注:前回からの続きです。
________21:40 博麗神社宿舎前
魔理沙「さて、と……。
じゃあそろそろ聞かせてもらうとするか。こんなふざけた真似をした目的をな。
言っとくが、数の上ではこれで三対二。逃げようったって無駄だぜ」
燐 「目的ねぇ。そんなことより、あたいも聞かせてほしいね。
そっちの日傘のお姉さんはともかく、何で魔理沙、あんたは次のあたい達の標的がわかったんだい?」
魔理沙「むむっ! この流れは、ミステリーに恒例の犯人尋問シーンだな。
待ってましただぜ!」
幽香 「いいからとっとと話しなさいよ。鬱陶しい」
魔理沙「情緒の無いヤツだぜ……。
まあいいや。標的がわかったってことはつまり、お前らの残した置手紙の謎が解けたからだ」
幽香 「謎? なんのことだったかしら」
魔理沙「……お前、置手紙見てなかったのか?」
幽香 「見てないわよ。興味無いもの」
魔理沙「ぐああ。ギャラリーがこんなんじゃ推理の披露し甲斐がないぜ。
リアクション要員として、霊夢あたりひっぱってきていいか?」
妖夢 「めんどいからそのまま話してくださいよ……」
魔理沙「へいへい。じゃあ気を取り直していくか……」
魔理沙「まずお前ら《七色のレアハンター》は、この大会前から同様の手紙によって犯行を仄めかし、
そしてその通りに実行していった。
お前らの目的の一つが奪ったカードであることは疑いようがないが、
あんな予告や手紙でパフォーマンスまでしたってことは、他に何か別の目的があるんだろう?」
燐 「さっきも訊いてたねぇ。お姉さんは、何だと思うんだい?」
魔理沙「さてな。正直に言ってやるが、そこまではわからん。
だが犯人がお前らってことは、これは〝さとりの差し金〟だろう。
もともと、この今回の企画を提案したのはあいつなんだ。
てことは、大会自体を潰すためってことはない。
せいぜい大会を盛り上げるためとか、その辺りか。少々刺激的なやり方だがな」
燐 「へえ。その様子だと、うすうす感づいてはいたみたいだね。
わたし達が《七色のレアハンター》だってことにさ」
魔理沙「ああ。実はそれはけっこう序盤からわかってたんだぜ?
ヒントはさとり、あいつだ」
妖夢 「さとりさんが、ヒント……?」
燐 「どういう意味かな。あたいは大会が始まってから、さとり様とは接触していない。
もちろんさとり様だって、おかしな素振りはまったくなかったはずだけど?」
魔理沙「確かにな。だが強いて言うなら、その〝おかしな素振りが無いこと自体がおかしい〟のさ。
よく考えてみな。あいつの能力。
あいつは多少距離が離れていても、他人の心が読める。
つまり、あの狭い境内で誰かが変なことをやらかそうとしたら、あいつががそれに気づかないはずがないんだ」
幽香 「ふん、なるほどね。それなのに、あいつは特に何もせず、ずっと静観したままだった。
つまり、全てを知りながらもそれを黙っていたということ」
妖夢 「そうか! 誰にも言わず黙認していたのは、犯人と共謀している以外理由が無い。
そういうことですね!」
魔理沙「そうだ。まあ単に気まぐれで黙っていたということもあるが、おそらくその可能性は無い。
なにせ、そもそもこの大会を企画したのはさとりなんだ。
普通なら、大会を最後まで無事終わらせたいと、誰よりも思っている立場だろうからな」
魔理沙「あいつは大会が始まってからずっと境内にいた。
あいつが犯人とグルだってことは間違いないが、あいつ自身は手を下していない。
つまり犯行の実行は他の誰かにやらせたってことになる。
そしてあいつが誰かにそれを依頼したとすれば、犯人はペットのお前らしかいないってわけだ。違うか?」
燐 「(く……)」
魔理沙「だから、そのローブの奴も、もうわかってるぜ。
正体は《霊烏路空》! お前だ!」
???「はーい。あーこの服だるかった~」
空 「よいしょっと……。
あれ? 誰かに呼ばれたような気がしたんだけど」
妖夢 「……!?
その翼……もしかして、あなたもさとりさんのペット?」
空 「あー? 何よ、お前。
お前がわたしを呼んだの?」
魔理沙「呼んだんじゃなくて当ててやったんだよ。お前が実行犯だってな」
空 「当てた? 宝くじ?」
燐 「はいはい、お空の馬鹿は黙っててね。
にしても、なかなかやるね~お姉さん。
でも、肝心なことをまだ話してもらってないわね。
どうしてあたい達の次の標的が、日傘のお姉さんだってわかったんだい?」
魔理沙「それだ。さっきも訊かれたな。
同じことを返すが、ようやくあの置手紙の暗号が解けたからだ。
あれは思いの外、時間がかかった。大変だったぜ」
幽香 「ああ……思い出した。あなた達が、属性がどうたらって話してたことよね」
魔理沙「そう。《七色のレアハンター》の名が示す通り、あの予告が
七種の属性のカードを奪うであろうことを暗示していることはすぐにわかった。
これを仮に、『属性の法則』としておこう。
だが、それがわかっただけでは、何のカードを狙っているのかまでは特定できない。
つまり、あの置手紙には他にも犯人に肉薄するための要素が隠されていたのさ」
燐 「ふーん、要素ねぇ。言うだけ言ってみなよ」
魔理沙「言ってやるぜ。まずはこれだ!」
≪ 虹にかかる七つの輝き。光を求め、我は輪廻を転生す。
青の光は失われた。これで残りは六色となる。
~七色のレアハンター~≫
幽香 「この便箋は……ああ、これは見たわ。一番初めのやつよね?」
魔理沙「そうだ。こいつはにとりが襲われた時に現場に残されていたものだ。
この紙面は一番初めだからか、以降の文面には無い記述がある」
妖夢 「他には無い記述……そうか、一行目の文ですね。
〝光を求め、我は輪廻を転生す〟のところ」
魔理沙「うむ。お前はその文、何を意味してるんだと思ってた?」
妖夢 「え? いや、特に深く考えては……。
一番最初だから、これから犯行を繰り返していく、というような意味合いかと思っていたのですが」
魔理沙「だよな。わたしも初めは、たいしてここに注目はしていなかった。
だがこの一文こそが、犯行を暗示する最も重要な鍵だったんだ」
妖夢 「ええっ、これが……?
いったい、どういう意味が隠されてるんです? さっぱりわからないんですが」
魔理沙「実は、意味は隠されてなんかいない。そのまんまさ。
〝犯人は、輪廻転生したんだ〟」
燐 「!?」
妖夢 「輪廻転生~???
あのー、なんのこっちゃって話なんですけど……」
幽香 「……フン、なるほどね」
魔理沙「お? 幽香はわかったようだな」
幽香 「当然よ。わたしが何年生きてると思ってるの。この世にいるだけ知識は身につく。
あなたが言っているのは、〝カードの間を輪廻転生した〟ということね?」
妖夢 「(カードの間……?)」
魔理沙「さすが、Exactlyだぜ。
妖夢。こいつらが盗んだカードと順番、覚えてるか?」
妖夢 「……ええっと、確かハイドロゲドン、オベリスクの巨神兵、インフェルノ、次元合成師……
で、最後にさっきのエーリアン・スカルでしたよね?」
幽香 「それらのカードの効果を、一枚一枚思い出してごらんなさい。そして、盗まれた順番も。
そうすれば、自ずと答えが見えてくるはず……」
妖夢 「(それぞれの、カードの効果……? 確か……)」
《ハイドロゲドン/Hydrogeddon》 †
効果モンスター
星4/水属性/恐竜族/攻1600/守1000
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、
自分のデッキから「ハイドロゲドン」1体を特殊召喚する事ができる。
《オベリスクの巨神兵(きょしんへい)/Obelisk the Tormentor》 †
効果モンスター
星10/神属性/幻神獣族/攻4000/守4000
このカードを通常召喚する場合、自分フィールド上の
モンスター3体をリリースして召喚しなければならない。
このカードの召喚は無効化されない。
このカードが召喚に成功した時、魔法・罠・効果モンスターの効果は発動できない。
このカードは魔法・罠・効果モンスターの効果の対象にできない。
このカードは特殊召喚した場合エンドフェイズ時に墓地へ送られる。
自分フィールド上のモンスター2体をリリースする事で、
相手フィールド上のモンスターを全て破壊する。
この効果を発動する場合、このターンこのカードは攻撃宣言できない。
《インフェルノ/Inferno》 †
効果モンスター
星4/炎属性/炎族/攻1100/守1900
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地の炎属性モンスター1体をゲームから除外して特殊召喚する。
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、
相手ライフに1500ポイントダメージを与える。
《次元合成師(ディメンション・ケミストリー)/Dimensional Alchemist》 †
効果モンスター
星4/光属性/天使族/攻1300/守 200
1ターンに1度だけ、自分のデッキの一番上のカードをゲームから除外し、
さらにこのカードの攻撃力をエンドフェイズ時まで500ポイントアップする事ができる。
自分フィールド上に存在するこのカードが破壊され墓地へ送られた時、
ゲームから除外されている自分のモンスターカード1枚を選択し、
手札に加える事ができる。
《エーリアン・スカル/Alien Skull》 †
効果モンスター
星4/風属性/爬虫類族/攻1600/守1800
相手フィールド上に表側表示で存在するレベル3以下のモンスター1体を生け贄に捧げ、
このカードを相手フィールド上に特殊召喚する事ができる。
この方法でこのモンスターを特殊召喚する場合はこのターン通常召喚できず、
特殊召喚時にこのカードにAカウンターを1つ置く。
Aカウンターが乗ったモンスターは、
「エーリアン」と名のついたモンスターと戦闘する場合、
Aカウンター1つにつき攻撃力と守備力が300ポイントダウンする。
妖夢 「(……ハイドロゲドンは、デッキから同名カードを特殊召喚する効果。
オベリスクは相手モンスターを破壊。インフェルノは効果ダメージ。
次元合成師は、デッキのカードを除外して、攻撃力をアップ……)」
妖夢 「…………」
妖夢 「……さっぱり見えてこないんですが」
幽香 「あっそ」
魔理沙「まあ、だろうと思ったぜ。
じゃあ先に、さっき言った〝輪廻転生〟についてだ。
デュエルモンスターズのカードゲームで、輪廻転生ってのはどういう意味だと思う?」
妖夢 「意味、ですか?
