人里にある一本の大通り。
その通りを並び歩く三人の少女達に、里に住む人々は、様々な好奇の目を向けていた。
地味な和装姿の人が多い里では、どことなく奇抜な格好をした少女達が珍しくもあり。
そしてまた、その少女達が、三者三様に可愛らしくも美しい姿だった為でもある。
とある若者は、その愛らしい姿に、目尻をだらしなく下げた緩んだ表情で――――。
とある子供は、その美しい姿に、憧れの眼差しを向けて瞳を輝かせて――――。
とある老人は、その睦まじい姿に、平和な日常を思って優しげに微笑みながら――――。
しかし、そんな衆人からの視線を気にすることも無く、三人の少女は楽しげに談笑しながら歩く。
「う~ん、人里はやっぱり賑やかなんだなぁ」
黒いとんがり帽子を左右に振り、周りをキョロキョロと見渡しながら、一人の少女が楽しそうに弾むような声で言うと。
「……あんまり燥がないでよ、恥ずかしい奴ねぇ。まぁ、気持ちは分からなくもないけど……」
赤い大きめのリボンで黒髪を纏めた、逆端を歩く少女が、呆れながらもそれに答える。
「ふふっ、二人とも楽しむのはいいけど、今日は買う物がたくさんあるんだから、しっかり働いて貰うわよ」
青いワンピース姿で淡い金髪の、二人の間を歩く少女は、可笑しそうに笑うと、悪戯っぽくウインクしながらそう促した。
「「は~い」」
二人の少女の快い返事を聞き、真ん中の少女は、持っていたメモに顔をやると、少し思案するかの様に、歩みながら顎に手を当て、ほんの少し首を傾げる。
おそらく、効率の良い店の回り方でも考えているのだろう。
「さて、まずは……」
そう言って、視線をメモから通りに戻すと――――――――。
ヒュオ
目の前に突然現れるつむじ風。
瞬間、左右にいる二人の少女は身構えた。
ビュオォォォォォォォ
さらに、砂塵を巻き上げるほどの強いつむじ風が発生し、その中から一人の少女が現れる。
身構えもせずにいた金髪の少女は、巻き上がった砂塵を鬱陶しそうに手で払うと、目の前の少女に肩を竦めながら声をかけた。
「相変わらず、派手な登場の仕方ねぇ、文。」
「いやぁ~、どうもお久しぶりの射命丸です。やはり人妖問わずに第一印象は大事ですからねぇ、つい、格好つけてしまうのは性というモノですよ。悪しからず」
「文」と呼ばれた少女。里にもっとも近いとされる天狗の射命丸文は、特に悪びれもせずに、人当たりの良さそうな笑顔で言うが、周囲からしてみれば迷惑極まりない行為に、少女は半ば呆れながらも答える。
「まぁ、気持ちは分からなくもないけど……、ただ、時と場所を選びなさいよね。里の人達が怪訝な顔で見ているじゃない」
「いやいや、私が現れる前から、充分注目の的ではありましたがねぇ」
「何よ、それ」
「あはは、アリスさんの美貌は、お変わりなくという事ですよ」
「……お世辞はいらないわよ。それで、何の様?」
「おや? 暫くぶりに会った知人を見かけ声をかける為に近付くという事に、理由などございましょうか?」
「そういう訳じゃないけど。あなたの事だから、またネタにはならないか、というのもあるんじゃないの?」
「えぇ、それもまた新聞記者としての性でありますから。……しかし、まぁ……」
文は、いつの間にか取り出していたペンを、クルクルと指先で回しながら、アリスの隣にいる二人の少女を、目を細めて見据える。
「レミリアさん達から聞いてはいましたが、本当にそっくりですねぇ」
「……」
――――――里に住む人間は知っていた。人形の様に整った美貌を持つ、人形遣いの少女〝アリス・マーガトロイド〟が魔法使いという名の妖怪である事に――――――
「ネタにしようかとも思いましたが、流石にこのネタは使わないでおくことにします」
「……文。あなたも、私を軽蔑するかしら?」
「いえ、そうしたい気持ち半分、また、嬉しくもある気持ち半分なので、何とも言えませんな」
「そう」
――――――里に住む人間は知らなかった。姉妹のように、友達のように仲睦まじく〝アリス・マーガトロイド〟と共に歩く、二人の少女が人形そのものであるという事に――――――
「紹介するわね、この二人が、私の最高傑作である完全な自立人形の……」
「レイムとマリサよ」
アリスがそう言うと、とんがり帽子と赤いリボンを揺らし、二体の人形はお辞儀をした。
* * * * * * * * * * * * * * * *
百年程前。
霧雨魔理沙が亡くなった。
幻想郷に住む女性の平均寿命よりは短く、齢六十八にして逝ってしまった。
伴侶を得ず、子供もいなかったが、本人にしてみれば有意義な人生ではあったろう。
六十を過ぎて、床に伏せるまでは、弾幕勝負の現役を貫き『さすがにこの歳でのマスタースパークは腰にくるじぇ』
とかのたまいながらも、妖怪達を圧倒していたものだ。
葬儀の際、アリスは泣いてはいなかった、霊夢と並びもっとも親しい友人として参列したのだが、アリスは涙を見せてはいなかった。さりとて、余裕がある態度というわけでもなく、どこか鬱々しい雰囲気を纏っていたのだが。
