『冥界、白玉楼魂魄妖夢様宛』ノラ猫抜き足便 判子
はい、判子押しました、お疲れ様で~す……ふぅ……
……どうも、冥界の庭師の妖夢です
今日は珍しく冥界に大きな荷物となにやら書いてある手紙が届きました
そして更に珍しい事に、幽々子様宛で無く私に届いた事です
(……いったい誰が送ってきたんでしょうか?)
とりあえず、大きな箱を担いで屋敷に戻りましょう
あ~……幽々子様が笑顔で涎たらしているから
中身は多分食べ物なんでしょうね
・・・
箱の中に入っていたのは、大量の桜餅でした
無論、幽々子様はそれに気がついていたようで
手になされていた御箸で美味しそうに平らげて行っているみたいです
……仕方がないので、私はお茶を沸かしながら手紙を読む事にしましょう
『ワシの可愛い妖夢へ』
いきなり馴れ馴れしい書き方ですね……誰ですか?貴方は
『差出人、魂魄妖忌お爺ちゃんより♪』
ぶっ!?お、お爺ちゃん!?
……お、落ち着け……刀の鍛錬で学んだはず……
何事にも動じない不動の心を……
(呼吸を二つ半……すぅ…はぁ…すぅ…はぁ……ふん!)
よし!落ち着きました、次のページを読みましょう
『元気にしておるか?妖夢』
……あれ?普通の書き方?
『先の一行目で取り乱すようでは、まだまだ修行が足りんぞ』
しゅ、修行だったんですね、ビックリしました
『まあ、そんな事はとりあえず置いておくとする』
は、はい!細かい事は気にしたらいけないんですね!?
『いや、細かい事も大事だぞ?』
わ、解りました……って、なんで突っ込みが書いてあるんですか
『妖夢は解りやすいからのう』
……みょん(涙)
『さて、今回ワシが送った物の中に一つの箱があるから受け取ってくれ』
箱?一つしかありませんでしたけど
『ちなみに、上に沢山入っている桜餅はダミーで少量の下剤が入っておる』
げ、下剤!?ゆ、幽々子様!それ食べちゃらめ~!
『上にあるの全て食べれたら、半日トイレの住人になるので注意じゃ』
遅かった……既に幽々子様は冥界の住人からトイレの住人になってました
『まあ、仮に御腹を壊した人がいたら、二重底になっておる箱の中に薬が入っておる』
流石お爺ちゃん、万が一の為に準備しておいてくれたんですね
『命を救う下痢止めと、トドメを刺す為の利尿剤の二つ』
いやいや!トドメ刺しちゃ駄目ですって!?
幽々子様は魂魄家が御使えする大切な人なんですから
『その薬のそばにもう一つの箱と、次の手紙が入っておるから読んでくれい』
……とりあえず、トイレに入った幽々子様に御薬わたさないと
『TO BE CONTINUED』
なんでしょう?この最後の文字は……
(よ、よ~う~む~……紙持ってきてぇ~)
そ、それどころじゃなありませんでした!幽々子様!すぐ行きます
・・・
ふぅ、なんとか幽々子様に紙が間に合いました
これで暫くは大丈夫でしょうから、改めて届いた箱を調べましょうか
……あ、本当に二重底になっている
(ごそごそ)
えっと、中にあったのは三段重ねの重箱とその上に手紙が……
『ワシの妖夢へ』
……これも精神鍛錬の一つなんですね?お爺ちゃん
とりあえず、次のページを開いて……
『ちゃお♪御茶目なお爺ちゃんの妖忌より』
(がくっ!)
お、お爺ちゃん……もしかして酸素欠乏症にでもなってしまったんでしょうか
『うむ、安心せいボケとやらは此処までじゃ』
お爺ちゃん!やっぱり何処かから見ているですね!?
『……ぷいっ』
そっぽ向かないでください!近くに居るんですね!?
『……さ、さて、今お主の前には三重に重ねられた重箱があるはず』
誤魔化さないでください!
『まあまあ、ここに入っている物をお主は一人で戦わねばならん』
一人で戦う……はっ!?まさか上にあった桜餅はその為に
『もし、幽々子様がいらっしゃれば、それを邪魔するであろう』
お爺ちゃん……私の修行の為にわざとダミーの桜餅を……
『もし、重箱の中に入っている物にお主が挑むのなら』
……逃げません!これはお爺ちゃんが私を鍛える為に用意してくれたんだから
楼観剣と白楼剣の二つにはしっかりと用意してあります
この二振りに……切れない物など殆ど無い!
