Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

東方で遊戯王Ⅱ26 『最終戦④』

2011/03/04 19:03:10
最終更新
サイズ
35.06KB
ページ数
1

分類タグ


注:前回からの続きです。






















  ________23:45 博麗神社境内







妖夢  LP3300:手札2:ガイアドレイク、裏守備、伏せ2
さとり LP5600:手札2:オベリスク、ゴッデス



《オベリスクの巨神兵(きょしんへい)/Obelisk the Tormentor》 †
効果モンスター
星10/神属性/幻神獣族/攻4000/守4000
このカードを通常召喚する場合、自分フィールド上の
モンスター3体をリリースして召喚しなければならない。
このカードの召喚は無効化されない。
このカードが召喚に成功した時、魔法・罠・効果モンスターの効果は発動できない。
このカードは魔法・罠・効果モンスターの効果の対象にできない。
このカードは特殊召喚した場合エンドフェイズ時に墓地へ送られる。
自分フィールド上のモンスター2体をリリースする事で、
相手フィールド上のモンスターを全て破壊する。
この効果を発動する場合、このターンこのカードは攻撃宣言できない。


文  『……きましたきましたきましたぁ~ッ! 
    誰もが知る初代の神のカード! オベリスクの巨神兵ッ! 正真正銘の三幻神ですッ!!』

パチェ『まさか、ここでオベリスクとは……。
    確かに、あれも奪われたうちのカードも1つ。警戒すべきではあったけど……』

勇儀 「ん~、いいねぇっ! 攻撃力守備力4000! たまんないステータスだね!」

ぬえ 「あれが、神のカード……! 
    これは、さすがに決まっちゃったかな?」

白蓮 「そうですね……。この威圧感、さすがは神といったところでしょうか」

こいし「(これで決まりだわっ! さすがお姉ちゃんっ! そのまま決めちゃえっ!)」

さとり「……そうですね、こいし。
    妖夢さん。あなたは前のターン、カオス・ゴッデスに対して何も出来ず、ただリバースカードを伏せるだけに留まった。
    すなわち、トラップで迎撃するのがあなたの策。
    しかし、神のカードには―――まあ、これはレプリカではありますが―――
    このモンスターを対象とする魔法・トラップは一切通用しません。
    激流葬、ミラーフォースなどの全体除去があるならば、すでに前のターンで使っていたと推測されます。
    つまり……この攻撃は通る!」

さとり「バトルフェイズです!! 
   オベリスクの巨神兵で、地天の騎士ガイアドレイクを攻撃!!」

さとり「想起……ゴッド・ハンド・クラッシャー!!!」

妖夢 「ぐ……ううッ!!」LP3300→2800

早苗 「ガイアドレイクが……負けた!?」

幽香 「(これでまたサクリファイスの効果が有効になる……。極めてまずいわね)」

さとり「わたしの場には、まだカオス・ゴッデスがいます! 裏守備を攻撃!!」

妖夢 「……このモンスターは、マッシブ・ウォリアーです! 一度の戦闘では破壊されない!!」


《マッシブ・ウォリアー/Fortress Warrior》 †
効果モンスター
星2/地属性/戦士族/攻 600/守1200
このカードの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
このカードは1ターンに1度だけ、戦闘では破壊されない。


霊夢 「攻撃を止めたわ……!」

さとり「うふふ、なるほど。マッシブ・ウォリアーでしたか。
    もし心が視えていたなら、わざわざ攻撃をすることはなかったでしょうね」

さとり「メインフェイズ2でカオス・ゴッデスのレベルを二つ下げます。
    墓地のレベル・スティーラー2体を守備で特殊召喚。これでターンエンドです」



妖夢  LP2800:手札2:マッシブ、伏せ2
さとり LP5600:手札2:オベリスク、ゴッデス(星6)、スティーラー2



妖夢 「(オベリスク……わたしのデッキに、あの攻撃力を超えるモンスターは……)」

妖夢 「(しかし……わたしができることは1つ。信じること。それに代わりは無い。
    相手が神と言えど……決して臆しはしない!!)」

妖夢 「ドローします!!」

妖夢 「1枚伏せます。ターンエンドッ!」

さとり「神のカードを前にしても、その尽きせぬ気概……それでこそあなたです!
    わたしのターン、ドロー!!」

さとり「マッシブ・ウォリアーをリリースし……妖夢さんのフィールドに、エーリアン・スカルを特殊召喚!」


《エーリアン・スカル/Alien Skull》 †
効果モンスター
星4/風属性/爬虫類族/攻1600/守1800
相手フィールド上に表側表示で存在するレベル3以下のモンスター1体を生け贄に捧げ、
このカードを相手フィールド上に特殊召喚する事ができる。
この方法でこのモンスターを特殊召喚する場合はこのターン通常召喚できず、
特殊召喚時にこのカードにAカウンターを1つ置く。
Aカウンターが乗ったモンスターは、
「エーリアン」と名のついたモンスターと戦闘する場合、
Aカウンター1つにつき攻撃力と守備力が300ポイントダウンする。


白蓮 「(あのカードは……!?)」

ぬえ 「ああっ! わたしのだわっ」

さとり「このモンスターは相手の場のモンスターをリリースして、相手の場に特殊召喚されます。
    攻撃表示で特殊召喚です!」

幽香 「入れ替えられたわね。モンスターを」

魔理沙「(くっ……! マッシブ・ウォリアーなら若干の戦闘破壊耐性があったが……。
    それも攻撃表示だから、超過ダメージまでもらってしまう!)」

さとり「手札のマンジュ・ゴッドを捨て、墓地のカオス・ソーサラーを再び攻撃表示で特殊召喚。
    楽しかったです。名残惜しさに後ろ髪すらひかれるほどに。
    ですが、このターンで終わらせて差し上げます」


    オベリスクの巨神兵    攻撃力4000

    カオス・ゴッデス-混沌の女神-    攻撃力2500

    カオス・ソーサラー    攻撃力2300


さとり「オベリスクの巨神兵よ! エーリアン・スカルを粉砕なさい!!
    想起、ゴッド・ハンド・クラッシャー!!!」

妖夢 「くっ……うああッ!!」LP2800→400

魔理沙「妖夢っ!」

文  『……ゴッドハンドクラッシャーが決まってしまったあああッ!
    攻撃力4000の神の一撃ッ! 青コーナー、絶体絶命の窮地に立たされました~ッ!』

パチェ『これでモンスターはいない。後続の攻撃が通れば……!』

さとり「(次で……勝てる! この直接攻撃で、わたしが……!)」

さとり「最後です! カオス・ゴッデスで、ダイレクトアタック!!」

さとり「心花……! カメラシャイローズッ!!」

妖夢 「……終わらせない! 伏せカードをオープンッ!!」

妖夢 「トゥルース・リインフォース! 
    そしてチェーンして邪悪なるバリア、ダーク・フォース!!」


《トゥルース・リインフォース/Reinforce Truth》 †
通常罠
自分のデッキからレベル2以下の戦士族モンスター1体を特殊召喚する。
このカードを発動するターン、自分はバトルフェイズを行う事ができない。


