Coolier - 新生・東方創想話

初夏の流星

2010/06/20 16:52:14
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「霊夢ー、ほら、起きなさいよ」


目が覚めたら、アリスの顔が目の前にあった。
少し渋い顔をしている。


「ほら、早く起きて。折角作ったスープが冷めちゃうでしょ?」


ああそうか、なかなか起きないから怒っているのか。
それを理解しておいて、瞼はシャッターを下ろす。今日は休業ですね残念無念また来週。
あの気持ちの良いまどろみに帰りたい。その欲求は尽きることなく。


「寝るなって言ってるでしょ。起きないなら今日の朝食は抜きよ?」


アリスの言葉は、右耳から入って左耳から出て行った。
何を言っても言われても、抗えないものは確かに存在するのだ。
というか、寝る以外のことがどうでも良かった。


「起きなさいってば。あなたが食べたいって言ったから、わざわざ和風のスープにしたのよ?」


アリスがなにか言っている気がする。
ああ、気持ちいい。二度寝最高。堕落万歳。
アリスの足音が聞こえる。諦めたのだろうか。
おやすみアリス。また明日。


………………

…………

……



「うきゃあぁあ!!?」


私は、私の声で目が覚めた。
服に、背中に突然、とても冷たいものを入れられた。
それがいまもどんどんと、お尻に向かって滑っていく。
うつ伏せに寝ていたのが仇になったというのか。


文字通り飛び上がってしまい、すぐさま背中に入った冷たい異物を取り除きにかかった。
ソレを握った時、その冷たさによりも滑り具合で落としそうになる。
なんとか取りだして見てみると、それは氷の塊だった。


目の前のアリスは、どこ吹く風という顔でこちらを見ている。
あまりにも表情が普段通り過ぎて、一瞬アリスが犯人だと思えなかった。


「はい、これで目が覚めたでしょ?折角起き上がったんだから、もう横になるんじゃないわよ」


アリスの言葉でようやく全てを理解した私は、「なにすんのよ!」と怒鳴りながら氷を投げつけた。
氷はアリスには当たらず、アリスのそばに立つ柱に当たり粉々に砕ける。
ああもう、こんな目覚めがあっていいものだろうか。
アリスの蛮行に腹を立てつつ、ズカズカとわざと足音を立てて居間へと向かった。


卓袱台に並ぶ食事を見たとたん、全ての苛立ちは吹き飛んでしまった。
綺麗に盛られたトマトとレタスのサラダ。
湯気を立ち上らせる和風スープのオニオンの香り。
メインのサーモンのムニエルがピンク色に輝いていた。
そして、日本の食卓の最終兵器、白米。
白銀の粒がこちらへと語りかけてくる。食べて、僕を食べてと。


先ほどまで眠気以外を感じていなかった体が、今度は食欲に支配された。
三大欲求万歳。

寝起きは食欲が沸かない?食べ物が喉を通らない?
そんな事は知らないね。これが博麗の巫女の強靭で神聖な肉体の為せるわざ。


アリスはすでに向かいに座って、自分の分のスープをよそっていた。
食欲は沸いても、やはり寝起きは寝起き。
多少足元をふらつかせながら、なんとか座布団の上に着陸する。


「さぁ、食べましょうか。寝起きだけど大丈夫?」
「……素晴らしい食卓の彩りに、食欲も目を覚ましたわ」
「問題ないわね。じゃあ、いただきます」
「いただきます」


二人で手を合わせて感謝を述べる。
神様、アリスの手料理ごっつあんです。
唸り声をあげ始めた胃袋に、早速和風スープが流し込まれた。
柔らかいオニオンが喉を通るたびに幸せを感じる。この世にこんな味があったとは。

次に、トマトとレタスのサラダに狙いを定める。
白いソースに白い粉がかかっていた。香りでは判別できない。


「アリス、このソースと粉はなに?」
「ソースはニンニクに塩、胡椒とレモン汁にオリーブオイルで作ったホワイトドレッシング。粉はパルメザンチーズよ。美味しいから食べてごらんなさいな」


あまり洋風の食事に馴染みの無い私は、少しためらいつつも口の中に入れた。
レタスと濃厚なソースが口の中で混ざり、そこにフレッシュなトマトの味わいが融け込む。
さらにチーズが、トマトのジューシーな部分に絡みつき、何とも言えない味わいだ。
チーズがトマトを、トマトがチーズを引きたてている。
いうなれば味噌汁に対する白米。煮魚に対する白米。肉じゃがに対する白米。
これが味の調和と言うものだろう、そうに違いない。
それにしても白米万能だな。


そして、メインのムニエルに目をやった。
少し黄色い、緑やらピンクやら白やらの欠片が沢山混じったソースがかけられている。
そしてこの、鼻に流れ込む酸っぱい匂い。


「……アリス、このソースってなに」
「ムニエルのは、タルタルソースよ」
「タルタルソースって、あの、マヨネーズが入ってる?」
「そうね。マヨネーズが基本になっているわ」


