※この作品は作品集:99 幻想世紀末戦隊ゴレンジャイ2の続編にあたります。
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ててててーててーててってっ(タイトルBGM)
幻想世紀末戦隊ゴレンジャイ3
「ふう」
読んでいた本を閉じる。
最近になって強く願っていることがあった。
それは幻想郷に戦隊チームが現れることだ。
長い年月を生きてきた僕に、まだこんな少年のような心があったなんて自分でも意外だった。
霊夢や早苗たちが一瞬でもチームを組み、戦隊として現れたのがいけなかったんだろうか。
二人はもう戦隊チームを作るつもりは無いらしい。
ゴレンジャイというちゃらんぽらんなチームでも、長く見守ってやれば正しい戦隊チームになれたのではないか。
今となってはそんな事を考えてしまう。
ただ、僕が戦隊チームの登場を願っているのはただ少年心だけというわけではないのだ。
からんからん。
「邪魔するぜ、香霖」
魔理沙がくたびれた様子で中へ入ってきた。
「またかい」
「ああ、まただぜ」
最近魔理沙や霊夢はボロボロになって店に来る事が多くなった。
以前も異変解決の後はそんな状態になる事が多かったが、ここ最近はほとんど毎日である。
「あっちを解決したらこっちだ。息をつく暇も無い。霊夢も早苗もおんなじような事言ってたぜ」
「お疲れさま。取り合えず八卦炉の整備をしよう」
「頼んだぜ。私は風呂に入ってくる」
魔理沙は見るからに疲弊していた。
八卦炉の状態もかなり悪い。
異変が以前よりも多くなっているのだ。
「個人の力では限界がある」
霊夢、魔理沙、早苗と個々で異変を解決しているのでは限界なのだ。
特に魔理沙は普段よりも疲れているように見えた。
だから僕は戦隊チームの登場を願っている。
ただ願うだけで何も出来ない。
僕に出来るのは精々八卦炉の調整や、彼女らの服を繕う事くらいであった。
「じゃあな、香霖」
「ああ、気をつけて」
整備を終えた八卦炉を持って魔理沙はふらふら飛んでいった。
泊まっていけと提案したのだがそれは渋い顔をして断られてしまった。
「……僕は無力だな」
店の中で一人ごちる。
しかしどうにもならなかった。
「幻想郷にもうゴレンジャイはいないんだ……」
そう呟いた時、どこからか声が聞こえた。
「待て―――――い!」
周囲を見回す。
がらっ!
押入れが勢いよく開き、誰かが現れた。
体のラインがくっきりとわかるような、ヒーロースーツ。
スーツには黒い境界線と目玉のような模様が描かれている。
長い金髪をゆらめかせ、彼女は高らかに名乗りを上げた。
「ユカリンジャイ!」
がらっ!
続いて玄関から現れる女性。
周囲には小さな幽霊のようなものが浮かんでいる。
ヒーロースーツには蝶のような模様が描かれていた。
彼女はふわりとした動きで構えを取り、名乗った。
「ユユレンジャイ!」
がらっ!
さらにクローゼットが開く。
銀髪の女性。
ヒーロースーツが左右で違う色、さらに上下でも入れ違いのかなり特徴的なものである。
彼女は宙に指で何かのカプセルを弾き、空中で掴んでみせて名乗りを上げた。
「エーリンジャイ!」
がらっ!
隣の部屋から現れる紫色の髪の女性。
彼女も同じくヒーロースーツだ。
特徴的なのは首や腕、腰に巻いた荒縄のようなものである。
彼女が腕を正面に向けると風が吹いたような気がした。
「カナレンジャイ!」
がらっ!
