Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

うらめしや!

2011/03/21 23:39:41
最終更新
サイズ
4.54KB
ページ数
1

分類タグ


「ねぇ、お姉ちゃん達、ちょっと私を怖がらせてみてよ」



   うらめしや



 私の姉であるルナサ、メルラン、リリカの三人は、客観視しても可愛い。そしてバランスもいいのだ。

 一番上は面倒見の良い美人タイプのクーデレ。

 次女にはあざとい程笑顔の眩しいハイテンションガール。

 そして三人目ではこれといった属性を狙わず、ノーマル路線の元気妹キャラ。


 ……何かが足りない。


 そして私は気がついたのだ。そう、この家庭には怖さが足りないということに! 幽霊屋敷の癖に。



 さぁ、あれから十五分が経過した。それぞれ私を怖がらせる準備も完了しているころだろう。か弱い人間の女の子である私一人を怖がらせられないようじゃあ、私が寿命で死んだあと、お姉ちゃん達のアイデンティティは微塵も無くなってしまう。これは重要なことなのだ。

 よし。

「入るよー?」

 小さいころから憧れていた日本のお化け屋敷。私は期待で胸を膨らませて玄関の扉を開けた。膨らまないけど。期待で膨らんだらいいなぁ、やかましいわ。


 きぃ、がっちゃん。

 立て付けが悪いせいで、雰囲気の出る音を鳴らしながら玄関が閉まった。意識しているせいか、どことなく怖い。


 短い廊下を歩いてリビングルームへの扉を開けると、退屈そうな顔のリリカが立っていた。

「うらめしや」

 かったるそうにリリカがぼやく。

「そんなに嫌だったの!?」
「うらめしや」

 リリカはそのままだるそうに私の横を通ってどこかへ行ってしまう。


 くそぅ、リリカのやつめ。

 まぁいい。次だ。

 目の前には都合良くメルランが。

「はい、うらめしやー」
「あ、これはどうも……」

 笑顔のメルランは私にできたてのチャーハンとスプーンを渡してきた。ぱりっぱりに出来上がってて、オイシそう。

「ってこれじゃあ炒飯屋!」

 何が不満だったのだろう、メルランはまるで衝撃の事実を言われたかのように固まって動かなくなってしまった。


 チャーハンを死後硬直のように固まったメルランの手に戻し、さらに奥に控えていたルナサのところへ足を運ぶ。

 ルナサに至っては、無言でペットボトルに入ったいちごミルクを手渡してきた。

「これは何?」
「いや、レイラに怖い思いしてもらおうって考えて、それで……」

 恥ずかしそうに目を逸らすお姉ちゃん可愛い!

「でも残念ながらこれは小岩井!」

 小岩井いちごミルクとかかれたペットボトルを一気に飲み干す。ぷはぁ、美味い! この幻想郷のどこで手に入れてきた。ファミマか、ファミマがあるのか?

 あー、今なんか舌打ち聞こえた。何これ逆恨みでしょ完全に。ルナサのその態度の方が怖いわ!


「ねぇーレイラーリベンジしていいー?」

 トントンとリリカが階段を降りてくるのが分かる。

 そしてリリカはリビングルームの扉の前で止まった。

 リビングルームの扉は半透明のガラスで出来ていて、廊下側を少し映し出す。

 既になんだかケイオスな感じが否めない。なぜなら半透明ガラスの向こうに写るリリカが、ぎらぎらびかびかと光っていたからだ。ギンギラギンがさり気ないなんて誰が歌った。ちっともさりげなくないわ。

「入るよー」

 リビングに、黄金に輝くリリカが入ってきた。電球を全身に取り付けて、輝かせている。

「メシアー」
「救世主!?」

 リリカが手元にあるスイッチで電球を消し、何やら卑屈そうな表情をしてみせた。

「裏メシアー」
「ダークサイド!」


 今のツッコミに全ての力を使い果たした私は、へなへなとその場に座り込む。

 げらげら笑っているお姉ちゃん達を見て、呆然とする私。もういい。誰も真剣にやってくれない。

「もう、お姉ちゃん達ちゃんとやってよ。私はおもしろ半分お姉ちゃん達のことを思って半分で、私を怖がらせてって言ったのに。半分は優しさで出来てるのに」

 急に真剣なトーンで喋ったからだろう、三人もふざけていたのをやめて私の方を見る。

「幽霊だから、ちゃんと人間怖がらせられないと、この先やっていけないんじゃないかって心配で。
 キャラ被りとか、本当怖い業界だから、何か特質したアイデンティティを持ってないと、振り向きもされないんじゃないかって思ってそれで……」
「レイラ……つい悪のりをしてしまって、本当すまなかった」

