澄んだ青い双眸から向けられる視線が熱い。
魔女であるパチュリー・ノーレッジがそう感じたのは、フタリの客人を自らの住まい――図書館に迎えてから、そう経っていな
い時であった。
会話している時。読書をしている時。紅茶を飲んでいる時。
ふとした拍子に感じる視線が普段よりも強いのは、自意識過剰からの妄想だろうか。
否……と、パチュリーは思った。
「――で、だ。私は遂に整理整頓の極意を掴んだぞ。って、どうかしたか、パチュリー?」
客人の一人、霧雨魔理沙が思考を断ち切る様に話しかけてくる。
もし、送られる視線が彼女からであれば、パチュリーは然程気にしなかったであろう。
魔理沙と言う少女は、良かれ悪しかれ真っ直ぐに向き合ってくる癖があるからだ。
誠実と感じるか無遠慮と感じるかは、向けられるモノによって意見が分かれる。
しかし、少なくともパチュリーは後者であり、その旨は前前から彼女達に伝えていた。
だからと言って簡単に癖が抜ける訳でもなく、抜く訳もなく、魔理沙は以前と変わらず真っ直ぐに見詰めてくる。
けれど、もうヒトリの客人は違っていた。
「……どうかしているのは私じゃない。その、ねぇ、私の顔に何か付いていて、――アリス?」
もうヒトリの客人、アリス・マーガトロイドは比較的、他者に気を払う。
結果的に起こるであろう諍いを煩わしく感じるからだろうか。推測はすれど尋ねた事はない。
故に推測は推測でしかなかったが、ともかく、彼女はパチュリーの訴えをある程度は聞き入れていた。
尤もその比較対象は魔理沙であり、つまり、当てにはならないのだが。
「そう言う訳じゃ……」
「でも、貴女はさっきから私を見ている。気の所為ではないと思うんだけど」
「アリス……お前、遂に人形じゃ飽き足らずパチュリーにまでその魔手あっがぁぁぁ!?」
アリスの履物はブーツである。
また、アリスは魔理沙よりも体格において全て上回っていた。
故に、魔理沙が恥じらいもなく床を転がるのも、致し方なし。
「そうね、気の所為じゃないわ」
「あ、な、流すのね。えぇと、それじゃ、どうして?」
絶叫が木霊する図書館で、アリスはパチュリーの手を取り、熱っぽい口調で、言った。
「パチェ」
言葉に跳ね上がる。
「貴女って」
声に、とくんと跳ね上がる。
「お嬢様、うん、深窓の令嬢っぽいわよねっ!」
勢いよく落ちていく。えー。
落ちたのは心音だけではなく、体も椅子からずり落ちた。
辛うじて座っていると言えるのは、両手が掴まれていたからである。
血行が悪く体温も低いパチュリーの手には、未だアリスの己よりも温かい手が感じられた。
と言う事は今しがたの発言は夢ではない。えー……?
「あの、アリス。いきなり何を言い出すの? 私がレミィっぽい? 冗談でしょう?」
「だからね、私、今日はそんな感じの衣装をもってきたの。ね、着替えてみて?」
「なんでレミィかって言うと、神槍の令嬢って、あれ、話聞いてない?」
さぁ、着替えましょう!――手を離さないまま立ち上がるアリス。むしろ、聞く気がない。
「あー、その状態になると、武力行使しかないぞ」
パチュリーの困惑に救いの手を差し伸べたのは、転がった後、座り込んだままの魔理沙。
「足は大丈夫なの?」
「ふん、誰も相手にしてくれないからな。もう痛くないぜ」
「と言うか、元よりそんなに強くは踏んでないわよ。失礼な」
アリスが帰ってきてくれた。
「……まぁ、確かに冷静さを欠いていたけど。でも、パチェにお嬢様ルックが似合うと思ったのは本気よ?」
「お前、私にドレスを着せた時も同じように言ってたよな。その目、怖いぞ」
「放ったのがブレイジングスターだったのが、あんたのミスね」
――着る為に飛び込んできたの?
