紅紫の蜜月
ekus-eh屋書図- ページ
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紅魔館が賢者達との契約を守って、野心を抱くこと無く、粛々と日々を過ごしているのか。それを定期的に監視、監督するのが、最終的に彼女たちの受け入れを了承した八雲紫の役割だった。
しかし、それは最早、口実でしかないのかもしれない。
悪魔が契約を決して破らない、破ることができないなんて周知の事実だ。
では、どうして。
それは結局のところ、息抜きにすぎないのだろう。
紅魔の娘が幻想郷を愛し、紫の理想へ続く道を歩むから、紫もまた、つかの間の息抜きに、月に一度のちょっとした定例報告という名の食事会に訪れる。
談話室でソファに寝そべって過ごす、食後の僅かな時間さえ、愛おしい。