「ふんふんふ~ん♪」
「楽しそうでなによりですわ。お嬢様」
青い空の下、日傘を差しての散歩道。
太陽の光は好きではないが、たまにはこういうのも悪くないな。
「あら?あれは・・・」
暫く歩いて行くと、正面から茶色のもふもふした生物と、それを連れて歩く老人がやって来た。
「ワンワン!ワンワン!」
「おうおうポチよ、どうしたんじゃ? あぁ、こらやめんかぁ・・・ほっほっほ」
「犬・・・ですね。それがどうかしましたか?」
老人はしゃがみ込んで犬の頭を撫でたり、犬に顔を舐められたりしている。
「・・・かわいいわね」
「そうですね。あの御老人にもとても懐いているようですし」
「私もペット飼いたい」
「え?」
咲夜の動きが止まった。
あれ、私何か変な事言った?
「ねぇ、どうしたの咲夜?」
「今・・・何と?」
「いや、私もペット飼いたいなぁ・・・なんて」
「ダメダメダメ!絶対ダメですっ!」
「えー、ひどっ!」
「だってこの前金魚を飼うって言って一度も水を取り替えなかったじゃないですか!」
「あうぅ・・・だって水流すの嫌いなんだもん・・・」
「だからダメです」
うぐぐ・・・そう言われたら反論出来ないではないか。
こうなったら、多少荒業ではあるが・・・あれを使うか。
「や~だ~や~だ!絶対飼うの!飼うったら飼う!」
「えっ、ちょ、お嬢様!?こんな所で駄々捏ねないで下さいよ!」
フハハハハ!
私の切り札に、いつも冷静な咲夜が焦っておるわ!
大体、五分程経った頃だろうか。
「飼~う~の!飼~う~の!」
「・・・もう、分かりました・・・。後程、何か丁度良い生物を見つけて参りますので・・・」
ようやく折れたか。
ここまで耐えるとは・・・さすが私の見込んだだけはある。
「分かればいいのよ、分かれば」
ふぅ、疲れた。
欲しい物を手に入れるためには手段を選ばぬ吸血鬼、レミリア・スカーレットとは私の事。
さぁ、万雷の拍手を送りなさい。世の人間よ。
「珍しいの頼むわよ?」
「珍しいのですか・・・・分かりました」
紅魔館に帰ってから、咲夜がどんな生き物を持って来てくれるのか、楽しみにしながら自室で待つ事にした。
「・・・まだかしら」
あの咲夜の事だから、スパッと終わらせるだろうと思っていたが、外はもう暗い。
事件に巻き込まれたりする事は無いだろうが、やっぱり心配だ。
「そうだ、パチェに借りた本があるんだっけ」
ベッドの上に置いてある漫画を手に取る。
そうそう、これこれ。
ドッギャ――――ン
ドーン
バーン
そう、この迫力のある画風。
他の漫画にはないアイディア!
思わずストーリーに入り込んでしまう。
「負けるなー!・・・」
こんこん
「あら、咲夜ー?」
「はい」
「入っていいわよ」
いいところだったんだけど・・・。まぁいいか。
咲夜が連れて来てくれたペットが気になる。
「失礼します」
「咲夜・・・その体・・・!」
咲夜の服には所々血が滲んでおり、腕には擦り傷があった。
「あ、これですか?ちょっとこの生物を捕まえる時にちょっと」
「さ・・・咲夜・・・」
私の我侭のためにこんなに頑張ってくれて・・・。
あぁ、なんと愛おしい事か!