――喧しいわ!
注意が逸れ、握られる手の力も弱まる。
パチュリーは苦笑した。
幼き頃ならば、アリスの言葉を手放しで喜んだかもしれない。
だが、彼女は大よそ百年、魔女である。何を今更、と小さく肩を竦める。
「似合ってたんだからいいじゃない」
「そう言う問題じゃないぜ」
小さすぎてフタリに気付いてもらえなかった。少し悲しい。
こほん、と咳払いをして注意を向けさせる。
「あ、っと、パチェ、私も無理にとは――」
言葉を制して、パチュリーは口を開く。
「アリス。貴女は、私が深窓の令嬢の様、と評した。
けれど、可笑しいわ。その言葉に付随するイメージは、淑やかで慎ましい、世間知らずな少女。
私はこの通り、一度話出せば止まらない。それに、知識は豊富なのだから、世間知らずでもない。
――いいわ、この際、内面は無視しましょう。
だけど、外面、容姿に関して言えば、それこそもっと可笑しな話よ。
だって、これもイメージの話だけど、令嬢って言うのは金髪碧眼、要は貴女や魔理沙の様な容姿に――」
思考が纏まると洪水の様に言葉が口から流れだす。
パチュリーの良いとは言えない癖だ。
魔理沙やアリスの指摘により随分とマシになったとは言え、それでもかく有様。
否定的なパチュリーの言い方に、しかし、アリスはただくすりと笑みを浮かべるだけだった。
「……なぁ、小悪魔。主人の咳払いを本当の咳と勘違いして飛んできた小悪魔」
「わざわざ説明的な口調、どうもですよ! ――如何いたしましたか?」
「あいつ、嫌がってる割にアリスを引っ張ってるのはさぁ」
微笑むアリス。仏頂面のパチュリー。手を引くのは魔理沙の言の通り、紫色の魔女。
「ええ。パチュリー様も少女ですし」
小悪魔の心からのフォローに、パチュリーの眉間の皺がまた増えた。
「実際のところ、どうなんだ? あいつって確か、外の世界から来たんだろう?」
「アリスさんと同じく、そうですね。アリスさんと同じく」
「大事な事か、それ……? ってか、応えろよ」
フタリが益体のない会話を重ねて五分十分。
図書館の奥からかつかつと進んでくる音が二つ。
一つはアリス。かつかつと、進む早さに乱れがなく、音も規則的。
もう一つはパチュリー。かつかつつ、かっつん、かかか。
「あ、アリス! もう少しゆっくり、きゃ」
「っと、ごめんなさい、パチェ。わかったわ」
言葉に続く柔らかい音――ぽふり――に魔理沙の顔が少しだけ厳めしくなり、小悪魔はくすりと笑う。
彼女達の前に姿を現した時、パチュリーが歩きやすいよう、アリスはその腰に手を回していた。所謂、エスコート。
けれど、小悪魔はおろか、魔理沙すらその行動に揺られない。
「こりゃ……驚いた」
「ま、魔理沙さん、私、も、だめ……灰はパチュリー様のベッドに流して下さ、い」
「化けるもんだな、って、その格好――おぉ、小悪魔ー!?」
すごくいい笑顔でよろめき倒れる小悪魔。
普段ならばすかさず反応して突っ込みを入れるパチュリーだったが、慣れない服装で思うように動けず、ただしかめっ面をする。
そんな彼女の額を、アリスは微苦笑を浮かべ、ぴんと軽く指で弾いた。
――いけないわ、その表情。微笑って、パチェ。
足には踵の高いブーツ。
青いロングスカートの下でペチコートが形を整えている。
シャツは薄桃色を基調とし、シンプルなデザインの中、カラーにフリルが存在感をアピール。
前髪には金色のカチューシャが彩りを添え、長い後ろ髪は大きな青いリボンに束ねられている。
