僕が目を覚ますと、商品棚に少女が居た
少女は商品を服の中に入れると、堂々と店の外に出ようとした。
『ちょっと君』
僕が、彼女に声をかけ、商品を返して貰おうと話をした
『その服の中に入っている奴、それは僕の店の商品なのだが。金を払わないのなら返してくれないか』
朝から嫌な物を見てしまった為、僕は不機嫌だった。
だから言葉がきつかったのだろうか、少女は涙顔になっていた。
そんなに返したくないのだろうか
『僕もそんなにお人よしじゃないんだ。いいからそれを返してとっとと帰りなさい』
僕がそういうと、少女は首を振った
僕が壁を思いっきり叩いて挑発すると、彼女はビクっと肩を揺らし、どこか帰っていった。
これでもうあの子はここには来ないだろう。
僕は本にあるまだ読んでいない本を読む事に専念した。
当然、今日も客は来なかった。
翌日、店の中にはまたあの少女が居た
『また万引きに来たのか?』
僕がそういうと、少女はまた涙顔になり、僕の方を見た
『お金を払うのなら、商品を持っていっても良い。それが無いなら物で交換してほしい』
僕がそう言うと、少女は僕の方に歩み寄ってきた。
すると、僕の隣に本を積み重ねて椅子にして座った
本をそんな風に使ってほしくなかったのだが、全て読んだ本なのでそれ以上は言わなかった。
ただ、本の事は言わなかっただけだ。
『君は何がお望みなんだ?』
僕がそう言うと、少女は顔を赤くして俯いた
少女は何も喋らなかった為、何がしたいのか全く分からなかった。
また読書を再開しようとすると、入口から大きな音がした。
入口が破壊されたのだ
その大きな音に大きく反応し、少女は積み重なった本から落ちて、本がバラバラになった
『おーい!!香霖ー!!邪魔するぜー!!』
魔理沙が僕の店に来た。
また商品をぱくってくるのだろうか。そう思うと僕は嫌だった。この少女よりも性質が悪い
少女は、そんな魔理沙を見ても何も無いようにまた本を積み重ねた
『おい香霖、香霖って妖術って使えるのか?』
一体何の話だろうか。
僕はそうしぶしぶ思いながらも
『物の名前と用途が分かる能力が僕の能力だ』
当り前の事を返事すると、魔理沙は難しそうな顔をしながら
『ふーん。まあいいや。めんどくさいし』
と言って商品の壺に勝手に椅子の代わりにした
さて、この入口をどうしようかと入口の方に寄っていったら、今度は窓から新聞が襲ってきた。
『号外ー!!号外ー!!!』
また窓がバラバラになった
最近になって思ったのだが、新聞を取るのを止めようかと思った。
だが、良く考えると可哀想なので止めた
僕は憂鬱になりながら窓の方に向かうと、入口の方から声がした
『霖之助さん。ちょっとお邪魔するわよ』
あの赤い巫女が来たのだ。
なんでこんな時にどんどん厄介者が来るのだろうが。
だが、霊夢はそんなことも気にせず壊れたドアをドカドカと踏んで僕の方に近づいて来た
『霖之助さん、ちょっとお茶の葉とお菓子貰うわよ』
霊夢はそう言って、棚の中からお茶の葉とせんべいを強奪した。
思いっきり引っ張ったのだから、その反動で本が落ち、少女の頭の上に当たった。
少女は半泣きになっている
『おい、霊夢、』
だが、霊夢は僕の言葉も無視し、今度は少女が乗っていた本の塔の真ん中を引き抜いた
そのおかげで本は崩れ、また少女は落ちてしまった。
少女は泣き叫んだ。
『霊夢!ちょっとこれは酷いんじゃないのか!?』
僕はそう言うと、
『あっそう。ごめんなさい霖之助さん』
霊夢はそう謝った
この少女に関しては全く触れていなかったのだ
僕は少し腹が煮えてしまった
だが、少女は僕に抱きついて来て首を振った
そのせいで腹の煮えが無くなってしまったのだが
『霊夢、僕じゃなくて他に謝る人がいるんじゃないのかい?』
『は?誰よそれ』
霊夢は当たり前のように返してきた。
僕は心底呆れながらため息をついた
『私達3人しか居ないんだし、魔理沙も座ってるだけなんだから霖之助さんしか被害があってないじゃない』
僕に被害を与えていると自覚しているならもうちょっと自重して欲しいものだ。
ん?ちょっと待て?3人だと?
