Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

あきさんどってなんですか?

2012/09/19 19:55:04
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さくりさくりと山の中 さくりさくりと落ち葉踏み 小さな猫が山の中

これよりほんの少し前 小さな猫は聞きました

「らんさま、らんさま、いいですか?」
『なんだい、私の可愛い式よ』
「"あきさんど"ってなんですか?」

ふむりと顎に手を当てて しばらく考え言いました

『それなら山に行くといい。そろそろやってる頃だろう』
「あの妖怪の山ですか? なんだかちょっと怖いです」
『心配ないさ可愛い式よ、ちょっと行ってくるといい』

さくりさくりと小さな猫が 細ぉい道を進みます

『少し待たれよ、そこの黒猫』

上からふわりと降りてきた 見慣れた顔の白狼天狗

「あ、もみじちゃん!」
『こんな所に何用だ?』
「"あきさんど"ってなぁに?」

ふむりと顎に手を当てて しばらく考え言いました

『なるほど、委細承知した。私に付いてまいられよ』

白狼天狗はくるりと回り 先にすたすた歩き出す
黒猫あわててその後を さくりさくりと付いていく

やがて開けたその場所で 小さな猫が見たものは
ゆらりゆらりと舞い落ちる きれいな色の葉っぱたち
ひときわ大きな樹の下に 二人の秋の神様が
とても優しい顔をして くるりくるりと舞っていました

『あらあらまぁまぁ椛ちゃん 今日は一体どうしたの?』
『こちらの小さな黒猫が "あきさんど"を所望だと』
『あらあらまぁまぁお姉ちゃん 今年最初のお相手ね』
「神様神様お尋ねします、"あきさんど"ってなんですか?」
『それじゃあこっちにいらっしゃい しばらく一緒にお話しましょ』

二人の間に挟まれて 小さな猫と白狼天狗
秋のやさしい木漏れ日の中 たくさんたくさんお話をして
お茶とお菓子と落ち葉のクッション ちょっとうとうと船を漕ぎ

「「はっ!?」」

目が覚めてみると二人とも 優しい姉妹の膝枕
神様姉妹はくすくす笑い 二人はちょっぴり恥ずかしげ

黒猫ぺこりと頭を下げて 「今日はありがとうございました」
『小さな小さな黒猫さん お狐さまによろしくね』
『今度は一緒に友達も たくさん連れていらっしゃい』
手提げ袋にたくさんの お山の恵みを詰め込んで
白狼天狗も頭を下げて 『それではそろそろ我々は おいとまさせていただきます』

神様姉妹は手を振って 二人を送ってくれました

『可愛い可愛い私の式よ "あきさんど"はどうだった?』
「とってもとっても暖かくて らんさまのしっぽみたいでした!」
『それは良かった可愛い式よ ところでそれはお土産かな?』
「はい!」

小さな猫は答えます とってもとってもいい笑顔で
ふっと思いついたネタをぱぱぱっと書きだしてみました。
やっぱり一本書いてると出てくるキャラに思い入れができますよね…
KITT
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
秋姉妹可愛い
2.名前が無い程度の能力削除
他の経験者は大ちゃんとお燐かな?ほのぼのでした。
3.奇声を発する程度の能力削除
可愛くてほのぼのしました
4.名前が無い程度の能力削除
癒された
5.名前が無い程度の能力削除
なんてリズムの良い文章! どんな感想書きましょう?

 …ダメだ、KITTさんと張り合おうとして、感想を本文と同じ感じに書こうと思ったが、いかんせんセンスが無かった、ああ・・・。秋サンドがこんなほっこりとしたお話になるなんて、ちょっと感動。またこんなお話が読みたいなぁ。