独自の解釈を含めた文章になっておりますので、ご了承ください。
なお、私の過去作品のプチ25にあります「この名前をつけた理由 ~大鐘婆の火~ 」の設定を使用しております。
※ ※ ※
「ねぇ、厄神様! ひとつ聞いてもいいですか?」
この所、恒例となっている里の寺子屋での代理教師の日。
慧音さんと妹紅さんのおかげで、今までなかなか里に入れなかった私がこうやって寺子屋に来て、
人間の子供達にお話を聞かせているの。
今まで「厄を取る」という事で間接的に人間に関わって来たけど、こういう直接的に人間に関われるのは、とてもうれしいわ。
そんなある日の寺子屋の授業の中、ひとりの生徒が私に質問してきたの。
それは小さな男の子。
興味深い目で私を見つめながら、はっきりとした口調で聞いてきたの。
「ん? なにかしら?」
「んとね……厄神様が祀られている所ってどこなんですか?」
「私が祀られている所?」
「うん、神社とか祠とか……」
私は少しだけ考えて答えたの。
「……ないわよ……」
「え? ないんですか!」
「ええ、私にはそれは必要ないから……ね」
「でも山の神社の神様達みたいに、立派な神社があったりする神様がいるじゃないですか」
「ええ、あの2柱はそれが御本尊や御神体だからね」
「じゃあ厄神様は……?」
「私は……あえてそれを作らないでいるの」
「なんでですか?」
「そうね……。 じゃあ、今日はなんで私が祀られている御本尊や御神体がないかのお話をしましょうか」
「うん」
「じゃあ、はじめるわ」
※ ※ ※
流し雛ってみんな知っているわよね。
毎年、それに厄を乗せて川に流す行事よ。
厄を乗せた流し雛は、そのまま川を流れ海と呼ばれる所に行くの。
幻想郷に海はないんだけど、外の世界にはそう呼ばれる所があるの。
その海っていうのはね。
すべての物が生まれた場所でもあり、すべての物が帰る場所でもあるの。
だから、流し雛に乗せられた厄も海へと帰っていくのよ。
でもね。
不運にも流れている途中で木に引っかかったりして、海まで流れ着かない流し雛もあるの。
その流し雛が厄を持ったまま永い時間そのままでいると、妖怪になってしまうの。
まあ妖怪と言っても、そこで生まれるのは私の様な厄神なんだけどね。
毎年、色々な場所でこういう風に厄神が生まれるの。
私もそんな中の1柱だったわ。
私がそうやって生まれた時のお話よ。
私が目覚めると、たくさんの笑顔があったの。
そう。
それは、私と同じ様に生まれた厄神の先輩達の笑顔。
「おお、新しい仲間が生まれたぞ!」
「今度の厄神は女の子か!」
「やさしそうな顔をしているわ!」
たくさんの笑顔が私を見つめ、そして、その温かい指先が私の頬や頭にたくさん触れたわ。
まだ幼い私は、自分が厄神であると言う事を理解はしていなかったの。
でも、成長していくと自分が普通の人間の子供ではなく、厄神であるという事を少しずつ理解していったわ。
幸いにも私の周りにはやさしい厄神様達がたくさんいたの。
昔のお話をたくさん聞かせてくれるまるで父親や母親の様な厄神様もいれば、
まるで兄弟の様に遊んでくれる年の近い厄神達もいたわ。
そして、月日が流れたの。
今ここの寺子屋の上級の教室にいる子達と同じ位の背丈になった時に、周りの厄神達から立派な厄神になるための勉強をするの。
私にその勉強を教えてくれた厄神は、とてもやさしい女性の厄神様だったわ。
その厄神様から色々な事を習ったの。
厄とは何か?
厄神として、人間に何をしてあげれるのか?