『霊夢、これはどっちの3人なんだ?』
『は?何よいきなり』
『君を入れて3人なのか、君を入れないで3人なのか』
霊夢は少し苛立ちを隠せないで答えた
『私を入れ無かったら他に誰が居るのよ』
その答えを聞いた時、僕はようやく分かった
この子は僕以外見えないのだ
『おい、どうしたんだ香霖。』
魔理沙が僕を心配していると、僕は答えた
『悪いけど魔理沙、霊夢、今日は帰ってくれないか?』
『『嫌だ』』
答えがはもって帰ってきた
僕はため息をつきながら、奥の部屋に向かった。
『あら霖之助さん、どこに行くの?』
『少し休憩だよ』
僕がそう言うと、魔理沙がこう言ってきた
『じゃあさ!私も香霖と一緒に行っていいか!?』
『一人にさせてくれ』
僕はそう答えると、二人は面白くないというような顔をしながら舌打ちした
『大体香霖、一人で何するんだよ』
『今日は一人になりたい気分なんだ』
僕はそう言うと、少女は僕の服をつかんでついて来た
二人は、不自然にゆらめいている服を見て疑問を感じていた
倉庫の中にある椅子に座ると、少女は勝手にどこかにあった椅子を持ってきて
僕の目の前に座った
僕は、その少女に質問をした
『君は一体なんなんだ?』
僕はそう言うと、少女の顔は明るくなり、笑顔になった
『…………………』
だが、すぐに顔が赤くなり黙ってしまった
僕は苛立ちを感じながらさらに質問をした
『魔理沙と霊夢は君の事が見えなかったみたいだが、どういう事だ?』
少女は少しうれしそうな顔をしながらでも、何も答えなかった。
僕はしょうがないと思い、奥にある棚の中から万年筆と紙を持ってきた
その万年筆と紙を少女に渡すと、また顔が赤くなっていた。
だが、少女はすぐに紙に字を書いた。
そこに書かれていた文字は、
≪私は…………妖怪と人間には姿を認識されない妖怪です。≫
やはり思った通りだが、妖怪までもが見えないとなると厄介にはならなくて少し羨ましいものだ
『だが、どうして僕は君を見る事ができるんだ?』
僕がそう言うと、少女はさらに文字を書き始めた
≪分かりません。≫
まぁそう答えるだろう。
だが、大体は分かっていた。僕は妖怪でも人間でもない。半妖なのだ
少女は、まだ僕は質問をしていないのにも関わらず、また文字を書きはじめた
≪友達になってくれませんか…?≫
彼女の目は真剣で、涙であふれていた。
彼女には友達が居ない事はすぐに分かった。
誰からも認識されない能力、生まれながらにそんな能力を持ったものだから
当然話しかけてくる人も妖怪も、相手にしてくれる人も妖怪も居なかったのだろう。
だが、僕はこの子を認識する事ができる。
どうやら初めて相手にしてくれたのは僕だったのだろう。
母親どうなているのだろうか。
妖怪だから母でさえ認識する事はできないのだろうか
少女は一生のお願いのように僕にすがりついていた。
目を潤ませながら僕を見ていた。
ここで断るのもなんだか後味悪いので、
『まぁいいだろう。』
と答えた。
そうすると、その子の顔はさらに笑顔になった。
走り回ってはしゃいでいた。それは子供のようだった。
まぁ、見た目は子供なので当り前なのだが。
だが、僕は気づいていなかった。
少女がはしゃいでいる事で周りの物が動かされている事を
それを見た霊夢と魔理沙が、僕を見て驚愕している事を
翌日、少女は僕の家に泊まっていた。
昨日のような元気は無く、顔が赤かった。
『風邪でもひいたのか?』
僕がそう言うと、少女は首を振った。
どうしてこの子は喋らないのだろうか、僕は疑問に感じた。
店の中に行くと、昨日直した入口が少しはがれていた。
釘の長さが足りなかったのか、僕はため息をつきながら入口の方に向かった。
釘を打ちなおそうと金づちを持った所、少女は打ちつけた扉を押さえていた
少なかるとも霊夢と魔理沙よりは気が効いていた
昨日、少女は窓に鉄格子という事を紙に書いていたので
窓に鉄格子を付ける為、今度は外に出た
少女は、僕の道具箱を持っていこうとしていたが、
重くて1ミリも動かせていなかった。