窓から現れた、紫から金へと変わる不思議な髪色の女性。
ヒーロースーツの胸の部分と足の部分には網のような模様が描かれている。
彼女は右腕を天に掲げ、高らかに名乗りを上げた。
「ビャクレンジャイ!」
そして彼女らは部屋の中央に並び、全員で手を正面に突き出すポーズを取って叫んだ。
『五人揃って! ゴレンジャイ!』
僕は言葉を発する事が出来なかった。
これは一体どういうことなのだろうか。
「幻想郷は全てを受け入れます。しかし今、幻想郷は大いに乱れています」
「……紫。君がこのメンバーを集めたのは」
彼女は確かに一度ゴレンジャイの一員として現れたことがある。
しかしその時はとても真面目とはいえない格好だったはずだ。
「様々な勢力が揃い、パワーバランスも崩れてきている。それぞれがけん制しあっている場合ではないのです」
「あんまり騒ぎが多すぎると良くないでしょう~?」
二人目の女性がそんな事を言う。
「僕は紫以外のメンバーはあまり詳しくわからないんだが……」
「紹介いたしましょう」
紫の説明を聞いて僕は驚愕した。
いつぞや僕の店に来た妖夢の主人、死を操るという白玉楼の西行寺幽々子。
竹林の天才名医として名高い永遠亭の八意永琳。
早苗のいる守矢神社の神の一人である八坂神奈子。
命蓮寺の封印されていた大魔法使い、聖白蓮。
揃いも揃って実力者ばかりである。
「よくこれだけのメンバーを集められたね」
「私をなめてもらっては困ります」
そうだ、彼女は幻想郷の賢者とも呼ばれる妖怪だったのだ。
「しかし、これは凄い。いや、完璧だ」
実力もそうだし、姿もみんな色の違うヒーロースーツ。名前もきちんと統一されている。
「まさに理想のゴレンジャイの姿だ」
「貴方だったらそう言ってくれると思っていましたわ。戦隊とはこうでなくてはいけません」
それを聞いて僕ははっとした。
「もしかして、以前全然違うメンバーで揃えたのは」
「貴方が理解者足りえるかどうか、試したのです」
「そうだったのか……」
彼女にそんな深い考えがあっただなんて、とても想像していなかった。
「てっきり何かの悪ふざけだと思っていたのに」
「そう~、紫はいっつも……ごほんごほん」
幽々子が何か言いかけていたが紫に睨まれて黙ってしまった。
「前のメンバーといえば……レミリアはどうしたんだい?」
前に紫が集めたメンバーにはレミリアが混ざっていた。
そして実力的には彼女がここにいてもおかしくはないはずである。
「彼女は誘いを辞退したの。夜でないと自分の本来の実力を発揮できないからと」
「なるほど……」
確かに昼の吸血鬼が全力を出すのは難しいだろう。
そして戦隊の活動時間はどちらかといえば昼である。
「ただ、自分たちで何か活動はしたいとは言っていました」
レミリアも実力者だけに色々考えているのだろう。
「納得いったかしら。それで」
「ああ。でも……」
ひとつ疑問があった。
何故僕を試すような事をしたのか。
何故改めて正式なメンバーを揃え、僕のところに現れたかである。
「理解者である貴方に頼みたいことがあるの」
するとその僕の意識を読んだかのような事を紫が言った。
「僕に?」
「ええ。戦隊物に必要なポジションがいるでしょう?」
そう言って扇を開き、口元を隠してみせる。
「必要な……」
戦隊物には当然五人のヒーローが必要だ。
しかしそれだけではない。
主人公たちをサポートする人々が必要なのだ。
そして僕に可能な事といえば、道具の調達や名前と効果を確かめる事だ。
「武器開発担当かい?」
「いいえ」
紫は開いていた扇をぱしりと閉じて僕に告げた。
「貴方には私たちに様々なアドバイスして欲しいのです。言うなればそう……司令官ですわ」
「司令官……僕が」
不覚にも胸がときめいた。
司令官。なんと素晴らしい響きだろうか。
「僕にいい考えがある! と自慢げにアドバイスをすればいいのか」
「大体そのような感じですわ」
「なるほど……」
すると僕も戦隊の一員になれるという事か。
それはつまり魔理沙たちを手助け出来るということでもある。
僕にもやれる事があるということなのだ。
「僕で力になれるなら是非やらせて欲しい」
「ありがとう。それで、早速なのだけれど私たちを見て何か他に言う事はないかしら」
「他に?」
再び全員を見直してみる。