《邪悪(じゃあく)なるバリア -ダーク・フォース-/Dark Mirror Force》 †
通常罠
相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。
相手フィールド上に守備表示で存在するモンスターを全てゲームから除外する。


こいし「(トラップ……2枚ですって!?)」

妖夢 「まずはダークフォースの効果です! 相手の守備モンスターを全て除外する!」

さとり「ならば! 除外されるのは、2体のレベルスティーラーのみ。
    カオス・ゴッデスの攻撃は防げません!」

妖夢 「続いてトゥルース・リインフォースの効果処理で、デッキからレベル2以下の戦士族を特殊召喚します。
    来い! Xセイバー、パシウル!」


《X(エックス)-セイバー パシウル/X-Saber Pashuul》 †
チューナー(効果モンスター)
星2/地属性/戦士族/攻 100/守 0
このカードは戦闘では破壊されない。
このカードがフィールド上に表側守備表示で存在する場合、
相手のスタンバイフェイズ毎に自分は1000ポイントダメージを受ける。


早苗 「守備表示……凌いだわ!
    あのカードは戦闘では破壊されないはずです!」

魔理沙「ったく心臓に悪いな……。とりあえずは一安心か」

さとり「さすがの粘り、感服しますね。
    ですが忘れているわけではないでしょう? わたしの場にはカオス・ソーサラーがいます。
    戦闘で破壊されないモンスターといえど、このターンのみの一時凌ぎにしかなりません」

さとり「カオス・ソーサラーの起動効果発動! 相手の表側表示のモンスター1体を除外する!」

さとり「妖夢さんのパシウルを除外しなさい!!」

妖夢 「(…………ここだッ!)」

妖夢 「リバースカード……オープン!!」

諏訪子「(!? このタイミングでだって……!?)」

妖夢 「トラップ発動です! ゼロ・フォース!!」


《ゼロ・フォース》 †
通常罠
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターが
ゲームから除外された時に発動する事ができる。
フィールド上に表側表示で存在する全てのモンスターの攻撃力を0にする。


さとり「(えっ……?)」

幽々子「(……あれは!?)」

妖夢 「さとりさん。あなたが先ほどのターンでわたしの強さを信じたように、
    わたしもあなたの強さを信じ、このトラップを伏せました。
    あなたならば必ずやカオス・ソーサラーを蘇生し、わたしのモンスターを除外してくるであろうと……」

さとり「(読まれていた……!? わたしの行動が……)」

さとり「(しまっ…………これは、まずい……!!)」

妖夢 「ゼロ・フォースは、わたしのフィールドのモンスターが除外された時に発動できるトラップカードです。
    フィールドに存在するモンスター……その全ての攻撃力をゼロにする!!」

さとり「(…………なっ!?)」


    オベリスクの巨神兵    攻撃力0

    カオス・ゴッデス-混沌の女神-    攻撃力0

    カオス・ソーサラー    攻撃力0


こいし「そ……そんなっ!?」

燐  「さ、さとり様のモンスターの攻撃力が……!」

ぬえ 「全部……ゼロぉっ!? オベリスクまで……」

白蓮 「く……やられましたね。まさかこんな奇策を仕掛けてくるとは……」

霊夢 「やっ、やったわ! 攻撃力が0なら、神のカードでも関係ない!」

早苗 「クリッターでも倒せますね!」

文  『あああ~! なんということでしょう!
    手札を使い切ってまで展開した、さとりさんの渾身の布陣ですが……その全てが無力化されてしまいました~!』

パチェ『……状況、手札、運、そして相手のプレイング……全てを予測できなければ成し得ない一手……。
    見事という他無いわね』

幽々子「(自分だけでなく、デッキだけでもなく…………相手に対しても信じる心を忘れず、リスペクトする……)」

幽々子「(それがあなたの見出した境地……さすがだわ、妖夢。ふふふふふ)」



妖夢  LP 400:手札2:無し
さとり LP5600:手札1:オベリスク(攻0)、ゴッデス(星6・攻0)、ソーサラー(攻0)



さとり「(ううう……)」

さとり「(そ……そんな、力が、失われて……)」

さとり「……カオス・ゴッデスを……守備表示に変更。エンドです……」

魔理沙「(よし……! 今ならさとりには伏せカードも手札も無い!
    千載一遇のチャンスだ!)」

魔理沙「今しかないぜ! 一気に決めろ、妖夢!!」

妖夢 「わかってます! わたしのターン…………ドロー!!」

妖夢 「墓地にガイアドレイクがいるのでこのターン、不死武士の効果は発動できませんが、貪欲な壷を発動です!
    墓地のガイアドレイク、聖なる守り手、ゴヨウ・ガーディアン、
    ギガンテック・ファイターとスラッシュバスターをデッキに戻す!!」


《貪欲(どんよく)な壺(つぼ)/Pot of Avarice》 †
通常魔法
自分の墓地に存在するモンスター5体を選択し、
デッキに加えてシャッフルする。
その後、自分のデッキからカードを2枚ドローする。


燐  「こ、このタイミングで貪欲な壷~!? なんて引きなのよ!」

パチェ「(でも、これはうまい……! これで次からまた不死武士を出せる上に、手札も補充できる!)」

妖夢 「2枚……デッキからドロー!!」

妖夢 「(…………!)」

妖夢 「(この、カードは……魔理沙さんの)」

妖夢 「(ここで引くとは…………このめぐり合わせが意味することは、ただ一つ)」

妖夢 「(ならば、わたしは……)」

早苗 「……さとりさんの場の3体は攻撃力が0とはいえ、そのどれもが強力な効果を持つモンスター。
    このターンで全て倒すしかないです!」

妖夢 「手札から、モンスターを召喚します! 来い、コアキメイル・ベルグザーク!!」


《コアキメイル・ベルグザーク/Koa'ki Meiru Bergzak》 †
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻2000/守 200
このカードのコントローラーは自分のエンドフェイズ毎に
手札から「コアキメイルの鋼核」1枚を墓地へ送るか、
手札の戦士族モンスター1体を相手に見せる。
または、どちらも行わずにこのカードを破壊する。
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、
もう1度だけ続けて攻撃する事ができる。