葬儀は滞りなく終わり、その後、生前よく魔理沙の事を気にかけ、親族側ということで参列していた森近霖之助が、形見分けということで魔理沙の大事にしていた物を、親しかった者達に配った際に、アリスは帽子を渡された。
その夜、帽子を抱き、一筋の涙の痕をつけて、アリスは眠りについた。
魔理沙を失ったとはいえ、幻想郷が終わるわけではない。
普段より遅めの起床ではあったが、アリスは次の日には、またいつも通り人形作成を行っていた。
いや、いつもよりも、やや焦燥感に駆られながら―――――。
それから、二十年余りたった頃。
窓ガラスを破り、一通の新聞がアリスの家に届けられた。
射命丸文が発行を手掛ける“文々。新聞”である。
毎度の事に呆れ果てながらも、人形達にガラスの修復をさせ、新聞を拾い上げると、見出しには―――。
『博麗霊夢、死去』
そう書かれていた。霊夢の後継に当たる博麗の巫女と、八雲紫に看取られて逝ったらしい。
記事の内容から察するに、おそらく、文も近くには居たのだろう、死亡日時と号外新聞の発効日の間が二日も空いていることから、文なりに思うところがあったのだろうか。
そんな事を冷静に思いながら、アリスは、一言だけ呟いた。
「間に合わなかったか……」
魔理沙の没後二十年、アリスは霊夢と会わなかった訳ではないが、確実にその日数は減ってしまっていた。
穏やかだが、確実に衰えていく霊夢を見るのが苦しくもあったし、二人で話しているとどうしても話題に出てくる魔理沙の事を想うと悲しくもなり、そして、一日でも早く、自立人形を完成させ見て貰いたいと思い、研究に明け暮れる日々を過ごしていたからだ。
霊夢は何かを予感していたのだろう、『あんたの研究が上手くいくように……』とげんかつぎだと言って、若い頃にしていた大きな赤いリボンを、アリスに託していた。
それが、霊夢とアリスが交わした最後の会話となる。
新聞が届けられた日は、そんな最後の日から、半年以上経っていた。
アリスが、完全な自立人形の作成という、自身の夢を一番多く語ったのは霊夢と魔理沙にかもしれない。
しかし、人間である二人の寿命の間には、その夢を叶える事はできなかった。
人形の完成を誰よりも見せたかった二人は、もう、この世にはいない。
霊夢の葬儀後、魔界に帰ることも考えたのだが、『大事な親友が亡くなってしまって、寂しいので帰って来た』などという理由で帰れる程、アリスは子供ではなかったし、また、それは逃げになるんじゃないかと思うと、プライドが許さなかった。
そして、アリスは、昔に文から貰った、自分と若し頃の霊夢と魔理沙の、三人で写った写真を手にすると、瞳に静かな炎を宿し、自宅の地下への階段を下りていった。
* * * * * * * * * * * * * * * *
「なによ、また来たの?」
「そんな邪険にしないでよ、あなたにはお世話になったし、お礼をしたいと思っているのよ」
「そう。所で、今日はあの二人は連れていないのね……」
「……レミリアはともかく、あなたは以前連れてきた時に嫌そうな顔をしていたじゃない、だからよ」
人里で文と別れ、買い物を終えたアリスは、荷物をレイムとマリサに預けて、紅魔館へと訪れていた。
自立人形を研究する際、自分の知識だけでは煮詰まる事もしばしばあり。
自室の魔法書より多くの種類を取り揃えた、パチュリー・ノーレッジ有する、大図書館を頼りにすることもあった。
その甲斐あって、一年前にアリスはやっと自立人形への原理へと辿り着くことが出来たのだ。
「別に嫌だった訳ではないわ、ただ、あなたの辿り着いた答えが、あの二人の模造だったのが、愚かしいと思っただけよ」
「それは嫌悪しているのと同義ではないの?」
パチュリーの小憎たらしい発言を聞きながら、苦々しい顔を見せるアリス。
自立人形を作り終えて以来、アリスは二体の人形の動作環境を見る為に、殆どの時間を自宅で過ごし、先日、ようやく二人を紹介しに紅魔館をやって来たのだが、その時のパチュリーの態度は歓迎と呼べるものでは無かった事に、アリスは気に病んでいた。
「まぁ、意地悪を言うのも止めておくわ。実際そうしたからこそ、あなたは自立人形を完成出来たのかもしれないし。ただ、暫くぶりに来たと思ったら、霊夢と魔理沙そっくりの人形連れて、そりゃ、動揺もするわよ。別に、本気で軽蔑した訳じゃないから安心なさい」
「……酷いわね、これでも少しは悩んだのよ」
「ふふふ、ここ数十年で、アリスの困った顔を見るのは私の趣味の一つになったのよ、悪く思わないで頂戴」
「これほど、悪趣味って言葉が似合うのもないわね」
軽口を叩き合い、二人して小さな笑みを浮かべる。
パチュリーに促され席に着いたアリスは、目の前に出された紅茶を一口啜り、人心地付くと、『今日、人里で文と久しぶりに会った』、『マリサは珍しい物を見つけると直ぐ手に取る』等の、他愛の無い話をしていると、ふいに呟くようにパチュリーがアリスに問いかけた。
「……でも、本当に、姿は同じ、名前も同じ、さらに性格も似ているというのは、ある意味感銘を受けるわ……一体どうやったのかしら?」
「それは……」
パチュリーの問いに、言い淀んだアリスの代わりに――――――。
