Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

古道具店に神様3

2010/10/12 02:15:56
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 新法案の成立の是か否かの会議と

 魔法小麦の安定供給についての会合……

「う~今日の仕事も疲れたよ~」

「お疲れ様です、神綺様」

 でも、後はこの書類に判子を押すだけ

(ポン!) 

「……よし!これで今から丸一日御休み」

「はい……では、この後の予定ですが……って神綺様聞いてますか?」

「というわけで行ってきまーす!」

「あっ!?お待ちください神綺様!まだ細かな書類が残ってるんですよ!?」

 後ろから夢子ちゃんが何か怒鳴っているけど気にしない

(そんな事より、心が癒しを求めてるんです)




「ふぅ、やっと夢子ちゃん振り切れた」

 そんな訳で、私にとっての隠れ家……

 夢子ちゃんも追撃してこないし

 周りからの視線に神経をすり減らす事も無い

 人も居なく、私がのんびりとできる数少ない空間

 あっ、そうそう!もう一つ付け加えるとしたら……

(今日は何の話をしようかな?)

 無愛想なんだけど優しい店主の霖之助さんが居るからかな?






「明日一日休みですから走ってきました!」

 神綺がそう言いながらお店のドアを開けてお店の中に入る

「……あれ?居ない」

 だが、目的の人物はお店の中には居なかった

 神綺が首をかしげながら、いつもの定位置である

 持込テーブルセットの上に御菓子を置いて座る

(何処に行ったんでしょう?)

 神綺が首をかしげた時、お店の奥で何か音がした

(あ、奥に居るんですね)

 お店の奥に霖之助が居る事に気が付いた神綺が小さな悪戯心を持つ

「……うふふ、こっそりと行って驚かせよ~っと♪」

 神綺が楽しそうな笑みを浮かべて、音が聞こえたお店の奥に忍び込んで行く

(差し足……抜き足……忍び足~)

 足音で気がつかれないようにこっそりと歩き出す神綺
 
 そこには、魔界でカリスマを発揮している魔界神の姿は無く

 楽しそうな悪戯を敢行しようとする少女の姿があった

(あ、此処ですね?……よし、そーっと……)

 音がしたと思われる部屋の前に立つと、扉に耳をつける

「……むぅ……ぬぅ……」

(……部屋の中には居るみたいですね?)

 なにやら荒い息をしている声が聞こえてきた

 少々不思議に思ったが、中に霖之助が居る事は間違いは無い

 そう判断した神綺は、部屋のドアに手をかけると盛大にドアを開けた

「霖之助さーん遊びに来ましたよ~♪」

「!?」

 それと同時にいきなりの事に驚いた霖之助から何かが飛んできて

「きゃあ!?」

 なにやらヌルヌルとした物が神綺の顔に当たった

 変な触感に神綺が涙目になりながら

 顔に当たった物を拭い霖之助に呟いた

「うぅ……霖之助さん……イカ臭いです」

 


