マヨネーズが入っていると聞いたとたん、食欲が半減してしまった。
何を隠そう、私はマヨネーズが大嫌いなのだ。
あんな酸っぱいだけでネットリして口の中を暴れまわるソースの何が良いのだろうか。
あれを口にすると例外なく吐き気に襲われるのだ。

私のしかめっ面を見てアリスも気がついたのだろう。


「霊夢、せっかく作ったのだから、せめて一口食べてみてくれないかしら」
「……うーん、まぁ、確かにそうよね……じゃあ一口だけ」


渋々と言った感じで承諾すると、アリスが少しだけ微笑んだ。
アリスの笑顔は貴重なので、これは眼福。
アリスから、にっくきタルタルソースへと視線を移す。
タルタルよ。貴様の元がマヨネーズでさえなければわかりあう道もあっただろうに。

意を決して、ソースのかかった部分を口に運ぶ。
パクリと食べると、案の定酸味の聞いたネットリとしたソースが口の中に溢れかえった。
しかし、苦も無く飲み込んでしまった。あまり噛んでいないのに。
そして、気がついたら二切れ目を口の中に入れていた。
なんだこれは。食べれるはずが無いのだこんなマヨマヨしたソース。
でも、思わず食べてしまった。
癖になると言うか、いったん味わうと引きずり込まれる酸味と言うか。
例えるなら、友人へのお茶受けに出した湿気った煎餅を自分も食べていて、フト気がついたら全部一人で食べてしまったという感じだろうか。
マヨネーズからタルタルソースへと進化する過程で加えられた、さまざまな薬味や野菜のおかげかもしれない。


むしゃむしゃと口に運んでいると、アリスがクスリと笑った気がした。そんな声が聞こえたのだ。
顔をあげると、アリスはいつも通りの冷めた表情でサラダをモグモグと食べていた。


「……アリスは食べてるときも上品なのねー」
「そういう霊夢はハムスターみたいで可愛いわよ」


しまった、一度に詰め込み過ぎた。
クソッ、美味しすぎるタルタルソースがいけないのだ。なぜよりによってムニエルと相性が抜群なのだ。
今度はアリスがハッキリと笑った。
ここで笑顔を見れても全く嬉しくない。むしろ恥ずかしいだけだった。


気を取り直して茶碗を手に取る。
みずみずしい白米が輝いていて、まるで宝石のようだ。
それを見ただけで我慢できなくなり、茶碗のふちに口をつけて白米を流し込んだ。
がっついた食べ方が少々下品だが、こんな玉の肌の白米に誘惑されたら全力で相手をしてやらねば失礼だろう。
いくらでも食べられる!ムニエルのしょっぱさとソースの酸味が白米と融合する!
うわあああああ、お腹が空いていく!食べれば食べるほど、もっと食べたくなる!


「美味い!!!」
「そりゃよござんした」
「味に目覚めた!!!」
「作った甲斐があったわ」


淡泊な反応が返されるが、気にしない。
だって美味しいんだもの。美味しいものに美味しい以外の評価はつけられない。
なんだかんだでアリスも嬉しいのか、口元が少し緩んでいた。


