Coolier - 新生・東方創想話

右・手紙と魔理沙と婚約者

2010/06/08 22:20:51
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魔理沙が結婚するそうだ

いつかは分からないが、近々

どうやら、お見合い結婚という物らしい。

霧雨の親父さんも結構厳しい者なんだな

だが、僕にはあまり関係の無い話しだ

結婚相手は、家事全般優秀の主夫だそうだ。

ならば、僕はもう魔理沙にとってお払い箱に違いない。

これで魔理沙も僕の店に来なくなるだろう。

少しさびしいが、これで魔理沙は幸せになる。


友達の幸せと言う物は自分にも幸せが来る。

だが、今はそんな幸せが来なかった。

理由は、魔理沙はあまり心底嬉しそうじゃなかったからだ。

霊夢は、僕の顔をまじまじと見ている。

明日から結婚するという魔理沙の方ではなく、

僕の方を見ていた

正直、少し気になるが相手にしなかった。

それより魔理沙だ。なぜ明日から結婚式だと言うのにこんなに暗いのだろうか

『どうしたんだ?明日の結婚式、緊張するのか?』

僕は冗談混じりでそう言った。

だが、そんなささやかな質問も返してくれなかった。

『明日は沢山お祝いしないとな。』

僕はそう言って笑顔で魔理沙に話しかけたのだが、

魔理沙は嬉しそうじゃない笑顔を僕に返した

霊夢はなぜか、溜息をついている

正直、重い空気が全体に広がった

頭が痛くなってきたが、僕はお祝いをどうするか悩んでいた。

というよりも、なぜいつも物を勝手に借りていっている魔理沙にお祝いなどしなくてはいけないのだ。

だが、それで僕は良いお祝いを思いついた

『ああそうだ。お祝いに魔理沙が借りていった道具を全てあげるっていうのは?』

『要らねーよそんなの』

あっさり返された。

霊夢は、お茶も飲まずに僕と魔理沙のやり取りを見ていた

『香霖…………』

魔理沙はか細い声でこう言った

『私が嫁いだら…………さみしい?』

魔理沙がそう言うと、僕はその質問に答えた

『まぁ、元々客が来ない所だしね』

そう言った後、魔理沙はさらに質問をした

『私が結婚するのって、複雑な気持ちか?』

魔理沙がそう質問をした時、僕はありのまま返答した

『どうしてだい?結婚するんだろう?幸せならそれでいいじゃないか』

魔理沙は、その言葉を聞いた後、しばらく俯いたまま動かなかったが、

しばらくしたら、椅子から立ち上がり僕の店から出ていった。

一体どうしたのだろうか?そう思った時、霊夢も立ちあがった、

霊夢も帰るのかと思いきや、いきなり僕の顔に一発殴ってきた

僕は吹っ飛び、棚にぶつかってしまった。

一体何事かと思ったが、霊夢は今度は僕の襟首を掴んできた。

『霖之助さん。あなた本当にそれでいいの?』

霊夢は大真面目な顔で僕に怒鳴ってきた

『本当に魔理沙がこのままでもいいの!?』

僕は、その質問に答えた。

『良いも何も、これが魔理沙の幸せじゃないのか?』

霊夢の顔は、さらに怒り、と言うよりも呆れが正しいだろうか。

ただ、霊夢はひどく興奮している事は分かった。

その後、霊夢は何も言わず僕の店から出ていった。

『なんなんだ…………。』

僕はそう言った後、読書を続けた。

だが、なんだか読書に溶け込めなかった。

霊夢の怒りが、何か引っかかるのだ。

魔理沙のあの暗い表情と、霊夢の怒り

僕は、しばし悩んだ

悩んだ結果、

翌日に魔理沙の結婚式でやる事

変えることにした









結婚式当日、

幻想郷のほとんどの人がその結婚式に釘つけとなっていた。

だが、相変わらず魔理沙は暗い表情のままだった。