厄の扱い方。
もしもの時の戦闘方法。
その厄神様は私を色々な所に連れて行ってくれたわ。
幻想郷の外には、厄神様の中でも特に強い力をもたれている厄神様もいらっしゃるの。
その厄神様が祀られている神社仏閣をたくさん見せてもらい、そこに祀られている厄神様にもお会いさせてもらったりもしたわ。
そこで思ったのは、人間は私達厄神をキチンと信仰してくれているって事よ。
立派な神社仏閣を見て、自分の事の様にうれしくなったわ。
いつか私も、こういう風に立派な神社に祀られてたくさんの人間の厄を取り、人間を幸せにしてあげたい!!
っていつも強く思っていたの。
でもね。
そうなれる厄神は、限られた力のある厄神だけなの。
大きな神社仏閣がたくさんあると、それだけ管理する範囲が大きいから、必然的に神社仏閣に祀られる厄神様の数は限られてくるの。
だから、私達の様な生まれたばかりでまだ力の弱い厄神はどうするのか?って言うとね……
小さな神社やお寺にある石像や仏像、碑などに宿り、その近辺に住む人間の厄を取るの。
大きな神社仏閣の力のある厄神様でも、完全には地域住民の厄を取ることは出来ないの。
だから、こうやって色々な物に宿り、そこに参拝に来てくださる人間の厄を取っていたのよ。
私に厄神の色々な事を教えてくれていた女性の厄神様は、ある小さなお寺の小さな石像に宿っていた厄神様なの。
その石像がある場所は、その小さなお寺の脇の広場の隅で、チョコンとしていて、とても可愛らしい石像だったの。
その厄神様は、その石像の前の広場で毎日の様に遊んでいる子供達をいつも優しい目で見守っていたの。
「遊んでいる子供達が怪我をしないように見守るのが私の役目よ」
と、その厄神様はいつも私に言っていたわ。
私はその厄神様の横でお話を聞きながら、目の前の広場で遊んでいる子供達を毎日見ていたのよ。
偶にその広場でお祭りがあるの。
櫓が組まれ、にぎやかな太鼓や笛の音が聞こえ、近くに住む人間達が笑顔で踊りを踊ったり、
余興を楽しんだり、楽しそうにお酒を飲んだり……
その時ね。
本来はそこのお寺の中に安置されている仏像に宿っている厄神様が主役なんだけど、
広場の隅にある小さな石像にも人間がお供え物をしてくれるの。
私達は人間には見えないんだけど、その厄神様は頭を下げて「ありがとう」ってお礼を言っていたわ。
そういう姿を見て、私は厄神として生まれた事に感謝したわ。
いつか、この石像に宿っている厄神様の様に、人間に愛される厄神になって、人間を幸せにするのよ!って強く思ったわ。
でも、そんな幸せな日々は長くは続かなかったのよ。
私も成長を続けて、そろそろ何か宿る物を決めないといけない頃になったの。
そして探したわ。
でもなかなか見つからなかったの。
すでに先客が居たり、朽ち果てる寸前の物だったり、忘れ去られている物だったり……
色々と探したけど、自分が宿りたい!って思う物がなかったの。
宿る事で、人間の信仰が直接自分に向けられて、その信仰の力が自分の力になる。
だから、あの私に厄神の事を色々と教えてくれた厄神様の様に、地域の方に知られ、
毎日の様に遊んでいく子供達の安全を守り、人間達に感謝される様なあの自分の理想とする場所を探していたの。
でも、都合よくそんな場所はある訳がないのよ。
だから私は自分が宿る物が見つからなくって落ち込んだ時に、あの厄神様の居る場所へ行き、
悩みを聞いてもらったの。
「焦ることはないわ、自分でちゃんと納得した所が一番いいに決まっているわ」
それがその厄神様の答えだったわ。
だから私はもっと探したの。
でも、やっぱり見つからなかったの。
そんな日が長く続いたわ。
そして、その日を迎えたの。
※ ※ ※
いつものように自分が宿る場所を探して、あの厄神様の所へ行こうとしていた時よ。
大勢の人間が鎌や斧や槌を持ってゾロゾロと移動していたの。
「何か戦でも起きるのかしら?」
でも、その大勢の人間の先には敵になる様な軍勢なんかはないし、ましてや他の所が攻め込んでくる様な所でもないのよ。
私は上空からその異様な行列を見てみたわ。
その時の人間達の顔は……
今でも忘れられないわ。
そう。
何かに取り憑かれた様な、鬼気迫る表情をして、戦に向かう人達とはまた違った威圧感があったの。
「一体何があるの?」
あんなに温厚でやさしい人間達がなぜ?