「咲夜!あなたは本当に良くやってくれたわ!」
ぎゅうっと咲夜の体を抱きしめてやる。
この際だから額にキスをしてやった。別に構わんだろう。
「すみません・・・ちょっと苦しいです」
「我慢しなさい!」
「お嬢様、私が捕まえてきた生物を見て頂きたいのですが・・・」
「あぁ、そうだな」
「では、連れて参ります」
「うん」
数分後
「こっ、これは・・・ッ!」
「如何でしょうか?お気に召すかは分かりませんが・・・・」
咲夜が連れて来たソレは、意外なものだった。
角張ったボディ。
焦げ茶色の体。
そして、極めつけは・・・・。
側面に書かれた「奉納」の文字。
「賽銭箱じゃねぇかッ!」
そう、賽銭箱だった。
神社に置いてあるアレだ。
「可愛いでしょう?」
「可愛くねぇよ!!」
どうした?
ついに咲夜が壊れたか?
フランが咲夜の思考回路でもきゅっとしてドカーンしたか?
「珍しいでしょう?」
「珍しいよ!」
落ち着け落ち着け、深呼吸、深呼吸・・・・。
こういう時に落ち着かなければ紅魔館の主は務まらん。
「こほん。咲夜、私は生き物が飼いたいの。分かる?」
「えぇ」
「賽銭箱よね、これ」
「そうですが・・・なにか?」
「なにかって・・・・」
ダメだ。
生き物と賽銭箱との区別が付かないらしい。
これは入院レベルだ。えーりん診療所送りだな、こりゃ。
「分かる? 生きているから生き物なのよ?」
「生きているじゃないですか」
賽銭箱をバンバンと叩いてみる。
ふむ、なかなか良い木を使っているではないか。
「これのどこが生き物だって・・・・ごふぁっ!?」
なんという事か、賽銭箱がタックルしてきた。
突然の攻撃に、壁まで吹っ飛ばされた。
「あぁっ!お嬢様っ!」
「サイセーン!」
「ごほっ、なにこれ生きてる!?」
「だから生きてるって言ったじゃないですか」
「怒ってるんじゃない?これ」
「叩いたりするからじゃないですか?」
まてマテ待て!
普通に流したけど、賽銭箱を叩いたら怒ってタックルしてくるなんて絶対おかしい。
しかも良いタックル持ってやがる。
あと少しで壁コンボ入れられるところだったわ。
「サイセーン!」
鳴き声があまりにも安直過ぎやしないか?サイセーン!て・・・。
そう思ったが、今はそれどころではない。
賽銭箱は、唸り声を上げながら今にも飛び掛ってこようとしている。
賽銭箱に壁際まで追い詰められているというのはさぞシュールな光景なのだろう。
「お嬢様!その子の中にお金を入れてあげてください!」
咲夜が小銭を投げてきた。
これをコイツの中に入れてやれば良いのだろうか。
「とうっ」
からから・・・ころん
「サイ・・・・」
ん?
賽銭箱の動きが止まった。
どうやら落ち着いたようだ。
「お腹が空いていたようですね」
咲夜が賽銭箱を撫でながら言う。
賽銭箱が金を食うってそのままじゃないか。
それから、お腹ってどこだよ。
そう突っ込もうとした瞬間、
ぐぅるるるるる
私の腹が鳴った。そういえば昼から何も食べていない。
「咲夜・・・・お腹空いた」
「申し訳御座いませんッ!すぐ作って参ります」
咲夜はペコリと頭を下げて、一瞬にして目の前から消えた。
怪我しているのにちょっと悪い事したかな・・・。
「「「「「いただきます」」」」」
うむ、やはり咲夜の作る飯はうまい。
特にこれ、トマトのトマト和えなんか最高ではないか。
結局トマトか、と突っ込んだら八つ裂きにされる。咲夜に。
「ねぇパチェ?」
「なによ」
斜め前に座るパチェに声を掛ける。
彼女ならあの賽銭箱について何か知っているかも・・・・。
「もし、賽銭箱が動き出して、『サイセーン』なんて鳴いたらどうする?」
「はぁ?」
うはー。
思いっきり変な顔をされた。
まぁ、当たり前か。私だって相手がそんな事を訊いてきたら同じような反応をするであろう。
「なに当たり前の事を言ってるのよ?」
「へ?」
え・・・なにそのマジ顔は?