美味しい美味しい朝食は、私のおかわり記録を大幅に塗り替えて終了した。





~~~~~~~~~~




ほんのりと風が吹いている。
五月もまだ半ばと言うこともあり、気温も高くも無く低くも無く。
なんとも過ごしやすい日だった。

風で木の葉がコロコロと境内を転がる。
それを追い掛けて箒で捕まえ、落ち葉の溜まり場へと連れ去った。
さっきからそれの繰り返し。よくもまぁ飽きずに毎日続けられるものだと自分を褒めてやりたいものだ。
ちらりと母屋の縁側をみると、アリスが縫物をしていた。
なんでも、新しい人形に着せる洋服を作っているとかなんとか。
私が用意した冷たい緑茶を時たま啜りながら、せっせと指を動かしていた。
それを見ていると、私もしっかりやらねばと気が引き締まる。
あくびや吐き気も見ていたら伝染するが、集中力や真面目な心も伝染するのだろうか。

境内を見回す。単独で転がる落ち葉の姿はすでになく、後は溜まった落ち葉をチリトリに収納し、捨てに行くだけとなっていた。
もうそろそろ終わりそうだ。


「アリスー!こっちはもうすぐ終わるわー!」
「こっちもあと少しよ」


ならば、この後はアリスと取りとめのない話でもすることにしよう。
そんなことを決めながら、チリトリに落ち葉を詰めた。
結構な量があったが、運よく一度で全てが入った。
それを母屋の裏へと持っていく。
裏には傾斜のキツい部分があり、崖のようにも見えた。落ちると痛そうだ。
神社が高台にあって唯一良い部分が、落ち葉の捨て場所に困らないと言うことだろう。
もしも傾斜が低かったら、落ち葉が蟻地獄の中心へと滑り下りてくるような事態になっていたかもしれない。

中身を捨て去り、掃除用具を倉庫へと戻しに行った。
全てを終えて縁側に戻ってみると、アリスは一人でぼーっとしているではないか。


「終わったの?」
「たった今ね」


示し合わせたかのようにぴったりだった。
私はアリスの隣に腰かける。
後で飲もうと置いてあった自分専用の湯呑を手に取り、一口飲んだ。
うん、まだ冷たい。


「掃除中に、人形にお風呂の用意と買い出しを命じて置いたわ」
「あら、悪いわね」
「別に、泊めてもらっているのはこっちよ」


なんて気がきく娘だろうか。
いつか魔界でツンツンしていた子供と同一人物とは思えない。


「すぐ終わると思ったけど、時間かかったわね」


アリスがそんなことを言い出す。
わかってないな、アリスは。博麗の巫女の仕事の辛さを。


「ここの境内はあんたの想像以上に広いのよ。しかも、敷石の隙間に落ち葉がじゃんじゃん詰まるの。掘り出すのも一苦労だわ」
「確かに、掃いている時間より掘っている時間の方が長かったわね」
「そうでしょう!?巫女の仕事も楽じゃないのよ!」
「異変が起きなきゃこの程度とは、楽ねぇ」
「むぅ」


アリスはさらりと言った。
この辛さがわからないとは、やはりアリスはまだまだだ。
これに加えて、各種神事に異変解決、結界の修復。
博麗の巫女は多忙なのだ!

しかし、アリスにそう言いきっても軽く論破されそうで怖いので、追及はしないでおいた。


「そういえば、今日も泊るんだっけ?」
「そうね。今夜も観測したいから」


とりあえず話題を変えておく。
アリスは蒼い空を見ながら答えた。


アリスは昨日から神社に泊っている。
なんでも流星の観測をしたいとかで、霧の立ち込めた森から出てきたらしい。
しかし、そろそろ来るということはわかっても、何日の夜に来るかまではわかっていなかった。
そういうことで、高台にあって観測も行いやすく、気心の知れた友人(アリス談)がいる神社に白羽の矢が立ったということだ。

こちらとしては、なんだかんだと家事までしてもらえるうえに、話し相手までしてもらえていいことづくめである。
一人はつまらないから苦手なのだ。


「ところで、流星なんて魔法のなんの役に立つのよ」
「占星術っていってね、星に関連した占いがあるのよ。それ自体は魔術と言うよりも科学の部類なんだけど、星に関連した魔術は多いから後学のためにも勉強して試したいなって」
「それが人形に関係あるの?」
「何が役に立つかわからない世界なのよ」
「そういうもん?」
「そういうもん」


昨日から話していてわかったのだが、アリスは興味を持ったことを何でも試すようだ。
アリスはプリンを持参してきたので、私が冗談交じりに「プリンにお醤油を入れて混ぜるとウニの味になる」と教えたら、何のためらいも無くその場で試した。
「意外とイケるわねこれ」と、本人からの評価は悪くは無かったが、適当な事を言ったら言ったこちらが大変な目に合わされるなと思った。魔女からの報復とか、すごく怖い。


「で、今日は来そう?」


アリスは天を見上げたままだった。
昼間に見ても星なんて見えないだろに。


「多分、今夜だとは思う。来なかったらまた泊めてね」
「毎食アリスが作るのよ」
「わかっているわ、そういう条件だものね」


アリスはこちらを見て言った。
昨晩から美味しい食事を用意して貰って、役得としか思えない。
食べすぎて太ってしまいそうだ。


「アリスのご飯は美味しいからつい食べすぎて、このままだと肥え太っちゃうわ」
「丸丸と太った巫女ねぇ、色々と美味しそうじゃない」
「あら怖い。アリスが人肉を食べるだなんて知らなかったわ」
「いやね、霊夢があまりにも美味しそうだから言ってみただけよ」


まったく、この娘はどこまでが本気か冗談か、判断が難しい。
おそらく人肉は食してないだろうが、からかうのはやめていただきたいものだ。
私はからかうのは好きだが、からかわれるのは好きではない。


「本当に怖いわぁ。わるーい魔女が私を美味しく食べようとしているに違いないわ」
「そうねぇ、今晩あたりが食べごろかしら?食事に薬が仕込まれてないか注意することね」
「そんなの気にしないわよ。ていうか全部食べちゃうわよ」
「あら、食べられてもいいの?」
「アリスに食べられるのなら悪くないかなーなんて」
「何を心にもないことを」


他愛もないやり取りに、笑顔が咲く。
アリスってこんなに笑うんだ。そんなことを思った。
昨日から、アリスの新しい一面を次々と発見出来て面白い。
ムカデを見て泣きだした時は流石に本気で焦ったが。


「……あら、もう飲んじゃったわ」
「じゃあ代わりのを用意するから、ちょっと待ってて」
「それも代わりにやるわよ」
「いいのよ。本当にやることが無くなっちゃう」


さり気なく、巫女は忙しい説を自分で否定してしまったが別にいいじゃないか。
アリスのご飯で美味しい美味しいと唸らされているのだから、せめてお茶でアリスを美味しいと唸らせてやるのだ。
やられっぱなしは性に合わない。


「じゃあ、お言葉に甘えるわね」
「そうしなさいな。一度淹れてから冷やすから、少し時間かかるけど」
「大丈夫、それくらい待ってるわ。妖怪は気が長いからね」


アリスから湯呑を受け取り、とびきり美味しい冷茶を淹れてやろうと思った。
普段使わない高級茶葉を引っ張り出し、丁寧に淹れて冷やす。
工夫は足りないだろうが、そこは思いやりとかなんとかでカバーだ。大丈夫、私にもひとかけらくらい思いやりは残っているはずだ。

氷で冷やした緑茶を手に、意気揚々と縁側に戻った。
そしたら、アリスは縁側で横になっていた。
どうしたんだと顔をのぞくと、人形のような綺麗な顔が寝息を立てていた。
そういえば、昨日はいつまで起きていたのだろうか。
先に寝てしまったからわからないが、もしかしたら一晩中流星を待っていたのかもしれない。
いやでも、妖怪に睡眠は必要ないはずだ。

一体どういうことだと考えていると、一陣の風が通り過ぎた。
肌寒い春も終わりかけの、五月の風。
ああ、犯人はこいつか。
こんな気持ちのいいものに晒され続けたら、そりゃアリスと言えども睡魔に堕ちるのも無理は無い。
眠らなくてもいいとはいえ、疲れはあるだろうし。

アリスのそばに湯呑を置いた。
アリスの分と、私の分。
ああ、私もアリスに続こう。
お茶は、あとでアリスと温いのを飲むことにしよう。


私はアリスの柔らかいお腹に頭を乗せる。
いや、柔らかすぎるでしょう。なんだこの高級感は。
この弾力性を、少しでもいいから我が家の枕に分けてほしいものだ。

感触に感動しているうちに、あっという間に眠気がやってきた。
人間の三大欲求はやはり強い。
性欲は別に今は感じてないし置いといて、食欲は完全に満たされた。
あとはもう眠るだけではないだろうか。

極上の枕の感触を楽しみつつ、私は幸せを噛みしめながら意識を手放した。
風は眠る瞬間まで、私とアリスを撫で続けてくれていた。



寝返りを打ってアリスから落ちた私が、湯呑をひっくり返して二人揃って飛び起きたのは、夕方になってからのことだった。