それに良く見ると、あのお寺の広場で遊んでいる子供達も、その列に加わっているの。
手には、棒や硬い石なんかを持ってね。
私は混乱したわ。
一体今から何が始まるのよ?
上空から見ていた私は、その行列の先にある物を見て驚いたわ。
その行列が向かっている先は、あのお寺。
列の先頭があのお寺の境内へと続く石段を登って行くから間違いはないわ。
じゃあ、あのお寺で集まって何かの集会でもするのかしら?
それとも、何かの神事なのかしら?
……でも、それにしてもこの人間達の表情は……
そして、お寺の前に人間達が集まったの。
異様な空気が漂っていて、ここで祭りをして楽しんでいた人間達とはまるで別人の様に思えたわ。
少しして、一人の男が声を上げたの。
「やるぞ!」
その声につられて、そこに集まった人間達は大きな声を上げてその声に答えたの。
そして、その瞬間。
私は信じられない光景を目にしたの。
そう。
そこに集まった人間が始めた事は……
持ってきた斧や鎌や槌を振り回し、そのお寺の破壊を始めたの。
「何をやっているのよ!!」
私は叫んだわ。
でも、暴徒と化した人間達は、その手を休めず今まで信仰してきたお寺の内部に土足で上がり、
中に祀られていた仏像や神具の破壊を始めたの。
お寺の周囲から、柱などを破壊する大きな音が至る所から聞こえていたわ。
私はそのお寺に祀られている厄神様を急いで助けに行ったの。
人間が破壊の限りを尽くしているお寺の中にある仏像に宿っている、この周辺で一番力の強い厄神様……
でも、私がその時見た光景は……
その厄神様が宿っている仏像は粉々に砕け、踏みにじられ、火をつけられようとしていた瞬間だったの。
「厄神様! 逃げて!!」
私は叫んだわ。
でも、その仏像に宿っていた厄神様は、大きな傷を負いながらも、やさしい顔で人間達からの暴行に耐えていたの。
もう、そのお姿も薄く消えかかっていたわ。
呆然としていた私にその厄神様は言ったわ。
「信仰が失われた時点で神は死ぬんです。 これも定めの一つです」
でも、なぜ! 納得出来ないわ!
「人間がこうやって、私達を不必要と判断をしているんです。 なら私達はそれに従うしかない」
でもおかしいわよ!
「でも、御覧なさい。 これが今の現状です」
周りを見渡してみると、狂気の表情を浮かべ持っていた武器を振りまわしお寺を破壊していく人間の姿しか見えなかったわ。
でも、でも逃げないと! 厄神様が死んでしまいます!!
「もう無理なんですよ。 こうやって宿る物を決めてしまった厄神は、その宿る物が消えた時に時同じくして死ぬんです」
……そ、そんな……
愕然としていた私にその厄神様は言葉を続けたわ。
「さあ、貴女は早くここから逃げなさい。 幸い貴女はまだ宿る物がない厄神。
力は弱いが、宿る物がないのならこの先信仰が無くても生きていける」
『宿る物?』
それを思い出した私はこのお寺の脇の広場にいるあのやさしい厄神様の事を思い出したの。
そうよ。
あの厄神様も、あの石像に宿っているんだわ!
あの場所にも人間の魔の手が!!