当たり前?賽銭箱が動くのは当然の事なのか!?
さっきから気になってたんだけどパチェの後ろで夕食そっちのけでバーベル上げをしているあの人はもしかして小悪魔か!?
すっごくムキムキで肌がオイルを塗ったように黒光りするアイツは小悪魔なのか!?
誰か突っ込む者は居らんのか!?・・・そうか、神は死んだか。
「おや、ペットの話ですか?」
話に参加してきたのは美鈴。
彼女は普通であって欲しい。
「私もこの建物の門を飼っていましてね・・・・」
「美鈴、もういい下がって」
だめだこりゃ。
紅魔館の門までペットとして飼う時代になったか。
「何でですかー?」
「ねぇねぇ美鈴、ちょっと聞いて、レミィったら賽銭箱は動くって言ったら吃驚してるのよ?」
「ははっ、そうなんですか?」
もしかして私笑われてるの?
私が笑うような話だよね、普通は。
何この世紀末。
そういやWelcome to this crazy Time という歌詞から始まる歌があったな。 イカレた時代にようこそって奴だ。
あぁ、もう泣きたい。泣いちゃだめかな?
いいのよ、レミリア。あなたはもう泣いていいわ。私の胸で泣きなさい。・・・ってあんた誰だ。
「なになに~?ペットの話~?」
うわ出た、妹様。
この状態だ。考えなくともこの子は絶対おかしい。
「私もペット飼ってるよー」
だろうな。
どうせ林檎か何かそこら辺の物だろう。
定規だろうがドでかい掃除機だろうが、もうなんだって来い。
「林檎のエビアンって言うんだけどね~」
わーお当たったー。
ぜんぜん嬉しくなーい。
「ほら、可愛いでしょー?」
フランがポケットから取り出したのは赤い林檎。
コイツがそのエビアンとやらか。
青林檎ならガップルといったところか。
そんな某ゲームのネタを引っ張り出している場合ではない。
「うほー。可愛いですねぇ!」
「えぇ、可愛いわ。ね、レミィ」
パチェが同意を求めてくる。
スンマセン、全然分かりません。
「ま、まぁ」
可愛さの定義とやらがはじけ飛んでいるようだが、とりあえず話を合わせる為に頷いておく事にした。
「えへへ、そうでしょ~?ごちそうさま~!」
フランは嬉しそうにスキップしながら地下へ向かっていった。あれが普通ならどんなに可愛い事かっ!
「あ、そうだ。お嬢様のペットはどんな物ですか?」
「え゙・・・・」
来ると思った。
来ると思ったけど。
私のペットって・・・・アイツなのか?
賽銭箱のアイツか?そういう事なのか?
「それが・・・」
「あれ~?レミィ何も飼ってないのかしらぁ・・・?」
「いやいや~。お嬢様に限ってそんな事があるわけが無いですよね~?」
にやにやと美鈴とパチェの顔が迫ってくる。うざい。
「あぁ!もう分かったわよ!咲夜、あの子を連れてきて!」
「イエッサー!」
「私はサーじゃないっ!」
―――五分後
「ぜえ・・・ぜえ・・・・連れて参りました・・・!」
「よし、ご苦労」
あれ、アイツの姿が見当たらないぞ?
「ワンワンッ」
ドゴッ!