ぬえ 「星4で……攻撃力2000! 強いわ!」

白蓮 「(あれは……それだけではない。
    あのモンスターは、戦闘でモンスターを破壊すれば、続けて連続攻撃が可能!
    この局面で、これ以上無いカードを……!)」

妖夢 「さらに……このモンスターは、自分フィールドのモンスターよりも
    相手のモンスターの数が二体以上多い場合、手札から特殊召喚できる!
    来い、魔導ギガサイバー!!」


《魔導(まどう)ギガサイバー/The Fiend Megacyber》 †
効果モンスター
星6/闇属性/戦士族/攻2200/守1200
自分のフィールド上モンスターが相手のフィールド上モンスターより2体以上少ない場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。


    コアキメイル・ベルグザーク    攻撃力2000

    魔導ギガサイバー    攻撃力2200


こいし「(ううっ、相手の場に、モンスターの群れが……)」

妖夢 「いざ……参ります!! 
    コアキメイル・ベルグザークは、モンスターを戦闘破壊して二回攻撃ができる!」

妖夢 「カオス・ゴッデスとカオス・ソーサラーを攻撃!
    心抄斬! 生死流転斬!!」

さとり「(うぅっ……! わたしのモンスター達が!)」LP5600→3600

衣玖 「(……通ったわ! このまま押し切れるっ!)」

妖夢 「追撃の二の太刀! 魔導ギガサイバーで、オベリスクの巨神兵に攻撃!!」

妖夢 「切り裂け……! 未来永劫斬!!!」

さとり「……ッッ―――!!」LP3600→1400

こいし「お……お姉ちゃんっ!」

燐  「さとり様っ……!」

霊夢 「入った……! 直撃だわっ!」

魔理沙「(さとりの場を一掃した! 
    ライフこそ若干負けてるが…………いける! いけるぜ!)」

妖夢 「リバースカードを1枚セット! 
    エンドフェイズ時、コアキメイル・ベルクザークの維持コストとして、
    手札の戦士族モンスター、終末の騎士を公開します。ターン、エンドです!!」



妖夢  LP 900:手札1:ギガサイバー、ベルグザーク、伏せ1
さとり LP1400:手札1:無し



さとり「(ううう…………眩暈、が)」

さとり「(反動、か……。
    前のターン、精神力を使いすぎて……モンスターを失った衝撃が)」

さとり「(駄目……駄目よ、気を失うなんて。せっかく、本当のデュエルをしているのに。
    こんなチャンス、もう二度と無いかもしれないのに……)」

さとり「(これが、報い……なのかしら。
    わたしはこの能力で、今まで数多のデュエリストを再起不能にしてきた。
    完膚無きまでに希望を奪い、混迷の底に陥れてきた。絶望という奈落の底に……)」

さとり「(今……わたしの場にモンスターは無く、手札もわずか1枚だけ。
    妖夢さんの手札も、伏せも、心も……何も視えない。何もわからない……)」

さとり「(これが…………これが、わたしが今まで対戦相手に与えてきた、絶望というものなのか……)」

さとり「(でも…………でも、せめて最後まで……)」

幽香 「(…………終わりね。古明地さとり。もうふらふらじゃない)」

幽香 「(手札はほぼ尽き、場のモンスターも一掃され、奪ったカードも全て使いきった。
    もうさとりに反撃の余力は一切残っていないはず……)」

幽香 「(満身創痍を押し、これ以上無様な体を晒してまで、続けるものではない。
    諦めも、時には美徳というものよ……)」

燐  「さ、さとり様……」

こいし「(お姉ちゃん……)」

こいし「(胸の第三の目が……今にも閉じかけてる。意識が遠のきかけてるんだわ。
    もう、これ以上は……)」

さとり「……こいし」

こいし「お姉ちゃんっ!?」

さとり「大丈夫……わたしは最後までやるわ」

こいし「でも……」

さとり「失礼しました、妖夢さん……。
    わたしは今まで自分の意思でないとはいえ、他人の心を盗み視るという行為を繰り返してきました。
    およそ決闘者として忌むべき所業を……。
    だから本当の意味で、わたしはデュエリストなどではなかったのかもしれません。
    いや、デュエリストなどと、そんな言葉すら口にするのもおこがましい……」

さとり「わたしは本来……こんな能力が無ければ、ちっぽけな妖怪です。
    きっと、あなたの足元にすら及ばない。
    それが神の気まぐれか、突然あなたの心が視えなくなり、
    同じ土俵に立てたことで、図に乗ってしまっていたのでしょう。
    生まれて初めて、本当のデュエルというものができる……と」

さとり「しかし所詮、サトリはサトリ。
    心を盗み視るという卑劣な手段をもってしか、勝負を制することはできない。
    初めから、あなたと対峙する器などではなかったのかもしれません……」

さとり「でも、それでも……わたしはこのデュエルを続けたい。終わらせたくない。
    どんな結果になっても、最後まで……。
    こんなわたしですが…………最後まで付き合っていただけますか?」

妖夢 「(さとりさん……)」

妖夢 「無論です。勝負はまだ終わっていない。
    ここにいる誰もが、そう望んでいます」

霊夢 「……そうよっ! 最後までやんなさい!」

早苗 「こんないい勝負、サレンダーで終わらせるなんてもったいないです!」

衣玖 「そうですね……。ここまで来たら、結果は問題ではない。
    デュエルを完遂させることにこそ、意味があると思います」

幽香 「ふふふ。五体が満足に動かせなくとも、頭と片腕……そして気概さえあれば、デュエルはできる。
    単純明快だけど、嫌いじゃないわ。わたしは」

諏訪子「ま、ここまできたんだから。すっきり終わらせるのは義務ってもんだよね」

勇儀 「当然! 宴の最後は、ド派手に決めてくれないとね!」

白蓮 「さとりさん、あなたはこれまで、十二分なほどに心の咎を受けました。
    これはあなたの戦いです。なれば、最後まで本懐を遂げられるとよいでしょう。
    そうしてほしいと、わたくしも心から望みます」

ぬえ 「そうだよっ。まだライフは勝ってるんだし、なんとかなるって!」

魔理沙「さとり。お前もデュエリストの端くれなら、知ってるはずだぜ。
    デッキにカードがある限り、デュエルは最後までわからない。そうじゃないか?」

さとり「み……なさん」

文  『ああ……テレビの前の皆さん、この声援が聞こえるでしょうか。
    相対する両チームの皆さん全員が、さとりさんへの激励を送っています。
    断っておきますが、決して脚本なんかじゃありません! 
    敵味方なんて関係無い、最後までアツいデュエルを見せてくれと。
    その通りです! 我々は望んでいる! 常に、最高のデュエルを!
    わたくしも実況としてではなく、デュエルを愛する一人の妖怪として、ここから声援を贈らせていただきます!
    お二人とも、頑張ってくださ~い!!』

