Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

日常的東方遊戯王-魔界の儀式、人形の毒-

2011/03/13 10:34:18
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※このSSは東方キャラが日常的に遊戯王をやるだけのSSです。
 伏字は特に行っていません。
 カード説明文は遊戯王カードwikiからいただきました。
 弾幕ごっこのほうが主流です。遊戯王はあくまでお遊びです。
 もうすでに遊戯王SSを投稿している方がいらっしゃいますが、別人です。ご了承ください。
 また、ネタがかぶってしまうかもしれませんが、そうなっては何もできなくなってしまうので、そちらのSSは自分は読んでいません。申し訳ございません。





~~~魔法の森、アリスの家~~~



美鈴「こんにちはー。」
慧音「失礼するぞ。」
にと「おじゃましまーす」
勇儀「うぃーす。」
一輪「こんにちはー。」
エリ「私もいるぞ!」



アリ「いらっしゃい。
   とりあえずリビングに椅子を人数分用意したわ。
   それとエリー、誰も「何時からいたの」なんて聞かないから安心なさい。」






美鈴「いや~、その後、こぁちゃんだけデザートが無いのはちょっと、って思って、
   杏仁豆腐作ってあげたんですよ。
   そしたらお嬢様や妹様も食べたがって、咲夜さんが対抗意識を・・・
   あ、これその時に作った杏仁豆腐です。」

勇儀「ほー。こいつはいい。今度お持ち帰り用の分を作ってくれよ!」

にと「お酒に杏仁豆腐って・・・合うの?」

エリ「さ、さぁ・・・? うちは幽香様含めて皆ワイン派だから・・・」

慧音「星熊! 酒の飲みすぎは毒だと何度言ったらクドクド・・・」

一輪「ああ!雲山が空気中に分解したアルコールにやられてる!」




アリ「ケーキ焼いたけど食べる人ー?」




「「「「「「「はい!!」」」」」」」


美鈴「おーイチゴショートですかー!」

慧音「ふむ、私はケーキはスタンダートなこれが好きだな。」

メデ「んまんま」

にと「ねえアリスー、クリーム余ってない?」

エリ「ちょ、貴女まさかそのキュウリにクリーム付ける気!?」

一輪「勇儀さん、食べないんですか?」

勇儀「ん? ああ・・・」





勇儀「・・・で、何で毒人形がいるんだい?」






『・・・・・・・ハッ!?』





アリ「・・・それで?」

メデ「だから、人形をこき使うのはんたーい!!
   人形にも人権をー!!」




美鈴「えっと、私達はどうします?」

にと「どうするもこうするも」

一輪「私たちにはどうしようも…」

雲山『ワシらは彼女(アリス)がどれだけ人形を愛しているか知っておるしのぉ・・・』

勇儀「かといって、人形と無関係なあたしらがしゃしゃり出るのも、ねぇ、」



慧音「(ウズウズ)おい、そこの人形! 無断で人の家に上がり込むとは何事だー!」

エリ「やばい!慧音さんが教師モードに入った! 取り押さえろー!!」


ワーワーギャーギャー




メデ「弾幕ごっこよ!」

アリ「別にいいけど・・・
   貴方、もう573戦570負でしょう?
   その三勝も」





幽香「人の花畑であばれるなーー!! まとめて『マスタースパーク』!!」
   ゆうかりんの勝ち!!

天子「要石ちゃくりーく! ・・・あれ?なんか二つほど踏んでる?」
   天子の勝ち!!

神綺「ア・リ・ス・ちゃ~~~ん!!!」
   アリス逃走!! 神綺の勝ち?





アリ「・・・で、「貴女の勝ち」はないじゃない。
   貴女の毒って人形が痛むから遠慮したいのよ。」

メデ「ふふふ・・・そうして人形は私の毒によって自我を」

アリ「持たないから。この二人(上海蓬莱)は特別製だし。」


上海「バカジャネーノ?」

蓬莱「ワタシタチノホウガトシウエー」


メデ「ぐぬぬ・・・うるさーい!