そして、唇にはリップグロスが塗られ、艶めかしさが付与されていた。
「評価は……って、もう十分か。ね、言ったとおりでしょう?」
「……ん」
念を押され、渋々と言った感じでパチュリーは頷く。
しかし、心境は頬に現れていて、だからアリスも満足げに微笑み返した。
――紫色の魔女の白い頬には、自然な赤みが浮いていたから。
さて、と区切りをつけ、アリスが動いた。
「もー、パチェ可愛いー!」
「む、むきゅー!?」
怒涛のハグ責め。避ける余裕などある訳もなく、パチュリーもされるがまま。
その光景を見、魔理沙がポンと手を打つ。
「思いだしたぞ。その格好、お前が着てた服じゃないか!」
「可愛い、可愛い、可愛いー!」
「聞いちゃいねぇ……」
閃きの契機となったのは、アリスのパチュリーに対する態度。
蛙の子は蛙。親馬鹿の子は親馬鹿。神綺の子はアリス。そんな感じ。
(まぁ、お嬢様ルックと言えなくもないか。アリス自身がそうなんだし)
子を溺愛する親の如き人形遣いの様子を眺めつつ、普通の魔法使いは苦笑を浮かべた――。
ひとしきり愛でた後、アリスは魔理沙に視線を向ける。
因みに腕はパチュリーに回したままだ。
むきゅー。
「あんたも、何か持ってきてたんじゃなかったっけ?」
おぅ、と快活に返事をする魔理沙に、パチュリーもうろたえながら目を向けた。
「そうなの?」
「あぁ。尤も、私のはそんな動きにくい格好じゃなくて、実務的なもんだがな。お前には似合う筈だ」
「慣れていないから動きにくいだけよ。……確かに、そっちのも似合うとは思うけど」
耳の近くで出される声にくすぐったさを覚えながら、動けない大図書館は近づいてくる白黒魔法使いに尋ねる。
「どういう格好?」
「それは着てからのお楽しみ」
アリスからパチュリーを受け取り、魔理沙は奥の方へと歩いて行った。
「……あぁ、そうだ。小悪魔、パチェの寸法教えてくれてありがとうね」
「いえいえ。なんなら貴女のも魔理沙さんのもお教えしますよ?」
「知っているからいいわ。お返しはどうしようかしら」
「そんな、眼福を頂いたのでいいですよー。……なんだと?」
「そうだ、だったら、貴女の寸法を教えてくれない? 修道服とか似合いそうよね」
アイデンティティーの崩壊を招くような言葉に、小悪魔がよろめきアリスの手をしっかりと掴み、「パチュリー様もお揃いで。
是非」と呟いた頃。
しっかりとした足取りを思わせる響きが図書館を覆う。
一つは魔理沙。とことことこ。
一つはパチュリー。ぺったらぺったらぺったら。
「な、動きやすいだろ?」
「確かにね。是なら普段着にもできそう」
言いかえれば、先程試着した衣装は普段着に使えないと宣言している。
故に、アリスは苦笑を浮かべ、肩を竦めた――「まぁ、仕方ないわね」。
そして、小悪魔は驚いた――「アレを常日頃から着せるつもりだったのですか」。
「流石にそれはどうかと思うぜ。此処じゃ汚れちゃうしな」
「この衣装も汚れるのは同じでしょう? より目立ちやすい気がするわ」
進み出てきた魔理沙とパチュリー。後者の姿にアリスが口笛を吹く。
「実用的ってのにも頷けるけど、似合ってもいるわ、パチェ」
素直な言葉に、褒められたパチュリーは顔を赤らめる。
足に履いているのがスリッパなのはご愛嬌。
脹脛と腿は少し色っぽい黒のストッキング、その上を隠すのはかなり色っぽいタイトスカート。
今は見えている薄桃色のブラウスと紫色のネクタイは、はおる純白の衣装を締めれば汚れも気にならなくなる。
