悪霊や妖精なども昼間に比べると数が多い。それらを相手にしていくのにも、二人の息はぴったりである。

呆れたり怒ったりすることも多々あるが、なんだかんだいって魔理沙のことは嫌いではないのだ。しかし、

「きもt」
「気持ちいいわね。とかお前はいいそうだよな。私は夜は変な奴ばっかり多くて嫌いだけどな。アハハハハハ♪」

「……」

 スッと霊夢の手が素早く動き、次の瞬間に札が魔理紗の脇腹にクリーンヒットする。

「ひぐっ!? ちょっ!! 何すんだよ霊夢!!」
「うるさい黙りなさい」

 などというように魔理沙が本人としては理不尽な攻撃を受けるのもいつも通りではあるのだが。

 そんなやりとりをしながら少し進んだところで霊夢は気づく。少し大きめの妖気が感じられたのである。

魔理沙も気付き気配のする方へと目をやると、二人が進む先には黒い塊が見えた。

明らかにそこから視線のようなものを感じた二人。その塊はこちらに近づきながら少しずつ小さくなり、徐々に人の形を取っていく。

目の前まできたそれは両手を左右いっぱいに広げた少女、ぱっと見た感じはそのように見えた。

「やっぱり変な奴が来たな」

 開口一番正直な感想を述べる魔理沙。、

「変な奴って誰のことよ!」

「残念ながら今のこの状態では貴方以外いないわよね。」

 少女の反応に対して応える霊夢。常識的に考えて両手を広げて迫ってくるような奴は変な奴で間違いないであろう。

あまり期待はせず、異変に関することをいくつか問いかける二人。しかし予想通り何も知らないただの妖怪であった。魔理沙が聞いたところ、名はルーミア・宵闇の妖怪らしい。そして結局のところこの妖怪が前に現れた理由は、

「お腹すいた。目の前の人類は取って食べれる?」

 だそうで、どうやら餌探しをしていたろころ二人を見つけたようである。面倒になった霊夢は、

「良薬口に苦しって言葉知ってる? ……まぁそんなわけだから魔理沙お願いね」

 と、バトンタッチするのであった。



溜息混じりに返事を返す魔理沙。渋々ルーミアとある程度の距離を取って対峙する。

「ったく、異変と関係ないってわかったら面倒事は人任せかよ」

霊夢の方を向きながら話す魔理沙に、

「あんまりよそ見しないほうがいいわよ?」

 次の瞬間、気配を感じ魔理沙は半歩右に逸れた。鋭い風の音とともに振り下ろされる爪が空をを切る。

「あっぶなっ!?」

今度は距離をしっかりとる、

「相手さんもう食うき満々だから、ね」

 本人が闇の妖怪とは言っていたが、魔理沙の目算では自分たちの脅威になるほどの力はない。そこまでは予想通りで、霊夢もそう考えているであろう。

が、今は夜であり視界が悪い。そして相手は夜の生活が基本の妖怪である。

相手に対する自分の考えの浅さを反省する魔理沙。今度は目の前の相手から視線を逸らすことなく考える。

――霊夢だったら。……

ほうきを握る手を締めなおし、距離を取りつつ魔法で応戦する。

距離を取られたルーミアから今度は、色鮮やかな大小の弾幕攻撃がリズミカルに放たれる。しかし量はあるが、避けられない程ではない。難なく隙間を見つけをかわしていく。

すると今度は断続的な攻撃に合わせて太い円柱状の光線が二本、魔理沙を囲もうとして迫ってくる。しかしそれもまだ焦るほどのことでもない。落ち着いて避けていく。

「そんな大雑把なんじゃいつまでたってもあたんないぜ?」

 挑発をする魔理沙。ルーミアはそれを聞いて少し考えた後、

「そーなのかー。じゃぁ、とっておきで!!」

 そういうとルーミアは少し距離を取ると、先ほどの断続的な攻撃をしてくるように見えた。が、今度のは密度が濃い。そして、弾は一瞬止まってから交差するようにしながら広がってくる。