   勝負だー!!」






紫 「あ、いた。
   にとりー。ほら、貴女の分の『サイバードラゴン』買ってきてあげたわよー。
   あとアリスー、匿名希望の白黒魔法使いからお届けものよー。」









・・・・・・・・・・・・・・・・・・



紫 「あ、この空気は・・・」



全 『紫(さん)!! デュエルディスク貸して(あげて/ください!)』

紫 「ちょ、いっぺんに言わないで・・・鼓膜が・・・」








アリスの家・庭先


アリ「準備はいい?」(今日は「黒」ね。)




アリ「「デュエル!!」」メディ




紫 「・・・こ、鼓膜が・・・」

勇儀「すまん。思わず大声出しちまった。」

美鈴「あ、はーいマッサージはお任せをー。
   帽子とりますよー。」

慧音「あ、すまんが次、私もよろしく頼む。肩がこってな。」

にと「サイドラサイドラー♪
   あと、水属性機械族はもっと増えるべき!」

一輪「クリスタル・コアとかサブマリンロイドとかあるでしょう…」




エリ「てか、アリスのデュエルを見なさいよ。」







メデ「まず私のターン!ドロー!スタンバイ!メイン!」


※以下何もなければスタンバイフェイズの描写は飛ばします。



メデ「手札から『黒魔導師クラン』召喚!!」


クラ『ふんっ!別に一番最初で嬉しくなんかないんだからね!』



《黒魔導師(くろまどうし)クラン/Ebon Magician Curran》 †
効果モンスター
星2/闇属性/魔法使い族/攻1200/守 0
自分のスタンバイフェイズ時、相手フィールド上に存在する
モンスターの数×300ポイントダメージを相手ライフに与える。




メデ「カードを二枚セットして、ターンエンド!!」


メディスン LP8000
手札:3枚
場:黒魔導師クラン(攻撃)
魔法罠:伏せ二枚





アリ「・・・・・」




美鈴「あれ、何かアリスさん渋い顔してますね。」

慧音「クランに何か思い出でもあったのか?」

エリ「あー、自分の元エースを相手が出すと、何か複雑な気分になるわよねー。」

勇儀「あー、わかる! 私のレイレイ・・・」

にと「姐さん、攻撃力だけ見て使ってたでしょ?」

一輪「そもそも幻想郷で雲魔物使う人が私しかいません。」

紫 「・・・(私のデッキ、たぶん嫌われるだろーなぁ…
   ”龍”はともかく、”E”はねぇ・・・)」




アリ「私のターン、ドロー」

アリ「手札から『暗黒界の騎士 ズール』を召喚」


ズー『お呼びで、主』



《暗黒界(あんこくかい)の騎士(きし) ズール/Zure, Knight of Dark World》 †
通常モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1800/守1500
暗黒界でその名を知らぬ者はいない、誇り高き騎士。
決して弱き者に手を下す事はない。


メデ「攻撃力1800!?」

アリ「今環境じゃこれぐらい普通よ。」







勇儀「ありゃ? こないだ見た時とデッキが違うぞ?」

美鈴「あれ、本当ですね。前は『電池メン』でしたよね?」

にと「え?『アトランティス』じゃないの?」

慧音「うん? 私がやった時は『古代の機械』だったぞ?」

勇儀「何言ってんだい、あいつは『お触れホルス』だろう?」

一輪「え?私の時は『アームド・ドラゴンメインのLvモンスター』でしたよ?」

エリ「私の時は美鈴が言ってたのと同じ『電池メン』だったわよ?」

神綺「アリスちゃんは『ピケクラバーン』よ!!」

紫 「スキマでお帰り!!」

神綺「こんどはみんなでくるわよぉぉぉぉ…」

上海「ボッシュートー」





アリ「ふふ、当然ね。私はデッキを複数所持しているわ。
   そして、これはその6つ目のデッキ・・・」

メデ「ど、どんなデッキ?」


アリ「それを教えるほど馬鹿じゃないのであった。
   バトル!
   行きなさい、『ズール』!
