Coolier - 新生・東方創想話

ときめけ メモリアル

2010/05/04 23:58:22
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ある日突然、あなたに12体の妹ができたらどうしますか?

それも……とびっきり妹で
とびっきり妹で
とびっき妹らしくて
とびっきりの妹。
しかも、そのうえ……
彼女達はみんなみんな、とびっきり!
お姉ちゃんのコトが大好きなんです。


今回は、そんなお姉ちゃんと妹達のお話です。







私アリス・マーガトロイド十五歳は、家庭の事情で北国の妹達の家に居候することになった。
その地に七年前まではよく訪れていたにも関わらず、彼女は当時のことが思い出せずにいた。
記憶力は良い方なのに何故思い出せないのだろう。

「雪やまないわね…」

待ち合わせ時間前に到着したにも関わらず、妹達の迎えが来ない。
吹雪と言える量の雪が降っており既に体のほとんどが埋もれて凍傷になりそうだ。
というか既に体が動かない、私死ぬのかしら…。

「少し早く来すぎたかしら」

テンションあがったせいか、四日前に来たのは少々早すぎたかも知れない。
せめて三日前に来るべきだった。
そう呟いた私の視界を、ゆっくりと何かが遮った。
どうやら待ち人がようやく来てくれたらしい、11体の人形達が私の顔を覗き込んでいる。

「シャンハーイ」
「ホウラーイ」
「フラーンス」
「オルレアーン」
「オランダー」
「ロシーア」
「ロンドーン」
「コンパロコンパロー」
「チベット」
「グランギニョルー」
「ゴリアテー」

七年間見ていなかった妹達だ。
なんか1人いない気がするが些細なことだ。
12人もいるのだ、1人ぐらいいなくなる時もあるだろう。
逆に言うと13人に増えてなくてよかった、そう考えるべきである。

「貴方達遅すぎよ…」

すでに寒さで体中の感覚が無い。
あと一時間遅かったら天に召されていた。

「シャンハーイ」
「ありがとう」

長女の上海が冷たくなった手榴弾を差し出してきた。
周りは鉄でできているのだ、冷たくなっていて当たり前だろう。
これさえ食べれば体があったかくなる。

「ホラーイ」
「貴方達七年ぶりね」

次女の蓬莱人形が私の雪を一生懸命払い落としてくれる。
よかったようやくこれで動けそうだ。でも払った雪で上海が埋もれているわよ。

「フラーンス」
「貴方達の名前は全員覚えているわよ」

といいつつ、1人いない妹を思い出せないし。
1人見たこともない妹が混ざっているが誰なのだろう。

「オルレアーン」
「奇跡なんて私の手にかかればちょちょちょいのちょいよ」

ちょが一つ多かった気がするが気のせいだろう。
なにしろとっくに凍死してもおかしくないのに生きてたという奇跡を起こしたからね。

「オランダー」
「アイスはバニラが一番好きね」

冬コタツの中で食べるバニラアイスは最高に美味しい。
でもこんな状況で渡さないで、流石に今バニラアイスはいらないわよ。

「ロシーア」
「確かに冬じゃなくて春だったらよかったわね…」

冬では無く春ならば待つのも簡単だっただろう。
いやダメだ、私花粉症だしやっぱり冬でいいわね。

「ロシーア」
「私は魔界の者だから…」

外の世界を知るための社会勉強のため神綺お母さんがいる魔界からここに引っ越してきた。
こんなに寒いと思わなかったから私はビキニタイプの水着一枚でずっとここにいた。

「ロンドーン」
「そんな得体の知れないジャムは捨てて…」

倫敦が元気になるジャム。
どうみても人間の食べる色じゃない蛍光ピンクに輝くジャムを持っているが捨てる。

「コンパロコンパロー」
「………」

結局この子誰なのかしら、鈴蘭なんて持ってて危なくないのかしら。
貴方誰なんて聞けないから無視することにしましょう。

「チベット」
「魔法少女って年齢でもないでしょう…」

マジカルステッキとやらを渡され、魔法少女になるよう言われるが断る。
高校生は魔法少女になれない、中学生が限界なのだ。

「グランギニョルー」
「ツンデレとクーデレなら私は後者ね」

ツンツンしたデレデレより、
クールなデレデレな方がいいと思うのよね。

「ゴリアテー」
「伝説の木の下で最後の一人が待ってる? わかった今行くわね」

一人いない妹、二人な気もするが、11人を引きつれ伝説の木の下に向かう。
そこには一体の藁人形がいた。


「カミカゼー」


最後の妹は私と妹達を見つけるとこちらに走ってきた。
腕を広げ、私に抱きつこうとしてるらしい。
いつまでたっても子供なんだから。
私も手を広げ、彼女を抱きしめる準備をする。

