*注意*
タグを確認してください。壊れギャグですよ。
博麗霊夢が縁側でお茶を啜っていると、聞きなれた声が聞こえてきた。
「霊夢ー、ちょっとー」
どうやら玄関にいるらしい。
面倒くさいので、大声で指示を出す。
「縁側に来て頂戴」
しばらくすると足音が聞こえてきた。
今日は何を話そうかなどと、乙女チックな思考が霊夢の脳を駆け巡る。
おとといもちょっとこの場では言えないような密事をゲフンゲフン。
「相談にきたわ」
相談とはなんだろうか。
そんなことが一瞬脳内によぎり、首は彼女の方を向く。
そこにはアリス・マーガトロイドが立っていた。
恥じらう乙女の顔で、頬を染めながら。
ドロワーズを頭に被りながら。
おもいきり不自然に膨らんだお腹をさすりながら。
「霊夢、私妊娠したわ」
霊夢の茶はアリスにほとばしり、お茶も滴る良い女になった。
アリスは笑顔のまま、魔法の糸で霊夢をキャメルクラッチの体勢にした。
「ぷぅっぷぅぇぇええええええええええ!!!??」
海老反り姿勢の霊夢の奇々怪々な叫び声が、幻想郷に木霊した。
アリスは、冷静だった。
目が覚めたら何故か腹が膨らんでいたのだが、冷静に対処すると言う道を選んだ。
冷静に目眩に襲われ、冷静にもう一度眠った。
目が覚めてもお腹は膨らんだままだった。
「う~~~うううあんまりだ…」
アリスはポロポロと涙を流して叫んだ。
「HEEEEYYYYあァァァんまりだァアアァ!!」
そのあまりにも激しい嗚咽と絶叫は、一種の恐怖すら感じさせる。
「AHYYY!AHYYY!WHOOOOOOOOOHHHHHHHHH!!わああああたああああしいいいいのォォォォはらァァァァがァァァァ!!」
ピタリ
そしてアリスは止まった。
アリスは、混乱の極みに達すると、泣きわめいて冷静になることにしていた。
とりあえず子供に名前をつけることにして小一時間悩んだ。
苗字はやはりマーガトロイドだろうか。
おそらく原因である博麗にするべきか。
そうだな、男の子ならジャン・ピエール・マーガトロイドなんてどうだろうか。
女の子なら博麗ぷにえ。教える護身術はサブミッションで決まりね。
考えるだけなのは不毛だと、考えながら幼児用の衣服を4着作った。
男の子用と、女の子用。完璧ね。
そこまでしてようやく、昨日はお腹が全く膨らんでいなかったことを思い出し、その異常性を悟った。
冷静なアリスでなければ、僅か5時間でその異常性に気がつくことは無かっただろう。
自覚したアリスは、着替えを済ませて静かに永遠邸へと飛び立った。
お腹を温めつつ飛んだ。
温めれば生まれる。これは真理だ。卵だって温めれば生まれる。
アリスは冷静であることに努めた。
そうして永遠邸に向かっていたのだが、途中である考えに至った。
これは妊娠ではないのではなかろうか。
そう思ったアリスは、行動を起こすことにした。
考えるだけのインドア魔法使いとはおさらばだ。
とりあえず便秘の類ではないかと考え、公衆便所に小一時間籠った。
そこでふと気がついた。種族魔法使いになり、食べることが無くなった自分に排泄は必要無い。
いや、いまだに生活のリズムとして食事の摂取は行っているが、食事は全て魔力に変換されている。
便所を飛び出し永遠邸へと急いだ。
自分で第二の行動を起こすより、プロフェッショナルの意見を聞くことを優先したところを見ても、アリスの冷静な判断を評価できるだろう。
永遠邸では奇異の目で見られた。
当然だと感じたアリスは、そのすべての目を無視した。
ここで目を気にせず堂々と歩いたという事実は、アリスの胆力の素晴らしさの証明でもある。
奇異の目で見られていた原因がお腹だけではなく、カチューシャが見当たらないから代わりにドロワーズを被っていることが原因だったと知っても、アリスは変わらぬ態度を貫いただろう。
「妊娠10カ月ね」
「わぁお」
「今日にでも産まれるわ」
「Oh…」
「大丈夫?精神壊れてない?」
「私は大丈夫ぞなもし」
診察室での永琳からの宣告にも、強靭な精神でアリスは受け止めた。
その精神力に、永琳の涙は止まることが無かった。
アリスの哀しいほどの強靭さのバックストーリーでも妄想したのだろう。
具体的に言うと、友人が爆裂死して「クリクリンのことかァー!!」くらいのストーリーを考えたに違いない。
「月の科学でも原因がわからないわ。呪いの類かもしれないわね。巫女に解いてもらうことを勧めるわよ」
「把握したわ。ちょっと巫女を襲ってくる」
「まだ産んでないんだから、第二子を作るのは自重しなさい」
的確なアドバイスを受けたアリスは、霊夢の元へと向かったのだった。
「え、あ、えぇ!?」
「落ちつきなさい霊夢」
霊夢はアリスの姿を見てうろたえた。
なぜアリスは妊娠した!?