   『黒一線』!」



ズー『・・・これも主がため、御免!』

クラ『か、カウンター罠ぐらい用意して出しなさいよ!!』



メデ「うう・・・いきなりやられた…」


メデ LP8000→7400


アリ「大したこと無さそうね・・・
   一枚伏せてターンエンド」


アリス LP8000
手札:4枚
場:ズール(攻撃)
魔法罠:伏せ一枚





メデ「私のターン、ドロー!」

メデ「『悪夢の拷問部屋』発動!」


《悪夢(あくむ)の拷問部屋(ごうもんべや)/Dark Room of Nightmare》 †
永続魔法
相手ライフに戦闘ダメージ以外のダメージを与える度に、
相手ライフに300ポイントダメージを与える。
「悪夢の拷問部屋」の効果では、このカードの効果は適用されない。


アリ「やっぱり、バーンデッキね・・・」


メデ「さらにリバースカード、『シモッチによる副作用!』」


《シモッチによる副作用(ふくさよう)/Bad Reaction to Simochi》 †
永続罠
相手のライフポイントが回復する効果は、
ライフポイントにダメージを与える効果になる。


アリ「何も考えず、ではなさそうね。」

メデ「あたりまえ!
  もう一枚のリバースカード、『ギフトカード』発動!」



《ギフトカード/Gift Card》 †
通常罠
相手は3000ライフポイント回復する



メデ「さぁ、3000ポイントのダメージを受けなさい!!」

アリ「お断りよ。リバースカード『サイクロン』!
   破壊するのは『シモッチ』よ!」



《サイクロン/Mystical Space Typhoon》 †
速攻魔法(準制限カード)
フィールド上に存在する魔法・罠カード1枚を選択して破壊する。




アリス LP8000→11000



メデ「や、やば・・・」

アリ「まだまだ甘いわね。」





勇儀「変だな…あいつ、あんなふうに高圧的だったか?」

美鈴「確かに。あれは…わざと挑発してますね。」

一輪「わざと?」

慧音「・・・自分の人形への愛を馬鹿にされたから、か?」

にと「あー、私、なんとなくわかるかも。」

エリ「あれ、今日そんなこと言ってたっけ?」

紫 「573回、と言っていましたし、その間に何かあったのでしょうね。」




メデ「モンスターをセット!カードをセット!
   ターンエンド!」



メディスン LP7400
手札:1枚
場:裏守備モンスター一体
魔法罠:拷問部屋、伏せ一枚




アリ「私のターン、ドロー」

アリ「『高等儀式術』を発動。」


《高等儀式術(こうとうぎしきじゅつ)/Advanced Ritual Art》 †
儀式魔法(制限カード)
手札の儀式モンスター1体を選択し、そのカードとレベルの合計が
同じになるように自分のデッキから通常モンスターを墓地へ送る。
選択した儀式モンスター1体を特殊召喚する。




慧音「なるほど、闇属で固めた儀式デッキ、か。」

勇儀「強いのか?儀式モンスター使ってるやつ見たこと無いんだが」

エリ「最近のは強いわよ。特に闇属性は、ね。」

紫 「(さっきあげた『アレ』かしら?
   でも、彼女のデッキに『高等儀式術』で落とせるような
   『あのレベル』の通常モンスターはいない筈・・・)」








過去メデ『貴方なんかにこき使われて、その人形、泣いてるよ。』




アリ「・・・デッキから『ズール』を二枚、墓地に。
   私が出すのは・・・『終焉の王デミス』!」

メデ「・・・・何それ?」






デミ『小娘よ・・・教えてやろう、終焉を・・・』


《終焉(しゅうえん)の王(おう)デミス/Demise, King of Armageddon》 †
儀式・効果モンスター
星8/闇属性/悪魔族/攻2400/守2000
「エンド・オブ・ザ・ワールド」により降臨。
フィールドか手札から、レベルの合計が8になるよう
カードを生け贄に捧げなければならない。
2000ライフポイントを払う事で、
このカードを除くフィールド上のカードを全て破壊する。





紫慧「「ブーーーーー!!!」」

勇儀「おい、あれってあれじゃないのかい!?」

美鈴「あ、あれが今回のアリスさんのエース!?」

エリ「てか、あれ準制限でしょ?」

にと「今月から制限解除されたよ。」

一輪「え、そうなの?」




アリ「効果発動!行きなさい!デミス!
