Coolier - 新生・東方創想話

我ら、紅魔館FC! 第八節

2010/04/29 07:24:16
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 ※ このお話は『我ら、紅魔館FC! 第一節』からの続き物になります。
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
  
 『幻想郷サッカーマガジン ☆夏の特大増刊号☆』
 
 
 ――今、幻想郷の至る所で熱狂的なムーヴメントを巻き起こしているスポーツ、『サッカー』。
 そのブームの火付けの契機となった『幻想郷サッカー大会』もすでにリーグ戦の半分を消化し、
 短いながらも各チームのこれからを左右しうる休息期間(サマーバケーション)に入った。
 
 本号はサマーバケーションに入るまでの『幻想郷サッカー大会』の軌跡と、現在の、そしてこれからの各チームの動向をチェックする。
 
 
 
 
 
 一、 『幻想郷サッカー大会』リーグ戦 各リーグ順位表
 
 
 『Lunatic リーグ』(Lリーグ)
 
 1位 永遠亭ムーンラビッツ 勝点 27
 2位 紅魔館FC       勝点 25
 3位 人里SC        勝点 20
 
               以下略
 
 
 (リーグ前半戦の総評) 
 
 開幕戦こそ『紅魔館FC』に敗れてしまった『永遠亭ムーンラビッツ』だが、さすがは前評判2番手の実 力通りガッチリと首位をキープ。
 チームとしての完成度も頭一つ抜けて高く、おそらく大崩れもなさそ う。このままいけば順当にリーグ戦突破か?
 後を追う『紅魔館FC』と『人里SC』はリーグ戦最終節に直接対決があるのでまだまだ熱き戦いは続きそうである。要注目!!!
 
 
 
 
 
 『Phantazm リーグ』(Pリーグ)
 
 1位 幻想郷SG       勝点 30
 2位 地霊殿ヘル・シティ  勝点 28
 3位 妖怪の山アライアンス 勝点 28
 
               以下略
 
 
 (リーグ前半戦の総評)
 
 いやはや何というか……、リーグ組分け抽選会が終わってからの周りの予想通り、というか予想以上の上位3位チームの激しい接戦振り。
 まだリーグ戦の折り返し地点なのにすでに決勝トーナメント行きのチケット争いはこの3チームに絞られた感がある。
 但し、現在Pリーグ首位『幻想郷SG』は2、3位の『地霊殿ヘル・シティ』と『妖怪の山アライアンス』との直接対決を残している為、まだまだ予断を許さない状況。
 今後の展開次第ではまさかのリーグ戦敗退も十分に有り得る――。
 
 
 
 
 
 二、  稗田阿求の『蹴球座談会』 第8回  ―― 『妖怪の山アライアンス』 洩矢 諏訪子選手 ――
 
 ・『幻想郷サッカー大会』を美しく彩るフィールド上のアーティスト達、その選手達の素顔や所属チームの現在の状況を稗田 阿球が鋭く迫る――!!!
  今号のゲストは『妖怪の山アライアンス』のマスコット的存在であり、チームの攻守に渡る指令塔でもある洩矢 諏訪子選手。
 
 
 ――どうもこんにちは。本日は対談よろしくお願いいたしますね~。
 
 
 『はいはい、こちらこそよろしくね! いやぁこんな事初めてだから何か緊張しちゃうねぇ』
 
 
 ――いえいえ、そんなに緊張なさらなくても大丈夫ですよ~。これは私が今から幾つか質問をして、諏訪子選手はそれに答えて頂くという企画なので
   あまり固くなさらずにリラックスして下さいね~。
 
 
 『オッケー、オッケー。神奈子からもアピールして来いって色々と注文を受けてるし、私に答えられる事なら何でも答えるよ』
 
 
 ――それはこちらとしても嬉しい限りです~。では早速、噂によると諏訪子選手は外の世界に居た時はかなりのサッカー通だったとか? それは本当なんですか?
 
 
 『あ~、まぁね。向こうではよくテレビで海外サッカーとか見てたよ。プ○ミアリーグとか、リー○・エスパニョ○ラとか、国内リーグもボチボチ見てたかな。
 あとは~、やっぱりチャンピ○ンズリーグは外せないよね~。それに早苗について行ってゲーセンにあるサッカーカードゲームをよく後ろから覗いてたっけなぁ~』
 
 
 ――ふむふむ、本当にサッカー通だったわけですね。諏訪子選手は現在、『妖怪の山アライアンス』の選手としてセンターハーフで活躍されておられますが
   やはり目標といいますか、プレーの参考にされている外の世界のサッカー選手はいるんでしょうか?
 
