妖夢、何やら空で誰か騒いでるみたいね。
そうですね、斬り落としますか?
あら、貴女はいつから音を斬れるほどの達人になったのかしら?
音ではありませんよ、音を出すものです。
冗談よ。 で? 斬れるのかしら?
幽々子様が望むのであれば。
そう、ならば斬り落としてみせなさい。
わかりました。例え何であろうとも、幽々子様の邪魔はさせません。
ふふ、まるで広有ね。
怪鳥を射ることはできませんが、斬ることならできますよ。
期待してるわ。
広有射怪鳥事~Already past~
音が近づく。
身体が強張ってる。
目を閉じ、ゆっくりと息を吸う。
震える身体を押さえるように少しずつ息を吐く。
刀の柄に手を置き、滑らせるように抜刀。
風を切る音がする。
柄を握る手に汗が滲む。
力を込めて、ぎゅっと握ってみる。
柄に巻かれた糸の1本1本の感触まで分かる。
まだ緊張しているらしい。
誰かの声がする。
そっと目を開ける。
目の前に広がる光景。桜舞う空。先が霞むほど長い階段。
不思議と落ち着いてきたな。もうすぐ戦いが始まるというのに。
紅白の蝶、黒白の彗星、白銀の刃。
なんだ、怪鳥じゃなかったのか。
でも同じこと、幽々子様には指一本触れさせはしない。
決めるんだ。
戦う覚悟を、護る覚悟を、斬る覚悟を。
敵の姿がしっかりと確認できる距離となった。
「あなた、人間ね。ちょうどいい、あなたの持ってるなけなしの春、すべて頂くわ!」
そうですね、斬り落としますか?
あら、貴女はいつから音を斬れるほどの達人になったのかしら?
音ではありませんよ、音を出すものです。
冗談よ。 で? 斬れるのかしら?
幽々子様が望むのであれば。
そう、ならば斬り落としてみせなさい。
わかりました。例え何であろうとも、幽々子様の邪魔はさせません。
ふふ、まるで広有ね。
怪鳥を射ることはできませんが、斬ることならできますよ。
期待してるわ。
広有射怪鳥事~Already past~
音が近づく。
身体が強張ってる。
目を閉じ、ゆっくりと息を吸う。
震える身体を押さえるように少しずつ息を吐く。
刀の柄に手を置き、滑らせるように抜刀。
風を切る音がする。
柄を握る手に汗が滲む。
力を込めて、ぎゅっと握ってみる。
柄に巻かれた糸の1本1本の感触まで分かる。
まだ緊張しているらしい。
誰かの声がする。
そっと目を開ける。
目の前に広がる光景。桜舞う空。先が霞むほど長い階段。
不思議と落ち着いてきたな。もうすぐ戦いが始まるというのに。
紅白の蝶、黒白の彗星、白銀の刃。
なんだ、怪鳥じゃなかったのか。
でも同じこと、幽々子様には指一本触れさせはしない。
決めるんだ。
戦う覚悟を、護る覚悟を、斬る覚悟を。
敵の姿がしっかりと確認できる距離となった。
「あなた、人間ね。ちょうどいい、あなたの持ってるなけなしの春、すべて頂くわ!」
くそう、新作早くやりたいのう。