※注意※
妖忌がまたもや小さくなりました。
と言うより小さくしました。
私は小さくなった師匠に揺すり起こされた。
「…ようむ、おきるんじゃ、はやくはやく」
「ふわぁい、分かりました~」
眠い目をこすりながら師匠を見やるとピシッと着替えが済んでいた。
「ゆきじゃ、ゆきがふったんじゃ」
そうはしゃぐ師匠を見ながら障子をあける、なるほど庭は一面の銀世界だった。
「綺麗ですね」
「そうじゃようむ、ゆゆこしゃまがうめいとったぞ」
「あ、いけない!」
私は着替えを済ますと勝手場へ急いだ。
慌ただしく朝食の準備をしていると、いきなり空間がゆがみ隙間が開いた。
またややこしいのが出てきた、私はそう思いつつその隙間へ声をかけた。
「…紫様、どうしたんです?」
「あら~、バレちゃった?」
これ程までややこしく反応に困る登場をするのは幻想郷広しと言えども彼女、八雲紫だけである。
「そんな派手な登場の仕方ではすぐばれますよ」
「幽々子は?」
「居間です、呻いてます」
「あらそう、じゃあお邪魔するわね」
私は勝手場から紫様を見送ると料理を続けた、食事はもう一膳増やしたほうがいいだろう。
白玉楼の朝食、私と師匠と幽々子様に紫様を加えた食卓は幽々子様の『頂きます』の音頭で始まり『ごちそうさま』の音頭で終わる。
「…美味しかったわ~、ありがとうね妖夢」
「紫~、貴方食べ過ぎたんじゃない?」
幽々子様は他人の事は言えないんじゃないかという突っ込みを引っ込めつつ私は食後の片づけをする。
「ようむ、おはしおいておくぞ」
「あ、師匠ありがとうございます」
「むふー」
師匠のお手伝いのお陰で洗い物が終わった後も仕事はなくならない。
洗濯物に掃除、そして一番つらいのは屋根の雪を降ろすことである。
「…ようむー、なにかてつだえることはないかー」
「ありませんよー、そんな事より早く中に入ってください」
手伝ってくれるというのは嬉しい限りだが雪降ろしの最中に来てほしくはないなぁ、危ないから。
白玉楼の屋根に積もった雪は予想以上に分厚くそして堅くなっていた。
「しまってるなぁ」
そう言いつつスコップを雪に突き立てあらん限りの力を込め下へ降ろす。
屋根の半面を終えた頃、既に昼を回っていた。
幽々子様の昼食は他の幽霊に任せているため心配はないが私のお昼。
「…忘れたぁ」
とその時である、梯子を使って師匠が屋根に上ってきたのは。
「師匠!危ないですよ」
「そんなことよりようむ、ひるごはんじゃ」
そう言って師匠が差し出してくれたのは握り飯。
「わしがにぎったんじゃ、うまいじゃろ」
そう言って胸を張る師匠。
「早速いただきますね」
「うむ」
そう言って二人屋根で並んで握り飯を頬張る。
「天気、良いですね」
「うむ」
師匠が作ってくれた握り飯を食べ終え私は立ち上がった。
「さて、続きをチャチャッとやっちゃいますか」
「ようむ、わしもてつだうぞ」
師匠はそう言って園芸用の小さなスコップを手に立ちあがっていた。
「そんな小さいのじゃ…まぁ良いか」
私は少しだけ笑うと師匠とともに残っている雪にスコップを突き立てた。
ゆかりんを見たなんていいなぁ~……
因みに、貴方は誰を見たんですか?
しかしちっこいじじいが異常な可愛さ。反則です。
>>奇声を発する程度の能力様
和ませられると思ったら後書きでやっちまったんですねぇ~
>>唯様
僕はですね、みすちーを見ましたよ
…どう見てもライチョウでしたありがとうございました
>>すいみんぐ様
スキマ送りにされなくて良かったです
ジジィは可愛いですよ、小さければ
投げ槍さんの小さいジジィには毎回和ませていただいてます。
登山してみたいなぁ・・・