主夫である夫は、一体何が不満なのか魔理沙の為に必死に努力しているが、

魔理沙は何も答える事は無かった。

そして、ついに式が始まった。

式の流れとしてはこうだ。

まず、神父、いや女性だから神母だろうか。

その人がまず聖書を読み、

その次に誓いを言いあって

そして口づけをするのだそうだ。

『あなたは、この女性を永遠に愛する事を誓いますか?』

神母がそう言うと、男は

『誓います』

と言った。

そして、次に神母は魔理沙の方を向き

『それでは貴女は、この男を永遠に支えていく事を誓いますか?』

そう言った後、魔理沙は言うのに時間がかかったそうだ。

だが、しばらくして観念したかもように言い始めた。

『誓いま………』

だが、あと一文字と言う所で

僕はタイミングが悪い時に来てしまったらしい。

僕は、大きな結婚式の扉を開けた。

ウエディングドレス姿の魔理沙は、僕の方を見ると

『あ………………』

と待っていたかのように声を出し、涙を流した。

僕は、魔理沙の夫の顔を見た。

だが、今は夫の事なんかどうでもいい

僕は、まず最初に神母の方を見た

『すみません、式の邪魔をして。でも一度確かめたい事があるのです。』

僕がそう言うと、魔理沙の方に向きなおした。

『魔理沙』

そう言うと、魔理沙は僕の方に向いた

僕は、言わなくてはいけない事を言った







思えば気づくはずだった。

魔理沙があんなに暗い顔をしていたのだ。

最初は、夫とうまくやっていけるのか不安だった

そう思っていた

だが、霊夢の怒りでその可能性が打ち消された

そして、ある考えに至った

『お前は本当にこんな結婚を望んでいたのか?』

そう言った後、魔理沙は眼を見開いた

その目から涙がボロボロ流れていた。

『おい霖之助、どういうつもりだ?』

霧雨の親父さんが話を横切ってきた。

『これは許嫁との結婚だぞ。それを望む望まないの関係はないだろう。』

霧雨の親父さんがそう言ってきた。

僕は、この人が大好きだ。

だが、これも親の愛なのだろうか。

『霧雨の親父さん、あなたは、この子の幸せを望んでいないのですか?』

僕がそう言った後、親父さんはさらに言葉を付け加えた

『だったらお前が貰うか?』

これは意外な質問だった。

だが、よくよく考えてみた

僕は、魔理沙を幸せにできるのだろうか。

そもそも、魔理沙は僕の事が好きなのだろうか。

僕は魔理沙の事が好きなのだろうか、

だが、僕は魔理沙を妹のようにしか思った事はない。

まして僕は恋愛などした事がない

僕は、人を恋愛として好きになった事がない

だが、それは気づかないだけなのだろうか。

魔理沙と過ごした日々

大変で、迷惑ばかりだが、

それはそれで楽しかった。

案外、ずっと一緒に居ても大丈夫だ。

僕はそう思った。

僕は、霧雨の親父さんに答えを言った

『あなたの娘さんがそれを望んでいるのならば』

そう言った後、霧雨の親父さんは僕の顔を見た、

そして、霧雨の親父さんはそこに座りこんだ

『おいてめぇ』

親父さんは魔理沙の方を見て、こう言った

『お前はどうなんだ?このままこの主夫と結婚しても良いってのか?』

親父さんがそう言うと、魔理沙は俯いた。

そして、僕も一つ魔理沙に言った

『魔理沙、本当にその人の事が好きなのなら結ばればいい。だが、望まないでそのまま結ばれたら、僕だって悲しい。
そんな事を知ったら、僕は永遠に心を痛めるだろうね』

そう言った後、次は男の方に声をかけた

『あなたはどうでしょうか?本当に魔理沙の事を愛していますか?許嫁と言う事は、深い結びもあったでしょう。しかし、その後彼女はずっと
あなたの結婚を望みましたか?あなたは、今の魔理沙を見ようとして好きと言えますか?』

