Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

みょんとゆゆことあいるーと に

2010/06/02 15:44:08
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※何匹かゲームの猫が出ます。
 むしろそれを望まれる方はこのままスクロールしてください。
 それが駄目な人はブラウザの戻るボタンを押す事をおすすめします。
 さらにもの凄く展開が早いし、グダグダです。
 設定や世界観は、前作を見たら分かると思います。
 見なくても分かる人はどちらでもいいです。


















今、私はとっても不思議な気分である。
私がなにもしなくとも、料理が出来る。
私がなにもしなくとも、掃除が終わっている。
私がなにもしなくとも、洗濯が全て終わっている。
怪我で休養中の私は、寝ていたり、刀の手入れをする位しか、やることが無い。
ほかの事は、全て“アイルー達”がやってくれる。

「・・・暇です」

私は主にはっきりと告げた。

「そうねぇ、確かに暇そうね」

「幽々子様、私に出来ることは無いのですか?」

「無いわね」

はっきりと言われた。
それでも、暇。

「妖夢さん、本などを読んでみてはいかがでしょうかニャ?」

シズカが、そう提案した。
確かに本を読む事なら、暇を潰せるし、怪我に影響する事など無い。
しかし問題があった。

「ここにある書物は大体読んでしまって・・・」

前にも、この様な状況が何度も有ったため、全て読み尽くしてしまっている。

「じゃあ、紅魔館にでも行ってきたら?あ・・・」

幽々子様、もう遅いです。
ちょっと行ってきます、そう言って紅魔館に行く支度をしていたら、ケンとココアが付いていく、と言った。
確かにこの二人は、戦闘と看護が得意だ、つれていく事にした。







紅魔館の門前、何時もどおり赤髪で長身の妖怪の、美鈴さんが居た。
こっくりこっくりと、頭を揺らしては左右に振っている。

「あ、妖夢さん、おはようございます・・・」

今更おはよう、って・・・
妖怪の時間感覚が分からないので、対応に困る。
とりあえず、ペースを合わせるべきだと思ったので、おはようございますと、言っておいた。

「今日はどんなご用で」

「本を読みに来たのですが・・・」

「あ、ならどうぞー」

この妖怪(ひと)、本当に門番として平気なのだろうか、そう思ってしまった。
まぁ、元から本を読みに来ただけなのだから気にせず入っていった。

「そういえば妖夢さん、その傷は・・・」

「えっと・・・修行の時にやってしまいまして・・・」

大嘘。
本当の事を言うときっと「えぇ!?今すぐ治療を・・・」となるからである。
修行で負ったなら自業自得であるため、美鈴さんは特になにもしないという事はすでに分かっている。

「そうですか、ではそこの猫は・・・」

やはりきましたか・・・
説明するのは良いが、ちゃんと分かるのであろうか。

「この猫は、アイルーって猫です、人の言葉が理解出来るくらい、頭がいいんですよ」

「へぇー、初めまして、紅 美鈴と言います、これからもよろしくねー」

「ニャ!よろしくお願いしますニャ、美鈴さん!」

飲み込みの早い人で良かった・・・
いや、もはや幻想郷ではなにが起こってもすんなりと受け止めるのでしょうか・・・?

「あ、そうそう、今パチュリー様が何かにハマってるらしくて、小悪魔が『もういやだ・・・あの地獄から解放してください・・・』って言ってましたね」

「え゛?」

「とりあえず、気をつけてくださいね」

「はぁ・・・わかりました・・・」

小悪魔さんが悲鳴を上げるほどの恐怖・・・
想像するだけでも恐ろしい。







「あら、妖夢さん、なにかご用で?」

入ってすぐに、メイドである咲夜さんに捕まった。
宴会の時に、従者同士(こき使われ役)という点で話が進み、今ではすっかり仲良しに。

「本を読みに来ました」

「そう、なら案内を・・・」

「いや、美鈴さんに地図貰いましたし」

そういって、“紅魔館ぶらり旅”と書かれたパンフレットの様な物を見せた。

「・・・はぁ、美鈴は何時そんな物を作ったのかしら・・・」

「では、また今度・・・」

そう言ってすぎていこうとした-

「で、そこの猫は?」

ーが、出来なかった。
説明・・・もうめんどくさいです・・・







やっとの思いで、図書館前に着いた。
その時、後ろから声をかけられた。

「あら、妖夢じゃない」

この館の主、レミリアさんです。
なんか知りませんがカリスマがちょっと漏れてます。

「今日はどんな様で?」

「ここに来て本を読む以外なにが・・・」

「なぁに?」

「何でもないです」

ちょっと怖かったのでとりあえず返事をした。
アイルー達なんか、怖くて私の後ろに隠れてます。

「まぁ、私も貴女と同じ用事だけどね」

「はぁ・・・では入りましょうか」

ギィィ・・・と、年代を感じるような音を立てながら、ドアを開けた。
図書館内では、なにやら可愛らしい音楽が流れていた。

「ほら、小悪魔!腰が甘い!」

「うう・・・きゅっきゅっきゅっこぁー!」

・・・なんだろう、言葉にできない。
ただ、ちょっと可愛い。

「あの、パチュリーさん?」

「そこはもっと!・・・妖夢さんか、いらっしゃい」

切り替えが早い、そこが怖い。

「ニャー・・・妖夢さん、なんだか体が疼いて・・・」

「にゃー?・・・!!!」

あれ?パチュリーさん、アイルー見たら固まりましたよ?

