「もうすぐ死ぬわよ」
「へー、そう」
信じているのかいないのか、死を宣告されてもまったく動じない彼女は十六夜咲夜。
手相占いにて死を宣告したのは博麗霊夢。
賽銭もとい信仰がちっとも集まらない霊夢は、この事態を打破しようと占いを始めようとした。
巫女としての能力や、生まれ持っての直感から、占いくらい余裕でできるという甘い考えからだ。
占いが当たれば料金を取れる上、信仰もゲットできる一石二鳥の作戦。
しかし占いが外れれば信仰は大暴落。故に、霊夢は知人を使って試してみる事にした。
白羽の矢が突き刺さったのは、丁度神社に立ち寄った咲夜だった。
運命を操る吸血鬼の従者を占うというのは滑稽に思えたが、試しなので適当でいい適当で。
適当な試しの結果が死相である。
「なによその反応、信じてないの?」
「まさか、太陽が西から昇るのと同じくらい信じてますわ。
生憎と今日は心地いい曇り空で、お天道様が見えないけれど」
「もう少し具体的に言うわね。近いうちに頭を打って死ぬわ。頭上注意、足元注意。
ラッキーアイテムは黄色い花。占いのおかげで死を避けられたら報告に来てね」
「はいはい」
とまあ、非常にくだらないひとときをすごした咲夜は、お昼前には博麗神社を後にした。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
今日はあまり忙しくないので、咲夜は散歩気分でのんびり帰路についていた。
主が吸血鬼というのが関係あるのかないのか、咲夜は晴天より曇天を好む。ああ、涼しくていい気持ち。
――もうすぐ死ぬわよ。
ふいに霊夢の言葉を思い出して、咲夜はくだらない想像に興じる気分になった。
もし近いうちに自分が死ぬとしたら、運命を操るお嬢様はそれを察知しているのだろうか。
お嬢様は気まぐれだ。
紅魔館までやって来た物好きな人間を見つけると、運命を操って遊ぶのも珍しくない。
だが館の従者達の運命を操っているのかどうか、咲夜は知らない。
人間の自分がこうして吸血鬼の従者になっているのは、本来の運命なのか、操った運命なのか、知らない。
正しくは興味がなく、さらにどうでもいいのである。
どちらなのだとしても、咲夜は一生レミリアの従者でいたいと思っている。
その一生が、寿命以外で終えようとしたら、お嬢様はどうするか。
忠実な従者の運命を操る事をよしとせず、天命に任せるか。
それとも、運命を操って――。
「危なーい!」
「え」
頭上から声。頭上? 死相、頭上注意。まさかね。
見上げる、と、植木鉢の底が眼前にあった。
身体が硬直すると同時に、時間も停止する。
静止した時の中で、咲夜は現状を見つめ直した。
博麗神社と紅魔館の間の空を、散歩気分でゆったりと飛んでいた。
そう、空を飛んでいたのだ。頭上にあるのは雲くらいだ。
なのになぜ植木鉢。
時を止めるのが一瞬でも遅れていたら、咲夜の顔面に直撃し無残な事になっていただろう。
さらに衝撃で意識を失いでもしたら、この高度から無防備に落下する。
植木鉢の顔面衝突の威力以前に、この高さから落ちたら確実に死ぬ。
――もうすぐ死ぬわよ。
霊夢の占いが脳裏に蘇る。もし死を宣告されていなかったら、間に合わなかったかもしれない。
まさか、いや、まさかね。
植木鉢のさらに上を、咲夜は見つめた。
そこには虫の妖怪、リグル・ナイトバグが飛んでいた。
成る程、危ないと声をかけたのも、植木鉢を落としたのも、リグルの仕業という訳か。
植木鉢の中を覗いてみると、土でずっしり満たされていた。小さな芽がようやく頭を出している。
なにが起きたのかは把握したし、悪意あっての行為ではない。
ここは瀟洒な対応ですませよう。
植木鉢を両手で掴んでから、咲夜は時を再始動させた。
「落し物よ。危ないから、こんな物を持って高い所を飛ばないようになさい」
「は、はい。どうもすみません、咲夜さん」
植木鉢を返すと、何事もなかったかのように咲夜はその場を去った。
しかし胸中、霊夢の占いが気にかかる。
――近いうちに頭を打って死ぬわ。頭上注意、足元注意。
頭上注意に当てはまる事故は回避した。
となると、次は足元注意のなにかが起こる?