  『終焉の嘆き』!」



デミ『主よ・・・対価を頂くぞ』



アリス LP11000→9000



デミ『これが・・・『終焉』だ!!!
   ぶるああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!』




ズー『主よ、兄弟(先に落ちたズール)とともにお待ちしております・・・』





メデ「か、カードが全滅した!?
   伏せてた『デス・コアラ』と『炸裂装甲』まで!?」


《デス・コアラ/Des Koala》 †
効果モンスター
星3/闇属性/獣族/攻1100/守1800
リバース:相手の手札1枚につき400ポイントダメージを相手ライフに与える

《炸裂装甲(リアクティブアーマー)/Sakuretsu Armor》 †
通常罠
相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。
その攻撃モンスター1体を破壊する。






紫 「そう、全滅。ただし・・・」

一輪「・・・アリスさんの場には、『デミス』が残っている…!」





アリ「行きなさい!デミス!
  『エンド・オブ・ザ・ワールド』!!」

デミ『虫けらがぁ! 這いつくばれぃ!』



メディスン LP7400→5000



メデ「ううう・・・・」

アリ「ターンエンドよ。」


アリス LP9000
手札:3枚
場:デミス(攻撃)
魔法罠:なし



メデ「私のターン、ドロー!」



メデ「・・・・・(これは・・・・・)」


メデ「モンスターをセット、カードをセット。ターンエンド。」


メディスン LP5000
手札:0
場:裏守備一体
魔法罠:伏せ一枚





アリ「私のターン、ドロー」


アリ「(ここは取っておこうかしら。)
   『デミス』で攻撃。
   『エンド・オブ・ザ・ワールド』!!」


デミ『死ぬか! 消えるか! 土下座してでも生き延びるのかぁー!!』



メデ『リバースカードオープン!!『攻撃の無力化』!!』


《攻撃(こうげき)の無力化(むりょくか)/Negate Attack》 †
カウンター罠
相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。
相手モンスター1体の攻撃を無効にし、バトルフェイズを終了する。


アリ「そうきたか・・・ターンエンドよ。」



アリス LP9000
手札:4枚
場:デミス(攻撃)
魔法罠:なし




メデ「私のターン! ドロー!」


メデ「勝った!第三話、完!!
   手札から、『地砕き』発動!!」



《地砕(じくだ)き/Smashing Ground》 †
通常魔法
相手フィールド上に表側表示で存在する守備力が一番高いモンスター1体を破壊する。



デミ『ぬわぁんだとおおおおおお!!??』

アリ「『デミス』は破壊されるわ。」





美鈴「あれ、反応が薄くないですか?」

勇儀「エースがやられたんだから、もっと取り乱すかと思ったんだが。」

慧音「・・・まだ何かあるのか?」

エリ「・・・まさか、もしかしたら、『ゴーズ』が手札に?」

紫 「さぁ、どうかしら。『アレ』もまだ残っているわ。」

にと「『アレ』って何?」

一輪「・・・さぁ?」




《冥府(めいふ)の使者(ししゃ)ゴーズ/Gorz the Emissary of Darkness》 †
効果モンスター(制限カード)
星7/闇属性/悪魔族/攻2700/守2500
自分フィールド上にカードが存在しない場合、
相手がコントロールするカードによってダメージを受けた時、
このカードを手札から特殊召喚する事ができる。
この方法で特殊召喚に成功した時、受けたダメージの種類により以下の効果を発動する。
●戦闘ダメージの場合、自分フィールド上に「冥府の使者カイエントークン」
(天使族・光・星7・攻/守?)を1体特殊召喚する。
このトークンの攻撃力・守備力は、この時受けた戦闘ダメージと同じ数値になる。
●カードの効果によるダメージの場合、
受けたダメージと同じダメージを相手ライフに与える。









メデ「今がチャンス! いっけー!