「お・・・おお・・・おおぉぉぉぉ・・・!」

「うう・・・妖夢さん!行ってきますニャ!」

「あ!ケン!?ココア!?」

そう言って、アイルー達は小悪魔さんの所に行った。

「きゅっきゅっきゅ・・・あれ・・・?」

「こうですニャ!」

そう言うと、なにやらアイルー達の周りの空気が一気に変わった。
アイルー達も、デフォルメ化されている。
そして-

「「きゅっきゅっきゅっ、ニャー!」」

ーさっきまで、小悪魔の行っていた動きを、ものすごくキレのある動きでやった。
なぜか知らないが、心の底から「本物だ・・・!」と、思えた。
とても不思議で仕方がない、これがアイルーマジックか・・・!

「おお、おおぉぉぉぉ・・・小悪魔よ、あれが本物だ・・・!」

「は、はい!パチュリー様!」

何故か二人とも涙を流している。

「私も・・・私も負けられません!」

小悪魔がそう叫ぶと、小悪魔の周りの空気が、アイルー達と同じ物に。
お約束の様に、小悪魔の体型も変わっている。
ものすごく可愛らしく、しかも約三頭身になっている。

「「きゅっきゅっきゅっ、ニャー!」」「きゅっきゅっきゅっこぁー!」

完璧だ。
息が合いすぎている、まるで何ヶ月も練習したように。

「おお・・・これが・・・これが私の求めていたもの・・・!」

「いや、なんですか、これ・・・」

「ほら!レミィもやってみなさい!てかやりやがれこの野郎!」

「いやよ、私のこのカリスマが・・・」

「だまらっしゃい!そんなものただの飾りじゃぁい!」

パチュリーさん、テンション高っ!
本気になりはじめてきたパチュリーさんを止めようとしたが、無詠唱で色々と飛んできた為、あきらめた。

「妖夢!たすけ・・・助けてくr」

いつの間にか、レミリアさんの周りの空気が変わっていた。
それはアイルー達と同じもの、頭身も縮んでいる。
レミリアさんの後ろで、何か大切な物が、音を立てながら崩れさった。



「うー☆」

カリスマブレイク!

「れみりゃさまもー!」

小悪魔が、そう叫んだ。
そして「きゅっきゅっきゅ」と言い(鳴って?)、

「「ニャー!」」「こぁー!」「うー☆」

一年程、練習をしたかのような一糸乱れぬ完璧な動き。
感動の波が、なぜか押し寄せてきた。
なにやら後ろの方でカップやら色々な物が割れる音がした。
振り向いたら、咲夜さんが顔から血を流して倒れていた。

