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その日、私はけたたましい銃声に叩き起こされた。
寝ぼけた目で前を見ると短機関銃を乱射している村紗がいた。
「おはよう一輪、短機関銃を撃つときは腕だけじゃなくて腹の筋肉で抑えることが必要だよ」
狙いがつけられないんじゃない?私がそう言うと。
「短機関銃なんて弾をばらまく為の物だから狙いなんかつけなくてイインダヨ」
知らないわよ、その私の言葉に村紗は肩をすくめ今度は上半身裸になって雄叫びを上げながら片手で軽機関銃を乱射しはじめた。
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「おはよう一輪、すがすがしい朝ね」
顔を洗おうと外へ出たところに姐さんに出くわした、何故かブルマを履いていた。
そして後ろにはアドルフおじさんの「我が闘争」。
読むのか、それ読むつもりなのか。
「さぁ朝の読書を始めましょうか」
その言葉と共にアドルフおじさんの本はブルマを履いた姐さんに読破された、ものの数秒で。
全部憶えたんですか?そう聞くと本を見ずに全部朗読してくれた、流石姐さんだ。
「貴方も読む?」
嬉しいですが朝食の準備がありますので、私はそう言って差し出された本を押しやりその場を後にした。
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台所に行くとナズーリンと星がいた、メイド服で。
「ご主人、とっても似合ってるよ、さぁ恥ずかしがらずにもっと見せてくれ」
ナズーリンは息を荒げて涙目の星のスカートをまくり上げようとしていた。
「ナズーリン…恥ずかしすぎて死にそうです」
恥ずかしいなら拒絶しなさいよ、仮にも貴方の部下でしょう、私がそう言うと二人は此方を見た。
「…見ましたか?一輪」
星の問いに私は黙って頷いた。
「とうとう、見られてしまったか」
ナズーリンはばつの悪い顔をして下を見ていたが星の方はと言うと。
「何を恥ずかしがるのです、ナズーリン」
いや、恥を知りなさいよと言う私の突っ込みをスルーして星は続けた。
「一輪に見られたと言うことは聖に見られたも同然、船長に見られたも同然ですよ」
「それはもう終わりじゃないか?」
涙目で抗議するナズーリンを星は優しく抱きしめ諭すように言った。
「皆に見られたらもう隠す必要は無いじゃないですか」
「あぁご主人、真理に辿り着くとは」
抱きしめられたナズーリンはその小さい肩を振るわせ言った。
泣き崩れる星とナズーリン、私はそこから黙って退出した。
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ふと外を見やれば快晴の空の下婚礼が行われていた。
雲山と冥界の剣士の片割れである半霊だった。
「雲山、お嫁さんを大事にして下さいね」
そこには礼砲だと言って空に向かって機関銃を乱射しながら祝辞を述べている村紗とその銃声に合わせて舞を披露する竜宮の使いがいた。
「西行寺さん、これからもよろしくお願いしますね」
「いえいえこちらこそ」
そして冥界の亡霊姫に挨拶をしている聖。
「きっさまとおーれーとーはー、どーきのさっくーらー」
「おーなーじへいがっこーのー、にーわーにーさーくー」
そして咲き乱れている桜の木の上には酒をしこたま飲んで顔を真っ赤にしているぬえと小傘が熱唱していた。
疲れているのだろうか、私はそう思い自分の部屋へと戻り今一度寝ることにした。
→[真理]でしょうか?
揚げ足取りごめんなさいorz
くそう勢いで笑わされてしまったw
自分にネタ幅の広さがあればもっと笑えたのかと思うと残念。
雑居浪人さんの夢は死亡フラグ乱立ですな