  『プロミネンス・ドラゴン』反転召喚!!」

プロ『ギュオオオオ!!!』



アリ「一応、ロックバーンは意識しているのね。」




《プロミネンス・ドラゴン/Solar Flare Dragon》 †
効果モンスター
星4/炎属性/炎族/攻1500/守1000
自分フィールド上にこのカード以外の炎族モンスターが存在する場合、
このカードを攻撃する事はできない。
自分のターンのエンドフェイズ時、
このカードは相手ライフに500ポイントダメージを与える。



メデ「アリスにダイレクトアタック!
  『プロミネンスの炎』!!」

アリ「被ってる被ってる。」






慧音「『プロミネンス(prominence)』とは、天文学の用語で「(太陽の)紅炎」を指す。
    太陽の下層大気である彩層の一部が磁力線に沿い、上層大気であるコロナ中に突出した赤い炎のことである。
    ここ、テストに出るぞー。」

にとエリ「「はーい」」


勇儀「・・・ということは、今のは『紅炎の炎』かい?」

美鈴「ああ、確かにかぶってますね。」




アリス LP9000→7500


メデ「ターンエンド!効果で500ダメージ!!」


アリス LP7500→7000


メディスン LP5000
手札:0
場:プロミネンスドラゴン
魔法罠:なし





アリ「(まだ足りないわね・・・)
   私のターン、ドロー」

アリ「手札から『儀式の準備』発動」



《儀式(ぎしき)の準備(じゅんび)/Preparation of Rites》 †
通常魔法
自分のデッキからレベル7以下の儀式モンスター1体を手札に加える。
その後、自分の墓地から儀式魔法カード1枚を手札に加える事ができる




アリ「デッキから『サクリファイス』をサーチ、
   墓地から『高等儀式術』をサルベージ。」




《サクリファイス/Relinquished》 †
儀式・効果モンスター
星1/闇属性/魔法使い族/攻 0/守 0
相手モンスター1体を指定してこのカードに装備する。
(この効果は1ターンに1度しか使用できず、
同時に装備できるモンスターは1体のみ)
このカードの攻撃力・守備力は装備したモンスターの数値になる。
戦闘によってこのカードが破壊される場合、
かわりに装備したモンスターが破壊され、
超過した戦闘ダメージは相手プレイヤーも受ける。





メデ「また高等儀式術!?
   ・・・で、何、その弱そうなモンスター?」

アリ「・・・白黒魔法使いのお土産、よ。」




紫 「なるほど。あの『儀式の準備』の弱点である
   『星8以上のモンスターをサーチできない』を、
   あれで補ったわね。」




アリ「手札から『マンジュ・ゴッド』召喚!
   効果で『イリュージョンの儀式』をサーチ!!」


マン『ぬんっ!!』




《マンジュ・ゴッド/Manju of the Ten Thousand Hands》 †
効果モンスター
星4/光属性/天使族/攻1400/守1000
このカードが召喚・反転召喚に成功した時、
自分のデッキから儀式モンスターまたは
儀式魔法カード1枚を手札に加える事ができる。

《イリュージョンの儀式(ぎしき)/Black Illusion Ritual》 †
儀式魔法
「サクリファイス」の降臨に必要。
フィールドか手札から、レベルが1以上になるようカードを生け贄に捧げなければならない。



アリ「『イリュージョンの儀式』で『マンジュ・ゴッド』をリリース!!
   行きなさい、『サクリファイス』!!」


サク『・・・・・・・・・・』





メデ「ふ、ふん! 何かと思えば!
   そんな攻撃力0、レベル1のモンスターなんかに!!」

アリ「『サクリファイス』は1ターンに一度、 
   相手モンスターをこのカードに装備して、そのモンスターの攻撃力と守備力を得る!
   『プロミネンス・ドラゴン』を貰うわ!」



プロ『ギュオ!?』

サク『・・・・・』



アリ「これであなたの場はガラ空き・・・
  『サクリファイス』は『プロミネンス・ドラゴン』の攻撃守備を得て、
   攻1500、守1000になる!!」

メデ「で、でもまだ私のライフは」


アリ「『高等儀式術』!!