小悪魔がよろめき、呻いた。
「おぉ、おぉ、あれこそはまさしく選ばれた聖闘士のみに許された衣、ホワイトクロス……!」
「どうして前屈みに……いえ、いいわ。不問にする。……そんな言い方、初めて聞いた」
「前屈みって言葉もそうそう使わないよな。体操の時くらいか?」
「……そう言う事にしておきましょう」
順に、小悪魔、パチュリー、魔理沙、アリス。恐らく説明不要。
「いやぁ、女だってむら――何でもないです。何でもないですから‘ドライ‘はポッケに直してください」
パチュリーが掲げていたのはただの注射器。白衣とセットで魔理沙が用意していた。
「なんであんな物騒な物がポケットに入っているのよ?」
「失敬な事を言うな! 私には必要不可欠な道具だぜ」
「どうしてそんなにキノコに拘るのかしら」
おかしいんだろうか。魔理沙が沈む。
存外に怒らせてしまった。アリスが戸惑う。
どうすればいいのこの空気。パチュリーがフタリを見比べ――肩を落とす。
ぱんぱんぱんっ!
手を叩く、乾いた音が図書館に響いた。
響かせたのは誰か。
無論、小悪魔。
「アリスさん、魔理沙さん、いいものを見せて頂きました、ご馳走様で、ちょっと待って下さいパチュリー様!?」
瞬時に件の注射器を小悪魔の首にあてがうパチュリー。魔理沙にすら捉えられなかったと言う。
けれど、小悪魔は慌てずそっとパチュリーの手に触れる。ゆっくりとそのまま降ろした。
笑顔のまま、続ける。
「ですが、私は思うのです。
おフタリの衣装のイメージは、深窓の令嬢と化学者、或いは科学者。
無論、お似合いであり素晴らしく思うのですが、どちらも、そう、静のイメージです」
顔を見合わせるアリスと魔理沙。どういう事かと問う――。
「――余計なお世話よ、こあ」
「あぁ!? 愛称ですが愛が込められていると思えない!」
「……でも、そうね。偶には釣られてあげるわ、くま」
――前に、パチュリーが小悪魔の手を引き、歩きだしていた。
彼女と彼女のやり取りで、彼女と彼女は理解した。
「一本取られたって感じか」
「まぁ、ね。……予想してみましょうか」
「動のイメージだな。でもなぁ、小悪魔だからなぁ」
「彼女の考えそうな事だから」
「くく、あぁ、碌でもないだろう」
「ラフな格好で……ジーンズ、はないかしら」
「あったとしても破けてるんじゃないか」
「腿の所とかね。なら、オーバーオールとかどう?」
「あー、あれ、楽なんだよなぁ。ガキの頃はあれ一枚で済んでたぜ」
「今度写真見せなさい。んー、他には?」
「シャツにハーフパンツとかどうだ?」
「暑くなってくるから悪くないわね。私も部屋着用に出さないと」
「ぶっ!? お、お前、普段はあんなの穿いてんのか!?」
「……魔理沙、あんたが想像しているのはスパッツじゃない?」
「ち、違うぜ! レギンズだぜ!」
「一緒じゃない」
「小悪魔が好きそうだな! な!?」
「うんまぁ、そう思うけど。間違った穿き方教えそうかな、とか」
「……酷い仰り様ですね、おフタリとも」
「こ、小悪魔! 何時の間に!?」
「決して『下着は穿かないのが常識』とか教えてそうだなぁなんて!」
「構いませんけど。我々の世界ではご褒美です。――ではなくて」
白熱していたフタリが気付かなかっただけで、小悪魔は単に歩いて戻ってきていた。
何故ヒトリで戻ってきたかと言うと、パチュリーに追い返されただけである。
アリスや魔理沙には着替えを手伝わせていたのに。