「もふッ!?」
後ろからタックルを食らった。
背骨、背骨折れた。数分で治ると思うが。
「あらあら、レミィにすごく慣れてるのね」
「慣れてない!慣れてないって!」
中身がほとんど入っていないおかげで木の重さだけですんだのが幸いだったか。
「サイセーン・・・・」
すりすり
なんだか知らないが賽銭箱が体を擦りつけてきた。
そういやさっき普通にワンワン鳴いてたじゃん。
「咲夜、何これ?」
「きっと、お嬢様の事を気に入ったのではないでしょうか?」
「そう・・・なのか?」
賽銭箱に問いかけてみる。
言葉は通じなくとも、どうにかなると信じて。
「サイセーン!」
「どうやらそうらしいですよ?」
美鈴が口を開いた。
「さっきからその子から喜びの気を感じます」
ふふ、なるほど。そうか。
良く見ればなかなか可愛い気も・・・してきたような。
「折角ですから、お名前をお付けになっては?」
「ふむ、そうだな」
賽銭箱、だけでは可哀想だからな。
折角だから格好いい名前をつけてやろうではないか。
「じゃあ、今からお前の名前は・・・・ナイトメアだ!」
「「「え・・・」」」
ん?何だその表情は?
あぁ、そうか、私のネーミングセンスにうっとりしているのか。納得。
それからというもの、私とナイトメアの絆は深いものとなっていった。
ラグビーをしたり・・・・・。
「いけー、お嬢様ー!」
「かっこいいよー!お姉さまー!」
「よし、トラーイッ・・・・ぐぼぁッ」
「お嬢様ーッ!!」
あるときはじゃれあったり・・・・・。
「サイセーン!」
「いででで、噛むな噛むなッ!!この野郎ッ!!」
ゴンッ
「堅ッ!!?」
ボール投げとか。
「ほら、取って来い!」
「ぐへへっ」
「怖っ!てかこっち来るなぁぁぁ!」
ごんっ
「がっ・・・。やるじゃない」
私達は色々な思い出を作ったのだった。
しかし、そんな時間は長くは続かなかった。
「お嬢様、お嬢様・・・・・」
耳元で優しい声が聞こえてきた。
紛れも無く咲夜の声だ。
「あれ・・・さくや?」
目を開くと、優しい表情の咲夜が私の顔を覗き込んでいた。
頭がぼやーっとする。いつの間にか眠ってしまったのだろうか。
「ナイトメアは・・・?」
近くに見当たらないペットの名を呼んでみるが、何の反応も無い。
「ナイトメア・・・・ですか?」
咲夜がきょとんと目を丸くしている。
この表情からして、なんだか嫌な予感がしてきた。
「あぁ、成る程。もうペットにお付けになる名前を決めていらっしゃったのですね?」
もしかして、今の今まで見ていたのは全て夢だったのではないか?
その可能性は十分に有り得る。
だとしたら、私が奴と過ごしてきた時間は、絆は最初から空の物であったという事になる。
そして、それを確証付けるものが自分の顔の下敷きになっていた。
「あ・・・」
パチェから借りた本。
染みが付いているところを見ると、恐らくこれは、涎だろう。
本を読んでて眠ってしまったようだ。パチェに怒られる。
「ところでお嬢様、昼間の件ですが・・・」
「え?」
なんだっけ?
何かそんな話したっけ?
「ほら、お嬢様がペットを飼いたいと・・・」
「あぁ・・・そうだったわね」
あー。そうだった。今日は咲夜と散歩した日だっけ。
ようやく記憶が鮮明になってきた。
「で、何か連れて来てくれたのかしら?」
今頃別の生物を見たって、夢の中のアイツに匹敵する生物はいまい。
そう思うと、なんだか興ざめしてしまう。
夢の中のように咲夜が怪我をしていなかったから、まぁ、よしとしよう。
「えぇ。お嬢様が『珍しいもの』と仰ったので、珍しい生物を・・・」
「ふむ、では見せて貰おう」
まぁ、この幻想郷といえど、賽銭箱が動く事なんて有り得なかったのだ。
さぁ、見せてくれ。珍しい生物とやらを!