 
 『そうねぇ~、自分の理想は90分間動けて強烈なミドルシュートも搭載してる某選手なんだけど……、如何せん私ってこの体格でしょ? だから実際はワンタッチ、ツータッチのパスで敵のプレッシャーをかわしながらチームのリズムを作るっていうスタイルになってるね』
 
 
 ――成る程。しかしサマーバケーション前のファン投票によるオールスターでは沢山のスター選手達を抑えて試合のMVPに選ばれましたね~。
   試合に出場したスカーレット姉妹や博麗 霊夢選手、現在のPリーグ得点王である古明地 こいし選手らを押し退けてのMVPはスゴイの一言だと思います。
 
 
 『あはは、まぁ試合自体は3-3の引き分けだったけどね。……てか、あの試合はLリーグオールスター監督の竹林のお姫様とウチのPリーグオールスターの監督を務めたスキマ妖怪の壮絶な意地の張り合いを観戦してた方が見てる分には楽しかったんじゃない?』
 
 
 ――あはは、確かに両監督共に試合前からお互いを意識しまくりでしたからねぇ~。幻想郷の一流の選手達が集まったチームを指揮するという事で、輝夜氏も紫氏も指揮官というか戦略家というか、そういう血みたいな物が騒いだんじゃないでしょうか。
 
 
 『ま、結果としてオールスターは盛り上がったわけだし、私もMVPを取れて守矢神社の信仰集めに幾分か貢献出来たし、良かったけどね~』
 
 
 ――さて、そんなオールスターを終え、洩矢 諏訪子選手の所属する『妖怪の山アライアンス』は現在首位から僅か勝点2差の3位でリーグ戦を折り返すわけですが、これからの抱負などを踏まえまして感想はどうですか?
 
 
 『ん~、ウチの監督は神奈子だから確かな事は言えないけど、まぁ概ね予定通りに来てるんじゃない? 首位の『幻想郷SG』との直接対決も後半戦に控えてるし、ウチの早苗もその直接対決に向けて張り切ってるし、私も油断等せずに頑張っていきたいね!』
 
 
 ――しかし先日、『妖怪の山アライアンス』の両サイドバックを務めていた二柱、秋 静葉選手と秋 穣子選手が『人里SC』に移籍表明をしましたね。
   何でも『人里SC』の母体である人里から熱烈なラブコールを受けたとか。これはチームにとっては大きな痛手になるんじゃあないでしょうか?
 
 
 『あ~、まぁあの娘達も私と同じく神だからね……。人々の信仰は死活問題だし、仕方無いよ』
 
 
 ――成る程、……ですが一つ気になる噂を耳にしたのです。伺っても宜しいですか~?
 
 
 『ん、何? 今日は答えられる事なら何でも答えちゃうよ~』
 
 
 ――実は、『妖怪の山アライアンス』の監督である八坂 神奈子氏がこのサマーバケーション中に、
 ある天人と竜宮の使いにコンタクトを取っているという噂があるのですが……。
 
 
 『あ~う~、それって何処から出た情報? 大体想像はつくけど……』
 
 
 ――で、その噂の真意の程はどうなんですか~?
 
 
 『これって座談の内容全部この雑誌に載るんだよね? 困ったな~、この内容については神奈子と相談してないからなぁ……』
 
 
 ――あはは……、今の諏訪子選手のその表情と態度で丸分かりな気がしないでもないですね~。
 
 
 『!!? あー、私は何も言ってないからね! ――その件についてはノーコメントって事で~、ハハッ』
 
 
 ――はぁ……。それでは気を取り直して次の質問ですが――
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ――コンコン
 
 
 
 
 
 「鍵は開いているわ、どうぞ」
 
 紅魔館の大図書館の書斎で『幻想郷サッカーマガジン』を読んでいたパチュリーは、自室のノック音の主にそう声をかける。
 
 
 
 「……読書中に失礼します。パチュリー様、レミリアお嬢様がお呼びになられているそうですよ? 至急応接間に来て欲しいそうです」
 「レミィが? いつもは何か話がある時は自分から大図書館に来るのに珍しいわね」
 