「それこそ運命というヤツだろうねぇ」
いつの間にか現れたレミリアが、そう答えた。
「運命? レミィが何かしたの?」
「私の運命操作は、そういうんじゃないのよねぇ。未来を決定付ける訳ではなく“その者が本来行くべき道を変える”とでも言ったらいいのかしらね」
「いつ聞かされてもレミリアの能力は、どういう原理から発動、操作してるのか分らないわね」
「まぁ、自発的には、此処ぞという時しか使わないのさ」
ギシッと音を立てて対面に座ったレミリアを見て、再び紅茶を一口啜りながら、アリスは心の中で
(運命操作というより、我が儘を通す能力って感じもするわねぇ)
と可笑しそうに目を細めて、レミリアに紅茶を注ぐ、吸血鬼メイドを見遣った。
* * * * * * * * * * * * * * *
「「おかえりなさい」」
「……ただいま」
魔法の森にある、自分の家に帰ってきたアリスは、レイムとマリサの声を聞き、息を吐く。
紅魔館から帰って来る間、パチュリーから言われた問いの答えを、アリスはずっと考えていた。
レミリアが言うような、『運命』の一言で済ませれば考えもせず楽になるのだが、魔法理論の事、ましてや、自分の人形の事となると、生憎アリスの性格では、簡単には片付けられる問題ではなかった。
「マスター? どうかしたのですか?」
「へっ!? あぁ、何でもないのよ、それより遅くなってしまったし、夕食にしましょう」
二体の自立人形を見て、再び思案に耽りそうになったアリスは、レイムの声で我に帰り、気を取り直すと、既にある程度準備されている食卓を見て、二体にそう呼びかけた。
「今日は私が腕によりをかけたからな! マスターにいっぱい食べて欲しいんだぜ!」
「あら、それは楽しみね」
両手を腰に当てて、自慢げに言うマリサの頭を撫でてやり、アリスは食卓へと着く。
自立人形に食事は必要ないと考えていたアリスだが、物を口に出来る機能は付けていた。
アリス自身も、本来は食事の必要はないのだが、やはり食べるという事は楽しみにも繋がる為、それを二体にも共有してもらいたいと思ったからだ。
「あっ! 本当に美味しいわね、凄いわ、マリサ」
「やった!! レイムもどんどんおかわりしていいんだぜ」
「はいはい、今日だけじゃなく明日からもちゃんと手伝いなさいよね」
「う~、分ってるよ~」
「ふふっ」
そんな柔らかな空気が、アリス邸包む。
アリスにとって、自立人形のレイムとマリサは、もはや家族に等しい存在だった。
深夜。
二体の人形が寝ているベッドの横で、アリスは窓枠に腰掛けて考えていた。
――――――『姿は同じ、名前も同じ、さらに性格も似ているというのは、ある意味感銘を受けるわ……一体どうやったのかしら?』――――――
一年前に自立人形への原理へと辿り着き、作成に当たった時に、モデルとして霊夢を選んだ。これは、アリスが最初から決めていた事だった。
しかし、特に霊夢自身を作ろうと思ったわけではなく、あくまで体のバランスや顔付きを参考とする為。そう言える筈だったのだが、完成させた人形は自ら、霊夢の形見である大きな赤いリボンを、本人であるかのように着けたのだ。
最初は驚きだった、その後でアリスにやって来たものは、ただひたすら胸いっぱいの至福感だった。
感動覚めやらぬ中、直ぐに魔理沙をモデルにした人形の作成にアリスは取り掛かった。
そして、その人形も、魔理沙のとんがり帽子を気に入り、いつも被る事となる。
姿が同じなのは当然だ、アリス自身がそう作ったのだから。
名前が同じなのは当然だ、アリスがそう二体に名付けたのだから。
しかし、何故、性格までも似たのだろう?
魔術式によって人形に心を定着させる際、何を思い、何をしたのか。
原理を知った時の興奮からか、アリスはその部分が曖昧であった。
昔、霊夢に言われた事をアリスは思い出す。
『人の形をした物には、色んな物が宿るわよ?』
もしかしたら霊夢や魔理沙そっくりに作った事で、何らかの形で二人の魂の一部が宿ったのかもしれない。
アリスは当初そう考え、咽び泣くほど喜んだ。
しかし、一つだけ腑に落ちない点もあった、それは、二体共に記憶の部分だ。
アリスが知る限りの言語、人名、地名、物質のデータは人形の記憶として組み込んであった。
そして、それ以外の霊夢と魔理沙としての性格、言動、服装、出来事の記憶も持っている事に、アリスは魂が宿ったと考えたのだが。
――――――それらの記憶は、アリスが知る範囲のモノでしかなかった。
例えば、魔理沙とアリスが共に解決した永夜異変の、大まかな部分の記憶はマリサには残っているのに、霊夢が紫と解決した、間欠泉の異変の事をレイムは、まったくもって覚えていないのだ。
また、アリス自身の魔力を媒体にして、マリサはマスタースパークを、レイムは二重結界を使用する事は可能だったのだが、霊夢特有の能力である、夢想天生などは使用できない。
つまりは、アリスがそのスペルカードの特性、原理を、生前の二人に教えて貰ったからこそできるのだ。
(二人を求めるあまりに、そういったデータも無意識に組み込んだのだろうか?)