しょうがないので僕が持っていこうとしたら、少女は少し悲しそうな顔をしていた。
窓に鉄格子を付けた後、また店の中に戻ると
窓から大きな音がした
そして紙が下に落ちる音がした後、
文はとぼとぼと店の中に入って来て、新聞を僕にくれた
それを見て、少女は少し笑っていた。
それ以降、客は全然来なかったので、少女と紙で会話をしていた。
少女の顔は、とても楽しそうだった
また翌日、霊夢が店に来た。
霊夢が居て、魔理沙が店に居ない事は結構珍しい事だった。
『また何か強奪しに来たのか?』
僕がそう言うと、霊夢は
『別に』
と言った。何も無いなら来ないで欲しいのだが。
『そう言えば霖之助さん。』
霊夢が僕に何かを問いてきた
『霖之助さんの能力って、物を名前を見る以外に何があるの?』
僕は、その質問を
『用途もみる事ができるね』
と当り前のように返した
霊夢は、少し難しそうな顔をしながら、さらに質問してきた
『他にないの?』
霊夢がそう言うと、僕は
『無いよ』
と答えた
今度は、別の質問をしてきた
『それじゃあ、私と霖之助さんの他に、ここに誰かいるの?』
と、ド直球な質問をしてきたので、僕は適当に
『微生物が飛びまわっているよ』
と答えた
霊夢は、苛立ちを表しながら
『もういいわ』
と言って去っていった
次の日、今日も何もなかった
と言いたかった。
また魔理沙が入口を壊して入ってきたのだ
その反動で、少女が僕に抱きついてきた。
ものすごく震えていた
『おい香霖!!』
魔理沙が真剣な顔で問いてきた
『この店に何か犬とか猫とか居ないのか?』
と質問してきた
『そんなもの居ないよ』
と答えた所、魔理沙はさらに言葉を付け加えた
『この店に何かが居るぞ』
と言ってきた。その時、魔理沙は魔道具を両手に持っていた
その『何か』を破壊するためだろう。だが、そんなもの使われたら店も吹っ飛んでしまう
『そんな物騒な物を店の中で使うつもりか』
と僕は反論したところ
『使わなきゃこの店は取り憑かれたままだぜ!!』
魔理沙は何かを誤解しているようだ。
その『何か』と言う者は僕も知っている。
だが、その『何か』自体は何も害は無いものだったので、
『それで結構だ。客以外の者が来なくなったらちょうどいい』
と一喝して言った
魔理沙は、僕の方を見て悲しそうな顔をした
『香霖の馬鹿野郎―――――――!!!!』
と言いながら、店の外の方に向かって行った
とにかくこれでうるさいのが居なくなった。僕は読書を続けた
だが、少女が僕の袖を引っ張ってきたので、読書は終了になった。
そういえば、少女は食事を必要とする妖怪らしい。
僕は台所に行って、その少女の為にも料理を作った。
作り終わった後、少女は目を輝かせながら食べ、満足そうな顔で食べ終わっていた
そして、翌日
少女との生活も慣れてきた。
少女も、最初と比べるとかなり笑うようになった。
相変わらず喋らないのだが。
僕と少女は大体別の部屋で寝ているのだが、
これは別に僕が望んだ事ではなく、少女が遠慮して望んだ事だ
少女は、笑顔で僕の所に起こしにきた。
相変わらず喋らないのだが、紙で『おはよう』とかかれていた。
僕はその返事をすると、少女は倉庫の方に向かっていった
その瞬間、霊夢と魔理沙が僕の店に入ってきた。
今度は珍しく、入口を普通に開けて入ってきた
『どうしたんだ?珍しい入り方をしたな。』
僕はそう言うと少し悲しくなった
入口を開けて入る事が本来の入り方だからだ。
だが、そう思っている間に霊夢と魔理沙は倉庫の中に入ろうとしていた
『おい二人とも、一体何をするつもりだ?』
だが、二人の顔は真剣だった。その瞬間霊夢と魔理沙は互いに倉庫の中を攻撃していた。
中から少女の悲鳴が聞こえ、物が壊れる音がした
『おい!!何をするんだ!!!』
さすがにこれは黙ってはいられなかった。
僕は倉庫の中に入っていって、少女を探した。
少女は部屋の隅でガタガタと震えていた。
僕はその震えを止める為、少女に抱きついていた
『霊夢!!魔理沙!!どういうつもりだ!!いくらなんでもこんな事は!!』