 用件を伝えに来た小悪魔から話を聞いてパチュリーは眼鏡を外し、ふむ……とレミリアの呼び出しについて考えを巡らすが結局の所は行ってみないと分からないという結論に達する。
 
 「分かったわ。じゃあ行ってくるから図書館の管理をお願いね」
 パチュリーはそう言い残し、大図書館から応接間にフワフワと浮かびながら向うのであった――。
 
 
 
 
 
 
 
 Ⅱ
 
 
 
 
 
 ――紅魔館 応接間――
 
 
 
 
 
 「……で、そちらの言いたい事はそれで終わりか?」
 「はい、以上ですよ。……ふふっ、いい返事が返って来る事を期待しています」
 
 応接間の長く格調あるテーブルの上に両肘を着け、来訪者の依頼の内容について吟味しながらレミリアは問う。
 すると、依頼を持ってきた来訪者はニコニコと笑顔のまま答える。
 
 「まったく、珍しい人物が我が紅魔館を訪ねて来たと思ったらまさかそんな依頼事だったとはね」
 「ふふっ、いきなりですみません。でも、私は本気ですよ?」
 「分かってるさ、態々こんな冗談を言いにここまで来たのなら逆に尊敬するわよ」
 
 レミリアと来訪者はそんな言葉のやり取りを交わし合うと、二人は給仕の妖精メイドが持って来た紅茶を飲み一息つく。
 
 「――んっ、ふぅ。まぁ何にせよその依頼は私一人の一存では決められん」
 「あら、あなたはこの館の主なのに?」
 「普段ならこの館に関する全ての案件は私の一存で決まるさ。だが、この依頼に関しては少々特殊でね。――というか、全てお見通しなんだろう?」
 
 レミリアが寒い一人芝居をするなと面白くなさげに来訪者に向かって告げる。
 その時、
 
 
 
 
 
 ――コンコン 
 
 
 
 
 
 「レミィ、いる?
  呼ばれたから来たわ、入るわよ」
 
 
 
 ――ガチャリ
 
 
 
 
 
 片手に読書用の分厚い本を抱えて、応接間にパチュリーが入って来る。
 
 
 
 「ああ、わざわざ呼び出して悪いね」
 「まったくね。……それで一体何の用なのかしら――って、あなたは……」
 
 パチュリーはレミリアの応じかけに答えた後、テーブルの真向かいに座っている来訪者に気が付く。
 そして紅魔館の主であるレミリアと同じく珍しい来訪者の存在に若干驚き、訝しげな声を出す。
 
 「ふふっ、どうも」
 来訪者はそんなパチュリーに対し、行儀良く頭をペコリと下げて挨拶をする。
 
 「あなたがこんな所へ来るなんて珍しい、……いえ、というか地上に出て来る事が珍しい……かしら?」
 「はい、今日は紅魔館にある依頼をしに地上に出て来たんです」
 「依頼……ね。それはどんな内容なのかしら? 地霊殿の主、古明地 さとり」
 
 
 「ククク……、それは私からあなたに話すわ、パチェ。
  まぁ取り合えず座わったらどうだ? 元々この依頼の内容について相談する為にあなたを呼んだんだし」
 
 パチュリーとさとりの掛け合いにレミリアがそう割って入り、親友に着席を促す。
 
 
 「分かったわ。――むきゅ、っと……。
  で、私に相談する様な依頼ってどんな内容なのかしら?」
 紅魔館に相応しい厳かで重厚感のある椅子にポスッと腰を降ろし、パチュリーはレミリアに問いかける。
 
 「ああ、その前にパチェにも紅茶を――」
 レミリアはそう言って自身の指をパチン!と鳴らし、その合図で入室して来た妖精メイドに紅茶の指示を出す。
 
 
 
 「で、だ……。パチェに相談というのは他でもない、サッカーの事についてさ」
 「サッカーの事?」
 「そう、そこの覚り妖怪からサッカーに関するある依頼を頼まれてね。
  我が『紅魔館FC』の監督はパチェじゃない? だからあなたをここに呼んだってわけ」
 
 レミリアの言葉にパチュリーは成る程と納得し、小さく顔を縦に動かす。
 
 
 
 「それで肝心の依頼の内容なのだけれど……、率直に言うとフランが欲しいそうよ」
 「!!?」
 
 レミリアの応えに驚き、パチュリーは思わず親友の顔を見つめてしまう。
 
 
 「まぁ驚くのも無理は無いわね。私もこの依頼を聞いた時は何かの聞き間違いかと思ったもの」
 「……レミィはどう思っているの?」
 
 パチュリーは運ばれて来た紅茶を飲んで気持ちを落ち着かせると、まずはレミリアの考えを聞こうと訊ねる。
 
 
 