『とりあえず、剣を置いて渋めのお茶を用意した方がいいぞ?』
えっ?
・・・
げっぷ……ふぅ、ご馳走様でした
まさか、重箱の中が有名店の御萩だったなんて
……でも、なんでお爺ちゃんはこれを私に?
あれ?重箱の奥に手紙がある
『白玉楼の庭師妖夢へ』
……なんだろこれ?まともな文字だ……
『幼いお主に無理に剣術を教え、かってに隠居したワシをお主は怨んでおるかもしれんなぁ』
……お爺ちゃん?
『幽々子様のお世話と白玉楼の庭の番、しっかりしてくれておるみたいじゃな』
そんな……私はまだ幽々子様に迷惑をかけてばかりだし、庭の仕事もお爺ちゃんの足元にも及ばないし!
『思えば、お主には厳しい修行の事ばかりでろくに構ってやれなかったな』
ぐずっ……修行はきつかったけど……お爺ちゃんは……構ってくれました
『昔、お主が幽々子様に頂いた甘い御萩の事を寝言で言っておった事をふと思い出してな』
えっ?わ、私そんな事言ってたんですか!
『……もう遅いかも知れぬが、甘い御萩腹いっぱい食べてくれ』
でも、今は御萩……甘くなくってしょっぱいよぅ……
『白玉楼の先代庭師魂魄妖忌より』
ぐずっ……お爺ちゃん……美味しかったよ……
・・・
それから暫くの間、私は目から流れる物を拭く事に必死でした
(よ、よ~う~む~か、紙~!)
あ、そういえば、幽々子様に御薬渡すの忘れてました!
幽々子様が紙を要求する声が聞こえるまで
はい、判子押しました、お疲れ様で~す……ふぅ……
……どうも、冥界の庭師の妖夢です
今日は珍しく冥界に大きな荷物となにやら書いてある手紙が届きました
そして更に珍しい事に、幽々子様宛で無く私に届いた事です
(……いったい誰が送ってきたんでしょうか?)
とりあえず、大きな箱を担いで屋敷に戻りましょう
あ~……幽々子様が笑顔で涎たらしているから
中身は多分食べ物なんでしょうね
・・・
箱の中に入っていたのは、大量の桜餅でした
無論、幽々子様はそれに気がついていたようで
手になされていた御箸で美味しそうに平らげて行っているみたいです
……仕方がないので、私はお茶を沸かしながら手紙を読む事にしましょう
『ワシの可愛い妖夢へ』
いきなり馴れ馴れしい書き方ですね……誰ですか?貴方は
『差出人、魂魄妖忌お爺ちゃんより♪』
ぶっ!?お、お爺ちゃん!?
……お、落ち着け……刀の鍛錬で学んだはず……
何事にも動じない不動の心を……
(呼吸を二つ半……すぅ…はぁ…すぅ…はぁ……ふん!)
よし!落ち着きました、次のページを読みましょう
『元気にしておるか?妖夢』
……あれ?普通の書き方?
『先の一行目で取り乱すようでは、まだまだ修行が足りんぞ』
しゅ、修行だったんですね、ビックリしました
『まあ、そんな事はとりあえず置いておくとする』
は、はい!細かい事は気にしたらいけないんですね!?
『いや、細かい事も大事だぞ?』
わ、解りました……って、なんで突っ込みが書いてあるんですか
『妖夢は解りやすいからのう』
……みょん(涙)
『さて、今回ワシが送った物の中に一つの箱があるから受け取ってくれ』
箱?一つしかありませんでしたけど
『ちなみに、上に沢山入っている桜餅はダミーで少量の下剤が入っておる』
げ、下剤!?ゆ、幽々子様!それ食べちゃらめ~!
『上にあるの全て食べれたら、半日トイレの住人になるので注意じゃ』
遅かった……既に幽々子様は冥界の住人からトイレの住人になってました
『まあ、仮に御腹を壊した人がいたら、二重底になっておる箱の中に薬が入っておる』
流石お爺ちゃん、万が一の為に準備しておいてくれたんですね
『命を救う下痢止めと、トドメを刺す為の利尿剤の二つ』
いやいや!トドメ刺しちゃ駄目ですって!?