パチェ『声援……及ばずながら、協力させてもらうわ。
    喘息で声でないかもだけど……』

幽々子『うふふふ。結局自己満足の世界だからね、勝負事というのは。
    両名気の済むまでやればいいと思うわ』

幽々子「(それにしても……ふふふ。
    こんな状況になっては、《七色のレアハンター》も内心とても穏やかではないでしょうね。くすくす)」

さとり「…………」

さとり「皆さんに、感謝を……」

さとり「いえ、やはり、今は止しましょう。礼は全てが終わってから……ですね」

さとり「では……妖夢さん。参ります。
    お見苦しいドローになるかもしれませんが……」

さとり「……わたしのターン、ドロー!!」

さとり「…………」

さとり「(この、カードは……。
    そうね。やはり、わたしにはこれしかない。ならば、最後までわたしらしく……!)」

さとり「手札から、このカードを発動します。儀式の準備!!」


《儀式(ぎしき)の準備(じゅんび)/Preparation of Rites》 †
通常魔法
自分のデッキからレベル7以下の儀式モンスター1体を手札に加える。
その後、自分の墓地から儀式魔法カード1枚を手札に加える事ができる。


早苗 「儀式の準備……ということは!」

さとり「……やはり、わたしにはこのカードしかないようです。
    デッキより、三枚目のサクリファイス、墓地より高等儀式術を手札に加えます」

ぬえ 「(三枚目……!?)」

さとり「わたしも、わたしがいちデュエリストであることを望みたい。
    だから……あなたのように、自身の力とカードと信じたいと思います」

さとり「手札から……高等儀式術を発動!!」


《高等儀式術(こうとうぎしきじゅつ)/Advanced Ritual Art》 †
儀式魔法(制限カード)
手札の儀式モンスター1体を選択し、そのカードとレベルの合計が
同じになるように自分のデッキから通常モンスターを墓地へ送る。
選択した儀式モンスター1体を特殊召喚する。


さとり「デッキの三枚目の大木炭18を墓地に送ります。儀式召喚!!」

さとり「現れなさい! マイフェイバリットカード……サクリファイス!!!」


《サクリファイス/Relinquished》 †
儀式・効果モンスター
星1/闇属性/魔法使い族/攻 0/守 0
相手モンスター1体を指定してこのカードに装備する。
(この効果は1ターンに1度しか使用できず、
同時に装備できるモンスターは1体のみ)
このカードの攻撃力・守備力は装備したモンスターの数値になる。
戦闘によってこのカードが破壊される場合、
かわりに装備したモンスターが破壊され、
超過した戦闘ダメージは相手プレイヤーも受ける。


こいし「(お姉ちゃん、あんな状態でも、サクリファイスを……)」

さとり「わたしは……弾幕であれなんであれ、相手の表象を写し取ることしかできない。
    このカードと同じです。
    相手の力を奪い、吸収することでしか……そんな卑劣な戦い方しかできない」

さとり「サクリファイス……能力が無ければ攻守ゼロの、哀れなモンスター。
    わたしと同じです。このカードのように、相手の力を吸収しなければ戦えない。
    それがサトリという妖怪なのです」

妖夢 「(そうか……だからさとりさんは、あのカードを……。
    サクリファイスを、自分に投影していたのか……)」

さとり「生まれついた資質は……運命は、決して変えることはできません。
    あなたのように自らを鍛え、より強くなる……本当に羨ましい。わたしにはできないことです」

さとり「だからわたしは……最後までこのカードを使い続けます。
    これしかできないから……。だからこれが、わたしの全力。
    それでも……あなたは受けてくれますか?」

妖夢 「(さとりさん……)」

妖夢 「……もちろんです! 
    あなたのカードに対する想い、信頼は、紛れも無く一人のデュエリストとして足りうる。
    その崇高な想いを、誰にも汚すことはできません。
    だからいくらでも、真っ向から受け止めます!」

さとり「(ありがとう、妖夢さん……)」

さとり「(信頼などという、本来目に見えないものに、そこまで自分を委ねられる。
    あなたのその頑ななまでに純粋な心意気。そのわずかでも、今のわたしに宿ることができたなら……)」

さとり「(わたしが信頼するのは、やはりサクリファイス、あなたしかいない。
    最後まで、運命をともにしましょう……!)」

さとり「優先権を行使! 起動効果を発動! 魔導ギガサイバーを吸収せよ!!」


    サクリファイス   攻撃力2200


燐  「(攻撃力2200……! ライフを削りきれるかにゃ……?)」

さとり「バトルフェイズです! サクリファイスで、コアキメイル・ベルクザークを攻撃!!」

さとり「想起……幻想未来永劫斬!!!」

妖夢 「……―――ッッ!!」LP400→200

霊夢 「妖夢のライフが……!」

早苗 「あと……200!?」

文  『最後の力を振り絞った、サクリファイスの一撃~ッ!
    絶望的な状況を一転、青コーナーを奈落へと追い詰めました~!!』

パチェ『サクリファイス……まさかここまでとは。本当に形勢を逆転してしまった……』

幽々子『ふふふ、そういうものよ』

幽々子「(そう……結局デュエルというものは、突き詰めれば精神論。
    デッキの構築やプレイング、そんな技術の領域をはるかに超えた、神的部分をいくら持ち合わせているかによるのよ)」

さとり「ハァ……ハァ……」

さとり「(200……首の皮一枚、届きませんでしたか)」

さとり「(しかし、まだこの一枚が残っている。
    わたしはわたしらしく、この〝最後のトラウマ〟で……)」

さとり「1枚伏せて……ターンエンドです!!」



妖夢  LP 200:手札1:伏せ1
さとり LP1400:手札0:サクリファイス(攻2200守1200・ギガサイバー装備)、伏せ1



ぬえ 「わずかに削りきれなかったけど……相手のライフはあと200!
    勝てる、勝てるよ! ね、聖!」

白蓮 「そう、ですね。最後まで、我々の大将を見届けましょうか……」

こいし「(みんな……お姉ちゃんを応援してくれてる。わたしも、最後まで応援しなきゃ!)」

こいし「古明地家全員で、お姉ちゃんを支えるのよっ。ね、お燐!」

燐  「は、はいですにゃ! ほら、お空も……」

燐  「(って、あれ? お空はどこに……?)」

魔理沙「(確かにがけっぷちだが……それでもライフは踏みとどまった!
    妖夢にはまだ1枚手札がある! いけるか!?)」

妖夢 「わたしの、ターン……」

妖夢 「(……予感がする。いや、確信といってもいい。
    このドローが、今日一日を締めくくる、最後のドローになると……)」

妖夢 「(勝つのはわたしか、さとりさんか……それはわからない。
    でも、わたしは幽々子様とその御心のために、このデュエルを成就させる!
    それが……わたしの使命!!)」

