背もたれの付いた椅子に背を下ろし
用意した小さなテーブルの上においてある御茶を飲んでホッと一息つく
(やっぱり…落ち着きますね)
普段から激務に耐えている自分がリラックスする事が出来る隠れ家
そこは私を知っている人は居なく
そして静かであり疲れた私が休むのに最高の環境であった
つい最近見つけたその場所で私は静かに休んでいた
そう、此処は森の中にある私にとっての憩いの隠れ家
「なあ…神綺?」
「ふぁい?なんですか霖之助さん」
「……買い物しないのなら帰ってくれないか?」
「え~」
お客が来ない古道具店『香霖堂』なんですから♪
・・・
魔法の森にある古道具店『香霖堂』
ほとんど人が来ないそのお店の中に最近新しい人物が姿を見せていた
店主である森近霖之助がその新しい客に声をかけた
「それで?また家出かい?」
「違います!毎回毎回家出なんてしません!」
霖之助の言葉に神綺が反論する
「日ごろの激務に疲れた体を癒しに来たんです」
「なるほど…だがそれなら僕のお店じゃなくても、もっと良い場所が有るんじゃないか?」
「此処じゃないと駄目なんですよ」
「なんでまた?」
「他のお店に行ったらお客さんが一杯でリラックスできないじゃないですか!」
霖之助の質問に神綺が椅子に座ったまま胸を張って答えた
「つまり、香霖堂がお客が来ないお店だと言ってるんだね?」
「はい♪」
笑顔になった霖之助に神綺も笑顔で頷く
その笑顔を見た霖之助が笑いながら神綺の傍に近づき
「今すぐ歩いて帰りなさい」
その額に渾身のデコピンを決めた
「う~痛いです」
「自業自得だよ」
涙目になって額を両手で押さえる神綺に
ため息をつきながら絆創膏を貼り付ける霖之助
「ですけどデコピンしなくても良いじゃないですか!」
流石に魔界神と言えど、デコピンの一撃は辛かったようで
頬を膨らませて霖之助に威嚇をした
「相手がお客なら丁寧に挨拶をさせて貰うんだがね」
「私だってお客ですよ?」
「ああすまない、買い物をしていかない人のほとんどはお客と認めないんだ」
霖之助がそう言ってため息をつくと神綺が少しだけ考えてから質問した
「……多いんですか?買い物していかない人」
「…御金を払わず勝手に持って行く巫女、面白そうだからと
商品を扱って破壊する魔法使い、勝手に道具を持ち出す隙間妖怪…」
「え、えーと……ごめんなさい」
無表情になった霖之助に神綺が静かに謝る
そんな神綺に対して霖之助が自虐を浮かべた顔で更に続ける
「払われる事の無いツケや脅しで持っていかれる非売品
大妖怪の暇つぶしに付き合わされて増える赤字…」
「お、落ち着いてください霖之助さん」
霖之助の声のトーンがどんどん下がり始めてきた所で
神綺がそれを止めに入る
「ほ、ほらクッキーとお茶ですよ?これ食べて落ち着いてください」
「…あ、ああ…すまなかったつい愚痴が」
「うふふ、愚痴を言いたくなる時もありますよ」
そう言って神綺が笑いながら持ってきたであろう
御茶とクッキーを渡されて
人の前であった事に気が付いた霖之助が
少し恥ずかしそうに手渡された御茶を飲む
「ふぅ」
独特の御茶の香りに霖之助が思わずホッと息をついた
「美味しいですか?」
「これはハーブティーかい?」
霖之助の質問に神綺がえへへっと少し微笑みながら頷く
「数種類のハーブをオリジナル調合して蜂蜜を加えた
私のオリジナルティーです、リラックスできるんですよ?」
神綺の言ったとおり全身がリラックスしてきて霖之助が落ち着く
「よかったらクッキーもどうぞ」
「ああ、ありがとう」
次に手渡されたクッキーを摘み口に運ぶ
程よい甘さとサクサクした歯ごたえ
そしてその味に霖之助の手が止まった
「これは…」
「お口に合いませんでしたか?」
手が止まった霖之助を心配そうに見つめる神綺
そんな神綺に霖之助が首を振って答える
「いや、美味しくて驚いているんだ」
「よかった、霖之助さんも甘いのが苦手かと思いましたよ」
「基本的には甘いのは嫌いじゃないが、それにしても美味しいな」
「ふふっ、そう言って貰えると嬉しいです…あっ?御茶御代わりどうぞ」
口に合わなかったわけじゃないと知って
神綺はホッとした表情で霖之助のコップに御茶を入れると
二人とも椅子に座り込みながら談笑を始めた
(あっ!あれなんですか?)