バナナの皮を踏んで、すべって転んで頭を打って死亡、というコントのような流れが浮かんだ。
馬鹿馬鹿しい。紅魔館まで飛んで帰れば、足元など心配する必要もない。
決して怯えている訳ではない。
本当に怖ければ、事故が起きないよう時を止めて紅魔館まで逃げ帰り、
お嬢様に運命を操ってくださいと情けなく懇願する。
だから、空を飛んで帰るのは怯えている訳ではないのだ。元々飛んでたし。
わざわざ地面に降りて徒歩で帰る理由もない。足元に注意する必要もない。
瀟洒なメイドは占いなど気にせずとっとと帰る事にした。
そしてお嬢様に霊夢がこんな事を言ってましたよと雑談レベルの報告をしよう。
そうしたら面白がって咲夜の運命がどんなものかチェックしてくるだろう。
傍観するかもしれないけど、でも多分、チェックしてくれるはずだ。
霊夢の占いなんかよりレミリアの運命の方がずっと的確なのだ。
どうせ植木鉢が落ちてきたのは偶然で、レミリアお嬢様は霊夢の占い結果を鼻で笑うのだ。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
何事もなく、そう、リグルが植木鉢を落とした以外は何事もなく、咲夜は紅魔館へと帰宅した。
「おかえりなさい」
門番の笑顔を見て、不思議と安堵が広がった。
「ただいま美鈴、なにか変わった事は?」
「特になにも。至って平和です、魔理沙も来ないし」
「そうね、それはとても平和だわ」
霊夢の馬鹿げた占いから解放され、日常に戻ってきたのだと咲夜は感じた。
ああやはり紅魔館こそ私のいるべき場所なのだ。
優雅に門を開けて中に入ろうとした途端「危ない!」後ろから美鈴に突き飛ばされた。
何事か、と困惑しながら二人して床に突っ伏すと背後で破壊音がした。
ギョッとして振り向けば、そこには床に衝突し砕け散った植木鉢があった。
「ごめんなさーい! メイド長、大丈夫ですかー?」
見上げれば妖精メイド。確か園芸係の一人。
ゴクリ。咲夜は息を呑んだ。
紅魔館の門をくぐる事で警戒心がゆるんでいた、美鈴に突き飛ばされていなかったら……。
――近いうちに頭を打って死ぬわ。頭上注意、足元注意。
頭上注意再び!? 霊夢の占いは当たっている!? 頭を打って死ぬ!?
もしかしたら本格的に危ないのかもしれない、咲夜は戦慄した。
「咲夜さん、顔色悪いですよ?」
「いえ……大丈夫よ。美鈴、後片付けはお願いね。私はお嬢様の所に行ってるから……」
「了解です」
大丈夫、落ち着こう、もうすぐお嬢様に会える。運命を操る吸血鬼に。
霊夢の占いをはるかに凌駕する力の持ち主だから、咲夜の身の安全くらいお茶の子さいさいよ。
紅魔館の廊下を歩きながら、頭上と足元に注意する。
OKさすがは完璧で瀟洒なメイド、何事もなくお嬢様の部屋に到着しました。
ノックしました。返事がない。
ドアを開けてみました。鍵がかかってない。
お嬢様を探してみました。
あれーおかしいなぁ見当たらないわぁ。
テーブルの上に置き手紙を発見しました。
『ちょっと一人で遊びに行ってくる。探さなくていいわ。レミリア』
「ジーザスッ!!」
曇天だからって、日が照っていないからって、従者を連れずに出かけるとは、それが主のする事か!
という理不尽な怒りが渦巻いたが、常に従者を連れ歩かねばならない義務などレミリアにはないはずだ。
手紙を握りつぶしながら、行き場のない怒りをぶつけるべく、両手でテーブルを叩く咲夜。
直後、頭上でなにかが壊れるような異音を聞き、咄嗟に横に転がる。
するとついさっきまで咲夜がいた場所にシャンデリアが落下し、テーブルを無残にひしゃげさせた。
「頭上注意の三連続ですって!?」
霊夢は頭上注意、足元注意と言った。
それが順番に一回ずつ攻めてくるなら予測もできよう。
しかしまさかの三連続……!! 頭上注意三連続……!!
果たして次に襲ってくるものはなにか?
頭上注意四連続? それとも足元注意?
予測不能! 故に常にその二つを警戒しなければならない難易度は、咲夜の精神をすり減らすだろう!
未来は絶望に閉ざされ、迫り来る死の気配は次第に濃密さを増し、暗き深淵へと魂を引きずり込む。
その時、咲夜に天啓走る……!!
――ラッキーアイテムは黄色い花ぁん。黄色い花ぁん。花ぁん。
霊夢の声が頭の中でエコーする。
そうだ、黄色い花、それがあれば死の運命を回避できるのではなかろうか?