うーん、そんな用語は存在しないですし……ピンとはこないですけど、
デュエルモンスターズには墓地っていう概念がありますし、例えば墓地から場に
特殊召喚することを蘇生っていいますよね。
似たように、死者転生っていうカードは、墓地から手札にモンスターを加える効果があります」
魔理沙「そうそう。転生の予言ってカードもあるよな。
あれは墓地からデッキにカードを戻す効果だ。
じゃあそういうことを踏まえると、輪廻転生っていうのはどういう意味だと解釈できる?」
妖夢 「ええと……墓地から、場とか手札とか、いろんな所に戻すってことかな?」
幽香 「50点ね。あなたが言うそれは、ただの転生。もう少し想像力を拡げて御覧なさい。
輪廻転生とは、そのいろんな所を巡り、一巡するということよ。
場から手札、手札から墓地、墓地からデッキという具合にね」
妖夢 「巡る……。と、いうことは、盗られたカードは!」
魔理沙「ようやく気づいたみたいだな。
そう、実は〝それぞれのカードはそれぞれのテキストで、何らかの形でカードが移動しているんだ〟。
まず、ハイドロゲドンはモンスターを破壊したとき、『デッキ』から『自分の場』にカードを特殊召喚する。
次に、オベリスクの巨神兵。
『自分の場』のカードをリリースして『墓地』に送ることで相手モンスターを破壊する
―――当然、マクロコスモスなんかがあった場合を抜きにしてな―――。
つまり、効果が繋がってカードが動いているんだ。
『デッキ→場』、『場→墓地』って具合にな」
妖夢 「……!?
そうか、ようやく理解できました!
じゃあ次のインフェルノは、『墓地』のカードを『除外』するから……
『墓地→除外ゾーン』になるわけですね!」
幽香 「そう。まあ、その場合は厳密には効果ではなくコストだけどね。
同様に、次の次元合成師の効果は二種類あるけど、順当に考えれば後者の誘発効果の方が当てはまる。
つまり、破壊された時、除外されたモンスターを一枚手札に加える方ね。
すなわちこの場合は、『除外ゾーン→手札』」
魔理沙「そして最後がエーリアン・スカル。
相手モンスターをリリースして、手札から相手の場に特殊召喚するカードだ。
『手札→相手の場』だな」
妖夢 「全部繋がってる! 確かに、カードが転生してます!」
魔理沙「今の段階では、盗られたカードの効果を繋げればここまでになるわけだが……。
さて、ここでまた考えどころだ。
この、仮に『輪廻転生の法則』とでも呼んでおこうか。
この法則が確かだとして、次に狙われるカードが何か……わかるか?」
妖夢 「ええと、つまり『相手の場→?』の効果が含まれるカードってことですね。
うーん、でもこれってどういう効果でしょう。
相手のモンスターを破壊する効果でしょうか?
つまり、『相手の場→相手の墓地』……」
幽香 「ハズレ。
エーリアン・スカルのように元々が自分のコントロールであるモンスターならば、相手の墓地には行くことはできないわ。
自分の墓地か相手の墓地かが特定できないというのは、暗号として相応しくない」
妖夢 「あ、そっか……。じゃあ、あと考えられるとしたら……」
魔理沙「同じ理由で、『相手の場→相手の手札』つまり、相手モンスターを手札にバウンスする効果なんかも駄目だな。
デッキの場合も同じだ。となると残りはこれしかない。
『相手の場→自分の場』。
すなわち、〝相手モンスターのコントロールを得る効果〟を持つカードだ」
妖夢 「なるほど……。
でも、それがわかっただけじゃ、とても一枚のカードまでは絞り込めないでしょう?
この前言ってたように、デュエルモンスターズのカードは一万以上ものカードプールがあるんです。
コントロールを奪う効果があるカードだって、当初は心変わりや強奪だけでしたが、もう今じゃ山ほどありますよ?
なのにどうして、幽香さんが持ってるカードが狙われるカードだってわかるんです?」
幽香 「さらに絞り込むことができるのよ。よく考えてごらんなさい。
この『輪廻転生の法則』、転生というだけあって、今まで盗られたのは全て命あるモンスターカード。
すなわち、同様の効果を持つ魔法・罠カードは、候補から全て除外される」
妖夢 「(あっ! そうか……)」
魔理沙「さらにだ。加えて、この状況に『属性の法則』を適用させる。
これがどういう意味か、わかるか?」
妖夢 「残り盗まれていないのは、『地』属性と『闇』属性……。
ここまで絞り込めるわけですね!」
魔理沙「ああ。つまりまとめるとこうだ!
次に犯人が狙うカードは、『相手モンスターのコントロールを得る効果を持つ、
地属性あるいは闇属性のモンスターカード』ってわけだ!」
妖夢 「(なるほど!
コントロールを奪うカードは多いけど、コントロールを奪う効果を持つモンスターカードはそれほどじゃない!
さらに属性まで限定。ここまでくれば……!)」
幽香 「大会を見ていたなら、もうわかるわよね。
今魔理沙が言った条件を満たして、今回大会会場に来ている者が持っているカード、
となると…………ふふふふふ。わたしのこのカードしかないわ」
《パペット・プラント/Puppet Plant》 †
効果モンスター
星3/地属性/植物族/攻1000/守1000
このカードを手札から墓地に捨てる。
このターンのエンドフェイズ時まで、相手フィールド上に表側表示で存在する
戦士族または魔法使い族モンスター1体のコントロールを得る。
燐 「……あははははは! さとり様ですら、あの手紙を解読する奴はいないって踏んでたのに。
さすがだね、お姉さん達! かっこよくて、あたい惚れちゃいそうだよ!」
魔理沙「猫なんかに懐かれても一文の得にもならんな。
さあ、今度はお前の番だぜ。なんでこんな真似したのか、白状するんだな!」
妖夢 「そうです! これは本当にさとりさんが命令したことなんですか?
本当のことを言ってください!」
燐 「ああ構わないよ。でもその前に、そのカードをこっちに渡してほしいな。
それが無いとあたしら、さとり様にお叱りをもらっちゃうからさぁ」
幽香 「そうねぇ、こんなカード、いくらでもくれてやってもいいんだけど。
でも、たかが妖獣なんかにわたしのかわいい植物を与えるのも気がひけるのよね」
燐 「だよね。つれない返事が返ってくる気がしてたよ。
……お空!」
空 「あいよ! 今度こそ呼ばれたね!」
妖夢 「(……!? なんだ、身体が……引き寄せられる!?)」
魔理沙「く……人口太陽か!」
幽香 「(この引力……チッ、わたしの手元に集中させてるのか。
これ以上持ってられないわね)」
妖夢 「(あっ! 幽香さんのカードが……!)」
空 「ほい、カードいただき~。
こいつでいいんだよね、お燐?」
燐 「そうそう。後で他のとまとめて、さとり様に渡すんだよ。覚えてるよね?」
空 「あー、そうだっけ? そんなだった気もするね」
燐 「……やれやれ。
お空が鳥頭じゃなかったら、この仕事だってわたしが一緒に就く必要も無かっただろうにさ」
魔理沙「待て! 言ったはずだぜ。ここまで追い詰めてられて、逃げられると思うな!」
燐 「逃げる? 何言ってんだか。そりゃこっちの台詞だよ、お姉さん。
お姉さん方は、《七色のレアハンター》について全部知ってしまったんだ。
あんたら三人、五体満足で帰れると思わないことだね」
空 「あーわかったよ、お燐!
こいつらみんな、さっきの奴らみたいにやっちゃっていいんだね?」
魔理沙「ふん、今までの乱暴な手口は、やっぱりお前の仕業だったんだな。
何も考えない核女のやったことだとしたら、納得だぜ」
空 「核女~? なんだか、馬鹿にされてる気がするんだけど。
確かにわたしは馬鹿かもしれないけど、馬鹿にされるのは嫌いなのよ!」
魔理沙「といっても、馬鹿だから馬鹿にされてることもすぐ忘れるんだろ?」
空 「そんなことはない! どうでもいいことは覚えないようにしているだけよ!
そして今、わたしの太陽は熱く燃え滾っている!」
妖夢 「(うっ、暑い……!
