Coolier - 新生・東方創想話

それでもお前が好きなんだ

2010/05/29 01:09:56
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好きなんだ。
どうしようもなく好きなんだ。
他の誰かではなく、お前だから好きなんだ。









「おーっす! 遊びに来てやったぜ!」

「…また来たのね」

「なんだよ? 本当は私が来て嬉しいくせに」

「寝言は寝て言いなさい」

「つれないなぁ…」

「…ふんっ」









好きなんだ。
どうしようもなく好きなんだ。
他の誰かではなく、お前だから好きなんだ。









「はい、お茶」

「おっ? ありがとな」

「まったく、アンタってやつは…」

「ん? なんだよ?」

「べつに…。なんでもないわ」

「…? そうか。あ、このお茶おいしいぜ!」

「そお? それはよかったわね」









好きなんだ。
どうしようもなく好きなんだ。
他の誰かではなく、お前だから好きなんだ。











「ねぇ、アンタ毎日ここに来て楽しいの?」

「楽しいぜ! 霊夢といるとすげー楽しい!」

「…よくそんな恥ずかしいこと言えるわね」

「私は素直だからなっ」

「アンタは素直すぎるのよ…」

「素直なのはいいことだぜ?」









好きなんだ。
どうしようもなく好きなんだ。
他の誰かではなく、お前だから好きなんだ。










「私の予想では、三日後に綺麗な星が見られると思うんだ」

「アンタの予想はあてにならないんだけど?」

「大丈夫だって! ちゃんと調べたから」

「…本当?」

「ああ! だからもしよかったら一緒に見ないか?」

「…却下。一人で見てなさい」

「ええ~!」










好きなんだ。
どうしようもなく好きなんだ。
他の誰かではなく、お前だから好きなんだ。









だから…









「なぁ、私はお前のこと好きだぜ」




何度も言ったその言葉は




「…私はアンタのこと嫌いよ」




霊夢には届かなくて




「そりゃ酷いぜ」




私の想いは




「素直に言ったまでよ」




儚く散っていった








好きなんだ。
どうしようもなく好きなんだ。
他の誰かではなく、お前だから好きなんだ。






















「…人間捨てた魔理沙なんかに、興味ないもの」











好きだったんだ。
どうしようもなく好きだったんだ。
他の誰かではなく、お前だから好きだったのに。

私が馬鹿だから、こんな結果になった。

























でも、もうどうにもならなくて。

現実から目をそむけることしかできない私は。

次の日、この世界から姿を消した。
 
 
 
 
 
 
友達の夢の再現をしてみました。
 
トマトチップス
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コメント



0.550簡易評価
4.60名前が無い程度の能力削除
せつねぇ
コーラだと思ったらそばつゆだった
たまにはこう言う上手くいかない話もいいかと思った
10.80名前が無い程度の能力削除
しょっぱい…
12.90名前が無い程度の能力削除
せつねぇ…せつねぇよ…
13.90名前が無い程度の能力削除
BADルート
14.90コチドリ削除
夢を再現したお話って結構厄ネタだと思っているのですが、
これは上手に書かれましたねぇ。
個人的には多少くどくなっても良かったので、この形式で二人の
心象風景の移り変わりをもうちょっと描写して欲しかったかな?

後、このお話って、文章をほんのちょっといじるだけで霊夢主観の
物語に変化しますよね。それがまた切ないの何の。
作者様が狙って書かれたのならば、更に脱帽です。