 「ふむ……、一昔前の私ならこんな依頼は一笑に臥してたわ。
 だけど今のフランは外に慣れてきてるし、唐突な破壊衝動なんかも随分と緩和されてきてる。
 ――それに移籍先にはフランと親しい人物もいる、ホームスタジアムも地下で日光の問題も無し、これだけ材料があるなら……」
 
 「つまり、レミィとしては妹様の『地霊殿ヘル・シティ』への移籍は吝かではない……という事?」
 「勿論、最終的な決断材料はフランの気持ち次第よ? でも正直な話、私はこの移籍を良い機会だと捉えてるのさ。フランは長い間一人で地下で生活していたせいで外界の常識に疎い、だからこの際『地霊殿ヘル・シティ』に移籍して地底の連中と触れ合う事はフランの成長にもプラスになるんじゃないかってね」
 「あら、レミィにしては随分と殊勝な考えじゃない」
 「クククッ、まぁこの考えは自分の妹を長い間地下に閉じ込めていた私の罪滅ぼしでもある。
 ただ先の話で言った通り、現在の『紅魔館FC』の監督はパチェ、あなただから話をつけておこうと思ってね」
 「そう……、レミィの考えはそういう事なのね」
 
 レミリアの意見を聞いたパチュリーは少し考えた後、さとりの方を向いて訊ねる。
 
 「レミィが反対しないのなら私からも特には反対意見は無いわ。幸いにして『幻想郷サッカー大会』のリーグ戦も、
 後半戦の試合日程は最終節の『人里SC』戦くらいしか大きな山場が無いから残存メンバーで何とかなると思うし。ただ……、」
 パチュリーはそこまで話し終えると一旦言葉を区切り、落ち着いた声音で再び話を切り出す。
 
 「ただ……、『地霊殿ヘル・シティ』が何故ウチの妹様にオファーを出したのか、その理由くらいは聞きたいわね」
 そうパチュリーから質問を受けたさとりは紅茶を一口飲み、ゆっくりとした口調で理由を話し始める。
 
 
 「そうですね……、理由は幾つかありますがまず一つ目は、私達『地霊殿ヘル・シティ』が所属しているPリーグは現在大激戦区なので優秀な選手が欲しいという事。
 二つ目は『紅魔館FC』のフランドール選手と、私の妹のこいしが大変親しい間柄なのでフランドールさんが私達のチームに馴染むのそう時間が掛からないだろうという事。
 そして三つ目は……、これが一番大きな理由なのですが、こいしがそちらのフランドールさんと一緒のチームで試合をしてみたいと常々言っていましたので、ですね」
 「……だそうだ、どうするパチェ?」
 
 さとりの話を聞いたレミリアはそう言ってパチュリーを見やる。
 
 「どうするもなにも……、さっき言った通りに私はレミィの気持ちに従うわ」
 パチュリーはレミリアの問いかけに対し、自身の肩をすくませて応える。
 
 「ククク、そうだったわね。――よし、覚り妖怪よ、今回は特別に我が妹を貸す事を許可してやろう! 光栄に思うがいい」
 「ふふっ、どうもありがとう御座います」
 
 レミリアは尊大な態度で了承の意を伝えると、さとりは微笑みながらまたもペコリと頭を下げて礼の意を表す。
 
 「契約合意で盛り上がっている所に水を差す様で悪いけれど、妹様の移籍には期限を設けさせて頂戴。正確に言うならリーグ戦最終節終了時までよ。
 さすがに決勝トーナメントの時に、妹様抜きでというのはかなりキツいからね」
 二人の話を聞いていたパチュリーがそう口を挟むと、
 
 「ええ、それで結構ですよ。私としてもまずはリーグ戦突破が目標なわけですし、こいしもフランドールさんと一緒に試合が出来るのならその内容で満足するでしょう」
 さとりはそれで構わないとパチュリーの条件を飲む。
 
 「どうやら話は纏まったみたいね。後はフランの気持ちだけだが……」
 
 
 
 
 
 ――コンコン
 
 
 
 
 