「イエローテンパランス!!」
意味不明の言葉を叫びながらお嬢様のお部屋の頑強な壁を蹴破る咲夜。
その脚力は紅美鈴三人分! だがしかし、十六夜咲夜はれっきとした人類! 妖怪ではない……。
瞬間的に爆発した必殺キックの反動は咲夜の全身を震わせた。
「ぐっ……!」
激痛から、咲夜は飛行能力を発揮できず落下してしまう。
地面スレスレでようやく、なんとか身体を浮かして衝突を回避した。
「むうう……しまった、お嬢様の部屋の壁を……」
と、散らばった瓦礫の中、咲夜は被害状況を確認すべく上を見た。
植木鉢が、落ちてきていた。
「ザ・ワールドォウッ!!」
ピタリ、と、眼前で止まる植木鉢。
なぜだ、なぜ植木鉢なのだ。
咲夜がぶち破ったのは、壁である。
時間差で瓦礫が崩れて落ちてくるというのなら、解る。
なぜだ、なぜ植木鉢なのだ。
「あっ、そういえば屋上がさびしいから植木鉢を置くようメイド達に言っておいたんだっけ……」
門をくぐった時、頭上から植木鉢を落とした妖精メイドがいたのもそういう訳なのだ。
そして今回は、多分、屋上の端に置かれた植木鉢が、蹴りの震動によりぐらついて落下。
事態は把握、しかし疑問。
なぜだ、なぜ植木鉢なのだ。
一回目も二回目も四回目も、植木鉢が落ちてきた。植木鉢率75%だ。
植木鉢に呪われているのだろうか。
植木鉢に恨まれるような覚えはない。
植木鉢、ああ植木鉢、植木鉢。
「いけない、植木鉢という言葉が脳内ゲシュタルト崩壊してきたわ……。
いっそ幻想郷中の植木鉢を破壊しておけば安全になるのかしら」
物騒な発言をしながらも、屋上から落ちてきた植木鉢をキャッチして時間を始動させる。
植えられていたのは、紅薔薇だった。
「残念」
黄薔薇ならラッキーアイテムに該当したのに。
植木鉢を抱えて屋上へと飛翔する咲夜。
今度は落ちてこない位置に植木鉢を置いて、屋上に運ばれた鉢を見回す。
三種の薔薇が飾られていた。
紅薔薇、ロイヤルデモンローズ。
黒薔薇、ピラニアンローズ。
白薔薇、ブラッディローズ。
「黄薔薇は……黄薔薇はないのマリア様ーッ!?」
度重なる植木鉢の襲撃により、ちょっと思考が変な方向にイッてしまってる咲夜さん。
ギリリと食いしばると、屋上から庭へと飛び降りた。
庭には、美鈴や妖精メイドが世話している花壇がある。
すべての花壇を調べれば一輪くらいは黄色い花があって然り!
「ふ、ふふふ……解ってた、解っていたわ。そういう予感はあったもの……」
庭を走り回り、花壇という花壇をチェックした咲夜は糸の切れた人形のように崩れ落ちた。
「こういう時、そう都合よく黄色い花がある訳がない……そういうものよね」
黄色い花があって然り。そう思っていた時期が咲夜さんにもありました。
きっとそういう運命なのだろうと咲夜は悟っていた。
黄色い花を探しに山や森に入っても、きっと見つけられないだろう。
黄色い花を買おうと人里の花屋に行ってもどうせ売り切れに違いない。
黄色い花が確実にある場所なんて……幻想郷には……ある!!
……太陽の畑……!!
そこは黄色い花の代表格……向日葵の咲き乱れる地……!!
「近いうちがすぎるまで向日葵畑の中に隠れていれば……助かるに違いないわ!!」
確信! 切り拓かれる人類の未来! 咲夜は希望を胸に紅魔館を飛び立った。
「あれー? 咲夜さーん、どこに行くんですかー?」
美鈴の呼び声が聞こえ、咲夜は振り返りもせず大声で返事をする。
「お嬢様の部屋の壁を壊しちゃったから、今日中に直しといて!」
タンポポという名前の黄色い花で、咲夜さんは私の事が好き嫌い好き嫌いと花占いをしていた美鈴は、
理不尽な命令に悲鳴を上げた。タンポポを、黄色い花を、握りしめたまま。
「えぇー!? さ、咲夜さぁん……今日は居眠りしてないのにその仕打ちは悲しいですよー!」
「今度埋め合わせするからー! じゃあねー!」
自分のミスを他者に押しつけるなど、完全で瀟洒なメイドにあるまじき行いだが、
状況が状況なので致し方なし! 命には代えられない!
太陽の畑には生が待っているのだから。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
太陽の畑には死が待ってました。
四連続での頭上注意。
75%での植木鉢落下。
故に咲夜は十二分に警戒していた。そう、頭上を。
一面黄色の向日葵畑に到着した咲夜は喜び勇んで、向日葵の目前へと着陸したのだ。
そして踏みつけて壊した。
Q.なにを?