幽々子様は魂魄家が御使えする大切な人なんですから
『その薬のそばにもう一つの箱と、次の手紙が入っておるから読んでくれい』
……とりあえず、トイレに入った幽々子様に御薬わたさないと
『TO BE CONTINUED』
なんでしょう?この最後の文字は……
(よ、よ~う~む~……紙持ってきてぇ~)
そ、それどころじゃなありませんでした!幽々子様!すぐ行きます
・・・
ふぅ、なんとか幽々子様に紙が間に合いました
これで暫くは大丈夫でしょうから、改めて届いた箱を調べましょうか
……あ、本当に二重底になっている
(ごそごそ)
えっと、中にあったのは三段重ねの重箱とその上に手紙が……
『ワシの妖夢へ』
……これも精神鍛錬の一つなんですね?お爺ちゃん
とりあえず、次のページを開いて……
『ちゃお♪御茶目なお爺ちゃんの妖忌より』
(がくっ!)
お、お爺ちゃん……もしかして酸素欠乏症にでもなってしまったんでしょうか
『うむ、安心せいボケとやらは此処までじゃ』
お爺ちゃん!やっぱり何処かから見ているですね!?
『……ぷいっ』
そっぽ向かないでください!近くに居るんですね!?
『……さ、さて、今お主の前には三重に重ねられた重箱があるはず』
誤魔化さないでください!
『まあまあ、ここに入っている物をお主は一人で戦わねばならん』
一人で戦う……はっ!?まさか上にあった桜餅はその為に
『もし、幽々子様がいらっしゃれば、それを邪魔するであろう』
お爺ちゃん……私の修行の為にわざとダミーの桜餅を……
『もし、重箱の中に入っている物にお主が挑むのなら』
……逃げません!これはお爺ちゃんが私を鍛える為に用意してくれたんだから
楼観剣と白楼剣の二つにはしっかりと用意してあります
この二振りに……切れない物など殆ど無い!
『とりあえず、剣を置いて渋めのお茶を用意した方がいいぞ?』
えっ?
・・・
げっぷ……ふぅ、ご馳走様でした
まさか、重箱の中が有名店の御萩だったなんて
……でも、なんでお爺ちゃんはこれを私に?
あれ?重箱の奥に手紙がある
『白玉楼の庭師妖夢へ』
……なんだろこれ?まともな文字だ……
『幼いお主に無理に剣術を教え、かってに隠居したワシをお主は怨んでおるかもしれんなぁ』
……お爺ちゃん?
『幽々子様のお世話と白玉楼の庭の番、しっかりしてくれておるみたいじゃな』
そんな……私はまだ幽々子様に迷惑をかけてばかりだし、庭の仕事もお爺ちゃんの足元にも及ばないし!
『思えば、お主には厳しい修行の事ばかりでろくに構ってやれなかったな』
ぐずっ……修行はきつかったけど……お爺ちゃんは……構ってくれました
『昔、お主が幽々子様に頂いた甘い御萩の事を寝言で言っておった事をふと思い出してな』
えっ?わ、私そんな事言ってたんですか!
『……もう遅いかも知れぬが、甘い御萩腹いっぱい食べてくれ』
でも、今は御萩……甘くなくってしょっぱいよぅ……
『白玉楼の先代庭師魂魄妖忌より』
ぐずっ……お爺ちゃん……美味しかったよ……
・・・
それから暫くの間、私は目から流れる物を拭く事に必死でした
(よ、よ~う~む~か、紙~!)
あ、そういえば、幽々子様に御薬渡すの忘れてました!
幽々子様が紙を要求する声が聞こえるまで
妖忌wwとっても面白かったです!
おもしろかったっす
何これツボったwww
もう大人しく帰ってきなさい
脇役さんが帰って来たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
>古道具店に神様の話も少しだけ考えてますよ~
超楽しみです!頑張って下さい!
あぁ、それ?
それは『跳べ!右の上に血塗られたエンディングが待ってるぜ!』って書いてるんですよ。
も、もう、わ、笑いが止まらない……さっさと再会してしまえ二人ともww
生存が確認されて、皆さんほっと胸を撫で下ろしています。
これからも楽しみに待ってます!
幽々子様が・・・。
久々にワロタwww
面白かったです!
>そ、それどころじゃなありませんでした!
な、が誤字ですか?
しかし幽々子様いいとこねえww