あのリア充どもを呪いながら、私は地上と地下を繋ぐ橋の近くにある小さな我が家に帰ってきた私は目を疑いました。
出迎えが無いのは、まぁいつものことですし、もう時間も時間だからしょうがないでしょう。なので、私の嫁が既に布団に包まって、すやすやと寝息を立ててるのは別に構わないのです。むしろ、今の私の荒んだ心を癒してくれています。
ただ、ただですよ?彼女一人が眠っているのなら、何で布団が三つも並んでいるのでしょうか?両端の布団は、中央の布団に隣接している側だけ膨らみ、何ともアンバランスです。
さらにですよ?私の目がおかしくなければ、頭が三つあるように見えるんですよね。中央には何とも美しい女神のような金髪の女性の顔、左側には金髪は金髪でも何とも能天気そうな間抜けな顔、右側にはこれまた小憎たらしいほど安らかな寝顔の緑色の髪の毛のガキ……ああ、もういいですよね。むしろここまで冷静でいられた自分に拍手喝采です。ゆっくりと深呼吸して息を整えてから、大きく息を吸い込みます。うん、こんなものでしょう。
「起きなさーーーい!!!!」
「な、何っ!?何事っ!?……何だ、さとりか。大声出さないでよ、今何時だと思ってるの?」
「むにゃ……言ってもしょうがないよ、ヤマメ……さとりは常識無いから……むにゃむにゃ」
「キスメ、あんた意外と毒吐くのね。で、何の用よ?言っとくけど、今日は泊めないわよ。そんじゃお休み」
私の大声に目を覚ましたらしい三人は三者三様の反応を見せてから、再び仲良く布団の中に、戻って行った。
「いや、おかしいでしょう、これ!キスメ、ヤマメ!何で貴女達が私の嫁に抱き着いて寝てるんですか!私だって、一度もしたこと無いんですよ!?ここを誰の家だと思ってるんですか!?」
私の言葉に再び起き上がったヤマメとキスメは、何やらかわいそうな物を見る目を、パルスィは鬱陶しそうな目で私を見ている。ああ、そんな「何言ってんだ、こいつ?」みたいな視線も、パルスィから向けられるのなら、バッチこいです!
「まずここ私の家だし、あんたの嫁でもないんだけど……それと今日は寒いからね、くっついて寝れば少しは暖かいでしょって私が言ったのよ」
「そうそう。家主の許可は貰ってるんだから、問題ないでしょ?っていうか、何でまだいるの?早く帰ったら?」
ヤマメはそう言うと、パルスィの腕にガッシリとしがみ付いたまま、ニヤニヤとした笑みを浮かべている。おい、何だお前、やんのか?トラウマ抉りまくって、二度と誰にも会えないようにしてやろうか?
あとキスメ、いつの間に腕から胴体にしがみ付く場所を変えた?しかも、お前どこに顔を押し付けてる?お前マジで覚えとけよ?お前ん家の桶、一つ残らずぶっ壊してやるからな!
「むにゃ……パルスィ、柔らかです……」
……いや、もうこいつの家だけじゃない。地下の桶という桶全部ぶっ壊してやる。迷惑?知るか、バカ。私は地霊殿の主だぞ?偉いんだぞ?
はっ、いけないいけない。私としたことが、冷静さを失っていました。ゆっくりと深呼吸をしましょう。そうすればきっと落ち着け……るかー!!
何でヤマメまで腕から正面に回ってるんだよ!?え、て言うかこれって差別じゃない?私がこいつ等と同じことやったら、問答無用で弾幕ごっこになる自信あるよ?
「な、何でパルスィはそんなに私以外に優しいんですか!差別です!いじめです!終いには本気で泣きますよ!?恥も外聞も無く本気で大泣きしちゃいますよ!?」
「いや、何でって言われても、キスメとヤマメは妹みたいなもんだし、あんたとは違って邪念が無いから……」
邪念!?邪念って何ですか!私はただ、パルスィにあんなことやそんなことやこんなことをしたいと思ってるだけですよ!純粋で一途な恋心を邪念呼ばわりとは何ですか!それに妹みたいなものだったら、ヤマメよりも私の方がそれっぽいでしょう!ロリっ娘さとりんですよ!?