「ああ、妖夢さん、いつもの事ですから気にしないで下さい」

「そ・・・そうですか・・・」

こんなのが紅魔館の日常・・・計り知れないです・・・







結局、不思議な踊りは二時間程続いた。
体力の限界で、二匹と二人は倒れ強制終了。
体力の底が無かったら永遠に続いていたであろう。

「満足したわ、アイルー連れてきてありがとうね」

「はぁ・・・そうですか・・・でもこれは?」

何か知らないが、パチュリーさんに瓶を貰った。
中には半透明でやや固体の物が入っている。

「永遠亭のほうで貰った軟膏よ、その位の傷ならすぐに治るわ」

「あ、ありがとうございます・・・でも貰っちゃっていいんですか?」

「ええ、構わないわ」

思わぬ収穫、しかも永遠亭の軟膏とは・・・
これで傷が治るかも・・・

「咲夜さん!しゅ、襲撃です!」

美鈴さんが、滑りながら入ってきた。

「・・・何者かしら?」

何時の間にか復活を遂げていた咲夜さん。
まるでごk・・・げふんげふん。

「えっと、青い色の・・・ちっちゃい竜みたいな奴らです!」

ちっちゃい竜・・・?
少しだけ復活したアイルー達が、聞き返し、美鈴さんがまた答えた。

「うーん・・・ランポスかニャ・・・」

「らんぽす?」

「一体一体は弱いんだけど、大群で来る厄介なやつらニャ」

「弱いんですね?」

美鈴さんがそう言った。

「ならば倒すまでの話!」

勇ましい・・・
でも弱いなら確かに・・・

「私も行きます!」

「え?妖夢さん?」

「大丈夫です!」

そう言いながら、軟膏を少し塗る。
本当にすぐ治った、恐るべきは永遠亭。

「これで平気です!さぁ、行きましょう!」

「ん、よっし!」

気合いを入れ直し、向かうことにした。







予想よりも、遙かに多かった。
二十体位と思ったが、ゆうに七十はいる。

「先手必勝!」

そう言いながら、美鈴さんがおもいっきり殴りかかった。
ギャァと鳴きながら、吹っ飛ぶランポス。
そのまま、近くにいたランポスも蹴り倒す。
スペルカードルールが無く、ただ力のぶつかり合いなら強いと聞いたが、その予想も軽く越えてしまっている。
負けてられない!と思い、私も切りかかる。

「はぁ!」

「ハイヤ!」

ギャァギャァと、ランポスが叫び、飛んでゆく。
そのまま次々と倒していく。
五分程の戦闘で、かなり減った。
しかし問題があった。

「やっぱり多いですね・・・美鈴さん・・・」

「だね・・・疲れてきたよ・・・」

残り約十体の所で、体力の限界に近づいてきた。
私は病み上がり(?)のためにあまり動けず、それを補うように美鈴さんが倒してくれた。
お互いに疲れて当然である。
そんな中、

「めいりーん!!」

そう叫ぶ声がした。
声の主は、宝石のようなものが付いている羽を持ち、もの凄く大きな炎の剣を持っていた。

「妹様!?」

「んもー、フランで良いって何回言ったら分かるの?」

館の主、レミリアの妹である、フランドールだ。

「いm、フランちゃん・・・なにを・・・?」

「伏せてねー」

本能的に伏せなきゃと思ったので、伏せた。
伏せた次の瞬間、頭の上を炎の剣、レーヴァテインが通った。
奥にいたランポス共を一掃、残りをすべて倒した。

「うひー、ずいぶんと派手にやりましたねー・・・」

「そう?結構手加減したんだけどなー」

「いや、十分ですよ・・・それより何故ここに?」

確かにそうだ、気になる。

「美鈴と遊ぼうとしたら居なかったから探し回ったの、そしたら面白そうなことやってて来たのー」

「なるほどー、納得出来ますねー」

「壁、壊してまできたんですね・・・」

「あ、妖夢ちゃんだー」

やっとこちらに気付いたようだ。








「いろいろとありがとうございました」

紅魔館を去ろうとしたとき、パチュリーさんがちょっと悲しそうな顔をしていた。
きっとアイルー達が帰るのが帰ってしまう、という点で悲しいのであろう。

「いえ、こちらも助かりましたので」

「私、そんな礼を言われるような事はしてませんけど・・・」

「妹様と遊んでいただくだけでも、大助かりです」

そうなんだ。
人生ゲームやらいろいろとやってただけだけど。
あ、ついでに私の圧勝でした、人生ゲームは幽々子様とやり込みましたので。

「またやろうねー、こんどは勝つからねー!」

「はい、分かりました!ではこれで」

「あ、そうです、こんなものを見つけたんですが・・・」

咲夜さんがそう言って、なにやら袋を渡してきた。

「なにか知らないですけど、青い服です。掃除をしていたら見つけたものですが・・・」

「えと・・・なんで私に?」

「赤くないから、そうお嬢様が言って渡してきました」

うわぁ、そんな理由で・・・
まぁ、何かよく分からない服を貰った。
まだ完全復活を遂げていない、アイルー達を持ち、帰る事にした。

きっと、幽々子様驚くだろうな。



              ...続くのか?
きゅっきゅっきゅっうー☆(新しい挨拶)

どうも、ほんの一部の人にしか知られていない、下上右左です。
執筆のペースが異様に遅くなって今頃に・・・
ネタが詰まり、ゲームばかり進んでギャー。
学校も忙しいし、こちらも進めないといけないので泣けました。

今回はアイルー分少なくなったものの、幽々子様程では無いから・・・
ふと、カリスマの無くなったお嬢様の絵を見て、「これは使える!!」と、思い書いたものの、思っていたよりも薄かったです・・・
人生ゲームの方は、やり込むと最終的に子供が車に乗らなくなりますので横に置いておくのが(やりすぎ)
ついでに、幻想郷普及版の人生ゲームですのでマスに『妖怪に襲われて、永遠亭で薬を買う マイナス二万』とか書いてあr(ry

読みにくい文章だったでしょうが、最後まで読んで頂き誠にありがとうございました!
では、長々と失礼しました。
下上右左
コメント



1.奇声を発する程度の能力削除
>私、そんな霊を言われるような事
礼?

続き来た!!地味に楽しみにしてました。とっても面白かったです!!!
>「「きゅっきゅっきゅっ、ニャー!」」「きゅっきゅっきゅっこぁー!」
ここで萌え死んで一気に三死した…クエスト失敗orz次こそは!(何