Coolier - 新生・東方創想話

類は

2010/03/16 12:41:36
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※この先、魔理沙が少々病んでおります
※※多少の性的表現があります

これらが大丈夫な方は、お進みください。

――――――--‐




















愛してる
愛してる
愛してる
愛してる
愛してる
愛してる
愛してる
愛してる
愛してる
愛してる
愛してる
愛してる
愛してる
愛してる
愛してる




「…――っ魔理沙、放して…」

微かに輪郭が見える程度の濃くも薄くもない闇に、二人は居た。
深夜の澄んだ空気を避ける様に、ひっそりと身を寄せ合っていた。

「やだ、放したく、ない」

少女の口から途切れ途切れに紡ぎ出されるその言葉は、微かに震えている。

「………一体どうしたのよ。言いなさい」
「…………ひとりが恐い」
「え?」
「……霊夢はさ、いつも誰かしらが側にいるだろ。だけど私は、いつも側に行く側だ」
「………」
「私が側に行くのを止めたら、どうなる。……ひとり、なのかな」
「………魔理沙、」
「だから、霊夢」



「お前が、欲しい」



少女は、驚いている少女の唇を塞いだ。
蕩けてとろけて、少女の瞳が夢心地になりはじめる。
そのまま少女は少女を押し倒す。
どろりとした濃厚な空気の中、粘膜が重なり蕩けていく。


少女が少女を奪う。
何度少女が天に達する程の快感に襲われようと、少女が少女を放す事は無かった。




「―――…霊夢」

ふと、少女はふるふると震える腰砕けの少女に問い掛けた。


「強さでも、人の賑やかさでも、努力をしないと近付けない。例え近付けても遠い、そんなお前を、私は」


愛してる
愛してる
愛してる
愛してる
愛してる
愛してる
愛してる
「愛してる」
愛してる
愛してる
愛してる
愛してる
愛してる
愛してる
愛してる




「遠いから、遠すぎるから、欲するんだ」




少女は少女の腕の中で涙した。
少女は震える腕で少女を優しく抱いた。
少女は少女に笑いかけながら言った。




「私には、貴女がとても近く感じた」





何処か孤独な人間少女二人のお話。
憧れが恋心に変わる。
…ありふれた話。
感情の量と伝える言葉の種類は比例しない。
…ありふれた話。
遠すぎる存在は、近かった。
……ありふれた話。

――――――--‐

こんにちは、初めまして。ももみづりと申します。
初投稿で少々如何わしい香りがする作品はどうかとも思いましたが、投稿させていただきました。

抽象的な表現が多く、わかりづらいようでしたらすいません。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
ももみづり
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コメント



0.560簡易評価
5.10名前が無い程度の能力削除
病んでます、の一言で済ましていきなり結果を書くのではなく、そこに至るまでの過程や心情を書いてもらわないと評価は出来ません。
6.無評価ももみづり削除
ご指摘ありがとうございます。
確かに、一部分だけを抜粋したような内容だと評価されるに至らないものですよね。
力不足でした。次はそれらも交えた作品に出来るよう精進します。
9.100名前が無い程度の能力削除
これぐらいシンプルにストレートに好きな人に迫ってみたいなぁ! ここまで激しく求められたら霊夢も幸せなんじゃないかな?
12.70不動遊星削除
--- To love or not to love, that is a question.
 読ませて頂きました。ありがとうございます。性的表現とおっしゃってますが、この程度は問題ないと思われます。全体としても悪くないと思います。ただ、読み物と言うよりは詩に近い感じですかね。短くまとめられていて、小さな歪んだ愛の詩と言った印象を受けます。5氏と同意見ですが、この歌詞にメロディを付けて頂かないと歌劇・唱歌としては評価できません。
 この作品は、言ってみれば、大きなオペラのワン・シーンの様なイメージです。たとえるなら「ロミオとジュリエット」でジュリエットが眠り薬を飲み、倒れるシーン。いよいよクライマックスを迎える直前のファンファーレです。この二人が、どこからどこへ向かうのか?どういう道筋を辿って来たのか、居るのか、行くのか?そういう物が在ってこそ、このシーンが映えるのです。初投稿とあって、長い物をしっかり書くのはつらいかもしれません。ですが、それとなく前後を付け足してみるともっと素敵な作品が出来ると思います。あとがきの3行を肉付けし本編に加えるだけで、大分まとまってくると思いますよ。
 長々と、偉そうに失礼しました。楽しみにしてますので、頑張って下さい。では。
15.無評価ももみづり削除
>9.名前が無い程度の能力様
評価・コメントありがとうございます。
何だかんだ言って、きっと二人は幸せでしょうね。
魔理沙は気付いていないだけ。
恐れ多くも100点を頂き、素直に嬉しいです。

>12.不動遊星様
評価・ご指摘ありがとうございます。
ご指摘の通り、確かにこれは小説と言うよりも詩に近いですね…。
何かのワンシーンが良いと思うのも、その過程の物語があってこそ……おっしゃる通りです。
後書きについて、今更ながら自分でもこの補完に頼りすぎた感があります。
次は後書きに頼らず、内容の纏まった物を投稿するよう精進します。

ありがとうございました。