僕がそう叫ぶと、霊夢と魔理沙の顔はひきつっていた
『霖之助さん!!逃げて!!』
と言っていた。逃げるはずが無い
この少女は害もしないし、何もしてこないのだ。
僕は少女の手を握り、倉庫から出ようとしたところ、何か声が聞こえた
『………………』
それは、女性の声だった。
だが、あまりにも低い声だった。だが女性の声だった
少女は何も喋っていない。
少女は、僕にすがりついている。怯えている
まさか……………
声のする棚の方に向かっていき、
その棚をどかし、壁の方を見ると、壁が少し膨れんでいるのが分かった。
僕は、カッターで壁紙を斬り、破いてその膨らみが何かを確認をした
顔だ
真っ黒な顔がそこにあった
その顔は、口から突起みたいなものをだし、僕に攻撃をしてきた
僕は吹っ飛んでしまい、床に落ちてしまった
『霖之助さん!!』
霊夢が僕の方に向かってくると、少女も僕の方に向かってきた。
『てめぇ!!』
魔理沙がその壁の方に魔道具を向けると、顔は突起を魔理沙の口の中に入れた。
その瞬間、魔理沙は倒れこんでしまった。
『魔理沙!?』
霊夢が魔理沙を揺さぶっているが、全く反応は無かった
『あんた……………絶対に許さないわよ!!』
だが、霊夢がそう言い終えて魔道具を黒い顔に向けた瞬間、
また突起が霊夢の口に入り、霊夢も倒れてしまった。
何だ?一体あれはなんなんだ?
だが、一つ分かった事があった
霊夢と魔理沙が感じていた店にいた何かはこれだったのだ
しかし、なぜこんな壁の中に?
僕が疑問に思うと、僕が破いた所の他に、もう一つ腐って破かれている処がある事が分かった
おそらく、あそこから入ってきたのだろう。
だが、その顔はまだ突起を出して僕を威嚇していた。
その顔から、徐々に黒いものが壁に浸食しているのが分かった。
このままだと香霖堂は乗っ取られてしまうだろう。
僕は、その顔に刀を突き刺そうと突進した。
だが、突起は僕の腹にめがけて突進し、僕はまた吹っ飛ばされた。
その突起は、僕の口の中に入ろうと僕の顔にめがけてきた。
僕は、その突起を切り落としたが、先が落ちただけで何も変わらなかった。
僕はその突起から避けると、さらに近づこうとその顔にまた刀を突き付け突進した
だが、突起は僕の体に巻きつき、僕の体の自由を奪った
その突起は、僕の顔に近づいて来たので、その場で暴れまわってしまった。
だが、突起はあきらめぬとさらにきつく僕を縛っていた
そのせいで、僕は刀を床に落としてしまった
突起が近づいてきて、もう駄目だと思った時、顔から悲鳴が聞こえた
『!?』
少女が顔に刀を突き刺していたのだ。
真っ黒な顔からさらに黒い液体が流れてきて、大きな目で少女の顔を見ていた。
少女の顔は恐怖で涙がボロボロとこぼれていたが、さらに刀を顔に深く付き刺していた
そのおかげで、突起は僕の体から離れた。
だが、その瞬間突起は少女に向かって行った。
その突起は、少女の胸に深く突き刺さった
そして突き抜けていった
だが、その突起もやがて液体になり、顔も液体になって壁から剥がれた
その黒い液体は、生き物のように微かに動いており、その姿はかなり不気味だった
僕は、そんなことも気にせず少女の方に向かった
僕は、少女の体を揺さぶり名前を呼んだ。
この少女の名前は、初めて会った時の夜、話をしていた時に聞いた名前だ
だが、こんな事話してもしょうがないだろう。
少女の服から、何かが転げ落ちていた。
それは、初めの日、少女が万引きした時に盗っていた瓶だった
僕は、その瓶を持ち、黒い液体をこの中に入れようとすると、
勝手に入っていった。その後、僕はふたを締めた。
後ろから少女が僕の服をつかんだ
少女の体は、ほとんど透けていた
この少女は、もうすぐ消えてしまう
その事が直感で分かった。
そう思っているときも、少女の体は徐々に透けていった。
少女は泣き顔になり、僕の胸に顔をしずめた
少女は泣き叫んだ
僕の服をつかみ、ずっと ずっと泣き叫んでいた
僕がその子を抱きしめると、彼女は少しだけ泣くのを止めた