~~~~~~~~~~




「だから、ごめんってば」
「だから、怒ってないわ」


ムスリとしたあからさまに機嫌の悪い顔でアリスは服を脱いでいる。
どう見ても怒っているじゃないか。


「どう見ても怒っているじゃないの」
「忘れようと努力しているのに、これ以上その話をするのなら本気で怒るけど?」
「ごめんなさい」


脅しから謝るまで僅か0.2秒。もはや脊髄反射である。
謝ってから、アリスの本気を見れるまたとないチャンスを逃したのではないかと一瞬後悔したが、アリスの冷たい顔を見てそれ以上の行動はやめておいた。
いくらなんでも命は惜しい。

私とアリスは共に風呂場に来ていた。
ビシャビシャになってしまい体中が凍えてしまったので、すぐさま二人で湯に浸かりに来たのだ。


「人形に命じておいて正解だったわ」


裸になったアリスはそんなことを言う。


「いやはや面目ない」
「本当にね」


流石に今回は物言いがかなり冷ややかだった。
いや、自業自得だから仕方ないのだけど。


私も服を脱ぎ終わり、狭い脱衣所からちょっと広い浴室へと移動した。
母屋の浴室は、一般の家庭よりは広めに作ってあった。
浴槽には二人までなら入れるし、体も三人までなら同時に洗える。
のびのびと風呂に入るのが好きな私は、この浴室がさり気ない自慢でもあった。


「思ったより広いわよね、この浴室」


早速アリスが反応した。
昨日は別々に入ったから、こうして感慨深い感想を聞くことはできなかったが、改めて言われると気分が良い。


「そうでしょう。これなら二人でも余裕で入れるわ」


言いながら、浴槽に溜まったお湯を桶ですくい、頭から被った。
ちょっと熱めのお湯に、冷えた全身が歓喜の声を上げる。


「~~~~~っくはぁ!きもちぃ!」


手で顔を拭いてからアリスをみると、真似してお湯を被るところだった。
しかし、なかなか動かない。
柄にもなく慎重……もといビビっているのだろうか。
風呂桶を持つ手がゆらりゆらりと揺れている。
見ていてなんかもどかしい。確かに熱い湯を被る時はちょっとドキドキするものだが。

