Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

超古々酒

2019/07/19 16:24:32
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ある日の夜、月が良く見える白玉楼の少し外れにて

「隣、いいかしら」
「あら紫じゃないの、珍しいわねこんな所まで来るなんて」
「そういう幽々子はいつもの所で飲んでないんだもの、ちょっとは心配するわよ」
「それで今夜はどうしたのかしら」
「珍しいお酒が手に入ったから一緒に飲もうかと思ってね」
「なるほどね~でもなんであの巫女じゃなくて私なのかしら?」
「最近あの子忙しくてね、夜でもどっか行っちゃうからよ」
「悪い奴を懲らしめに行ったのね」
「さあどうかしらね」
「また何か企んでるわね~今度は私も混ぜてよ」
「そんな事よりこれよ。外の世界の吟醸酒を持ってきたわ」
「あら吟醸酒ですって、うちのとどの位味が違うか楽しみだわ~」
「まぁいつものよりは強くて味があなた好みだと思ってね」

「...やっぱり美味しいわね。流石紫だわ~」
「何年付き合いやってると思ってるのよ、これでもちょっと悩んだのよ?」
「味に関しては悪くないけど微妙に香りが違うわ。私これ好きかも」
「良かったわね。ちなみにそれで最後の1本ね」
「あらら~妖夢とかと飲みたかったわね」
「まあそれに近いのをまた今度持ってくるわよ」
「うふふ、楽しみにしてるわ~」
「そういえば妖夢は今日どうしたの?」
「今日のお昼位から色々動いてたし、私もあんまり見てなかったわね」
「過ぎたるは猶及ばざるが如しね。最近宴会やって無かったしたまにはやってて欲しいわね」
「桜も散る前が一番美しいし、散ってからでは遅い。酒もある限り飲まないと虫に飲まれてしまうわ~」

「今度その辺のを集めて宴会でもやってやろうかしら」
「良いわねそれ、でも余興が無いとつまらないわ」
「その為の”今”が余興ではなくて?」
「あら、楽しいわね。今もこうやって宴会を開いているなんて」
「まだ夜はこれからですわ。もっと楽しまないと余興である意味が無いわ」
「そうしたらお酒をもっと持って来ないとね」
「また外から持って来ないと無いわね」
「うちので良いじゃない。丁度余ってたのがあるわ」
「余興っていうのは変化しないとね。能楽でもそうでしょ?」
「じゃあ出囃子が必要ね、お酒が出てくるように」
「琵琶のお酒も飲んでみたいわね」
「それはまた今度になりそうね、今はもうこれしかないもの」
「覆水盆に入れたいわね」
「水は戻っても酒は戻らないっていうの?」
「境界ならなんとかなるわね」
「勿論、言うと思ったわ。貴女だからね」
「私の能力でも限界があるわ、例えば飛んで火にいる夏の虫とか」
「火も涼しければいいのにね」
「今も涼しいじゃない、気分とお酒が在れば良いのよ」

夜はまだ始まったばかり...
身内でコンペ テーマ「妖々夢」
この二人で書くと非常に難しいですがこういうのを一度やりたかったので試しに書いてみました
cuvelia
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
ゆらゆらと2人楽しく月見酒。この2人はいつだってこのままであってほしい。
2.奇声を発する程度の能力削除
良い雰囲気でした