妖夢 「……ドローします!!!」

諏訪子「(……何を引いた? いったい……)」

妖夢 「スタンバイフェイズ、墓地の不死武士の効果を発動します! 攻撃表示で特殊召喚!」


《不死武士(ふしぶし)/The Immortal Bushi》 †
効果モンスター
星3/闇属性/戦士族/攻1200/守 600
このカードは戦士族モンスターの生け贄召喚以外の生け贄にはできない。
自分のスタンバイフェイズ時にこのカードが墓地に存在し、
自分フィールド上にモンスターカードが存在しない場合、
このカードを自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
この効果は自分の墓地に戦士族以外のモンスターが存在する場合には発動できない。


妖夢 「わたしがドローしたのはこれです! 調律!!」


《調律(ちょうりつ)/Tuning》 †
通常魔法
自分のデッキから「シンクロン」と名のついたチューナー1体を
手札に加えてデッキをシャッフルする。
その後、自分のデッキの上からカードを1枚墓地へ送る。


幽香 「(サーチカード……!)」

妖夢 「デッキのジャンク・シンクロンを手札に加え、デッキの一番上のカード、
    ドッペル・ウォリアーを墓地に送ります。ジャンク・シンクロンを召喚っ!」


《ジャンク・シンクロン/Junk Synchron》 †
チューナー(効果モンスター)
星3/闇属性/戦士族/攻1300/守 500
このカードが召喚に成功した時、自分の墓地に存在する
レベル2以下のモンスター1体を表側守備表示で特殊召喚する事ができる。
この効果で特殊召喚した効果モンスターの効果は無効化される。


妖夢 「ジャンク・シンクロンの召喚成功時、誘発効果発動です! 
    墓地のレベル2の、ドッペル・ウォリアーを特殊召喚!!」


《ドッペル・ウォリアー》 †
効果モンスター
星2/闇属性/戦士族/攻 800/守 800
自分の墓地に存在するモンスターが特殊召喚に成功した時、
このカードを手札から特殊召喚する事ができる。
このカードがシンクロ召喚の素材として墓地へ送られた場合、
自分フィールド上に「ドッペル・トークン」
(戦士族・闇・星1・攻/守400)2体を攻撃表示で特殊召喚する事ができる。


勇儀 「ジャンク・シンクロンってことは……」

霊夢 「……シンクロ召喚だわっ!」

衣玖 「場の三体のモンスターの合計は……8です!」

妖夢 「ラスト・シンクロです!! 
    わたしはレベル3のジャンク・シンクロンに、レベル3の不死武士、
    レベル2のドッペル・ウォリアーをチューニング!!」

妖夢 「集いし闘志が、怒号の魔神を呼び覚ます……。
    光さす道となれ!!」

妖夢 「シンクロ召喚!! 粉砕せよ、ジャンク・デストロイヤー!!!」


《ジャンク・デストロイヤー/Junk Destroyer》 †
シンクロ・効果モンスター
星8/地属性/戦士族/攻2600/守2500
「ジャンク・シンクロン」+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードがシンクロ召喚に成功した時、
このカードのシンクロ素材としたチューナー以外のモンスターの数まで
フィールド上に存在するカードを選択して破壊する事ができる。


にとり「……なぁっ!?」

早苗 「こ、このモンスターは……!?」

文  『なっ、なんと……! 
    この局面でさらなる切り札、シンクロモンスターを召喚したぁッ!!』

パチェ『ジャンク・デストロイヤー……! まさか、ここでこれを出すなんて……』

幽香 「ふ……まったく、あのチビっ子も測りがたいわね」

幽香 「(でも……さすがにこれで決まったはず。
    あのシンクロモンスターの効果は、強力無比だわ)」

妖夢 「墓地に送られたドッペル・ウォリアー、そしてチェーンしてジャンク・デストロイヤーの誘発効果発動!
    このカードがシンクロ召喚に成功した時、素材としたチューナー以外のモンスターの数だけ、
    フィールド上のカードを破壊することができる!!」

燐  「なっ……!?」

魔理沙「(素材としたのは2体だから……2枚までカードを破壊できるのか!)」

こいし「(じゃあ……お姉ちゃんの場のサクリファイスが……!)」

妖夢 「いきます! わたしは、さとりさんの場のサクリファイスと、リバースカードを指定!
    その2枚を破壊!!」

さとり「それを…………待っていたのです!」

幽香 「……!?」

魔理沙「馬鹿な……! まだ手があるってのか!?」

さとり「これがわたしの全力……最後まで、わたしなりの戦い方で、全力を出し切ります。
    妖夢さん……あなたにとって、最大最後のトラウマをお見せしましょう!!」

さとり「リバースカードオープン、スターライト・ロード!!!」


《スターライト・ロード/Starlight Road》 †
通常罠
自分フィールド上に存在するカードを
2枚以上破壊する効果が発動した時に発動する事ができる。
その効果を無効にし破壊する。
その後、「スターダスト・ドラゴン」1体を
エクストラデッキから特殊召喚する事ができる。


妖夢 「……!?」

霊夢 「な……何!?」

魔理沙「あのトラップは……まさか!?」

さとり「説明するよりも……実際にご覧に入れた方が早いでしょう。
    …………お空!!」

空  「……あいよっ!」

妖夢 「……!」

妖夢 「……魔理沙さん、危ないっ!」

魔理沙「え…………うわあっ!?」

諏訪子「……!?」

早苗 「ちょっ、魔理沙さんっ!?」

霊夢 「魔理沙!? 
    ……こ、このカラス! あんた、いきなし何してくれてんのよっ!」

魔理沙「あいたたた……。
    なんだあいつ、いきなり突っ込んできやがって」

空  「ふふん、いただいたよ。最後の一枚。
    はい、さとり様。このカードでいいんだよね?」

さとり「ええ、よくちゃんと覚えていましたね。お空にしては奇跡的だわ。
    でも、盗るのはこっそりって言ったはずよ」

空  「あれ? そうだっけ?
    後頭部殴って昏倒させろって聞いたけど」

さとり「そんなことは一言も言ってないわよ。まったく……本当にすみません、魔理沙さん。
    ペットの不逞をお詫びします」

魔理沙「いきなりどつかれて詫びられてもわけがわからんぜ。
    その、わたしのカードは……」

さとり「もちろん、これが終わればお返しします。
    少しの間だけ、勝手ですが貸してもらいますね。
    さて……妖夢さん」

妖夢 「…………」

さとり「あなたにとっての最大のトラウマ……それは、〝あなたの信頼する仲間のカード〟に他なりません。
    トラウマを蘇らせるのが、わたしの能力……。
    最後の全身全霊を振り絞り……今、ここにお見せしましょう!!」

