私が朝餉の支度を終え、幽々子様を起こしに行こうと廊下を歩いていると、前から幽々子様が歩いて来るのが見えた。
「おはようございます、幽々子様。今日はお早いですね」
「おはようむ~」
「は?」
今日の幽々子様はそれほど眠く無さそうだったので、すぐあいさつが返ってくると思っていたが、返ってきたのは謎の言葉だった。
「だから、おはようむ」
「いやいや、訳が分からないんですが・・・」
「そうそう、今日から白玉楼のあいさつはこれになったから」
「あいさつだったんですか・・・」
あいさつ、と言われてみればなるほど、「おはよう」と「妖夢」を合わせた言葉のようだ。
うん?今なんて言いました?これからはそれがあいさつになるですって!?
「いやいや、嫌ですよ!私は!」
「そこまで言うならいいわよ。それよりお腹空いたわ~」
・・・ふう。一件落着。
「じゃあ、朝ごはん作ってきますね~」
「おねがいね~」
~~~~~~~~
「はやくーはやくー」
「あまり急かさないでくださいよ~」
「お腹空いて死んじゃう~」
「あなたは冬眠前のくまさんですか!?」
「そうなのよ~。山にどんぐりが落ちて無くって・・・ってなにやらせるのよ~」
「幽々子様が勝手にやったんでしょ~」
「妖夢が振るからでしょ~」
くすくす
ふふふ
「おかしいわね、妖夢」
「おかしいですね、幽々子様」
ーーーーーーー
「いただきまーす!」
「いただきます」
あいさつと同時に炊き立てのご飯を口に運ぶ幽々子様。
見ている内にご飯がどんどん減っていく。
「妖夢が作るご飯はおいしいわねぇ~」
「ありがとうございます」
食べるスピードはそれほど速くはないのにご飯の減りが早い。謎だ。
「あ~ん」
幽々子様が口をあけた。
だいたいやるべきことは分かっている。
「幽々子様、はい、あ~ん」
煮豆を箸で摘まんで幽々子様の口の中に入れる。
すると、雛鳥のようにぱくりと食べる。
こんな事を今まで何回やってきただろうか。
「ふふ、おいし」
美味しいと言って貰えるのは、作った側としてとても嬉しい。
「ねぇ妖夢・・・」
「な、何でしょうか」
「お嫁さんに来ない?」
「え?うぇえええええええええええええ!?」
朝ごはん中になんて事言ってくるんだ、この人は。
こ、これはつまり・・・・ぷろぽーずってやつ!?
お嫁さんに来るって事は・・・結婚するって事!?
「いやなの?」
嫌じゃない、ただ心の準備ができてないだけ。
しかしドキドキして言葉がうまくでない。
「い、いや、そ、そういうわけではないでご、ござる!ご、ござらん!?」
自分でも何がなんだか分からなくなった。
「あぁ、分かったわ」
「妖夢はお嫁さんじゃなくて、お婿さんになりたいのね」
ずがっしゃーん
あまりの発言に思わず額を勢い良く座卓に打ちつけた。(結構痛かった)
その衝撃でおいてあった食器がぴょんと跳ねた。
「あら、嫌なの?」
「そういうことじゃなくて!」
「なによ~」
「わ、私はまだ半人前なので・・・」
半人前。そう、私はまだ半人前なのだ。
お師匠様のように強くはないし、まだまだ修行が足りない。
「つまり・・・・・私を護れる自信が無いってこと?」
「・・・・まぁ、そうですね」
「でもあなたはいつも私の事を護ってくれてるわよね?」
「・・・そういう護るじゃないんです。」
主人をとして護るのではなく、「幽々子様」として護れるか心配なのだ。
「ん~~。じゃ妖夢」
「は、はい。なんでしょうか」
「一人前になったらっていうのはどう?」
まだまだ先の事だろうが、それなら自分でも納得がいく。
「まぁ、それなら」
「じゃあ今はこれだけ言わせて?」
「これからも私に朝ごはんををつくってちょうだい、妖夢」
「・・・はい!」
「もしつくってくれなかったら食べちゃうわよ~。がおー!」
「うわーこわいー」
そんな感じでまた今日も白玉楼の一日は始まりました。
「おはようございます、幽々子様。今日はお早いですね」
「おはようむ~」
「は?」
今日の幽々子様はそれほど眠く無さそうだったので、すぐあいさつが返ってくると思っていたが、返ってきたのは謎の言葉だった。
「だから、おはようむ」
「いやいや、訳が分からないんですが・・・」
「そうそう、今日から白玉楼のあいさつはこれになったから」
「あいさつだったんですか・・・」
あいさつ、と言われてみればなるほど、「おはよう」と「妖夢」を合わせた言葉のようだ。
うん?今なんて言いました?これからはそれがあいさつになるですって!?