八雲紫。西行寺幽々子。八意永琳。八坂神奈子。聖白蓮。
「いや別に。凄い面子だなとは思うけれど」
「本当に?」
「ああ。さすがは紫だと言わざるを得ないな」
それを聞いた紫がいきなりぎゅっと僕の手を握ってきた。
「やはり貴方は本当に私たちの理解者ですわ」
「……どういう事なんだい?」
状況がよく理解できなかった。
「ここからはオフレコでお願いするわね」
永琳がそんな事を言った。
「オフ……?」
「内輪話という事よ」
つまりゴレンジャイとしての彼女らではなく、本来の彼女らの話という事か。
「藍ったら酷いのよ。私が真面目に幻想郷の事を考えてるのに、止めて下さい大人気ない橙が真似したらどうするんですかって」
「藍……」
確か紫の式の名前だったか。
「大人気ないというがそれは違う」
僕はその藍とやらに言ってやらなければいけないだろう。
「戦隊は子供に夢を与える存在だ。その役目は誰がやる? 大人がやらなくてどうするんだ」
大人はいつだって子供の見本として有るべきなのである。
「戦隊物を知らなければ、理解されない事なのかもしれない。だが紫。君は間違っていないよ」
「そうよね! そうよね!」
紫は実に満足げに笑った。
「私の話も聞いて~」
「幽々子か、何だい?」
「妖夢が酷いのよ~。私だって真面目にやってるのに幽々子様最近太り気味なんですからそんな格好は止めて下さいとか言うの」
そう言ってお腹の肉をむにむにとさせている。
幽霊が太るものなのかどうか疑問ではあるが、彼女くらい長く生きて……死んでいるとそれくらいの事があってもおかしくはない。
「戦隊物に食いしん坊キャラは必要だと思う。重要なポイントだよ」
「そうよね~、何も問題ないわよね~」
「うわっ」
幽々子が僕に抱きついてきた。
太り気味とは言っていたが確かに体全体がむにゅっと柔らかくだんだんと意識が遠くな
「今一瞬殺しかけたでしょう幽々子」
紫が幽々子を引き剥がしてくれる。
「あらごめんなさい、つい」
ついうっかりで殺されてはたまらないと思う。
「大変ね」
「いや、司令官ならこれくらいなんともないよ」
苦労を労ってくれた永琳に笑って答えてみせる。
「君はどうして参加したんだい?」
「最近患者が多いのよ。色んな異変の被害者としてね」
「異変を解決する事で被害者を減らしたいという事か」
「ええ。そういうことよ」
実に王道らしい動機である。
「それと、ほら、戦隊には必要でしょう?」
そう言ってくすくすと笑う。
「む」
一瞬考えたが彼女が天才と呼ばれていることを思い出した。
「戦隊物につきもの、それは弱点の無い強敵だ」
「そう。そこで私が見つけるのよ。ユカリンジャイ! 敵の弱点はそこよ!」
そう言ってびしっと虚空を指差してみせる。
「確かにそのポジションはいいな」
「外の世界の美少女戦隊でも人気だったらしいしね」
彼女を生かせるポジションであると言える。
「みんな案外真面目に考えてるんだねぇ」
神奈子が感心したような顔をしていた。
「貴方は一体どうして?」
「そりゃあアンタ。私を除け者にして諏訪子と早苗で楽しそうな事やってたからさ」
「諏訪子……」
確か守矢神社のもう一人の神様の名前だったか。
早苗が喋っていたような覚えがある。
どこかで彼女とも会ったような気がするのだけれど、いまいち思い出せなかった。
「まあそれは冗談としても。これは信仰を集めるための手段に成り得るからね」
あまり冗談に聞こえなかったが、神様の言う事はだいたいそんなものである。
「確かにそうかもしれないな。このメンバーならば尚更だ」
何せ各々が各勢力のトップクラスなのである。
「一人よりも郡のほうが大きな力を得られるかもしれない」
「そうです。妖怪、皆の為に力を合わせて頑張りましょう」
聖がそんな事を言った。
「妖怪の為に?」
「ええ。私たちが先に度の過ぎた妖怪を改心させることで、人間にやられる事を防ぐのです」
「なるほど、そういう考え方もあるか」
霊夢や魔理沙は確かに容赦がないからな。
「大魔法使いとしての力を存分に発揮してみせます」
「君は真面目なんだな」
「はい。よく言われます」
彼女としゃべっていてふと気が付いた。
なんだろう。皆の視線がおかしい。
「共に頑張りましょう。ああ、いえ別に若返りの秘術には興味ありませんわ。私スキマ妖怪ですし」
「亡霊だし~」
「天才だし」