それに、なんだ!? この異常なまでの妖気……)」
幽香 「ふふふ、なるほど。聞いたことがあるわ。
山の神に唆されて、八咫烏神の力を得た地獄烏がいるって。こいつのことだったのね」
魔理沙「と、いうわけだ。お前らは退がっててくれ。こいつの相手はわたしがやる」
空 「あ~、思い出した。そういやあなた、前に戦ったことあったよね。
人間なんていつもは死体でしか見てないから、生きてたあなたはよく覚えてるわ。
ろうそくの火みたいな、かわいそうな火力しか出せない矮小な人間。
命の灯火も、同じくらい儚げなのよね」
魔理沙「そりゃ核に比べたらな。
だが核の炎に見舞われ、死の灰の冷たさの下でも、人類は生き抜いてこれるんだ。
世の中火力だけが全てじゃないってことを教えてやるぜ」
妖夢 「う……魔理沙さん、危険です!
この熱の力、尋常のものではありません!」
魔理沙「あ~大丈夫大丈夫~。そう心配するなって。
こう見えて、わたしは以前あいつに勝ったことがあるんだ。
それにあいつの頭じゃ、デュエルしたって高が知れてるぜ」
妖夢 「(あ、そうか。烏だから鳥頭なんだ……)」
空 「お話は終わったかな? ずいぶん楽しそうな遺言だったわね」
魔理沙「おーおー、いつでも来いだぜ」
幽香 「まったく、油断しきってるわね」
妖夢 「幽香さん。……魔理沙さんは、大丈夫でしょうか。まあ、相手は鳥頭らしいですが」
幽香 「どうかしら。いっそこのあたりで焼殺されときゃいい肥料になると思うけど」
妖夢 「焼死体って、花の肥やしになるんですか……」
幽香 「ま、それはともかく。
魔理沙はどうやら相手を舐めているようだけど、よろしくないわね」
妖夢 「というと……?」
幽香 「わたしの経験上、妖力の強さとデュエルモンスターズの実力は大方比例するものよ。
八咫烏の力を取り込み、これほどの妖力を持つ妖怪が、多少頭が残念だからといって弱いはずは決してない。
この期に及んで、そこをいつまでも誤認し続けるのであれば……あいつにとってこの戦い、
足を掬われるだけじゃ済まないんじゃないかしら。いい気味ね。うふふふふ」
妖夢 「(こ、怖い……)」
空 「お燐、あんたも引っ込んでな。
四方三里にいるうちは、巻き込んで殺さない自信は無いわ!」
燐 「オッケー。そいつら全員、レンジでチンしちゃっていいから。
いつもの異物焼却、よろしくね」
空 「言われなくてもそのつもりよ。
なにせあんな長物着せられて、ずっと妖気が体内にこもってたの。発散したくて仕方が無かったわ。
今にあなたも、溶けて混ざってこの熱の一部となる。メルトダウンする準備はよくて?」
魔理沙「……お前、一つ勘違いしてるぜ。
そっちはずいぶん猛ってるようだが、怒り心頭なのはむしろこちらの方だ。
誰もが待ち望んだ大会に盛大にケチつけてくれた礼……その鳥頭でも忘れられなくなるほど、
深くトラウマにして刻みつけてやるぜ!!」
空 「不届きね! 原子力すら己の文明と言い張る、身の程知らずな人間め!
核の力は無限大の力、究極のエネルギー! 卑小な人間どもの手に負えると思わないことね!」
妖夢 「(く……この熱量、本当に太陽そのものだわ。あの娘、危険すぎる!)」
空 「さあ、核は満ちたわ!
今こそ味わうがいい、重水素と三重水素の交わりを! ニュートリノとポジトロンの狂宴を!
そして地獄の業火すら生温い究極の煉獄……赤色超巨星の光で、身も心もフュージョンし尽くすがいい!!」
魔理沙【全てを照らすSinの光】LP8000
VS
空【LCインフェルニティ・ケウェウス】LP8000
空 「いくわよ! 問答無用でわたしの先こ……」
魔理沙「ああ、ちょっと待った」
空 「うん? 何かしら。
始まったばかりなのに命乞い? かっこ悪いったらないわね」
魔理沙「一つ訊きたいんだが、お前、デュエルモンスターズの経験あるのか?」
空 「また馬鹿にするつもり?
こう見えて、ずっと地下に篭っている間さとり様達と遊んでたわ。
ええと、いち、にぃ……たぶん、十年前ぐらいから?」
燐 「おーい、こっちに訊くなー」
魔理沙「つまり、せいぜい筆者と同じ程度には経験してるわけだ。
なら当然知ってると思うが、実は遊戯王では、先攻より後攻の方が有利なんだぜ?」
空 「えっ? そうなの?」
魔理沙「ああ。よく考えてみろよ。
後攻ってのは、必ず先攻の後に行動する。ってことはつまり、相手の出方を窺うことができるってわけだ。
つまり相手が先攻で、表側表示のモンスターや永続魔法なんかを出してきた時、
それに合わせて柔軟で最適な行動がとれる。
場合によっちゃ、その先攻1ターン目の動きだけで、相手がどんなデッキか目算を立てることもできるんだ。
情報アドバンテージによって、常に相手の一歩先に立てるわけだな」
空 「ふむふむ。へ~。ほ~」
魔理沙「そして何より、だ。先攻1ターン目はバトルフェイズが行えない。
つまり、先攻はどうあがいても先手をとることができないんだ。
逆に後攻には必ず、そのデュエルで先に攻撃する権利が与えられている。
先手必勝って言うだろ?
後攻はドローこそ先攻に先を越されてしまうが、戦闘に関しては絶大なイニシアチブがあるわけだ。
それに、お前のデッキはおそらく―――まあ性格からして―――ガンガン攻めるようなデッキだろ?
融合やローレベルのシンクロなどにも当てはまるが、1ターンキルを狙うデッキなんかは、
先攻よりも後攻が選ばれたりするしな。
トラップを多用しない攻め主体のデッキであれば、断然後攻の方が相性がいい。
機先を制すって点では、後攻がはるかに有利なんだよ。どうだ、わかったか?」
空 「う~ん、そっか。なんだか凄い納得したような気がするわ。
よし、じゃあやっぱりわたし後攻にする! そっち先にドローしていいわよ!」
魔理沙「イェス! どうだ見たかお前ら、労せず先攻ゲットだぜ」
妖夢 「ちょ、目の前でガッツポーズなんてしないでくださいよ!」
燐 「くぅ~、汚い。さすがに汚いわ。お空の純粋さを利用するなんて~」
幽香 「単純ともいうけどね」
魔理沙「さあ、晴れてわたしの先攻だな。
今日のわたしは名探偵魔理沙。このSinなるデッキで、お前の全ての真実を暴く! ドロー!」
魔理沙「(さて……先攻はとれた。
しかし、相変わらずのこの妖気。熱となって、向かい合っているだけでも体力を消耗する。
なるべく早めにカタをつけたいところだが……)」
魔理沙「よし、さっそくトレード・インだぜ。
手札のブルーアイズを墓地に送って、デッキから2枚ドローする。
裏守備を一枚。そしてリバースカードを三枚セット、ターンエンドだ!」
《トレード・イン/Trade In》 †
通常魔法
手札からレベル8のモンスターカードを1枚捨てる。
自分のデッキからカードを2枚ドローする。
魔理沙 LP8000:手札2:裏守備、伏せ3
空 LP8000:手札5:無し
空 「ほんとだ。このターンから攻撃ができるわ。やっぱり後攻で正解ね!」
燐 「ああ~、馬鹿ぁ。先攻とられたから、おもっくそトラップ仕掛けられてるじゃないの」
魔理沙「戦いはゲームが始まる前から始まってるってことだな。
どれだけ妖力が高かろうが、使い手が甘ちゃんなら豚に真珠ってやつだぜ。ケケケ」
妖夢 「(もうどっちが悪役なんだか……)」
空 「わたしの第三の目が、あなたを焼き尽くしたいと焦がれているわ。いくわよ!」
燐 「あっ! お空、ちょっと待って!」
空 「あ~? なによ。
せっかく滾ってきてるのに、水差さないでくれる?」
燐 「うん、それは悪いと思ってるんだけどさ。
でも、右手に制御棒つけたままじゃ、カード引けないでしょ」
空 「おお! それもそうだったわ。大発見!」
妖夢 「(……鳥頭ってひどいんだな。その辺の機能障害よりよっぽどなんじゃないだろうか)」
空 「制御棒はお燐に預けるとして…………さあ、改めていくわよ! メルティングドロー!」
空 「二枚伏せて、こいつを使うわ! 手札抹殺!」
《手札抹殺(てふだまっさつ)/Card Destruction》 †
通常魔法(制限カード)
お互いの手札を全て捨て、それぞれ自分のデッキから
捨てた枚数分のカードをドローする。
空 「手札を3枚捨てて、デッキから3枚ドローするわ。
手札のインフェルニティ・ネクロマンサー、インフェルニティ・デーモン、
インフェルニティ・ガーディアンを墓地に送るわよ」
魔理沙「(初手抹殺か。こいつ、ほんとにデュエルをわかって……)
バトルフェーダー、サイクロン、Sinスターダストを捨てるぜ」
魔理沙「(ん? 待てよ……インフェルニティだと!?)」
幽香 「ふふふふふ。これは、どうやら盛大に掬われそうね。足」
空 「さあこれからよ!