私がさきに待ちきれなくなり、とりあえず風呂桶を持つ右手を引っ張って湯を流させた。


「あ、ちょ、霊……ひゃああぁ!?」


素っ頓狂な声をあげてアリスは体をビクリと跳ねさせる。
頭からつま先へと、湯がアリスを包み込んだ。


「~~~~っっ…………これ、思ったより良いわね」
「さっきまでビクついていたのはどこの誰だか」
「あ、やっぱりばれてた?」


そんなことを言って、二人で笑い合った。


「なんか、ちょっとおばさん臭いわね」
「そうね。霊夢はともかく、私には年なんて関係ないのに」
「心は年食ってるんじゃないのかしら?」
「なにを。私はまだ心も若いわよ!」


言い合いながら、もう一杯湯を用意して頭を洗い始めた。
ここにはシャワーなるものは無いので、いちいち頭から被らなければならない。
折角のお湯が少なくなるのも嫌なので、アリスには「頭から体まで全部洗ってから一度に流しなさい」と念を押しておいた。


「アリスー」
「なに?」
「背中流してあげようか?」
「なんとなく嫌」
「なんでよ」
「また胸揉まれるの嫌だし」
「うぐっ」


しまった。昨日揉んでしまったことの皺寄せがここで来るなんて。
いやだって、私にはないふくらみがあれだけ自己主張してればそりゃ揉みますよね奥さん。
確かにアリスのもそこまで大きいとは言えないけど、私よりはるかにあるわけで。
そうすると、こう、大きさで感触が変わるのかとかちょっと気になるわけで。
実際マシュマロのような、夢のような柔らかさがそこに秘められていたわけで。
もっと揉みたいわけで。


「私がそんなことをすると思う?」
「黙りなさい色情巫女」
「うわぁ傷つくわ。アリスにこんな酷いこと言われるなんて……」
「泣き落としも褒め殺しも効かないわよ」
「ケチ」
「ケチで結構」


駄目だ、聞く耳持たないとはこのことだ。
仕方ない、湯船に浸かった時に襲おう。霊力やら何やらで動きを縛れば揉み放題だ。
そんな危ないことを考えているうちに、体は泡だらけになっていた。
仕上げとばかりに頭から湯を被る。
一度では落ち切らないので三回くらいは被る。


これでようやく湯船に浸かれる。
ああ楽しみだ。二重の意味で。


流し終わった時には、アリスは立ちあがっていた。
湯船にゆっくりと足をつける。
浴槽に入るときのあの快感は、アリスの冷たい顔も溶かしているのか気になったが、この位置からでは確認できない。
だが、アリスの口から声にならない声が出ていたのは間違いなかった。


アリスが肩まで浸かったのを見て、私も浴槽に向かった。
アリスのまったりとした表情と、暖かい湯気が期待を膨らませる。
つま先を表面に浸した瞬間、全身にブルリと震えが走った。


ゆっくりと右足を沈めていく。沈め終えたら左足。
暴力的なまでの暖かさが早く早くと行動を急かす。
腰をおろし、一気に肩まで湯船に浸かる。
浴槽からお湯が溢れ、豪快な水音を立てた。


「――――っっあ゛あ゛~~~生き返るわ~~~」
「やっぱりおばさんじゃないの」
「うるさいわねぇ、いいじゃない気持ちのいいものは気持ちいいで」
「確かにそうね。あー、きもちぃわー」


気持ちいい気持ちいいと、まるでオウムのように同じ感想を吐き出す。
だって、それ以外に良い表現が見つからないのだもの。
アリスも流石に完全にリラックスモードだった。
目は薄く閉じたまま、体育座りのような格好でくつろいでいる。
流石に二人入ると足までは伸ばせない。

しかしこれはチャンスだと思い、こっそりこっそりと二つのふくらみに手を伸ばした。
私の持たない、あの夢のような感触をもう一度。
だがその動きは悟られていたらしく、両手首を掴まれて止められた。


「うげっ、ばれてた」
「そりゃいくらなんでも警戒するわよ」
「アリスあんた、薄目を開けてたのね!ずるい!」
「賢いと言ってくれないかしら」


悔しがる私を見てアリスはニヤニヤといやらしく笑った。
そして、右手で私の両手を一つかみにすると、左手で私の胸に手を這わせてきた。


「え、ちょ、ま!なにすんのよ!」
「あなたばっかり触って私が触っちゃ駄目ってのもないんじゃない?それにしても本当にちっちゃいわねー」
「うるさいわよ!わざわざ言うんじゃない!!」


ああもう、まじまじと観察して!恥ずかしいと言うより屈辱的!ああムカツク!