あ、まずい。本当に泣きそうになってきた。だ、ダメです!ここで泣いたら、パルスィに迷惑がかかります!悔しいけど、ここは撤退するのが一番……大丈夫、さとりは強い子。泣いたりしないもん……
「はぁ……分かったわよ。この寒い中追い返して、風邪でも引かれたら後味悪いし……ほら」
泣くのを必死で堪えていた私に、パルスィは本当に嫌そうな表情をしながらも、自分の布団を持ち上げて、ちょいちょいと手招きしています。
え、これってあれですか?ついにデレ期に突入しましたか?あれはつまり、一緒の布団に入っていいってことですよね?据え膳食わねばなんとかって言いますし、何もしなかったら逆に失礼ですよね?
よし!それじゃあ、いただきま……「変なことしたら、身包み剥いで外に叩き出すからね?」……生殺しです……
「ねぇねぇキスメ、パルスィが一番気に入ってる相手って、さとりだよね?」
「うん、私達といる時も話題に上がるのさとりのことばっかりだからね」
「だよねぇ~、隠してもさとりにはバレバレなんだし、もっと甘やかしてもいいと思うんだけど」
「でも、さとりの行動を見る分には気づいてないと思うけど……ひょっとしてパルスィも、自分がさとりをどう思ってるか理解してなかったりして」
「あー、有り得そう。ったく、私の方が泣きたいっての……」
「まぁまぁ、とりあえず私達もお姉ちゃん離れの準備しておこうよ」
出迎えが無いのは、まぁいつものことですし、もう時間も時間だからしょうがないでしょう。なので、私の嫁が既に布団に包まって、すやすやと寝息を立ててるのは別に構わないのです。むしろ、今の私の荒んだ心を癒してくれています。
ただ、ただですよ?彼女一人が眠っているのなら、何で布団が三つも並んでいるのでしょうか?両端の布団は、中央の布団に隣接している側だけ膨らみ、何ともアンバランスです。
さらにですよ?私の目がおかしくなければ、頭が三つあるように見えるんですよね。中央には何とも美しい女神のような金髪の女性の顔、左側には金髪は金髪でも何とも能天気そうな間抜けな顔、右側にはこれまた小憎たらしいほど安らかな寝顔の緑色の髪の毛のガキ……ああ、もういいですよね。むしろここまで冷静でいられた自分に拍手喝采です。ゆっくりと深呼吸して息を整えてから、大きく息を吸い込みます。うん、こんなものでしょう。
「起きなさーーーい!!!!」
「な、何っ!?何事っ!?……何だ、さとりか。大声出さないでよ、今何時だと思ってるの?」
「むにゃ……言ってもしょうがないよ、ヤマメ……さとりは常識無いから……むにゃむにゃ」
「キスメ、あんた意外と毒吐くのね。で、何の用よ?言っとくけど、今日は泊めないわよ。そんじゃお休み」
私の大声に目を覚ましたらしい三人は三者三様の反応を見せてから、再び仲良く布団の中に、戻って行った。
「いや、おかしいでしょう、これ!キスメ、ヤマメ!何で貴女達が私の嫁に抱き着いて寝てるんですか!私だって、一度もしたこと無いんですよ!?ここを誰の家だと思ってるんですか!?」
私の言葉に再び起き上がったヤマメとキスメは、何やらかわいそうな物を見る目を、パルスィは鬱陶しそうな目で私を見ている。ああ、そんな「何言ってんだ、こいつ?」みたいな視線も、パルスィから向けられるのなら、バッチこいです!
「まずここ私の家だし、あんたの嫁でもないんだけど……それと今日は寒いからね、くっついて寝れば少しは暖かいでしょって私が言ったのよ」
「そうそう。家主の許可は貰ってるんだから、問題ないでしょ?っていうか、何でまだいるの?早く帰ったら?」
ヤマメはそう言うと、パルスィの腕にガッシリとしがみ付いたまま、ニヤニヤとした笑みを浮かべている。おい、何だお前、やんのか?トラウマ抉りまくって、二度と誰にも会えないようにしてやろうか?
