「ああ。ここですね、探しました」
「……? 今日はまた、珍しい客が来るわね。別のとこの巫女が何の用?」
「いえ、幻想郷に来たからには噂の博麗神社を見ておかないといけませんから」
「噂って。ろくでもない噂なんでしょうけど」
「大道芸みたいな神社という噂です」
「どんなよ! ……しょっちゅう弾幕戦やってるから?」
「賑わう割に誰もお金を入れていかないという意味でです」
「うまい! ……よし、あとでちょっと裏庭に行こうか」
「今日はこちらの神社について色々知るために、勉強に来たのです」
「へえ。勉強熱心なことで。ライバルの状況確認ってところかしら。まあ、適当に聞いて頂戴」
「年収はいくらくらいですか?」
「直球すぎるわっ!!」
かきかき。
「ダメですか」
「誰が言うか。あんたのところはいくらくらいなのか言えるの?」
「言うわけないじゃないですか、もちろん」
「よし、あとでちょっと焼却炉の裏に行こうか」
かきかき。
「では、次です。間取りと広さと家賃を教えてください」
「家探しかっ!」
「いえ、耐震強度調査です」
「割と最近全壊したけど何か!?」
かきかき。
「えっと、次。あなたは今幸せですか?」
「何かの宗教かっ!」
「宗教ですが」
「ああそうねごめん。とりあえず今あんたが退散してくれたら幸せかもしれないわ」
「対人恐怖症ですね」
「よし、あとでちょっと世界樹の下に行こうか」
かきかき。
「次――」
きしゃああああああああ。
「ひっ!?」
「あら」
「ちょ、髪のそのヘビ! 生きてるの!?」
「あ、いえ、そんなことないですよ」
「う、動いてるし鳴いてるじゃないっ」
「あ、はい。少しお待ちくださいね」
ぐしゃ。
「!?」
「――はい、もしもし。……はい、大丈夫ですよー」
(電話ー!?)
「はい。……はい。え、そうですか。えっとですね、右から5番目の棚の上から2番目の段の左から4番目の区画にある手前から2番目で左から3番目の小箱の中にある右から4番目の石がそれです」
(聞いてるだけでイライラする……)
「サファイヤじゃないです。サファイアです」
(うっとうしいー!?)
(それにしても長い電話ね……何言ってるかよくわからないし……そういえばさっきから随分メモ取ってたけど、さっきの会話で何を記録してるっていうのよ……)
ちら。
『 ガチャピン vs ゴジラ
日本が生んだ怪獣、奇跡の対決!?
第一ラウンドは奇跡の囲碁で勝負だ!
果たしてあの小さな石をしっかり掴んで
正しい位置に置けるか……!?
第二ラウンドはお待ちかね!
奇跡のどろんこクイズです!
勢いよく奇跡の泥の中に 』
(……)
(……全然関係ないー!?)
(ていうかどんだけ奇跡にこだわるのよ! 奇跡の泥って何!)
「あ、すみません、今きつも……取材中なので、そろそろ切りますね」
(詰問って言った……)
「え? も、もう。またですか? 言うのだって、恥ずかしいんですから……」
(……何よ)
「んもう、今度こそ今回限りですからね……? うー……では」
(……)
「かえるぴょこぽこみこぴょこぽ、あわせてぺこぽこむきょぽこぽ」
ぴ。
(……えー……)
(……)
(……でも確かにちょっと恥ずかしい)
「……ふう。ごめんなさい、お話中に電話かかってきてしまいまして」
「いやそんなこともうどうでもいいくらい色々とツッコミを入れたいんだけど」
「さて、次でしたね」
「流すか」
「ええと、先程の質問にノーと答えた方に聞きます。なぜ不幸なのだと思いますか?」
「答えてないしー!? ていうかなんでアンケートになってるのよそれっ!」
かきかき。
「あともうよくわからんの書かんでいい!」
……ぴた。
「……見ましたか?」
「意味不明の文章は見た気がするわ」
「見られてしまいましたか……そうですか……奇跡、ですね」
「何をどう解釈しても欠片も奇跡はない」
「そこをなんとか」
「なんとか言われても」
「ガチャピンを甘く見てはいけませんよ?」
「知らん」
「年収は?」
「さらっと聞きなおすな!」
「……? 今日はまた、珍しい客が来るわね。別のとこの巫女が何の用?」