(ああ、外の世界のマジックチェアーで腰の疲れに効くそうだ)
(買います!)
(残念ながら非売品なんだ)
(むぅ…またですか?でしたらその隣の…)
(ああそれも売るつもりは無い代物だ)
(…その隣と上と下の代物は?)
(……非売品)
(商売する気ゼロじゃないですか!)
(…はっはっは)
神綺の質問に霖之助が薀蓄を語る
そんな事を繰り広げているうちにいつの間にか外が暗くなり始めてきた
「気が付けば夕方か」
「えっ?もうそんな時間ですか!?大変夢子ちゃんに怒られちゃう!」
神綺が慌てると、急いで立ち上がる
そして霖之助に頭を下げてから
「また来ますね!残ったクッキーはどうぞ食べて置いてください!」
手を振りながらお店から歩いて帰って行った
「やれやれ」
その慌しい様子を霖之助が仕方ないなといった表情で見送り
「…おっと、そうだ折角貰ったクッキーだからラッピングして保存しておこう」
(明日からのお茶が楽しみだ)
霖之助が少しだけ笑みを浮かべて
残っているクッキーを器用な手つきでラップに包み始めた
・・・
「ごめんください、癒しを求めて歩いてきました」
「やあ待っていたよ」
それから一週間後、再び神綺が香霖堂にやってくると
霖之助が笑顔で待ち構えていた
「えっ?わざわざ待っててくださったんですか?」
「ああ、話したいことがあってね」
「…えへへっ」
「ん?なんで照れる?」
「なんでもないですよ~」
待っててくれたという言葉に神綺が嬉しそうな顔をして
既に定位置であるはずの椅子の上に座って
前と同じように持参したお茶が入った水筒と
籠に入れたクッキーをテーブルに置くと神綺が霖之助の方を向いた
「お話があるのなら御茶入れますね」
「僕にも別けて貰えるかい?」
「勿論です、はいどうぞ」
『ふぅ~』
一週間前と同じように霖之助と神綺が椅子に座って寛ぐ
「ところで、話したい事っていったい何なんですか?」
「ああ、まだ言ってなかったね」
神綺の言葉に霖之助が頷いて口を開く
「実は君が持ってきてくれたクッキーの事でね」
「……何かあったんですか?」
真面目な顔になった霖之助に神綺が真剣な表情になる
「まさか湿気っちゃったんですか?」
「いや、そうならないようにこれでラッピングしたんだ」
「あっ、可愛いラッピング袋♪後で少しください」
「あ?…ああそれは構わないけど」
「わーい!」
「…こほん、話の続きをしても良いかい?」
「あ、す、すいませんどうぞ」
少し話が脱線したが、霖之助が更に話を続ける
「実は遊びに来た妖精の子供達にあげてしまってね」
「美味しく食べて貰えたでしょうか?」
「ああそれは大丈夫だ、むしろそのせいで困っているんだ」
「えっ?それはどう言う事なんですか?」
不思議そうに首を傾げる神綺に霖之助が問題を挙げた
「その妖精の子が自分の友達にプレゼントして回ったらしいんだ」
「良い子ですね」
「ああ、後は商品をお金で買っていってくれたらね」
「…ふふっ」
霖之助が苦笑して答えると神綺が楽しそうに笑う
「ん?なにかおかしい事を言ったかい?」
「いえ、クッキーをプレゼントする霖之助さんも良い人だなって思っただけです」
「……ごほん、話を続けるよ」
神綺の言葉に霖之助が少し照れくさそうに
くしゃみをすると話を続けた
「まあ、それでいろんな所に向かった訳だが」
「何か問題でもあったんですか?」
「幻想郷の里の方にも入ったらしくてね」
「…つまりどう言う事なんですか?」
神綺がそこまで言うと、霖之助が神綺のクッキーを手に持って告げた