「いやいや、嫌ですよ!私は!」
「そこまで言うならいいわよ。それよりお腹空いたわ~」
・・・ふう。一件落着。
「じゃあ、朝ごはん作ってきますね~」
「おねがいね~」
~~~~~~~~
「はやくーはやくー」
「あまり急かさないでくださいよ~」
「お腹空いて死んじゃう~」
「あなたは冬眠前のくまさんですか!?」
「そうなのよ~。山にどんぐりが落ちて無くって・・・ってなにやらせるのよ~」
「幽々子様が勝手にやったんでしょ~」
「妖夢が振るからでしょ~」
くすくす
ふふふ
「おかしいわね、妖夢」
「おかしいですね、幽々子様」
ーーーーーーー
「いただきまーす!」
「いただきます」
あいさつと同時に炊き立てのご飯を口に運ぶ幽々子様。
見ている内にご飯がどんどん減っていく。
「妖夢が作るご飯はおいしいわねぇ~」
「ありがとうございます」
食べるスピードはそれほど速くはないのにご飯の減りが早い。謎だ。
「あ~ん」
幽々子様が口をあけた。
だいたいやるべきことは分かっている。
「幽々子様、はい、あ~ん」
煮豆を箸で摘まんで幽々子様の口の中に入れる。
すると、雛鳥のようにぱくりと食べる。
こんな事を今まで何回やってきただろうか。
「ふふ、おいし」
美味しいと言って貰えるのは、作った側としてとても嬉しい。
「ねぇ妖夢・・・」
「な、何でしょうか」
「お嫁さんに来ない?」
「え?うぇえええええええええええええ!?」
朝ごはん中になんて事言ってくるんだ、この人は。
こ、これはつまり・・・・ぷろぽーずってやつ!?
お嫁さんに来るって事は・・・結婚するって事!?
「いやなの?」
嫌じゃない、ただ心の準備ができてないだけ。
しかしドキドキして言葉がうまくでない。
「い、いや、そ、そういうわけではないでご、ござる!ご、ござらん!?」
自分でも何がなんだか分からなくなった。
「あぁ、分かったわ」
「妖夢はお嫁さんじゃなくて、お婿さんになりたいのね」
ずがっしゃーん
あまりの発言に思わず額を勢い良く座卓に打ちつけた。(結構痛かった)
その衝撃でおいてあった食器がぴょんと跳ねた。
「あら、嫌なの?」
「そういうことじゃなくて!」
「なによ~」
「わ、私はまだ半人前なので・・・」
半人前。そう、私はまだ半人前なのだ。
お師匠様のように強くはないし、まだまだ修行が足りない。
「つまり・・・・・私を護れる自信が無いってこと?」
「・・・・まぁ、そうですね」
「でもあなたはいつも私の事を護ってくれてるわよね?」
「・・・そういう護るじゃないんです。」
主人をとして護るのではなく、「幽々子様」として護れるか心配なのだ。
「ん~~。じゃ妖夢」
「は、はい。なんでしょうか」
「一人前になったらっていうのはどう?」
まだまだ先の事だろうが、それなら自分でも納得がいく。
「まぁ、それなら」
「じゃあ今はこれだけ言わせて?」
「これからも私に朝ごはんををつくってちょうだい、妖夢」
「・・・はい!」
「もしつくってくれなかったら食べちゃうわよ~。がおー!」
「うわーこわいー」
そんな感じでまた今日も白玉楼の一日は始まりました。
あ、半霊のほうは我がもらっていきますんでそこんとこよろしくb
ていうか毎日食事作って掃除して…ほとんどゆゆ様の嫁のようなものだと思うが今更だろうか。
じゃあ妖忌おじいちゃんの半霊は私がいただいていいですかね?
>>2.奇声を発する程度の能力 様
もちろんです。
>>3.名前が無い程度の能力 様
やきいもはおいしいですからねぇ。
>>ゆゆ様の嫁みたいな~ そうですよね。
読んで下さった皆さん、ありがとうございましたッ!!