手札のインフェルニティ・デストロイヤーを捨てて、ダーク・グレファーを攻撃表示で特殊召喚!」
《ダーク・グレファー/Dark Grepher》 †
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1700/守1600
このカードは手札からレベル5以上の闇属性モンスター1体を捨てて、
手札から特殊召喚する事ができる。
1ターンに1度、手札から闇属性モンスター1体を捨てる事で
自分のデッキから闇属性モンスター1体を選択して墓地へ送る。
妖夢 「(ダーク・グレファー……? 墓地を肥やしたいのかな)」
空 「ダーク・グレファーの効果で、手札のインフェルニティ・ビーストを捨てて、
デッキのインフェルニティ・リベンジャーを墓地へ送るわ。
伏せてあるダーク・バーストを発動!」
《ダーク・バースト/Dark Eruption》 †
通常魔法
自分の墓地に存在する攻撃力1500以下の闇属性モンスター1体を手札に加える。
空 「この効果によって、墓地のインフェルニティ・ネクロマンサーを手札に加える。
そろそろいくわ。インフェルニティ・ネクロマンサーを召喚!」
《インフェルニティ・ネクロマンサー/Infernity Necromancer》 †
効果モンスター
星3/闇属性/悪魔族/攻 0/守2000
このカードは召喚に成功した時、守備表示になる。
自分の手札が0枚の場合、以下の効果を得る。
1ターンに1度、自分の墓地から「インフェルニティ・ネクロマンサー」以外の
「インフェルニティ」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する事ができる。
妖夢 「あっ、思い出した!
インフェルニティって……あのテーマデッキとしては異例のワンショットキルデッキじゃないですか!
手札が0枚である状態なら、強力な効果を連発できるっていう……」
燐 「にゃはははは。お空を侮ったね。
驚異的な展開力を持つインフェルニティなら、後攻でも実はなんら問題ないのさ。
むしろ逆効果だね!」
空 「インフェルニティは、無限に湧き立つ地獄の炎。それが我が原子力の力!
このカードは守備表示になり、インフェルニティ・ネクロマンサーの効果発動!
このカードは手札が0枚の時、墓地のインフェルニティを特殊召喚できるわ。
墓地より燃え上がれ、インフェルニティ・デーモン!」
《インフェルニティ・デーモン/Infernity Archfiend》 †
効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1800/守1200
自分の手札が0枚の場合にこのカードをドローした時、
このカードを相手に見せる事で自分フィールド上に特殊召喚する。
また、このカードが特殊召喚に成功した時、自分の手札が0枚の場合、
自分のデッキから「インフェルニティ」と名のついたカード1枚を
手札に加える事ができる。
魔理沙「(まずい! 奴の墓地には、すでにコンボの基本パーツが揃ってる……!)」
空 「攻撃表示よ。連続してデーモンの効果!
手札が0枚で特殊召喚した時、デッキからインフェルニティのカードを持ってこれるのよ。
わたしがサーチするのは、当然インフェルニティガン。こいつを発動!」
《インフェルニティガン/Infernity Launcher》 †
永続魔法(本当は制限カード)
1ターンに1度、手札から「インフェルニティ」と名のついた
モンスター1体を墓地へ送る事ができる。
また、自分の手札が0枚の場合、
フィールド上に存在するこのカードを墓地へ送る事で、
自分の墓地に存在する「インフェルニティ」と名のついた
モンスターを2体まで選択して自分フィールド上に特殊召喚する。
空 「手札が0枚の時にこれを墓地に送ることで、墓地のインフェルニティを2体特殊召喚できるわ。
攻撃表示で特殊召喚! 燃え上がれ、インフェルニティ・リベンジャー!
インフェルニティ・デストロイヤー!!」
《インフェルニティ・リベンジャー/Infernity Avenger》 †
チューナー(効果モンスター)
星1/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
このカードが墓地に存在し、自分の手札が0枚の場合、
「インフェルニティ・リベンジャー」以外の自分フィールド上に存在する
モンスターが相手モンスターとの戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
このカードを墓地から特殊召喚する事ができる。
この効果で特殊召喚したこのカードのレベルは、
相手モンスターに破壊された自分のモンスターと同じレベルになる。
《インフェルニティ・デストロイヤー》 †
効果モンスター
星6/闇属性/悪魔族/攻2300/守1000
自分の手札が0枚の場合、
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、
相手ライフに1600ポイントダメージを与える。
妖夢 「(上級モンスターに……チューナー! まさか、シンクロ召喚まで……)」
空 「わたしの中の核反応はまだ終わらない!
インフェルニティ・リベンジャーに、場のネクロマンサー、デーモンをチューニング!
シンクロ召喚よ! ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン!!」
《ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン/Hundred-Eyes Dragon》 †
シンクロ・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
闇属性チューナー+チューナー以外の悪魔族モンスター1体以上
1ターンに1度、自分の墓地に存在するレベル6以下の
闇属性の効果モンスター1体をゲームから除外して発動する事ができる。
このカードはこのターンのエンドフェイズ時まで、
この効果を発動するためにゲームから除外した効果モンスターと
同名カードとして扱い、同じ効果を得る。
また、このカードが破壊され墓地へ送られた時、
自分のデッキから「地縛神」と名のついたモンスター1体を手札に加える。
魔理沙「(くっ……またあいつか!)」
燐 「ふふふ、完全に油断したね。言っとくけど、お空は言うほど馬鹿じゃないよ。
鳥頭だから、記憶力が無いってだけでね」
妖夢 「(さっきあんだけ自分で馬鹿馬鹿言ってたくせに……。
でもまずい。ここで満足竜を出してきたということは、おそらくこの大量展開、まだ終わらないはず……)」
空 「別にいいのよ、記憶力が悪くたって。
相手を焼き尽くすには、そんなもの必要無いからね!
ワンハンドレッド・アイ・ドラゴンの効果で、墓地のインフェルニティ・ネクロマンサーを除外。
起動効果をコピーして発動するわ! 墓地のデーモンを攻撃表示で特殊召喚!
さらにデーモンの効果で、デッキの2枚目のインフェルニティガンを持ってきて発動よ!」
魔理沙「(く……完全にまずったな。サイクロンは伏せておくべきだったか。
このままだと、伏せカードだけじゃ凌ぎきれるかどうか……)」
空 「最後にインフェルニティガンで、またまた墓地のインフェルニティ・デーモンと
インフェルニティ・ガーディアンを攻撃表示で特殊召喚。
デーモンの効果で、デッキからインフェルニティ・ブレイクを手札に加えるわ。これでわたしの場は……」
《インフェルニティ・ガーディアン/Infernity Guardian》 †
効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1200/守1700
自分の手札が0枚の場合、フィールド上に表側表示で存在する
このカードは戦闘及びカードの効果では破壊されない。
ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン 攻撃力3000
インフェルニティ・デストロイヤー 攻撃力2300
インフェルニティ・デーモン 攻撃力1800
インフェルニティ・ガーディアン 攻撃力1200
ダーク・グレファー 攻撃力1700
妖夢 「そんなっ……! 後攻1ターンで、これほどの布陣を!?」
燐 「完璧にはまったね!
確かに考えるのは苦手かもしれないけど、お空にはデュエルを牽引する圧倒的な勢いを生み出す力がある。
三本の足によって引き起こされる反応は、戦術、戦略、果ては運まで、
多少の小細工なんて全て巻き込んでしまうほど強いのさ!」
魔理沙「(くっ……)」
妖夢 「(確かに、この状態はきつすぎる。モンスター全ての攻撃が通れば、1ターンキルが成立してしまう……。
しかし、魔理沙さんの場にはリバースカード。
三枚もあれば、迂闊に動けは……)」
空 「さあそろそろいくわ! 一枚伏せてバトルフェイズよ!
インフェルニティ・デストロイヤーで、裏守備モンスターに攻撃ィ!」
妖夢 「(……って攻撃!? そんなっ!)」
魔理沙「(くっ……冗談きついぜ! 伏せぐらい警戒しろってんだ……!)
伝説の白石だ。破壊され墓地に…………うわぁっ!?」LP8000→6400
《伝説の白石(ホワイト・オブ・レジェンド)/The White Stone of Legend》 †
チューナー(効果モンスター)
星1/光属性/ドラゴン族/攻 300/守 250
このカードが墓地へ送られた時、自分のデッキから「青眼の白龍」1体を手札に加える。
空 「くらったわねっ!
インフェルニティ・デストロイヤーは、相手モンスターを撃破した時1600のダメージを与えるのよ!」
魔理沙「うう……白石の効果で、デッキから2枚目のブルーアイズを手札に加えるぜ」
空 「もうモンスターはいないわね。こいつで蒸発しちゃうがいいわ!
インフェルニティ・ガーディアンで、ダイレクトアタック!」
妖夢 「魔理沙さんっ……!」
魔理沙「……させるか! トラップ発動、正統なる血統だ!」
《正統(せいとう)なる血統(けっとう)/Birthright》 †
永続罠
自分の墓地に存在する通常モンスター1体を選択し、攻撃表示で特殊召喚する。
このカードがフィールド上に存在しなくなった時、そのモンスターを破壊する。
そのモンスターがフィールド上に存在しなくなった時、このカードを破壊する。
魔理沙「墓地のブルーアイズを特殊召喚する! 現れろ、青眼の白龍!!」
《青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)/Blue-Eyes White Dragon》 †
通常モンスター
星8/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
高い攻撃力を誇る伝説のドラゴン。
どんな相手でも粉砕する、その破壊力は計り知れない。
妖夢 「(……ブルーアイズ! これでなんとか、ダイレクトアタックを防いだか……)」
空 「攻撃力3000ねぇ。
そんなの、蹴散らしてやるわ! ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン!」
魔理沙「(……来るか!)」
空 「諸共吹き飛ばせ! 巨星、レッドジャイアント!!」
魔理沙「くっ……!」
幽香 「お互い破壊、か。しかし暑いわねぇ、あいつ」
魔理沙「(……よく言うぜ、幽香の奴。普通の人間にとっちゃ暑いなんてもんじゃない。
あいつが攻撃してくるたびに、爆風みたいな妖気が襲ってくる……。
こいつも幽々子と同じで、我知らず公害を撒き散らすタイプだな。ただのデュエルが命がけだぜ)」
魔理沙「ワンハンドレッド・アイ・ドラゴンの効果を発動しないなら、デッキを確認させてもらうぜ」
空 「え? なんで?」
魔理沙「……wiki見て出直して来い」
燐 「(チッ、惜しい。これでこの後のダイレクトアタックが決まったところで、
このターンでライフを削りきることはできなくなったか。でも……)」
燐 「残りのモンスターの攻撃が全て通れば、奴のライフは一気に三分の一。
お空、一気に排除しちゃいな!」
空 「了解! 地底帝国臣民の敵を今、排除する!