 ルナサが膝を曲げて、私と同じ高さに目線を合わせる。

 今はとても静かだ。

 ルナサに支えられながら、私も立ち上がる。

「ごめんなさいレイラ。ふざけてしまって」
「レイラごめんね」


 メルランとリリカも謝ってくる。

「ううん、いいの。大丈夫。私こそ、本当は幽霊みたいに怖いお姉ちゃん達も見てみたかっただけだから」

 三人が顔を合わせる。

 私に気を使ってくれているんだろうな。

「レイラ、もう一度リベンジしたい。いいかな」

 せっかくお姉ちゃん達がもう一度やってくれると言っているんだ。断らない理由がない。

「うん、お願い」

 ルナサが下がって、リリカやメルランと同じ位置に並んだ。

 涙を脱ぐって、私は三人を見る。


「行くよ? せーの……」





:REPLACED: :REPLACED: :REPLACED:

http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=17607408

:REPLACED:


「がおー!」


 可愛さが怖過ぎた私は気絶してしまった。
ノリは、高校生の休み時間的なものを目指した。

絵は俺じゃこのレベルなんだ、もうしわけない。脳内変換美化でもして欲しい。

25日金曜日 思考放棄。。。
鉄梟器師ジュディ♂
http://www.pixiv.net/member.php?id=319506
コメント



1.奇声を発する程度の能力削除
絵?が表示されて無いからオチが少し分からないという状況w
これ自分のPCに問題あるのかな?
2.名前が無い程度の能力削除
自分も見れないッス
3.名前が無い程度の能力削除
多分FC2のブログのサーバーが、画像の直リンを制限してるんだと思います
4.名前が無い程度の能力削除
携帯だからなのか、俺は見れました。

とりあえず、にやけ面のリリカかわいい
5.奇声を発する(ry削除
じゃあ画像だけピクシブにうpするとか?
絵が超気になる…
6.名前が無い程度の能力削除
携帯なら見れるみたいですね

メルランの笑顔可愛いな
7.こじろー削除
この現象は我もなったから分かる。
絵を別の所にアップしてリンク先を変えたらいいよー
あとメンランの炒飯くわせろー!
8.鉄梟器師ジュディ♂削除
こ、コメントありがとうございます。。。うぅ、情けない。

奇声を発する程度の能力様 1と5まとめて返信させて頂きます。
上でも述べた通り、絵が見れた所ですっごいオチが待ってるとかそういうものじゃないんです。。。
どうなのでしょうか。私のpcだと見えていたのですが。。。やはり私のブログのアップローダーに上げてしまったのが問題のようですね。申し訳ない。
とりあえずピクシブに上げました。うぅ、情けない。ありがとうございます。

2様
本当申し訳ないです。pixivに上げて、リンク先を指定しても何故か上手く行かないのでこの形で失礼します。。。
なんででしょう。

3様
むぅ。FC2いじればなんとかなりますかね。次回こういうネタ使うときまでに色々みときます。

4様
私も携帯で確認しました。携帯はいけるみたいです。
ありがとうございます。脳内でかわいく補完して楽しんでください。

6様
携帯からだと見れるみたいです。
メルランってなんでかわいいんでしょうね!? 髪の毛の色から可愛いですよね。これがトランペット吹くんだろ。。。やばいですよね。

7様
とりあえずpixivに上げてみて、変えてみたのですが、何故か出来ないので今回は許してください。いつかちゃんとしたのをほかの作品でやってみます。
メルランのご飯はスタッフ(私)がおいしくいただきました。
9.名前が無い程度の能力削除
この短時間で何度も笑ってしまったのはこれが初めてかも知れませんw
10.鉄梟器師ジュディ♂削除
こめんとありがとう! 画像ごめんね!

ありがとうございます。親父ギャグ好きなので、同士がいるようで嬉しいです!