僕はそう言った後、男も俯いてしまった。

その後、魔理沙は男の方に向かって

『なぁ』

と言った直後

男に指輪を返した。

これが魔理沙の答えなのだ。

だが、男の方はどうだろうか。

男はこの事を望んでいたのだろうか。

すると、男は僕の方を見て、僕の方に近づいてきた。

男は、僕の手を握った。

『ありがとうございます。』

男はそう言った。

『あなたのおかげで、僕が分からなかった事、それがやっと分かりました。』

分からなかった事、それは何なのかすぐには分からなかったが、

しばらくして、気付いた

『それでは、ありがとうございました。霧雨さん。霧雨のお父さん。そして…………』

そう言えば僕の名前をまだ言っていなかった。

だが、僕は自己紹介をせずに彼に笑顔を送った

男も笑顔で、式場を後にして出ていった。

男が分からなかった事

それは本当の魔理沙の幸せだった







夫が式場から出ていった

それは大変なことだったのだが、皆優しい目で魔理沙を見ていた。

そして、魔理沙は笑顔で皆に

『ありがとな』

と言った

こうして魔理沙の結婚式は

失敗に終わった。















結婚式が失敗して1週間が立った。

それ以来、魔理沙は香霖堂に頻繁に来るようになった。

『おーい香霖ー!!来てやったぜー!!』

最近は朝から夜までずっと店の中にいる事が多くなった

僕はとっとと外に行って遊んできてほしかったが、魔理沙はこの店から離れようとはしなかった

さらに、僕の膝の上にいる事も多くなった

何時間も乗られると、さすがにきつくなってくるが、魔理沙はいつも笑顔だった。

そう言えば、以前よりも笑顔で居る事が多くなった気がした。

霊夢が僕の店に来ると、魔理沙に笑顔を見せていた。

その後、なぜか当り前のように僕の膝に乗った。

当然、重さが2倍になった為僕にとっては重労働になったが、

そんな事を気にしないかのように座っていた。

一緒に座ると、魔理沙がいい加減にしろと霊夢に怒鳴ったりするのだが、

霊夢も負けずと反論をグチグチ言ったりしている

その後、何か事件があったらしく、依頼主は霊夢にお願いしていた。

最初は魔理沙に押し付けていたが、魔理沙と依頼主とで2対1になってしまい結局霊夢が行くことになった。

魔理沙は勝ち誇った顔で霊夢を見た。

霊夢は鋭い目つきで魔理沙を睨みつけていた

霊夢がここに帰って来る頃には地獄と化してるだろう。

考えるだけでもゾっとした

そして、また魔理沙と二人きりになってしまった。

その後、魔理沙は僕の膝の上を独り占めし、僕の顔を見ながら質問をした

『なぁ香霖、私が7年前にも香霖の膝に乗った時の日、私が書いた手紙を覚えているか?』

7年前

そういえば、そんな昔になにかあっただろうか。

思いだすことと言えば、魔理沙が飛行練習の時に僕の店に突っ込んで来て店に大穴が開いた事くらいだ

だが、膝の上に乗っていたときの事。

『ごめん。分からないや』

僕はそう言うと、魔理沙は

『あっそ』

と軽率にその話題を吹っ飛ばした

だが、本当は覚えていた。

≪でかくなったらお前を養ってやるぜ!!≫

くらいしか覚えていないが。

あまりにもその言葉のインパクトが強かったからだ。

本当に女の子が言う言葉とは思えなかったが、

手紙自体はラブレターみたいなものだった


だが、本当にこれで良かったのだろうか。

魔理沙があの結婚を望んでいなかった事は分かる。だが、

これからも魔理沙は好きな人ができるのだろうか。

今のところ、居そうにないのだが、

今、僕の店に頻繁にくる理由は

ただの花嫁修業なのだろうか。

いざ好きな人が出来た時

その男を養ってやれるように努力をしているのか。

僕は、そんな魔理沙を見守る事しかできないが、

応援はしておこう。

いつか好きな人ができますように。




そう思っているのも、見事に打ち砕かれた気がした。

魔理沙は、膝の上から、いつの間にか僕と向き合っている状態で両腕を僕の首にまわしていた

魔理沙の左手は僕の左肩に

魔理沙の右手は僕の右肩に


魔理沙の両腕がどんどん内側に回って来る事が分かった。

魔理沙の顔が僕の顔に近づき

いつの間にか僕は、口で呼吸ができなくなっていた
切なくなくてごめんなさい。
ここは分岐点の良い方向………かどうかは皆さんにおまかせします。
左・手紙と魔理沙と婚約者を見てからの方が楽しめるかもしれません。
ND
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コメント



0.1120簡易評価
5.無評価名前が無い程度の能力削除
この作品はそうでもないけど
貴方の作品の魔理沙の口調が汚いのが気になる
確かに語尾に「だぜ」「だな」等をよく使うキャラではあるけど
「うるせーよ」「じゃねーかよ」「てめー」等のDQN口調は違和感がある
7.100削除
今回の話は左が切なくて右が切ない俺得な話でした
新郎がいい奴で本当に良かったですw
左は切ないというよりも普段の日常に戻ってからのマリ霖だったのでほんわかしていたように自分は感じました
まぁ左右どっちも素敵な話なのはもちろんですとも!
13.100名前が無い程度の能力削除
右のほうが個人的に好き
左も面白いけど