   デッキから、『デーモン・ソルジャー』を二体墓地に!!」




《デーモン・ソルジャー/Archfiend Soldier》 †
通常モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1900/守1500
デーモンの中でも精鋭だけを集めた部隊に所属する戦闘のエキスパート。
与えられた任務を確実にこなす事で有名。




アリ「・・・お母様、やっと貴女のカードを使えます。



   『闇の支配者ーゾーク』を召喚!!」





ゾー『行くぞ、我らが戦場へ!!』




《闇の支配者(ダーク・マスター)-ゾーク/Dark Master - Zorc》 †
儀式・効果モンスター
星8/闇属性/悪魔族/攻2700/守1500
「闇の支配者との契約」により降臨。
フィールドか手札から、レベルが8以上になるよう
カードを生け贄に捧げなければならない。
1ターンに1度だけサイコロを振る事ができる。
サイコロの目が1・2の場合、相手フィールド上のモンスターを全て破壊する。
3・4・5の場合、相手フィールド上のモンスター1体を破壊する。
6の場合、自分フィールド上のモンスターを全て破壊する。




メデ「こ、こんどは2700!?」


アリ「残念だけど、このカードの効果は使わないわ。
   貴女のフィールドにモンスターはいないしね。」






勇儀「だけどさ、まだライフ残るよな?」

美鈴「あ、確かに。」

にと「2700+1500は・・・えーと・・・」

慧音「4200、だ。河城、もっと暗算の練習をしろ。」

にと「あはは、最近は電卓に頼りっぱなしで…」





メデ「そ、そうね!まだ800残るわ!
   そして次のターン、神引きして逆転するんだから!!」

アリ「いいえ、このターンで終わりよ。」



アリ「『二重召喚』発動!!」



《二重召喚(デュアルサモン)/Double Summon》 †
通常魔法
このターン自分は通常召喚を2回まで行う事ができる。



メデ「?デュアルモンスターなんていないじゃない。」

アリ「このカードの効果は『通常召喚を二回まで行える』・・・
   つまり、私はもう一体モンスターを通常召喚するわ。」



紫 「最近は、あのカードはこういう使われ方のほうが多いわね」

美鈴「ごめんなさい咲夜さん・・・もう寝ませんから
   一ターンで『サイコ・ショッカー』はやめてください…」



《人造人間(じんぞうにんげん)-サイコ・ショッカー/Jinzo》 †
効果モンスター
星6/闇属性/機械族/攻2400/守1500
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
お互いに罠カードを発動する事はできず、
フィールド上の罠カードの効果は無効化される。





アリ「私が召喚するのは・・・
  『カオス・ネクロマンサー』!!」

メデ「!?攻撃力・・・0!?」


カオ『ヒーッヒッヒ・・・』




観客『終わった!』



《カオス・ネクロマンサー/Chaos Necromancer》 †
効果モンスター
星1/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
このカードの攻撃力は、自分の墓地に存在する
モンスターカードの数×300ポイントの数値になる。




メデ「っていうことは・・・」


アリ「私の墓地にいるモンスターは・・・」



ズール×3『主よ、お待ちしておりました』

デーモン×2『我らが魂、使うがいい・・・』

マンジュ『・・・・・』

デミス『男に後退の二文字はねええええい!!』




アリ「この七体よ!!」

メデ「てことは・・・えっと・・・
   2200!!??」


アリ「・・・2100よ。

   バトル!!

  『サクリファイス』!『幻想プロミネンス・アタック!』
  『カオス・ネクロマンサー』!『ネクロ・パペットショー』!!
  『ゾーク』! 『ダーク・カタストロフィー』!!」




サク『・・・・・』


ゾーク&カオス(デミス憑依)
  『『メディスンよ!
    なにゆえ もがき 生きるのか?
    滅びこそ 我が喜び。
    死にゆく者こそ 美しい。
    さあ 我が腕の中で 息絶えるがよい!』』






メデ「き、きゃあああああああ!!!??」」


メディスン LP5000→-1300






メデ「・・・負けちゃった。」




アリ「ちょっと、どこ行くのよ?」

メデ「え? だ、だって負けたんだし・・・」




アリ「貴女の食べかけのケーキ、誰が食べるのよ?