   ―――






 それから数十分後



 神綺はエプロンをつけて、先程霖之助が居た部屋……台所に立っていた

「全く……女の子の顔にいきなりイカを投げるなんて酷いです」

「すまない、渡されたこの生物をどうやって調理するか思案していたものでね」

 少し困り顔の霖之助の言葉に、神綺が苦笑しながらイカをさばき始めた

 話を聞けば、とある妖怪から大量に貰ったのはいいが

 どう調理すればいいのか困っていた所に神綺が入って来たのだ

「はい、これでできあがりです、丁度晩御飯の時間ですし早速食べちゃいましょう」

「ああ、そうだね」


 神綺が天麩羅、御刺身、煮物等のイカを使った料理を
 
 器用にお皿に盛り付けてテーブルに並べると

「はい、霖之助さん食べてみてください」

「そうか、では遠慮なく」

 神綺が着替えていたエプロンを脱ぎながら霖之助に食べるよう進めると

「これは……」

「美味しいですか?」

 霖之助が箸を取り、料理を一口含んで

 少し驚いたような顔で頷いた

「ああ、見た目は正直気持ち悪かったが、味は中々の物だ」

「ふふっ、お口に合ってよかった」

 その褒め言葉に神綺がほっとすると

 自分も料理に箸をつけ始めた  

「でも、これ随分と新鮮なイカですね」

「そうなのか?」

「そうですよ!」

 神綺がそう断言してから、部屋の中で何かを見つけた様子で

 なにやら期待に満ちた目で霖之助の方を向いた

「霖之助さん……新鮮な料理なんですよ♪」

「……つまり、何が言いたいんだい?」

 霖之助が少し嫌な予感を感じながらも、そう問いかけると

 神綺が屈託の無い笑顔で霖之助に伝えた

「料理の報酬代わりに、後ろの棚の中の良さそうなのを一本開けてくださいね♪」

 その言葉に霖之助がやれやれと言った表情でため息を着き

 いたしかたあるまいと一言呟いてその場から立ち上がった
 





     ―――






   

「まあ、確かに君が作ってくれた料理の報酬ではあるが……」

 御酒が入ってから半刻もたたないうちに
 
 テーブルに置かれていた料理は殆ど消えていて

「んむ……んむ……ぷふぁ~♪……おいひい♪」

 その代わりに、神綺が報酬として要望した御酒が何本も転がり

 その隣で良い感じに酔っ払いになっている魔界の神の姿が見られていた 
 
「……少し飲みすぎだぞ?」   

「でへヘっ♪」

 霖之助が目の前の酔っ払った神綺を嗜めるように告げるが
 
 神綺の方は全くその言葉を理解してない様子で

「りんのふけふぁん……おかわり~♪」

 実に気持ちの良さそうな笑顔で空になったコップを片手に

 霖之助に向かって差し出した 

 そんな酔っ払いに対して、霖之助はため息をつくと

 テーブルの上に乗せていた酒のビンを片手に持ちそれを傾ける

 その様子に神綺がニコニコとした様子でコップを構えるが

(……ぴちょん)
 
「……はれ?」

 ビンからは一滴のしずくが零れるのみであった

 その光景を神綺が不思議そうな様子で見つめていたのだが

 霖之助が残酷な真実を神綺に伝える

「どうやら、先程君が飲んだのが最後だったようだね」

 その言葉を聞いて、酔っている神綺の頭でも御酒が無くなってしまった事に気がついた

 暫くの間、神綺がぼーっと放心してから

「……りんのふけふぁん……おふぁけ……」

「今日はこれでお開きだな」

「……おひらひ?」

 なにやら縋り付く様な表情で霖之助の方を向いたのだが

 霖之助は縋る神綺を嗜めるようにそう言うと

「……やら」

 神綺が呂律が回らない口調で不機嫌そうに呟いた

「いや、嫌と言われても……」

「やら!」 

「そう言われてもな、今此処にはもう一滴の御酒も無いし……もうそろそろお開きに」
  
 突然不機嫌そうになった神綺に霖之助が困っていると

「やら!おふぁけなんふぁ!ろうれもいいんれふ!」

「お、おいおい落ち着いて」

「やふみはあしふぁまでなんれふよ!?ふぉのままおひらひなんてやれふ!」

 テーブルの向こうに座っていた神綺がコップをテーブルにドンと置くと

 酔っ払った状態のままその場から立ち上がろうとして

「れふふぁら……はれ?」

「危ない!」

 酔いが足に来ていたのか、フラフラと倒れそうになる

 それを見た霖之助が急いでその場から立ち上がると
 
 倒れそうになる神綺を止める為に手を伸ばした

 そして、その伸ばした手を神綺が確認すると



「ダ~イブ♪」

 思いっきり霖之助の方に飛び込んできた

 あまりに想定外の神綺の行動に霖之助の反応が遅れる

「しまっ!?」

「ひゃあ♪」

 その為、霖之助は神綺を支える事が出来ず

 そのまま御店の床にむかって盛大な音と共に二人仲良くぶっ倒れる事になった  




(いつつっ……流石におふざけが過ぎるぞ)