それに加え、弾の隙間をほとんどなくして帯状になった塊が、魔理沙に向かって放たれてきた。

確かに避け辛いが、それも器用に魔理沙はかわしていく。結局ルーミアの攻撃はすべてかわされてしまった。

とっておきが外れ、あっけに取られるルーミア。魔理沙はそれを見逃すことはしない。弾幕の発射元へ高速で近づきながら、魔法を放ったところで勝負はついた。




勝負が決し二人が落ち着いたところに、霊夢は近づいてきた。と、いっても疲れているのはルーミアだけなのだが、

「お疲れ魔理沙、っていっても大して疲れてないわよね?」

 そう。結局魔理沙は最初の不意打ちに驚いただけであり、結果として二人の差はそれだけあったのだ。

「まぁ、最初に不意打ち喰らいかけたけどな。」

「……ごめんなさい」

 いいっていいって、と手をヒラヒラさせながらケラケラ笑う魔理沙。その様子はまるで子供のようだ。

すると、ルーミアはそんな姿を見ながら思い出したかのように、

「お腹すいた……」

 と声を洩らす。可愛いらしいお腹の音まで聞こえてきた。霊夢と魔理沙は顔を見合わせて軽く笑った。そして、

「ほら、これあげるから今度から人をあんまり食べようとしたらだめよ?」

 と、霊夢がおにぎりを差し出す。すると魔理沙も、

「ほれ、健闘賞だ」

 といって子袋から飴やらなんやらお菓子を取り出して渡した。

食べ合わせとしては微妙なはずだが、ルーミアは本当に嬉しそうに受け取ってすぐに食べ始める。どうやら相当空腹だったようだ。

そんな様子を二人は少しの間眺めていた。



「さて、そろそろ先に行きますか」

 タイミングをみて霊夢が声をかけると、魔理沙が少しルーミアに聞きたいことがあるとのこと。何を聞くのやらと思っていると、

「なぁ、なんでルーミアはずっと手広げてんだ?」

 確かに。さすがに弾幕を放ったり、食事のときはともかくとして、通常の状態でいつも両手を広げているのはちょっと、いやかなり見た目的に変である。

しかしその後のやり取りで霊夢は一抹の不安を覚える。

「聖者は十字架に磔られました、っていっているように見える?」

「いや?人類は十進法を採用しました、って見えるな」

――ルーミアの説明の方がまだ……いや、皆まで言うまい。

「……どっちもどうなのよ」

そう溜息をついて答える霊夢は、戦ってもいないのに大きな疲労感を覚えたのであった。
ここまでは書きましたが、この先はまだ出来ていません。

一つの区切りとしてまとまっていればいいのですが……

ご指摘いただきましたが、一応プロローグもありますのでもし良かったらご覧下さるよう宜しくお願い致します。
クール船長
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コメント



0.300簡易評価
1.無評価腹筋する程度の能力削除
こういう短いのならジェネリックでやった方がいいんじゃないか?
2.無評価名前が無い程度の能力削除
見切り発車なうえに書き殴り。何がしたいのかわかりません。
7.無評価クール船長削除
確かに前回を読まないとわかりませんねorz説明不足申し訳ありません。

文章の長さも足りないとは盲点でした。玖爾さんありがとうございます!!そして最後のご指摘はごもっともですが、書いていた結果こうなってしまいましたのでご了承頂きたいです。
8.50玖爾削除
余計なことを言ってすいませんでした。
自分も言えた立場じゃない気もしますが、お互いがんばりましょう。
13.無評価名前が無い程度の能力削除
分割投稿で誰が得するんだか。携帯小説じゃねーぞ。
14.無評価クール船長削除
なるほど、分割投稿はよくないのですね。申し訳ありませんでした。
全編書いてから出直してきます。

もう見ていただけないかもしれませんが文法や誤字等も気をつけますので是非また宜しくお願いします!!

こんな状態でも読んで下さった方や評価くださった方々、ありがとうございました!!
15.無評価名前が無い程度の能力削除
プロローグの6ですけど

何がしたい物語なのかさっぱりわからないです
原作なぞってるだけで全然面白くないんですけど、どこに面白みがあるのか説明してほしんですが
そういう物語ですんでって言うなら、つまらなすぎる時間返せって言われて得点入れられなくても問題ないってことですよね?

上の方も言ってますけどこんな作品内容で分割投稿する理由がわかりません
続きをお楽しみにってやりたいんだったら完璧に外してますよ、つまらないですもん、誰も期待しないです

どういう物語なのか、どこに面白さがあるのか、一度自分で客観的に面白さを説明できるような作品書いたほうが良いかと
自分でも説明できない、読んで面白さを感じて欲しい、とか相当嫌われると思いますよ
加えて学習しない人とか、周りの空気を読まない人とか
17.無評価クール船長削除
???
前のを読んで頂いてそれに対して書いてくださってるのに解らないのはどうしてなのか解りかねますが、そういうご意見もあると受け取ります。

申し訳ありませんがそういう物語です。お楽しみにってやりたいのではなくて、区切りで乗せているとも書いてあるはずです。

理解されないのであればしょうがないですし、それが結果ですから受け止めます。

また、何度も言うようですが分割投稿は気をつけます。次乗せるときは↑で仰られたことを最初に断るようにします。わざわざ時間を割いていただいてありがとうございました。