   それにまだスコーンと紅茶があるわよ?」








エリ「まぁ、結局はあの子も『人形』だからね。仕方ないじゃない。」

美鈴「アリスさんが愛する物には変わりないということですか。
   あ、紅茶おかわりもらえます?」

慧音「まあ、そんなところだろうな。ほれ。」

にと「そんなものかなー…あ、でも私ちょっとわかるかも。」

勇儀「お前さんは機械だったら何でも飛び付くだろう?」

にと「ひゅい!?」

一輪「あ、メディスンちゃん寝ちゃいましたね。」

紫 「あらかわいい。上海人形を抱きしめて。
   もう貰っちゃったらどう?
   妹ができますわよー、アリスちゃん?」





アリ「・・・・・あなたたち、好き勝手言いすぎ。
   クッキー、やっぱ出すのやめちゃおうかしら?」


全 『すいませんでした!!!』
『ピンポーン』

アリ「?誰かし・・・ら・・・」





神綺「本当に全員で歩いてきましたー!!」

夢子「アリスちゃん、元気かしら?」

ユキ「おー! おっきくなったねー妹よー!」

マイ「・・・お客が多いの?」

ルイ「たまには家族の家に旅行するのもいいものねー♪」

サラ「門番さぼって遊びにきたよ!!」




アリ「か、かえってーーーーーー!!!(泣)」




この後、家族による『昔のアリスの話』と、
友人たちによる『今のアリスの話』は夜遅くまで続き、

その後には精神的にぼろぼろになったアリスとそれに寄り添って眠るメディスン、

そして、それを見守る様にテーブルの上に「ゾーク」のカードが残されていました。







儀式デッキのデュエルを書きたかった。後悔はしていない。

アリスをレギャラー化させたい、ギャレンホッパーでした。
ギャレンホッパー
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
3ボス同盟キター!!
前回のサクリファイスって伏線だったんですね。
クリスタルコアとサブマリンロイドの説明は別に要らなかったかなと思いましたね。

儀式デッキは何回も作りましたが入れるカードの選定が難しくて未だにできてません。
2.名前が無い程度の能力削除
展開がかなりごういんに感じます(´°ω°)
それはともかく、今回はメディがあさっりとやられてシモッチ&ロックバーンですか
はまれば強いのに……
アリスはM沢さんですかwww 

CV若本「お前ら全員俺の嫁になれ!」
3.名前が無い程度の能力削除
にとりの水機械はどんなデッキになるんだろう? 想像つかないな。
今回も読みやすくて面白かったです。続きが楽しみです。
4.名前が無い程度の能力削除
あとがきのユキとマイのしゃべり方が逆になってるみたいですよ。

それにしても遊戯王最後に読んだの何年前だろう
5.ギャレンホッパー削除
皆さん、コメントありがとうございます。
コメントを残さなかった方も、読んでいて「おもしろい」と思っていただけたなら幸いです。


>>1さん
3ボス同盟と魔界一家を同時に出したかったんです。
クリスタルコアとサブマリン、ついでにサイバー・ドラゴンは消しました。
儀式は大半のゲームで使ってるんですよ私。慣れて回れば結構強いです。
リアルじゃまずカード自体が出回ってませんが。私の周り。

>>2さん
展開に関しては、実は書いてる途中でどうしても手札の数が合わなくなって、それでこんな形になってしまいました。
 本来は『「プロミネンスドラゴン」のダイレクトアタックの時に、アリスが「ゴーズ」を持っているけど、メディに過去の自分を重ねてしまって出さない』
っていう展開があったので、それを修正した名残だと思います。まだまだ修行が足りない…
あと、メディスンはまず「シモッチバーン」ではありますが、「シモッチ&ロックバーン」じゃありません。
まだカードの選定が理解できないという設定で、後に出てきたときの伏線です。
あと、M沢さんに関しては、最初はもっと露骨に「ブーケの下から七体の人形が出てきて、それらが一つずつデッキを持っている」という彼のコートをオマージュしたシーンがありましたが、削除しました。好きなんですよ、彼。

>>3さん
にとりは…色々無理矢理詰め込んだ感じがニトリらしいかな―と考え、「水で場を蓄えつつ上級機械を出す」デッキになるかなーと考えています。あくまで未定です。

>>4さん
ユキマイ間違えたー!? 修正しました。色で覚えてしまってた・・・
遊戯王、自分はDMの神云々の所でやめて、復帰したのがシンクロが出た直後だったので、
色々混乱していました。そしていまだに「TF3」。
6.名前が無い程度の能力削除
アリスのレギュラー化はぜひ実現しましょう。

誤字報告を、にとりの名字が川城になっています。正しくは、河城です
7.ギャレンホッパー削除
>>6さん
やってもうたー(泣)修正しました。
次もアリスのデュエルです。デッキも変わります。 
おたのしみに!