A.植木鉢を。
なぜ――こんな所に植木鉢が置かれているのか。それは解らない。
ただ――誰の植木鉢なのかは、考えるまでもなかった。
そう――今まさに咲夜の背後で魂まで凍るような妖気をほとばしらせている風見幽香さんの植木鉢だ。
「うふふふふ。突然やってきて大切な植木鉢を踏み潰してくれるだなんて、ぶち殺すぞヒューマン」
振り向きたくない。
しかし咲夜は理解していた、霊夢の占いはまたしても的中したのだ。
足元注意。これを忘れたために植木鉢を踏み壊してしまった。
いかにラッキーアイテムの黄色い花があるとて、相手が幽香では焼け石に水気分。
「振り向きなさい、這いつくばりなさい、許しを請いなさい。首根っこを引っこ抜いて上げるから」
振り向くのも這いつくばるのも許しを請うのも無駄宣告。
時間を止めて逃げるか? 咲夜は真剣に考えた。
向日葵を拝借して時間を止めて逃げれば、ラッキーアイテムを奪取可能。
だが、そうなれば風見幽香は追いかけてくるだろう。
居場所が解らなければ、紅魔館を襲うだろう。自分とお嬢様が留守の紅魔館を、風見幽香が。
メイド長として、紅魔館を犠牲に逃げるなどできようはずもない。
(あれ? もしかして私、詰んでる?)
「振り向かないなら、スコップでケツを下から上へと切り裂いて、背中丸ごとケツぷり人間に改造するわよ」
「振り向きます」
振り向くと、日傘の下で風見幽香が笑っていた。
口は三日月のように開き、眼差しは絶対零度の業火のように渦巻いている。
土下座すれば遺言を書く程度の時間を与えてくれるだろうか? いや、それすら無理。
「その植木鉢はね」
視線が、見つめられるだけで寿命が縮みそうな視線が咲夜の足元へ移る。
そこには壊れた植木鉢と、ぶちまけられた土、そして、
すでに足はどかしてあるが踏み潰されて台無しになった芽があった。
「百年に一度しか咲かないという伝説の花が、ようやく芽を出したところだったのよ。
この私ですら発芽条件を把握できず、百の種子をそれぞれ異なる条件で育ててみたの。
自分で育てたものもあれば、あえて素人の知り合いに任せてみたりもしたわ。
そうして……たったひとつ、その植木鉢だけが、芽生えた。
地脈と太陽の光が奇跡的な割合でエネルギーを与える場所に鉢植えを置いた、大本命……。
これから百年かけて育てようと、とてもとても楽しみにしていたの。
だから、あなたを首まで地面に埋めて、百年くらい面倒を見て上げようかしら」
次の瞬間、咲夜は地を蹴っていた。
身体は空中へと飛び上がり、一目散に曇天へと逃げていく。
非はこちらにある、故に逃げるという行為は卑怯、完全で瀟洒なメイドにあるまじき行為。
しかし! 風見幽香の放つ殺意があまりにも強烈すぎて生存本能が勝手に動き出してしまった!
逃げろ! 逃げるんだ! 一刻も早くこの場から離れて身を隠すんだ!
さもなくば!
死!
「逃ぃ! がぁ! すぅ! カァァァアアアッ!!」
咆哮! 風見幽香は純粋な発声だけで大気を揺るがした!
さらに大爆発のように広がる凶悪な妖気の渦が咲夜を呑み込む!
常人であれば妖気に溺れて死ぬほどの威力に目まいを起こしながら、咲夜は叫んだ!
「時よ止まれ! ザ・ワールド!!」
静止した時の中で咲夜は振り向いた。
幽香が、風見幽香が腰の位置で両手を構え、凄まじい妖気を練っていた。
危ない、もし時を止めていなかったらあの妖気の餌食になっていただろう。
咲夜は回避運動を取り始めた。これで大丈夫、避けられる。
が、ひび割れる音。
音源は胸元。まさかという思いで、懐中時計を取り出す。
無論、時計の針は止まっているしかし! 懐中時計にヒビが入っていた!