さとり「スターライト・ロードの効果……。
    それはわたしの場のカードを複数枚同時に破壊する効果が発動した時、その効果を無効し破壊する。
    すなわち、サクリファイスは生き残り、ジャンク・デストロイヤーが破壊されます。
    そして、その後このモンスターをエクストラデッキから特殊召喚できる……!!」

さとり「想起なさい……!! 
    最後のトラウマ……スターダスト・ドラゴン!!!」


《スターダスト・ドラゴン/Stardust Dragon》 †
シンクロ・効果モンスター
星8/風属性/ドラゴン族/攻2500/守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
「フィールド上のカードを破壊する効果」を持つ
魔法・罠・効果モンスターの効果が発動した時、
このカードをリリースする事でその発動を無効にし破壊する。
この効果を適用したターンのエンドフェイズ時、
この効果を発動するためにリリースされ墓地に存在するこのカードを、
自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。


衣玖 「(あれは、スターダスト・ドラゴン……!?)」

早苗 「えっ……!? あれって……」

霊夢 「そ、そんな……。魔理沙のスターダストを……」

勇儀 「かーっ、まったくとんでもないねっ! もちろん、いい意味で!」

文  『あああ~っと、なんということでしょうかッ! 
    誰もがよもやとすらも思わなかったであろう、赤コーナー最後の奥の手、スターダスト・ドラゴン!
    ついにデュエル中にまで、相手チームのカードを奪ってしまいました~!!』

パチェ『なんて手段を……。
    それも、スターライト・ロードでジャンク・デストロイヤーの効果を無効にして、
    破壊した上でのスターダスト・ドラゴン召喚。
    相手の切り札を潰し、自分の切り札を出すなんて……』

幽々子「…………」


    スターダスト・ドラゴン    攻撃力2500

    サクリファイス    攻撃力2200


妖夢 「…………」

さとり「かつて友の手にあったカードが、敵として目の前に立ちはだかる……。これほどのトラウマがあるでしょうか」

さとり「あなたに、友のカードを破壊することはできない。
    わたしはわたしらしく……これが、正真正銘、純然たるわたしの全力の戦い方。
    外道の謗りを免れなくとも、わたしはわたしの全力であなたを倒す!!」

妖夢 「…………」

妖夢 「……さとりさん。言ったはずです。
    あなたの気概は、間違っても謗られるものじゃない。デュエリストとして誇るべきものだと」

妖夢 「でも……一言だけ、言いたいことがあります。
    そのスターダスト・ドラゴンは、わたしにとって〝トラウマなどではありません〟」

さとり「えっ?」

妖夢 「わたしが心から信頼できる、仲間のカード……肩を並べることこそあっても、敵対することなど断じてありはしない。
    そのカードは、トラウマなんかじゃない。
    わたしの心から信頼する友の……ともに戦うべきカードなのです!」

さとり「……!? 
    何を、言って……」

魔理沙「(……妖夢、まさか……あのカードを!)」

妖夢 「(わたしの信じる道……今こそ、ここに証明する時!!)」

幽々子「(そう……妖夢、あなたなら大丈夫。
    この世には、限界領域を越えた時に初めて見えてくる風景がある。
    あなたは、もうその世界に到達しているから……)」

妖夢 「……リバースカード、オープン!!」

諏訪子「(リバースカード……ですって!?)」

妖夢 「これぞわたしの辿り着いた境地…………超・融・合!!!」


《超融合(ちょうゆうごう)/Super Polymerization》 †
速攻魔法
手札を1枚捨てる。
自分または相手フィールド上から融合モンスターカードに
よって決められたモンスターを墓地へ送り、
その融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。
このカードの発動に対して、魔法・罠・効果モンスターの効果を発動する事はできない。
(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)


さとり「(なっ……!!?)」

霊夢 「ちょ、超融合ですってえっ……!?」

衣玖 「まさか……あれが、魔理沙の渡していたカード!?」

魔理沙「ああ! だが、ここで引いてたとは……!」

ぬえ 「でも……いったい何と何を融合するの!?」

幽香 「(あの娘の場には……ドッペル・ウォリアーの効果で特殊召喚されたトークンが2体!
    ということは、まさか……!?」

妖夢 「コストで手札の終末の騎士を捨てます。
    超融合は、自分の場、そして相手の場から融合素材モンスターを選択し、融合モンスターを特殊召喚する……」

妖夢 「わたしは、わたしの場のドッペル・トークンと、さとりさんのスターダスト・ドラゴンを融合!!」

さとり「(そ……そんなっ!? スターダストが……)」

妖夢 「融合召喚!!! 波動竜騎士、ドラゴエクィテス!!!!」


《波動竜騎士(はどうりゅうきし) ドラゴエクィテス/Dragon Knight Draco-Equiste》 †
融合・効果モンスター
星10/風属性/ドラゴン族/攻3200/守2000
ドラゴン族シンクロモンスター+戦士族モンスター
このカードは融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚する事ができる。
1ターンに1度、墓地に存在するドラゴン族のシンクロモンスター1体をゲームから除外し、
エンドフェイズ時までそのモンスターと同名カードとして扱い、同じ効果を得る事ができる。
また、このカードがフィールド上に表側攻撃表示で存在する限り、
相手のカードの効果によって発生する自分への効果ダメージは代わりに相手が受ける。


早苗 「……!? 
    波動竜騎士……」

燐  「……ドラゴエクィテスですってえっ!?」

さとり「(戦士族と、ドラゴン族の……融合モンスター……)」

さとり「(なんという……。
    このカードがあなたの、信頼の証……)」

妖夢 「(これがわたしの、剣の道を示すモンスター……。
    自分を信じ、仲間を信じ、デッキを信じ、そして全てを信じることで生み出される、究極の境地……)」

妖夢 「……これがわたしの全力。
    この最後の力をもって、さとりさん、あなたを倒します!!」

ぬえ 「……くるわ、攻撃が!」

白蓮 「しかし……まださとりさんのライフは1400もあります! 
    サクリファイスの攻撃力は2200。ならば、攻撃力3200の攻撃を受けても……!」

こいし「(凌げるわ! 
    これを耐えれば……この攻撃さえ耐えれば、次のターンでサクリファイスでまた吸収できる! 
    相手にはもう手札も伏せカードも使い切った! なら、お姉ちゃんが……)」