「そっちがその気ならこうしてやるわよ!!」
「あ、ちょ、わぁ!?」


掴んでいた手を振りほどき、アリスの胸にダイブした。
アリスはあまりの行動に抵抗できていない。


「や、やめなさい!それならこうよ!」
「いたいいたいいたい!!乱暴に揉まないでよこら!」


そこから先はもう酷かった。揉んで触ってのセクハラ合戦。
後に残ったのは猛烈な疲労とやるせなさだけだったのは言うまでも無い。





~~~~~~~~~~





「…………疲れた」
「まったくね」


縁側で柱にぐったりともたれかかる私とアリス。
風呂での戦争で両陣営の体力は尽き、和平交渉にて平和が戻った。
私から仕掛けた戦争を恨みっこなしで水に流せたのは大きい。良い揉み放題だった。
色々と怖いので、もちろんそんなことは口には出さない。


「あー、いつの間にかもう真っ暗ね」
「そうね。なんだかんだで半刻くらいは入っていたのかしら」


空にはすでに星が煌めき、三日月が昇っていた。
今日は俗に言う満天の星空というやつだ。普段よりもはるかに星の数が多い。
今にも落ちてきそうだ。


アリスはぐったりとした動きで人形を操っている……らしい。
私にはアリスはただもたれかかっているようにしか見えないが、境内の石畳の上では複数の人形が観測機をいじっている。
一体どうやって動かしているのか興味はあるが、多分一日で忘れることだし別にいいかと思って訊きはしなかった。


「……星、綺麗ねぇ」
「本当ね。今にも落ちてきそう」


アリスが私と同じことを考えていたことが、少し嬉しかった。


「なにニヤついてるのよ」
「別に?」


私はすぐに感情を顔に出す。
といっても、自分でそう思っているだけで、実際はアリスくらいにしか表情の変化を見破られてはいないのだが。
むしろ他の人妖には、「霊夢って結構顔に出にくい」などと言われている始末。
でも、なんかこう、見抜かれると負けなような気がするじゃないか。
もちろん普段はそんなこと考えてもいないのだが、昨日からなにかとアリスに見破られっぱなしなのは悔しい。
こっちは全くアリスの感情の変化を見抜けないと言うのに。


「……にしても本当、霊夢はわかりやすいわね」
「なにがよ」
「顔に出やすいっていうのかしら」
「こう見えてもポーカーフェイスで通っているんだけど?」


結構真剣に返した。なぜ見破られるかわからないことの苛立ちをぶつけたとも言える。
アリスは普段通りに、軽い口調で言った。


「だって、霊夢の表情って大体私と一緒なんだもの」

「―――へ?」


間抜けな声が出た。
アリスは真顔でこちらを見てペラペラと語りだす。


「霊夢と冗談を言い合っているときは霊夢と同じくらいには楽しんでいるし、薄い胸っていうものにも少し興味はあったから揉ませる代わりに心ゆくまで揉んでやったわ」
「嫌がってたじゃないの。もしかしてあれ演技だったの?」
「だって、自分から揉みたいだなんて言えなかったし」


なにそれ。アリスちょっと可愛いじゃないの。


「お風呂は楽しかったし、湯船に浸かった時はただただ気持ちよかった。霊夢と同じようなゆるーい顔をしていたのかもね」


ああ、やっぱりあの時は先に湯船に入っておくべきだった。
その表情をネタにからかってやれたのに。


「そして、星を見たらその美しさで目が輝いた。全部私と同じ表情よ」


アリスはそう言ってほほ笑んだ。
しかし、わからない。


「なんで自分の表情ってのがわかるのよ。ずっと鏡で顔を見ているわけでもあるまいし」
「そうよ」
「……え?」
「人形の表情を作るのに、自分の顔を参考にしたのよ。喜怒哀楽全部見るために一日中自分の顔を見て居たこともあったわ」
「またそんな面倒くさいことを」
「だって、せっかく作ってあげるんだから、妥協はしたくないわ」


ああもう、そうか。納得した。
アリスは私と似ているんだ。

感動するポイントも、気になってしまうことも、表情も。
だからアリスには全部見抜かれてしまうんだ。
でも、アリスに見抜けるということは私にも見抜けるということではないだろうか。


「観察して、今度は私がアリスの感情を読んでやるわ」
「いやね、読めるようになるまで一緒に居るつもり?」
「私はそれでも良いのだけれど?ご飯美味しいし、楽だし」
「私は魔法の研究があるから遠慮させてもらうわ」


笑いながら言葉を交わす。
でも、ちょっとさびしかった。
この星空では、今日にでも流星は空を駆けるだろう。
楽しい時間の終わりというものは、一概に後ろ髪を引かせる。


「―――でも、また今度泊りに来て良いかしら?」

「え?」


思いがけない言葉だった。
思わず訊き返してしまうほどに。


「霊夢は、楽しくなかった?」


アリスは静かに聞いた。
私は、正直に自分の気持ちを話す。


「……楽しかったわよ」
「どれくらい?」


ああもう、改めて訊かれると恥ずかしい。
顔が赤くなっているだろうが、月明かり程度ではわからないだろう。
夜であることに感謝した。


「すごくよ」
「すごく?」
「そう、すごくすごく楽しかった」
「私も、霊夢が感じたくらい楽しかったわ」


ああもう、またそんなことを。
こっちが恥ずかしさで参ってしまうではないか。
チラリとみると、アリスはうつむいていた。
なんだ、一丁前に恥ずかしがっているのか。
……わたしと同じ程度には。


ああ、他人ってこんなに近かったっけ?
心って、手を伸ばせば届くんだっけ?


「―――ありがと、アリス」


気がついたら、感謝していた。
来てくれて、ありがとう。
美味しいご飯を、ありがとう。
楽しい時間を、ありがとう。


「―――ありがとう、霊夢」


アリスが私と同じことを感謝している。
そう想うだけで、心がぽっと暖かくなった。
何の気なしに空を見上げる。
すると、一つの星が空を駆けた。


「あっ」
「えっ、何?」


アリスも釣られて空を見る。
そして、もう一つ星が流れ落ちた。


「あっ、流星」
「アリス、人形動かさないと」
「そうね、今観測機を動かすわ」


アリスは観測機という名の魔法陣を、魔法の糸と人形を使って起動させた。
ほんのりと石畳で発光する魔法陣。
それを囲む四体の人形。
流れる星。
隣に居るアリス。


ああ、なんて素敵な私の一日。



「アリス」
「なに?」


流星を見上げながら、私はアリスへと心を開いた。
誰にも見せたこと無い、博麗霊夢の本心を見せた。



「また、すぐに遊びに来て。一人は寂しいの」


アリスの方を見て居ないから、どんな表情をしているのかはわからない。
でも、アリスは私の手を握って、言ってくれた。


「……ん。わかったわ。またすぐに、遊びに来るわね」
「その時は、私の手料理を御馳走するわよ」
「楽しみにしてるわ」


重ね合った手のひらから、アリスの体温が流れ込んできた。
それは、私の心を温める。
その温度が、私の適温。

私は、今、一人じゃない。



輝く流星の雨が、なんとなく、祝福してくれているように見えた。