あとキスメ、いつの間に腕から胴体にしがみ付く場所を変えた?しかも、お前どこに顔を押し付けてる?お前マジで覚えとけよ?お前ん家の桶、一つ残らずぶっ壊してやるからな!
「むにゃ……パルスィ、柔らかです……」
……いや、もうこいつの家だけじゃない。地下の桶という桶全部ぶっ壊してやる。迷惑?知るか、バカ。私は地霊殿の主だぞ?偉いんだぞ?
はっ、いけないいけない。私としたことが、冷静さを失っていました。ゆっくりと深呼吸をしましょう。そうすればきっと落ち着け……るかー!!
何でヤマメまで腕から正面に回ってるんだよ!?え、て言うかこれって差別じゃない?私がこいつ等と同じことやったら、問答無用で弾幕ごっこになる自信あるよ?
「な、何でパルスィはそんなに私以外に優しいんですか!差別です!いじめです!終いには本気で泣きますよ!?恥も外聞も無く本気で大泣きしちゃいますよ!?」
「いや、何でって言われても、キスメとヤマメは妹みたいなもんだし、あんたとは違って邪念が無いから……」
邪念!?邪念って何ですか!私はただ、パルスィにあんなことやそんなことやこんなことをしたいと思ってるだけですよ!純粋で一途な恋心を邪念呼ばわりとは何ですか!それに妹みたいなものだったら、ヤマメよりも私の方がそれっぽいでしょう!ロリっ娘さとりんですよ!?
あ、まずい。本当に泣きそうになってきた。だ、ダメです!ここで泣いたら、パルスィに迷惑がかかります!悔しいけど、ここは撤退するのが一番……大丈夫、さとりは強い子。泣いたりしないもん……
「はぁ……分かったわよ。この寒い中追い返して、風邪でも引かれたら後味悪いし……ほら」
泣くのを必死で堪えていた私に、パルスィは本当に嫌そうな表情をしながらも、自分の布団を持ち上げて、ちょいちょいと手招きしています。
え、これってあれですか?ついにデレ期に突入しましたか?あれはつまり、一緒の布団に入っていいってことですよね?据え膳食わねばなんとかって言いますし、何もしなかったら逆に失礼ですよね?
よし!それじゃあ、いただきま……「変なことしたら、身包み剥いで外に叩き出すからね?」……生殺しです……
「ねぇねぇキスメ、パルスィが一番気に入ってる相手って、さとりだよね?」
「うん、私達といる時も話題に上がるのさとりのことばっかりだからね」
「だよねぇ~、隠してもさとりにはバレバレなんだし、もっと甘やかしてもいいと思うんだけど」
「でも、さとりの行動を見る分には気づいてないと思うけど……ひょっとしてパルスィも、自分がさとりをどう思ってるか理解してなかったりして」
「あー、有り得そう。ったく、私の方が泣きたいっての……」
「まぁまぁ、とりあえず私達もお姉ちゃん離れの準備しておこうよ」
ちょっとピントぼかしながら斜めに読めば、あるいは、ってところだ。
俺はもうちょっと付かず離れずな関係をよく妄想してる。肉食系恋コメって最終的に下ネタ天国にならねえ?そういうのって1時間も持たないんだよな……。
拙いですがアドバイスとしましては、もう少しだけ説明に丁寧さがあるとよかったでしょうかね。全体的には概ね理解できたのですが、細かいところで状況を理解しづらい箇所が多々ありました。特に最後の会話。彼女らはいつどこでこの会話をしていたのか、わかるようにするだけでも結構違ったかと思います。
常にさとパルに飢えてる身としては、書いてくれただけで嬉しいですよ。ありがとー
自分に対して素直になりきれないパルスィと、素直すぎるさとり様が良いコントラストでした。
ヤマメとキスメも可愛い。さとり様とパルスィの取り合いっことかおいしすぎる。
霊アリ、パチュフラ編も期待しています!