「このクッキーを買いたいと注文が入ったんだ」
「あっ、そう言う事ですか」
神綺がその言葉に手を叩いて納得する
霖之助が待っていたと言った理由とはつまり
「つまりこのクッキーを私が用意すれば良いんですね?」
「……お願いしてもいいかな?」
少々困った様子で霖之助が伝えると神綺が頷いた
「良いですよ?どれだけあれば良いんですか?」
「いや、そこまで多くなくてもいいんだ、丁度これぐらい」
霖之助がそう伝えて神綺が持ってきたクッキーを指差す
「いいですけど…そしたら今回のお茶請けが……」
「すまない、代わりのお茶請けを用意させて貰う」
「まあ、それならいいです」
霖之助が申し訳なさそうに伝えると
他のお茶菓子が入った入れ物を持ってきた
神綺も納得した様子で椅子に座ると前と同じように談笑が始まった
(はい、霖之助さんの分の御茶入りましたよ)
(ああ、ありがとう)
(…?何してるんですか)
(ああ、クッキーをラップに包んでるんだ)
(あ、楽しそうなんで私も手伝いますね♪)
談笑しながらクッキーをラップに包む作業を行うと
「…また夕方だな」
「た、大変!夢子ちゃんに家の鍵閉められちゃう~」
その日も神綺が帰って行った
・・・
そして更に一週間後…
「神はこの一日の休暇を楽しみに~六日間の御仕事を頑張ってますぅ~」
神綺がややテンションがあがった状態で香霖堂の中に入る
「いらっしゃい神綺」
「霖之助さんこんにちわ」
出迎えの声に神綺がホッとした様子で手を振り
「ふぃ~」
いつもの椅子の上に座り込んだ
「随分と疲れているみたいだね」
「そんな事無いですよ~」
神綺がそう言って笑顔になると
「ほっ…」
前と同じように水筒を取り出して特製のお茶を入れて飲み干した
その様子をみた霖之助が顎の下に指を当てて呟いた
「…疲れている所に言い難い話があるんだが」
「ふぇ?何の話ですか」
その呟きに神綺が両手で飲んでいたコップをテーブルの上に降ろし
なにやら言い辛そうにしている霖之助の顔を下から覗き込んだ
「前のクッキーの事だよ」
「あ、また何かあったんですか?」
神綺が興味深そうに告げると
霖之助が困った様子で答えた
「あまりにも評判が良すぎてね」
「なら良かったじゃないですか」
「いや、それだけなら良かったんだけどね」
「……何か問題でもあったんですか?」
「ああ…とある組織から大量注文を押し付けられた」
「大量注文…ですか?」
神綺の言葉に霖之助が頷いた
「あの~…念の為に聞きたいんですけど……どのぐらいですか?」
「……これだけ」
その言葉に、霖之助が送られてきた手紙を見せる
そこに書いてあったのはこの前用意した量の以上の数
流石の神綺もその数に苦笑いを浮かべる
「あ、あはは……凄い量ですね」
「ああ、流石に断わりたいと思っているんだが」
「断われないんですか?」
「…御得意様なんだ」
「…それは断わり辛いですね」
御得意様からのお願いとなれば下手に断わる事は出来ない
霖之助の辛い心情を神綺も察する
「おまけに屋敷の主直々に頼まれごとだしね」
「直々にお店に来たんですか?」
「ああ、何でも妹さんが皆と食べたいと言ったらしくてね」
「妹さん、お屋敷の主さんのですか?」
霖之助の説明に神綺が顔を上げる
「ああ、詳しい事はあまり聞いていないが
主と妹さんは最近まで随分とすれ違っていたらしくてね」
霖之助が御得意様の情報を細かに神綺に告げる
「……と言う訳で長年のすれ違いを少しづつ解いているそうなんだ」
その話を最後まで聞いた神綺が真面目な表情で告げる