~~~~~~~~~~





「じゃあ、帰るわね」
「もっといればいいのに」


翌日、言っていた通りにアリスは帰ることになった。
名残惜しそうに言うと、アリスは苦笑する


「研究が終わったらすぐに来るわよ」
「楽しみにしてるわ」
「……ほんと、びっくりするほど甘えん坊ね。知らなかったわ」
「私は自分に正直に生きてるだけよ」


堂々と言うと、アリスはさらに苦笑した。
困っているのに楽しい。そんな表情だ。

相変わらずその表情は変化が少ない。
でも今なら、少しは読みとれている気がする。


「それじゃあ、またね」


―――またね
その一言が、まるで次の約束のようだった。


「……うん、またね」


そしてアリスは鳥居をくぐり、空へと飛び立った。
今日も快晴でよかった。そんなことを思った。

アリスは一度も振り返らずに、段々と小さくなり、やがて見えなくなった。
ここから魔法の森までなら、そう遠くは無い。

いつでも会いに来てくれる。
そんな安心感があった。



でも、もし研究が長引いたりでなかなか来てくれなかったら。


その時は、いつでも会いに行ってやろう。
アリスの驚く顔が楽しみだ。



今日からまた寂しい一人暮らし。
遊びに来る人妖は沢山いるだろうが、そのどいつも油断ならない珍客ばかり。
心を休める暇も余裕もあったもんじゃない。


まずは掃き掃除から始めよう。
そう思って、私は掃除道具を求めて倉庫へ向けて歩き出した。



嗚呼、早くまた来ないかな。

すでに私の頭の中は、次の約束の日のことでいっぱいだった。





FIN
「レイアリの日常」というリクエスト貰ったので思い通りに書いてみました。
女友達というか、親友同士っぽく書いたつもりだけど、これ霊夢落ちてません?落ちてますよね?←

山なし落ちなしなので、楽しんでもらえるか少々不安です。
不安なので、無駄に糖分入れてみました。やりすぎたかもしれないです。

そんな感じで、今回も読んでいただきありがとうございました。


トマトとモッツアレラチーズのカプレーゼは至高。

*毎度恒例誤字修正を行いました。
ほむら
http://magatoronlabo.web.fc2.com/index.html
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コメント



0.3600簡易評価
6.100名前が無い程度の能力削除
やっべぇ。霊夢さん可愛すぎます。
お風呂のシーンをより事細かに要求する!
9.90コチドリ削除
アリスが作った料理を一緒に食べる。
アリスのお腹を枕に一緒にお昼寝する。
アリスと一緒にお風呂に入り、あまつさえその胸をこねくりまわす。