アリスが、そう心の中で問いかけても、答えるものは誰もいなかった。
* * * * * * * * * * * * * * *
ズズン
魔法の森より、北側にある広大な草原では、激しい弾幕戦が繰り広げられていた。
アリス達が里に行った日から一週間が経ち、買い揃えた食材も少なくなり、三人で再び出掛け、穏やかな午後を過ごすはずだったのだが、突如として弾幕が襲ってきたのだ。
最初は応戦せず、避ける事に徹していたが、余りにもしつこい弾幕に、アリスは腹に据えかねていた。
「ったく、一体何なのよ……」
独りごちりながらも、十数体にも及ぶ人形を召喚するアリス。
アリスを守るように、二重結界を発動させて弾幕を相殺したレイムは、巻き上がる土煙の中から上空の敵を見据えると、すぐ様、アリスの方に向き直る。
「マスター、私達が左右から廻ります。ほら、マリサは左ね!」
「あいよ! マスターの支持があり次第マスタースパークをぶち込んでやるぜ」
そう言って、左右に展開する二体の人形の背中を見送り、アリスは召喚した人形達と共に、静かに中空へと浮かぶ。
「はぁ、今日は、二人をまた里に連れてってあげる予定だったのに……」
アリスが溜息を吐き、大袈裟に肩を竦めると、十数体の人形達は、周りに円状の陣形を組んだ。
「時間を無駄にさせた言い訳ぐらいは、ちゃんと用意してあるんでしょうね?」
憤慨しながら、目の前に浮かぶ相手にアリスは問いかけると、陣形を組んだ人形達が、大きな槍を構える。
「ねぇ、紫?」
「お久しぶりね、人形遣いさん。ちょっと貴方の時間いただくわね」
「いきなり仕掛けて来てよく言うわ。やだと言ったらどうするのかしら?」
「それはもう、実力行使しかないですわね」
「じゃあ、私も実力行使して断るわ」
境界を操る妖怪〝八雲紫〟は、そう答えが返って来るだろうと、分っていたかの様に鼻で笑い、アリスを見遣ると、一度深く息を吐いて、周囲に弾幕を展開する。
アリスがスペルカードを唱えたのと、ほぼ同時だった。
「騎士『ドールオブラウンドテーブル』」
「幻巣『飛行虫ネスト』」
ヒュッゴォォォ
空気を振動させる程の、弾幕と弾幕の衝撃に、左側から廻り込もうとしていたマリサは顔を顰める。
アリスを助ける為に、一気に旋回し疾風の如く空中を翔けたマリサは、スペルカードを取り出し、紫に向け放とうとした。
その瞬間。
「させません!!」
大きな声と共に、目の前に二股の尻尾を持つ、凶兆の黒猫、第三の八雲の姓を持つ〝八雲橙〟が立ち塞がった。
「紫様からの命により、ここから先は通しません! 紫様はあなたのご主人と、二人で話があると言っていました。おそらく、この弾幕勝負もすぐに終わると思いますから、どうか大人しく見守っていて下さい」
マリサに反論の余地を与えず、一気に橙は捲し立て喋ると、チラリと後ろを振り返る。
呆気に取られていたマリサだったが、その仕草につられて、橙の視線の先を見ると、九本の巨大な尻尾を持つ〝八雲藍〟に、自分と同じ様に進行を阻まれたレイムの姿があった。
紫から放たれる粒状の弾幕を避けながら、アリスは頭の隅で考えを巡らせていた。
何故このタイミングで紫は出て来たのだろうか? 目的は?
霊夢と魔理沙そっくりの自立人形を作ったからといって、それが幻想郷の危機に繋がらない限り、紫は放っておく筈だ、しかし、先ほど見た紫の目は、何かを案じるかのような、哀れむかのような目をしていた。
アリスは考えがまとまらないままではあったが、弾幕の了を肌で感じ『取り敢えずは』と、会話から紫の真意を探る事に決めた。
「式神二人も連れ立って、今日中に私を亡き者にでもしようってのかしら?」
「あらあら、最初に言ったではありませんか、私はあなたと二人きりでお話したいだけですよ?」
「いや、聞いてないし……」
「まぁ、霊夢と魔理沙ほどではなしにしても、あの二体と貴方を同時に相手にするのは、流石に骨が折れる所ではないですからね、藍と橙には、足止めとして来て貰いました」
「ふ~ん、二人だけで話があるというのは本当のようね。いいわ、聞きましょうか」
紫の言葉に納得しながらも、まだどこか疑う様な口調でアリス言うと、地上へと下降していく。
一度振り返り、藍に目配せをすると、紫もそれに続いて地上へと足を着けた。
「さて、時間も勿体無いし、単刀直入に用件を聞きたいのだけれど?」
「そんな齷齪せずとも良いでしょう、急いては事をし損じると言いますよ?」
「あなたに絡まれた時点で損だわ」
「それはご愁傷様。用件というのは、貴方が大体は察している通り、あの二体の自立人形のことです」
「……」
「貴方は、あの二体に魂があるとお思い?」
「……さあ。ただ、もし仮に霊夢と魔理沙の魂が宿ったのだとするならば、嬉しい反面、私の所為で、まだこの世に留めているというのに罪悪感はあるわね」
「そうですか。では、貴方にまずはそこら辺から教えてあげましょう」
「どういうこと?」
訝しみながらも、努めて冷静に問い返すアリスの頭の中では、『幻想郷の秩序に、あの二人が存在する事で、何らかの問題があるのか?』
という焦りと同時に、紫の話によっては、再び戦闘も避けられないだろうともアリスは考える。
紫は、持っていた扇子で、逆の手の平を叩き、アリスの意識を自分へと向け再び言葉を紡ぐ。
「まず、最初に言っておきましょう、閻魔様から聞いた話では、霊夢、魔理沙の魂は無事に転生を終えたそうです」
「えっ!?」
「ですから、貴方の人形達に二人の魂が入っていることはありえないのです」
「……そう」
罪悪感を持ちながらも、霊夢と魔理沙に近しい存在として接してきたアリスにとっては、やはり衝撃を受ける真相であった。
そして、本来、嬉しい情報である転生をしたという事にも、混乱を隠せないでいた。
しかし、それを分ってか分らいでか、紫はさらに続ける。
「貴方の人形が、輪廻転生の輪を崩すようでしたら、私自らが、破壊しなければいけなかったのですが、それは杞憂に終わりました」