 霖之助がぶつけた頭を手で押さえながら

 神綺に説教をしようと起き上がろうとする

 だが、霖之助は起き上がることができなかった

「う~……ゆか……あったかい♪」

 どう倒れたのかは解らなかったが気がついたら

 神綺が霖之助の上に倒れこんでいたからだ  

「……なあ?神綺」

「ふぁい?」

「ど、どいてくれないか?」

「……」

 霖之助の質問に神綺は暫くの間静かに考えて

 自分が居る場所が霖之助の体の上だと気がつき

「えい♪」

「!?」

 面白そうなおもちゃを見つけた子供のように妖しく微笑むと 

 倒れている霖之助の体に手を当てて動かし始めた

「し、神綺?」

「……んふふっ♪」

 突然の事に霖之助が驚くが、神綺が動く事を許さなかった

 そして、霖之助が声を上げる事も許さぬまま神綺の両手がある所で止まる

「な、なにを……うぁ!?」

「……んっ……ここ……れふね♪」

 神綺に軽く抑えられただけで霖之助の動きと声が止まる

 その様子に神綺が御酒で紅潮した顔で妖しく微笑む
 
「もう……こんなに……がちがちじゃないれふか~」
     
「~~っ!?」

 呂律がまわらないままで、神綺が手をやわやわと動かし始めると

 霖之助が声にならないうめき声をあげる

 その姿を見て気を良くした神綺は更に手を動かし始めた
 
「ま、待て……っぐ!?ど、何処でこんな……」

「……んふふっ……秘密れふ♪」

 気がつけば、神綺の手の動きはかなり大胆な物になり

 その額も少し汗ばんで蒸気していた

「ひもひいいれすか?」

 笑みを浮かべている神綺の言葉に霖之助は声を上げる事も出来ない程で

 ただ、こくこくと首を頷かせることしか出来ないほどに動けなくなっていた

 その姿を見て満足した神綺がスッと、手の動きを止める

「ふぅ……少し手がつかれまひた……」

「はぁ……はぁ……神……綺?」
 
 これで終わりだと言う事だと霖之助が残念だと思っていた時だった

「れすからこんどは……」

 神綺が霖之助の体から一度起き上がると 

「……わらひのかららぜんぶで」

 倒れていた霖之助の腰の上に乗りかかったのだ




















     ―――





「……むにゃむにゃ……むふ~♪」

「あたたっ……最後のは流石に堪えたな」

 霖之助は、少し痛む腰を擦りながら

 完全に眠りってしまった神綺を起こさないように、そっと寝室に運んでいた

(だが、どうやら思っている以上に、僕もつかれていたんだろうな)

 先程の神綺の行為を思い出し霖之助は、小さくため息をついた

「しかし……あれほどの技を神綺は一体何処で学んだんだろうな」

 神綺のおかげでかなり楽になった両肩と

 最後に両足で乗られて『グキッ』と言う音が鳴った腰の事を考えながら

 泥酔して、幸せそうに寝息を立てる神綺を両手で持ち上げると

 神綺を寝室のベッドの上に運び

「むふ~♪」

「……いつもの御約束と言う奴か」
 
 寝たら袖を掴んで離さない神綺の事をすっかり失念していた事に嘆いた

「やれやれ、仕方がないな」

 色々と疲れきった霖之助は、しがみ付いた神綺を引き剥がす事を諦め

 神綺が掴んで離さない服を脱ぎベッドに寝かせると

(毎回毎回、同じオチをつける訳にはいかないからね)

 少しだけ自慢気な様子で霖之助は傍に置いてある座布団を枕代わりにすると

(……御休み)

 毛布を一枚体に巻き付けて目を閉じた






     ・・・







 月が沈んで変わりに太陽が仕事をするために顔を現し始めて

 朝日が少しずつ窓から入り込み
 
 もう少しで小鳥達が囀り始めようかとする時間  
  
(流石に毛布一枚だと少し寒いな)

 朝の寒気に霖之助が静かに目を開いて体をグッと伸ばそうとして

「くしゅん!……う~……む~……すぅ……」

「……で、暖かいベッドを君に譲ろうとする僕の気遣いを」

 器用にもベッドの上から布団ごと落ちてきて

 ご丁寧に霖之助の太腿を枕代わりに眠る神綺の姿にため息をつく

「……何故台無しにするのか僕には理解できないんだが?」
 
 ため息をつきながら、寝ている神綺を再びベッドに乗せようと

 起き上がろうとしたのだが

(ぎゅっ)