次の瞬間、時の止まった世界が――ガラスのように割れて散った。
風見幽香を閉じ込めたガラスのビンが、内側で膨張する妖気に耐え切れず四散するように。
それは恐怖が見せる錯覚だっただろうか、風見幽香の緑の髪が黄金色に輝いたように見えた。
「波ァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!」
そして放たれる破壊の閃光が、曇天に浮かぶ咲夜目がけて放出された。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
幻想郷は滅亡の危機に瀕していた。
巨大隕石が幻想郷に向けて落下してきたのだ。直撃すれば跡形も残らない。
「フランドール・スカーレットでは駄目なのよ」
八雲紫は、己の屋敷の屋根に立ち、真っ直ぐに曇天を見つめていた。
「藍、確かにあの娘は以前……隕石を破壊した事がある。彼女の能力なら今回の隕石も破壊できるでしょう。
ただ破壊するだけでは破片までは防げません。破片の雨が幻想郷に降り注ぎ、やはり待つのは破滅」
「しかし、ならばどうすればいいのですか」
かたわらに立つ八雲藍の表情は張り詰めている。かつてない危機に、震えてさえいた。
「幻想郷には、幻想郷を滅ぼせるだけの能力を持つ者が多数います。
そういった者達が本気を出せば、隕石ひとつなんとかなるものではないのですか?」
「藍、あの隕石は外の世界ではなく、幻想郷に降ってきているの。
つまりあの隕石も幻想として受け入れられた存在……物理的な力では効き目は薄い。
さらに宇宙の彼方にある特殊な鉱石で構成されたあの隕石は、様々な結界を宿している。
方法は……尋常ではない妖力魔力を込めた純粋な破壊エネルギーをぶつけて消滅させるしかない。
しかも、私の計算によるとあの結界を打ち破るには激しい真実の憎悪が必要なのよ。
幻想郷を滅ぼすものとはいえ、まだ実害を出していない隕石に真実憎悪を込めた力を向けるのは難しいわ」
「紫様……」
「藍、スキマを開くわ。今すぐ白玉楼へ赴き幽々子を、それからあなたの大切な橙、そして――。
神社に行き、萃香と……それから……霊夢を。力ずくでもいい、スキマの中に引きずり込みなさい」
「それは、まさか、あなたは!」
「ふふっ、妖怪の賢者だの幻想郷の母だのと呼ばれているけれど、結局は私も、一匹の妖怪にすぎないわ。
贔屓だけれどせめて……せめて大切な人達だけは、逃がして上げたい……」
悲壮な決意に彩られた眼差しを見て、藍は悟った。
この方は死ぬ気だ。
命を賭して、あの隕石に挑む心積もりだ。
「紫様! 私も、私もご一緒に!」
「お願い、藍。私の愛しい者達を守って」
「紫……様ぁ……!!」
唇を噛みしめ、藍はギュッと閉じたまぶたの裏から涙を流した。
悲しくて、悔しくて、藍は泣いた。
あの曇天の向こうから迫っている、破壊の隕石の前に無力な自分が、情けなかった。
あの曇天の――。
突如、地上から閃光がほとばしり、曇天に風穴を開けてさらにさらに天空へと伸びていった。
「あ、あれはいったい! マスタースパーク!? 魔理沙の!?」
「いえ、あれは魔力ではなく妖力……しかも、人間では抱けぬほど膨大な憎悪を内包している。
余程の大妖怪か神霊でもない限り、こんな真似はできない……できる訳がない……」
「あの閃光の位置は、太陽の畑――?」
「ご覧なさい! 隕石が……隕石が……!!」
紫が観測用のスキマを開くと、宇宙空間を高速で飛来する隕石が憎悪の閃光に包まれていた。
尋常ではない憎悪を込めた妖力が、純粋な破壊エネルギーに変換されて放たれている。
真空ゆえ音も無く崩れ去っていく隕石。
閃光は隕石全体を包み込み、破片の雨すら許すまいと、割れた隕石をさらに粉々に砕いていく。
隕石は、宇宙の塵となった。
幻想郷は、救われたのだ。
頭上注意、完。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ギリギリで閃光を避けた咲夜は、余波により地面へ落下しようとしていた。
このままでは向日葵の畑に激突し、さらなる怒りを買ってしまう。
そう思った咲夜だが、その眼前にいつの間にか幽香が迫っており、日傘を振り下ろしていた。
咄嗟にナイフを交差させて防御するが、腕力と妖力の込められた撲殺攻撃はナイフを粉砕した。
その威力にふき飛ばされた咲夜は、太陽の畑から離れた空き地へと墜落する。
メイド服は埃まみれとなり、所々破けてしまっている。
(くっ、空に逃げればまたマスタースパークで狙い撃ちにされる。
でも地面なら野花がある、花を巻き込まないために彼女は肉弾戦を挑んでくるはず!
そうなれば私にも勝機、いえ、逃げるチャンスがあるかもしれない!!)
「逃がさないわよ」
疾い!!
鈍足と言ったのはどこのどいつだ、風見幽香は圧倒的スピードで咲夜の背後に回り込んでいた。
畜生、どこの少年漫画だ。恐る恐る振り向けば、怒りのオーラで髪を逆立てている妖怪の姿。
「あ、あなた……何者なのよ……」
「とっくに解っているんでしょう? 穏やかな花を愛しながら、激しい怒りによって目覚めた旧作育ちの妖怪。
スーパーヤサイ妖怪! 風見幽香だぁぁぁッ!!」
野菜は実よりも花を愛する女、風見幽香。
怒りのあまり言動が意味不明になりつつあった。
「イヤァァァァァァッ!!」
ケツの穴にツララを突っ込まれてグリングリンと掻き回されて笑顔で二本目挿入を宣告されるような恐怖ッ!!