博麗の巫女は、如何に己が特別な存在か理解しているのだろうか。
17.100名前が無い程度の能力削除
霊夢が可愛すぎるwww  アリスにぞっこんですねwwww


そしてこのSSを読むとお腹がすきそうになるな  てかお腹がすいた!
20.100奇声を発する(ry in レイアリLOVE!削除
レイアリ良いよ!!!レイアリ!!!!
最近レイアリが増えてきてマジで嬉しい!!!!
お風呂シーン詳しく!そしてもっと広がれレイアリの輪!!
23.100あぶぶ削除
アリスは料理上手なんだ。
そんなイメージが確かにあるなあ。
この霊夢は・・・ツンデレである事が間違いない。
アリスが大好きなんでしょうね
27.100名前が無い程度の能力削除
なんという親友件恋人件夫婦なレイアリ
32.100名前が無い程度の能力削除
山なし落ちなしでもレイアリというだけで本当に大満足です
35.100名前が無い程度の能力削除
ああもう甘すぎる
なにこの可愛い二人距離感がいいなぁ
47.100名前が無い程度の能力削除
コメントを書こうと思ったら、コメント欄に私がいっぱいいた。

とりあえず白米の万能さに嫉妬。
私は博麗神社の風呂桶になりたい。
48.90名前が無い程度の能力削除
アリスかわいい
52.100名前が無い程度の能力削除
『またね』っていい言葉ですよね。癒されました
素敵な関係をありがとうございます
59.100名前が無い程度の能力削除
なんという霊夢とアリスのバカップルっぷり・・・・
もう結婚しちゃえばいいのにー
60.100名前が無い程度の能力削除
構わん、続けたまえ


お願い続けてぇぇぇえ
61.100mthy削除
なんかもう、最高でした。この雰囲気、いいなぁ。
すばらしいSSをありがとうございました。

あら捜しみたいで申し訳ないですが、誤字報告を。
>>私とアリスは共に風呂場に来ていた。
>>ビシャビシャになってしまい体中が凍えてしまったので、すぐさま二人で湯に浸かりに来たのだ。
>>「人形に銘じておいて正解だったわ」
銘じて→命じて?
>>のびのびと風呂に入るのが好きな霊夢は、この浴室がさり気ない自慢でもあった。
ここが三人称(?)に感じました。タグに「一人称」とあったので、一応報告させていただきます。もし間違いでなかったなら、すみません。
64.無評価ほむら削除
久しぶりにコメント返しなど。
読んでいただきありがとうございます。

>6様
霊夢は可愛い生き物だと思うんです。
こう、懐いたら黙って後をついてくるみたいな。
見せられないよ!!

>コチドリ様
霊夢もまた、特別な存在なのです。ハクレイオリジナル。

>17様
霊夢は惚れた相手には尽くすタイプ(キリッ
娼婦風スパゲティーをどうぞ。

>奇声様
今回もようこそいらっしゃいました。
無いなら書くしかないじゃない……みんなもっと書きましょうよレイアリ←
お風呂は秋らめな!!

>あぶぶ様
どうも料理上手なイメージがあります。手が起用だからですかねー。
霊夢はツンデレ……なのか……?完全に懐いてる気がします←

>27様
もう結婚しちゃえよって感じですねw

>32様
あなたの思考パターンが私とまるっきり同じな件について

>35様
一応【親友】くらいの関係を書こうと思っていたので、距離感が良いといっていただけて
嬉しいですw

>47様
レイアリ好きってみんな思考回路が同じですよねw
白米は日本の食文化の頂点です

>48様
アリス可愛いよアリス

>52様
もう一度会える。もう一度会ってもよい。安心感に溢れた言葉です。
素敵な関係を書けていたでしょうか?ともかく、ありがとうございます。

>59様
バカップルというか、一歩手前というか。
まぁ、恋愛に発展したら間違いなくバカップル化するでしょうが(ぁ

>60様
続きはWebで!

>mthy様
誤字、誤表現のご指摘ありがとうございました。修正させていただきました。
一応3回は読み返しているのに無意識に見逃し……精進しますorz
最高という一言で感涙でございます。
68.100名前が無い程度の能力削除
この独特の甘さがたまらんねw
70.100名前が無い程度の能力削除
でれいむ堪らないよぉ、その対象がアリスというのがまたイイ!
71.100無休削除
じつに良い揉み放題…じゃなくてレイアリでした。ワンコみたいな霊夢や似た者同士な二人の距離感とか良いなーと思って作者みたらほむらさんだったよ。最高です。
73.100名前が無い程度の能力削除
いいですね、ほのぼのとしてて。
霊夢もアリスもかわいい。
74.100名前が無い程度の能力削除
やっぱりほむらさんのレイアリはいい!
76.100ワレモノ中尉削除
アリスも霊夢も可愛いなあ…これはナイスほのぼの。
「マヨマヨしたソース」っていうのが何だかツボでしたw
91.100名前が無い程度の能力削除
イイネ
95.100名前が無い程度の能力削除
いいレイアリでした
96.100非現実世界に棲む者削除
甘くて可愛いレイアリだ...!
99.100Yuya削除
ああ、他人ってこんなに近かったっけ?
心って、手を伸ばせば届くんだっけ?
このフレーズ凄く好き。思わずメモしました
100.100くっ・・・削除
お風呂、生き返るわぁ、おばさん・・・

うっ!頭が・・・