Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

名も無き天狗の新聞記事

2020/12/31 07:36:17
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『幻想タイムス』 第百三十五季 師走の一

是非曲直庁長官にヘカーティア・ラピスラズリ氏

是非曲直庁は最高幹部の人事を発表し、新たに地獄の女神であるヘカーティア・ラピスラズリ氏が長官に就任する。ラピスラズリ氏は鬼神ではなく女神として小地獄や地獄の監理を務めてきた異色の経歴を持つ。直近の職務は第八地獄(無間地獄)最高執行責任者。
任期は来季睦月から六十年間。現職の長官は引退する見込み。ラピスラズリ新長官は本紙の取材に対し「これまでの人間を転生させる政策を転換して、地獄の拡充で人間を漸減させる」と意気込みを語った。これにより、人間界の人口減少は更に加速すると予想される。
また、ラピスラズリ新長官は人間界で深刻化する児童虐待によって生命を奪われた子供の救済も講じる。『児童救済局(仮称)』を長官直轄の部署として新設し、局長には四季映姫・ヤマザナドゥ裁判官を充てる。局次長には幻想郷の地蔵である矢田寺成美氏を任命する。賽の河原での懲罰的な石積みを見直し、報恩や報復に応じた魂の救済を目指す。
幻想郷関連の人事では、死神の小野塚小町氏が第三地獄(衆合地獄)第一小地獄へ出向となる。第三地獄は姦淫を犯した者が堕ちる地獄で、小野塚氏は罪人を誘惑して刃葉の樹を昇り降りさせる獄卒(二等刑獄正)※となる。

※地獄の獄卒の階級。下から獄卒(一、二、三等)、獄卒長、刑獄正(一、二、三等)、刑獄監(準特等、特等)、刑獄司監、刑獄総監(鬼神長)



『天狗諧報』 第百三十五季 師走の三

今年の冬は一転して大雪 冬将軍の采配?

シベリア寒気団幻想郷支団のレティ・ホワイトロック司令(少将)は、年末年始の降雪が予定を大幅に上回ると通告した。「無雪」だった昨年の帳尻合わせだとの批判にホワイトロック司令は「文句なら冬将軍に行ってちょうだい」と不満げな表情で語った。通告によると、三が日までの積雪は七尺にも及ぶという。
その一方、人間の里にある「夢の井酒造」では、山の麓から湧く霊泉で新酒を仕込む作業が行われている。
夢の井酒造は博麗神社の御神酒として供されている、人間の里で最も有名な酒蔵だ。人間が米と麹を用いて醸す酒は、天狗の間でも密かに人気を博している。
人間たちが水を汲んで帰る雪道で難儀しないよう、白狼天狗らに遠巻きの監視が下令されている。深緑の杉玉が酒蔵に飾られたとき、人間に混じって妖怪も酒を買いに来るだろう。
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
こまっちゃんがエロいことに‥‥!
帳尻合わせはホント勘弁してほしいと思います
どーいん、これぇ まだ1月らって
2.名前が無い程度の能力削除
妖怪たちも見守る冬の酒造事情。幻想郷にお酒は無くてはならないものなので納得です。