「さあ、早く行きなさい。 ここはもうダメです」
最期の力を振り絞り、お寺の中に安置されていた仏像に宿っていた厄神様が私にそう言うと、
その姿はかき消させるように消えていったの。
それと同時に、その厄神様が居た所から火があがったわ。
「厄神様……ごめんなさい!!」
私は泣きながらお寺の脇の広場へ向かったの。
ええ、あの石像に宿っている女性の厄神様のもとへ行くために。
でも、その広場で見た光景は……
とても信じられない光景。
一人の男が槌を使い、あの石像を破壊していたの。
そして、その破壊された石像の破片に向かって、あの広場で遊んでいた子供達が手に持っていた石を投げつけていたの。
「嘘よ! なんでこんな事を!!」
人間には見えてはいないけど、その破壊された石像の横には、あのやさしい厄神様が倒れていたの。
まだ微かに息はあったわ。
急いで近寄って、その厄神様を呼んだわ。
でも、もう足の先から消え始めていて、口から出る言葉も力なく聞き取れない位に小さい声だったの。
「ねぇ、逃げましょう!!」
先程、お寺に安置されている力のある厄神様の「宿る物が消えた時に時同じくして死ぬんです」という言葉を思い出したけど、
でも、逃げることでそれが回避できるのなら!!
だから私は叫んだの。
でも、それは無理だという事は分かっているの。
その厄神様は首を横に振って、あの時と同じやさしい笑顔で最期の力を振り絞って私に言ってくれたの。
「貴女は逃げなさい。 でも人間を恨んではダメよ。 人間は弱いの。
こうやってすぐに流されてしまうものなのよ。 これも流されてしまった悪い例の一つよ。
だから貴女は逃げて生き延びて、人間達がこうやって流されない様に見守ってあげて。
厄を取る事しか私達は出来ないけど、でもそれでも人間の力になってあげて」
そういい残すと、その厄神様は私の腕から消えていったの。
それと同じくして、私の後ろのお寺から火の手があがったの。
それを見ていた人間達は、まるで仕事を終えた様な表情でそれぞれの家に帰っていったわ。
私は、壊された石像の欠片を手に、その広場で泣き崩れたの。
※ ※ ※
それから、私は逃げたわ。
宿る物がないから力は弱いけど、でもおかげで信仰がまったく無くても生きていける。
だから、人間が来れない様な山の奥でひっそりと生活していたの。
その時の私は人間に対して不信感を持っていたわ。
何があの人間達を狂気に走らせたのだろうか?
なぜ、あのお寺が壊されなければなかなかったのか?
あの子供達の石仏に対しての汚い物を見るような目。
そして、何かを知っていた様なあのお寺の仏像に宿っていた厄神様の言葉。
そして、あのやさしい厄神様の「人間を恨んではダメよ」という言葉。
なぜ?
自分が殺される原因となった人間を恨んではいけないの?
酷い事をあの人間達はしたのよ?
あの仏像の厄神様も、貴女も……
そしてお寺の周りにいた、たくさんの物に宿っていた厄神の仲間も、みんな人間の手によって殺されたのよ!
それを「恨んではダメよ」って……
私はどうしたらいいのよ!
※ ※ ※
その後、なぜ人間があの行為に及んだのかの理由が分かったの。
それは「廃仏毀釈」と呼ばれる行為。
その行為が過剰になり、あのお寺の破壊へとつながったの。
これを同じ事がたくさんの場所でもあったみたいね。
だから神社に宿っていた厄神達は無傷だったわ。
これでお寺に宿っていたたくさんの厄神達が殺され、傷つき、力を失ったわ。
それを知った私は、あのやさしい厄神様の言っていた事を思い出したの。
『人間は弱いの。こうやってすぐに流されてしまうの』
でも……貴女が殺される事は無かったのではないかしら?