小悪魔涙目。
「酷いのはパチュリー様の方ですよ! ねぇ!?」
「いえ、そう振られても困るのだけれど」
「いらん事したんじゃないのか」
「視姦ていただけです」
……。
「あぁぁぁぁ、何処からか悪意を感じる!?」
首をぶんぶか振り回す小悪魔だったが、結局悪意の元はかぎ取れなかった。
フタリに落ち着けと動作で示され、荒げる息を抑える小悪魔。
ちょうど、と言うべきか――。
――とことことこ、と規則正しい靴の音。
空咳を打ち、小悪魔はフタリに向き直る。
「様々にご想像いただいていたようですが、残念ながらどれも外れです」
フタリは小悪魔と、その後方から歩いてくる魔女を視界にとらえた。
「動のイメージ、というのは間違いではございませんが」
落ちついた茶色の革靴。
黒いサイハイソックス。
膝よりも僅かに高い位置のスカート。
「私がお選びしたのは、荒ぶる海兵のイメージ、そう!」
「あー、やっぱ碌でもないじゃないか」
「捻りなくセーラー服?」
「NON!」
そして、金属製のシャンクボタンが用いられた上着。
「そう!
つまり!!
ねーいーびー、ブレザァァァっっ!!!」
加えて、周囲に水球が展開され始めていた。
「水符‘ジェリーフィッシュプリンセス‘」
「なんて魔力! マジで怒ってるんじゃないか!?」
「水に関連している辺り一抹の優しさを感じるわ!」
振り向く小悪魔。
その場から動かない。
彼女の両腕は、開かれていた。
「うぇぇっとろぉぉぉっく!」
「性癖を叫ばないで。あと、濡れてない」
「うっそ、そんな!? 詐欺ですよさぅっきゃー!」
パチュリー様にはセーラー服よりブレザーですよね――などと思いながら、小悪魔は流されていったのだった。
<幕>
「んじゃ、事情聴取」
「……小悪魔は私の使い魔であって、アレをどうこうする事を咎められる覚えはないわ」
「実に魔女らしい意見ね」
「……当たり前でしょう、私は正真正銘魔女なんだもの。何よ、その笑い方」
「解っているだろう? パチュリー・ノーレッジ」
「……とはいえ、思考を読む事なんてできないわ。それは魔女の管轄外」
「じゃあ、教えてあげましょう。動かない大図書館」
「……魔法使いと人形遣いが私に何かを教える? 笑えない冗談ね」
「段々言葉が短くなってきてるぜ? 思考が纏まっていない証拠だな」
「……き、供述証拠だけじゃない! 物的証拠を出しなさい!」
「出しなさいも何も、ねぇ? 普通の魔法使いさん」
「あぁ、七色人形遣いさん。其処にあるじゃないか」
「それは! 事情聴取の内容――!?」
「ふふ。つまりは」
「くくく。そう言う事だな」
「何故、知識と日陰の少女は、それを着るのを拒まず、現に此処にいるのか」
「む、むきゅー……」
答えは彼女達の言葉の中にあり、それ以前に、彼女の使い魔が出していた――。
<了>
>>神槍の令嬢
そんなパッチュさんは嫌いじゃ無いぜ。
アリス仕様とかブレザーとか・・・致死量がふっ
二人仲良くアホ毛神に愛でられるんですね。
小悪魔は体操服を持ち出してくれると信じてたのに。
いやまあブレザーはブレザーで似合いすぎだとは思いますが。
そうすれば、フフフ……パッチェさんは強制で三回目を使わねばならぬ。
是非絵で見てみたいw
想像しただけで精神がドリームランドに飛んで行きました
良いものをありがとうございます
絵師さんどなたかいらしたらお願いします。
絵師を呼べい!
ところで
>黒いハイサイソックス。
サイハイソックスでは?