「……なら、私達の事は放っておけば良いじゃない」
「私は、霊夢達が生きていた頃、貴方をもっとも妖怪らしくない妖怪だと思っていました」
「何よ、急に?」
「監視の意味でもありましたが、私は、貴方がこの百年余り、どれだけ鬼気迫る想いで、人形作成に当たっていたかを知る者の一人でもあります。その姿を見て、認識を改めました、貴方は生粋の魔女であると。そして、同時に知りました、貴方がどれ程、霊夢と魔理沙へ親愛の情を寄せていたかも……」
「……」
紫の言葉は優しげで、口元も微笑んでいる。
アリスは、紫が何故、突然そんな事を言い出すのかは分らなかったが、紫の瞳に宿る妖しい光に、不安を感じていた。
「……話は変わりますが、『人の形をした物には、心が宿る』以前、貴方にそう言ったのを覚えていますか?」
「?」
つかみどころなく、突然に話題を変える紫に、頭の中に疑問符を作るアリスではあったが、問われた質問への答えを探るべく、自身の記憶を巡る。
「あぁ、そういえば、霊夢だけじゃなく、あなたにも言われた事あったかしらね」
それがどうかしたのかしら?と心の中で付け加えながら、アリスは答えた。
自分の言った言葉を思い出してもらい、気を良くしたのか、扇子で口元を隠しながら『ふふっ』と紫は笑う。
その笑みには、別の意味があるのかもしれないが――――――。
「長い間、日々、研究に明け暮れ、魔力の純度を高める貴方は、自律人形の“心”を作るという部分は、早い段階で既に完成されていたのです」
「私が、原理に到ったのは、一年ほど前よ?」
「いえ、それよりも前に、貴方の強い願いが無意識のうちに、人形に心を与えていたのでしょう、しかし、貴方はそれに気が付かず、霊夢と魔理沙をモデルにした自律人形を作る事に夢中になっていた」
「それは……。でも、私は別に二人自身を作ろうと思ったわけではないわ!」
「ええ、それも分っていますとも、分った上で聞きたい事があるのです……」
「なによ?」
長々と不可解な口上を述べる紫に、アリスは若干苛立ちを覚え、語気を荒くしながら、挑む様な目つきで見据える。
「え~と、何と言ったかしら……」
「?」
空を仰ぎ見たり、目を瞑り眉間に扇子を当てたりと、紫は何かを思い出そうとする仕草をし、わざとらしく思い出したかの様に――――――。
「そうそう、貴方が特に可愛がっていた……」
「……上海ちゃんと、蓬莱ちゃんは元気にしているのかしら?」
――――――二体の人形の名を口にした。
ドクン
心臓が大きく跳ね上がる音がした。
アリスは、誰かの口からその名前を聞くのが久しぶりであった。
そして、その二体の人形がどこにいるのかを、忘れていた。
アリスは思い出す、二体の自立人形の媒体として、何の人形を使ったかを。
アリスは考える、何故“自分の知る記憶”のみを、レイムとマリサは覚えているのかを。
アリスは自身に答える。
『私は、いつも、上海と蓬莱と一緒にいたじゃないか』と――――――。
『学びて思わざれば則ち罔し』
「貴方は、自分から学び真理に到達する事ができました」
『思いて学ばざれば則ち殆うし』
「しかし、周りから学ばず、視野を狭めてしまい、独り善がりに陥ってしまったのです」
紫はそう言い残し、式神と一緒にスキマの中へと消えていった。
膝を落とし、うな垂れるアリスに、自立人形の二体が慌しく駆け寄って来た。
「マスター! 大丈夫ですか!? どこかお怪我は!?」
アリスの身を案じ、具合を覗き込もうと、レイムはうな垂れるアリスよりも、さらに低く屈み、何度も声をかける。
「くっそ!! 安全は保障するような事言っておいて、マスターに何しやがったんだ! しかも、サッさと逃げるように消えちまった」
やって来た三人の妖怪達に、怒りを露わにしながら叫ぶマリサ、その目には涙をため、今にも泣き出しそう表情であった。
「あぁ、こんな時どうしたら……」
「……私が、直ぐにパチュリーさんを連れて来るぜ! きっと何とかしてくれるさ」
危機的状況の対しての経験がないながらも、自分の主の為に、必死に考えを巡らそうとする二体。
そんな愛しき人形を、視界の隅でぼんやりと見ながら、アリスは二体の名前を呟くように呼ぶ。
「……上海、……蓬莱」
ビクッ
レイムとマリサと名付けられた、自立人形の二体は、大きく肩を震わせて反応した。
「……マ、マスター?」
「……上海と蓬莱なんでしょう?」
顔を上げ、二体の人形を見詰めるアリスは、悲痛な表情で、マリサ以上に泣きそうな面持ちであった。
「上海と蓬莱なんでしょう!? 私は貴方達になんて事を……」
何度も、本来の名前を、潤んだ声で呼ぶアリス。その目の前に、膝を着いてアリスの両手を優しく包みながら、二体の人形は告白した。
「マスター……、騙すような事をして……ごめんなさい」
「ごめんなさい! マスターは全然悪くないです、私達が勝手に決めた事何ですから」
「やっぱり……、あなた達は、私の為に、霊夢と魔理沙を演じてくれていたのね」
アリスと行動を特別共にする事の多く、日々研究に明け暮れるアリスを傍らで見ていた〝上海人形〟と〝蓬莱人形〟が 、“心”というモノを手にしたのは、紫が言った様に、アリスの強い願いから起きた、奇跡にも等しいものからだった。
直ぐに二体は、それを言おうとも思ったが、プライドの高いアリスが、偶然の産物に喜ぶとも思わず。また、自立人形を作るとならば、霊夢と魔理沙をモデルにしようとしていた事を知っていたからだった。
そして、一年前に、アリスが自力で自立人形の原理へと到達した時、上海は自身のボディを媒体に作ることを望んだ。
最初は、作業台から退かない上海に対して、訝しんだアリスではあったが、何かを強く訴えるモノを感じたのと、長く慣れ親しんだ上海を媒体にすることは、成功確率を上げることになるのではないかとも思った。
結果は成功であった。