「さあ私の元に来なさい」





抱きつかれた瞬間、妹は爆発した。


                             Dead end
              はじめから
              つづきから
            →  おわれ


ゲームを終了します。





読んで頂きありがとうございます。
色々なジャンルがあるんだからこんなギャルゲーがあってもいいと思います。

誤字や指摘や評価をよろしくお願いします。

※誤字訂正しました。
ケチャ
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コメント



0.1850簡易評価
1.100v削除
とりあえず貴方にひとつ聞きたいことがある。
俺はどこへ突っ込めばいい? アリスの胸なら個人的には歓迎だ。
2.100奇声を発する程度の能力削除
もう、突っ込むの疲れたwwwwww

→はじめから
 つづきから
  おわれ
4.90煉獄削除
「コンパロ」とか「カミカゼー」といって、爆発した人形にニヤリとしましたねぇ。
5.80名前が無い程度の能力削除
大江戸がいないよう(つД`)
7.10名前が無い程度の能力削除
意味不明で不愉快なだけでした。何の話なの?
9.90風峰削除
まさかKan○nとこんなコラボしてくる人がいるなんて思わなかったよww
妹達迎えが来ない→妹達の迎えが来ないor迎えの妹達が来ない、でしょうか? 少し違和感。
5さん、大江戸は北川でいいじゃないか。
10.無評価風峰削除
連投で誤字報告失礼
少し早く着すぎた→早く来すぎた
11.100名前が無い程度の能力削除
冬の町でのお手軽奇跡話www
14.100名前が無い程度の能力削除
まwたw爆w発wオwチwかwwwかの大御所でさえ自粛を誓ったというのにアンタって人は……っ!
そんなことよりクーデレいいね。アリスもそうだが霊夢とか天子もそうだと俺が得する。
15.100名前が無い程度の能力削除
何を言えばわからないが
とりあえず腹筋を返してくれ。
17.100名前が無い程度の能力削除
面白かった
24.70名前が無い程度の能力削除
コンパローw
27.100名前が無い程度の能力削除
これは良いショートギャグ?ですね。壊れたギャグの締め方って爆発オチがよく似合う。
中々スマートな流れでした。さらにアリスが冬なのにビキニタイピの水着で四日間、待ち続けたという設定の上で「オランダー」がバニラアイスを差し出すというシーンで軽いジョブでダメージを与えつつ、読み手が人形達の奇抜な行為に関心を抱かせ、先を読ませてしまう。素晴らしいですね。最後の「カミカゼー」も生憎と予想もしなかったのですが、恐らくは予想も出来なかったと言った方が良いかも知れないです。ただキャラを壊すのではなく、最後の最後で既存の設定で締めることができるとは思ってもなかったです。良い落差がありました。短いながらも面白く読ませていただきました。
29.100名前が無い程度の能力削除
ギャルゲは嫌いだがこのギャルゲならやってみても っていうかこれギャルゲじゃないでしょおおおぉぉぉぉぉぉ!
「カミカゼー」が「ジャスタウェーイ」だったら100点だった
30.100名前が無い程度の能力削除
誤字報告
ギャルゲー→ギャグゲー?
32.100名前が無い程度の能力削除
どうしてこうなったwww
34.80名前が無い程度の能力削除
とりあえず私はこう言っておこうかな。

な の は さ ま に あ や ま れ
38.90名前が無い程度の能力削除
13人に増えてなくてよかったwww
43.100名前が無い程度の能力削除
あやまれ、なのはにあやまれ
45.100名前が無い程度の能力削除
なんだこれwwwwwwww
人形と会ったシーンで吹きました。深夜なのに。
50.100名前が無い程度の能力削除
13人目は雛ですね、うん。
53.100デン削除
とりあえず春が来てずっと春だったらいい私はロシアを貰っておこう。
とてつもなく懐かしい気持ちをありがとうございます。もうほんとマジで。
54.100心(ry削除
カミカゼー
って神風特攻隊の事か?
56.50ずわいがに削除
これは流石にちょっと雑過ぎたような気がします;
61.90名前が無い程度の能力削除
面白いっす
67.80月宮 あゆ削除
細かいネタ豊富で楽しませていただきました。

気になったのは、ほぼkan○n通りなのになぜジャムが蛍光ピンク 水瀬秋○さんのジャムは蛍光オレンジのはずでは…伝説の木の下=切り株の所?

けど許せないのが、なぜたい焼きが出てこない