ダーク・グレファーで、異物にダイレクトアタック!」
魔理沙「させるか! 速攻魔法発動! デーモンとの駆け引き!!」
《デーモンとの駆(か)け引(ひ)き/A Deal with Dark Ruler》 †
速攻魔法
レベル8以上の自分フィールド上のモンスターが墓地へ送られたターンに発動する事ができる。
自分の手札またはデッキから「バーサーク・デッド・ドラゴン」1体を特殊召喚する。
空 「んん? 速攻魔法だって?」
魔理沙「そうさ。このカードは、レベル8以上のモンスターが破壊されたターンのみ発動可能なカードだ。
デッキからこいつを攻撃表示で特殊召喚するぜ。来い、バーサーク・デッド・ドラゴン!!」
《バーサーク・デッド・ドラゴン/Berserk Dragon》 †
効果モンスター
星8/闇属性/アンデット族/攻3500/守 0
このカードは「デーモンとの駆け引き」の効果でのみ特殊召喚が可能。
相手フィールド上の全てのモンスターに1回ずつ攻撃が可能。
自分のターンのエンドフェイズ毎にこのカードの攻撃力は500ポイントダウンする。
妖夢 「(バーサーク・デッド・ドラゴン……! 攻撃力3500!)」
燐 「ちぇ~、惜しい。相変わらず悪運だけは最強な奴ね」
空 「おっと、危ない危ない。攻撃力が負けてるのに攻撃するところだったわ。
このターンで倒せなかったのは少し残念だけど、惰弱な人間如きいつでも焼殺できる。
焦る必要無いわね。カードをセットして、ターン終了よ」
魔理沙 LP6400:手札3:バーサーク、伏せ1
空 LP8000:手札0:デーモン、デストロイヤー、ガーディアン、ダグレ、伏せ2
妖夢 「(ふ~、まったくヒヤヒヤするな……)」
妖夢 「(さっきの攻防……初手の三枚もの伏せカードは、メタポのブラフであると同時に、
攻撃抑止の意味も多分に兼ねていたはず。
普通なら立ち止まって様子見するべきところだが、お空さんは構わず攻撃してきた。
魔理沙さんにとって、理外の外の展開……)」
妖夢 「(でも……この理不尽もまたデュエルモンスターズ。
そういえば、昔師匠が言っていた気がする。
慣れた者、達人同士だととても在り得ない展開、でもこの一見無駄に見える経験の積み重ねこそが、
自分の細胞を増やしていくのだと……)」
幽香 「…………ふふっ」
妖夢 「……っ? な、なんです。
そんなじっと見ないでほしいんですが」
幽香 「若いのね、あなた。見た目どおり」
妖夢 「見た目が幼くて悪かったですね。これでも毎日、牛乳飲んで努力してるんです」
幽香 「たまにね、うらやましくなるのよ。
若いということは、学べるということ。未熟というのがうらやましいわ。
わたしのような老成しきった妖怪が唯一望むべくものがあるとしたら、やはりそういった意味での若さかしらね」
妖夢 「(……〝そういった意味での〟って前置きした以上、皺の数の事を話すと怒るんだろうな。
でもまあ、それにしても……)」
妖夢 「(未熟がうらやましい、か。持たざる者の持つ欲はわからないでもないけど。
幽々子様や紫様といい、悟りを持った人たちの思考はわからないな……)」
魔理沙「やられた分は返すぜ! ドロー!!」
魔理沙「(……奴のデッキ。さっきデッキを見た限りでは、純粋なインフェルニティだ。
トリシュやミスウォなんかは入ってないんだろう。不幸中の幸いってとこか)」
魔理沙「(さて。それはともかく、だ。向こうの流れに乗るのは癪だが、短期決戦なら望むところだ。
しかし相手がインフェルニティとなると……攻めを攻めで返さなければ、
奴の超攻撃的なデッキにたちまち押しつぶされるぜ)」
魔理沙「(バーサーク・デッド・ドラゴンで攻撃すれば、モンスターは一掃できるが……
奴の伏せカードの中には、攻撃モンスターを破壊するインフェルニティ・ブレイクがある。単調な攻めは通らない。
かといって、攻撃せずにバーサークデッドを壁にして凌ごうにも、
こいつはわたしのターンのエンドフェイズ毎に攻撃力を下げていくし、何よりあのトラップはフリーチェーンだからな。
壁にして長期戦にもつれこまされることはできないか……)」
魔理沙「(……いや、待てよ。
ここはあえて………………よし、いけるぜ!)」
魔理沙「バトルだ! バーサーク・デッド・ドラゴンで、インフェルニティ・デストロイヤーに攻撃!」
燐 「攻撃とは! 安い挑発に乗っちゃったね。お空の伏せには……」
空 「こいつがあるのよ! トラップ発動、インフェルニティ・ブレイク!」
《インフェルニティ・ブレイク/Infernity Break》 †
通常罠
自分の手札が0枚の場合に発動する事ができる。
自分の墓地に存在する「インフェルニティ」と名のついた
カード1枚を選択してゲームから除外し、
相手フィールド上に存在するカード1枚を選択して破壊する。
空 「墓地のインフェルニティガンを除外! そのドラゴンゾンビを排除してやる!」
妖夢 「(うーん、やっぱり破壊されたか……。
こうなることはわかってはいたけど、やっぱりバーサーク・デッド・ドラゴンが破壊されるのはきつい。
相手のフィールドには未だモンスターで溢れてるし、このままじゃ……。
魔理沙さんには、何か手があるのか……?)」
魔理沙「やられたか。バトルフェイズは終了だぜ」
空 「なんだ、もう終わり? 人間のみならず、わたし以外の生物はこれだからあっけないわ。
次のわたしのターンの総攻撃で焼き尽くされて終了ね」
魔理沙「そう簡単にいくかな。弾幕はパワーだが、デュエルはパワーだけじゃない。
柔よく剛を制すのも、たまにはオツってもんだぜ。
この世界でもお前のそのパワー、存分に引き出せるか試してみるといい。
わたしは手札から、このフィールド魔法を使う!」
燐 「にゃっ!? フィールド魔法……!」
魔理沙「このカードで、《七色のレアハンター》を浮き彫りにするぜ!
発動だ、クリアー・ワールド!!」
《クリアー・ワールド/Clear World》 †
フィールド魔法
このカードのコントローラーは自分のエンドフェイズ毎に500ライフポイントを払う。
または、500ライフポイント払わずにこのカードを破壊する。
お互いは、コントロールしている属性によって以下を適用する。
●光:自分は手札を全て公開し続ける。
●闇:自分フィールド上のモンスターが2体以上の場合、自分は攻撃宣言できない。
●地:自分のスタンバイフェイズ時、自分の表側守備表示モンスター1体を破壊する。
●水:自分のエンドフェイズ時、自分の手札を1枚捨てる。
●炎:自分のエンドフェイズ時、自分は1000ポイントダメージを受ける。
●風:自分は500ライフポイント払わなければ魔法カードを発動できない。
妖夢 「(新たなフィールド……!? これは……)」
幽香 「あら。面白いカードを使うわね」
空 「ん~、なに? 辺りがやたらすっきりしたような……」
魔理沙「それだけじゃないはずだぜ。お前のモンスターを見てみな」
燐 「(モンスター達を包んでいたお空の妖気が……収縮していく!?