「……はぁ」

 幸せそうに寝ている神綺の手が離さないとばかりに

 しっかりと霖之助のズボンを掴んでいたのを見て

(起こすのも可哀想だしな……仕方がない、このままにしておこうか)

 霖之助もベッドの上に神綺を運ぶ事を断念して

 寝ている神綺の布団を整えると 

 腹いせと言わんばかりにその髪の毛を撫でながら

 ぼんやりと昨日の事を思い出す事にした


「全く……昨日から君に振り回されてばかりだな」


 お店に大量のイカが来た事もそうだが

 神綺が料理を作ると報酬代わりとしての御酒を飲み

 楽しそうに酔っ払って、幸せそうに寝る

 そこまで思いだして、ふと思いついたことがあった

(神綺にやられっぱなしだな)

 疲れた霖之助の事など知らなさそうに

 幸せそうな寝息を立てる神綺を上から覗いていると

 霖之助の心に妙な意地悪心が湧き出てきた

(ふむ、流石にやられっぱなしと言うのは悔しいな)

 霖之助がどう仕返しをした物かと考え始めた

 ふと、足の上で気持ち良さそうな寝息を立てている神綺の顔が目に映り

(ああ……良い方法があるじゃないか)

 何時もより少し意地悪な笑みを零しながら悪戯の用意をすると

「覚悟をしておくといい……」

「……ん~♪」

 眠っている神綺が目を覚ますまでの間、髪を撫で続けた





     ―――





(ん~……朝?)

 神綺が薄っすらと目を覚ます

(……もうちょっと位……良いよね)

 そして、幸せな気分のまま二度目の睡眠に入ろうと目を閉じようとした時だった

『さわさわ』

(んっ……くすぐったい)

 何者かに肌を触られている感覚でそれを邪魔される

(……むぅ~)

 寝ているのを邪魔されてちょっとだけ不機嫌になるが

 それでもまだ眠りたいので、目を瞑る

『さわさわさわ』

(んっ……なんだか……少し気持ち良いかも……♪)

 目を瞑ったままなので、何をされているのかわからないが

 触られている辺りがぼんやりと暖かいので

 そのまま二度目の眠りにつこうとしていると

(ふぅ~)

「ひゃん!?」

 唐突に敏感な部分に息を吹きかけられて飛び上がると

「やあ、目を覚ましたみたいだね」 

「り、りりり、霖之助さん!?」 

 神綺の目の前ににやにやとした表情の霖之助の姿があった

 いきなりの事に、神綺があたふたとしていると

(さわさわさわ)

「ひゃう!?」

 霖之助が神綺の敏感な部分に手を当ててやわやわと刺激し始めた

 思わず神綺が体をよじって逃げようとするが

 寝起きの体は思っているように力が入らない

「やっ……んっ!り、霖之助さん!?…な、なにを……ふぁん♪」

 敏感な所を刺激されて、思わず口から出そうになる声を耐えながら 

 赤く染まった頬のまま霖之助に質問すると
 
 楽しそうに神綺を眺めながら答えた

「いや、昨日は随分とお世話になったから」

「そ、それと今のこれは……んっ!……な、何の関係があるんですか!」

「ああ、だから君にも昨日の分のお返しをしようと思ってね……もうそろそろ良いかな?」

 霖之助の言葉に神綺が目線を向けると

 そこには、あるものを手にした霖之助の姿があった

「え、えっと……じょ、冗談……ですよね?」

「いや、本気だよ?」

「こ、心の準備とかが……そ、その……まだ出来て無くって」

「大丈夫さ、君もすぐに気持ちよくなる」 

「うぅ……」

 真っ赤に染まった顔でしどろもどろになる神綺に対して
 
 霖之助は笑顔のままそれを構えると

 神綺も観念したのか恥ずかしそうに顔をそらして呟いた

「ほ、他の人にされるのは……は、初めてですから……優しくお願いします」

 
 


     ・・・




「……痛くはないかい?」

「は、はい!……え、えと……ちょっとくすぐったいですけど」

 緊張している神綺をほぐす為に

 先程と同じように、そっと肌を撫でていた

「えへへっ……霖之助さんの手……暖かいです」

 暫くしそうしていると、神綺の体から緊張が少しとれてきた

(そろそろ良いかな?)
 