“心”を持ち、流暢に喋ることができ、表情を変え、自由に考え自由に動く事のできる、霊夢そっくりのボディを持った自立人形が生まれたのだ。
――――――上海の記憶を持ったまま。
心優しく、何よりも、主であるアリスの事が大好きな上海は、アリスの喜ぶ顔が見たく、霊夢の形見である赤いリボンをしてみせた。
その時、自分を見て霊夢の名を何度も、何度も呼び、泣き崩れるアリスを見て、上海は〝レイム〟になる事を選んだ。
そして、その光景を見ていた、もう一体の“心”を持った蓬莱人形は、同じくして〝マリサ〟という自立人形としてアリスの傍にいる事を決意したのだった。
全てを告白した上海と蓬莱は、包むように添えていたアリスの手を強く握り、それ以上に強く訴える。
「マスターが気に病む必要はないんです! 私達が望んだ事なんですから」
「大成功ですよ! マスターが作った自立人形は、しっかりと意思を持って行動したんです!」
「あなた達……、私を恨んではいない……の?」
どこまでも、自分の事を想ってくれる上海と蓬莱に対し、アリスは驚嘆の思いで目を見開いて二体を見る。
「感謝こそすれ恨むだなんてとんでもないです、マスターの元に生まれて嬉しいですよ」
「そうです! これからも、そして、いつまでも、マスターの事が大好きですよ」
「あ、あなた……達……」
アリスの瞳には、もはや上海と蓬莱の姿がハッキリと見えなかった。
霊夢と魔理沙という大事な存在を失ってしまったが、それと同等の存在が、自分の傍にはいつも居てくれたのだ。
嬉しくて、申し訳なくて、色々の感情が胸いっぱいになり、アリスは涙に咽んだ。
ぼやけて見えない視界は頼らず、両腕に強く二体の人形を抱き締めながら―――――。
アリスは声を震わせて、二体の耳元で囁く―――――。
「上海……蓬莱……、ありがとう」
* * * * * * * * * * * * * * *
「上手く行ったから良いものの、何もあそこまで言わなくても良かったんじゃないでしょうか、紫様?」
「あら、ああでもしないと、あの娘はいつまで経っても、霊夢と魔理沙の影に縛られて、周りを見ようとしないもの」
「……でも、あの人形さん達は、あんなにアリスさんを想っていますもん。大丈夫ですよ!」
スキマから顔を出し、事の成り行きを見守っていた、八雲の姓を持つ三人は、それぞれ思い思いの意見を述べる。
「橙は優しいな。式神としても立派になったし……私は嬉しいぞ」
「もう、いつまでも子供扱いしないで下さいよ~」
「……藍も相変わらずねぇ。あんま盲目的になって、あの娘みたいな失敗はしないで欲しいわ」
「それを言ったら、紫様も、わざわざ閻魔様の所まで訪ねて、『霊夢と魔理沙の魂はまだ転生しないのですか?』とか、『転生したならば、二人を近しい存在としての生まれにして下さい』とまで頼んだらしいじゃないですか」
「なっ!? 何故、藍がそのような事を知っているのですか!」
「へ~、紫様はやはりお優しいのですねぇ」
アリスを心配し、そして、霊夢と魔理沙の事も案じて、裏で動いていた事を、式神にばらされ驚愕する紫と、無邪気に感心する橙。
「いえ、四季映姫様と会った時に聞いたんですよ、紫様に対しての説教を私が聞くハメになったんですからね……、あぁ、そういえば最後にこう言っていましたよ」
「『貴方の主は少しお節介が過ぎる』だそうですよ」
* * * * * * * * * * * * * * *
それから十年余りの月日が過ぎた。
アリスとレイム、マリサは仲睦まじく、今も魔法の森で暮らしている。
〝レイム〟〝マリサ〟という名を変えようと、アリスは言ったのだが、二体の人形は、気に入っているし、いつまでも二人の存在を感じていたいから、このままの名前で良いと言った。
上海人形レイムと蓬莱人形マリサも、アリスと同じく、霊夢、魔理沙の事が大好きだったのだ。
ちなみに蓬莱人形マリサは、魔理沙の口調はやめた様だ。
理由は『この姿で女の子らしく喋った時のマスターの反応が面白いから』だそうだ。
一緒に暮らしてはいるが、それぞれやりたい事をしていたりもする。
レイムは医学を学ぶ為、週に何回か八意永淋の元へ通い、マリサは新聞社を立ち上げた射命丸文の手伝いをしている。
アリス・マーガトロイドは魔女らしく、今度は“グリモワールオブアリス”の完全制御を目標に研究を重ねていた。
そんな平和な日常の、とある日。
魔法の森では、双子の姉妹が迷子になっていた。
里の子供で、まだ十かそこらの幼い子供が、たった二人で魔法の森に入って来てしまったのだ。
「姉さん、本当にこっちであってるのかよぉ」
「うっさいわねぇ……。昔から私は勘が鋭いのを知ってるでしょう、任せなさいって」
「お腹が空いたんだぜ。そこら辺に生えてるキノコ取って食ったらダメかな?」
「あぁ、それは最終手段にしましょう、今はとにかく先に進む! 日が暮れる前に出口につかないと本当に危ないもの」
「やれやれ……」
双子の姉妹は、出口とは逆に進んでいった。
勘の鋭いという姉は、確かに普段ならば出口へと辿り着けるのだろうが。
まるで何かに“本来行くべき道を変えられている”かの様に、奥へ奥へと進んでいた。
そして、双子の姉妹は、少し先にあるものを発見する―――――。
「おぉ! 家だ! こんな森の奥に家があるぜ!」
「本当ねぇ。そういえば、里に来る人形遣いの魔女が、魔法の森に住んでいるって聞いた事あったわね」
「へぇ~、いつも運悪く、人形劇見逃すからなぁ……、どんな人なんだろな?」
「さぁ、優しい人なら良いんだけどね」
「魔女だからなぁ、取って食われちまうかも……」
「でも、このままでいるよりはマシでしょ。ほら、行くわよ」
姉はそう言うと、妹の手をしっかり握って、森の中にあるに魔女の家に歩いていった――――。
―――――少しして、アリスの耳に、可愛らしいノックの音が聞こえた。
次回もまた見るアリス!