 「お嬢様、ご指示通りに妹様をお連れいたしましたわ。――失礼します」
 「やっほ~!! お姉さま、私に用事って一体何?」
 
 形式的なノックを終え、咲夜がフランドールを連れて応接間に入って来る。
 
 
 
 「ご苦労様。咲夜はもう下がっていていいわ。――さて、フラン?
 あなた暫くの間、別のチームで試合をしてみる気ある? 正確に言うと『地霊伝ヘル・シティ』で、だけど」
 「えっ!? お姉さま一体何の話?」
 「えっと、つまりね――、」
 
 案の定、頭にクエスチョンマークを浮かべるフランドールにレミリアは詳しく話を説明する。
 
 
 ――するとフランドールは今回のオファーについて最初の内はいささか迷っていたものの、自身の移籍先が友人のこいしがいる『地霊殿ヘル・シティ』である事、またPリーグ得点王のこいしの動きをフィールド内で直接観察でき、フランドール自身のFWとしての勉強にもなりそうだという事で最終的には移籍を承諾する。
 
 これによりリーグ戦終了時までという期限付きではあるものの、『紅魔館FC』所属のフランドールが『地霊殿ヘル・シティ』に加入する事が決定したのだった。
 
 
 
 
 
 
 
 「ククク……。短い休息期間だが、各チームともリーグ戦突破の為に色々と動いているのだな」
 移籍交渉を終えてさとりが地霊殿に帰還する為に紅魔館を出た後、応接間に自分とパチュリーの二人きりになり、レミリアがそう言葉を漏らす。
 
 「そうね、私達も後半で後続チームに捲くられないよう気を引きしめていきましょう」
 「フン、この私がいるんだ! リーグ戦終了時には一位通過しているさ!」
 
 そう言って、パチュリーとレミリアの二人はもうすぐ再開される『幻想郷サッカー大会』後半戦に思いを馳せるのであった――。
 
 
 
 
 
 
 
 ※『幻想郷サッカー大会』サマーバケーション移籍情報
 
 秋 静葉          『妖怪の山アライアンス』→『人里SC』 完全移籍
 
 秋 穣子          『妖怪の山アライアンス』→『人里SC』 完全移籍
 
 不良天人          『妖怪の山アライアンス』       加入?
 
 竜宮の使い         『妖怪の山アライアンス』       加入?
 
 フランドール・スカーレット 『紅魔館FC』→『地霊殿ヘル・シティ』 期限付き移籍 
 
 
 
 
 
 
皆様、こんにちは。こんばんは。ビバです。

前回の『幻想郷サッカー大会』リーグ開幕戦からいきなり時間が飛んでしまいましたが、今回のお話は主に各チームの移籍事情に関するお話です。
まぁ話の内容量的に第八節というより、七・五節的な感じ? 物語の幕間みたいな感じですね。
 
さて、次回から『幻想郷サッカー大会』リーグ戦も後半戦に向かいます。『紅魔館FC』の運命やいかに!? ――という事で、

今回も自分の拙い物語を読んで下さった皆様に感謝しつつ、これで失礼いたします。
ビバ
[email protected]
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コメント



0.450簡易評価
5.100煉獄削除
移籍についてのさとりとレミリアたとの会話とか面白かったですし、フランの期限付きの移籍で
今後、両チームにどんな影響が出てくるのか楽しみですね。
6.80名前が無い程度の能力削除
普段と違う形で閑話としては良いですけど、
若干話が飛び過ぎな気も…
諏訪子の理想はバラックかジェラード、
実際のプレイスタイルはピルロかシャビと言った所ですかね?
7.100名前が無い程度の能力削除
人里SC、気合いを入れて巻き返せ~!!
紅魔館FCと同じ組だから絶望的だけど思うけどw
先の展開がある程度予想できてしまうけど、それはそれで面白い。
9.90名前が無い程度の能力削除
頼むからレティさんを活躍させてあげてw
13.90名前が無い程度の能力削除
確かに秋姉妹は人里の方が人気ありそうですねw
そういえば命蓮寺は・・・!?
15.80ずわいがに削除
まさか移籍するとは思わなかった。スポーツ物だからこその展開がよく練られてて飽きがきませんね。今後、各チームにどういう影響が出るのか気になりますなぁ!
16.100名前が無い程度の能力削除
今年はw杯もありますよ
だからこの作品に賭けてます。
18.100名前が無い程度の能力削除
最後まで書き終えて欲しいが..
これで終わりなのだろうか