そんな疑問を持ちながら、私はずっと山奥で過ごしていたわ。
そして、すべての者から忘れ去られた厄神として、この幻想郷に来たの。
でも、力の無い私は妖怪の山の上にある神々のいる所へはいけなかったの。
だから、ああやって妖怪の樹海にいるの。
そして、あの一件があったからこそ、御本尊や御神体などの宿る物を作らないで、
こうやって生きているの。
だから、遠くから人間が悪い考えに流されない様に、厄を取る事しかできないけど、
ずっと見守っているの。
あのやさしい厄神様の様に……ね。
……
今日の寺子屋は重たい空気のままで、私のお話が終わったの。
※ ※ ※
あの寺子屋の授業が終わってから数日後。
厄を集め終わった私は、帰り道の途中で樹海の中にある池に寄ってみたの。
でも、何か様子がおかしかったの。
それに気が付いた私は急いで池のほとりへ向かったわ。
良く調べると、ほとりに誰かが来た様な形跡があったのよ。
「まったく! ここは危険だからって言っているのに!!」
でも、ほとりに残された足跡を見て、ちょっと驚いたの。
その足跡は大人数でひとつひとつがとても小さな足跡。
「子供?」
でも、かえってその方が危険な事には変わりないわ。
だって、ここは妖怪の樹海。
人間を食べてしまう妖怪が至る所にいる場所。
そんな中を子供が……
少し怒りながら、そのたくさんの足跡が向かっていた先へ行って見たの。
そしてその先にあった物を見て驚いたわ。
それは、池のほとりの岩に横にチョコンと置かれていたの。
それは……手作りと一目で分かる様な木で出来た小さな祠。
その横に手紙が置いてあったの。
「すまないな厄神。 あの後生徒達がどうしてもって……な。 慧音」
……まったく……
そう思いながら、小さな手で一生懸命作ったと思われる木製の祠の前にお供えされていたお饅頭を手に取る。
「ありがとうね」
私はそれを大事に手に持って、家へと帰って行ったの。
私的にはありですよ!
代わりに崇め奉ろうとした神までも壊してしまった。
八百万の信仰が持つ皮肉ですね、しっかりと読ませて頂きました、ありがとうございました。
良い話だなあ
>>1様
書いている本人は、「これ微妙じゃないのかな?」と思いながら書いていたので、
そう言っていただけるとうれしいです。
>>欠片の屑様
近所のお寺に顔がない石仏があるのです。
その石仏を書いている途中に思い出しました。
その石仏も、その明治の狂気の被害者なんですよね。
悲しい事です。
>>喚く狂人様
正確に言うと、設定を前作の設定を借りただけなので、続きと言えるのかは微妙なような……
でも、この設定を使うと、こう言った昔話系のお話が書きやすくなるので、
また今後もこの設定でSSが書けると思います。
ありがとうございます。
>>雑賀衆様
暗いお話なので、正直他の周りのSSとの落差がありすぎるのでコメントが付かないのでは?
と予想していたんですよ。
ありがとうございます。
生徒達と一緒に話を聴いていた慧音先生はどんな思いだったのでしょうか…
そして雛様に質問をした生徒は涙ながらに「聞くんじゃなかった」と後悔しているのでは…
雛様が祠を持たない理由が、廃仏毀釈によるトラウマだとすれば…
人間達の目から見れば廃仏毀釈は破壊活動に見えても、雛様達の目から見れば集団暴行と考えてもおかしくありませんから…
想像するだけでおぞましい物だと思います…
そして、その『過去』を“暴行を行った者達と同族の者”の前で語った雛様…
相当辛かったのではないでしょうか…?
今の私達の世代にとって『廃仏毀釈』は“過去の歴史”ですが、私達の祖先がその“集団暴行とも言える破壊活動”に参加していた可能性が無いとは言えませんから、他人事とは言えません…
偉そうに書いてすいません<(u_u)>
雛「でも、この子供達には罪はないわ」
とか思っていそうな……
宿る物を決めてさらなる力を得るよりも、それをあえて得ずに永い時間人間を守る為に、
あえてその道を選んだ……
「歴史は繰り返す」
もし、また廃仏毀釈の様な愚かな行為があったとしても、今の雛がそういう宿る物を持たない存在なら……
このSSを書いていて、雛がそう思ったのでは?と、私は解釈して書いてみました。
うん、でもやっぱり話的には暗いですよねw。
コメントありがとうございます。
読めた事に感謝。