僕の顔を見て、ずっと見ていた。
だが、また泣き顔になり、僕の胸の中で泣いた。泣き叫んだ。
少女は徐々に透けていった。
少女の服の中にあった僕の万年筆が見えるようになっていた
その時、少女の鳴き声はだんだん弱々しくなっていった。
だんだん力尽きているのだ。
少女は、最後の力を出して、僕に抱きついた。
少女は消えた
そこには万年筆が一つ、転がっているだけだった
霊夢と魔理沙が目を覚ましたのは、少女が消えてから2時間後だった。
二人とも、再び戦闘態勢になったが、あの黒い顔が無い事を知ると、急に戦闘態勢を止めて帰っていった。
こうして、香霖堂の住民は、また店主一人になってしまったのだ。
翌日、魔理沙が昨日何事も無かったかのように僕の店に入ってきた。
当然ドアを壊して入ってきた。
だが、僕は冷静に対応した。
『どうしたんだ魔理沙。またそんなに慌てて』
僕はそう言うと、魔理沙は目線を僕の顔から逸らして言った
『いや、一応お礼参りしにきただけだ』
と、魔理沙は顔を赤くしながら言った
『ほらよ!これがお礼だ!!』
それは、森に生えていたキノコの料理であった。
料理としては美味くできているのだが、ところどころ紫色や蛍光色のキノコが混じっていた。
『ごめん、お礼はいらないや』
僕はそう言うと、魔理沙はショックを受けたような顔をした
『そっそうか…………。結構自身あったのにな………』
彼女は僕を殺す気だったのだろうか。
そう思いながら、僕は奥の部屋に向かった
『おい香霖、なんでまたその部屋に行くんだ?』
それは、あの子と過ごした部屋に行きたかっただけなのだが、
『少し頭が痛くてね』
と嘘を言ってごまかした。魔理沙は少女の事を認識できていなかった為、ややこしくなるからだ
『ふーん。』
魔理沙はそう言うと、何か手紙を見つけたそうだ
『おい香霖ー!!これ誰の手紙だー!?』
魔理沙は、急に不機嫌そうに言った。
『ん?いや知らないが』
だが、魔理沙はまだ不機嫌そうに
『まさか別の人が料理を持ってくるから食えないとか………じゃねえだろうな?』
『違うよ』
と僕はあっさり返した。
だが、魔理沙は乱暴に手紙を開けた。
手紙の内容を見た魔理沙は、驚きを隠せないでいた
『なんだこりゃ!?何も書いてねえじゃねえか』
僕はその言葉に反応し、魔理沙からその手紙を奪った。
その手紙には、ちゃんと文字が書いてあった
魔理沙は、この文字が認識できなかっただけなのだ
『おい香霖、これは一体なんなんだ?』
その内容を見て、僕は少し恥ずかしくなったため、捨てようとしたが、
一生懸命書いてある事が良く分かる為、なかなか捨てられなかった
裏面には、あの少女の名前が書かれてあった
『おい香霖!!この手紙にはなんて書いてあるんだよ!!』
僕は何も答えず読書の方に切り替えた。
魔理沙は、相変わらず僕にしつこく内容をせまってきたが、僕は何も答えなかった。
手紙の内容は、人間の世界で言うラブレターだったからだ。
オリキャラ注意のタグを入れたほうがよろしいかと
あと霊夢が翌日来たときの台詞が 『霊夢そういえば霖之助さん』 となってました
あと 面白かったです 以上
すみません。ありがとうございます。
修正しました。
全編に渡ってジワジワ面白くなってくるそんな文章でした。
この手の作品はもう少し背景設定を煮詰める事が出来れば化けると思いますよ。
少女が喋らなかったのは、最後のラブレターで分かるように霖之助に恋をしていて恥ずかしかっただけです。
なんだかいい訳臭くてごめんなさい。そして分かりにくかったですね。すみません。orz
次回から背景設定を煮詰めるように心がけますので、よろしくお願いします。
>母親どうなているのだろうか。
これは仕様ですか?
ちょっと分かりずらかったけど面白かったです
てなわけで気に入った!面白い!
あと、
>>もうちょっと自乗して欲しいものだ。
自重の間違い?
間違いです。直しておきます………。
だけど切ない系は好物なので、これからもお願いします!