「…何時までに用意すればいいですか?」
「ん?ああ…今から三日後に頼むと言われたが?」
霖之助の言葉に神綺が腕を組んで暫く考えこみ
そして覚悟を決めた表情で答えた
「わかりました……急いで用意しますね」
「できるのかい?」
「その子達の為に何とかしてみます!」
神綺がそう言ってグッと手を握り椅子から起き上がると
霖之助に対して少し会釈する
「でも色々と準備が必要ですから、今日はこれで失礼します」
「……すまない」
霖之助が頭を下げると神綺が笑顔を浮かべる
「それに…もしこのお店が無くなったら
折角見つけた私の憩いの場がなくなるじゃないですか」
そしてドアの前で悪戯っぽくそう伝えてお店から出て行った
・・・
そして約束の三日後
(来ないか)
いつもの時間を過ぎても神綺の姿は香霖堂には見えなかった
(流石に無理だよな…)
あれ程の美味しさのクッキーを大量に手配する事は
きっと大変であるだろう
それに、もし神綺が普段から言っている事が正しいのなら
今日は仕事がある日のはずである
(…仕方がない、頭を下げに行くしかないか)
外はもうそろそろ夕方になりかけて来ている
念の為に用意できるように手配した御菓子を里に取りに向かおうと
霖之助がお店のドアを開け用とした時であった
開けようとしたドアが目の前で開かれる
そして、ドアの向こう側に立っていたのは
「はぁ…はぁ…」
「し、神綺?」
「はぁ……ま、間に合い…ましたか?」
少々疲れた様子で立っている神綺の姿であった
その手には約束のクッキーを入れたと思われる大きな鞄が
急いできたのだろう、呼吸も整ってないまま
疲れ気味の顔で心配そうに伝える神綺に霖之助が力強く答える
「十分間に合っている、これから届けて来るよ」
「よ、よかったです!」
霖之助の言葉に神綺がホッとした表情で
椅子の上に座り込むと
そのまま、肩で息をしながら椅子に持たれかかった
「す、すいません…ちょ、ちょっと……休ませて貰いますね?」
「わかった、今から急いで届けに向かうからゆっくり休んでいるといい」
霖之助の言葉に神綺が頷くその様子を尻目に、
霖之助はお店の看板を裏返すと
(さて、折角神綺が届けてくれた物だ、急いで間に合わせないとな)
大急ぎで頼まれていたクッキーを運んだ
・・・
「ただいま」
「あっ、お帰りです霖之助さん…プレゼント間に合いましたか?」
それからかなりの時間が経ってから霖之助がお店に戻って来ると
神綺が心配そうな表情で待っていた
「ああ、お蔭様でね」
「よ、よかったです…」
その言葉を聞いて神綺がホッとした表情になり胸を撫で下ろした
それと同時に霖之助が神綺の傍に近寄ってくる
「……だが、一つやらないといけない事ができた」
「えっ?」
霖之助の言葉に神綺が顔をそちらの方に向けようとするよりも先に
何時の間にか近寄っていた霖之助に手を掴まれる
「――っ!」
それと同時に掴まれた手に痛みが走り、神綺の顔が少し苦痛に歪む
その姿を見て霖之助が確信したようにため息をついた
「…やはりか」
「こ、これはですね!?あの、そ、その…」
霖之助が掴んでいる神綺の手には
多数の痛々しい火傷の跡が残っていた
神綺が慌てて何かをしゃべろうとするよりも先に霖之助が告げる
「クッキーを焼いた時にできたんだな」
「あ、あははっ…ばれちゃいましたか?」
神綺が少し困った様子で笑う
そんな神綺の手を霖之助が無言で掴み
用意していたであろう火傷の薬を手に取り
「少し沁みるぞ?」
「~~っ!」
火傷をしている神綺の手に霖之助が薬を塗る