妖夢 「波動竜騎士、ドラゴエクィテスで……サクリファイスを攻撃!!」

妖夢 「魂魄流、奥義……西行春風斬!!!!」

さとり「っ……きゃああああああっ!!!」LP1400→400

文  『あああっ! ライフが……』

パチェ『……残った!』

こいし「(……やった! お姉ちゃんの……勝ちだわ!!)」

幽々子『妖夢の、勝ちね』

こいし「…………えっ!?」

妖夢 「戦闘ダメージを受けたこの瞬間……さとりさんのサクリファイスの効果が発動します。
    モンスターを装備しているサクリファイスが超過ダメージを受けた時、
    その分のダメージを、相手にも返すという効果が……」

霊夢 「そ、そうだったわっ! 忘れてたっ!」

早苗 「じゃあ……ライフが200の妖夢さんは!?」

魔理沙「いや……違う!!
    ドラゴエクィテスの効果は……」

さとり「(相手のダメージを与える効果が発生した時、その分のダメージを相手に反射して跳ね返す……)」

さとり「(ああ……やはり、わたしは間違っていなかった。
    〝あの方〟の誘いに乗って、本当に良かった……)」

妖夢 「サクリファイスの効果で反射するダメージは効果ダメージ! 
    よってそのダメージを、ドラゴエクィテスでさらに跳ね返す!!」

妖夢 「奥義……待宵反射衛星斬!!!!」

さとり LP400→0

妖夢 「わたしの…………勝ちです!!!!」
























                                             ・・・・・・To be continued
 と……いうわけで、ありがとうございましたm(_ _)m
 妖夢最後の戦い、なんとか遂げることができました。



 前のあとがきでも触れたけど、このタイミングで妖夢自機参戦とは…………君を主人公に選んだこの眼にくるいはなかった!
 妖夢に限らず、ハーフという設定には、なにか可能性を感じさせます。
 妖夢というと公式設定からいまいちキャラが定まっていないイメージが強いですが、個人的にはやっぱり、こんなふうに成長していく妖夢が一番合っていそうな気がします。


 ちなみに今回のこのデュエルは書く上で、「七色のレアハンターの盗った指定のカード6枚を、必ずさとりに使わせなければならない」という制限がありました(最後のスターダストは別として)。
 なかなかプロットに難儀しましたが、最後にサクリファイスとドラゴエクィテスの対面にするのは、ずっと初めから決めていたことでもあり、結果的にはよく書けた最終戦でした。
 あと、最後のスターダスト・ドラゴン。
 デュエル前ならともかく、始まってからカードを追加するなんて反則もいいとこですが、まあエクストラデッキということも考えれば許される範囲かなと思います(´∀、)
 最近のアニメみたいに、デュエル中にカード作ったりするよか(ry


 今回のデュエルに心残りがあるとすれば……最終戦なんだし、妖夢の最後の残りライフをもっと鉄壁にしたかったってことぐらいでしょうか。
 本当は妖夢の最後のライフはちょうど100残る予定だったのですが、何度も見直して手違いを修正していくうちにライフ調整がきかなくなって、最終的に200になりました(´∀、)
 終わり際の残りライフは、鉄壁であればあるほどいいというのが作る側にとって美学だと勝手に思ってるわけですが、なかなか難しいです。
 お互いの手札を0枚で終わらせるのは、結構できてるのですが……。アニメの脚本みたいに好き放題ご都合的オリカが作れたら……とつくづく思います。


 あと最後に、文中であった、カオスの解釈について。
 勝手な考察なんですが、さとりの能力を科学的に分析するとしたら、厳密には心を読む能力ではなく、カオスを読み取る能力に当てはまるのはないかと考えています。
 さとりんがカオスシリーズを使ってたのはそのためです。



 前回のラストからさとりの能力が不能になった点は、わかりやすく(?)例えるなら、ドラクエ3でゾーマの闇の衣をひっぺがした感じに似てるかも。弱体化の程度とか。
 素の状態でもまったく勝てないわけじゃないけど、力を封じれたことでようやくダメージが与えられるようになった、みたいな感じでしょうか。

 能力の封印は、能力を忌むさとり自身が望んでいたことでもあり、どうしても必要なくだりでした。
 というより今回は全編を通して、どうしてもさとりんにスポットを当てたかったというのがあり。
 心が読めることによって生じるストレスなんて考えるに及ぶべくもないわけですが、実際それが原因であらゆる人々から嫌われ、望みもしない暗い地底の底に住まざるを得なくなったさとりの境遇は、改めて公式設定を見直してもやっぱり不憫だなぁと思います。
 デュエルをやってたとして、楽しんでプレイできたことなんて無いでしょうし、いつもこんなふうにのびのびデュエルできたなら、きっともっと明るくてかわいい女の子でいれたはず―――あいや、根暗なさとりんも充分にかわいいんですが//
 このデュエルを通して、暗く光の届かない地底に住む彼女にも、希望の光が見ることができたら。そんなふうに思う次第です。その辺は次回でまた。


 





 というわけで、全てのプログラムが終わり、次回はED的なもの。
 でもって……もうちょっと続きます。
クラミ痔あ
http://
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
見えたッ!見えたぞッ!GXの最後の遊戯VS十代のような展開が・・・
あと早苗の最後のセリフは「~ライフが100の・・・」でなく
「~ライフが200の・・・」ですよね?
そしてお疲れさまです
2.クラミ痔あ削除
>>1
ありがとうございます~。修正しました。
あとがきに書いた通り、初めは100で終わらせるつもりだったので、その名残が残ってましたねorz
3.名前が無い程度の能力削除
誤字報告です
サクリファイスでギガサイバーを吸収後の攻撃対象が、コアキメイル・ベルグザークではなく切り込み隊長になっています。
4.こーろぎ削除
お疲れさまでした~、次はEDですか。長かったこの大会もついに終わりが近づいてるのか…

妖夢がさとり相手に:「正々堂々」を使うのもおもしろいかなーと思ってました。スタロからさとりがスタダだしたときが最高でしたねw そのあとの妖夢の波動竜騎士も熱くて凄くよかったです! さとりは「Sin」とかもあいそうかな?とかも思ったパラドックスさんカード盗ってるし、名前とかSinとかぴったりのような希ガs(ry