抑えられてるっての? あのカードに……)」
空 「ああもう、何だこれ。邪魔臭いわねっ」
魔理沙「クリアー・ワールドの効果さ。
このフィールドの中にいる限り、お互いの従えるモンスターには、ネガティブエフェクトが発生する。
それぞれのモンスターの属性によって、違う効果が発生するのさ」
魔理沙「お前の場のモンスターは全て闇属性。よって闇のネガティブエフェクトが発生する。
闇属性のモンスターをコントロールしているプレイヤーは、モンスターが2体以上いる時、一切攻撃することができない!」
燐 「にゃ……! お空の攻撃力を封じ込めようっていうの。
小賢しいにゃ~!」
妖夢 「(そうか! インフェルニティはその全てが闇属性。
そしてその性質によって、どうしても大量展開をしてしまう。
これなら、お空さんの攻撃を封じ込められるな。でも……)」
妖夢 「あれがフィールド魔法なら、魔理沙さんもモンスターを召喚すればネガティブエフェクトが発生してしまうはず……。
それでは、こちらにもなんらかの被害が……」
幽香 「そうならないためのデッキ構築ってことでしょう。腕の見せ所ね」
魔理沙「そういうわけだ。とくと見てってくれていいぜ。わたしは、デッキの真紅眼の黒竜を除外し……」
魔理沙「現れろ! Sinレッドアイズ・ブラックドラゴン!!」
《Sin(シン) 真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラックドラゴン)》 †
効果モンスター
星7/闇属性/ドラゴン族/攻2400/守2000
このカードは通常召喚できない。
自分のデッキから「真紅眼の黒竜」1体をゲームから除外した場合に特殊召喚できる。
「Sin」と名のついたモンスターはフィールド上に1体しか表側表示で存在できない。
このカードが表側表示で存在する限り、自分の他のモンスターは攻撃宣言できない。
フィールド魔法カードが表側表示で存在しない場合このカードを破壊する。
妖夢 「(おお、あれはSinのカード……!)」
魔理沙「攻撃表示だ。
Sinと名のついたモンスターは召喚条件が緩い代わりに、フィールド魔法が無ければ破壊され、
さらにこのカード以外のわたしのモンスターは攻撃することができない。
ゆえに、基本的に単体で運用されるべきカードだ。
このカードは闇属性だが、わたしの側はクリアーワールドのデメリットを受けにくいってわけさ」
空 「ふむふむ、なるほどね。で、お燐。あいつは何がいいたいわけ? 翻訳してよ」
燐 「攻撃できないのはあんただけだから、ざまあみろって言ってんだよ」
空 「なんですってー。口の悪い奴め。やってやろうじゃん!」
魔理沙「まあ別にそれでもいいけどな。とにかく、これでもうお前の好きにはさせない。
わたしのSinは真実の〝真〟。
このデッキで、お前らを真実の白日下にさらけ出してやる! ターンエンドだ!」LP6400→5900
***
________同刻 博麗神社境内
こいし LP7800:手札4:超魔神イド、魔族召喚師
衣玖 LP5300:手札4:伏せ1
霊夢 「……ああもう、何やってんのよ! いきなりダイレクトアタックなんかもらっちゃって」
さとり「ふふふ、それも止むを得ない事。
仮にあの伏せがミラーフォースだったとしても、相手の方は発動することはできませんでしたから」
早苗 「えっ。それ、どういう意味です?」
諏訪子「あんた、そんなこともわかんないの?
さっすが早苗。今時の女子高生だけあるね~」
早苗 「女子高生の何がいけないんですかっ」
ぬえ 「で、結局どういうことなの?」
白蓮 「簡単なことです。思い出のブランコで蘇生されたモンスターは、エンドフェイズに破壊される。
そして魔族召喚師の効果で蘇生したモンスターは、魔族召喚師が破壊されれば破壊される。
すなわち、わざわざミラーフォースを使うまでもなく、このターンでこいしさんのモンスターは全て破壊されるのです」
ぬえ 「そっか。でも、伏せがミラフォだったとして、発動させればダメージは受けなかったんじゃない?」
白蓮 「そうですね。おそらく、ダメージよりアドバンテージを優先させたか、
あるいはやはり、あの伏せ自体が迎撃系のトラップではなかったのでしょう。
わたしは後者だと推測します。それに……」
ぬえ 「それに?」
白蓮 「問題はやはり、あの超魔神イドでしょう。
あのモンスターは、カード効果で破壊する限り、何度でも蘇る不死の力を持っているのですから」
ぬえ 「不死って……じゃあ」
白蓮 「そう。魔族召喚師の効果で自滅するのは織り込み済み。
なぜなら破壊されたところで、次の自分のターンにはまた復活するのです」
こいし「うふふ。カードを2枚伏せてターンエンドだよ。
エンドフェイズに、魔族召喚師、超魔神イドは破壊されるよ。さあ、楽しませてよね~」
こいし LP7800:手札2:伏せ2
衣玖 LP5300:手札4:伏せ1
文 『さあさあ、なんとこいしさんを紹介するより先に、エースモンスターが紹介されてしまいました。
もう~、こちらとしては予定狂いまくりですねぇ~。
しか~し! この射命丸チャンネルは、そんなアクシデントにもめげずに放送を続けます!
そう、全ては視聴者の方々に、最高の放送を見ていただきたいがため!
中空き一切無しの長回しでお送りします!
射命丸チャンネル、射命丸チャンネルを、今後ともどうぞよろしく~!』
にとり「(いい加減このテンションうぜぇ……)」
パチェ『というか、いい加減業界用語はやめたほうがいいんじゃないの?』
文 『……ああん?
ったく、いらんこと言わないでいいんですよ。今の余計な口出しも後でカットしときますね。
……さてさて! 続きまして、赤コーナーの副将の紹介をしていこうと思います!
地底チーム、副将の古明地こいしさんは、言わずと知れた妖怪サトリ。
他人の心を除き見てしまう恐ろしい妖怪なんですね~!』
パチェ『因みにサトリは漢字で「覚」。「おもい」とも呼ばれ、
美濃の山奥に住むと言い伝えられるやまことも性質を同じくしており、これの亞種とも考えられているわ。
それはそうと、業界用語はもうやめなさい』
文 『……いちいちうるさいもやしですねぇ~。
幽々子さん、同じ解説としてなんとか言ってやってくれませんか?』
幽々子『よかったじゃない。器の見せどころよ』
文 『…………この人に聞いたわたしが馬鹿でした!
もう地上に平和な場所は無いんでしょうか!』
パチェ『深く考えすぎるとハゲるわよ』
幽々子『ふふふ。言葉にできないものを感じる能力、それが器というものよ』
衣玖 「わたしのターン……ドローします」
こいし「おっと。スタンバイフェイズに、墓地のイドの効果が発動するわよ。
カード効果で破壊された超魔神イドは、わたしのフィールドに戻ってくる。
拭っても拭っても消せない、イドより生成されしリビドーのように。攻撃表示で特殊召喚よ」
超魔神イド 攻2200
霊夢 「復活した……!?」
文 『なんと! ここで破壊された超魔神イドが蘇りました!
破壊されても蘇る、これはなかなか厄介ですね~!』
幽々子『ところで、リビドーって何?』
パチェ『あなたの原材料みたいなものよ』
衣玖 「(……なるほど、わかりました。
どうやら、わたしはいろいろと考えすぎだったみたいですね。
魂魄さんの期待になんとか答えようと、肩肘を張りすぎていたようです
もとより駆け出しのわたしが、小細工を弄そうなどと愚の骨頂。浅薄でした。
ならば……駆け出しなら駆け出しらしく、遮二無二このデュエルをプレイするまで!)」
こいし「(……? 顔つきが……)」
衣玖 「いきます! 手札から、エレキリンを召喚!」
《エレキリン/Wattgiraffe》 †
効果モンスター
星4/光属性/雷族/攻1200/守 100
このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。
このカードが直接攻撃によって相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、
相手はこのターンのエンドフェイズ時まで
魔法・罠・効果モンスターの効果を発動する事ができない。
衣玖 「エレキリンは、相手の場にモンスターがいてもダイレクトアタックができます。
こいしさんにダイレクトアタックです! 雷符、雷鼓弾!」
こいし「おっと、いいわね。やる気でてきたじゃん」LP7800→6600
文 『おおっと! 青コーナー永江衣玖さん、ダイレクトアタック返しです!
鮮やかな攻撃が決まりました~!』
パチェ『どうやら、一撃くらって目が醒めたみたいね。
たとえ初心者でも、なりふりかまわなければ思わぬ力を発揮する。
つまりはビギナーズラックをね。この勝負、わからないわよ』
衣玖 「メインフェイズ2で、フィールド魔法を発動します。エレキャッスル!」
《エレキャッスル》 †
フィールド魔法
このカードがフィールド上に存在する限り、
「エレキ」と名のついたモンスターを攻撃したモンスターの攻撃力は、
そのダメージ計算後に1000ポイントダウンする。
ぬえ 「このフィールドは……!?」
勇儀 「エレキデッキってわけかい。おもしろいっ!」
衣玖 「まだです。さらに手札から永続魔法、天空の泉を発動。ターン終了ですっ!」
《天空(てんくう)の泉(いずみ)/The Fountain in the Sky》 †
永続魔法
光属性モンスターが戦闘によって破壊され自分の墓地へ送られた時、
そのモンスター1体をゲームから除外する事で、
そのモンスターの攻撃力分だけ自分のライフポイントを回復する。
こいし LP6600:手札2:伏せ2
衣玖 LP5300:手札2:キリン、キャッスル、天空の泉、伏せ1
こいし「ふふふ、いいじゃん。楽しくなってきそうだわ~。ドロー!」
こいし「バトルフェイズよ。超魔神イドで、エレキリンを攻撃!」
衣玖 「っ……破壊されます。
ですがここでエレキャッスル、そしてチェーンして天空の泉の効果発動です」LP5300→4300
霊夢 「チェーンですって?」
衣玖 「まずは天空の泉から。このカードが場にある限り、わたしの光属性モンスターが
戦闘で破壊され墓地に送られた時、そのカードを除外してその攻撃力分のライフを回復します。
よってわたしは、エレキリンの攻撃力、1200のライフを回復です」LP4300→5500
白蓮 「ほう、受けたダメージを……。いいですね」
衣玖 「次にエレキャッスルの処理です。
場のエレキが攻撃された時、ダメージ計算後に攻撃したモンスターの攻撃力を1000ポイントダウンさせます」
超魔神イド 攻撃力1200
早苗 「よしっ! モンスターは破壊されたけど、これで下級モンスターでも勝てる攻撃力になりました!」
さとり「(ふふふ、なるほど。効果でなく戦闘で破壊すれば、超魔神イドは復活できない。
やはり、イドの弱点をついてきましたね。
しかし、そううまくいくかしら……)」
こいし「あらあら。これじゃあ次のターン危ないわね。
これ、使っておけばよかったわ。手札から、強者の苦痛よ」
《強者(きょうしゃ)の苦痛(くつう)/Burden of the Mighty》 †
永続魔法
相手フィールド上に表側表示で存在する全てのモンスターの攻撃力は、
レベル×100ポイントダウンする。
こいし「この永続魔法がある限り、あなたのモンスターは攻撃力がレベルかける100だけダウンするわ。
ターン終了かな」
こいし LP6600:手札2:超魔神イド(攻1200)、苦痛、伏せ2
衣玖 LP5500:手札2:キャッスル、天空の泉、伏せ1
衣玖 「わたしのターン、ドローしますっ」
衣玖 「(強者の苦痛……。
ということは、やはりイドが戦闘で破壊されることを懸念している。
こちらの狙いは正しかったに違いないわ。なら、イドの攻撃力を上回れば……)」
衣玖 「手札から、エレキトンボを召喚!