なぜアリスはドロワーズを被ってる!?
私か!私のせいか!おとといの密事のせいかぁ!?
立ち上がって右往左往し、湯呑を倒す。
「熱ッ!?あっちゃああぁ!!」
「まずはこの子の名前を考えましょう。そして襲わせなさい」
茶の熱さで少し冷静さを取り戻した霊夢は、アリスの言葉を聞いて感心した。
流石アリスだ、普段の冷静さは欠片も失ってはいない。
感動のあまり、アリスの要求にこたえようと、霊夢は服を脱ぎ始めた。
そして、サラシとドロワーズのみになった。
「…って、ちょっと待てゐ!!!」
「どうしたの霊夢?」
あまりの衝撃で、常識を見失っていたようだ。
いかんいかんと、霊夢は頭を振る。
そして霊夢は、決意を持ってアリスに告げた。
「まずは結婚しましょう」
「そうね、式はどこで上げる?」
「神社の巫女との結婚よ?ウェディングも見たいけど、ここはアリスの着物姿がいいわ」
こうして、巫女と人形遣いは結婚することになりましたとさ。
めでたしめでたし。
となるかと思った矢先。
「……ッ!!」
ガクリとアリスの膝が折れた。
「あ、アリス!?」
霊夢が駆け寄り、アリスを抱き起こす。
汗が流れ、歯を食いしばり、今にも泣きそうな顔をしている。
霊夢はハッと気がついて確認すると、破水していた。
これはまずい。
霊夢はすぐさま、布団とぬるま湯とタオルを用意し、アリスを寝かせた。
「う…あぁ!うあぁ!」
「アリス!ヒーヒーフーよ!ヒーヒーフー!」
「ヒィ、ヒィ、フゥ…ヒィ、ヒィ、フゥ…」
タオルを惜しげもなく使い、ぬるま湯を用意し続ける。
そして、ついにその時は来た。
「あ、で、出る!産まれ……」
「頑張って!アリス、頑張って!!」
「ヒギィ!!プギャーァァァアア!!m9」
ポンッ
子気味よい音で乳児が飛び出した。
産まれてきた赤ん坊には、二本の角が生えていて、親指をチュウチュウと吸っていた。
「…んぁ?もう朝かい?……おぎゃあ~ おぎゃあ~」
そして、赤ん坊は棒読みで叫ぶと、よっこらせと起き上がり背伸びをした。
「…萃香?」
「霊夢じゃないか。あれ、なんで私は神社にいるんだ?」
アリスの無事を確認したのち、霊夢は赤ん坊サイズですっぽんぽんの萃香を凝視する。
「なんでアンタが出てきたの?」
「そりゃあお腹に入っていたからさ」
うっふん
「なんで入っていたの?」
「そりゃあ入ってみたかったからさ。気持ちよかったよ」
あっはん
「どうやって入ったの?」
「そりゃあ自分を散らせてさ」
いやぁん
「どうしてセクシーポーズをするの?」
「そりゃあ私がロリ幼女だからさ。ところで、霊夢がパパなのか?」
「そうよ、私がパパよ」
霊夢は美しい笑顔でわが子を抱き寄せた。
「よしよし…萃香はいい子ね…」
「おとーちゃーん」
「って、んなわけあるかぁ!!!!」
悲しみを背負った霊夢は、奥義・夢想天生を習得し、ノリ突っ込みで放った。
「たわば!」
「萃香よ、おまえもまた強敵だった」
こうして全ての元凶である萃香は、お空の星になった。
めでたしめでたし。
終われ
( ‘д‘)
⊂彡☆))Д´) >>萃香
盛大にわろたwwwwwwwww
意味が分からない
お腹になるんですか。
「大丈夫ぞなむし」→伊予弁だとしたら、大丈夫ぞなもしですかね。
うまく言えんで申し訳ない
くーるびゅうてぃだww
相変わらずアンタは良いものを書きやがるww
いいぞもっとやれw
なにこれこわい
それにしても……酷いwww
最後の北斗ネタで腹筋が飛び散ったww
エシディシだったのかww
赤ちゃんプレイ?いや、舐めプレイか?
とりあえず全員“ちゃんと”冷静になれww