十六夜咲夜は無様に地面を這いつくばりながら逃げようとした。
「ゴールドエクスペリエンス!」
またもや意味不明の叫びを上げた幽香は、握り拳を地面に叩きつけた。
次の瞬間、拳と地面の密着部分から巨大な蔓が絡み合いながら伸び、大地を蹂躙する。
それは咲夜の四肢さえも束縛し、さながらジャックと豆の木の如く巨木へと姿を変えて咲夜を高く運んだ。
「くくく、まるで処刑のために磔にされた聖者のようね」
酷薄な笑みを浮かべて睨み上げる幽香。
もはや逃走不能で絶望に縛りつけられた咲夜。
(霊夢……占いは外れたわ。私は頭を打って死ぬんじゃなく、この悪魔に惨殺されるのよ)
(美鈴……あなたにはいつも迷惑をかけられていたけれど、本当は感謝しているのよ)
(お嬢様……今は何処かで遊んで無邪気に遊んでおられるのでしょう……。
どうかその笑顔が、私の死で曇らないよう……私の死が優しく伝わりますよう……どうか……)
咲夜はもう、あきらめていた。
生きる、事を。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「間違いないわ……風見幽香は幻想郷を救おうとしてくれているッ!!」
「なんですってー!?」
八雲紫が導き出した結論に、八雲藍はバックで雷鳴を轟かせる勢いで驚愕した。
二人は相変わらず屋根の上におり、今は太陽の畑の方角に目を向けている。
「ご覧なさい、あの巨木! それに相応しき根が幻想郷の大地に張り巡らされていく……。
幻想郷は近い将来、大地震に襲われる。けれどあの隕石の邪気が大空から地脈に影響を与えてしまった。
地震は、もういつ起きてもおかしくない状況にあった。大地は真っ二つに引き裂かれようとしていた。
いいえ、すでにもう地割れが始まろうとしていたわ。
でもその直前、風見幽香があの蔓状の巨木の根で大地を縫い合わせる事で、見事防ぎ切った」
「まさか、あの自分本位な風見幽香が……幻想郷を守るなどと……」
「あるいは、単に幻想郷に芽吹く花々を守ろうとしただけかもしれない。
けれど、それでも、彼女が幻想郷の危機を察知し守ってくれたのは、状況を見るに明らか。
彼女も幻想郷の住人だったという事よ……それが、こんなにも嬉しいだなんて。
ゆかりんと、ゆうかりん。名前がかぶってウゼェとか思っていた自分が恥ずかしいわ……」
「ゆかりん様! ゆかりん様! 永遠少女ゆかりん様!!」
「ああ! この湧き上がる感謝と感動の念を直接ッ! ゆうかりんに伝えたいッ!!
幻想郷を代表して今すぐお礼を述べに向かうのが礼儀! スキマオープン!」
足元注意、完。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「天よ叫べ! 地よ唸れ! 海よ荒れよ! 幻想郷に海は無いッ!
大地に芽吹く花々の、純情可憐な愛しき想いを胸に刻んで心頭滅却、火もまた熱し!
生者必滅! 我の拳は破壊の嵐! 我の拳は死神の鎌! 我の拳は愛と怒りと憎しみと悲しみの炎!
今こそ、おお、今こそ目覚めよ、究極の妖力よ! 天地を切り裂き、銀河の星々さえ打ち砕くために!
血が欲しいとすすり泣く、死が欲しいと渇望する、嵐を呼ぶ黒き剣の如き魔性の拳! 咲夜死すべし!」
ハイテンションに意味不明な風見幽香がついに前口上を終えると、
憎悪の炎と妖力と、その他もろもろの意味不明なアレを込めた拳を腰に構えた。
「一撃ィ……必殺ゥ……!!」
大地が爆砕する勢いで飛び上がり、一直線に磔の咲夜へと向かう幽香の拳。
圧倒的プレッシャーは確実な死を確信させ、咲夜の視界は闇に染まった。
「小宇宙流星ネビュラエクスキューション昇龍ギャラクシアン鳳凰幻魔レボリューション宝輪
グレートライトニング積尸気ロイヤルデモン幻朧アンタレスジャンピング彗星拳ッ!!」
「こんにちは風見幽――」
天と地が裂けるような轟音がした。
あとに残ったのは、幽香の魔拳の余波で崩れ去った朽木から這い出したメイドのみであった。
風見幽香はどこへ消えたのか? 目の前に現れた暗黒色の空間はなんだったのか?