さらにエレキトンボに、装備魔法エレキューブを装備させます」
《エレキトンボ》 †
効果モンスター
星2/光属性/雷族/攻 900/守 100
このカードが相手によって破壊された場合、
自分のデッキから「エレキ」と名のついたモンスター
1体を特殊召喚する事ができる。
《エレキューブ/Wattcube》 †
装備魔法
雷族モンスターにのみ装備可能。
装備モンスターの攻撃力は自分の墓地に存在する
雷族モンスターの数×100ポイントアップする。
また、自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードを墓地へ送る事で、
自分フィールド上に表側表示で存在する
雷族モンスター1体の攻撃力は1000ポイントアップする。
衣玖 「装備されたエレキューブを墓地に送ることで、エレキトンボの攻撃力は1700になります!」
霊夢 「よっしゃ! これでイドの攻撃力を超えたわ」
早苗 「攻撃のチャンスですねっ」
衣玖 「バトルフェイズです。エレキトンボで、超魔神イドに攻撃! 雷鼓弾!」
こいし「苦痛を張っておけば攻撃はこないと思ってたのに。やるわね。
でも、惜しいわね~。トラップ発動、ヘイト・バスターよ」
《ヘイト・バスター/Hate Buster》 †
通常罠
自分フィールド上に表側表示で存在する悪魔族モンスターが
攻撃対象に選択された時に発動する事ができる。
相手の攻撃モンスター1体と、攻撃対象となった自分モンスター1体を破壊し、
破壊した相手モンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。
衣玖 「(……っ!? エレキトンボが……!)」LP5500→4600
霊夢 「あれ? イドも破壊されたわ!」
文 『ヘイト・バスターが決まりました!
あのトラップはお互いのモンスターを破壊することで、
破壊した相手のモンスターの攻撃力分のダメージを与える効果があります。
青コーナー、さらにライフが削られてしまいました~!』
パチェ『ヘイト・バスターは自分のモンスターまで破壊してしまうけど、超魔神イドは効果で破壊される限り何度でも復活する。
元から二段構えだったというわけね。やっぱりビギナーには荷が重かったかしら』
衣玖 「……まだです! エレキトンボが破壊された時、デッキから新たなエレキを特殊召喚できます。
エレキツネザルを攻撃表示で特殊召喚!」
《エレキツネザル》 †
効果モンスター
星2/光属性/雷族/攻 800/守 100
このカードが相手によって破壊された場合、
次の相手ターン、相手はバトルフェイズを行う事ができない。
こいし「(なっ……! またモンスター!?)」
衣玖 「再度攻撃です。静電誘導弾!」
こいし「く……」LP6600→6000
早苗 「おお! 凄いです。今度こそダイレクトアタックを決めた!」
さとり「(ほう……これはこれは。今の追撃はこいしの想定の外だったはず。なかなかですね)」
衣玖 「ターンエンドです!」
こいし LP6000:手札2:苦痛、伏せ1
衣玖 LP4600:手札1:キツネザル(攻600)、キャッスル、天空の泉、伏せ1
こいし「初心者とか言っといて、あなた、結構やるじゃない。
いいわ。こうでなくちゃ面白みがないもの」
こいし「ドローカード。スタンバイフェイズに、イドは再び蘇る。
カードを一枚伏せて……イドに魔導師の力を装備!」
《魔導師(まどうし)の力(ちから)/Mage Power》 †
装備魔法
装備モンスターの攻撃力・守備力は、
自分フィールド上に存在する魔法・罠カード1枚につき
500ポイントアップする。
こいし「魔導師の力は、わたしの場の魔法・罠の数だけ攻撃力を500上げる。
場の魔法・罠は、今装備した魔導師の力を含めれば四枚。よって、その攻撃力は……!」
超魔神イド 攻撃力4200
衣玖 「(4200……!)」
こいし「ふふふ、バトルフェイズね。スペルのレベルを上げてあげる。
仄暗き無意識の闇に咲く、深淵の薔薇…………くらうがいいわ!
エレキツネザルに攻撃! サブタレイニアンローズ!!」
衣玖 「(ダメだわ……避けられない!)」
衣玖 「……きゃああああああっ!!」LP4600→1000
霊夢 「衣玖……!」
早苗 「ああっ……! ライフが!」
文 『強烈な一撃! 青コーナー、なんとか持ちこたえました!』
パチェ『急所に当たったわね』
こいし「惜しかったわね。あなたには、無意識の源泉たるイドを滅することはできないわ」
衣玖 「はぁ、はぁ…………まだです。天空の泉の効果でエレキツネザルを除外し、ライフを回復……。
さらにエレキャッスルの効果で、イドの攻撃力をダウンさせます」LP1000→1800
こいし「ふ~ん、まだ意識を保ってられるんだ。やせ我慢は止めて、楽になればいいのに。
意識を手放し、無意識に身体を委ねるのよ。ターンエンド」
こいし LP5800:手札1:超魔神イド(攻3200)、魔導師(イド装備)、苦痛、伏せ2
衣玖 LP1800:手札1:キャッスル、天空の泉、伏せ1
衣玖 「わたしのターンです……ドローカード」
衣玖 「(このカードは……。
しかし、これだけでは何もできない。あと一枚くれば……)」
衣玖 「このままターンエンドです」
霊夢 「エンド……!? 勝負を捨てる気!?」
諏訪子「ちゃうわよ。キツネザルの効果が残ってるから、まだ1ターン猶予があるの」
こいし「ドローするよ。エレキツネザルを破壊したから、このターンバトルフェイズはできないんだったよね。
なら、わたしもこのままエンドしようかな」
こいし LP5800:手札2:超魔神イド(攻3200)、魔導師(イド装備)、苦痛、伏せ2
衣玖 LP1800:手札2:キャッスル、天空の泉、伏せ1
衣玖 「(このターンで何もできなければ、わたしは敗北する……)」
衣玖 「(しかし、デュエルというものが、戦う者の想いを、強く引き出せるのなら……)」
衣玖 「……ドローします!」
衣玖 「(…………きた! これなら……)」
さとり「(……ほう。あのカードは……。
ということは、攻めてくるかしら)」
衣玖 「空気が、悪いですね」
こいし「空気……?」
衣玖 「あなたの無意識の世界に囚われていると、場の空気が重苦しくてならない。
そろそろ入れ替えが必要です。手札から、ハリケーンを発動!」
《ハリケーン/Giant Trunade》 †
通常魔法(制限カード)
フィールド上に存在する魔法・罠カードを全て持ち主の手札に戻す。
衣玖 「暴風雨により、場の魔法・罠を全てはじきとばします!」
こいし「させないわよ~。魔宮の賄賂!」
《魔宮(まきゅう)の賄賂(わいろ)/Dark Bribe》 †
カウンター罠
相手の魔法・罠カードの発動を無効にし破壊する。
相手はデッキからカードを1枚ドローする。
霊夢 「ハリケーンが防がれた!」
早苗 「いや、でもこれはチャンスです!
これで相手の伏せは1枚だけ。賄賂の効果でドローもできます!」
衣玖 「(わたしの読みでは、残りのリバースカードは奈落の落とし穴か次元幽閉……。
おそらく後者! なら、これでいけるはず!)
ドロー! 手札から、エレキジを召喚します!」
《エレキジ》 †
効果モンスター
星4/光属性/雷族/攻1000/守 800
このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。
このカードが直接攻撃によって相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、
フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、
このターンのエンドフェイズ時までゲームから除外する。
文 『おっと青コーナー、ここで直接攻撃ができるモンスターを召喚!
しかし攻撃力1000で攻撃しても、相手のライフに大きな負担はかけられませんが~?』
衣玖 「さらにリバースカードオープンです。異次元からの帰還!」
《異次元(いじげん)からの帰還(きかん)/Return from the Different Dimension》 †
通常罠(制限カード)
ライフポイントを半分払って発動する。
ゲームから除外されている自分のモンスターを
可能な限り自分フィールド上に特殊召喚する。
エンドフェイズ時、この効果で特殊召喚した全てのモンスターは
ゲームから除外される。
衣玖 「ライフを半分払うことで……わたしの除外されているモンスターを、可能な限り特殊召喚します!
エレキリンと、エレキツネザルを攻撃表示で特殊召喚!」LP1800→900
文 『異次元からモンスターを帰還させることで、一気にモンスターを展開してきました!