あと、ゼロフォはアニメのあのシーンですよねww あれは吹いた。
5.名前が無い程度の能力削除
正直コアキメイルなんて出ないと思ってたのでたった一枚でも歓喜です
お疲れさまです
6.名前が無い程度の能力削除
ついに決着がつきましたね。
お疲れ様です。
最後にひとつだけ、
さとり「バトルフェイズです! サクリファイスで、切り込み隊長を攻撃!!」
サクリファイスが攻撃したのはベルグザークですよね?
7.クラミ痔あ削除
>>3
ありがとうございます。修正させていただきました。


>>4
ありがとうございます~。
以前コメントでいただいたので、正々堂々も実は気になってはいました。
映画は見てないので(というか、一人で見に行く勇気が無いのでorz)わかりませんが、確かに結構合ってる気がするんですよね。
魔理沙がSin使わなければ、アリだったんじゃないかと思います。

ゼロフォースはラグナロク戦の話ですよね。
あのデュエルはいろいろと無茶苦茶だった……。


>>5
ありがとうございますー。
せっかく不死武士使わせるんだから、やっぱりベルクザークくらいいれたかったのです(´∀、)


>>6
ありがとうございます。
3の方と同じで、修正させていただきました。
8.藍色狐削除
ここまで読むのが遅れてしまうとは……この藍色狐、不覚なり!

魔理沙に託されたカードはスターダストだと思ってましたが、なるほど、超融合でしたか。納得です。
しかし、決めがドラゴエクィテスは予想通り! アツいデュエルでした。

さとり様がSinというのも、確かに捨てがたい選択肢でしたね。
ちなみに、私は進化し続けるサイバーダークにSinを入れ、【裏サイバー流Sin化論】というシャレな名前のデッキを使ってます。

さて、最後に……妖夢、自機参戦おめでとう!
9.名前が無い程度の能力削除
レベル・スティーラーはレベル5以上のモンスターを対象に取ります。
んでオベリスクはお互いの効果の対象にならないのでレベルを下げることはできないのです。
ゴッデスのレベルを下げればいいだけなので細かいことですが、報告しておきます。
んでは次回を楽しみにしつつまた潜伏します。ぶくぶく
10.クラミ痔あ削除
>>8
いやぁ、ドラゴエクィテスが読めただけでも充分凄いです。
デストロイヤーさんには不憫な目に合ってもらいましたがw

いやはや、凄そうなデッキですね。
デッキの名前からして裏サイバーとSinが入ってるっぽいことしかわからんです。
サイバーダークが進化し続けるってのは凄く同意です!


>>9
ありがとうございます~。
「あっ、そっか」って感じでした(´∀、)
そういえばターボ・ウォリアーなんかにも使えないですもんね。
修正しておきましたです。
11.名前が無い程度の能力削除
まさか波動竜騎士がでるとは予想外でした。アニメでも一回くらいしか活躍してませんでしたし。
ギガサイバーとは懐かしいカードですね
昔は戦士デッキには必ず入れていたんですが今はスペース的に入らなくてボックスのなかで待機してます。

東方新作は魅魔様が出そうな内容&神綺さまが出そうなタイトルだけど出ないんでしょうね……
12.アジサイ削除
熱いラストターンですね。あとはエンディングのみ。5D'sと同時に完結とかするんでしょうか?

「リアス式海岸の正確な長さ……」
正直、目をそむけてるってより、知らなくても困らない知識だと思ってしまったよ。ごめんよさとりさま。
それはそうと、そういえばさとりさまをそそのかした人がいたなぁと、今更思い出しました。

最後のあとがきについて、さとりさまが自身の能力を忌み嫌っているってのは公式設定なんですかね?地霊殿の公式設定はおおまかにしか知らないもので。本当に能力を嫌ってるなら、こいしみたいに第三の目を封じたと思うのですよ。
13.クラミ痔あ削除
>>11
シンクロモンスターを融合というのは出たときなかなか凄いことだと思ったんですが、結局あれ以来触れずに今じゃアクセルシンクロしてますもんね。いったいなんだったのやらw


>>12
入り組んだ海岸線の長さを正確に測ろうとすると、スパコンでも使わない限り膨大な時間がかかるそうです。
なので普通はそんなこと知る必要は無いんでしょうね。むしろ知ってる方がおかしいw
ただ、さとりんからすれば「知らなくてもいいことだから理解しようとしないのが罪」というのが言い分らしいですが。

能力が原因で地下に住み着いたのは公式設定ですが、嫌がってるかどうかは二次設定……なのかな、たぶん。
嫌なのに自分の能力を封印しなかったのは、したくでもできなかった理由があったんじゃないかなぁと。
その辺は次回で書こうと思ってます。
次はEDですが、最終話じゃないです。5D'sと同時かはわからないけど、さすがに三月中には終わる……と思います。きっと。
14.v削除
ここ数話から読み始めた新参ですが、完全に終わる前に出会えて良かった! これから読み直してきます。
スターダストがトラウマなのは私です。もうゆーせいさん嫌や……。
15.名前が無い程度の能力削除
この前ライフ50で勝ちました

超融合は毎回素晴らしい働きをしてくれますね
今回も素晴らしいデュエルでした

あと、さとりと幽々子様が「空」じゃなくて《七色のレアハンター》って言ってるのがすごい気になります
16.クラミ痔あ削除
>>14
改めて読み返してくれる方がいるということで、シリーズが終わったら昔の作品をちょろちょろ直していきたいなと思ってます。
具体的には、三点リーダとか。脚本形式だと三点リーダは使いにくいかなぁと以前は思ってたので、統一させたいです。


>>15
ありがとうございます~。
さとりんの《七色のレアハンター》は自分達実行犯のことを洒落て指した言葉で、幽々子様は実は別の人物を指してます。
すなわち、この場合どちらも空のことを言ってるんじゃなかったりします。その辺も次回やっていきます。
17.名前が無い程度の能力削除
熱い!いいバトルでした。
関係ないですがライフ100と聞いて 僕のライフポイントは君のちょうど百倍を思い出した
逆転劇は当たり前な遊戯さんでしたwww
18.クラミ痔あ削除
>>17
そんな話もあったなぁと思い出します。
いやあれの脚本はよかった。
19.名前が無い程度の能力削除
前シリーズのダークモンスターズ連発に似た良い展開でした
過去技ラッシュは主人公or味方がやるのが定石だけど、敵方が元敵・現味方技ラッシュして全て乗り越えるのも熱いですよね