8.名前が無い程度の能力削除
さいしょにギフトカード伏せ忘れてる気が・・・
あとあまり詳しくは知りませんが、デミスの効果を攻撃の無力化で無効化されるターンに使えなかったんでしょうか。
9.名前が無い程度の能力削除
デュエル自体は簡潔でいいと思います。
長くて複雑なデュエルは文章だと読むだけでも面倒に感じますから。
けど、もう少し長くても大丈夫かな?

しかしながら、もう少しキャラの心情を表に出す事はできないでしょうか?
折角の東方キャラなのですから、キャラ=デッキじゃなくて、キャラがデュエルしている様子が書ければ、読者としてはより一層楽しめる気がします。
キャラだって、ただの人形じゃないんですから。

それと、個人的な意見で失礼ですが、モンスターの台詞より、デュエルしてるキャラの台詞が欲しいです。

次回のデュエルにも期待してますね!

蛇足ながら、最後に一言質問です。
今回、アリスはデュエルをしていて楽しかったのでしょうか?
10.ギャレンホッパー削除
>>8さん
すいません、ギフトカードを魔法カードと勘違いしてました。
修正します。
攻撃の無力化のターンについては、ただ単に罠一個にライフ2000払うのはちょっと・・・と言う感じです。
裏設定ではこの時点でネクロマンサーが来てるので、一体でも多く墓地に落としておきたかったんです。
破壊されてももうけ、破壊されなくてももうけ、という感じです。

>>9さん
うーん、そもそも自分が長くて複雑なデュエルをあんまりしたことがないんですよ。
せいぜいロックバーンの人に当たった時ぐらいで、あとは良くも悪くも速攻でかたがついちゃうんです。
モンスターのセリフはこれでも結構削りましたがわかりました。次回はもっと少なくします。
せっかくのデュエルディスクなので、モンスターも『キャラ』として出したかったんです。
多分アリスは自分のモンスターのカオスっぷりにげんなりしてます。
心情かぁ・・・うーん、難しそうだけどやってみます。

アリスは楽しかったと思います。個人的に、自分はメディスンはロリスとどこか似ているところがあると考えてますので。
11.名前が無い程度の能力削除
8です。
結果論的で重箱の隅をつつくような気がするうえ、もはや何の質問かわからなくなってしまうのですが、もし相手の場に裏守備と伏せが一枚ずつで相手の手札0枚の時点で効果が使えれば、2000払って相手のカード二枚破壊しつつ攻撃で2400のダメージだから収支はいいのではと素人目に思いました。ライフ温存のためとか・罠であれば炸裂装甲のあとだから攻撃反応型ではあるまいとか適当に脳内補完しておきます。
この場でルールどうこうは場違いな気もしてきましたごめんなさい。
12.ギャレンホッパー削除
>>11さん
えっと、ほら。自分もそう思うのですが、最近は破壊をトリガーにして発動するカードもあります。
まぁ、そこは言い訳なんですが、あくまで『アリスらしく』を意識した結果です。
相手を全力で叩き潰すのはアリスらしくないなー、と考えたからです。
あと、先にも述べましたが『カオス・ネクロマンサー』のため、破壊させてもよかったんです。
13.名前が無い程度の能力削除
魔界一家と三ボス同盟とはなんという俺得
遊戯王まんまり知らない俺でも楽しくわかりやすく読めました。
頑張ってください
14.ギャレンホッパー削除
>>13さん
そして板挟みでいじられるアリスが俺得。
頑張ります!!