「いえ、幻想郷に来たからには噂の博麗神社を見ておかないといけませんから」
「噂って。ろくでもない噂なんでしょうけど」
「大道芸みたいな神社という噂です」
「どんなよ! ……しょっちゅう弾幕戦やってるから?」
「賑わう割に誰もお金を入れていかないという意味でです」
「うまい! ……よし、あとでちょっと裏庭に行こうか」
「今日はこちらの神社について色々知るために、勉強に来たのです」
「へえ。勉強熱心なことで。ライバルの状況確認ってところかしら。まあ、適当に聞いて頂戴」
「年収はいくらくらいですか?」
「直球すぎるわっ!!」
かきかき。
「ダメですか」
「誰が言うか。あんたのところはいくらくらいなのか言えるの?」
「言うわけないじゃないですか、もちろん」
「よし、あとでちょっと焼却炉の裏に行こうか」
かきかき。
「では、次です。間取りと広さと家賃を教えてください」
「家探しかっ!」
「いえ、耐震強度調査です」
「割と最近全壊したけど何か!?」
かきかき。
「えっと、次。あなたは今幸せですか?」
「何かの宗教かっ!」
「宗教ですが」
「ああそうねごめん。とりあえず今あんたが退散してくれたら幸せかもしれないわ」
「対人恐怖症ですね」
「よし、あとでちょっと世界樹の下に行こうか」
かきかき。
「次――」
きしゃああああああああ。
「ひっ!?」
「あら」
「ちょ、髪のそのヘビ! 生きてるの!?」
「あ、いえ、そんなことないですよ」
「う、動いてるし鳴いてるじゃないっ」
「あ、はい。少しお待ちくださいね」
ぐしゃ。
「!?」
「――はい、もしもし。……はい、大丈夫ですよー」
(電話ー!?)
「はい。……はい。え、そうですか。えっとですね、右から5番目の棚の上から2番目の段の左から4番目の区画にある手前から2番目で左から3番目の小箱の中にある右から4番目の石がそれです」
(聞いてるだけでイライラする……)
「サファイヤじゃないです。サファイアです」
(うっとうしいー!?)
(それにしても長い電話ね……何言ってるかよくわからないし……そういえばさっきから随分メモ取ってたけど、さっきの会話で何を記録してるっていうのよ……)
ちら。
『 ガチャピン vs ゴジラ
日本が生んだ怪獣、奇跡の対決!?
第一ラウンドは奇跡の囲碁で勝負だ!
果たしてあの小さな石をしっかり掴んで
正しい位置に置けるか……!?
第二ラウンドはお待ちかね!
奇跡のどろんこクイズです!
勢いよく奇跡の泥の中に 』
(……)
(……全然関係ないー!?)
(ていうかどんだけ奇跡にこだわるのよ! 奇跡の泥って何!)
「あ、すみません、今きつも……取材中なので、そろそろ切りますね」
(詰問って言った……)
「え? も、もう。またですか? 言うのだって、恥ずかしいんですから……」
(……何よ)
「んもう、今度こそ今回限りですからね……? うー……では」
(……)
「かえるぴょこぽこみこぴょこぽ、あわせてぺこぽこむきょぽこぽ」
ぴ。
(……えー……)
(……)
(……でも確かにちょっと恥ずかしい)
「……ふう。ごめんなさい、お話中に電話かかってきてしまいまして」
「いやそんなこともうどうでもいいくらい色々とツッコミを入れたいんだけど」
「さて、次でしたね」
「流すか」
「ええと、先程の質問にノーと答えた方に聞きます。なぜ不幸なのだと思いますか?」
「答えてないしー!? ていうかなんでアンケートになってるのよそれっ!」
かきかき。
「あともうよくわからんの書かんでいい!」
……ぴた。
「……見ましたか?」
「意味不明の文章は見た気がするわ」
「見られてしまいましたか……そうですか……奇跡、ですね」
「何をどう解釈しても欠片も奇跡はない」
「そこをなんとか」
「なんとか言われても」
「ガチャピンを甘く見てはいけませんよ?」
「知らん」
「年収は?」
「さらっと聞きなおすな!」
全く理解できない思考形態だ・・・
>「ガチャピンを甘く見てはいけませんよ?」
緑巫女の中の人が赤巫女に宣戦布告! ですね。
内容はとんと覚えちゃいませんが。
あとガチャピン最強。
ヤベぇ。かなり見てみてぇwww
面白かったwww