また見るアリス!
絶対また見るアリス!!
誤字報告
>のたうちながら
のたまいながら
また見るアリス!
しかしなんて限定的な対象のタイトルホイホイ
こういうストレートに綺麗な話が好きなんですよ。
でも、書きたくても書けないもんですね。そういうのって。
咲夜さんは吸血鬼化してましたか、レミリアの為に自分の運命をも変える瀟洒なメイド、流石です。
とてもやさしい物語をありがとう(;´д⊂)
そんな事は無かったぜ!!
予想外に良いお話堪能させていただきました。
上海と蓬莱が健気過ぎて生きるのが辛い(棒
いつまでも一緒にいて欲しい三人ですね。
また会えてよかったと思うのが半分、もうあの頃の記憶はないと思うと悲しみが半分。
アリスとアリスの人形達が大好きな私としては嬉しいですw
そして魔理沙と霊夢が転生して戻ってくるとか
咲夜はレミリアの側に残るとか個人的に凄く大好きです。
良い作品をありがとうございました!
お話の内容にも引き込まれたし、露骨に狙った空気をださすに
しかし読者をハッとさせる表現力もあって、本当に上手いなぁと思いました。
タイトルもかっこいいですね。
結末も良く、大変素晴らしかったです!
ありがとうの気持ちを込め、コメ返ししたいと思います。
>6さん
上蓬アリは家族みたいな感じが和みますよね^^
コメント評価ありがとうございました。
>7さん
コメント評価ありがとうございます!
自分で書いていて、上海と蓬莱の良い子っぷりに泣けましたw
次回も是非また見てアリス!
>13さん
楽しんで下さったのなら、これ程嬉しい事はないです!
コメント評価もありがとうございます。
是非是非また見てアリス~^^
>奇声さん
何て勿体無いお言葉( ´艸`)
いつもコメント評価ありがとうございます!!
頑張りますので、また見てアリス!
>21さん
コメント評価ありがとうございます。
確かにいらないかもと思ったのですが、どうしても咲夜さんの事を曖昧にして置けなくて
書いてしまいました。ちゃんと作中でやれば良かったですね。
誤字報告もありがとうございます!
修正させていただきました。
多分、ここで教えてもらわなければ一生間違って使ってたと思うので、良かったです。
>23さん
そういう風になってくれた方がいて下さって嬉しいです!
上手く驚かせる表現できてるか心配だったので……
コメント評価も大変嬉しいです!ありがとうございます!
>椿さん
続き期待して下さって嬉しいですが、この話は此処で終わりだと思います。
後は、ドタバタしながらも、アリス達は普通に幸せな日常を送ると思いますので^^
コメント評価ありがとうござました!また見てアリス!
>32さん
まとまってる感があったのなら良かったです^^
タイトルホイホイですかww確かに女神転生知ってる人にはホイホイかもしれないですねw
コメント評価ありがとうございました!!
>玖爾さん
書くのは大変でしたが、一番思い入れが強い作品なので、そういう風に言って貰えて、泣きそうなぐらい嬉しいです。
良い作品をこれからも書けるか分りませんが……がんばります!
コメント評価ありがとうございました!
>暮森さん
上海と蓬莱みたいな娘がいたら、ムチャクチャ可愛がると思いますw
咲夜さんがいなくなると紅魔館はかなり大変だと思ったのと、やはり吸血鬼化してくれた方が
個人的には嬉しかったので、こういう結末になりました^^
コメント評価ありがとうございます!!
>44さん
タイトルホイホイして下さった方が多くて嬉しいですw
ちょっと内容とギャップがあるのも良いかなぁと思ったので。
コメント評価ありがとうございました!
>49さん
やさしい物語だなんて……そんな風に思われる作品を書けて良かったです!
この話を読んで下さった方が上海と蓬莱を好きになってくれたら嬉しいですね^^
評価は多分入れ忘れだと思ってますwコメントありがとうございました!!
>51さん
後読感が良いなんて言われたのは初めてなので大変嬉しいです!
コメント評価ありがとうございました~!
>52さん
おぉ!実は赤おじさんと黒おじさんと魔人アリスの逆パターンとして。
赤(霊夢)、黒(魔理沙)とアリスという形で思い付いたお話なのです^^
確かにタイトルと冒頭だと暗い感じの話っぽいですからねw
コメント評価ありがとうございました。
上海&蓬莱「52サンイキテー」
>53さん
ガシッ(握手
アリスと人形達が自分も大好きです!