「神様だし」
何か本音のようなものが垣間見えたが気のせいということにしておこう。
「ええ。頑張りましょう!」
聖はわかってるのかわかっていないのかいい笑顔をしていた。
「さて内輪話はここまでよ」
紫がぱんぱんと手を叩く。
「さあ、幻想郷の平和を守るために活動を開始しましょう」
「困った事があったらいつ来ても構わないよ。何せ僕は司令官だからね」
「頼りにしていますわ。司令官さん」
頭を撫でられてしまった。子供ではないというのに。
「いざ、南無三――じゃなかったゴレンジャイ出動!」
聖の合図でゴレンジャイは幻想郷の平和を守るために飛び立っていった。
「彼女らならやってくれるだろう……」
僕はゴレンジャイの活躍を信じていた。
「あー、暇だ」
机に突っ伏し魔理沙が愚痴っていた。
「暇だろうね」
ゴレンジャイの活躍はそれはもう素晴らしかった。
異変あるところにゴレンジャイあり。
どんな異変でもたちどころに解決してしまう。
彼女らを見たある人物は瞬間「ぎゃあ!」と叫んだそうである。
それはそうだ。果たしてあのメンバーに勝てる者はいるのだろうか。
「霊夢はなんか早苗と組んでやってるみたいだけどな」
「ああ、そういえばそんな事を言っていたね」
霊夢と早苗でタッグを組み、『ふたりは巫女キュア』と名乗っているそうだ。
彼女らも異変解決のプロ。そこそこ活躍しているらしい。
「んで香霖が司令官なんだろ? ゴレンジャイの」
「大したことはしていないけどね」
時折彼女らがやってきて話を聞く程度だ。
僕のアドバイスなんか本当はいらなかったんじゃないだろうかと思うこともある。
「どんな事してるんだ?」
「そうだな。例えば戦いの時に彼女らを見てこんな事を言う奴らがいたという」
無茶しやがって。
加齢臭がする。
ババア。
それを聞いた紫たちは涙目で僕に相談してきた。
「そいつらちゃんと生きてるのか? もうあの世に逝っちまったんじゃないか?」
「きつくこらしめておいたとは言っていたけれど」
どうなったのかは僕もわからない。
正義の味方はそんな酷い事はしないだろうと思う。多分。
「それに対して香霖はなんて言うんだ?」
「そうだね。要するに解釈の間違いなんだよ」
まさか正義の味方にそんな事を言う輩がいるはずがないじゃないか。
「解釈?」
「無茶しやがってというのはね。それぞれトップに立つほどの実力者なのに、前線に立つなんて無茶をしやがってという意味で言ったんだろう」
「……本当にか? もっとこう……いやなんでもない」
魔理沙は何か言いたげだったが黙ってしまった。他にどんな理由があるというのか。
「次に加齢臭というがこれは華麗な彼女らの弾幕に対して思わず言ってしまったんだ。華麗な弾幕。美しいシューティング。略して華麗シューさ」
「……香霖。お前真面目に言ってるんだよな?」
「僕はいつだって大真面目だよ」
彼女らの弾幕は本当に華麗で美しいのだ。
「他に解釈は考えられないな」
「……そうだな。華麗なシューティングだよな」
魔理沙は何故か疲れた顔をしていた。
「けど最後のはどう説明するんだよ。ババアだぜ?」
「婆かい? そりゃあ若手の妖怪や人間から見れば彼女らは長生きしているから婆かもしれないさ。けれどそういう意味じゃあない」
「違うのか?」
「外の世界の戦隊ヒーローの歌があるんだよ。恐らくそれを間違えて覚えてしまったんだ。もしくは彼女らが聞き間違えたんだろうね」
その歌詞は独特のもので、きちんと覚えるのは難しかったのだろう。
外の世界の情報は極端に少ないからだ。
「バンバラバンバンバン。バンバラバンバンバン。誰が呼んだかーってね。ババンとババアを間違えそうだろう?」
「……あー、うん。香霖。お前は本当に凄い奴だ」
暫くの間の後、魔理沙が遠い目をしながら言った。
「知らなかったのかい?」
「いや知ってた。お前はそういう奴なんだ」
ぱちぱちと拍手をしてみせる。
ちっとも心が篭っていない気がするが喜んでもいいのだろうか。
「香霖がそんな手助けしてたんじゃ私が暇になるわけだぜ」
魔理沙としては複雑な気分なのかもしれない。
「僕は彼女らの力になれているのかな」
「十二分過ぎる位になれてると思うぜ」
「それはありがとう」
今度は素直に嬉しかった。
「司令官は魔理沙の負担を減らしたいと思って引き受けた事なんだけどね」