なにも解らないが、咲夜は精根尽き果てていた。
向日葵畑のすぐ側で眠りについてしまい、それは幽香の帰還が死と直結する危険な状況ではあったが、
そんな事を考える余力さえ今の咲夜には残っていなかった。
「……あれ? 幽香さん、どこ行っちゃったんだろう……せっかく……あっ、あれは咲夜さんじゃないか」
そんな太陽の畑に、一人の妖怪がやって来た。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「小宇宙流星ネビュラエクスキューション昇龍ギャラクシアン鳳凰幻魔レボリューション宝輪
グレートライトニング積尸気ロイヤルデモン幻朧アンタレスジャンピング彗星拳ッ!!」
「こんにちは風見幽うぎゃぴぃぃいいいいいいいいいいい!!」
開いたスキマに紫が入り込んでいった直後、顔面に鉄拳を叩き込まれながら戻ってきた。
殴り主、幽香はその勢いを殺さぬまま突っ込んできて、八雲家の屋根の上へと侵入してくる。
屋根の上から紫が放り出され姿が見えなくなり、幽香は突然の風景の変化に戸惑いながら屋根の上に着地する。
振り返った先でスキマが閉じるのを見て、スキマ妖怪に連れ込まれたのだろうと幽香は推測した。
実際は事故なのだけど。
「渾身の……全身全霊のを……くれてやる瞬間……横槍を入れられる気分って、
どんなに不快で愉快で殺意がほとばしって誰彼構わずぶちのめしたくなるか……解る?」
ギロリ、と、幽香の双眸が、残された藍に向けられた。
「ゆ、ゆ、ゆ……紫……様……?」
状況が飲み込めず藍は震えていた。
この震えは、幽香の放つ殺意に対する恐怖?
いいや違う。
この震えは、最愛の主を蔑ろにされた怒り! 礼を述べに向かった八雲紫様を殴られた怒りだ!
「邪魔をしてくれた礼は……たっぷりさせてもらうわよ……」
「上等だァァァ! 野良妖怪風情がどんなもんじゃァァァ!!」
「あぁん!? 狐如きがなに吼えてんのよ、尻尾引っこ抜いて二束三文で売りさばいてやるわッ!!」
「金剛の城の如く至高の美しさを誇る高貴にして慈愛の化身たる紫様を傷つけたばかりか、
同量の黄金以上の価値を持つこの尻尾を二束三文扱いするとは万死に値するぞ雑草ォォオッ!!」
その日、幻想郷の崩壊はまぬがれたが、八雲家は崩壊した。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
紅魔館の自室にて、咲夜は生死の境をさまよっていた。
「おいたわしや咲夜さん……ああ、こんな時にお嬢様は何処へ……」
看病をしているのは美鈴だ。
リグル・ナイトバグが倒れていた咲夜を発見し、紅魔館まで知らせにきて、迎えに行ったのも美鈴だ。
パチュリーの診断の結果、激しい精神的疲労が肉体に表れているため、
特に治療方法はなく休ませておくしかないとの事。
だが、もう三日間もうなされ続けている咲夜があまりにも不憫だった。
そして、太陽の畑に倒れていた事からおおよその見当はついていた。
「こうなったのも、きっとあのドS妖怪の仕業に違いない……。
三日前から姿をくらまして、今頃どこでどうしているやら」
「お邪魔するわ」
ノックも無しにドアを開けて侵入してきた風見幽香。
どこでどうしているかって? ここでこうしているよ!
「き、貴様ッ! 咲夜さんになにをした! トドメを刺しに来たか!?」
「失礼ねぇ。リグルから話を聞いて、お見舞いに来たのよ」
「お見舞いだと!?」
「ええ。そいつが私の大切な植木鉢を壊したからぶちのめそうとしたの。未遂よ未遂。
そのあとね、リグルが別の植木鉢を持ってきてくれたの。
それは壊された植木鉢と同じ種を蒔いておいたもので、育成が難しいのだけれど、
奇跡的に芽が出ていて……それを見せに来てくれる道中、
誤って鉢を落として、その娘がキャッチしてくれたそうなの。
次は落とさないようにって慎重に太陽の畑まで歩いて来たら、その娘が倒れてたって訳。
だからまあ、リグルに分け与えた分の鉢を守ってくれたから、特別に許して上げるわ。
その証拠に、はい、お見舞いのとして持ってきた自家製のお花、気高く咲き誇る、菊よ」
と、幽香は満面の笑みで黄色い菊を差し出した。
主にお葬式で飾る菊は、忌避されるお見舞いの花としての代表格だ。
「嫌がらせかッ!」
美鈴が怒鳴るかたわらで、ベッドから身を起こす咲夜。
「フーッ、急に心と身体が楽になったわ。あら、ラッキーアイテムの黄色い花」
「えぇー! そんなんで復活しちゃうんですか咲夜さん!? 三日三晩寝ずに看病していた私の立場はー!?」
こうして咲夜は生死の境より帰還し、幽香とも仲直りしたのだった。美鈴は不貞腐れて寝た。
めでたしめでたし、よかったネー。
一方その頃、八雲家。
紫と藍は重傷により寝たきりになってしまっており、橙が一人で看病していた。
すると、結界を軽々と通過して紅白衣装が現れた。
「紫ー、お見舞いに来たわよー。はい、お花」
見舞いの品は、神社の裏で摘んだタンポポでいいやといい加減な霊夢であった。
その瞬間、奇跡が起こった。
「霊夢が! 霊夢が私に花を贈ってくれている!? 霊夢が! 霊夢が私に花を贈ってくれている!?」
八雲紫復活ッ!!