 その様子を確認した霖之助が撫でていた手を止めると

 次の段階に向かう為に、敏感な所に手を伸ばして動きを止めた 

「り、霖之助さん?……どうしたんですか」

「ん?ああ、大した事じゃないよ」
  
 無言になった霖之助に神綺が不安そうに声をかけてきたので

 霖之助が緊張をほぐす為に神綺の頭を撫でながら答えた

「ただ、随分と綺麗だなと思ってね」

 霖之助の言葉に神綺が一瞬訳が判らなかったが

 自分の敏感な場所だと言う事に気がついて

「!?や、やだ!そんなまじまじと見ないでください!」

 顔が一気に真っ赤になり、涙目で霖之助に懇願してきた

「悪い悪い、だが本当に綺麗だからね」

「ぐずっ……そんなの褒められても、嬉しくないですよ!霖之助さんの変態」

「ごめんごめん、ならば次にいこうか?」

「……はい」

 本当に泣きそうな声に霖之助が

 ごめんごめんと謝りながら神綺の機嫌をとると

 ちょっと、不機嫌気味な神綺に許可を貰って

 神綺の其処にむかってそっと手を近寄せて
  
「痛かったら、すぐに言ってくれよ?」

「……(こくこく)」

 優しくそれを差し込んでいった

「……んっ!」

 異物が侵入してくるしてくる感覚に神綺の体がびくっと震えるが

 霖之助の技術が高いのか、其処まで痛くなかった

「ちょっとづつ奥の方まで行くからな」

「は、はい……お願いします」

 神綺の其処の比較的浅い所にあるそれが

 優しくかりかりと引くと、

 その度に体が動きそうになるのだが

 その内、その感覚に慣れ始めてくきて

「んっ!……ふぁっ?……くぅん♪」

 体の奥から響くような心地よさと気持ちよさに

 思わず口から声が漏れてきた  

「……随分と……気持ちが良い様だね」

「うぅ……だ、だって……ふゃう♪……気持ちが良いんです」

 声が出た事を霖之助に指摘されて、恥ずかしそうにしながらも

 正直に気持ちが良いことを告げると、霖之助も満足した様子で

 ちょっとづつ動きを早めていく

「この辺とかも?」

「にゃう!?あ、ああ!?そ、そこ!そこは!」

「……ほら、此処も」

「だ、駄目!そ、そんな所引っかいちゃ!ひゃん♪」



 それじゃあ、もう少し強めに(くいっ)

 や!?だ、駄目ぇ~♪



     ・・・





「はぁ……はぁ……も、もう……ら、らめ……」

 気がついたら、完全に霖之助の思うが侭にされて

 息も絶え絶えの状態で頬を赤く染めていた

「お疲れ様」

 そんな神綺の頭を霖之助が優しく撫でていると

 神綺が無言のままその手を掴んで

「はぁ……はぁ……うぅ……暖かいです」

 荒い呼吸のまま霖之助の手に頬擦りをする

 その様子を見て、霖之助が静かに問いかけた

「気持ちよかったかい?」

「……凄く、恥ずかしかったですけど……」

「そうか」

 その少しだけ意地悪な質問に神綺が頬を染めながら少しだけ頷いた

 そのまま暫くの間、二人とも無言で過す事になった



















     ―――






「さて、もうそろそろ良いかな?」 

「ふぁい?なんですか?」

 唐突に沈黙を破った霖之助に神綺が不思議そうに言うと

「まだ、片方残っているだろう?」

「え、ええ!?ま、まだやるんですか!?」

「ああ、僕はやると言った以上最後までやる性質でね」

 神綺がその言葉に急いで逃げようとしたが

 霖之助がそれを防止すると、膝の上にある神綺の頭を反転させた

「さあ、今度は反対側の耳だな」

「や、やだ!?この体勢だと霖之助さんの顔が見えないから怖いです!」

「……(こしょこしょ)」

「ひゃあ!?」

 さて、こちら側も全力で綺麗にするからな?

