――カランカランその音と共に来店したのは、一人のメイドだった。メイドはお得意様(それも数少ない!)だから、僕の心は思わず浮き立ってしまう。しかし、メイドは見慣れたお得意様ではなかった。夢月という名のうそっこメイド。彼女に僕が教えられたこととは――