全身の傷が一瞬で治癒し、布団から飛び起きるほどのエナジーを放つほどの幸福感に包まれている。
そして、奇跡は連鎖するものである。
「紫様が! 紫様が元気になられてあんなにも嬉しそうに微笑んでいらっしゃる!?
砂漠に咲いた一輪のタンポポのように! 砂漠に咲いた一輪のタンポポのように!!」
八雲藍復活ッ!!
全身の傷が一瞬で治癒し、布団から飛び起きるほどのエナジーを放つほどの幸福感に包まれている。
安い奇跡ではあったが、二人の復活に橙は心から喜んだ。
「たかがタンポポで……」
と霊夢は呆れたが、大喜びする紫を見ていると悪い気はしないのだった。
「ところで手相占いを始めたんだけど、紫、やってみない?」
「えっ……霊夢に手を握られて占われる!? やるやる、やるわー!」
非常に乗り気なスキマ妖怪が、占い結果を妄信して猛進するが、その大騒動また別の話。
終わるん
「ゴールドエクスペリエンス!」
ここでついに俺の腹筋が限界を迎えた……
何が何やら分からんのに不思議な力で押し切られた
うむ……うむ。
とりあえず暴走的な咲夜さん素敵
きっちり起承転結にそってかききれてるんだwww
ちくしょうwww腹筋痛いwww
>正しくは興味がないく
→『興味がなく』?
面白かったです
敬意を評する!
ギャグでも幻想郷を愛するゆかりん可愛いよ
暴走特急みたいな勢いと面白さだったw
勢いだけのようで、きっちり考えられている?ようなお話。
鉢植えの複線部分とか、ありがちっぽいけどよかった。
うん、色々な意味ですごかったw
誰か俺に説明して頂けないだろうか?
ゆうかりん最強だよゆうかりん
スーパーヤサイ妖怪の件に負けたwww
こいつはタダだ!もってきな!
とりあえず100点だ
何処にあるか判らない八雲亭に普通に霊夢が現れるのは唐突かと思いました
よくわかんないけど100点置いてきますね
なんかよくわかんないけど100点どうぞwww
降参と言うより他ない・・・
これが超展開か!
なんだこれwwwww
え?w
こんな幻想郷に住んだら命が幾つあっても足りんわww
この点数を入れることを許したまえ!
それにしてもゆうかりんが平野絵でカリスマがMAXなんですが
テンポのよさ、スピード感で一瞬で読み終わったような気分です。
素直に憧れます、この作風は。
そして自分の腹筋とお茶を返してくださいww
さすが楽園の素敵な巫女はスケールが違った
世界を救った占いと尊い犠牲となった咲夜さんや植木鉢に乾杯
超展開万歳!
後悔はしていない。
ある意味霊夢のおかげですね
内容バカなのは楽しいんだけどちょっと文章まで馬鹿過ぎる。
テンションたけぇ!
わからねぇwwwwwwどんな恐怖だよwww
グレートライトニング積尸気ロイヤルデモン幻朧アンタレスジャンピング彗星拳ッ!!」
もう何がなんだかwwwこれくらってゆかりん生きてんのかよwwwww
好きな要素が強過ぎて苦手な要素を吹き飛ばしてくれました
完。じゃねえよwwwwwwwスケールでかすぎだろwwwww
いやーこれでいい夢見れそうですわ
あざっす!
って思ったら、俺を凹ませたダークSSもイムスさんがかたやつだったwww
なんてこったwwwwww
あーりーがーとー!!
ネビュラストーム(瞬)
オーロラエクスキューション(カミュ)
盧山昇龍覇(紫龍or童虎)
ギャラクシアンエクスプロージョン(サガorカノン)
鳳凰幻魔拳(一輝)
スターダストレボリューション(ムウorシオン)
天舞宝輪(シャカ)
グレートホーン(アルデバラン)
ライトニングプラズマ(アイオリア)
積尸気冥界波(デスマスク)
ロイヤルデモンローズ(アフロディーテ)
幻朧魔皇拳(サガ)
スカーレットニードルアンタレス(ミロ)
ジャンピングストーン(シュラ)
ペガサス彗星拳(星矢)
上記は紫さん(完全無防備)が喰らった幽香さん(リミットブレイク)の技の一覧。
幽香さんの怒りの程が伺えるな……。
※流星拳はペガサス流星拳(星矢)や流星拳(魔鈴)なのかも。
GJでした!
ツボった…。
「面白かった」の一言です!
神妙に長台詞読んでたらいきなり菊とかwwww
ネタの仕込み方がうまいしテンポもいい。ギャグSSのお手本となるべき