 え、遠慮します!……ひっ!?た、助けて~!夢子ちゃ~ん!

  

 

     ―――





「うぅ……隅から隅まで綺麗にされちゃったよぅ」

「いや、確かにそうだが……それよりも御飯はどうするんだい?」

 神綺の耳掃除が終る頃には既に御昼になっていたので

「ぐず、私は暫く傷心してますから、霖之助さん作ってください」

「いや、傷心って……あ~わかったわかった、トーストで良いかい?」

「……シロップもタップリお願いします」

「……はいはい、わかりましたよついでに甘いミルクティーもつければいいかい?」

「わーい!霖之助さん大好きです♪」

  


 
 結局、何時もの様に御飯を食べてから

 夕方までお客が来ない香霖堂と言う名の隠れ家で

 私はリフレッシュしてから

「お邪魔しました」

「ああ、気をつけて帰るといい」

 私は何時もの様に魔界に帰る 
 
 ああ、そうだった、もう一つ大切で忘れたらいけない事がありました

 



『また来ても良いですか?』

『家出じゃなくて、お客としてきてくれるのなら……ね?』



 次に会う為の約束をする事
(ジジジッ……ジジッ…パチッ!)

 どうも、名も無き脇役です

 昔に比べて忙しくて書かないでいたら、本当に書けなくなっていた
 でも、元々腕なんてなかったからあんまり変わりませんけどね
 さてさて、自己糖分補給の為に神綺×霖之助を書いていたら
 なんだかエロくなってしまったでござる 
 とりあえず、こじろー氏を含めた皆様にごめんなさいOTL

 だけどもし―――で区切ってある
 下の部分の説明が無いと妄想次第では…… 
 
 おっと?そろそろ眠らないと仕事が待ってる
 では、また暫くの間消えます、またねノシ



 おまけ




 家に帰ると、怒っている夢子ちゃんが立っていて

 私が何をしてきたのかを聞いてきた

「なにかあったんですか?」

「……」

「言わないと、次から休日無しですよ」

(ちょっと言いづらいけど、夢子ちゃんを心配させたくないし)

 しょ、しょうがない……ちょっとだけ掻い摘んで話そう 

「心配しないで夢子ちゃん……ただちょっとイカ臭かったり
 私が酔っ払って悪戯したり、その……逆襲で隅から隅まで綺麗にされただけだから」


 次の日から、休日の外出禁止にされちゃった……

 なにがいけなかったんだろう?
名も無き脇役
コメント



1.奇声を発する程度の能力削除
イカにマッサージに耳かきですよね、ええもちろん最初からワカッテマシタヨ?
2.削除
あぁ、この何気ない表現……ほのぼのに包まれた大量のサッカリン……間違ない、脇役様だ!
3.名前が無い程度の能力削除
ああ、早くオレにドロドロに煮詰まったブラックコーヒー(?)をくれっ!
おまけの神綺様がひどすぎるwww
4.名前が無い程度の能力削除
ぐううぅ……胃袋が、重い。甘ったるいぞぉう。
言葉自体は淡々としている筈なのに、何故ここまで腹がもたれる様な奇妙な感覚を覚えるのか。
そうか、これが……友の言っていた「モエ」と、やらか……ぐふっ(砂糖を吐く音)
5.名前が無い程度の能力削除
脇役さんなんだかひわいでござる
ただ糖分も極上なのが憎らしい。ご馳走様でした。
6.こじろー削除
おぉおぉ卑猥卑猥♪
なんというココア入り砂糖練乳がけ
いいぞもっともっと!
7.名前が無い程度の能力削除
ダメだ、俺の心はとても穢れているorz
アリとあらゆる表現で卑猥なことしか思いつかなかったwww
8.けやっきー削除
なんだかエロく感じるのは、心が穢れているからでござる。
それでも、さらなるエロさを期待してしまっているのは内緒で。