少し、霊夢、魔理沙、咲夜さんの所を気に入らない方もいるかと不安だったのですが
53さんのお言葉で、こういう展開にして良かったと心底思います。
コメント評価ありがとうございました!!
>64さん
さっきから嬉しくて涙腺緩みっぱなしでしたが……64さんのお言葉でトドメを刺されました。
本当に嬉しくて、画面がぼやけて見えます(ノД`;)
今回の話は、初投稿作品よりも前にネタがあった、いつか絶対に書きたかった話なので
こういう評価されると、嬉しくて、嬉しくて。
何かまともなコメント返しじゃなくて申し訳ありません。
コメント評価、本当にありがとうございました!
>71さん
ありがとうございますぅぅぅ!
上海と蓬莱を、上手い役回りにさせてあげる事が出来て良かったです!
タイトルはこの話を書くなら絶対にこのタイトルにしようと思ってたので良かったです^^
コメント評価ありがとうございました!!
>74さん
やはり女神転生思い出す人多いですねwでも、そこからネタ浮かんだ作品なので大正解です!w
でも、それで74さんが読んで下さったのなら、このタイトルにして良かったです!
コメント評価ありがとうございました^^
>78さん
そう思って貰いたい場面で、反応して貰えて凄い嬉しいです^^
どうもハッピーエンド主義なので、結末は幸せにしたくなるんですよねw
コメント評価ありがとうございました!
双子姉妹とアリスの今後を妄想すると胸が熱くなるな。
紫が上海と蓬莱のことを言ったときハッとしました。
優しい作品をありがとうございます。
それにしても……これからはより騒がしくなりそうですな、マーガトロイド邸。
人数的にも性格的にもw
奇跡を起こしてしまうほどに強固な結びつきがとても素敵でした。
これからもアリスには、新たに彼女を取り巻く者たちと一緒に今を歩いてもらいたいものです。
さ、早苗さんはどうなったのでしょうか・・・?
いやぁ先のコメントにある様に読後感がなんとも言えぬ良さでした
が、ホイホイなだけでなく本当に「上手い!」とうなるタイトルであり、内容でありました。
心地よい感動をありがとうございます!
たくさんの優しいコメントに感激しました、ありがとうございます!
>81さん
つ【ハンカチ】
81さんの分まで自分が嬉し泣きしておきます!
コメント評価ありがとうございました。
>83さん
自分で書きながら、上海と蓬莱の優しさに胸打たれてましたw
双子の姉妹とアリスの物語は、それはもう楽しい日々だと思います^^
83さんの中でいっぱい膨らませてくれたら嬉しいです!
コメント評価ありがとうございました。
>86さん
な、何ともったいないお言葉を……!
86さんの心に残るSSを書けた事を、嬉しく誇りに思います。
コメント評価ありがとうございます!!
>90さん
上手く表現したかった所なので、もの凄くそのお言葉は嬉しいです!
コメント評価をして下さった、90さんこそ優しいお方だと思います。ありがとうございました^^
>showheyさん
コメント評価ありがとうございます!
上海と蓬莱もshowheyさんの言葉に、嬉しくて泣いていると思います^^
>vさん
自分のSSに集中して読んで下さったのが分り、本当に嬉しいです。
そうですねw確かに凄い騒がしい事になりそうです!ww
蓬莱と双子とかが騒がしくして、上海がなだめて、アリスが「やれやれ」と呆れてる感じでしょうか……
でも、きっと皆楽しそうに笑ってるんだろうなぁと。
温かいコメントと評価ありがとうございました。
>105さん
素敵なコメントありがとうございます!
自分で書いておいて何ですが、105さんの言う通り、一緒に楽しそうな今後を過ごすアリス達の姿を、いつも考えちゃったりしますねw
この5人の絆がいつまでも続くと良いです^^
コメントが素敵過ぎて、自分のボキャブラリーの無さが辛いです……。
改めてコメント評価ありがとうございました!
>106さん
コメント評価ありがとうございます!
上海と蓬莱は、曲者ばかりの幻想郷でも、かなり良い子な部類に入ると思っておりますw
さ、早苗さんですか!?
早苗さんは個人的には、かなりしぶといと思うので、三柱目の神として活躍してそうなイメージですw
>107さん
そんな……もう、読んでくれただけで本当に嬉しいです!
こうして遅くなってもコメントしてくれる方が居て下さるのは、ありがたいですよ^^
107さんが読み終わって良い気分になれたのでしたら良かったです!
コメント評価ありがとうございました!!
>110さん
ありがとうございます!
良い話と言って下さる方が多く、自分も良い作品が書けたと嬉しくなります。
コメント評価もありがとうございました。
>112さん
つ【ハンカチ】
112さん以上に嬉しくて自分が泣いております!
コメント評価ありがとうございましたぁぁぁ(。≧Д≦。)!!
>114さん
いえいえ!タイトルホイホイなのは自分でも自覚しておりますのでw
こうして、読んで下さり、コメント評価いただけただけで、大変嬉しいです!
もう、何と言ったらいいのか……本当に優しく、励ましになるコメントで、どう「ありがとう」を返せば伝わるか悩みます。
上げてから大分経つのに、こうしてコメント評価をして下さり、本当にありがとうございました!!
皆、健気で優しいなぁ。
この後にあるだろうドタバタの日々を想像すると心温まります
素晴らしき優しいお話でした
その後のドタバタの日常を想像すると、ちょっと悲しくもありそれ以上に楽しいですね。
お嬢様もカリスマー