流石に痛むのか、神綺の顔が涙目になるが
「これでよし」
「…どうもすみません」
なんとか火傷の薬を塗り終えて包帯で巻き終えると
神綺と霖之助がいつものように椅子に座る
「……」
「……」
暫くの間二人とも無言だったが
先に口を開いたのは神綺の方だった
「あ~あの…霖之助さん?」
「なにかな?」
「……何時気が付いたんですか?あのクッキーが手作りだって事に」
「君が鞄を持ってきた時に火傷の痕が見えた時に疑問を持ってね、後は先程のカマをかけたのさ」
「ああ~!?気が付いたって嘘だったんですね!」
「はっはっは、だが正解だったんだろう?」
「ぶ~」
その回答に神綺が霖之助を指差して頬を膨らませた
その様子を見て霖之助が笑みを浮かべる
「さあ、すっかり遅れてしまったがお茶でも飲むかい?」
「……ふんだ、意地悪な霖之助には御茶を上げませんよ~だ」
少し機嫌を悪くした神綺が、自分のコップにお茶を入れて
霖之助の方を可愛らしくにらみ付けた
「ふむ、随分と嫌われてしまったみたいだね」
「嘘つく霖之助さん嫌いです」
霖之助がやれやれと言った表情で微笑みながら
お店の中から何かを取り出した
「ならばこれで許してくれないかい?」
「そ、それは!?」
手にしている物を見て神綺の目がキラキラと輝いた
「ああ、里で有名なお菓子だ」
「岡崎印の『苺豆腐ババロア』じゃないですか!」
人気スイーツなのですぐに売り切れる為
なかなか手に入らない代物である、それが手元に置かれた
「さて、これでも許してくれないかな?」
「霖之助さんの分のお茶入れました♪」
霖之助の言葉に神綺が笑顔で伝えると
手渡された苺豆腐ババロアを早速口に含み
(あむ……おいひい♪)
(気に入ってくれてよかったよ)
(でも大変だったんですよ?仕事から抜けるの)
(…いったいどんな仕事をしてるんだい?)
(書類を一枚一枚見て判子を押したり押さなかったり…)
(……大変そうだな)
(わかりますか!?それなのに夢子ちゃんは……)
何時もの様に談笑を始めた
「……すぅ…すぅ」
「やれやれ」
そして半刻もしない内に神綺がテーブルに突っ伏して眠り始めた
霖之助がその背中に持ってきたタオルをかぶせる
「…寝てるようじゃ何も言わない方がいいな」
眠ってしまっている神綺にまだ言ってない事がある
今日向かった屋敷である紅魔館から
『これからもこのクッキーを注文したい』
との話があったのだが霖之助はそれを断わり、このクッキーが
今回で終わりだと言う事を伝えた事を
(少し惜しい事をしたかもな)
かなりの値段を言われたのを振ったのだ
商人としては商売する気が無いと呼ばれても仕方がない程に
(まあ、仕方がないかな)
だが、霖之助はそれでも良いかと思っていた
目の前で無防備に眠っている女性が気楽に此処に遊びに来るのなら
そう思うと霖之助が残っていた御茶を飲み干して
「むにゃむにゃ…」
「…さて、ここで寝かせた風邪をひいてしまうな」
机の上で幸せそうな顔で眠っている神綺をベッドの上に運ぶ為に持ち上げた
「さて、ベッドの上に寝かせて…嫌な予感がしてきたな」
「むふ~♪(ぎゅっ)」
「……」
「むふ~♪(ゴロゴロ)」
「…また…離れない」
結局また一緒に寝る事になりましたby霖之助
とりあえずいつもベッドに運ぶのも大変だと思いますので、その役目私が請け負おうと思います。
やましさを忘れてはいけません
しかしやましいからといって止めてもいけないのです
神綺様が可愛すぎるww
もう結婚しちゃえばいいよお前ら
もっとやってくれ!