アグレッシブな攻めですが、ライフを半分払っただけの功を奏すことができるのでしょうか!』
こいし「(直接攻撃できるモンスターが2体……。
でも、わたしの伏せは次元幽閉。しかも苦痛の効果でエレキ達は攻撃力が下がっている。
たいしたことじゃないかな)」
こいし「エレキは確かに厄介かもしれないけど、ステータスが低いのが欠点よね。
そんな攻撃力じゃ、イドを倒すことなんてできない。
次のターン、返り討ちで終わりになるかしら」
衣玖 「確かにエレキは全体的に攻撃力が低い。
ですが、それを補うためにこのカードがあるんです」
衣玖 「いきます! 手札から特殊召喚!」
衣玖 「来てください……! ガーディアン・オブ・オーダー!!」
《ガーディアン・オブ・オーダー/Guardian of Order》 †
効果モンスター
星8/光属性/戦士族/攻2500/守1200
自分フィールド上に光属性モンスターが表側表示で2体以上存在する場合、
このカードは手札から特殊召喚する事ができる。
「ガーディアン・オブ・オーダー」は、
自分フィールド上に1枚しか表側表示で存在できない。
こいし「……!?」
ぬえ 「ここで最上級……!」
勇儀 「それもこれで一気にモンスターを3体。ん~! やるね!」
衣玖 「(特殊召喚に反応無し……いける!)」
衣玖 「バトルフェイズに入ります。まずはエレキリンでダイレクトアタック!」
こいし「(く、これは……やられたかも)」LP5800→5000
パチェ『まさかこれほどのタクティクスを……。
あいつは本当に素人なの?』
文 『ええ~と……そうですねぇ。前情報ではそういうことになってますが。
今の展開がそれほど驚くべきものだと?』
パチェ『そうよ。青コーナーは相手の残りの伏せを、攻撃宣言時に発動する
ミラフォ以外のトラップを前提と読んで動いたのは間違いないわ。
その場合、相手からすれば最も攻撃力の高いガーディアン・オブ・オーダーに対して使いたいと思うでしょう。
しかし、そうさせないために、まずエレキリンでダイレクトアタックをする。
すると、どうなると思う?』
文 『ええと、エレキリンが戦闘ダメージを与えることで、誘発効果が発動しますね。
以降、相手は魔法・罠・モンスター効果の発動ができなくなるという』
パチェ『そう。つまりガーディアン・オブ・オーダーに対してトラップは発動できなくなる。
さらに、続けて同じく直接攻撃の能力をもつエレキジでダイレクトアタックをする。
エレキジは戦闘ダメージを与えた時、エンドフェイズまでモンスターを除外する能力を持っているのよ』
文 『と、いうことは……その能力でイドを除外すれば、
さらにガーディアン・オブ・オーダーまでもダイレクトアタックができるというわけですか!』
パチェ『そういうこと。
仮にエレキリンに対してトラップが使われたとしても、その時点で伏せは0だからいずれにせよエレキジの攻撃は通る。
計算され尽してるわね。あいつが本当に初心者だとしたら、末恐ろしいったらないわ』
衣玖 「エレキリンの誘発効果発動です!
ダメージを与えたことで、このターンの相手の魔法・罠・モンスター効果の発動を不能にします。
そしてエレキジで攻撃!」
こいし「……う。エレキジの効果は、ダメージを与えた時モンスター一体を除外する……LP5000→4400
衣玖 「そうです。わたしが除外するのは当然、あなたの超魔神イド!」
霊夢 「イドが消えた……!?」
早苗 「うまいですねっ。これでさらにダイレクトアタックが通る!」
諏訪子「それだけじゃないでしょ。
除外されたことで、イドに装備されていた魔導師の力も破壊されるわ」
衣玖 「エレキツネザル、直接攻撃です! 静電誘導弾!」
こいし「っ……」LP4400→3800
衣玖 「さらに! ガーディアン・オブ・オーダーの攻撃です。
強者の苦痛で攻撃力は下がっていますが……いきます!」
衣玖 「ダイレクトアタック……! 雷符、エレキテルの竜宮!!」
こいし「きゃあぁっ……!」LP3800→2100
衣玖 「エンドフェイズに、エレキリンとエレキツネザルは除外ゾーンに帰り、
エレキジの効果で除外した超魔神イドも戻ってきます。
1枚伏せて、ターンエンドですっ!」
こいし LP2100:手札2:超魔神イド、苦痛、伏せ1
衣玖 LP 900:手札0:オーダー(攻1700)、キジ(攻600)、キャッスル、天空の泉、伏せ1
こいし「やるわね……。
でも、今みたいな奇襲が成功するのは一度だけよ。
ライフ上ではまだわたしの方が有利。しかも場にはイドがいる。
どうやって切り抜けるのか、興味があるわ~」
衣玖 「問題ありません。イドを破る策はすでに見つけました」
こいし「!?」
文 『おお~っと!? どういうことでしょう!
ここで永江衣玖さん、まさかの勝利宣言が飛び出ました!』
パチェ『彼女にしては、まるで空気を読めてない発言ね。
ということは、よっぽど自信があるのかしら』
幽々子『自信があるのはいいことだわ。自信を食べるのはいけないけど』
文 『……さて、幽々子さんのコスモな会話はさておき、先が気になるところです。
青コーナー、永江衣玖さんは、次にどんな手を打ってくるのでしょうか!
その強気な発言の根拠は!? そして副将戦の結末は如何に!?
全てはCMの後! 乞うご期待~!!』
・・・・・・To be continued
妹「か……勘違いしないでよねっ!○○にあげるやつが余っただけなんだからっ!!」
ではありませんか?
地属性でコントロール奪取……
ナチュルフライトフライ「おいおい、やっとオレの出番か……よ?……あれ?」
魔理沙が死にそうですが、大丈夫でしょうか?妖夢にパートナーの信頼を見せるためには負けられないのですが、デスドラゴンとかでたらキツいですよね。ミラージュとか反則級ですよ。
まだ残ってるであろう闇属性の予想をめげずに頑張ろうと思います。
一つ訂正箇所があると思います。
魔理沙「ワンハンドレッド・アイ・ドラゴンの効果を破壊しないなら、デッキを確認させてもらうぜ」
という発言がありますが、効果を破壊しないなら~というのは変ではないでしょうか。
効果を発動しないなら~などになると思います。
細かい所を失礼しました。
あれ一枚をドローされただけで、生半可な布陣はあっけなく崩れ去る。
私のデュエリスト仲間にもインフェルニティ使いがいますが、彼の切り札はスカーレッド・ノヴァですね。
基本的には正統派なインフェルですが、そこだけは譲れないそうで。
しかし、なるほど、いい暗号ですね。最初のテキストをすっかり忘れていて、まったくわかりませんでした。
エレキャッスルのテキスト、攻撃力低下のタイミングがダメージ計算後ではなくダメージ計算時になってます。
これじゃ相打ちしてしまいますよね。
見た目からコアキメイルも悪くはなさそうですね。
でもどっちかというと、やっぱりぬえの方がキメラ成分で上な点で合ってるかも。
>>2
ドタキャンされて本気でうな垂れてたからそれは無いと思いますw
てかいい気味プギャ(ry
インフェルニティ自体が強いデッキですしね~。
今の六武ほどじゃないですが、元々ガンが無制限だった頃は反則みたいなデッキだし。
ちなみにお空のデッキにはガンは2枚入ってます。諸事情でw
>>3
あ~なるほど。原始太陽つながりというわけですね。
例の天に指向けたポーズで、その先にメギストスが浮かんでいると。かっこいいですね。
>>4
お空がんば~
>>5
ありがとうございます。指摘いただいた通り、破壊ではなく発動でした。
修正させていただきましたm(_ _)m
>>6
インフェルニティにスカーレッドノヴァなんて愛を感じますね~。しかも普通に強そうだ。
指摘いただいた点は修正しました。よくこんな細かいところに気づきましたねw
カードテキストは基本的にwikiのをコピペしてるんですが、この話自体はだいぶ前に書いてるので、更新前だったんだと思います。
なる程、パペット・プラント・・・そういえば。
衣玖さんのデッキはエレキか魚族かな、と予想してましたが、裏切らずにエレキでしたね。
ふたつの決闘の同時進行はいつものように、否ますます、期待しております!
衣玖さんはエレキか~
知り合いにエレキ使い居ないから楽しみですな
ありがとうございます!
この調子でいくと、アニメと同じぐらいでちょうど終われるかも。
最後までお付き合いいただけると幸いです。
フライングデュエル・アクセラレーション!
>>10
エレキは基本永続系で場を固めて、自身の能力でダイレクトアタックしていく感じでしょうか。
相手のシンクロはライオウ突っ立たせてがんばって防ぐしかないですね。
次の制限改定でブラロとデブリが制限になればいいんですが(´∀、)
衣玖さんはエレキでしたか~、自分は電池面とか雷族だと思ってましたよw
お空はインフェルですか。アバターとかザ・スプレマシー・サンとか切り札の闇デッキかな?とか予想してました。インフェルニティ使ってる人、周りにいないんですがいろんな動画で見てるのであの展開力の凄さはいちおう知ってます。でも、一回くらいインフェルニティ使って満足したいです…
デブダンきつそうですね。でも月の書と警告も減った分、あのギミック自体はまだまだいけると思います。
ダンディ一匹しかいないんで、やっぱりクロウ一匹で終わりますがw
インフェルニティはガンあってのデッキでしたからね~。
まあそれでもクロウ一匹で終わ(ry
とじこちゃんは衣玖さんの青い雷じゃなくて黄色い稲妻ですが