「きっと驚きますよ?」
「ふふふ、私はもう驚かんよ?」
ごとっ
そして、部屋の中に入って来たのは・・・・。
「サイセーン!」
「な・・・ナイトメアっ・・・・!?」
私は言葉を失った。
そう、そいつは紛れも無くナイトメアだった。しかし、先程まで見ていたのは所詮、夢。
奴は私の事など覚えているはずが無いのだ。
「如何でしょうか?」
咲夜が心配そうにこちらを見てくる。
賽銭箱を連れてきたとはいえ、「珍しい物」を連れて来た咲夜を褒めてやるべきだろう。
「あぁ、ありがとう咲夜。感謝するわ」
咲夜の頭をなでなでしてやる。するときゅっと目を細めた。やばい、なにこれかわいい。
「サイセーン!」
「あらあら、とっても懐いているようですね」
さっきから体を摺り寄せてくる賽銭箱は、もしかして、私の事を知っているのかも知れない。
それを確かめる方法が1つある。
「よし」
それは・・・・・。
「こいッ!」
「サイセーンッ!!」
コイツのタックルを思いっ切り受ける事だ。
奴のタックルなら、私を吹っ飛ばす事くらい余裕のよっちゃんだろう。
だんっ!
足を踏み鳴らし、タックルを受ける体勢を取る。
地にしっかりと足をつけ、ガードを固める。
「お嬢さま、一体何を!?」
困惑する咲夜の声が聞こえた頃には、既にヤツは走り始めていた。
「来たッ」
ごっ
「あぶっ!!」
今、確信した。
コイツは、この賽銭箱は・・・・私の愛・・・・なんだ、愛・・箱。愛箱のナイトメアだ。
正直、めちゃくちゃ強力なタックルを喰らったものだから、壁を突き抜けてもなお止まることが出来ない。
二枚、三枚、と壁を破ってもまだ止まらない。
紅魔館の主とあろうものが賽銭箱に突き飛ばされて止まれないだと?
ククク、こういうこともあろうかと、この部屋の壁を破ったところには美鈴の部屋があるのだ!
そこに美鈴がいれば止めてくれるなりなんなりするだろう。
ドッコーン!
漫画のような音を立てて突っ込んだ先には・・・。
「zzzzz・・・・」
「寝てるっーーー!?」
美鈴は部屋のベッドで夢の世界へクルージングしていた。
そして私は壁を突き破り続けた。
「あいたたた・・・」
なんだかんだで部屋を突き破り続け、紅魔館の外へ飛び出し、なんとか部屋へ戻って来たのだが、部屋には咲夜の姿は無く、賽銭箱のナイトメアがポツンと居るだけだった。
そうか、感動の再開を邪魔しないように出て行ったのか。気の利くやつだ。
「さっきのタックル、やはりお前はナイトメアなのか!?」
「サイセーン!」
夢の中でのタックルより相当強かったのだが、まぁ本物だろう。
「サイセ・・・ン」
む?
元気が無くなったな。そうか、腹が減っているのか。
コイツの食料は金。つまり、小銭を投げ込んでやればいいのだ。
「小銭小銭・・・あった」
何故かタイミング良く手の平に小銭を握っていた。恐らく咲夜の仕業であろう。
「ほら、ナイトメア、ご飯だ」
コロンコロン チーン
「サイセーン!」
すぐさましゃきっと元気になった。
『夢だけどー。夢じゃなかったー』なんて言葉は作り話だけだと思っていた。しかし、現実がここにある。
私と、私の愛箱、ナイトメアの物語はここから始まるのだ。
それには夢の中で作られた空の絆をゼロから塗り替える必要がある。
しかし、私達にならできる。
「そうだろう、ナイトメア!?」
「サイセーン!」
さあ、まずは躾からだ。
「お手」
「サイセーンッ!!!」
がんっ
「おぼろっ!?」
まだまだ始まったばかりだが、私たちの物語は困難を極めそうだ。
賽銭箱と戯れるレミリア…シュールだが和むなぁ
基本夢ってカオスだよね
無限ループってnightmareじゃね?