「私の?」
「ああ。暇になりすぎてしまうとは思わなかったけれど」
「あー」
帽子をぎゅっと被り目元を隠す魔理沙。僕は何か妙な事を言ってしまっただろうか。
「何でそんな事始めたんだかって思ってたんだが……そういう事なら納得してやらんでもないぜ」
「それはどうも」
そういうわけではなかったようだ。とりあえず安心した。
しかしどうしたものか。魔理沙もする事がなければ困るだろう。
「そうだ。暇なら僕の店で仕事をすればいい」
魔理沙の戦隊物への意識は僕とかなり近かったはずである。
いつそれを聞いたのかはちょっと思い出せないが。
「香霖の手伝いをしろってか? 私は道具なんかわからないぜ」
「掃除とか簡単なことで構わないよ。後は料理でも適当に作ってくれればいいさ」
一人の生活だと自炊は面倒なものなのだ。特に僕の場合多少食べなくても平気なのでかなり適当になってしまう。
一方魔理沙はこれで案外料理が得意なのだ。
「掃除と料理ね。それくらいなら構わないが……この店休みなんかないだろ? 毎日来るのか?」
今だってほとんど毎日来てるようなものだから変わらないだろうに。
「ならいっそここに住んでしまえばいい。それなら楽だろう」
「んなっ……」
魔理沙の顔がぼんっと赤く染まる。
「おおおお前! 私がこの前何しようとしたかわかってるのか? それ、それで、料理を作れ、一緒に暮らせっていうのか?」
「この前……ああ」
僕を襲おうとした時の事か。
確かにあんな事がまた起こるかもわからない。
「その時は……」
ゴレンジャイに助けて貰うさと一瞬考えたがすぐに止めた。
僕は司令官であり、ゴレンジャイにばかり頼っているのもよくない。
それに他ならぬ魔理沙の問題を僕が解決出来なくてどうするのだ。
「僕自ら魔理沙を改心させてみせるさ」
そう言ってこつんと魔理沙の頭を軽く小突いてみせた。
「……あー、うん。香霖。お前は本当に凄い奴だ」
再び帽子で目元を隠しながら同じセリフを言う魔理沙。
「知らなかったのかい?」
「知ってたよ。昔っからお前は私のヒーローなんだぜ?」
魔理沙は顔を真っ赤にしたまま僕にぎゅっと抱きついてきた。
「私を家に置くんだったらしっかり責任取れよな!」
「出来るだけ頑張るよ」
何をどう頑張るのかはよくわからないけれど。
「大変だ香霖! あっちのほうで凄い爆発が!」
今日も幻想郷に異変が起こる。
「そうか……よし。彼女たちに連絡を取ろう」
しかし異変は長くは続かない。
人々の悲鳴が上がる時、彼女らは現れるのだ。
「待て―――――い!」
異変だらけで、もはや世紀末といえそうな幻想郷の平和を守る幻想世紀末戦隊。
その名は。
『五人揃って! ゴレンジャイ!』
最後は魔理沙と霖之助がいい感じになっちゃうとはwwww
いい意味でバカですね!
おっと、こんな夜中に誰か来たようだ。
まさかのまりりんだったとはwww
>「僕にいい考えがある!と自慢げにアドバイスすればいいのか?」←全く違和感の無い物言いに時間差でキマシタ
あとがきの咲夜さんヤバかったですwww
あ あとお空の「パンツはいてない!」が頭から離れないで困ってますwww
こんな作品をこれからも読ませて貰えれば嬉しいです(^-^)/
コンボイ司令官は失敗フラグwwww
今田と東野の時点で見えてたというのにwwwwww
なんだか子連れ狼が見たくなってきた
チクショウ面白かったぜもっとやれ!!
カオス具合がもう逆にいいよこれはwww
良い子のみんなはオジンガーZも忘れないであげてね!
とりあえず、この5人に直接ババアと言った人の勇気を讃えようじゃないか
誤字報告>>永琳が永淋になってるところが数箇所ありますよ
シャイニーアリスの加入はまだですか
森近魔理沙の結婚式はいつなんですか
てか、ギャグかと思ったら・・・魔理霖だったwww
僕で力に慣れるなら
→力になれるかと
ヒーロー物らしく感動路線も入っててお見事なお手前です。
これだけ笑わせた後に上手いことまとめて読後感がスッキリする作品ですね。
そしてダメだお嬢様その服装は服と呼べない。
終わり良ければ全て良し、ってのは戦隊物の常ですね
ここは雲山に頑張って貰うしか!
スタイルの良さは全員すごいしな
いいラストだったよ。
鋼鉄ジーグですね、わかります。
ゴレンジャーのEDテーマじゃね?